極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

秋だ!薩摩芋が甘い!

2018年10月08日 | びわこ環境

  



                                              

第39章 "低"があるから"高"がある
天地の開聞に先立って、「道」があった。「道」は、対立を超えた渾然たるひとつの物である。
天は、この「道」にのっとって清ノx、地は、「道」にのっとって安定し、神は、「道」にのりとって
霊妙に、谷は、「道」にのっとって充実し、万物は、「道」にのっとって生育し、君主は、「道」にのっ
とって天下の規範となった。

いずれも根元は「道」である。だから、もし天が「道」にのっとらなければ、天は裂けるであろう。
もし地が「道」にのっとらなければ、地は剖れるであろう。もし神が「道」にのっとらなければ、神は力
を失うであろう。もし谷が「道」にのっとらなければ、谷は涸渇するであろう。もし万物が「道」にのっ
とらなければ、万物は滅びるであろう。もし君主が「道」にのっとらなければ、君主は倒れるであろう。

貴賤は本来、ひとつのものだ。鼎をもととしてこそ、貴が成り立つ。高低は本来、ひとつのものだ。
低をもととしてこそ、高が成り立つ。
君主は、自身を指して「孤」「寡」「不穀」と呼ぶ。賤を賤として切り離さず、賤を貴の根拠としている
証拠である。
車を部品に分解すれば、車は存在しなくなる。ひとつにまとまってこそ、車としてはたらく。 
光り輝く玉、ただの堅い石ころ、これまた元はひとつである。どちらにとらわれてもならないのだ。

〈孤・応・不殺〉 孤は、みなしご。寡は寡人で、徳寡き人の意。不穀は、不善の意味で、いずれも君主
の自称
として用いられた。すべて、望ましからぬものであることに、注意されたい。

 たかしま旅季行 2018 
 
【びわこ環境:秋だ!薩摩芋が甘い!】

金曜日、突然の携帯電話に、面に飛び出すと車から出て電話姿の今井さんを見つける。お盆の暑さ見舞い
の返礼に立ち
寄っれたことがわかったが、しばらく、その場で近況などの立ち話を交わしただけで失礼す
るということで、ノン・アルコールと朝採れのサツマイモを頂くことになり帰られた。そのこと彼女に伝
えると早速、短尺切りにた"大学芋"にしてくれのをその後、毎日食べるほどに甘い(美味い)。そんなこ
とを話していると、もう、10数年にらるが彼女が徳島の大和さんに頂いた"なると金時"のカルチャーシ
ョック体験を面白そうに話す。



そう言えばサツマイモの品種改良はすごい。主なもので約20種類あり、萬系14号の改良に"なると金時"
があるというが、"焼き芋向け"の品種には、ほくほく系の大元(高系14号)、現在最もポピュラーかつ
最近増えたねっとり系の祖先の1つのべにあずまに、ねっとり系の代表である安納いも大別されている
(上図)。このほか、でんぷん用、飼料用、焼酎用などの産業向けの品種を入れると???種となる。

※ カンショ種(Ipomoea batatas (L.) Lam.)の品種一覧



そこで考えた。栄養価はどうなんだ?もし、効果が高いなら、生サツマイモとヨーグルトのジュースや
スムージーのレシピはな
いのか?と。あることはあるが料理サイドでなく医療・栄養サイドからのサイト
は海外にたよることに。
ところで、サツマイモの栄養組成とその生理機能は、❶免疫システムを高める――含有ビタミンCによる
身体のT細胞活動増加を支援――抗感染増強機能が期待される。❷抗癌効果――サツマイモに含まれるす
べてのタンパク質の80%を占める非常にユニークなタンパク質のスポラミン。このタンパク質は抗酸化
特性を有し、癌を予防するに役立つ可能性があるといわれている(要調査)。❸創傷の治癒――フィブリ
ノゲン(fibrinogen
)という特殊タンパク質を含有。このタンパク質は血液凝固時間を短縮し、創傷を速や
かに閉じる抗体を刺激する。❹低血糖値性甘味料――ジュースレシピの甘味料として、特に血糖値を上げ
ることなく低い血糖値を維持するスクロースがを含まれている。

 



● スウィートポテトスムージー
【材料】
❶3つの中型サツマイモ、皮をむき、茹で、つぶし、その後冷蔵、❷ 冷たい甘いアーモンドミルク:
11/2カップ
❸バニラエキス:2ティースプーン、❹ シナモン:ティースプーン、❺クラシュド・ナツ
メグ : 1/2ティースプーン、❻カルダモン:1/4ティースプーン、❼ギリシャヨーグルト:1/2カップ(
オプション)、❽蜂蜜:1テーブルスプーン(オプション)

【作り方】
❶すべての成分をブレンダーに注ぐ、❷混合物が滑らかになるまで(濃すぎる場合は、より多くの)アー
モンドミルク(一度に1~2杯)を加える。❸混合物を2本のガラスに注ぐ。


● サツマイモジュース
【材料】
❶生サツマイモ:4個、❷ニンジン:2本、❸梨1個、❹レモン 1/4個、❺生姜:1つまみ、❻ターメリ
ック:1つまみ、❼シナモン:適量
【作り方】
❶ジャガイモ、ニンジン、ナシ、レモン、ショウガ、ウコンを粉砕し、ジューサーに追加。 シナモンを
最後加える。 最大2日間、冷蔵庫に保管できる。
 

しかしこの話には蛇足がある。大学芋がなくなり蒸しサツマイモは喉にひっつかかるので、躊躇している
と、ヤマザ
キの”トマトとベーコンのパン”(値段は185円?)を食べてみると美味しいではないかと
"薩摩芋賛美"はトーンダウン。そして、贅沢な話だが「飽食日本のいま」を噛みしめる。"

   尾崎喜八「さつまいものうた」

  Sep. 25, 2018

台風25号で一時的な大雨に見舞われ、傘を車に老いてきたことを。そして、デジカメも忘れスマートフ
ォーンのため大写しにできなかったことを悔やむ。6日、「原発のない社会へ小泉元首相の話を聞く集い」
実行委員会主催(委員長井戸謙一)の講演にでかける。内容にさしたる違和感はなかった。それにしても
政財界の黒幕、あるいは偏狭なナショナリストのテロなどのリスクも考えられる中、堂々と持論展開に改
めて感心したが、感想として2つ。1つは、彼が顧問となる『原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟』(略
称:原自連)が、超党派で法案の成立をめざす「原発ゼロ・自然エネルギー法案」の動きを知ることが成
果であった。それいがいはブログ掲載してきた通りで、原発ゼロが遅れれば遅れるほど、日本は及ばす全
世界のリスクは高まることになる。2つめは、想像もついかない膨大な廃炉事業ビジネスとそのリスク管
理整備事業への考察作業の準備の必要性である。後者は、11月より着手することを決意する。                                          

 

 Oct. 1, 2018

 



 Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era” 

Jan. 16, 2018

 

  July 17, 2018

【ソーラータイル事業篇:窓用ソーラー硝子製造技術Ⅱ
 】

2日の「防災独立型スマートグリッドシステム」のつづき。窓用積層型ソーラーパネルの光励起デバイス
ここでは有機太陽電池で考えているが、その他の薄膜太陽電池も選択肢に入れておく。因みに、有機太陽
電池の最高変換効率はカルフォルニ大学ロサンゼルス校の12.6%である。今回は、特許3件を実用/商
用化段階の最新特許技術事例3件を掲載する。
尚、これ意外に「特開2018-140885 ガラス積層体、電子デバイス作製用基板、及び電子デバイスの製造方
法。三菱樹脂株式会社 他」などあるが誌面の都合上、後日掲載するが、こと量産化となれば日本の技術
力が貢献するだろう。



❏ 特開2018-032872 透明な光電池 マサチューセッツ工科大学
  
【概要】
太陽エネルギーの活用に必要な表面積が、非再生可能エネルギー消費量の有意な部分を埋め合わせるため
の障害となっている。従って、住宅、超高層ビル、自動車内のガラス上に統合可能な原価の安い透明な
有機光起電装置が望ましい。例えば、自動車及び建築物に利用されているガラスは、通常、例えば、約
450ナノメートル(nm)から650nmの波長を有する光などの可視スペクトルの場合には、それぞ
れ、70~80%及び55~90%の透過性を有している。無機半導体の限られた機械的柔軟性、高いモ
ジュール原価、並びに、更に重要には、帯様の吸収が、透明な太陽電池にとってのその潜在的な有用性を
制限している。対照的に、有機及び分子半導体の励起子特性は、無機半導体の帯状の吸収とは本質的に別
個の吸収最小値及び最大値を有する高度に構造化された吸収スペクトルを結果的にもたらす。半透明な装
置を構築するための従来の活動は、吸収が可視スペクトルにおいて合焦された状態の薄い活性層(又は、
物理的な孔)の使用法に合焦しており、且つ、従って、1%未満の低い効率に、或いは、約10~35%
という光に対する低い平均可視透過率に、制限されており、その理由は、両方のパラメータを同時に最適
化することができないためである。

下図のごとく、
光電池10、20は、透明な基板11、21と、基板11の上部に位置する第1活性材料
と、を含んでも
よい。第1活性材料は、約650ナノメートルを上回る波長において第1吸収ピークを有
してもよい。第2活性材料は、基板21の上部に配設され、第2活性材料は、可視光スペクトルの外側の
波長において第2吸収ピークを有する。光電池10、20は、透明なカソード15、25及び透明なアノ
ード12、22を含む、透明な光電池及び製造方法をていきょうする
JP2018-32872A

❏ 特開2018-152590 大面積の有機太陽電池 ザ リージェンツ大学
  
【概要】
内部で発生した電場を生成するために、通常の方法は、特に、分子量子エネルギー状態の分布に関して、
適切に選択された導電特性を備えた材料の二層を並べることである。これら二つの材料の界面は、光起電
性接合と呼ばれている。伝統的な半導体理論においては、PV接合を形成するための材料は、一般的に、
n-型又はp-型のいずれかとして表示されていた。ここで、n-型は、多数のキャリア型が電子である
ことを意味する。これは、比較的自由なエネルギー状態にある多くの電子を有する材料として想定できる
であろう。p-型は、多数のキャリア型がホール(hole)であることを意味する。そのような材料は、比
較的自由なエネルギー状態にある多くのホールを有する。素性の型、即ち、非光発生の多数のキャリア濃
度は、主として、欠陥又は不純物による意図しないドーピングに依存する。不純物の型及び濃度は、伝導
帯の最低エネルギーと価電子帯の最高エネルギーとの間のギャップ内にある、フェルミエネルギーの値又
はそのレベルを決定する。フェルミエネルギーは、占有確率が1/2に等しくなるためのエネルギー値で
表示される、分子量子エネルギー状態の統計的占有で特徴付けられる。伝導帯最低エネルギーに近いフェ
ルミエネルギーは、電子が主要キャリアでることを示している。価電子帯最高エネルギーに近いフェルミ
エネルギーは、ホールが主要キャリアでることを示している。従って、フェルミエネルギーは、伝統的な
半導体を特徴づける主要な特性であり、そして原型的なPV接合は、伝統的に、p-n界面で、有機太陽
電池
は、低コストの太陽エネルギー変換の可能性のために、有望な再生可能及びグリーンエネルギー源で
ある。

新しい概念及びアプローチを、OPVデバイスの性能を改良するために導入し、そして最新鋭のOPVデ
バイスが、商業開発に要求される閾値に近い電力変換効率を達成するが、基板(例えば、ITOでコーテ
ィングされたガラス)上の微粒子が、収率を、特に大面積セルにおける収率を低下させる電極間の電気的
短絡をもたらす。商業的に魅力的なOPVモジュールを開発するには、高収率で、高性能を維持しながら
セル面積を増やすことが重要である。

下図のごとく、基板の表面に堆積した少なくとも一つのドナー材料及び少なくとも一つのアクセプター材
料を含む活性領域を備える大面積の太陽電池の製造方法において、ドナー及びアクセプター材料は有機分
子からなり、ドナー及びアクセプター材料の堆積前に、超臨界、気体、固体及び液体相から選択される一
つ又はそれ以上の相を含む少なくとも一つの化合物の流れに基板を曝すことにより、基板の表面から微粒
子を除去することで、電極間の電気的短絡を抑制し、高収率で高性能を維持しながらセル面積を増やすこ
とができる有機太陽電池及び有機太陽電池製造方法を提供する。

 JP 2018-152590 

特開2018-142597  太陽電池モジュール 三菱化学株式会社 他

【概要】
近年、太陽光エネルギーを利用した太陽電池の開発が盛んに検討されている。なかでも、有機太陽電池は、
フレキシブルかつ軽量化が可能となるために、従来の結晶シリコンを用いた太陽電池では設置が困難であ
った建材の壁や窓ガラス等へ設置して太陽光を利用することが検討されている。
一方、有機太陽電池は、水や酸素等の大気環境成分に対して劣化しやすく、また、有機太陽電池を構成す
る有機層は他の層と剥離しやすい傾向がある。そのため、このような問題を解決するために様々な封止構
造及び封止の方法が提案されている。

例えば、特開2014-49507号公報には、ロール状の基板に予め複数の発電領域及び有機層を有さない切断
領域を設けたロール状の基板を封止し、その後、該切断領域において切断することで複数の太陽電池モジ
ュールを製造することにより、切断時の圧力により有機層が剥離するのを防止することが記載されている。
有機太陽電池モジュールを人目に付きやすい建物の窓ガラスや建材へ適用することを考えると、有機太陽
電池
モジュールは高い意匠性が求められるが、同上
特許文献に記載の方法により製造された太陽電池モジ
ュールの場合、高い意匠性が得られない場合がある。一般的に光を吸収するために、有機太陽電池を構成
する有機活性層、すなわち発電領域は着色されているが、発電部の周辺領域は、通常、有機活性層が存在
しないために、着色されていない。このような太陽電池モジュールを、例えば、窓ガラスに設置しようと
すると、窓ガラスの大きさに合わせて太陽電池モジュールを設計しても、窓ガラスの端部付近は着色され
ていないことになるために、見た目が悪く、意匠性の点で問題になる可能性がある。また、複数の太陽電
池モジュールを並べて設置する際も、太陽電池モジュールの着色されていない部分が目立ち、統一感のあ
る色調を得ることが困難である。

下図のごとく、素子基板上に、少なくとも、有機太陽電池素子と、封止層と、バリア層と、をこの順に有
する太陽電池モジュールであって、有機太陽電池素子が配置される発電部の周辺領域において積層体が配
置されており、積層体は、有機太陽電池素子と同一の層構造を有しており、かつ有機太陽電池素子と分離
されていることを特徴とする太陽電池モジュールで、高い意匠性を備えた太陽電池モジュールを提供する。


【図1】本発明の一実施形態としての太陽電池モジュールの上面図。
【図2】図1におけるX-X’方向における太陽電池モジュールの断面模式図
【図3】図1におけるY-Y’方向における太陽電池モジュールの断面模式図

 【符号の説明】 1  発電部  2  周辺領域  3  積層体  4  集電線  11  素子基板  12  封止層  13  
バリア層  14 下部電極  14’ 下部電極層  15  有機活性層 15’  有機活性層形成層 16    上部電極
16’  上部電極層 21   開溝  22   開溝  23  開溝  24   開溝  25   開溝

 


 ● 今夜の一枚

唯一無二の木版花鳥画の名手・小原古邨

 Flying Owl

  ● 今夜の一曲

『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
op.18』 辻井信行ブラインドピアニストBBCプロム
Rachmaninoff: Piano Concerto no.2 op.18 Nobuyuki Tsujii blind pianist BBC proms

Piano Concerto No.2, Op.18

 

 

コメント

エネルギー革命ど真ん中 Ⅲ

2017年10月14日 | びわこ環境

    

                                 
                    梁恵王篇 「仁とは何か」  /  孟子 
  
                                       

       ※ 民の声に聞け:孟子が宣王に謁見して言った。「由緒ある国というのは、
                  大木があることを意味するのではない。譜代の臣がいることを意味する
         のです。ところがあなたには、信頼のおける臣下さえありません。登用
         したばかりの臣下が、次の日には知らない間にいなくなっております」
         「では人物を見抜くには、どうすればよいというのか」
         「人材の登用には、万全を期さねばなりません。身分の賤しい音を抜擢
         したり、血縁の薄い人間を重用したりする場合もあるのですから、よほ
         どの慎重さが必要です。
          側近全部の推薦があったとしても不十分、大臣の推薦があってもまだ
         不十分です。人民がこぞって推薦する人物で、ご自分でもよく見きわめ、
         この人物なら大丈夫と思えば登用することです。
         しりぞける場合も同じこと、側近全部が進言したからといってすぐ取り
         あげてはなりません。大臣の進言があってもまだ取りあげてはなりませ
         ん。人民が異口同音によくないと認め、ご自分でもよく調べて、これは
         よくないと思ったとき、はじめてしりぞけるのです。死刑の場合も同様
         です。側近がすすめ、大臣がすすめたからといっても間きいれてはなり
         ません。人民がこぞって賛成し、ご自分でもよく調べて、死刑にするの
         が当然だと確信したとき、はじめて刑を執行するのです。『人民が処刑

         する』とはこれをいうのです。以上のようにすれば、人民はあなたを父
         母のように慕うことでしょう」

         【解説】 側近政治は権力者の陥りやすい弊害である。民衆の総意、こ
              の無形の意志を正しく汲みとることが真の意味の政治性であ
              る。自己の権力を、この無形の意志でチェックできるか否か
              が、政治屋と政治家とを区別する最大の要件である。これは
              民主主義の現代でも変わりはない。のです。

    No.84

● エネルギー革命ど真ん中 Ⅲ

Feb. 23, 2017

【オールバイオマス事業篇:原料処理とエネルギ変換工学課題と技術事例】


ここでは、バイオマス政策あるいはバイオマス事業のプラットフォーム(=政策/戦略)については上下
の図表をダブクリし出典資料を参照していただき割愛し、再生可能エネルギーの現時点の普及著しい風力
発電及び太陽光発電#top比較して国内のバイオマス発電あるいはバイオマスボイラーの普及が進まないこ
とに焦点を当て小考してみる。例えば太陽光エネルギーもしくは太陽光発電はは、太陽光(人工光)さえ
あれば直ちに熱/電気エネルギーに変換でき、後者は「デジタル革命基本則」に従って、分散自律、ダウ
ンサイジング、デフレーション効果が働き変換効率に至っては変換効率30%超パネルの実用化や、フレ
キシブル薄膜型ソーラーはモバイル/ウエアブル器機の実用化段階に入りつつある。そこで。今夜は、❶
バイオマス発電/ボイラー原料の伐採/切り出し搬送/前処理の煩雑さそのにかかる費用効果/エネルギ
ー消費の大きさ/設備プラントの巨大化――もっとも、大規模風力発電も巨大であるがーさらには、工期
の長さなどの課題があり、❷バイオマスボイラーは構造も簡単で設備コストも燃料のペレット搬送/貯蔵
の嵩張りと給湯/蓄熱液等の熱媒体配管の引き回しがあるが、電線の引き回しと比べても大きい問題はな
さそうであるが、その他のエネルギ変換方式、①熱電変換素子(=サーマルタイリング事業)、②一酸化
炭素水蒸気反応ガスを用いた、ガスタービン/内燃機関式発電、③一酸化炭素水蒸気反応ガスを用いた燃
料電池などあるが、①対費用効果(=発電コスト)はいまだ試用段階で不詳、②は装置規模と保全性の悪
さが発電コスト逓減の隘路となる。これ意外に❸バイオマスをメタン発酵させ、燃料電池/ボイラーもあ
るが実用化が進んでおり、ガス配管の引き回し/ボンベ搬送の流通負荷が地上電線比べさほど問題はない
ものと思える(要試算/出典)。以上のことを踏まえ、最新の特許事例を小考してみよう。 

  Jan. 15, 2015

 

 Mar. 3, 2017


❏ 特開2017-169526  リグニンを分解する方法   国立研究開発法人理化学研究所

本件は、"シンデレラのカボチャのワゴン"のように切り出したバイオマスを放置保管しておくだけで”燃
料原料”に加工されているアプローチ法のヒントとして取り上げる。

【概要】

リグニンを分解する方法に関する。特に、本発明は、針葉樹材のような木本系バイオマス材料に含有され
るリグニンを分解する方法について取り上げる。リグニンに関しては「80℃以下でリサイクル可能なヒ
イドロトロープ酸にによる木質リグニンの迅速溶解」( Rapid and near-complete dissolution of wood lignin at
80°C by a recyclable acid hydrotrope, DOI: 10.1126/sciadv.1701735)(「美しすぎる直虎」2017.09.17|オー
ルバイオマスシステム篇:木質リグニン)で有喜酸による分画分離(≒パルプ産業での叩解工程)で紹介
したものではなく、リグニンは、その構造的特徴から、植物の細胞壁の主要な構成成分であるセルロース
を分解する条件では容易に分解されない。このため、植物系バイオマスに含有されるリグニンを効率的に
分解する手段が必要とされた。リグニンは、植物によって基本骨格となるフェニルプロパノイド単位の構
造が異なることが知られている。リグニンを構成するフェニルプロパノイド単位としては、通常、3-メト
キシ-4-ヒドロキシフェニル基を有するグアイアシル型(以下、「G型」と記載)、3,5-ジメトキシ-4-ヒ
ドロキシフェニル基を有するシリンギル型(以下、「S型」とも記載する)、及び4-ヒドロキシフェニル
基を有する4-ヒドロキシフェニル型(以下、「H型」とも記載する)が存在する。例えば、広葉樹リグニ
ンの場合、G型及びS型のフェニルプロパノイド単位を主要な構成成分として含む。これに対し、針葉樹リ
グニンの場合、G型のフェニルプロパノイド単位のみを主要な構成成分として含む。

 Sep. 28, 2017

※ リグニンは、植物の細胞壁の構成成分の一つであって、芳香環及びC3脂肪族炭化水素鎖を有するフェ
ニルプロパノイドの酸化重合体である。リグニンは、植物系バイオマスの約20~30%を占めており、立木
の伐採時に生じる枝葉若しくは梢端、又は間伐材のような林地残材においては、その約30%を占める。



植物系バイオマスにおいて、リグニンは、セルロースと並ぶ主要な構成成分。植物系バイオマスに含有さ
れるセルロース利用には、リグニン分解法は、セルロース利用効率向上する前処理工程が重要。また、リ
グニンは、フェニルプロパノイド単位の構成成分が含まれ、芳香族モノマー原料に利用できる可能性があ
る。このように、微生物を用いるリグニン分解法の微生物中でも、白色腐朽菌は、細菌等に比べリグニン
分解能力が高いが、針葉樹リグニンは容易に分解されない。この分解特性の違いは、リグニンの構造的な
違いに起因と推測されている。このように、針葉樹材のような植物系バイオマス材料のリグニンを、微生
物を用いて効率的に分解する手段の提供にあっては、リグニンを含有する材料と、マツノタバコウロコタ
ケ(ヒメノケーテ・ヤスダイ)、シワタケ(フレビア・トレメローザ若しくはフレビア属VL297)、コフ
キサルノコシカケ(ガノデルマ・アウストラーレ若しくはガノデルマ・ギボサム)、チャカワタケ(ファ
ネロケーテ・ベルチーナ)、マスイロカワタケ(ファネロケーテ・サングイネア若しくはファネロケーテ・
シトリノサングイネア)、マゴジャクシ(ガノデルマ・ネオジャポニカム)、ササクレコメバタケ(フィ
フォドンチーナ・ブレビセタ若しくはシゾポーラ cf. ラデュラ)、シックイタケ(アントロディエラ・ジ
プシ若しくはディプロミトポーラス・リモサス)、イボコメバタケ(スクボルゾビア・フルフレーラ若し
くはヒメノケータレス属KUC20131001-10)、ヘテロバシジオン・エクルストサム(若しくはヘテロバシジ
オン・アラウカリアエ)、ツリガネタケ(ホメス・ホメンタリス)、スギノハヒメホウライタケ(マラス
ミウス・クリプトメリアエ若しくはストロビルラス・エスクレンタス)、フミヅキタケ(アグロチベ・プ
ラエコックス)、及びサケツバタケ(ストロファリア・ルゴソアヌラータ)からなる群より選択される少
なくとも1種の微生物とを接触させる工程を含むことを前提とする。


【リグニン分解物進行度の測定結果】

リグニン分解物のバニリン生成量を計測し評価――抽出物の低磁場領域のスペクトルで――するとバニリ
ン以外のリグニン分解物に由来するシグナルが新たに観測された。また、バニリンに由来するシグナルの
相対強度割合は、いずれの抽出物の場合も対照の場合と比較して有意に減少した。この結果から、本実験
に使用したリグニン分解微生物により、バニリンだけでなく、様々な芳香族低分子化合物がリグニン分解
物として生成したことが示唆されている。



※ このように徐々に成果は上がっているようではあるが実用化にはまだ遠い。


❏ 特開2017-113719  部分酸化触媒及びそれを用いた一酸化炭素の製造方法
                           
国立大学法人北海道大学他 

従来であれば山林より未利用材として切り出されて廃棄処分されていた廃木材や間伐材等の木質系バイオ
マスをチップ化処理し、これをバイオマス燃料としてボイラで燃焼させ、それによって発生させた高圧蒸
気でもって蒸気タービンを回転させて発電を行うバイオマス発電システムに木質系バイオマスを還元雰囲
気下で間接加熱することにより炭化処理する。

【概要】

従来装置では、炭化処理対象物が食品廃棄物や下水汚泥等の湿潤系バイオマスでは、高含水状態のままで
炭化処理し、また従来一般的に行われていた比較的高温域で炭化処理すると発生するタール量が乏しく、
それを全て燃焼分解させて熱風を生じさせても炭化炉の間接加熱源として利用するには熱量的に不足する。

その不足分の是正に好気性発酵し乾燥処理しつつ、低温域炭化処理でタール成分を多く発生させる一方、
炭化処理対象物が木質系バイオマスには、バイオマス中のタール含有量が元々く、炭化処理温度域等に関
係なくタール成分が多量発生しやいために熱量不足が起きにくいが、多量のタール成分を燃焼炉で燃焼分
解させると熱量過多のため、炭化炉へ間接加熱源供給用木質系バイオマスの炭化処理温度が高くなり過ぎ、
結果的にタール成分の揮発により残らず炭化物回収――例えば比較的高い着火性を求められるバーナ用の
木炭燃料等としてはあまり適さない――用途が限られてしまう。なお、燃焼炉から炭化炉へ供給される熱
風中へ、例えば外気等を導入して強制的に冷却することにより熱風温度を所望の炭化物を炭化処理できる
が、熱エネルギー的に見れば無駄である。

このように、木質系バイオマスの炭化処理に伴って発生するタール成分を熱風発生炉にて燃焼分解させ、
その際に生じる熱風を炭化炉の間接加熱源として有効利用しつつ、熱風発生炉に供給されるタール成分か
ら余剰熱量分を分離回収してタール燃焼量を調整し、所望性状の炭化物を炭化処理に適合する熱風温度に
コントロール可能とした木質系バイオマス炭化処理装置の提供するにあって 下図1のように炭化炉2と熱
風発生炉3との間に空冷熱交換器31を備え、炭化炉2には炭化物温度センサ43を、熱風発生炉3の下
流には熱風温度センサ47を備え、前記各温度センサ43、47にて検出される炭化物温度または熱風温
度が予め設定されるそれぞれの上限温度よりも高ければ、外気供給ファン35を稼働させて空冷熱交換器
31に外気を供給し、木ガスからタール成分の一部を分離回収して熱風発生炉3でのタール燃焼量を減じ
るように調整制御するタール燃焼量制御器49を配置する。


【符号の説明】

1…木質系バイオマスの炭化処理装置 2…炭化炉  3…熱風発生炉 4…木ガス導出ダクト 5…熱風
供給ダクト 6…排気ダクト  7…乾燥炉(砂ドライヤ) 13…内筒  25…外筒 31…空冷熱交換
器  33…鋼管 35…外気供給ファン   36…回収タンク 40…燃焼用空気供給ダクト  41…外気
導入口 42…開閉ダンパー  43…炭化物温度センサ 47…熱風温度センサ 48…酸素濃度センサ
49…タール燃焼量制御器


❏ 特開2017-132969 バイオマス発電システムおよび熱分解炉のリターンシステム
                                       株式会社高橋製作所 

本件はバイオマス(廃木材等有機廃棄物)を熱分解・ガス化し、得られた水性ガスを用いてガスエンジン
等で効率よく発電するバイオマス発電システム及び熱分解炉のリターンシステムの考案である。

【概要】

木質系材料を熱分解ガス化するには、原料となる木質バイオマスを炭化炉温度1000~1200℃で、
炭化物を回収し、次に炭化物を熱分解炉にて高温加熱して高温水蒸気と水性反応させ水性ガスを生成する。
また、バイオマスや廃棄物から熱化学的手法によってエネルギーを回収する方法が注目されボイラー設備
を用いたスチームタービン発電の他に生成ガスを燃料ガスとして発電効率の高いガスエンジンで発電し
35%を超える発電効率が得られる。また、ガス化で得られる合成ガスはメタノールや合成軽油、混合ア
ルコールといった液体燃料の原料ともなることから石油代替燃化技術の一つとしてガス化技術が注目され
ている。

バイオマス発電においては、ガスエンジン、ガスタービンエンジン、スチームタービンエンジン等が用い
られる。中でもガスエンジンはエンジンの構造がガソリンエンジンと同様であり、他のエンジンに比較し
てコンパクト(50~4000kW程度)で発電効率が高くバイオマス発電に適する。しかし、熱分解ガ
ス(水性ガス)はガス中の可燃ガス(CO、H)の含有割合によって発熱量が決まる。即ち、水性ガス
中の水素(H)、一酸化炭素(CO)及び二酸化炭素(CO)の組成比にブレがあると発熱量が変化し、
発電機を回転するエンジンの回転数に影響するために安定した電力が得られないばかりでなくオーバーヒ
ート等で故障原因ともなり問題である。また、従来のボイラーで発生した水蒸気を直接熱分解ガス化装置
に供給することも考えられるが、熱量過不足によりガス化領域の温度分布にブレが生じ或いはメタンガス
等余分なガスが発生する可能性が生じる問題がある。

バイオマスの燃焼効率を安定ろ改善を行い、熱分解を実現する。また、燃焼ガスの流出等を防ぎ、下流側
の装置へ供給する水性のスとして組成比率の変動のない、安全で効率の良いバイオマス発電システムの提
供にあたり、下図のように、バイオマスを炭化する炭化炉と、炭化炉で得られた炭化物および燃焼排ガス
により熱分解ガスを発生させる熱分解炉と、熱分解ガスを洗浄し得られた水性ガスを用いて電力を得る発
電装置とを備え、炭化炉に供給する空気の供給量を制御する空気供給制御部を設け、この空気の供給量に
より温度制御された燃焼ガスを熱分解炉に供給を特徴とするバイオマス発電構成とする。


【図3】実施形態に係る炭化炉の縦断面図

【符号の説明】

20a…間隙  21…本体部  22…円筒部  23…有機廃棄物投入部  24…炭化物排出部 25…1
次空気供給部  26…2次空気供給部  27…燃焼ガス排出部  28a、28b、28c…温度センサ(
温度検出部)28d…レベルセンサ(堆積量検出部)29…炭化炉制御部(制御部)

※ 関連特許 特開2017-132676  水素供給システム 株式会社高橋製作所 2017年08月03日


❏ 特開2016-150890 エネルギー貯蔵輸送方法およびエネルギーキャリアシステム
                                   国立大学法人岐阜大学 

本件は窒素酸化物から硝酸を製造し、製造した硝酸からアンモニアを製造し、さらにそのアンモニアを原
料として水素を製造することを特徴とするエネルギー貯蔵輸送方法およびエネルギーキャリアシステムの
技術事例。

【概要】

エネルギーキャリアシステムを具現化する技術として、①太陽光で発電した電力で水素を製造する方法が
ある。②また、水素と窒素からアンモニアを合成するための方法。③また、Pt,Rh,Pd,Ruなど
の貴金属触媒を用いて400℃以上の加熱条件で、アンモニアから水素を製造する技術がある。①の方法
と②の方法と③の方法を組み合わせることによって、太陽光で発電した電力を水素に変換し、その水素を
原料としてアンモニアを合成して液化アンモニアとして貯留し、液化アンモニアをエネルギー消費地に輸
送し、エネルギー消費地で液化アンモニアから水素に転換して、燃料電池車に供給したり、燃料電池発電
システムに供給することができる。しかしながら、これらの3つの技術を組み合わせた場合、再生可能エ
ネルギーから水素への総合変換効率は7パーセント程度である。そこで、より総合変換効率の高いエネル
ギーキャリアシステムが求められている。

このように、水素キャリアの一つであるアンモニアから水素を製造技術の検討を行っている(④⑤)。④
の水素製造方法は、アンモニアガスを含有する水素源ガスに、常温で波長200nm以下の光を含む紫外
線を照射して水素ガスを発生させる。また、⑤の水素製造装置は、プラズマ反応器と、高電圧電極と、接
地電極とを備えており、常温大気圧の条件下で高電圧電極と接地電極との間で放電を行ってアンモニアを
プラズマとし、水素を生成する。これらの水素製造方法は、従来よりも高効率に水素を生成可能であり、
最適なアンモニア製造方法と組み合わせエネルギー貯蔵輸送方法とエネルギーキャリアシステムを実現で
きる。

下図のように、アンモニアを高効率に製造し、最終的にはアンモニアから水素を製造してエネルギーとし
て用いるエネルギーキャリアシステムとそれを用いたエネルギー貯蔵輸送方法の提供にあたり、エネルギ
ーキャリアシステムは、硝酸製造手段と、アンモニア製造手段と、水素製造手段とを備えている。硝酸製
造手段は、光反応器と、光反応器に窒素酸化物と水と酸素とを含む被処理ガスを供給する被処理ガス供給
手段と、光反応器内に配置されており175nmよりも短い波長の紫外線を含む光を発生させる光源とを
備えている。このエネルギー貯蔵輸送法は、窒素酸化物から硝酸を製造する硝酸製造工程と、硝酸を還元
してアンモニアを製造するアンモニア製造工程と、アンモニアを分解して水素を製造する水素製造工程と
で製造される。

 

【関連特許】 

① 特開2014-203274 水素製造手段を備えた太陽光発電システム   

【概要】 

太陽光発電エネルギを有効に利用して高効率の電力供給が可能な太陽光発電システムの提供にあって、下
図のように太陽光発電装置1と、太陽光発電装置1からの直流電力を交流電力に変換し且つ最大電力を得
るための出力制御機能を有する電力変換制御器3と、太陽光発電装置1からの直流電力を用いて水素を製
造する水素製造手段2と、太陽光発電装置1と電力変換制御器3および水素製造手段2の電気的な接続構
成を切替える切替手段4と、切替手段4に制御信号を伝達する制御部6とを備え、太陽光発電装置1の定
格出力電力が電力変換制御器3の定格出力電力よりも大きく、制御部6は太陽光発電装置1で発電可能な
発電予測電力W0と出力電力W1または出力電力W2との比較結果、及び、電力変換制御器3の変換効率特性
に応じて切替手段を制御することを特徴とする太陽光発電システムである。

 

② 特開2013-209685 アンモニア製造用電気化学セル及びこれを用いたアンモニア合成方法

本件は、アンモニア製造用の電気化学セルであり、カソード支持型電気化学セル(カソードサポート型電気化学セ
ル,CSC)である。さらに、このセルを用いたアンモニア合成法である。

【概要】 

アンモニア合成は、従来、ハーバーボッシュ法が確立され、肥料の原料となり化学工業/農業発展の原動力とな
った」。ハーバーボッシュ法は、鉄を主成分とする触媒を用いて水素と窒素とを400~600℃、20~40MPaの高
圧条件で反応しアンモニアを得るものである。工業触媒としては、鉄にアルミナと酸化カリウムとを加えることで鉄
の触媒性能を向上させた触媒が用いられる。また、他の技術として、Ru系の触媒を用いることが提案されている例
もある)。最近ては資源枯渇、地球温暖化を防止する技術が求められハーバーボッシュ法は、原料として化石資源
を用いる、また、高温高圧のプロセスで、その製造工程でも多くのエネルギーを消費し、多量の資源を用い地球温
暖化ガスを多量に排出する。この技術に代えて、限られた資源を有効活用し、より持続的技術が望まれている。

 この様な背景から、アンモニアの新規合成法の一つとして、プロトン導電性酸化物を固体電解質に使用し、水素と
窒素あるいは水蒸気と窒素を供給し、更にセルに電圧を印加することにより、アンモニアを合成する方法が提案さ
れている。事例のアンモニアの電解合成法は、水蒸気と窒素からアンモニアを合成する方法であり、ハーバーボッ
シュ法の様に炭化水素を用いて水素ガスを製造するひつようがないため、多量の炭酸ガスを排出する問題はない。
下図のようにプロトン導電性酸化物を電解質に用いたカソード支持型電気化学セルに、電圧を印加で、従
来の電解質支持型電気化学セルより効率的にアンモニアを合成できる構造/構成の提案にあって、プロト
ン導電性固体電解質の一面にアノードを配し他面にカソード配し、かつカソードにより支持されたている
特徴をもつ水素含有ガスまたは水蒸気含有ガスと窒素含有ガスからアンモニアを得るために用いる電気化
学セルである。


【符号の説明】

1:アノード 2:固体電解質(プロトン導電性電解質) 3:カソード支持体 4:カソード触媒


③ 特開2003-040602  燃料電池用水素製造   

本事例は燃料電池へ供給される水素を製造する装置で、燃料電池自動車用に最適な水素製造装置の新機構案である。

【概要】 

自動車用の燃料電池は、燃料水素の供給手段が課題となる。例えば水素ガス自体を供給には、水素を圧縮
/液化して搭載する必要があるが、現在のガソリンタンクの内容積に相当する内容積50Lの圧力容器に 2
百気圧で充填した場合の水素量は僅か 0.4kgであり、内容積50Lの断熱圧力容器に液化水素充填しても水
素量は 3.5kgである。したがって長距離の移動の場合などには頻繁に水素を補給せざるを得ず、水素スタ
ンドなどインフラの整備が課題になる。
またシクロヘキサンを分解して水素生成法は1モルの分解により
3モルの水素が生成し、内容積50Lの容器に充填された液体シクロヘキサンからは 2.8kgの水素を生成。
またシクロヘキサンは、室温で液体であるので自動車への搭載が容易である。
しかしシクロヘキサンの分
解反応では、有害なベンゼンが副生するという問題があり、シクロヘキサンとベンゼンとの沸点が近接し
ているために分解ガスから両者を分離することも困難である。

また、水素吸蔵合金を用いる方法でも合金の単位重量当たり 1.5~2%の水素を吸蔵できるだけであり、
水素化ホウ素ナトリウムや金属ナトリウムと水を反応させても水素を生成できるものの、副生物のリサイ
クルが困難であるという問題がある。
そこでアンモニアを分解して水素を生成する方法が注目されている。
アンモニア1モルの分解により、 1.5モルの水素が生成する。またアンモニアは室温において液化状態で
貯蔵することが可能であるので、断熱圧力容器が不要となるという利点もある。そして内容積50Lの圧力
容器に充填された液化アンモニアからは 7.2kgの水素を生成することができ、体積当たり及び重量当たり
最も多くの水素生成するので、水素源として有望である。


このように、アンモニアなどの水素源を分解して生成した水素を燃料電池に供給するとともに、燃料電池
からの排ガスをさらに利用することで有害物質の排出も防止することができるため、下図のごとく、
水素
源を窒素と水素とに分解して燃料電池に供給する分解器2と、触媒反応により燃料電池4からの排ガスを
燃焼させる燃焼器3と、燃焼器3に燃焼用空気を供給する空気供給手段5と、燃焼器3からの排ガス中の
酸素濃度を検出する酸素センサ34と、検出された酸素濃度値に応じて空気供給手段5を制御する制御装置
6と、から構成した。燃料電池からの排ガスに含まれるアンモニアなどの有害物質は燃焼器3で燃焼除去
されるため、有害物質の排出を防止することができる。また燃焼器3の熱を分解器2に供給すれば、分解
器2を加熱するための熱源が不要となりエネルギー効率が向上する新規技術が提供されている。

 【符号の説明】

1:アンモニアボンベ  2:分解器 3:燃焼器 4:燃料電池  5:空気供給手段  6:制御装置
10:供給器   34:温度センサ   41:触媒

【図1】本発明の一実施例の水素製造装置のブロック図
【図2】本発明の一実施例の水素製造装置に用いた分解器と燃焼器の模式的断面図

 

 

     

 

コメント

お守りと四角皿をゲット!

2016年11月06日 | びわこ環境

 

        楚の黄金あるは、斉に菑石あるに中るなり。いやしくもこれを操りて
        工ならず、これを用いて善ならざるあれば、天下、倪して是んのみ。

                                                軽重 / 管子

 

                            
                                                     管子 Guan-zi   720–645 BC

 

  Oct. 28, 2016

【RL100倶楽部:小規模バイオマス:排熱活用とガス化で採算確保】

エネルギー関連事業を展開する洸陽電機は、このほど同社が計画中の木質バイオマス(ガス化)発電
事業に、グリーンファイナンス推進機構から、3億9千万円の出資を受ける。このプロジェクトは、
洸陽電機が地元企業などと共同により宮崎県串間市で行う、間伐材を中心とした未利用バイオマス資
源を活用した小規模(発電規模2000kW未満)な木質バイオマス(ガス化)熱電併給事業。小規模木質
バイオマス発電事業は、5000kW(キロワット)以上の木質バイオマス発電事業に比べて、スケールメ
リットが働かず十分な収益性が得られないことなどを理由として、全国的な普及が進んでいない。同
プロジェクトでは、発電時の排熱や木材加工時の端材処理により発生する熱をバイナリー発電や燃料
となるペレット加工時の乾燥に活用すること、加えて木質燃料をガス化にすることでより高効率かつ
安定的な事業を目指す。
尚、事業による二酸化炭素削減効果は年間7478トンを想定。 

 



【加速度センサーの誤差を1千兆分の1以上の精度で識別】

● 自宅や自動車の鍵、PCログイントークン、入館カードをウェアラブル端末に集約

KDDI総合研究所は16年10月、ウェアラブル機器に内蔵された加速度センサーの個体差から、固有ID
生成する技術を開発――技術は、ウェアラブル端末などに搭載されている加速度センサーを活用。加速度
センサは、X軸やY軸、Z軸などの最大値や最小値といった特性が個体により、それぞれ微妙に異なると
いうこうした個体差を利用し、複製が困難な端末機固有のIDを生成するソフトウェア技術。このような技
術開発は世界初でもある。また世界のトップ技術が市場に投入される。これは面白い。

 Oct. 12, 2016

 ● 新技術の特徴

  • 高い一意性と頑健性を実現した端末固有のIDを生成。加速度センサーを、1000兆分の1以上の精
    度の端末識別IDを生成可能。また、同一の端末でID生成を10,000回繰り返し、同一の端末識別
    IDが生成されること、高温(90℃)、低温(-18℃)、低気圧(高度2,000m)の環境下において
    も同一の端末識別IDが生成されることを確認。
  • ソフトウエアのみで高速・軽量に実現。約10キロバイトのライブラリにより、端末識別IDを約
    50ミリ秒で生成。高速・軽量な処理のみで端末識別IDを生成でき、処理能力の制約が大きいIoT
    端末でも利用可能。
  • 必要に応じてメモリ上で端末識別IDを生成し、鍵として利用。ストレージに鍵を残さない仕組
    みを実現。メモリ保護技術によりメモリ上のデータを保護することで高い安全性を確保。

 

 

 

    

 

【我が家の焚書顛末記 16:中国思想 管子】     

  軽 重    ――管仲の経済政策―― 

 「経済政策」といっても、もらろん二千数百年前のことである。ここに集録されているエピソ
 ドは一見、たわいない。だが、武力侵略と掠奪による富国策しか念頭になかった当時の背景
を考
  えると、管仲の発想はなみなみならぬものがある。「まず物質的な基礎をつくる」ために、かれが、人間
  心埋、権力、客観情勢など一切のものを運用した点をくみとることができよう。

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  ことぱ

 「楚の黄金あるは、斉に菑石(しせき)あるに中るなり。いやしくもこれを操(と)りて工(た
 くみ)ならず、これを用いて、善ならざるあれば、天下、倪(げい)して是(み)んのみ」
 「国、塩なければ腫る、守圉の国は塩を用ること独り甚だし」
 「粟重ければ、万物軽し。粟軽ければ、万物重し。両者衡立せず]
 「下はすなわちその囷京実し、上はもって上に給し君のためにす。一挙して名実ともに在るなり。
 民なんぞなさざらんや」

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  物価と治国

  桓公が管子にたずねた。
 「物価の高騰が著しい。抑える手段があるか」
 「物価を人為的に操作することは不可能です。物価とは、なにかがあれば動き、うわさだけでも
 動く
大変微妙なものです。したがって、為政者たるもの、一国の安泰をはかるには、物価の変動
 に対処できる
よう、ふだんから天下の物資を寄せ集め、天下の人民を招くように努めることが肝
 要かと存じます」

 「天下の物資を寄せ集めるとは、どういうことか」
 「たとえば、かの桀王の時代、宮殿では三万人もの歌い女たちが、朝からにぎやかに歌い踊り、
 その音は
城外遠くまで聞こえた。その女たちの衣裳といえば、まことにきらびやかであったとい
 われております。
伊尹は、薄地方のこのきらびやかな織物を提供しては、その代償に、桀王から
 大量の穀物を得ました。

 当時、桀王は天子、天下の主であったにもかかわらず、天下を顧みることなく、歌い女や楽器に
 大金を投
じました。それにつけこんで、伊尹は、桀王の穀物を手に入れ、本来桀王の得るべき利
 益を奪ったのです。
天下の物資を寄せ集めるとは、すなわち、このようなことを申します」
 「それでは、天下の人民を招くとは、どういうことか」
 「州ごとに一人の監督官をおき、里ごとに五つの倉庫を設置します。そのうえで、正業をもたな
 い者には資
金を貸し与え、葬式も出せない者には援勘合を与えます。こうして、衣食から死後の
 葬儀まで 保障され、困窮すれば生活資金まで貸与されるとなれば、天下の人民は流れる水のご
 とく、わが国に集まってまいります。天下の人民を招くとは、すなわち、こういうことをいうの
 です。
  このように、他国の物産を巧みに利用し、他国の人民を巧みに使用し、天下万民の心をつかむ、
 これこそ明人の方策にほかなりません」
 「
いや、よくわかった」

              《伊尹》湯の宰相として仕え、夏王桀を伐ち、湯を殷王たらしめた。


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  桓公曰:「輕重有數乎?」管子對曰:「輕重無數,物發而應之,聞聲而乘之,故為國不能來天下
 之財,致天下之民,則國不可成。」桓公曰:「何謂來天下之財?」管子對曰:「昔者桀之時,女
 樂三萬人,端譟晨樂,聞於三衢,是無不服文繡衣裳者,伊尹以薄之游女,工文繡纂組,一純得粟
 百鍾於桀之國。夫桀之國者,天子之國也,桀無天下憂,飾婦女鍾鼓之樂,故伊尹得其粟而奪之流,
 此之謂來天下之財。」桓公曰:「何謂致天下之民?」管子對曰:「請使州有一掌,里有積五窌,
 民無以與正籍者,予之長假,死而不葬者,予之長度,飢者得食,寒者得衣,死者得葬,不資者得
 振,則天下之歸我者若流水,此之謂致天下之民。故聖人善用非其有,使非其人,動言搖辭,萬民
 可得而親。」桓公曰:「善。」

 桓公問管子曰:「夫湯以七十里之薄,兼桀之天下,其故何也」?管子對曰:「桀者,冬不為杠,
 夏不束柎,以觀凍溺,弛牝虎充市,以觀其驚駭。至湯而不然,夷競而積粟,飢者食之,寒者衣之,
 不資者振之,天下歸湯若流水,此桀之所以失其天下也。」桓公曰:「桀使湯得為是,其故何也?」
 管子曰:「女華者,桀之所愛也,湯事之以千金;曲逆者,桀之所善也,湯事之以千金。內則有女
 華之陰,外則有曲逆之陽。陰陽之議合,而得成其天子,此湯之陰謀也。」

  ---------------------------------------------------------------------------------------

   遺族手当

  桓公は、戦死者の遺族に手当を与えようと思い、管子に相談をもちかけた。
 「わが国は国際的に交通要路の地に当たり、しかも食糧を他国にあおぎ、諸侯からは虎視耽耽と
 ねら
われている。このため戦が絶えず、そのたぴに多くの死傷者が出る。あとに残された子供や
 親は、仮
宮を望んでいる。手当を与えたいのはやまやまだが、なにぶんにもその手立てがない。
 どうしたらよ
いだろう」

 管子はこたえた。

 「まず国内の有力者である偵出たちの扱いからお考えください。かれらは封土からのあがりをた
 めこんでいます。そこでかれらに穀物の供出を命じ、これに応じた者を表彰するのです。また穀
 物の供出を条件に、かれらを戦争から保護する約束をします。そうすれば、穀物の値上りをはか
 ることができ、穀物の値を上げておいてから人民にほどこす、これが手立てです。こうした領主、
 豪商たらは、物資の値上りを待ち、余剰物資を大量に蓄積しています。そこでわが君は、まず喪
 服を着用して、功臣ならびに譜代の臣、それに前述の領主および豪商たちを一堂に集め、こうお
 っしゃってください。

 『およそ戦いは、城堅がもろければ突き破られ、兵糧の備えが乏しければ包囲されて苦しまねば
 ならぬ。天下に戦乱が絶えぬ今、わが斉のみが備えを怠っていては大事を招こう。されば貴公た
 ち、あまた穀物を保有している者は、この際、誠意をもって、穀物を平時の価格で誼ってもらい
 たい。ただちに納入数量を書き出して誓約せよ。枡目をごまかすことはまかりならん』と。

  この話が伝われば、人民はただでさえ食糧に不自由しているのですから、買いだめをはかるこ
 とは必至であり、遠路もいとわず先を争うでしょう。となれば、困が買い入れた穀物は、たちま
 ち四十倍に値上りいたしましょう。そこで四十倍になった穀物を故出して、その売上げで孤児や
 寡婦にほどこし、貧民や病人を保浸し、身寄りのない老人が自殺することのないように扶養する
 のです。これが実行されれば、兵士は勇躍戦場に赴いて功名にはげみ、身命を賭して国家のため
 にはたらきます。たとえ多数の死傷者が出、死者がなかばを越えようと、士気はおとろえません。
 これはなにもかれらが戦いを好み、生血を軽視するからではありません。死の重みがそれだけ評
 価されているからです」

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  桓公欲賞死事之後,曰:「吾國者,衢處之國,饋食之都,虎狼之所棲也。今每戰,輿死扶傷,如
 孤荼首之孫,仰倳戟之寶,吾無由與之,為之奈何?」管子對曰:「吾國之豪家頡封食邑而居者,
 君章之以物,則物重,不章以物,則物輕。守之以物,則物重。不守以物,則物輕。故頡封食邑,
 富商蓄賈,積餘藏羨,跱蓄之家,此吾國之豪也,故君請縞素而就士室,朝功臣世家、頡封食邑、
 積餘藏羨、跱蓄之家,曰:『城脆致衝,無委攻圍,天下有慮,齊獨不與其謀?子大夫有五穀菽粟
 者,勿敢左右,請以平賈取之子,與之定其券契之齒,釜鏂之數,不得為侈弇焉。』困窮之民,聞
 而糴之,釜鏂無止,遠通不推。國粟之粟,坐長而四十倍。君出四十倍之粟,以振孤寡,收貧病,
 視獨老。窮而無子者,靡得相鬻而養之,勿使赴於溝澮之中,若此,則士爭前戰為顏行,不偷而為
 用。輿死扶傷,死者過半,此何故也,士非好戰而輕死,輕重之分使然也。」

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  鬼神の利用

※桓公曰く、「寡人、室屋に籍せんと欲す」。管子対えて曰く、「不可なり。これ成を毀るなり」。
「万民に籍せんと欲す」。管子曰く、「不可なり。これ情を隠すなり」。「六蓄に籍せんと欲す」。
管子対えて曰く、「不可なり。これ生を殺すなり」。「樹本に籍せんと欲す」の軽重甲篇はその簡潔
明快な表現から後世に編纂されたものであろう。国蓄篇の第七段、「凡そ五穀は高物の主なり」で始
まる一段には、室康・六畜・田畝・正人・正戸の五者によって税牧を計るのを善くないとする一文が
あるが、軽重甲篇の第六段の問答では「寡人、室屋に籍せんと欲す」という聞いを「不可なり」と退
けたあと、高民・六畜・樹木とつづき、「然らば寡人、安くに籍して可なるや」と管子に問いかける。

 「これまたなりません。せっかくの樹木を伐り倒してしまいます」
 「あれもいかん、これもいかんというなら、いったいなにに税をかければいいのだ」
 「鬼神をおかけになるがよろしいでしょう」
  桓公は顔をまっ赤にして怒鳴った。
 「人民、家屋、家畜、樹木でさえ駄目だというのに、この世ならぬ鬼神に課税できるとでもいう
 のか」
 「およそ物事は、理にかない、勢いに乗ずれば、成就するものです。策をたて、機をとらえれば、
 大なる成果が得られるものです。古来、王者は勢いに乗じ、聖人は機微に乗じて、よりよき成果
 を生み出してまいりました]
 「いったい、どうやって鬼神に課税するのか」
 「かつて帝に五人の重臣がおりました。が、こんにち、かれらの祭・祀はとだえたままになっ
 ております。そこで、まず、子孫の絶えた功労者の祭祀を復活させ、かれら五人の祭祀をとり行
 なってください。その場合、春には蘭を献じ、秋には菊を飾り、大小の魚を供え物にするのです。
 こうすれば、魚はたちまち値上りし、その税収は百倍にも達しましょう。されば、現行の税をと
 るまでもなく、国州は十分にうるおいます。このうえ人民に税を課す必要がどこにありましょう。
 これこそ、祭祀と礼成によって増収をはかるやり方と申せます

     
《鬼神》死者の霊魂

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 桓公曰:「寡人欲藉於室屋」,管子對曰:「不可,是毀成也。」「欲藉於萬民」,管子曰:「不
 可,是隱情也。」「欲籍於六畜」,管子對曰:「不可,是殺生也。」「欲藉於樹木。」管子對曰
 :「不可,是伐生也。」「然則寡人安藉而可?」管子對曰:「君請籍於鬼神。」桓公忽然作色曰
 :「萬民室屋,六畜樹木,且不可得藉,鬼神乃可得而藉夫?」管子對曰:「厭宜乘勢,事之利得
 也,計議因權,事之囿大也。王者乘勢,聖人乘幼,與物皆宜?」桓公曰:「行事奈何?」管子對
 曰:「昔堯之五吏,五官無所食,君請立五厲之祭,祭堯之五吏,春獻蘭,秋斂落原。魚以為脯,
 鯢以為殽;若此,則澤魚之正,伯倍異日,則無屋粟邦布之籍,此之謂設之以祈祥,推之以禮義也,
 然則自足,何求於民也?」

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水  練

  桓公が管子にたずねた。
 「北進して孤竹、離枝の二国を伐ちたい。しかし今、北方に軍をくり出せば、天下で一番強い越
 が南
方から攻めてくるに違いない。うまい対策はないか」
 「越は舟戦が得意ですから、わが軍も水泳につとめることです。そのためには川の流れをせきと
 めて
沼をつくり、水泳を奨励するのです。そうすれば、いかに舟戦に長じた越といえども侵略で
 きますま
い」
 「具体的にはどうする?」
 「まず、領内の川の水をゼきとめて丸い大きな池をたくさんつくります。なかには深い池もつく
 っ
ておきます。そうしておいてから『水泳に秀でた者にはほうびとして十金をとらせる』と布告
 するの
です」
  桓公がこの策を実行に移したところ、千金も使わないうちに、斉の人民は以ハ越の人民に負け
 ないぐらい泳ぎが達者になった。
  そこで桓公は北進して孤竹と離枝の攻略にとりかかった。はたして越はその隙をついて斉を攻
 めた。
越軍は曲菑の水をせきとめて水攻めの策をとった。管仲はかねて鍛えておいた水練の達人
 五万人を動
員し、越軍を曲菑に迎え撃って殲滅した。これは「水練の策」といわれている。
 
      《孤竹、離枝》春秋時代の小国。

      《曲菑》菑水の湾曲した部分。

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 桓公曰:「天下之國,莫強於越,今寡人欲北舉事孤竹離枝,恐越人之至,為此有道乎?」管子對
 曰:「君請遏原流,大夫立沼池。令以矩游為樂,則越人安敢至?」桓公曰:「行事奈何?」管子
 對曰:「請以令隱三川,立員都,立大舟之都,大身之都,有深淵壘十仞。令曰:『能游者賜千金』,
 未能用金千,齊民之游水,不避吳越。桓公終北舉事於孤竹離枝,越人果至,隱曲薔以水齊,管子
 有扶身之士五萬人,以待戰於曲薔,大敗越人,此之謂水豫。」

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   貧民救済

  桓公は、城北地区の貧しい生活ぶりを憂え、町子を呼びりせた。
 「城北地区の人民は本業の野菜づくりのほかに、ぞうりなどをつくって暮らしのたしにしている
 との
こと。なんとか救済してやりたいが、方法はないか」
  
管子がこたえていうには、
 「こんな禁令を出してみたらどうでしょう。
  1、米百鍾を生産する農民は、靴をつくるな。
  2、米千鍾を生産する農民は、菜園をもつな。
  3、市場から三百歩以内の近距離に住む者は野菜をつくるな。
  こうすれば、それによって生じた空地を城北の貧民に分け与えることができます。さらに、手
 づく
りのぞうりや野菜を高く売ることができます。今までの十倍も利益をあげることができまし
 ょう」

 《ぞうりなどを……》原文は「屨縷の甿」。屨とは麻やわらでつくった靴。縷とはぼろ布。履物
 づくりを暇とする賎民。
 《手づくりの……》原文は「手搔の功」。手細工でできたもの。ここでは履き物づくりを指すす。
  分業化 この説話は。一面では、春秋時代における分業化の進展を物語るものと見ることもで

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 桓公憂北郭民之貧,召管子而問曰:「北郭者,盡屨縷之甿也,以唐園為本利,為此有道乎?」管
 子對曰:「請以令禁百鍾之家不得事鞽,千鍾之家不得為唐園,去市三百灸者不得樹葵菜,若此,
 則空閒有以相給資;則北郭之甿,有所讎其手搔之功,唐園之利,故有十倍之利。」

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※ 参考:『管子』軽重篇の成立、金谷 治 1984.06.30

                                      この項つづく

  ● 庭の山茶花と柚子

秋晴れで、朝から宗安寺に墓参と三成の旗印入りお守りを頂き、帰りに永源寺のヒトミワイナリーに
立ち寄る。ここで「お守り」と「十場天伸作 四角皿」をAR・ゲットではなく
リアル・ゲットする。

  

彼女からメールが届く。庭の柚子と山茶花の花の写メールだった。
 

 

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ハイク&フライ

2016年03月19日 | びわこ環境

 

 

 

 

       少なきを殺さざるを義として而も衆(おお)きを殺すは類を知ると謂(い)うべからず。

                                     墨子 『公輸』

                                                                                                                                                  

      ※ おそるべき新兵器が発明された。これを使って戦争の準備がすすめられている。この噂を耳
        にした墨子は、発明者のもとにかけつける。技術者であり思想家である墨子は、科学技術が
        何に奉仕すべきということに無関心ではいられなかった。
      



      公輸 - 墨子と戦争技術者

 

【中国の思想: 墨子Ⅴ】
 

  公輸――墨子と戦争技術者
  尚賢――人の能力を正当に評価せよ
 兼愛――ひとを差別するな
  非攻――非戦論
 節葬――葬儀を簡略にせよ
 非楽――音楽の害悪
 非命――宿命論に反対する
 非儒――儒家批判
 親士――人材尊重
 所染――何に染まるか
 七患――君子の誤り七つ
 耕柱――弟子たちとの対話
 貴義――義を貴しとなす
 公孟――儒者との対話 

《解説》墨子の生涯や行動を示す記録は論敵によって抹殺され、今日ほとんど伝わっていない。この編は、墨
子の足跡と人間像を知る数少ない手掛かりのひとつである。墨子はたんなる観念的な平和論者ではなかった。
弱小国を侵略の危険から守るためには、身を挺して行動に立ち上がる”行動家”であった。公輸盤との問答、
楚王との問答を通して、墨子の真面目は遺憾なく発揮されている。この一編は墨子の人間像を浮彫りにすると
ともに、”科学技術の役割”という今日的な問題を
なげかける。公輸盤も墨子も、ともに当時第一級の技術者、
しかも武器の設計に長じていた。二
人のちがい――それは本編にみられるとおりである。

ちなみに、春秋時代には、戦争の規模はそれほど大きくはなかった。動員される兵力はせいぜい二、三万であ
った。戦車で整然たる密集隊形を組んで交戦し、一日、二日で勝負のケリがついた。
ところが墨子の生きた戦
国時代になると、戦争の方式は一変した。動ほされる兵力は十万単位に
なり、秦と趙との間で戦われた長平の
戦いでは百万近い大軍が動員された。戦争規程を拡大させ
た要因のひとつとして、武器の発達をあげることが
できる。春秋時代の武闘は、戈、矛、剣、弓、
矢などが主で、銅製品であったが、戦国時代にかけて冶金術が
発達し、これらの武器は鉄製のも
のに変り、破壊力がいちじるしく増大。新型兵器として、射ることのできる
弩機が
発明されたほか、この編にもみられるように雲梯や、「鉛拒」といわれる舟戦の兵器が登場した。

密集隊形で戦う戦闘形式は、これら新兵器の登場で不利となり、歩兵を主力とする野戦・包囲戦が支配的とな
った。そのため戦争の性格も持久戦、長期戦の様相を呈するようになった。大量の
兵員を必要とするようにな
ったため、各国は徴兵制度を布いて、兵力の増強にっとめた。泰代に
なって確立された「郡県」制度のねらい
は、ひとつにはこの徴兵義務をスムーズに行なうためで
あった。この徴兵制度の制定で多くの農民が戦争にか
りたてられた。
こういう大規模な戦争は、ばく大な軍事上の支出をともなうから、当然、国家の財政負担を増大させる。
そして、その負担は、民衆にしわ寄せられた。春秋から戦国にかけて、大規模な農民暴動かいくつか超ぎているが、こ
れは農民に対する苛酷な政令を示すものてある。墨子の「非攻」論は、こういう背景のもとに生まれた。

 

【ナショナルトレッキング構想:パラグライダーの話】



もとは、パラグラーダーは欧州の登山家の下山用の道具として生まれた。彼らは登頂したの後、パラシュート
で一気に下山できればどんなに楽かと考えた。10年前、レッドブルが欧州のアルプスを八百キロメートル以
上をトレッキングとフライトの両方を楽しむスタイルが受け入れられていく。このために小型で超軽量のパラ
グライダーや装備が次々と開発され今日に至る。

ハラゲライダー競技の原点は、ハンググライグー同様、スピードを競うレースにある。あらかじめ設定された
ルートをいかに速くゴールするかを競う。かっては、チエックポイントをカメラで撮影して通過証明したが、
現在は、GPSを駆使してチエックボイントを通過し、そのデータをパソコンに取り込んで、ルート証明する
ハイテケのレースに変化している。競技は、草大会から国内のリーグ戦、日本選手権、アジア選手権や欧州選
手権、さらに、ワールドカッフーシリーズとチャレンジできる部隊は揃りている。また、レースの他に、高度
なワザを競うアクロバット競技、ミリ単位で着地精度を競うアキュラシー競技、トレッキング+フライトで競
うハイク&フライ競技もあり、好みに合わせてチャレンジできるので、バラグライターを始めたからには、ス
キルを上げコンベにも参戦してみよう。

また、冬を迎えると、スキーやスノボーと同じように、欧州では国際的なスピード・ライディングの競技大会
が開催されている。いかに、速く華麗に下山するか?競技中は、少しでも抵抗を減らすよう、地表に接地しな
いで、浮遊、ある
いはフライトしてスヒードを競うというもの。ウインタースホーツの世界では、かつてのス
ノーボードのように、イン
ハクトかおる新しいスボーツのが生まれた。スヒード・ライディンクは、下山する
ために
開発される。とかく強い風が吹く山頂では、通常のハラグライグーては風にあおられ、フライトか難し
いか、さな翼なら
強い風の中でもフライトがスムーズに行く。なにより登山する際にコンパクトになるとい
うのが利点。パラグライダーほど揚力はないがないので高く遠くには飛べないが、スピーディにに滑走する競
技である。ここは熟っくりと計画的に習得していこう。

 

 

【ミッドナイトのレイモンド・カーヴァー】

 

    散 歩


   鉄道線路の上を散歩した。

   線路に沿ってしばらく歩いて、

   郊外の墓地のところで下におりだ。

   そこでは一人の男が二人の女房に挟まれて

   眠っていた。エミリー・ヴァソ・デア・ジー、

   忠実なる妻にして母親、

   ぱジョソ・ヴァソ・デア・ジーの右側に、

   そして二人目のヴァソ・デア・ジー夫人である、

      やはり忠実なる妻のメアリは

        その左側にいる。

        最初にエミリーが亡くなり、次にメアリ、

        それから数年後に、そのじいさんも亡くなった。

      これらの婚姻から11人の子供たちが生まれた。

   彼らもまたみんな既に死んでしまったことだろう。

   ここは静かな場所だ。散歩を一休みして

   腰をおろし、近づいてくる自分の死に

   備えるには恰好の場所だ。

   でも僕にはわからない。ほんとうにわからない。

   それが僕の人生であれ、誰の人生であれ、

   僕がこの素晴らしい、苦労の多い人生について知っていることといえば、

   僕はほどなく立ちあがり、

   死んだ人々にすみかを提供しているこの驚くべき場所を

   あとにするであろうということだけだ。この墓場を。

   そして行ってしまう。まずレールの片側の上を歩き、

   次にもう一方の上を歩いて。





                                   A Walk


   I took a walk on the railroad track.
   Followed that for a while
   and got off at the country graveyard
   where a man sleeps between
   two wives. Emily van der Zee,
   Loving Wife and Mother,
   is at John van der Zee's right.
   Mary, the second Mrs. van der Zee
   also a loving wife, to his left.
   First Emily went, then Mary.
   After a few years, the old fellow himself.
   Eleven children came from these unions.
   And they, too, would all have to be dead now.
   This is a quiet place. As good a place as any
   to break my walk, sit, and provide against
   my own death, which comes on.
   But I don't understand, and I don't understand.
   All I know about this fine, sweaty life,
   my own or anyone else's,
   is that in a little while I'll rise up
   and leave this astonishing place
   that gives shelter to dead people. This graveyard.
   And go. Walking first on one rail
   and then the other.


明日は春分の日。法要の混雑を避け墓参り、キャッスルロードで鰊そば(彼女は八割り蕎麦、といなりをいた
だき「結和」で、ほうじ茶ラテを飲む。桜の蕾はまだ堅い。帰って作業をしていると
気がつけば夕食どき。時
の流れが余りにも早すぎると感じる。急がないと間に合わない。「腰をおろし、近づいてくる自分の死に/
えるには恰好の場所だ。」の件がベタにして、
心象が凝縮する。

 

 

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ナショナルトレッキング

2016年01月04日 | びわこ環境

 

 

 

    あきらめないこと。どんな事態に直面してもあきらめないこと。
                  結局、私のしたことは、それだけのことだったのかもしれない。

                                         冒険家 植村直己

 

                                                                                 
                                                                             1941.02.12 - 1984.02.13?

 

【治療と再生の革命 Ⅰ】 


● 慢性腰痛対策

治療しても効果がなく、一度治ってもぶり返すなど長引く「慢性腰痛」に苦しむ人は14
00万人と推定されている。
最先端の治療現場では、「脳」のある働きを改善し、慢性腰
痛を克服する対策が、大きな成果をあげているという。
例えば腰痛への不安を解消する映
像を見たり、恐怖心を克服する運動をするなどの対策を取るだけで、改善する
人たちもい
る。専門的な心理療法で、極めて重い症状の患者の腰痛が改善するケースも出始めている
というのだ。
わたしの場合は、デスクワーク中心のため、一旦沈静していたものが、長時
間ドライブや山登りなどトレッキング、
あるいは、室内トレーニングなどで、それがトリ
ガーとなり再発することがしばしばあるので、そこに、精神的なスト
レス蓄積も加わり再
発するとは考えにくい――その寄与割合は低い――と思っている。だから、この今、コル
セットをしながら入力しているが、数日、あるいは一週間後には治っているだろう、しか
し、突然再発することになることも覚悟している。

 

● ミニ肝臓の衝撃

 iPS細胞から大きさが数ミリの“ミニ肝臓”を大量に作り出す装置を、横浜市立大学な
どの研究グループが2年前に開発した。重い肝臓病の子どもにこの「ミニ肝臓」を移植す
る臨床研究を19年にも始める。アイソレーターと呼ばれる滅菌された作業台にベルトコ
ンベアが設置され、iPS細胞から作った肝臓の細胞が入ったシャーレや培養液などが次
々と手元に送られてきて、研究者が効率的に作業をできるようになっている。1か月ほど
で最大数ミリの“ミニ肝臓”を作り出すことができるということで、研究者の手作業を一
部自動化し作製効率を100倍以上に高めることができる。自動車の工場のように、ロボ
ットの手助けで大量にミニ肝臓を作り出すことができるとしてた。2年前は直径5ミリで
あったが、昨年にはこの”ミニ肝臓”は25分の1の直径2百マイクロメートルまでダウ
ンサイジング(『デジタル革命渦論』でいうところの第2則)され、注射などで体内に挿
入できるまでになっているため、「細胞シート」(下図参照)のように切開する必要がなく
なる。

 

「山中伸弥教授が語るiPS細胞研究の今」(NHK)によるとこの細胞を作るには、(1)細
胞同士を接着する細胞、(2)血管のもとになる細胞、(3)肝臓にもとになるの3つを
合わせ3日培養すると自己組織化が作動きできあがる工程を必要とし、さらに、その前段
で正常なiPS細胞から未分化細胞を除去する工程も必要でありこれらをクリアしてできあが
るというもの。特に後者において悪性リンパ種治療薬「プレンツキシマブ ベトチン」(「
CD30を標的とした腫瘍原性未分化iPS細胞の除去効果についての検討」寒川 延子 大阪大
学 心臓血管外科)による除去の成功などの上で達成されている。

 

● 腸内フローラの衝撃

これも2年前の「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー! 」(NHK)で放送されたも
のだが、肥満になるとがんのリスクが高くなる、と言われていた。それがなぜなのか、わ
かっていなかった。普通体型のひとと、肥満体型のひととでは“腸内細菌”に違いがある
ということがわかってきた。普通体型のひとにはない「クロストリジウム・アリアケ」と
いう菌(日本の有明にある病院で発見)が肥満体型になると全腸内細菌の10%以上を占め
ていた。アリアケ菌は、「デオキシコール酸」(DCA)というものを作り出す。これが、活
性酸素を作り、細胞の老化を促し、老化した細胞がガン化を促進なるというメカニズム。
また、このデオキシコール酸は大量に脂質を摂ることで作られ、低脂肪食を心がけること
も重要。
 



ところで「腸内フローラ」といは、腸内細菌類のことを意味するが、わたした
ちの腸には
約3万種類、千兆個に及ぶ細菌類がすみ。重さにすると1.5から2キログラムにもなり、
体を構成している細胞が60兆個ですから、実にその16倍近くの生き物がわたしたちの
おなかの中にすんでいることになる。
腸の長さは約110メートル。それを広げるとテニス
コート1面分にもなるという。そこに、まるでお花畑のように腸内細菌が生息する。
腸内
細菌類のことを「腸内フローラ」と言うが、「フローラ」とは元々はお花畑を意味する。
細菌類が作る集落が色鮮やかで、形がとてもきれいだからそう呼ばれる。

このように、がんや糖尿病などの病気から、肥満やお肌のシワなどの体質、さらには、そ
の影響は脳にまで及び、うつ病とも関係しているのではないかと考えられきている。腸は
第二の脳、いや脳こそが腸機能が分化して脳ができたとも言えるかもしれない。

 

今夜は、NHKBSの新春で刺激され、「治療と再生の医療の現状」を考えてみた。これはシリーズ
として掲載し不定期掲載する。尚、バイオマスインダストリー協会を脱会している。

 

  

【ナショナルトレッキング】 

母の他界と喪に服すこともあり百名山の登山は控えていたが、今年から再開させようと考
えている。ところで、琵琶湖を囲む滋賀県の山を一周ルートを開発しよう考えていた。そ
のトレッキングをコアとしてパラグライダーとカヤックをいれ、それを競技(スポーツ)
や遊覧(野外観察や娯楽)としてルールを決め「ナショナルトレッキング」アプリとして
開発するというもので、「先ず隗より始めよ」と。そなんなことことを考えていたら、毎
日新聞オンラインの元旦の記事で「なるドリ ナショナルサイクルルートってなあに?」が
昨夜目にとまった。偶然だ。それによると、国土交通省が検討している、周辺の風景や名
所を楽しみながら、安全かつ快適に自転車で走れる魅力的なルートを認定する新制度が検
討しているという。自転車は自転車。まずは仲間づくりからだ。

 


彼女が、急に多賀大社にお参りしたいと言い出した。理由を聞くと、素朴な味の糸切り餅
を食べ
たいからだというので、昼のうどんを平らげ出かけることに。少し味が変わったみた
いという(思い
出の方が美味しいみたいだ)。わたしは夕食時、「水餃子と豚白菜豆腐一人
鍋」と一緒にたべたが、いつものと変わらないのだがと、そう
 話した。

  

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ニュートリノなピタス

2015年10月07日 | びわこ環境

 

 

   ちょっと視点を変更すれば、発想を切り換えれば、マテリアルはあなた
           まわりにそれこそいくらでも転がっていることがわかるはずです。
           それは、
あなたの目にとまり、手に取られ、利用されるのを待っています。
   
                                            村上春樹 『職業としての小説家』

 

● ニュートリノなピタス

東大宇宙線研究所の梶田隆章教授がノーベル物理学賞を受賞、理由は素粒子ニュートリノに質量が
あることを証明し、半世紀近くに及ぶ大きな謎を解き明かしたことにある。物質や宇宙の成り立ち
に迫る新たな研究の扉を開く成果で、素粒子物理学の飛躍的な発展をもたらしたからと。宇宙の誕
生を解明を一歩?進めた。02年にノーベル賞を受けた小柴昌俊氏が岐阜県の地下鉱山跡に建設し
た「カミオカンデ」で放射線の一種である宇宙線が地球に降り注ぐ際に、大気中の原子核とぶつか
って生成される「大気ニュートリノ」を観測したところ、ミュー型の数が理論的な予測より40%
少ない「異常」を見いだし88年に発表したが、後にタウ型への変化(これを変身と呼んでいる)
による。地球の天地方向の2つのニュートリノ数は、真上からのものに真下はものは半部しかなく
「振動現象」の存在を突き止めるという話だが、そもそもは、ダークマターと同様にこの宇宙の質
量が理論量より少ないという議論にはじまる。 

時間があればゆっくり考えてみたが、頭の中はパニック状態の忙しさで、気分転換にジュブリタン
のパン工房のサーモンマリネ・ハムとレタス・トマトのピタ(あるいはポケット呼んでいる)(下
図クリック)と「いぶき牛乳」を食べたくなって、せめてネットで仮想スナックをとる。ピタパン
さえあれば、サンドウイッチと同様にツナマヨ、サラダ、具材は自由だが、ピクルス、マスタード
ソースは欠かせないとかなと考えてみる。ただし、サンドウイッチは具材がはみ出すのでこちらは
紙箱などに立てておけば、そこから取り出すだけで簡単にいただける。これは流行させる価値はあ
ると思うのだが。なんか
へんてこな話になってしまった。

 


● 折々の読書 『職業としての小説家』16
 


   
僕は(僕自身の経験から)思うんですが、「書くべきことが何もない」というところから出
 発
する場合、エンジンがかかるまではけっこう人変ですが、いったんヴィークルが起動力を得
 て前
に進み始めると、そのあとはかえって楽になります。なぜなら乙名くべきことを持ち合わ
 せてい
ない」というのは、言い換えれば、「何だって自由に書ける」ということを意味するか
 らです。
たとえあなたの手にしているのが「軽量級」のマテリアルで、その眼が限られている
 としても
その組み合わせ方のマジ″クさえ会得すれば、僕らはそれこそいくらでも物語を立ち
 上げていく
ことができます。もしあなたがその作業に熟達すれば、そして健全な野心を失わな
 ければという
ことですが、そこから驚くばかりに「重く深いもの」を構築していくことかでき
 るようになりま
す。

  それに比べると、般初から重いマテリアルを手にして出発した作家たちは、もちろんみんな
 が
みんなそうではありませんか、ある時点で「重さ負け」をしてしまう傾向がなきにしもあら
 ずで
す。たとえば戦争体験を書くことから出発した作家たちは、それについていくつかの角度
 からい
くつかの作品を書いて発表してしまうと、そのあと多かれ少なかれ「次に何を書けばい
 いのか?」
という一旦停止状況に追い込まれることが多いようです、もちろんそこで思い切っ
 て方向転換を
し、新しいテーマをつかんで、作家として更に成長していく人もいます。また残
 念なからうまく、
方向転換ができずに、力を徐々に失っていく作家もいます。


  アーネスト・ヘミングウェイは疑いの余地なく、二十世紀において最も大きな影響力を持っ
 た作家の一人ですが、その作品は「初期の方か良い」というのは、いちおう世間の定説になっ
 ています。僕も彼の作品の中では、最初の.二冊の長編『日はまた昇る』『武器よさらば』や、
 ニック・アダムズの出てくる初期の短編小説なんかがいちばん好きです。そこには息を呑むよ
 うな素晴らしい勢いかあります。でも後期の作品になると、うまいことはうまいんだけど、小
 説としてのポテンシャルはいくぶん落ちているし、文章にも以前ほどの鮮やかさが感じられな
 いようです。それはやはり、ヘミングウェイという人が素材の中から力をえて、物語を附いて
 いくタイプの作家であったからではなかったかと僕は推測します。おそらくはそのために、進
 んで戦争に参加したり(第.次大戦、スペイン内戦、第二次大戦)、アフリカで狩りをしたり、
 釣りをしてまわったり、闘牛にのめり込んだりといった生活を続けることになりました。常に
 外的な刺激を必要としたのでしょう。そういう生き方はひとつの伝説にはなりますか、年齢を
 重ねるにつれ、体験の与えてくれるダイナミズムは、やはり少しずつ低ドしていきます。だか
 ら、かどうかはもちろん本人にしかわかりませんが、ヘミングウェイはノーベル文学賞を得た
 ものの(一九五四年)、酒に溺れ、一九六一年に名声の絶頂で自らの命を絶ってしまいます。

  それに比べれば、素材の重さに頼ることなく、自分の内側から物語を紡ぎ出していける作家
 は、遂に楽であるかもしれません。自分のまわりで自然に起こる出来事や、目々目にする光景
 や、普段の生活の中で出会う人々をマテリアルとして自分の中に取り込み、想像力を駆使して
 そのような素材をもとに自分自身の物語をこしらえていけばいいわけです。そう、それはいわ
 ば「自然肖生エネルギー」みたいなものです。わざわざ戦争に出かける必.要もないし、闘牛
 を経験する必要も、チーターとかヒョウを撃つ必要もありません。

  誤解されると困るんですが、僕は、戦争や闘牛やハンティングみたいな経験に意味がないと
 言っているのではありません。もちろん意味はあります。何ごとによらず、経験をするという
 のは作家にとってすごく大事なことです。しかしそういうダイナミックな経験を持たない人で
 も小説は書けるんだということを僕は個人的に言いたいだけです。どんな小さな経験からだっ
 て人はやりようによってはびっくりするほどの力を引き出すことができます。
 「木か沈み、石か浮く」という表現があります。`日常では起こりえないことが起こるという
 ことですか、小説の世界では――あるいは芸術の世界ではと言い換えてもいいかもしれません
 が――そういう逆転現象が現実にしばしば起こります。一般的に軽いと世間で見なされていた
 ものが、時間の経過とともに無視できない重さを獲得し、一般的に重いと思われていたものが、
  いつの間にかその重みを失って形骸化していきます。継続的創造性という目に見えない力が、
  時間の助けを得て、そのようなドラスティックな逆転をもたらすのです。

  ですから「自分は小説を潜くために必要なマテリアルを持ち合わせていない」と思っている
 人も、あぎらめる必要はありません。ちょっと視点を変更すれば、発想を切り換えれば、マテ
 リアルはあなたのまわりにそれこそいくらでも転がっていることがわかるはずです。それは、
 あなたの目にとまり、手に取られ、利用されるのを待っています。人の営みというのは、一見
 してどんなにつまらないものに見えようと、そういう興味深いものをあとからあとから自然に
 生み出していくものなのです。そこでいちばん人事なことは、繰り返すようですか、「健全な
 野心を失わない」ということです。それがキーポイソトです。

  
                                         「第五回 さて、何を書けばいいのか?」
                                   村上春樹 『職業としての小説家』 
     
                                              この項つづく


【最新有機太陽電池工学】

● 遅れて界面に来る励起子をなくせ!

時間分解された誘導吸収スペクトルを定量的に成分分解することにより、運動エネルギーの高い励
起子のみが電荷生成に寄与することを発見。有機太陽電池の光電効果の解明により、高効率化に向
けた設計指針が得られる。無機太陽電池に対し、有機太陽電池は励起子が極めて安定で、光から電
流への変換(光電効果)を起こすには、まず、トナー/アクセプター界面において励起子が電子と
正孔に分離するが、励起子がどのように分離するのか、その必要条件は何か、に関して――そうな
のだが、わたしが調査(>開発)を行っていた段階では、そこが詳細に――解明されていなかった。
このほど、筑波大学の守友浩教授らの研究グループは、励起子の数と電荷の数が時間とともにどの
ように変化するかを精密に調べ、遅れて界面に到達する励起子は電荷に分離できないことを突き止
め、運動エネルギーの低い励起子は電荷生成にしない根拠を実験ではじめてとらえること成功する。

さて、励起し分離プロセスは大きく2つの考え方がある。

1)励起子の運動エネルギーで分離:励起子がドナー/アクセプター界面に到達すると、電子はアク
 セプターに、正孔はドナーに移動するが、電子と正孔の間にはクーロンカが働くが、励起子の運動
 エネルギーで束縛を断ち切る。
2)電荷移動状態を介し分離:電子はアクセプターに、正孔はドナーに移動するが、電子と正孔はク
 ーロンカで束縛され電荷移動状態を形成する。時間の経過とともに、この電荷移動状態が緩やかに
 解離する。 

ところで、興味深いのは、電荷の生成時間が温度依存性を示さないこと。低温における電荷の生成時
間も、室温と同じ、0.4ピコ秒。一般に、低温では励起子のドメイン内の移動速度が遅く、励起子が
界面に到達する時間が長くなるが、温度依存性がないため、励起子が移動していないことを意味す
る。これは界面付近で励起された励起子のみ電荷生成に寄与する。今後、ドナー分子とアクセブター
分子を分子レベルで混合する等により、運動エネルギーの低い励起子でも電荷生成できる界面の構
高効率有機太陽電池の開発を行う。



【滋賀の再エネ:太陽光だけで電力需要の8%に】

賀県は太陽光発電を中心に分散型のエネルギー供給体制を強化して災害に強い地域づくりを推進し
ていく。30年には電力需要の8%を太陽光発電で供給できるようにし、農地には営農型のソーラ
ーシェアリングを広めながら、農業用水路を利用した小水力発電も普及させる計画だという(スマ
ート・ジャパン、2015.10.06.)。政府が30年のエネルギーミックス(電源構成)を決めるよりも
2年早く、滋賀県は県内の電力需要に占める再生可能エネルギーの比率を10%に引き上げる目標
を設定。家庭用の「エネファーム」など天然ガスと燃料電池を組み合わせたコージェネレーション
も拡大して、電力会社に依存しない分散型の電源を25%まで増やす計画(上図)。

再生可能エネルギーの中では太陽光発電が多くを占める。30年には太陽光だけでも県内の電力需
要の8%にあたる10億キロワット時を供給できるようにする。滋賀県では平野が広く、面積の6
分の1を琵琶湖が占めているために、風力や水力を導入できるポテンシャルが他県と比べて小さい。
代わりに太陽光発電の導入プロジェクトが各地域で急速に進んでいる――おかしな、工事費をけっ
ちったプチメガソーラーも見受けられるが!――すでに33か所でメガソーラーが運転を開始、加
えて、固定価格買取制度の認定を受けて開発中のメガソーラーが80か所もある。特に県が所有す
る遊休地を活用したメガソーラーの規模が大きいのが特徴。

運転を開始した中では、滋賀県で唯一の食肉流通拠点である「滋賀食肉センター」のメガソーラー
が代表例。食肉センターの構内にある2万5千平方メートルの土地に8千6百枚の太陽光パネルを
設置(下図)。発電能力は1.75メガワットで、13年12月から稼働。年間の発電量は184万
キロワット時になり、一般家庭の使用量(年間3千6百キロワット時)に換算して5百世帯分に相
当する。パネルは京セラ。

 

これは、滋賀食肉公社が遊休地の活用と再生可能エネルギーの拡大を目的に事業者を公募し、大阪
ガスグループと京セラグループが共同で建設・運営する。食肉公社は土地の使用料のほか、発電設
備の保守管理業務を請け負い収入を得るスキーム。初期投資が不要で長期間にわたって安定した収
入を得られるメリットがある。同様のスキームを使って、さらに大きなメガソーラーの建設プロジ
ェクトも進んでいる。琵琶湖の南端に近い場所に「矢橋帰帆島」。その島にある県の所有地に滋賀
県で最大のメガソーラーを建設する計画。平坦な土地で遊ぶパークゴルフ場があった場所で、広さ
は10万平方メートルに及ぶ。3万4千枚の太陽光パネルを設置して、発電能力は8.3メガワットに
なる。15年内に運転を開始する予定で、年間の発電量は850万キロワット時で、2千3百世帯
分に相当する。この他に、長浜市の「農地ソーラーシェアリング推進実証実験」で、地域の農産物
直売組合が70平方メートルの農地に4キロワットの太陽光パネルを設置して、パネルの下で栽培
する野菜の生育状況を検証。野菜の販売収入と売電収入によって安定した所得を目指す新しい農業
のスタイルを創造する。

● 落差1メートルの小形水力発電

同じ長浜市内で農業用水路を利用した小水力発電設備が相次いで運転を開始している。市内を流れ
る「中央幹線用水路」には、落差工と呼ぶ階段状の構造が随所に設けられている。わずか1メート
ル程度の落差しかない場所が多いが、小さな落差でも発電設備を導入でき、すでに6カ所の落差工
で発電が始まっている。発電能力は1カ所あたり10~15キロワットで、年間の発電量は6カ所
を合計40万キロワット時になる。百世帯分の電力で、これまでの農業用水路が発電用途が加わり、
災害時には独立の電源として利用できる(下図)。

このように、小水力発電を普及させるプロジェクトの1つに、農村の「近いエネルギー」を推進事
業は、発電能力が1キロワットに満たない簡易型の小水力発電設備を設置して、農民の身近な場所
でエネルギーの地産地消を実施する試み。長浜市をはじめ県内の6カ所で運転・管理状況の検証が
進んでいる。また、ダムから下流の自然環境保護に放流している「河川維持流量」を利用し発電す
る事業は、農業用水路と違い52メートルの落差があるダムから水流を利用し、830キロワット
年間の発電量は470万キロワット、一般家庭で1千3百世帯分に相当する。


● 廃棄物使用のバイオマス発電事業

山室木材工業グループが、県内で初の木質バイオマス発電所を15年1月に稼働させた。同社は収
集した木質廃棄物からチップを製造して燃料に再生させる。木質チップを活用した発電事業を開始
するために、12年に「いぶきグリーンエナジー」を設立して発電所の建設に乗りだす。米原市内
で運転を開始した木質バイオマス発電所は3.55メガワットの電力を供給できる(下図)。1日
24時間の連続運転で、1年間に330日稼働予定で、年間の発電量が2千8百万キロワット時に
なり、7千8百世帯分の電力供給でき、米原市の総世帯数(1万4千世帯)の半分以上をカバーで
きる規模。1日に使用する木質チップは140万トンにのぼるが、森林資源が豊富な他県のように
間伐材などを大量に調達できる環境になく、廃棄物利用して木質バイオマス発電を拡大することが
できる。また、太陽光や小水力と比べてバイオマス発電の電力供給量は大きく、今後の知財蓄積が
焦点になる。

 

さて、地球温暖化の進行スピードと縮原発を考えると、政府計画では問題であり、またその計画を
ゼロから見直すことなく、ダウンストリームさせた滋賀県のエネルギー計画が正答であるか甚だ疑
わしい。が、少しでも積極的に展開させようとする環境立県の意気込みは感じられそうだ。 

.

 

 

 

 

 

 

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水の森のハロウィン

2015年10月04日 | びわこ環境

 

 

   すべては千変万化する。石でさえも。/ クロード・モネ                                   

 

 


 

       秋の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば七種くさの花     

           萩の花尾花葛花なでしこが花 女郎花また藤袴あさがほが花
 

                                            山上憶良




キャスルロードでジェラートを食べたいと朝から言うので、なぜと聞くが、気分転換で行ってみたい
とというので、そんな近場よりドライブしようと切り返すと、しばらく考えた風で、それなら草津の
みすの森(水生植物公園)の蓮をみにいきましょということになり、彼女が買い物を手早くすませ、
11時過ぎに家をでる。

 

まず、水生植物公園みずの森――日本最大級のハス群生地の滋賀琵琶湖烏丸半島――の前の駐車場に
車とめ入場券を買い求め入場すると正面ゲートの億のロータス緩①に入るとエントランスホールには
ハロウィン――毎年10月31日に行われる、古代ケルト人の祭りで、秋の収穫を祝い、悪霊などを
追い出す宗教的行事、日本の秋祭りの行事だったが、現代は米国の民間行事として定着。祝祭本来の
宗教的な意味合いは薄れ、カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾っ
たり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習に変化
――のディスプレがわたしたちを出迎える。
 

  ハロウイン

 



そこから、アトリウム(温室)の通路の壁両面にはクロード・モネの睡蓮(レプリカが展示作品をみ
ながら入ると、琵琶湖
固有のネジレモの池、水草をはじめとする水生植物や国内やアジアの水草や熱
帯原産の水生植物を中心に
様々の熱帯スイレンなど様々な植物が観賞できるとあり二人めいめいデジ
カメ撮影しながら楽しむこととなる
が、なにせ、たくさんの展示植物名のインデックスをみるだけで
も相当時間がかかり、あらかじめ予備知識をもって鑑賞しなければ面白さが半減しそうに思えた。
 

ところで、水草(みずくさ、すいそう)は、高等植物で、二次的に水中生活をするようになったもの
を指す総称とされ、主に淡水性のもので被子植物、シダ植物に含まれるものもあるとか。したがって
コケ植物や、形態的な類似性から車軸藻類を含んでそう呼ぶことか。庭園の池や泉水での栽培や、熱
帯魚飼育などのアクアリウムなど、観賞用に広く使われている。

  オニバス

  睡蓮

スイレンといえば、日本ではヒツジグサ(未草)――日本を含めアジアからヨーロッパ、北アメリカ
など北半球に広く分布。
地下茎から茎を伸ばし、水面に葉と花を1つ浮かべる。花の大きさは3~4
センチ、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせ、花期は6月~11月。
未の刻(午後2時
)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたが、実は朝から夕方まで花を咲かせる――
の1種類のみ自生。日本全国の池や沼に広く分布。睡蓮はヒツジグサの漢名だが、一般にスイレン属
の水生植物の総称として用いられているとか。水位が安定した池などに生息し、地下茎から長い茎を
伸ばし、水面に葉や花を浮かべる。葉は円形から広楕円形で円の中心付近に葉柄が着き、その部分に
深い切れ込みが入っているというから、などほどと感心する。葉の表面に強い撥水性はなく、多くの
植物では気孔は葉の裏側だが、スイレンは葉の表側に分布している。

このヒツジグサイを含めたスイレン属には、(1)ブルー・ロータス――青スイレン。アフリカから
東南アジアに分布。古代エジプトの壁画などにも描かれる。(2)ヨザキスイレン―― 白スイレン。
別名タイガー・ロータス。アフリカから東南アジアに分布。古代エジプトの壁画に描かれている。
(3)ホシザキスイレン――別名セイロン・ヌパール。インド、ラオス原産。ヌパール(コウホネ属
の総称)と呼ばれ、葉は、黄緑色のグリーンと、濃い赤のレッドがある。(4)アカバナスイレン―
―別名タイ・ニムファ。葉が真紅に染まる東南アジア原産のスイレン。アクアリウムで水中葉が観賞
できる。(5)ティナ――園芸種。小型で花付きが良く育てやすい。ムカゴで増えるため繁殖も容易。
色は青みがかった紫、生育条件によって変化する。昼咲き。初心者用の熱帯スイレン。



ここでは、仏法五木――仏教の三大聖樹の①サラノキ(フタバガキ科の娑羅双樹:釈迦が亡くなった
所にあった木)、②ムユウジュ(マメ科の無憂樹:釈迦が生まれた所にあった木で、二千五百年以上
も前、釈迦の母の王妃マーヤが、インドに程近いネパールの"藍毘尼園(ルンビニー園)"「無憂樹」
の花があまりに見事に咲いていたので、花房を手折ろうとし、右手を上げた瞬間、この右脇からお釈
迦様が生まれたと伝わる)、③インドボダイジュ(クワ科の印度菩提樹:釈迦が悟りを開いた所にあ
った木)の三木にマンゴともう1つ?(レッドラワン? 忘れてしまった)を加えてそのように呼称
――が鑑賞できたのが印象的だった。

    

 
アートフラワー

ロータス館をでると、サブビア、キク(これは時期尚早?)、アキランサス、フジバカマ、フヨウ、
マリーゴールド、コスモスなどの季節の花のが咲き乱れるなか、壁掛けアートフラワーなどを鑑賞し、
その後③→④→⑤→⑥→⑦を巡り戻ってくる。絶好の秋日和のなか約1時間ほど散策しながら戻り、
その場を後にして、オープン状態で湖岸を疾走し、午後2時には帰宅していた。余りにも種類が多い
ので、次回訪問時、その季節の花々など鑑賞したいものをあらかじめ決めておいた方が好いのではと
いうことで再訪問する。

 

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モーニングをジュブリルタン

2015年02月14日 | びわこ環境

 

 

● モーニングをジュブリルタン

最近は、家での朝食が中心。近くの小川珈琲でモーニングを取るこ頻度も少なくなっている。そこで、月に一度
の頻度で松原まで足をのばし、「ジュブリタン」でモーニング(平日]9:00~11:00[土日祝]8:00~11:00)
を取ることに決めている。ここでのお勧めはパニーニ――パニーノ (Panino) は、パンで具材を挟んだイタリア
料理の軽食
。パニーノは単数形で、複数形はパニーニ (panini) ――セット(税込650円)だ。ところで、イタリ
ア語ではハンバーガー、ホットドッグも含むパンで具材を挟んだ軽食のサンドイッチにあたるが、パンを薄く切
り間に具材を挟んだ物はトラメッツィーノ(tramezzino)と区別し、狭義ではサンドイッチやハンバーガーを除き
チャバッタやロゼッタなど伝統的なイタリアのパンに具材を挟むものをさすというからややこしい。

具材は、トマト、モッツァレッラなどのチーズ、ハムやローストビーフなどの肉製品の薄切り、レタスなどの野
菜を組み合わせ、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードは基本的に用いない。ホットサンドメーカーを使って表
面をグリルしたパニーノは、イタリアでは俗にトースト(toast)と呼ばれる。食パンの一種パーネ・イン・カッ
セッタ(pane in cassetta)の薄切りが用いられ、プロシュットとプロセスチーズをはさむことが多いとか。

  ● お魚のココット


ところで今日のランチは、菜花とブロッコリーと蕪野菜スープに柚子ピューレの香りつけの鯛とムール貝の「お
魚のココット
」を戴いたが、あっさりとした魚介をベースとした野菜スープが暖かく大変美味しいもであったが、
雪が降っていたら松原で"海雪"、いや"湖雪"を背景に写真を撮ろうと言って出てきたものの天気が回復に向かい
それは諦めることにし、スペイン製の石窯やオーブンで焼き上げらたパンを買ってそのまま帰ってきた。

 

 
● 異常気象とサバイバル術 Ⅰ

横浜地方気象台は13日午後3時42分、厚木市内で竜巻とみられる激しい突風が発生したという目撃情報があ
るとして
神奈川県西部に竜巻注意情報を発表。雷や急な風の変化など積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈
な建物内に移
動するなど安全確保に努めるよう呼びかけた。 神奈川県警によると、午後5時現在、けが人の情
報はない(「神奈川新聞」)。「初めて死ぬかと思った。すげぇ音がしてドア開けたら竜巻来てんだもん」と、
ツイッターには周辺住民らによる緊迫した報告が多数寄せられ、投稿された写真や動画からは、竜巻の巨大さが
伝わってくる。竜巻の発生により、「電柱で火花が出ている」「屋根や看板が飛んだ」などの通報が厚木署や厚
木市消防に相次いだという(「ライブドアニュース」)。

2月に太平洋側でこのような竜巻、それも都心部で発生するのは希だ(わたしの記憶にはない)。これは明らか
に人為的
な地球温暖化によるもので、今後も予期せぬような局所的で甚大な気象変動が頻発すると予想している。

例えば竜巻が発生したときに、建物のどこにいればいいのか。どうすれば安全だと確認できるのか。ホワイトア
ウトした中で進まざるをえない場合はどうするのか。どんなに気をつけて暮らしていても、夏のゲリラ豪雨、大
雨、大雪、雪崩など、自然災害に遭遇することは多くある。気象の変化にともなって、従来の常識では対応でき
ない災害が増えているだろう。昨日までは無事だったけれども、では次も無事にしのげるだろうか。トーマス・
M・コスティジェン著 『世界のどこでも生き残る 異常気象サバイバル術 』(2月23日発売予定)――ゲリラ
豪雨や台風、洪水、雪崩、酷暑や厳冬など、頻発する異常気象や自然災害。その仕組みを理解し、日頃の備え、
災害に遭遇したときの対処法、災害からの復旧といった必須情報などを実例を交えて解説。各災害への備えに関
するチェックリストや、家族の一員であるペットを守るための対策も随所に紹介。一家に一冊常備しておく必携
のサバイバルガイドだという。

 
【目次】

PART1 雨による災害

 CHAPTER 1 雷雨
 CHAPTER 2 洪水
 CHAPTER 3 ハリケーン・台風
 CHAPTER 4 竜巻

PART2 乾燥による災害

 CHAPTER 5 干ばつ
 CHAPTER 6 山火事

PART3 猛暑による災害

 CHAPTER 7 気温上昇
 CHAPTER 8 熱波

PART4 寒さ・雪による災害

 CHAPTER 9 寒波
 CHAPTER 10 ブリザード

 

 

● マグロ大量死原因分からず!

葛西臨海水族園の大型水槽で昨年12月以降、展示中の個体の死亡が続いた問題。同11月にはクロマグロ、ス
マ、ハガツオの計159匹がいたが、先月26日にはクロマグロ3匹を残すのみとなった。死因はまだ明らかに
なっていないが、これまでに死んだマグロ2匹とスマ1匹からウイルスを検出。同園は病原性かどうかも含め、
ウイルスの特定を進めているが、何のウイルスかわかっていない上に、ウイルスと大量死との因果関係もわかっ
ていない。大量死の波紋は、食卓に上る機会が増えている養殖マグロにも及んでいる。これは、養殖の現場でも、
将来、水族園と同じ大量死が起きかねないと危惧しているためだ。葛西臨海水族園は、クロマグロ飼育のパイオ
アとして知られ、16年前に世界で初めてクロマグロの水槽での産卵に成功している(「NHKニュース」)。

水槽の水は、水族園の沖合、およそ300キロメートルの八丈島付近の水を輸送して使用。東京湾の海水に比べ
本来の生育環境に近く、病気の原因となる細菌などが少ない。さらに、水は24時間循環させ、不純物や細菌を
取り除くため、2つのフィルターとオゾンでの殺菌処理を施している。
詳細な検査の結果、水質に異常はみられ
ず、次に水槽を取り巻く環境の影響――クロマグロは周りの環境に敏感で音や光が変化すると、暴れて死に至る

ことがある――を調査。隣の水槽で行われていた工事の音が影響しているのではないかと考え、工事の時間を変
更したり、さらに、明るさの変化をなくすため、照明も24時間つけっぱなしにしたがマグロは死に続ける。水
質検査ではわからない毒やウイルスの可能性も疑ったが、同じ水槽にタイやウミタナゴの仲間を入れ比較観察し
たが魚には変化はなかったとのこと。

それ以外で考えられる原因としては「地震の前兆」「エサのベータ崩壊するストロンチウム90汚染が指摘
され
ている(上表の上を、クリック)。特に後者は、「背骨の骨折が他の2つの記事には記載されていません。
ストレスで背骨の骨折が起きるはずもありません。そもそも、回遊魚が背骨を骨折することが今まであったので
しょうか。一番容易に考えられるのは、ストロンチウムが骨にたまって、骨折が起きてしまったというストーリ
ーでしょう。事実人間でも、骨折の増加が見られていますから、魚に出てきてもなんの不思議もありません」
(「1140.東京の水族館で、マグロ大量死(院長の独り言)」2015.01.17)という。

 

そもそも、このストロンチウム90による汚染は、 1954年にビキニ環礁で行われた水爆実験では多量の放射能が
放出され、130キロメートル 以上離れた場所で操業していた第五福竜丸が死の灰を浴び、乗組員や水揚げされた
マグロから検出されたストロンチウム90が脚光を浴びた。その特徴は、ストロンチウムはカルシウムと化学的性
質が類似するため、動物体内では摂取されると一部は排泄されるものの大部分が骨に取り込まれて体内で90Srと
その娘核種の90Yがβ線を放出し続ける。崩壊時にγ線は殆ど放出しないが、90Yの崩壊において極一部、90Zrの
励起状態の核種である1.761 MeV順位(スピン0+, 0.01%)および2.186 MeV順位(スピン2+, 1.4×10-6%)への崩
壊に進み、半減期が比較的長いため放射線を長期間に亘って出し続けることになる。特に内部被曝による骨腫瘍
の危険性がある。また、放射性ストロンチウムの分析が煩雑で難しい点も指摘されている(上表の上クリック)。
これが原因とすれば、福島原発事故の影響として話題集中していくだろう。

 

 

  ● 今夜の一曲

 

   冬がやって来る往iの佐も変わる粉雪舞う

   君にせかされて手をつないでみても

   何か足リなくてそんな風が続<うちにいつの聞にこんな

   白い吐息と街の佐賀を抱いて歩けずに君を不安にさせた 

   けれど

   冬の寒さ味方につけて今日から歩けるよ

   街のとこからか聖なる鐘の音が響きわたる


   今年は二人でキャレドルの光に愛を映そう



   一人でいた冬はいつもさみしくて


   今日はそばに君というぬくもりが


   海に降ろ雪の様に消えてなくなった恋もある


   いつか消えてしまうのならばあなたの心で溶かして


   空に浮かぶ雲の行<末は見えない


   誰にも風のみそ知ること

                                    
                                                                                                『海に降る雪』      

                                        歌      コブクロ    
                                          作詞/作曲 小渕健太郎                                                                                                                                  

 

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一月早いクリスマス・イブ

2013年11月12日 | びわこ環境

 

 

 

今日は冷え込みが強く午後三時過ぎになると、厚着や暖房を入れざるを得ない状態。夜になる
と、さらに足下の冷え込みが続く。12月に入れば、こんな時はかならず降雪するのだが、テ
レビでは、12月半ばの寒さの今年一番の寒さだと解説している。ねぇ、やはりそうなんだと
納得する。その厚着なのだが、登山用外套パンツや羊毛製ロングソックスを着用し、マフラー
を着込
んでやっと暖かくなる(勿論、夕食の食前酒が入っての話)。テレビでは、サンケバレ
ーの積雪と紅葉の珍しいロケーを映し出し、北日本の日本海側を中心に雪が降り、24時間降雪
量(17時まで)は石狩郡新篠津村で45センチ、石狩市厚田区で41センチ、美唄市で39センチ、
岩見沢市で36センチを記録したという。あす13日午前中にかけて冬型の気圧配置が強まるため、
北海道の日本海側、東北日本海側(岩手県花北地域を含む)、長野(中野飯山地域)では雪の
量が多くなるおそれがある。あす朝までに、山沿いの多いところで30-40センチの新たな雪が
降る見込み。降雪による交通障害や、電線等への着雪に注意が必要で、北海道や本州の日本海
側では、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも引き続き注意が必要となるとアナウンスし
ている。気分はすっかり一月前のクリスマス・イブだ。



※11月20日(水)に山下達郎楽曲“クリスマス・イブ”のリリース30周年を記念したリマスタ
ー盤が発売されることに合わせて、同曲のミュージック・ビデオおよびショートフィルムが制
作され、この映像作品に牧瀬里穂が出演していることが発表されている(『クリスマス・イブ
(30th Anniversary Edition)』)。

小泉純一郎元首相が午後、日本記者クラブで会見し、原子力利用について「即ゼロがいい」と
述べ、直ちに「原発ゼロ」を目指すべきだとの考えを表明したという。安倍内閣の支持率が高
いことなどを理由に、「安倍晋三首相が決断すればできる。こんな恵まれた時期はない。ピン
チをチャンスに変える権力を首相は持っている。分かってほしい」と首相に決断を促す。
小泉
は「原発ゼロという方針を政治が出せば必ず知恵ある人がいい案を作ってくれる。専門家の知
恵を借り、その結論を尊重して進めるべきだ」と主張。「首相の力は絶大だから、首相が『ゼ
ロにしよう』と言えば、そんなに反対は出ない。首相の在任中にこの方向を出した方がいい」
と語った。原発再稼働にも反対する考えを示し、原発から出る放射性廃棄物の最終処分が技術

的には可能でも、受け入れ先がないと重ねて指摘。「核のごみの最終処分場のめどを付けられ
ると思う方が楽観的で無責任過ぎる」と重ねて訴えたという。真っ当な見識だ。原発が稼働し
なければ毎年数10兆円規模の持ち出しと、二酸化炭素の排出が止まらないとの細田博之自民党
幹事長代行代行がテレビインタビュー答えていたが、数10兆円の金があればわたしなら数年の
の内に再生可能エネルギー(デジタル・エネルギー)に世界でいち早く実現させ、全世界にこ
のシステムの普及させてしまう事業概要(プロジェクト)を提出するだろうと ^^;、そんなこ
とを考えながら、夕食を食べ終える。そんな、クリスマス・イブが一月早いような冷え込んだ
一日だ。

長岡技術科学大学の小松高行教授らが、日本電気硝子、産業技術総合研究所と共同で、ガラス
からなるナトリウムイオン電池用負極活物質の開発に成功したと発表した。リチウムイオン電
池の負極で極めて高い安全性と高容量を示すリン酸スズ系ガラスに着目し、ナトリウムイオン
電池でも良好な負極となることを見いだして開発し、すでに開発済みの正極と組み合わせた完
全レアメタルフリーの電池モジュールの実用研究に取り組んでいるという。開発した負極は、
ナノサイズのスズ合金がガラスで取り囲まれた構造。電池容量は炭素系の負極材料を超える1
グラム当たり320ミリアンぺア時を示した。低温での動作も見込める。長岡技科大の研究グルー
プは2012年にリン酸鉄系の正極の開発に成功し、電池の実用化に不可欠な負極の開発に取り組
んでいたという

※ ナトリウム電池の構成要素例

・正 極: 遷移金属酸化物、セラミックス材料(NaNi0.5Mn0.5O2)
・負 極: 炭素材料、Ti酸化物など(ハードカーボン)
・電解液: 有機溶媒、イオン液体(PC, EC:DEC)
・電解質: 無機塩(NaPF6, NaTFSA)
・電解質: 無機塩(NaPF6, NaTFSA)
・バインダー、セパレーター:高分子材料
・集電体、外装:アルミなど非鉄金属

ところで、ナトリウムイオン電池は、Naイオンが正極と負極の間を移動する電池。NaはLi
に比べて豊富
に存在し、ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池に比べて低コスト化を
図りやすい。一般的に、
ナトリウムイオン電池は、正極活物質を含有する正極活物質層と、負
極活物質を含有する負極活物質
層と、正極活物質層と負極活物質層の間に形成された電解質層
から構成されている。ここで、リチウム
イオン電池に用いられる負極活物質として、グラファ
イト材料(下図参照)が知られているが、グラファイ
ト材料は、通常、Naイオンを十分に挿
入脱離できず、グラファイト材料をナトリウムイオン電池の負極活
物質として実用でないため、
グラファイト材料に代わる炭素材料の研究が進められきた。炭素材料と
して、ハードカーボン
が開示されている。また、ラマン分光測定により得られるR値(ID/IG)が1.07以上3以下であ
る炭素材料が開示されていたり、ガラス状炭素材料が開示されている。
例えばハードカーボン
(難黒鉛化性炭素)は、極めて低い電位(Na基準)でNaイオンと電気化学的に反応するた
め、金属Naの析出が生じやすく、デンドライトが生じやすいという問題がある。

※ ラマン分光法は炭素材料の評価手法として,広く用いられています。グラファイト構造の場
合には,グラファイトに由来するGバンド(1580 cm-1付近)と結晶の乱れに起因するDバンド(
1360 cm-1付近)やD'バンド(1620 cm-1付近)が現れる。構造の乱れが大きくなると,Gバンド
に対するDバンドやD'バンドのピーク強度が増すことから,R値と呼ばれるラマンバンドの強度
比)(I1360/I1580)は大きくなる。R値とX線回折により求めた結晶子サイズとは逆比例の
相関があることが知られている。

下記のトヨタ自動車の特許は、金属Naの析出を抑制したナトリウムイオン電池用負極活物質
を提供を主目的とするもので、
層間距離d002が3.50Å~3.77Åの範囲内で、ラマン分光測定に
より求められるD/G比が0.80~1.10の範囲内である炭素材料から構成されることを特徴とする
ナトリウムイオン電池用負極活物質を特徴とする。
 


【符号の説明】

1 正極活物質層 2 負極活物質層 3 電解質層 4 正極集電体 5 負極集電体 6 電池ケー
ス 10 ナトリウムイオン電池


このように、今日のニュースに触発されて、最新のナトリウムイオン電池技術を駆け足研究をしてみた
が、大風呂敷を広げ、大口を叩き、三味線を弾き、法螺貝を吹いたが、細かいことに拘っていて
も森が見えないこともあるだろうと、そんなことで、今夜はこの辺で。
 

 

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デジタル・エネルギーの国

2013年11月02日 | びわこ環境

 

 

 

 

 

フランス・パリで開かれている世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で、日本人
パティシエ2人が最高賞を受賞。
最高賞の「板チョコ5枚プラス星つき」を受賞したのは、石川県出身
の辻口博啓と、パリを拠点に活躍する青木定治の2人。
初出場の辻口さんの作品の見た目は、四角くシ
ンプルだが、座右の銘は「和をもって世界を制す」という、和とチョコレートの融合に、フランススイ
ーツ界の巨匠、ピエール・エルメも高い評価を示したという。
ピエール・エルメは「サンショウが入っ
たチョコを食べました。とてもおいしく、繊細で、まろやか」とのこと。
この作品には、チョコレート
の原料・カカオを、熊本県のプラントでナノ(分子)レベルにまでミーリング(微細化)することで、
風味や食感を、より豊かにした
日本のハイテクが取り入れられている。このように、
日本人パティシエ
は、3年連続で最高賞を受賞、クリエイティブな日本のチョコレートづくりの実力に世界が驚嘆する格
好になった。 尚、2012年まで2年連続で最高格付けと最優秀外国人チョコ菓子職人に選ばれた京都市
身のコヤマ・ススム(本名・小山進)の「パティシエ・エス・コヤマ」(兵庫県三田市)は、今年は
1ラ
ンク下の評価だった。今年はこのほか、日本の4店が入賞。主催団体発行のガイド本には、日本の
店を
紹介する特別コーナーが設けられるなど、日本のチョコ店に対する関心の高まりを印象付けた。

チョコレートもナノテクノロジーか?!と驚くものの、分子レベルといえばナノサイズが常識の世界で
食品工学のこだわりがここまで深耕してきたという証なんだなぁ~と。考えていると“生物工学=食品
工学”と誇大妄想がまたシームレスになっていく。そういえば、スリーディープリントで彦にゃんのチ
ョコレートフィギアについてブログ掲載していた~っけ?(『チョコレートモールドなひこにゃん』)

     



 

【デジタル・エネルギーの国】

九州工業大学の早瀬修二教授らは、色素増感太陽光発電の課題であった完全封止を実現した円筒型色素
増感太陽電池を開発したと発表。今後、平面型太陽電池では設置が難しい用途の展開をはじめ、透光性
と発電を両立できるため、農業用用途での展開が期待されると語った(2011.11.01 環境ビジネス)。

このニュースに接しやっと、産業レベルでの実用性のある商品として提案させたという思いがある。有
機エレクトロニクスデバイスが湿気と酸素に弱いことは常識ではあるが、その問題を解決したという。
それによると、高価な透明導電膜基板を必要としない太陽電池の開発を進めてきたが、透明導電膜の代
わりに金属浮遊電極を用いる。フレキシブルな金属浮遊電極を使うことができるため、いろいろな形の
太陽電池を作ることが可能になった。円筒型の太陽電池も作製できることを既に実証している。従来の
透明導電膜基板を使うプロセスでは非常に作りにくい形であるが、フレキシブルな金属電極を使うこと
により、比較的容易に作製できるようになった。一方、ウシオ電機株式会社はランプをはじめとした円
筒型
ガラスの封止に優れた技術を持ち、九州工業大学の円筒型太陽電池作製技術とウシオ電機株式会社
の円筒型
ガラス封止技術を融合し、容易に完全に封止できる円筒形太陽電池を作製することに成功する。
なお、この円筒型太陽電池は次のような特徴があるという。

①円筒型太陽電池はいろいろな方向から光を集めることができ一日の総発電量が多くなる。
②水平、垂直に設置できる。垂直設置では設置面積を少なくすることができる。
③ランプが並んだような太陽電池モジュールは風圧を受けにくく、安定した設置が可能である。
④ランプと同じように設置できるためメンテナンスが容易である。
⑤光を通しながら発電できる。


事業としては、写真製版プロセスの露光装置のランプメーカ(真空技術)であるウシオ電機が販売して
いくことになるだろうが、農水林産業での分散型発電システム(デジタル・エネルギー)をはじめとし
た産需拡大には多方面の産業技術を必要とする。乞うご期待ということに!?

 

 


【符号の説明】

1 管状容器 1a 管(管状容器成形用)7 電解液 8 対向電極 9、10 内部リード 11、12
金属箔 13、14 外部リード 15 絶縁部材 
20 集電端子 21 コイルバネ(集電端子)  22
平板バネ(集電端子)  M  電極マウント

 

 

米原市須川の柏原東部工業団地内に、建設会社の昭建(大津市)が総出力2千キロワットのメガソーラ
ー(大規模太陽光発電所)を建設する計画を10月30日発表。岐阜県境に近い積雪地域で事業化に挑む。
計画は、敷地約2万6千平方メートルを購入し、製太陽光パネル計約9千枚を設置する。1期の出力約
1800キ
ロワット分の発電を来年3月に始め、その2年後の全面稼働を目指す。総工費は約7億円。年間
の総発電量は
約2百万キロワット時と一般世帯約7百戸の使用量が賄える規模。全量を関西電力に販売
する。なお、設計・
施工はきんでん(滋賀支店)が行い、完成は2014年3月の予定。同社は、今年2
に滋賀県湖南市で1.8メガワットのメガソーラー「昭建石部ソーラー発電所」の送電を開始しており、
メガソーラー開設は2カ所目となる。

それにしても、滋賀県のメガソーラー敷設の速度は遅かったようにみていたが、ここにきて着々と進み
出している。それというのも固定価格買取制度の下支えによる効果が大きい。考えてみれば、滋賀県は
地産地消の条件に恵まれている。北部は豪雪地帯ではあるが、蓄電システムが完備されればエネルギー
の地産地消は安定するだろう。その意味では、後背地森林里山のバイオマスを活用しながら、都市部の
廃棄物バイオマスと合わせ、“オールバイオマスシステム”を構築しながら、前述した色素増感型太陽
電池などのデジタル・エネルギーを活用しながら“オールソーラーシステム”を構築し、バイオとソー
ラを融合させた“森と湖に恵まれた理想郷”あるいは“デジタル・エネルギーの国”として変容してい
けるはずだ。やるべき仕事は既に見えている。
 

 

  いくたびか/時雨のあめの/かかりたる/石蕗の花も/つひに終はりぬ    斎藤茂吉

 

また、また、モーニング・写メールが届く。今夜は、冬から春にかけて、若葉をつみとって塩ゆでにし
て葉を火であぶったものは、腫れ物や湿疹に薬効があり、九州名産の「佃煮キャラブキ」は、このつわ

ぶきの葉っぱで作られるという石蕗(ツワブキ:Farfugium)。花言葉は、困難に傷つけられない。

 


 

 

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里山の樹液レストラン

2012年08月05日 | びわこ環境

 


 

Quercus acutissima.jpg



【里山の樹液レストラン】

ひと昔、夏は近くの河辺にある雑木林のクヌギに、樹液発酵する匂いに誘引された昆虫たち集まるスイート
ポイントがあった。夜になると夏休みの親子づれがカブトムシをよく捕まえに来ていた。今年はどうなって
いるのかわからないが、それと雑木林には梟も住み着いていてその鳴き声はいまも耳にすることがある。勿
論、日中は車や人の往来でなりを潜めている。夜になると一転、冬には狐が徘徊することもあるが。さて、
昼間はスミナガシ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ、ミヤマクワガタ、オオスズメバチなどは日
中やってくる常連で、夜ともなれば、シロスジカミキリが開けた穴から樹液溢れ、ヤマトゴキブリ、フクラ
スズメ、シロスジアオヨトウが時を変えてこの樹液レストランに集まる。もうすぐすると地蔵盆がやってく
る。そうして暫くして暑い暑い夏が峠を越え、そうやって里山の子らはやがて優しい大人に成長していく。
なんと長閑なことか、なんとも豊穣なことかと。きみは、草笛をつくって鳴らすことはできるだろうか。僕
は下手くそだったが、僕の仲間は皆上手だ。そう、郷里の墓参りの途中、親父も上手に僕の前でこしらえ楽
しそうに鳴らしてみせてくれたっけ。そうして、白い入道雲の空の彼方に去って幾夏も数えることとなった。





 【粉体プロセッシングによるレアメタル回収】

様々な物質が混じり合った鉱石から金属などの有価物だけを採り出すには、最終的には固体を溶かす方法が
効率的だが、そのためには、膨大なエネルギーが必要になる。これに対し、鉱石に含まれる有価物を濃縮し、
その溶かすエネルギーを最小限にするミネラルプロセッシング(鉱物処理)技術は、最も古い産業技術のひと
つ。現在では、鉱石に留まらず、人工物を含むあらゆる固体から、これを溶かさずに固体の状態のまま必要
な物質の粒子を分離する「粉体プロセッシング」として発展。この技術はもっとも環境負荷が小さい分離方法
だが、粉体は液体のように均質ではなく、目的の物質だけを分離するのは簡単ではない。この粉体プロセッ
シングに物理、化学、電気などの最新技術・理論を用い、より効率的な分離方法の開発にチャレンジしてい
るのが早稲田大学創造理工学部・環境資源工学科の所千晴准教授。



まず、XAFS(固体中の物質の詳細な構造まで非破壊で分析で、従来のX線ではわからなかった極めて微量な

構造の差異まで見つけることができる装置)で固体の特徴を把握→破砕(このとき、破砕もやみくもに細か
くするのではなく、必要な物質だけを効率的にとり出す)→コンピュータを使い、粉体全体の挙動を解析す
るシミュレーション技術で、比重のわずかに異なる2つの粒子の分離機構を明らかにすることができる。こ
れを使用し、電子機器の基板を細かく破砕しまうと、一部のレアメタルは分散してしまい、リサイクルがよ
り難しく、基板の表面からレアメタルが濃縮した部品を壊さずにはがすのだという。洗濯機のドラムのよう
な粉砕機に電子機器の基板を入れ、物理的にかき回すシンプルな方法だが、ドラム内の回転羽根の形状や周
囲の壁質、ドラムの回転数、基板の投入枚数など、最適な組み合わせをコンピュータでシミュレーションし
ながら理論を構築し。この技術で、装置の仕様変更もシミュレーション上でできるため、実際の実験の回数
を減らせ、製品の実用化までの費用も減らせ、リードタイムも短縮できる。レアメタルのリサイクルと並び、
所准教授が取り組んでいるのが、廃水処理技術の開発だ。





レアメタルのリサイクル技術は、部品を剥離する物理的なアプローチであるのに対し、廃水処理技術は、薬
品を使って有害物質を分離する化学的なアプローチが必要になる。全く畑違いの研究のようだが、所准教授
によれば、物質の粒子の特徴に基づいて分離するという基本的な考え方は同じだという。廃水処理の研究で
は、粒子特有の固液界面特性(固体と液体の境界上での特性)を利用し、廃水中の重金属の有害元素を汚泥内
に固定、あるいは沈殿生成する機構を、化学平衡計算をベースに表面錯体モデルや速度論も入れながら解明
している。コンピュータを使ったシミュレーションのほか、ビーカーを使った実験も繰り返し、汚泥のなか
に効率的に有害物質を固定する機構を解明した。これが実現できれば、廃水処理に伴って発生する汚泥の排
出量も抑えられる。

図1

これらの技術を応用し、鉛汚染土壌の洗浄技術の研究も行っている。従来、鉛汚染土壌を浄化する場合は、

大量の水を投入して鉛を洗い出し、大量の廃水が生じる方法がとられてきたが、所准教授は、鉛を含んだ土を
ミキサーにかけ、土の粒子を削り、粒子の大きさで有害土壌可能な限り減らしたうえで、洗浄する方法を開
発した。こうすれば、化学薬品を使う量も抑えられる。研究開発における企業との連携は、企業が開発した
装置の評価=メカニズム解明や工業廃水処理での汚泥の削減方法の研究に加え、最近は、汚泥に取り込んだ
銅やレアメタルなどの金属の再利用の相談も増えているそうだ。研究に対するニーズの高まりに手応えを感
じる一方、時に、ハードルも感じるという。コストの問題だ。地球環境への負荷軽減を重視して技術を開発
しているが、環境負荷の小ささより、費用の安さが優先されてしまうことも少なくない。これまでに蓄積し
たキャラクタリゼーションのノウハウやデータ、シミュレーション技術などを用いながら、環境とコスト効率
に優れたオリジナルのプロセスや装置の開発も重要だ。



【表面形状を30~2000コマ/秒で3次元計測】

ダイナミックに変化する対象の3次元シーンの計測が注目されているが、人物を瞬時に計測してその動きを
解析し、デバイスの装着が不要のゲーム用製品や、自律移動するロボットの目として利用する研究が進めら
れている。このように計測対象あるいは計測者が動く動的シーン計測の重要性が強く求められているが、こ
のような用途で動いている物体を計測するセンサーは、撮影できるフレームレートが限定的(~30コマ/秒)
で、精度や密度に関してもさまざまな測定を行うには不十分だった。高速・精密な形状計測を同時に実現で
きれば、医療応用や流体解析など、3次元形状計測技術の応用範囲が格段に広がる。

The 34th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society
(EMBC2012)
で発表される。


波線格子パターンの投影による動作の計測写真

産総研の知能システム研究部門で開発されたこの技術は、波線からなる格子パターン光を物体に投影し、カ
メラで撮影し撮像された瞬間の物体表面の3次元形状を計測可能とする。高速度カメラを使えば、非常に速
く運動・変形する物体の計測もでき、従来の技術ではなしえなかった、高速・精密な形状計測を同時に実現
できるものだ。



朝から自治会館の掃除で、畳、座布団の虫干し、草刈り、剪定で汗を流す。昼から近所の草刈りという段取
りだったのだが、これはオーバーワークということで中止。持久力、体力の低下を実感しつつも、ジムでさ
らに再度汗を流す。友人とゆっくり飲みカラオケでもと誘い約束する(高枝剪定ハサミの修理でプラスドラ
イバーを借用したついで)。ことは予定の半分しかできないというのがここ数ヶ月間の実績。夕食は珍しく
トロサーモンと茄子漬けの自家製の握りと白い金麦2本。これは美味い。
 

                                                                    

 

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ビワマスと食欲の秋

2011年10月04日 | びわこ環境


 

 桜鱒 新米に載せ 口元へ 握り膨るる 食欲の秋 

 I 've made ​​the fresh rice placed on masu salmon sushi,
 and enjoy an autumn appetite.


 我做了新鮮的大米放在櫻花鉤吻鮭魚壽司
 喜歡秋天的食慾

 

 
  夜になると鮭は
 川を出て街にやってくる
 フォスター冷凍とかA&Wとかスマイリー・レストランといった場所には
 近寄らないように注意はするが
 でもライト・アヴェニューの集合住宅のあたりまではやってくるので
 ときどき夜明け前なんかには
 彼らがドアノブを回したり
 ケーブルTVの線にどすんとぶつかったりするのが聞こえる
 僕らは眠らずに連中を待ち受け
 裏の窓をあけっぱなしにして
 水のはね音(スプラッシュ)が聞こえると呼んでみたりするのだが
 やがてつまらない朝がやってくるのだ


  
   At night the salmon move
     out from the river and into town.
   They avoid places with names
   like Foster's Freeze, A&W, Smiley's,
   but swim close to the tract
   homes on Wright Avenue where sometimes
   in the early morning hours
   you can hear them trying doorknobs  
   or bumping against Cable TV lines.
   We wait up for them.
  We leave our back windows open
   and call out when we hear a splash.
   Morning are a disappointment.

 
                       『夜になると鮭が』(At nighi the salmon move
                          レイモンド・カヴァー/村上春樹 訳

  

【淡水魚の大トロ】




ビワマスの養殖に成功し県下でも出回るようにはなったが、料亭どまりと
いったところで滅多に口にしない。ところが、大藪のパリヤに母の見舞い
になにか口に出来るものはないかと立ち寄ったところ、ビワマス寿司が、
店内の「山月寿司」でビワマスが目にとまった。早速、にぎりと押し寿司
の二つを購入したものの、食あたりでもあってはいけないと、家に持ち帰
り、詳細情報をとり試食した結果で判断しようと、早い話が一足先に自分
がたべたということに。彼女が押し寿司を食べたというので感想を聞くと
少し生臭いかなぁと言うので、それは放置時間の関係ではないかと思った。

にぎり鮨一貫を口に頬張ると、キングサーモンよりあっさりとした脂身で、
マグロの大トロに近いが、桧や杉の匂いがするような爽やかな後味が口に
広ろがる。これはいける! やっと滋賀県にも新鮮な魚肉を口に出来ると
確信。鮎もあるのだが大型魚としてはサクラマスに属し、ヤマメやアマゴ
の親種で、ニジマスから分殖したものでサケ属。そのうち桜鱒の燻製やめ
んふ(塩辛)もでまわるようになるだろう。ところで、ビワマスの桜色は
餌食のアナンデールヨコエビのアスタキサンチンと呼ばれる色素からなる
とされ、鮎が豊漁のときは色は薄く、不漁のときは濃くなるという生態模
様を投影するとも言われている。ともあれ、講釈より実食!兎にも角にも
美味いのだからお勧めの次第。滋賀の社食には桜鱒料理は欠かせないとい
う時代も近い。



【ビワマスという名の桜鱒】

ビワマスは滋賀県・琵琶湖に唯一存在するサケ科の固有種。サクラマスに
一見似ているが、大きな目と丸まった顎で表情は異なる。また、サクラマ
スには銀毛した体の側面に見られる朱点がビワマスには見られない。この
3点がサクラマスとビワマスの大きな特徴。ビワマスは秋に琵琶湖から母
川回帰して遡上し、上流で産卵。春に孵化をした稚魚は初夏には7cm程に
成長し、川を下り琵琶湖のディープで成長します。琵琶湖ではアユ・スジ
エビなどをメインベントとして捕食し、大きい物はは70~80cmを超える個
体も報告されている。地元では秋に雨の降った後、大挙して遡上するため、
「アメウオ」とも呼ばれるというがビワマスはサクラマスに属す。




なお、サクラマス(桜鱒、O. masou)は、サケ目サケ科に属する魚。ヤマ
メ、アマゴは、それぞれサクラマス、サツキマスの河川残留型(陸封型)
に対する呼称。太平洋北西部を中心に分布するが、北から順に、オホーツ
ク海沿岸から朝鮮半島・北日本まで分布する。琵琶湖のビワマス、南日本・
西日本のサツキマス、台湾のタイワンマスがいる。名前の由来については、
桜の花の咲く頃に漁獲されるからや産卵期の婚姻色と諸説有ある。サクラ
マス(ヤマメ)は北太平洋のアジア側にのみ生息し、分布の南限は鹿児島
県。北海道、東北、北陸では多くの個体が降海してサクラマスとなる。

 

ややこしいのはここから。本来、ヤマメとアマゴは分布域が異なる。放流
で自然分布域が乱れる。アマゴとは異なり、体側に朱紅点がない。サクラ
マスは降海型
、ヤマメは河川残留型を指し、生活史が異なり、滋賀県の1
町1地点で確認されているだけ。本来、ヤマメは琵琶湖水系には分布しな
いが、人為放流により分布した可能性が高い
。ヤマメが採集された場所は、
アマゴが生息し、交雑による遺伝的撹乱が懸念されている(『桜鱒とペイ
バックタイム
』)。

 

水産庁の研究機関である養殖研究所の大原一郎らは、サクラマス、アマゴ
およびビワマスのミトコンドリアという細胞内の小器官にある遺伝子の一
部を解析し、1996年にその結果を発表している。それによると、サクラマ
スとアマゴはかなりよく似た関係で同種に近く、ビワマスはこの2種に比
較すると別種に分類されるほどに異なっているというのである。また、ビ
ワスとアマゴは琵琶湖で一緒に生息しているにもかかわらず、交雑してい
る形跡がないという。つまりビワマス、サクラマスおよびアマゴは3種に
共通する祖先から最初にビワマスが分かれ、その後かなり時間がたってか
らサクラマスとアマゴが分岐したとしている。また、ビワマスが祖先から
分かれたのは、一つの計算では約50万年前で、現在の深い琵琶湖が形成さ
れ始めた45万年前とだいたい一致するという論文発表から10年以上も経て
いる現在も平静に受け止められているという。



※「ビワマス-湖に生きるサケ-」藤岡康弘
※「養殖に適した高成長系ビワマスの作出


 

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電子樹木の中のひこにゃん

2011年08月28日 | びわこ環境


 

 

【田圃のひこにゃん】

彦根市は22日から市役所1階ロビーで、ひこにゃん田んぼアートに関する写真パ
ネル展を開く。準備時期から田植え作業(5月29日)、最新の様子までの写真
約20点を展示する。開館は午前8時半~午後5時15分。今月31日まで。また、市
内石寺町の田んぼに描かれている「ひこにゃん田んぼアート」の見学ツアーが9
月18日に行われる。対象は小学生以上で小学生は保護者同伴。午前9時までに荒
神山自然の家(日夏町)のクラフト棟に集合し、荒神山の山頂まで登り、田んぼ
アートを見学。下山後にはクラフト作りも体験できるという。持ち物は帽子、運
動靴、軍手、タオル、飲み物など。定員百名。参加費はウォーキングのみが百円、
弁当付きが七百円、弁当とクラフト付きが千円。
尚、申し込みは自然の家 TEL0749(28)1871

 

物質・材料研究機構(NIMS) 太陽光発電材料ユニットは、JST戦略的創造研究推進
事業(CREST)研究領域「太陽光を利用した独創的クリーンエネルギー生成技術
の創出」研究課題「色素増感太陽電池におけるデバイス物性に関する研究」で、
色素増感太陽電池の世界最高効率を11.4%に伸ばし、5年ぶりに更新したという
(2011.8.25)。

 

米・ニューヨークに住む13歳の少年が、画期的な太陽光発電のモデルを発表し注
目を集めている。従来の発電パネルは平面のものが一般的だったのだが、彼が発
表したのは、木の枝葉をモチーフにした発電モデルという。その効果は従来型の
ものよりも20パーセントも効率的に発電できるという。冬の日の短い時期には、
50パーセントも発電効率がアップする。木の枝葉はお互いに光を遮らないように
できており、そのメカニズムは「フィボナッチ数列」に基づいているものである
ことを知り、それを元に太陽光パネルを配置し、自ら作った平面パネルと比較し
て実験を行ったところ、発電効率は木のモデルの方が20パーセント優れており
さらに1日の発電時間も2.5倍長く稼げることがわかった。さらに冬の時期にな
ると、発電効率は50パーセントも上回った。



バイオミミクリーを字でいくようなニュースだが、それにしても恐るべし中学生。
きみは人類とこの地球を救ってくれた・・・といえば大袈裟か。そんなことない
ような気もする。配線の引き回しやパネルの配置の煩雑さが問題になりそうだが、
パネルの設置位置が決まれば、太陽光の自動追尾型でなくて、固定型でも効率の
向上を示唆している。また、直射光だけでなく、散乱光をうまく受光変換できれ
ば複雑な配置をしなくてもカバーできることを。また、パネルを分散することで
放熱効果を高め、シリコン素子の昇温による変換効率低下をうまく防いでいるこ
とを示唆している。つまり、光電変換、配線、放熱、保護膜などの機能を‘ネオ
コンバーテック’で薄膜加工できれば電力単価を¥7/kwh以下
にすることも可能
だということを教えてくれているように思える。


【究極のデジタル技術  量子ドット】

量子ドット同士が隣接することで、そこに閉じ込められた電子が量子力学のトン
ネル効果により、量子ドット間を移動し、従来の半導体では電子が移動できるの
は、伝導帯、価電子帯だけでしかなかった。ところが、トンネル効果により、中
間バンドについても電子の移動できる「ミニバンド」が形成され、より効率的に
電気を取り出せることができ、光を複数のバンドギャップで分割して吸収できる
ことで熱として失われていたエネルギーのロスを減らし高効率エネルギー変換が
できる(『炉心溶融とデザーテック』)。例えば、レンズで太陽光を集光した場
合、従来の中間バンド型太陽電池の理論的変換効率は最大で63%(集光なしでは
47%)でしたが、中間バンドが4つになると最大75%(集光なしでは57%)にな
ると予測されている。原理的に中間バンドをさらに増やせば、80%も達成できる
とまで言われている。


量子ドットはまだ研究途上の技術で、最適な中間バンドを導ける量子ドットの形
状制御、位置精度、そして最適な材料の組み合わせという3要素が欠かせない。
ミニバンドで電子や正孔がスムーズに流れるためには、量子ドットがきれいに揃
っていることが前提で、それが実現できるようになるにはあと10年くらいはかか
るという(荒川泰彦教授)。制御技術と材料技術を確立できれば量産化は難しく
ない。塗布型のプロセスで量子ドット太陽電池を作れる可能性もある。今のとこ
ろ、実験室で変換効率は16%くらいだとされる。原子力発電開発に投じられる予
算を量子ドットに振り向けば、ここ数年で実用化可否が決定できるだろう。実用
可能ということになれば開発は一気に加速し、2021年には最も先進的なスマート
グリッドのモデルができあがっていることだろう
。と同時に、地球温暖化問題の
解決の「バーゲンパワー(切り札)」のになるだろう。


田圃のひこにゃんのニュースは、色素増感型太陽電池のニュースから13歳の中学
生の太陽電池の高変換効率方法の発見へと意外な展開をみせ、量子ドット太陽光
発電の開発へと繋がった。なにも、75%の変換効率の半分でも充分ではないかとも
思うが、膨大な設置面積を半分に、あるいは10分の1にできるとなれば、この彦
根周辺電力は福井県に依存しなくとも賄え、未来永劫、淀川・琵琶湖水系人工的
な放射能禍に悩まさせられずに済む。それだけではなく、水上バイクや自動車の
騒音・排気ガスからも解放されることにもなる。


                                  

 

 

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消えた釣り人

2011年08月20日 | びわこ環境


 




妹は これが最後と 泣き崩れ 長旅帰る 桧皮の香り


My aunt came to visit my mother, never see again and cried.
And returned home over long distances.
Leaving their scent on the skin of cypress at home.

我的姑姑來看望、再也看不到再次哭了起來。
回家長距離。
在家裡、留在皮膚上的氣味的柏樹


【消えた鮎】


毎年に かくも見てしか み吉野の 清き河内の 激つ白波  
    
山高み 白木綿花に 落ちたぎつ 滝の河内は 見れど飽かぬかも

                                                                笠金村
             

20年前は盛んだった鮎釣りだったがいまでは釣り人の姿が消えてしまったという。
なぜかというと、放流した稚鮎が増殖した川鵜や鷺に食い尽くされれるというの
だ。裏の池に金魚を入れたがそれも餌食にされたので、急遽金網で覆ったのだと
いう。吉野川の鮎ずしは天皇にも献上されたのだがととりあえず合いの手をいれ
る。考えてみれば、琵琶湖の竹生島も川鵜の繁殖で森林枯れというから直接的に
は川鳥の繁殖にあるのだが人間が生態系を変えてきたことによるのだ。
 




昭和初年頃まで吉野川は、本流を下る筏は年間五千筋あったといわれ、戦後、木
材の輸送はトラックや鉄道に代わり、やがて筏流しは消える。1960年頃牧の渡し、
黒駒の渡しがこの頃まで五條市で運営されていた。1962年には津風呂ダムが竣工
し、1973年には大迫ダムが竣工し、1987年吉野川分水が完成する。夏休みに母の
帰郷には製材所が競い合うように稼働し活況を呈していた。それが、過疎、少子
化でバブル崩壊以降の集落の収縮の早さというものは半端じゃなかった。元々国
の林業政策に振り回わされ、外国木材に国産木材駆逐される運命にあったのだが
ら長い間留守にできぬくらいに物騒で、夜ともなれば明かりが消え漆黒の集落地
帯となるという。



近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに 古思ほゆ   柿本人麻呂



人類の欲望充足は、生態系を乱し止まることを知らないかのようだが、世界遺産
に決まった小笠原諸島もいずれ外来種により一旦は壊滅状態になるだろう。その
後どうするのかそれが問題となる。これも進化の必然性なのだから覚悟はしてい
るが、実際にふる里がこのように荒れていくの眼のあたりにすることは、哀愁と
いうよりもむしろ苦痛だ。‘近江の海’とはじまめ‘古思ほゆ’と結べた時代か
ら千余年、‘悲嘆にくれぬ’とは結びまじ、と心に刻む。^^;

 

【脱原発異論】



「科学に後戻りはない:原発 完璧な安全装置を;8・15からの眼差し―震災5ヶ
月」( 2011.8.5 日本経済新聞) での発言が波紋を投げていることを知る。
以下はインタビュー記事からの抜粋。


Q:復興への道は。

「労働力、技術力をうまく組織化することが鍵を握る。規模の拡大を追求せず、小
さな形で緻密に組織化された産業の復興をめざすべきだ。疲れずに能率よく働くシ
ステムをどうつくっていくか、が問われるだろう。それには、技術力のある中小企
業を大企業がしっかり取り込む必要がある。外注して使い捨てるのではなく、組織
内で生かす知恵が問われている
。この震災を、発想転換のまたとない機会ととらえ
れば、希望はある」

Q:事故によって原発廃絶論が出ているが。

「原発をやめる、という選択は考えられない。原子力の問題は、原理的には人間の
皮膚や硬いものを透過する放射線を産業利用するまでに科学が発達を遂げてしまっ
た、という点にある。燃料としては桁違いに安いが、そのかわり、使い方を間違え
ると大変な危険を伴う。しかし、発達してしまった科学を後戻りさせるという選択
はあり得ない。それは、人類をやめろ、というのと同じです。だから危険な場所ま
で科学を発達させたことを人類の知恵が生み出した原罪と考えて、科学者と現場ス
タッフの知恵を集め、お金をかけて完璧な防禦装置をつくる以外に方法はない。今
回のように危険性を知らせない、とか安全面で不注意があるというのは論外です」


「(原発は)燃料としては桁違いに安い」という発言以外、引っかかるところは何
もない。彼は常に評論家として原則論を展開してきたから運動に参画しているもの
として彼の発言は常に注視してきた。そして、反インフレ論、湾岸戦争時の憲法改
定論、バブル時の土地総量規制法論、などその都度、真っ向から対立してきたもの
だったし尊重に値すものだった。今回も特に目くじらを立てるものでもないと思っ
ている。



つまり『エネルギー政策を議論しよう。』でも掲載したが、スタンフォード大学の
ジャコブソン教授らの指摘の通り、エネルギーペイバックや二酸化炭素排出量やコ
ストぺイバック(生涯コスト負荷評価:LCA)の試算によれば安くないという、
試算条件あるいは前提条件を変えると推進派とは真逆の結論、つまり非常にコスト
が高くなるのだから、そこまで踏み込んでの発言でない以上、どうってことないの
だ。それじゃ、日本共産党などが言っているような‘原発廃止派’ではないのねと
彼女が反質するように、わたしは、マークⅠ型は廃止、安全性強化した上、商業用
原発4~5基程度にバックアップ電源に専用化し縮小(配置場所、配置数は要再検
討)、再処理工場は、研究開発専用に位置付け縮小という立場だと答えるだろう。
つまり、吉本隆明のいう原則とは対立するものではないのだ。





【他人事の為替政策】



それにしても、血税を注入し輸出産業を保護育成してきたというのに、この円高で
も政府は放ったらかしの無作為を続けるというのだろうか。外国為替保険制度の導
入をこのブログで掲載してきたが
政治家の腹は痛まないからか、ポスト管で現を抜
かしているというのだろうか。真剣さが足らないよね。  

                                

                       



国内最大の太陽光発電計画 三井化学など、愛知県に

三井化学や東芝、三井物産などが大規模太陽光発電所(メガソーラー)の共同建設
を計画していることが20日、明らかになった。出力は5万キロワットと国内最大で、
投資額は約200億円。2013年からの電力販売を目指す。電力会社に対し、太陽光など
自然エネルギーの買い取りを義務付ける再生エネルギー特別措置法が成立する見通
しであることから、売電の採算が向上すると判断した。発電所は愛知県田原市に三
井化学が所有する土地(約80万平方メートル)に建設する予定で、発電した電力の
全量を中部電力に販売する方針(「産経ニュース」2011.8.20 13:51 )。

 

 


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印度の太陽と湖

2011年08月14日 | びわこ環境

 

【逓減するソーラ・モジュール・コスト】

 

アイサプライ・ジャパンは,「太陽光発電システム設置数は下期に増加するが
モジュールの年間売上は昨年並み」を発表。それによるとドイツやイタリア
市場の設置需要が回復し、世界市場での太陽光発電システム設置規模は通年
で21%の成長が見込まれるが、半期の停滞が太陽光発電用モジュールの価格の
低下を招いたことにより,モジュールの年間売上は結晶系および薄膜系モジュ
ールの両方で2010年と比較して横ばいとなる見通と発表(11/08/11)。

ドイツは、現在のモジュール価格は0.85ユーロ/W、住宅用システムは2.2ユー
ロ/Wで提供され投資状況は今まで以上に活発化し、特に小型のルーフトップ
向けは活発である。イタリアでは法的な枠組みが明確になり、市場の中で重
要なカテゴリであるルーフトップの市場は規制から除外されている。このよ
うな状況からこれ以上の需要の低下は見られないと予測。設置業者の多くが
年末まで予約が埋まっていると報告している。2011年のドイツ市場での設置
規模は6.9GWに上昇。これは2010年の7.4GWと比べると7%の減少であるが、イ
タリアでの設置規模は5.0GWに上り、2010年の3.6GWから増加と予測する。

ドイツの太陽光発電システムはこの5年で半額以下に、業界団体が発表

※この流れでみると、国産モジュール価格も、普及拡大に伴い、2013年以降
半額以下になって行く。それに伴い、メーカの世界的規模での再編が促進さ
れていく。そう‘太陽と湖の季節’の到来だ(『デクサマーニの抱擁 』)。 

【ソーラは印度をめざす】 

 

地球的規模の環境を考え、持続可能な社会を実現する上で、人口の多い国と
政治経済形態を抜きにして語れない。その中国、インドは新興国で、一番や
っかいな国になりそうだ。それに比べ、ユーロ圏は情報開示と環境意識は高
い。その反対に米国は二分している。日本の政策としてアジアで中国とイン
ドとの友好関係は世界の人心安定政策、特にインドのエネルギーと食糧の安
定は重要だ。

既に、インドが太陽光発電の大幅な拡大計画を打ち出し、アジアや欧米企業
が開発市場への参入を狙っている。第一段階では2013年までに35億ドル規模
の投資となり、外資系は国内企業より有利に展開する見込み。インドの現在
の太陽光発電能力は30メガワットだが、最終的には2022年までに20ギガワッ
トへの拡大を計画している。総投資規模は7百億ドルとなる見通しで、米フ
ァースト・ソーラー、中国のサンテック・パワー・ホールディングスなどが
機会をうかがっている。




ここは、ポスト菅直人の政権がどのようになろうとも、日本の自然エネルギ
(ソフトエネルギー)及び蓄電池並びに‘デジタルハウジング’などの企業
のバックアップを果敢に行い、インドのエネルギ政策の安定に貢献すること
で、ひいては世界の環境および持続可能な社会の構築に寄与する政策が打ち
出せる政権なら展望は明るいとまで思う。だからといって、人口の少ない国
をおろそかにするというのではないが、人口が多いというのは量的にも質的
に重要と考える。 

※「インドのエネルギー情勢・政策動向」石田博之

 

【チリカ湖】

ところで、インドの湖沼の数は国土の割には少ない方だろう。その中でも、
チリカ湖はインド東部、カルカッタの南にあるベンガル湾に面したインド最
大のラグーン(汽水湖)として世界的にも知られている。面積はおよそ日本
の琵琶湖の2倍。1981年にラムサール条約の登録湿地になる。水鳥の越冬地
イラワジカワイルカの生息地としても知られ、生物多様性豊かな湖。周辺に
は132の漁村があり、15万人の住民のうち70%が漁業によって生計を立てて
いる。しかし1980年代以降、上流部の森林伐採による土砂流入を発端として、
湖は浅くなり(最大水深4メートル)、湖口が埋まって狭くなり、その結果、
淡水化が進み、漁獲量が激減し、貧困などの深刻な社会問題が発生する。生
態系の悪化でラムサール条約からは改善勧告(モントルーレコード記載)を
受ける状況となる。 

 

また、北部には『ダル・レークの恋』、宝塚歌劇団で上演された舞台作品で
劇作家・菊田一夫によるオリジナル作品(1959年初演)の舞台ともなった、
インド北部シュリーナガル(カシミール地方の中心都市)にある避暑地など
を舞台に、軍人(騎兵大尉)とインド貴族の令嬢の恋を描かれたダル湖もあ
るが、経済成長のひずみである公害や環境破壊進行が懸念されており、その
問題解決を含めたトータルパッケージ支援が望まれる。

とまれ、インドの太陽と湖は滋賀の太陽と琵琶湖と重ね合わせてみれば、何
となくこの地球の未来が見えてきそうな感じがする。

 



朝寝髪 我は梳らじ うるはしき 君が手枕 触れてしものを 

                          万葉集/作者未詳


歌が書けない不安定な毎日が続く。朝から、車の定期点検。墓の清掃をすま
せ帰ってくる。注文のソフトが佐川急便で届く。まぁ、急ぐことないか。

 

 

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