彦根藩の当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の
井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと兜(か
ぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。
【季語と短歌:5月30日】
五月病夫婦揃ってダウンかな
高山 宇(五月鬼)
✳️ 海水循環システム試論 ①
1️⃣ ナノフィルター構築編
✳️ 特許事例
1️⃣ 特開2025-60936 ルテリオンおよびその分離・培養方法 ルテリオン
カンパニー リミテッド
【要約】下図1(不掲載)のごとく、下記の段階を含む、ルテリオンの
分離方法である。
(a)食品または植物の抽出物を煮沸することで取得した蒸気または気
体を冷却して得た凝縮液を、0.8~1.2μmの空隙サイズを有する
フィルターを用いて濾過する段階;
(b)前記濾過された凝縮液を遠心分離する段階;および
(c)運動性を有するルテリオンを収集するために、200~600u
m波長のIR光線を照射して前記遠心分離された上澄み液からルテリオ
ンを分離する段階。ミトコンドリア類似微細物質であるルテリオン、こ
れの分離方法および培養方法を提供する。
3️⃣ 特開2007-217356 海洋深層水濃縮物含有組成物及びそ
の製造方法ワミレスコスメティックス株式会社②
【要約】海洋深層水を、(1) 硫酸イオンを90%以上除去し得るナノフィ
ルター膜(NF膜)で処理する工程、及び(2) 工程(1)で得たNF膜透過
水を濃縮してNF膜透過水濃縮物を得る工程を含む製造方法であり、該
濃縮物はMgイオン10,000~100,000mg/L、Caイオ
ン4,000~40,000mg/L、硫酸イオン0~1,000mg
/Lを含有し、析出物がない組成物である。
細胞賦活化作用、特にサイトカインVEGF、KGF産生促進作用に優
れた組成物(化粧品、皮膚外用剤、経口剤又は食品)および該組成物の
製造方法の提供。
【発明の詳細な説明】【0016】
海洋深層水の取水は、当業者によく知られた方法を用いて行うことが
出来る。例えば各種の船舶を用いて取水ポイントまで移動し、取水管を
海中に延伸させ、ポンプでくみ上げて船上のタンクへ貯水する洋上取水
による方法、沿岸部に取水施設を設け、取水管を海底に沿って取水ポイ
ントまで延伸させ、ポンプで直接海から連続的に取水する方法等を用い
ることが出来る。海洋深層水の濾過は、水温が0~50℃、好ましくは10
~40℃、より好ましくは20℃~30℃で実施することができる。
【0017】 本明細書中において、「ナノフィルター膜」(本明細書中
において、NF膜、ナノ濾過膜ともいう)とは、細孔を有し、イオン、低
分子、一価イオンを通すが、多価イオン、農薬、有機物、高分子、ウイ
ルス、コロイド、粘土、大腸菌及びバクテリアを少なくとも一部は除去
することができる膜を指す。本発明の製造方法には、孔径が0.1~1nm、
好ましくは0.2~0.9nm、より好ましくは0.3~0.8nmであるNF膜を用い
ることができる。孔径は、所望のイオン除去能が得られる範囲であるこ
とが好ましい。RO膜のようにNF膜より孔径が小さいと、水しか透過せ
ず、透過水を濃縮しても所望の濃縮物が得られない。また、UF膜のよう
にNF膜より孔径が大きくなると、単独で存在するイオンは全て透過し、
濃縮すると通常のニガリと塩が出来るため、NF膜を用いることが好ま
しい。【0018】
本発明の製造方法で用いるNF膜は、特に二価のイオンの分離能が高い
膜であり、より好ましくは、二価イオンの分離率が一価イオンの分離率
より高い膜である。この二価イオンの分離能は、ナノフィルターの細孔
による分画性能と表面に荷電を有することによる電気的反発力との複合
作用よると考えられる。【0019】
NF膜による処理条件は、濃縮水量、透過水量等から当業者であれば適
宜条件を設定することができ、例えば、以下の実施例1中に記載した手
法により設定することができる。通常、市販のNF膜には、運転条件の
標準範囲が設定されており、これを目安として以下の点に特に留意しな
がら各運転条件を決定することができる。運転圧力は、濃縮水量と透過
水量により必然的に決まり、本発明の製造方法においては、海洋深層水
の塩濃度が高いために標準範囲よりも高い運転圧力となり得る。例えば、
NF膜にかかる圧力が0.3~2.0Mpaの条件下で本発明の製造方法を実施す
ることができる。【0020】
また、濃縮水量を減らし透過水量を増やして透過水の回収率を上げるに
は、濃縮水量/透過水量比を小さくする必要があるため、濃縮水量/透過
水量比を標準範囲より小さく設定する場合もある。このとき、一定流速
を確保しなければ装置の連続的な稼動が困難であり、一定流速を確保で
きることで目的とする水質を得ることが出来るという観点から、膜面上
の流速を低下させることが出来なければ、濃縮水の一部を海洋深層水
(原水)に返送して流速を確保する必要がある。しかし原水の塩濃度が
上昇するために透過水の塩除去率が低下する場合、目的とする一定の水
質の透過水が得られないことがある。例えば、濃縮水量/透過水量比 =
5の条件下で本発明の製造方法を実施することができる。【0021】
NF膜は、平膜をメッシュスペーサー及び流路剤等と透過水流路用パイ
プの周囲に巻いてスパイラル型のエレメントとしたり、チューブラー型、
プレートアンドフレーム型エレメントとしたりすることもできる。
--------------------------------------------------------------------------------
参考図:MOLSEP®チューブラー型膜モジュール
チューブラー型膜モジュールは、管状膜モジュールとも呼ばれ、比較的
路が広いパイプ状の分離膜モジュール。その形状特性は高濃度原水の固
液分離に最適で、し尿・排水処理をはじめ、数多くの分野で使用されて
いる。ダイセン・メンブレン・システムズのチューブラー型膜モジュー
ルはUF膜(限外ろ過膜)、NF膜(ナノフィルター膜)、RO膜(逆浸透膜)の3
つの領域で製品ラインナップ。
-------------------------------------------------------------------------------
中空糸膜を様々な形状に束ねた型のエレメントとすることも出来る。こ
のエレメントを圧力容器に収納し、例えば、水供給口、透過水出口、濃
縮水出口等を備えたモジュールとして使用する。該モジュールを複数用
いて2次元又は3次元のモジュールユニットを構成することも出来る。同
一又は異なるフィルターを有するモジュールを並列に組み合わせて多段
階濾過の出来るモジュール配列を構成することもできる。【0022】
参考:GSユアサメンブレン 中空糸膜孔径 0.45 μm
「硫酸イオンを90%以上除去」(好ましくは92%以上除去、より好まし
くは95%以上除去、さらにより好ましくは99%以上除去)するとは、NF
膜透過水の含有する単位当たりの硫酸イオンの量を海洋深層水(原水)
の含有する単位当たりの硫酸イオンの量から引いた値を、原水の含有す
る単位当たりの硫酸イオンの量で割った値に100をかけて算出した値が、
90以上(好ましくは92以上、より好ましくは95以上、さらにより好ま
しくは99以上)であることをいう。または、市販のNF膜には基本仕様
として、基本処理条件下における硫酸イオン除去率が記載されており、
この記載値が90以上(好ましくは92以上、より好ましくは95以上、さ
らにより好ましくは99以上)であることをいう。一定の運転条件で使用
する場合、一定の除去率が得られる。硫酸イオンを除去することにより、
濃縮の際Mgイオン、Caイオン等のMgSO4、CaSO4等としての析出を防
ぐことが出来る。【0023】
NF膜の材質は所望のイオン除去能を有する限り限定されず、例えば架
橋ポリアミド系複合膜で出来た膜を用いることが出来る。【0024】
「ナノフィルター膜で海洋深層水を処理する」とは、海洋深層水をナノ
フィルター膜を透過させ、ナノフィルター膜を透過した水(本明細書中
において、「NF膜透過水」という。)及びナノフィルター膜を透過しない
水(本明細書中において、「NF膜濃縮水」という。)とに分離することを
いう。NF膜透過水とNF膜濃縮水とでは、例えば、後述の表2-1及び表2-2
に示すように、各種イオンの濃度が大きく異なる。一価のイオンである
Na、K及びClについては原水中の濃度と透過水中の濃度との差は10%未
満で、一価のイオンはナノフィルター膜を透過する。一方、二価のイオ
ンであるMg、Ca、SO4については原水中の濃度と透過水中の濃度との
差は10%以上であり、特にMgイオンについては45%以上減、さらにSO4
イオンについては92%以上減少していることから、二価イオンの除去率
は高い。表2-4に示すように、電気伝導度にも差がある。【0025】
上記の処理に際し、水圧を変化させることもまた有用である。処理の
際の水圧は、ナノフィルター膜の種類により異なるが、所望のイオン除
去能を発揮できれば特に限定されない。例えば、18トンの海洋深層水
をナノフィルター膜で処理した場合、NF膜透過水3トンとNF膜濃縮水15
トンを得ることができる圧力(例えば12kg/cm3)をかけることが出来る。
【0026】 上記処理により得たNF膜透過水を更に濃縮する際には、
当業者によく知られた濃縮方法を用いることが出来る。例えば、減圧濃
縮、加熱濃縮等を用いることが出来る。常圧(1気圧、100℃以上で加
熱)にてNF膜透過水を濃縮すると、水分蒸発効率が悪く作業効率が悪
くなり、また、突沸による飛散で濃縮中の損失が多くなり、濃縮物の回
収率が悪くなる。さらに、加熱により酸化物を形成してしまう鉄イオン
や亜鉛イオン等の微量成分の沈殿を可能な限り防ぐため、好ましくは減
圧濃縮を用いることができる。
【0027】NF膜透過水を濃縮した物を「NF膜透過水濃縮物」という。
本明細書中における濃縮倍率は濃縮前の重量を濃縮後の重量で割った値
である。
【0028】NF膜透過水の濃縮においては、組成物の用途によりその
濃縮倍率を様々に変化させることが出来る。濃縮時に生じた沈殿物、結
晶は、通常濾過により除去する。濃縮工程は、例えば、NF膜透過水を減
圧濃縮し、濾過にて固液分離して液体を得る。この操作を1~5回繰り返
し、得られた液体をNF膜透過水濃縮物とする。
【0029】水溶液中で一価と二価の陽イオンが共存する場合、濃縮に
より水が少なくなると、水分子との結合力が大きい二価の陽イオンが優
先的に水分子と結合し、一価の陽イオンが陰イオンと結合し、塩として
析出してくる。従ってこのように析出した結晶を濾過する工程も濃縮に
含まれ、濃縮物の濃縮倍率が大きくなるにつれて、例えば図2に示すよ
うにNa、K等の一価の陽イオン濃度が低下する。透過水を濃縮する工程
を経て本発明の組成物を得るという観点からは、透過水及び濃縮物中の
主要分析値(例えば、Na、K、Mg、Caイオン、屈折率等)はロットぶ
れがないことが好ましい。【0030】
また、上記の皮膚細胞を賦活するための組成物は、好ましくはサイトカ
イン産生を促進することにより皮膚細胞を賦活するためのものであり、
より好ましくはVEGF及び/若しくはKGF産生を促進することにより皮膚
細胞を賦活するためのものであり、並びに/又は、線維芽細胞の増殖を
促進することにより皮膚細胞を賦活するためのものである。【0031】
本発明はまた、上記のNF膜透過水のBrixが2.8~3.6、好ましくは3.0~
3.4、Mgイオン濃度が300~900mg/L、好ましくは400~800mg/L、よ
り好ましくは500~700mg/L、Caイオン濃度が200~600mg/L、好まし
くは250~500mg/L、より好ましくは300~400mg/L、及びSO4イオン
濃度が0~300mg/L、好ましくは200mg/L以下、より好ましくは100mg
/L以下であり、並びに、上記のNF膜透過水濃縮物のBrixが30.0~55.0、
好ましくは40.0~50.0、Mgイオン濃度が10,000~100,000mg/L、好ま
しくは12,000~80,000mg/L、より好ましくは40,000~80,000mg/L、
さらにより好ましくは45,000~75,000mg/L、Caイオン濃度が4,000~
40,000mg/L、好ましくは4,800~35,000mg/L、より好ましくは20,000
~33,000mg/L、さらにより好ましくは23,000~30,000mg/L、及びSO4
イオン濃度が0~1,000mg/L、好ましくは600mg/L以下、より好ましく
は300mg/L以下、さらにより好ましくは100mg/L以下であり、Caイオ
ン濃度:Mgイオン濃度 = 1:0.25~1:4、好ましくは1:1~1:3.5、より好ま
しくは1:2~1:3、更に特定すれば1:2.5である、上記の製造方法を提供す
る。NF膜透過水濃縮物中において、Na:K:Mg:Ca = 0.7~1.3:1.0~1.3:
2.4~2.8:1.0、好ましくはNa:K:Mg:Ca = 0.8:1.1:2.5:1.0である上記の製
造方法もまた提供する。このようなイオン組成の濃縮物は、皮膚細胞賦
活作用に優れる。【0032】
例えば、NF膜透過水のBrixが2.8~3.6であるとは、NF膜で海洋深層水
を処理した際にNF膜透過水のBrixが2.8~3.6の範囲になったことを指標
に、続く濃縮工程にNF膜透過水を移すことをも意味する。同様に、NF
膜透過水濃縮物のBrixが30.0~55.0であるとは、NF膜透過水の濃縮に際
してBrixが30.0~55.0の範囲になったことを指標に濃縮工程を終了する
ことを意味する。Brix以外の他のイオン濃度等についても同様に、NF膜
処理、及び濃縮の際の終点の指標とすることをも意味している。
【0033】Brix及び各イオンの濃度は、当業者によく知られた手法で
測定することが出来る。例えば、Brixは、手持屈折計(ATAGO社製、Brix
0~30)を用いて測定することが出来る。各イオンの濃度はイオン分析計
IA-200(東亜ディーケーケー社製、イオンクロマトグラフ法)にて10~
40000倍に適宜純水にて希釈して陽イオン及び陰イオンを測定すること
ができる。各イオン濃度は、例えば、ICP発光分光分析法、JIS K 0102、
吸光光度法等によって測定することもできる。【0034】
本発明はまた、上記のNF膜透過水の濃縮において、濃縮が14~50倍、
好ましくは25~50倍、より好ましくは35~45倍であり、かつNF膜透過
水濃縮物が析出物のない水溶液状である、上記の製造方法を提供する。
濃縮は、50倍以上にすることも可能だが、濃縮による効果と濃縮に要す
る費用とのバランスを考慮すれば、濃縮の上限は50倍程度であることが
望ましい。【0035】
「析出物のない水溶液状」であるとは、沈殿物を除去した後のNF膜透
過水濃縮物中に肉眼で浮遊物や沈殿物が確認できない状態、すなわち、
水に物質が溶けて、透き通って、どこも一様な濃さになっている液体の
状態である。本発明のNF膜透過水濃縮物は、水溶液状で多量のミネラ
ルを常温(20~25℃)で安定に含有することが特徴である。【0036】
上記工程を経て得られたNF膜透過水濃縮物は、後述の表2-2及び表5に
記載の通り、単に海水(海洋深層水を含む)を濃縮したニガリとは、そ
の成分が大きく異なる。特に、Caイオンは、ニガリ中には実質的に含ま
れないが、NF膜透過水濃縮物中には非常に高い濃度で含まれる。K、Cl
イオン濃度も増加し、Mgイオンについてはニガリとほぼ同濃度で含ま
れる。一方、Naイオン濃度は減少し、また、ニガリには多量に含まれる
SO4イオンを実質的に含まないことが大きな特徴である。【0037】
本発明はまた、上記に定義した工程(1)及び(2)を含む、海洋深層水の濃
縮方法を提供する。【0038】
発明はまた、上記に定義した工程(2)により得られるNF膜透過水濃縮物
を含む、皮膚細胞を賦活するための、好ましくはサイトカイン産生を促
進することにより皮膚細胞を賦活するための、より好ましくはVEGF及
び/若しくはKGF産生を促進することにより皮膚細胞を賦活するための、
並びに/又は線維芽細胞の増殖を促進することにより皮膚細胞を賦活す
るための組成物を提供する。【0039】
本発明はまた、海洋深層水由来であって、Brixが30.0~55.0、好ましく
は40.0~50.0、Mgイオン濃度が10,000~100,000mg/L、好ましくは
12,000~80,000mg/L、より好ましくは40,000~80,000mg/L、さらに
より好ましくは45,000~75,000mg/L、Caイオン濃度が4,000~40,000
mg/L、好ましくは4,800~35,000mg/L、より好ましくは20,000~
33,000mg/L、さらにより好ましくは23,000~30,000mg/L、及びSO4
イオン濃度が0~1,000mg/L、好ましくは600mg/L以下、より好ましく
は300mg/L以下、さらにより好ましくは100mg/L以下であり、Caイオ
ン濃度:Mgイオン濃度 = 1:0.25~1:4、好ましくは1:1~1:3.5、より好ま
しくは1:2~1:3、更に特定すれば1:2.5である濃縮物を含む、皮膚細胞を
賦活するための、好ましくはサイトカイン産生を促進することにより皮
膚細胞を賦活するための、より好ましくはVEGF及び/若しくはKGF産生
を促進することにより皮膚細胞を賦活するための、並びに/又は線維芽
細胞の増殖を促進することにより皮膚細胞を賦活するための、組成物を
提供する。【0040】
上記のような本発明の皮膚細胞を賦活するための組成物(特別な場合を
除き、「本発明の組成物」という。)はさらに、硫酸イオンを実質的に含
まないものとすることが出来る。なお、「実質的に含まない」とは、濃
度が100mg/L以下であること、又は適切な測定方法で測定したときに測
定限界以下であることをいう。【0041】
ような組成物における、各イオン濃度の上限値は、安全性、安定
性、製造性等を考慮し、また、所望の効果を著しく損なわず、かつ所望
の効果を無意味にするほどには他の効果を生じさせない範囲で適宜設定
することができる。【0042】
本発明の組成物により活性化され得るサイトカインとしては、上皮細胞
増殖因子(Epidermal Growth Factor:EGF)、血小板由来増殖因子(
Platelet-Derived Growth Factor:PDGF)、肝細胞増殖因子(Hepatocyte
Growth Factor:HGF)、線維芽細胞増殖因子(Fibroblast Growth Factor
:FGF)、血管内皮細胞増殖因子(Vascular Endotherial Growth Factor、
VEGF)、各種形質転換因子(Transforming Growth Factor:TGF)、角
化細胞増殖因子(Keratinocyte Growth Factor:KGF)、インシュリン
様成長因子(Insulin-like Growth Factor:IGF)、各種インターロイキン
(Interleukine:IL)等が挙げられる。ある種のサイトカイン産生量増
加により、皮膚の老化防止、老化予防、改善が期待できる。また、それ
に伴い、例えば、線維芽細胞から産生されるコラーゲンやヒアルロン酸
の量が増加すれば、皮膚の柔軟性、保湿性が向上し、はりやしわの改善
が期待できる。【0043】
VEGFは、ヒト下垂体前葉由来細胞株の培養上清から発見された血管内
皮細胞に特異性の高い増殖因子であり、培養血管内皮細胞の増殖、遊走、
プロテアーゼ活性の亢進、コラーゲンゲル内での血管様構造の形成など
血管新生の為のすべてのステップを促進し、in vivoでも血管新生や血管
透過性を促進する。多方面にわたる研究から、VEGFは胚における血管
形成や成体組織における血管新生の重要な調節因子として知られている。
VEGF産生促進により、例えば、火傷のような創傷に対し、VEGFによる
血管形成促進作用に基づく治癒の促進が期待できる。【0044】
KGFは、線維芽細胞増殖因子ファミリーの1つで、上皮細胞に特異的な
細胞分裂誘起物質である。細胞培養においては皮膚及び胃腸等の主要な
上皮器官由来の間質線維芽細胞により分泌され、ヒト上皮細胞の正常な
増殖及び分化に関与する。また、in vivoでは、表皮ではなく真皮で発現
する。【0045】
本発明において、VEGFに関連する疾患又は状態とは、VEGFの量又は
VEGFの応答性の変化により、予防、治療、改善又は進行の抑制が期待
される疾患又は状態を意味する。KGFについても同様である。また、真
皮細胞の賦活化に関連する疾患又は状態とは、真皮細胞の賦活化により
予防、治療、改善又は進行の抑制が期待される疾患又は状態を意味する。
具体的には、創傷、火傷、褥そう、潰瘍、外傷、老化、しわ、しみ、く
すみ、乾燥、紫外線による損傷が挙げられる。一方、上皮細胞の賦活化
に関連する疾患又は状態とは、上皮細胞の賦活化により予防、治療、改
善又は進行の抑制が期待される疾患又は状態を意味する。具体的には、
粘膜炎、創傷、火傷、褥そう、潰瘍、外傷、老化、しわ、しみ、くすみ、
乾燥、紫外線による損傷が挙げられる。老化やくすみが改善したか否か
は、例えば後述の実施例12に記載のように、水分量の測定、角層細胞状
態の観察、肌のキメの観察等により、評価することができる。従って、
本発明は、肌の水分量を増加する、肌のキメを改善する及び/又は肌の
角層細胞の状態を改善する、上記の組成物をも提供する。【0046】
本発明はまた、化粧品、皮膚外用剤、経口剤又は食品である、上記の
組成物を提供する。【0047】
このような本発明の組成物は医薬品の形態とすることができ、その投
与経路、投与回数は、当業者であれば適宜設計することができる。また、
従来技術に基づき、投与経路等に応じた剤形に適宜製剤化することがで
きる。【0048】
本発明の組成物には、所望の効果を損なわない範囲で、通常の外用剤に
用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコ
ール類、エステル類、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、
粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、抗炎症剤、
抗しわ剤、肌荒れ改善剤、ニキビ用薬剤、アルカリ類、キレート剤、金
属封鎖剤、海泥等の成分を配合することもできる。通常の経口剤に用い
られる着色剤、防腐剤、希釈剤、甘味剤、風味剤、充填剤、被覆剤等の
成分を配合することもできる。さらに、通常の浴用添加剤に用いられる
成分である硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩
化カリウム、油性成分、乳化剤、コハク酸、生薬、無機顔料、香料、及
び色素等の成分を配合することもできる。【0049】
本発明の組成物はまた、その使用目的に応じて、固形剤、半固形剤、
液剤等の各種剤形の組成物に調製することが可能である。【0050】
本発明の組成物はまた、スキンケア化粧品として洗顔石鹸、洗顔クリ
ーム、洗顔フォーム、化粧水、パック、マッサージクリーム、乳液、モ
イスチャークリーム、リップクリーム等、メーキャップ化粧品としてフ
ァンデーション、白粉、口紅、ほほ紅、アイシャドウ等、ボディケア化
粧品として石鹸、液体洗浄料、日焼け止めクリーム、入浴剤等、ヘアケ
ア化粧品としてシャンプー、リンス、ヘアトリートメント、整髪料、ヘ
アトニック、育毛剤、スキャルプトリートメント等とすることができる。
また、医薬品である場合、硬膏剤、軟膏剤、パップ剤、リニメント剤、
ローション剤等の外用剤及び、飲料剤、シロップ剤、ゲル剤、錠剤、カ
プセル剤、散剤等の経口剤とすることができる。上記のうち、特に、ロ
ーション、石鹸、クリーム及び健康食品とすることができる。【0051】
本発明の組成物を化粧品として用いることにより、例えば、皮膚の保
湿、キメ及び角質状態を改善させることができる。【0052】
本明細書でいう食品には、調味料、栄養補助食品、健康食品、総合健康
食品、サプリメント及び飲料が含まれる。本発明の食品には、通常の食
品に用いられる成分である糖類、酸化防止剤、凝固剤、pH調整剤、増
粘剤、エキス粉末、生薬、無機塩等の成分を配合することができる。本
発明の食品は、固形状(例えば、結晶、カプセル、タブレット、粉末)、
半固形状(例えば、ゲル、ペースト)、液状(例えばミネラルウォータ
ー、清涼飲料水、果実飲料、スポーツドリンク、酒類)とすることがで
きる。また、本発明は氷果、冷凍食品等、凍結食品の製造に用いること
も出来る。【0053】
本発明の食品は、海洋深層水のNF膜透過水濃縮物を原料とするので、
細胞賦活化作用、特にVEGF及び/又はKGF等のサイトカインの産生促進
等を期待し得るほか、必要なミネラル成分をバランス良く含み、また味、
香りに優れたものであり得る。【0054】
化粧品、皮膚外用剤、経口剤及び食品を含む本発明の組成物の製造工程
において、NF膜透過水濃縮物の配合の方法は、その特性を著しく損なわ
ない限り特に制限されない。例えば、水溶液状のまま他の原料と混合す
ることにより配合しても良い。又は定法により凍結乾燥して得られた凍
結乾燥物を、そのまま用いても良いし、他の粉末原料と混合することに
より配合しても良い。配合量は、最終製品に含ませたい目的の成分の含
量を、その食品を摂取する対象者、目的とする効果(例えば、健康維持、
特定の成分の補給等)、その食品が摂取される回数等を考慮して決定し、
適宜設計することができる。【0055】
なお、本発明の組成物又は食品には、その具体的な用途(例えば保湿
用、細胞賦活化のため、美白のため、サイトカイン産生促進のため、VE
GF産生促進のため、KGF産生促進のため、栄養補助のため、健康維持の
ため)及び/又はその具体的な用い方(例えば、摂取量、摂取回数、摂取
方法)を表示することができる。【0056】
本発明はまた、湯の花及び/又はその抽出物を更に含む、上記の組成物
を提供する。【0057】
湯の花及び/又はその抽出物の配合量は、組成物の安全性、安定性等を
考慮し、所望の効果を著しく損なわない範囲で適宜設定することができ、
例えば組成物全重量の0.005~2重量%、好ましくは0.01~1重量%とす
ることが出来る。湯の花は、地下から温泉水や温泉ガスが噴出したとき
に岩石や粘土表面に析出するもの、又は水中に沈殿する固体状のもので
あり、場合によっては水に不溶の成分を含有する場合もある。本発明の
組成物に含まれる湯の花としては、温泉の噴気を例えば青粘土上で結晶
化させて得られたものもまた好ましい。本発明の組成物に含まれ得る湯
の花の抽出物とは、上記の湯の花を例えば、水、鉱泉水(日本温泉協会
による鉱泉の規定に該当するもの)、エタノール、プロピレングリコー
ル、1,3-ブチレングリコール等の溶媒で抽出したものをいう。これらの
溶媒は、単独で用いても二種以上を混合して用いても良い。【0058】
上記の湯の花及び/又はその抽出物をそのまま使用してもよく、必要に
応じて、濃縮、希釈、濾過、濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を
行って用いてもよい。湯の花及び鉱泉水は、源泉から採取しても、市販
されているものを使用しても良い。湯の花の溶媒抽出物をオゾン酸化処
理してもよい。
【実施例】【0059】
次に本発明を詳細に説明するため、実験例を挙げるが、本発明はこれ
らの実施例になんら限定されるものではない。【0060】
実施例4~11に示す表中の配合量は重量%示し、FDとはフリーズドラ
イ加工を示す。実施例4~11(表6~13)中の「NF膜透過水濃縮物」は、
実施例2で得た液状の41倍濃縮物を使用し、「湯の花」は湯の花(製造
元:(有)脇屋商会)を10%溶液にして使用し、「湯の花FD品」は該10
%溶液の凍結乾燥品を使用した。【0061】
実施例1:海洋深層水の濾過
鹿児島県与論島太平洋側沖5~6kmの海上から船上に設置したポンプに
て、約500mの深さの部分の海水を採取した。これを、ナノフィルター
膜(東レ社製、ROMEMBRA SU-610、膜材質:架橋全芳香族ポリアミ
ド系複合膜、エレメント形式:スパイラル型、海水試験前NaCl標準性
能(500ppm、3.5kg/cm2):脱塩率52.7%及び造水量4.9t/日)(給水圧
力0.35MPa、給水温度25℃、給水濃度500mg/L(NaCl)、濃縮水量20L
/分でのNa2SO4除去率99.6%、MgSO4除去率99.2%)を備えた装置(
水道機工株式会社製、処理能力(25℃、24時間運転/日、12kg/cm2):
原水18m3/日から透過水3m3/日及び濃縮水15m3/日を生産)を用いて
24時間処理し(25℃、12kg/cm2)、18m3の海洋深層水原水からNF膜透
過水3m3及びNF膜濃縮水15m3を得た。【0062】
この処理で用いた、NF膜を備えた装置の概略図を図1に示す。図1中、
左に記載した矢印の部分から、原水が矢印に沿って流れ、中央に記載し
たNF膜を通過した後、NF膜透過水(処理水)とNF膜濃縮水とに分かれ、
それぞれのタンクに導かれる。
NF膜による処理条件は、以下のように、東レ株式会社における委託試
験にて運転条件を決定した。東レ社製のNF膜であるSU-610の標準運転
範囲は、給水圧力 < 1.0MPa、濃縮水量/透過水量比 > 6、供給水量 <
50L/分、濃縮水量 > 10L/分となっている。この標準運転範囲から、濃
縮水量 > 10L/分より濃縮水量を10.5L/分と設定した。標準運転範囲は
濃縮水量/透過水量比 > 6となっているが、海洋深層水では5と設定し、
透過水量を10.5/5 = 2.1L/分と設定した。運転圧力は、濃縮水量と透過
水量により必然的に決まり、海洋深層水(原水)の塩濃度(電気伝導度
52,200μs /cm, 24.8℃)が高いので標準運転範囲よりも高い運転圧力と
した。【0063】
海洋深層水原水、NF膜透過水及びNF膜濃縮水の主要成分組成を表2-1
に示す。さらに、微量成分組成については、表2-2にその分析値を表2-3
に分析方法を示す。後述の実施例3で得たニガリ1(表5に記載のものと
異なるロット)の微量成分組成についても、比較のために併記した。
また、pH、電気伝導度及び水量について表2-4に示す。【0064】
【表2ー1】
【0066】
【表2ー3】
【0067】
【表2ー4】
【0068】
表2-1中の値は、それぞれ、イオン分析計で分析した値である。NF膜透
過水のSO4イオン濃度は原水と比べ大きく減少していることがわかる。
表2-2中の値は、株式会社サニックスに委託分析をし、海水で1時間、加
圧循環運転(透過水及び濃縮水を原水に戻して循環運転)後、1パスに
て出口側にて採水して表2-3に記載の方法で各々測定して得た値である。
表2-4中のpHはガラス電極法、電気伝導率は電極式、水温は電気抵抗
サーミスタ)式にて、それぞれ一般的な方法で測定して得た値であり、
また、水量は付属の流量計にて測定して得た値である。表2-4中の水量
は、東レにおけるサンプル試験の運転条件と一致する。【0069】
実施例2:NF膜透過水の濃縮
実施例1で得られたNF膜透過水を、ロータリーエバポレーター(東京
理化器械株式会社製)を用いた減圧濃縮(50~60℃、10~50mmHg)
により濃縮し、濾過にて固液分離して液体(水溶液)を得た。さらに得
られた液体を同様に減圧濃縮し、濾過にて固液分離して液体(水溶液)
を得た。この操作を1~3回繰り返し、14倍、30倍、41倍、50倍に濃縮
したNF膜透過水濃縮物(水溶液)を得た。濃縮前の全体量を14分の1に
したものが、14倍濃縮物である。濃縮前のNF膜透過水及び濃縮後の各
種濃度のNF膜透過水濃縮物中のNa、K、Mg及びCaイオンの含有量並び
に屈折率を表3に示す。
【0070】 なお、屈折率の測定は、手持屈折計(ATAGO社製、Brix0
~30)を用いて25℃の条件で行った。各イオンの濃度は、イオン分析計
(イオンクロマトグラフ法)を用いて測定した。図2は、屈折率(濃縮
倍率)を横軸に、Na、K、Mg、Caの各イオンの含有量を縦軸にとった
グラフである。濃縮倍率では、濃縮の際に取り残し等の人為的なぶれの
影響があり基準としにくいため、屈折率(水溶性固形分割合の目安)を
横軸にとることで、得られる濃縮物の各イオン量との相関のぶれを少な
くした。表3から、濃縮倍率が高くなるにつれ、Mg及びCa濃度は増加
し、一方Na濃度は減少し、さらに、K濃度は41倍濃縮付近をピークに減
少する傾向にあることがわかる。【0071】
【表3】
【0073】
【表4】【0074】
実施例3:比較例(ニガリ1)の製造及びNF膜濃縮水の濃縮物との比較
実施例2で得たNF膜透過水濃縮物の比較例として、ニガリ1を製造した。
与論島にて取水した海洋深層水を平釜製法にて常圧濃縮し、遠心脱水機
により固液分離してニガリ1を得て、その各イオンの濃度を測定した。
また、実施例1で得たNF膜濃縮水を実施例2と同様の手法を用いて濃縮
したNF膜濃縮水濃縮物を製造した。ニガリ1、実施例2で得たNF膜透過
水濃縮物(41倍)及びNF膜濃縮水濃縮物中の各種イオンの含有量並び
に屈折率を表5に示す。なお、屈折率及び各イオンの濃度は、実施例2と
同様の手法を用いて測定した。表5から、新規濃縮物であるNF膜透過水
濃縮物は、膜処理により硫酸イオンを90%以上除去することで濃縮時に
Caイオンが硫酸カルシウムとして析出しないため、ニガリ1及びNF膜濃
縮水濃縮物と比べてCa量が非常に多いことがわかる。また、NF膜透過
水濃縮物のCaイオン濃度:Mgイオン濃度 = 1:2.5となった。この濃度比
が皮膚細胞を賦活するのに適したイオンバランスであることを、他の細
胞試験によっても確認した。【0075】
【表5】
【0076】 実施例4:化粧水の製造
製造方法:全て75℃に加熱し、攪拌溶解する。35℃まで冷却し、化粧
水を得た。【0077】
【表6】
【0078】 実施例5:高圧処理化粧水の製造
製造方法:水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。BをA
に加え、乳化機で乳化する。乳化物を高圧処理(25℃、200Mpa、1Pass)
にかける。35℃まで冷却し、高圧処理化粧水を得た。【0079】
【表7】
【0080】 実施例6:石鹸の製造
製造方法:全成分を均一になるまで加熱攪拌溶解する。濾過、冷却固
化、切断、乾燥を経て石鹸を得た。
【0081】【表8】
【0082】 実施例7:乳液の製造
製造方法:水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。BをA
に加え、乳化機で乳化する。35℃まで冷却し、乳液を得た。
【0083】【表9】
【0084】
実施例8:クリームの製造
製造方法:水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。BをAに
加え、乳化機で乳化する。35℃まで冷却し、クリームを得た。
【0085】【表10】
【0086】 実施例9:多層クリームの製造
製造方法
工程(a):表11-1中の水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する
BをAに加え、乳化機で乳化する。乳化物を高圧処理(25℃、220Mpa、
5Pass)にかけ、多層クリーム前処理物を得た。
工程(b):表11-2中の水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。
BをAに加え、乳化機で乳化する。乳化物にC(上記工程(a)で得た多層ク
リーム前処理物)を加え、攪拌し、Dを加えさらに攪拌する。35℃まで
冷却し、クリームを得た。
【0087】【表11】
【0088】 実施例10:美容液の製造
製造方法:水相Aと油相Bをそれぞれ80℃に加熱し、溶解する。BをA
に加え、乳化機で可溶化する。35℃に冷却し、美容液を得た。
【0089】【表12】
【0090】 実施例11:健康食品の製造
製造方法:各成分をフリーズドライしたものを混合し、食品を得た。
【0091】【表13】【0092】
実施例12:使用評価
実験方法:肌のくすみ、老化に悩む女性17人を対象に、上記の実施例9
で製造した多層クリームの連用試験(朝晩2回、顔面)を1ヶ月間実施
した。連用前、連用1ヵ月後、それぞれにおいて以下の測定を行った。
測定項目:角層水分量測定装置(SKICON-200EX)により角層水分量を
測定した。粘着テープで皮膚表面の角層細胞を採取し、角層の剥離状態
と形状を観察した。シリコーンレプリカ剤で頬のレプリカを採取し、キ
メの状態を観察した。各項目は連用前の状態と比較した。(繁忙鬼です)
結果:水分量の測定結果を表14-1に示す。14名に水分量の増加が認めら
れた(平均33%増)。キメ、角層の状態の測定結果を表14-2及び図3に示
す。角層細胞状態では14名に重層剥離、細胞形状の改善が認められた。
キメ観察では9名に皮溝の鮮明度、皮丘の形に改善が認められた(図3)。
以下割愛
🪄愈々、海水循環水素製造システム設計段階に入る。五月病?と並行
で作業に入り、海水の脱塩(ナノフィルター)構成パーツの考察。