極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ちとせの命のぶというなり  

2018年12月10日 | 時事書評




                                  
黄  帝 こうてい
ことば
--------------------------------------------------------------------------------
「なんじに芋(ちょ)を与えんに、朝に三にし暮は四にす。足らんか」
「風に随いて東西すること、木葉幹穀のごとく、ついに風のわれに梁ずるか、われの風に乗ずるか
を知らず」
「然る所以(ゆえん)を知らずして然るは、兪なり」

----------------------------------------------------------------------------------------
ユートピア
はるか遠くの島に列姑射(れっこしゃ)という山がある。山の上には神人がいる。風を阪い、露を
飲んでいるだけ
で穀物は一つぶも口にしない。深い泉のような心と、乙女のような姿。神人はとり
たててだれを可愛がるでもない。臣下は仙人と聖人である。人民をおどしたりいじめたりしない。
つかえる人は誠実そのもの人民は施しも恵みも受けずに満ち足りた生活を送っている。たくわえは
ないが、不足もない。
陰陽はいつもととのい、日月の運行、四季の変化はつねに順調、雨はほどよく降り、動植物はすく
すくと育ち毎年年豊作だ。病気もなく、若死にもなく、鬼神のたたりもここにはない。

列姑射〉『山海経』にある空想の山。似た話が『荘子』逍遥遺篇にある。

列姑射山在海河洲中,山上有神人焉,吸風飲露,不食五穀;心如淵泉,形如處女,不偎不愛,仙聖為之
臣;不畏不怒,愿愨為之使;不施不惠,而物自足;不聚不歛,而己无愆。陰陽常調,日月常明,四時常若,
風雨常均,字育常時,年穀常豐;而土无札傷,人无夭惡,物无疵厲,鬼无靈響焉。

 姑射山風景

風に乗る術
列子は老商先生に師事し、伯高氏を兄弟子として、道を学んだ。十分会得すると風にのって帰って
きた。これをきいた尹生は列子の弟子になった。数カ月の間、列子について、自分の家に帰らなか
った。
おりをみては風に果る術の教えを乞うた。だが、十度きいても教えてくれない。尹生はあまりくや
しいので問をとることにした。列子はとめもしなかった。
尹生は数カ月家にいたが、どうにも思いきれない。また列子のところへ出かけて行った。
「お前はなんだって行ったり来たりするのか」と列子はきいた。
「この前伺度もおねがいしましたのに教えてくださらないので、先生を恨みました。いまは気持も
ねさまりまレたので、またやってきたわけです」
「以前はお前もみどころがあると思っていたが、案外つまらぬ男だな。まあ、すわるがよい。わた
しが先生について勉強したときの話をしよう。
わたしは老商先生に師事し、伯高氏を兄弟子としてから三年目には、どうやら是非の別に心を使わ
ず、利害を口にしないですかようになった。この時はじめて先生はわたしをひと目見てくれた。
五年目には、むりにおさえつけなくても、ごく自然に是非利害を口にするようになった。先生はや
っとニッコリされた。
七年目には、是非や利害にかかわりなく、自由に考え、自由に話すようになった。先生ははじめて

わたしの手をとり、同席することを許してくれた。
九年目には、何を考え、帽を口にしても、自分の是非や利害ばかりか、他人の是非や利害にもこだ
わらなくなった。また老商氏が先生であり、伯高氏が兄弟子であることも気にならず、親しいとか
いとか、内とか外とかいうことも意識しなくなった。
こうなると、目は耳となり、耳は鼻となり、鼻は目となり各器官の機能の区別もなくなった。心は
うつろに、身体はほぐれ、肉も竹もみなとけて、身のおきどころも、足の踏み場も、意識しなくな
た。木の葉か蝉のぬけがらのように、風のまにまに西に東にただよい、いったい自分か風にのっ
てい
るのか、風が自分にのっているのかわからなくなってしまった。
お前は、わたしのところに入門してまだいくらもたたないのに、二度も三度も恨みごとをいう。そ
んなことでは、大気はお前の小指一本のせてはくれまい。それどころか、いまに大地でさえ足一本
せてはくれなくなるぞ。風に乗るなど、とてもとても」

尹生は恥じいってしばらくは息もつけなかった。それ以後二度と恨みごとを口にしなかった。

列子が風にのって……〉 列子が風に采るということは、『荘子』逍迅遊笥にもみえる。
 列子師老商氏、友伯高氏。進二子

 

【下の句×樹木トレッキング:ちとせの命のぶというなり×ミズナラ】

 

水無月の夏越の祓する人はちとせの命のぶというなり  作者不詳 『後拾遺和歌集』

From ancient times, Japanese who exercise for summer time (as Minazuki as Month to drain
water in the rice field
) have been believed to have a life expectancy of 1,000 years. 

 ミズナラ(水楢:Quercus crispula Blume)は、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。温帯の落葉広葉樹林
の代表的構成種である。別名、オオナラ(大楢)。
シノニムは Quercus mongolica var. crispula。これ
は本種を北東アジアの広範囲に分布するモンゴリナラの変種と考えての扱い。
近縁のコナラやクヌ
ギより寒冷な気候を好み、鹿児島県高隈山を南限に、北は北海道から樺太・南千島まで分布。

日本の山地から亜高山帯にかけて自生する]。ブナと並んで落葉広葉樹林の主要樹種の一つ。ブナ
科比べると、やや明るい場所を好む。樹高は、大きなものでは35 mに達する。葉はつやのない緑で
コナラよりももっと波打つようなはっきりした鋸歯(輪郭のギザギザ)がある。5、6月に長さ5
cmほどの花を咲かせ、秋には実(ドングリ)が熟す。
なお、日本国内ではミズナラから派生した変
種としてフモトミズナラ(近年まで“モンゴリナラと呼ばれてきた丘陵帯分布の集団)およびミヤ
マナラ(偽高山帯分布の矮性個体の集団)の存在が知られている。

 
ミズナラのドングリはタンニンを含み、そのままでは渋くて食べられないが、灰汁抜き(あくぬき)
すれば食用になる。ドングリの中では灰汁抜きが面倒なほうに入り、粉にしないで水にさらすだけ
では3か月たってもわずかに渋みが残る。粗い粉にしてから水にさらすと期間が短縮される。もっ
と短くするためには長時間煮てから水さらしするが、それでも処理には何日もかかる。縄文時代に
は分布域の東日本で冬の保存食として重要であった。近年まで山村で食べられていたが、現在はほ
とんど食用にされない。20
世紀にシイタケの栽培が盛んになってからは、コナラと同様に原木な
どに利用され。



心材はくすんだ褐色。加工性・着色性に優れ、強度が大きく、重厚感がある。木材は高級家具、建
築材、洋酒樽などに利用。特に北海道のものが良質とされ、「道産の楢」(ジャパニーズオーク)
と呼ばれ、輸出もされ盛名を馳せた。近年では国産ウイスキーの熟成樽としても利用、オーク樽と
全く異なる繊細な風味を醸造出来る材として国際的に高い評価を受けている。 

● 国破れてミズナラ樽あり
豊かな味わいを織りなすキーモルトに欠かせない、ミズナラ樽の長期熟成モルト。そのミズナラ樽
の誕生には、時代に翻弄されながらもウイスキーづくりへの情熱を絶やさなかったサントリーの山
崎の職人たちが遭遇がある。
1941年に始まった太平洋戦争。その戦中から戦後にかけて、ウイスキ
ーの貯蔵に必要なシェリー樽などの輸入が困難となるなか、貯蔵に適した北海道が主産地のオーク
の一種ミズナラと遭遇する。が、貯蔵樽は材質的に原酒が漏れやすく、木材の選別、製樽作業の苦
労の連続。さらに、当初は木香が強すぎ、ミズナラ樽の原酒は高い評価を得なかった。ここで
ひと
つの奇跡が起こる。新樽では強すぎた木香が、面白いことに、2,3回繰り返し使用されると独特
の味わいの原酒となり、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)を思わせる香味が生まれことを発見。
数十年の時を経て、今では海外のブレンダーやウイスキー通からも高い評価を得られるようになる。

  彦根/慈眼寺の三本巨木杉

Dec.5,2018

【ここ20年で想像以上にグリーンランドの氷が溶解】
12月5日、北極海と北大西洋の間にある世界最大の島「グリーンランド」はおよそ220万平方キロ
メートルの面積を持ち、その陸地の8割以上は氷床と万年雪に覆われている。そんなグリーンランド
の氷床が少なくともここ350年では前例がないほどの速度で溶けていることが公表された。
2012年に
はグリーンランドの氷床表面のおよそ97%が融解して泥と化している上に、地球の海面水位が1ミ
リメートル以上上昇、グリーンランドの氷河融解は世界的にも大きな問題となっていた。また、ア
メリカ航空宇宙局(NASA)は2015年にグリーンランドの氷床が減少傾向にあり、2004年から2015年
までの11年間でおよそ2500ギガトンの氷が融解したことを明らかにしている。
ローワン大学の氷河
研究グループは、グリーンランドの氷床や氷河で海抜6000フィート(およそ1800メートル)に当たる
地点で氷の掘削。得られた氷のコア構成する層の物理的・化学的特性を測定、過去350年間にわたる
グリーンランドの氷の溶けやすさを調査



それによると、グリーンランドで調査した全ての氷のコアで溶けやすさが増加していたとのこと。
特に過去20年間における氷の溶けやすさは、19世紀中頃に起こった産業革命以前と比べて250~575
%増加。また、産業革命以後に氷床の流出量は50%増加し、20世紀だけで見ると33%も増えている
ことが判明。この調査結果から、グリーンランドの氷が溶けやすくなったのは「人為的地球温暖化
説」がより強化された。

勿論、氷河融解加速の原因は地球温暖化だけではなく、グリーンランドの氷の溶けやすさが加速し
ているのは、複数の要因――その1つは、氷河のアルベド(太陽光の反射率)のフィードバック。こ
れは氷河の表面が溶けてしまうとアルベドが下がってしまうが、アルベドが下がることで太陽熱の
吸収率が上がり、余計に氷河の融解が促進される。この「アルベドのフォードバック」が起こると
、氷河の融解は歯止めがきかない。一度溶けた氷河が冬に再凍結したとしても、氷の純度や透明度
も下がり、翌夏に再び溶けた時に氷床のヒビや割れ目にしみこみ、氷河を根元から融解してしまう。
さらに、グリーンランドには地球全体の海面を23フィート(約7メートル)上昇させるだけの氷を抱
える。その氷すべてが今すぐ溶けだすわけでなく、沿岸地域の生活リスク評価する上で重要となる
と、同研究グループの責任者は語り、アメリカ人の40~50%は海岸沿いに居住しているため、グリ
ーンランド由来の海面上昇の影響は大きいと想定する。



また、ウッズホール海洋研究所の氷河学者は、今以上に温暖化が進むと、今までの倍以上の氷を失
うことになる。そして、より大量の氷の融解は、より早い海面上昇率につながると語る。
グリーン
ランド以外に南極などの地域で氷のコアを掘削することで、今回の調査結果をさらにフォローアッ
プしたいと述べている。さらに、未来は私たちの手にあります。温室効果ガスの排出を減らすため
の措置を講じることで、将来の温暖化を抑制し、氷河や氷床の融解海面上昇リスクを大幅に減らす
ことができると同研究グループの責任者は指摘している。

 Dec. 9, 2018

【トマ・ピケティら税制マニフェストより公平なヨーロッパ」を提案】

12月9日、2015年頃に日本でも注目を集めたフランスの経済学者トマ・ピケティらのグループは、
崩壊の危機に近づきつつあるEUを「より公平にするため」に、多国籍企業や富裕層から徴税する総
額8千億ユーロ(約百兆兆円)規模の税制案を中心とするマニフェストを公表。
2015年頃に日本でも
注目を集めたフランスの経済学者トマ・ピケティ氏が率いるグループが、複数国から集まった経済
学者や歴史家、元政治家など50人以上のメンバーからなるグループによって発表されたマニフェス
トは、多国籍企業や「ミリオネア」と呼ばれる富裕層に重く課税することで税収を増やし、EU諸国
が直面している貧困や移民、気候変動、そしていわゆる
民主主義の赤字など喫緊の問題に取り組む
ために必要な資金を捻出する。
折しもイギリスではEU離脱「ブレグジット」をめぐって国内でも賛
否が入り乱れ、各国でも「極右」に分類される政治家による政治が人々の関心を集める中、グルー
プはEUが「技術的な袋小路(technocratic impasse)」に追い込まれていると主張。「もはや従来と同じ
であり続けることは不可能」であり、「我々はこれ以上、現在のヨーロッパの状態を根本的に変化
させないままに新たなEU離脱国を出し、組織が解体してしまうのを待つわけにはいかない」として、
新たな政策を進めることを提言している(経済学者トマ・ピケティのグループが「より公平なヨー
ロッパ」を目指して予算100兆円規模の税制マニフェストを提案  GIGAZINE日本 2018.12.10
)。
 

「ヨーロッパの民主化のためのマニフェスト」と題された提言は、以下のサイトで配布。このマニ
フェストには、スペインの左派政党「ポデモス」のパブロ・イグレシアス党首やイタリアのマッシ
モ・ダレマ元首相、ベルギーの政治家であるポール・マニェット氏、そしてイギリスのブラウン政
権の際にアドバイザーを務めたマイケル・ジェイコブズらが署名を行っている。このマニフェスト
骨子は、8000億ユーロ(約百兆円)規模の税制改革案。巨額の税収の内訳(上図左)は、AppleGoogle、
Amazon
といった巨大多国籍企業の課税率に15%分を上乗せすることで得られる税収と、年収10万
ユーロ(約1300万円)以上の個人に対する増税、そして評価額100万ユーロ(約1億3千万円)以上の
個人資産に対する富裕税、そして企業などが排出する二酸化炭素に対する課税などで賄われる。こ
のようにして得られた税収は、その半分がEU各国に分配されるか、25%がEU全体での研究開発や教
育に、そして残りが気候変動に対処するための予算や、移民問題を解決するための予算として振り
分けられる方針が定められている。また、税収の使われ方は各国の政治化や欧州議会議員などによ
って構成される委員会によって監視されることになる。

ピケティは、富が社会の富裕層から一般市民へと順番に流れてくる「トリクルダウン」というキー
ワードが密接に関わってくるが、今回発表されたマニフェストも一つのトリクルダウンの実効策
いえる。ただし、このマニフェストには反対意見を唱える人もいる。イギリス労働党議員のリチャ
ード・コルベット欧州議会議員は、すでにEUに備わっている税収の仕組みを利用すればよく、今回
のマニフェストは「車輪の再発明」であると否定的な見方を示す。EUの実質的なリーダーを務める
ドイツで長期政権を担ってきたメルケル首相が2021年秋での引退を表明するなど、EUはリーダーシ
ップを取れる人材をうまく見いだせていない状況。ヨーロッパ統一の悲願として設立されたEUが今
後も存続できるのか、そしてその障壁となるポピュ
リズムや移民問題といった問題を解決できるの
か、注目が集まる。

 

【関連記事】
最も貧乏な人たちは最も裕福な人たちよりも税金の負担が大きいという研究結果 - GIGAZINE
富裕層がますます裕福になり経済成長を担っているのがよくわかるグラフ - GIGAZINE
タックスヘイブンの中心となっているイギリスこそが世界最悪の腐敗国家 - GIGAZINE
Appleがアイルランドで税制優遇を受け1兆6000億円の追徴課税を命じられた経緯とは? - GIGAZINE
Appleはニュージーランドに適切な税金を収めるべきだ」とApple関連のメディアが記事中で表明 - GIGAZINE
韓国がApple・Google・AmazonなどのグローバルIT企業に対して課税する方針を打ち出す - GIGAZINE



 ● 今夜の一曲

”U.S.A ”  Song:Da Pimp  Music Writer:Cirelli Donatella/Lombardoni
DA PUMPの「U. S. A. 」は、2018年6月6日にエイベックス・エンタテインメント(SONIC GROOVE
レーベル)から29枚目のシングルとして発売]。 前作「New Position」か
ら約3年半ぶりのシングル
である本楽曲は、1992年に発表されたジョー・イエローの
U.S.A.」のカバーである。 本グループ
がユーロビートに挑戦するのは初の試み。カップリングの
Take it Easy」は、m.c.A・TDA PUMP
の結成20周年を記念して作詞・作曲。TBS系『王様のブラン
チ』2018年6月期エンディング・テーマ。
所属事務所の社長から本楽曲のカバーを提案された際の気
持ちについて、ISSAは「正直、最初は『
おい、まじか。これかよ』という思いもありました。でも、
僕らにできることは“完璧に仕上げる
こと”なので。そこでスイッチも入りましたし、“U.S.A.とい
う場”で、“しっかり遊ぶ”“真剣
にふざける”などの方向性が見えた時点で、違うものに見えま
した。自分たちのものとして、きち
んと落とし込めているし、しっくりきている。だんだん自分た
ちの曲に育っていった感じですね。
今ではメンバー全員が“すごくいい曲だ”と思っているし、そ
ういう自分たちの中の変化も、おも
しろかったです。かけ離れていると思っていたものと自分たち
の心が、近づいていく感じ。今は、
僕らのところに舞い降りてきてくれてよかったなって思ってい
ます」と、オリコンとのインタビュ
ーの中で振り返っている。


● 今夜の寸評:ふるさと納税は戦後国家官僚制のなれの果て
2019年度予算案で、医療や介護などの社会保障費が34兆円台に達し、過去最高を更新する。18年
度当初予算(32兆9732億円)から大幅に増える。高齢化に伴う伸び(自然増)が5000億
円程度に上るほか、19年10月の消費税率10%への引き上げに合わせて実施する幼児教育無償化な
どの社会保障充実策が1兆円程度盛り込まれると報じられている。事業(ビジネス)として巨大市
場を形成する。これはある意味で喜ばしい(福祉)。そこで、その賄いが「所得税+法人税」で行
われるか、消費税で行われるのか課題となるが、<格差デフレ>社会で消費税(物品税)で上手く機
能しないことがフランスのマクロン政権の頓挫を目のあたりにしており、社会保障費は前者で賄う
のがわたし(たち)の立場だ。ところで、東京一極集中は官僚機構と税制によるもの。首都と地方
は農村と都市の二項対立で語られてきたが、ふるさと納税論と同様で「戦後国家官僚制のなれの果
て」で象徴される弊害で、「しがらみビジネス」が膨張(数値化されてこなかった)による。それ
ではどうするか?その1つとして堺屋太一の「首都遷都論」がある。これを「首都機能移転百年
」(百年に一度、例えば、東京→岩手→熊本→北海道...と移転させれば4千年周期で輪番する)。
こうすればスリムでスマート化でき一石二鳥となる。
但し、皇居の遷宮の有無は別途検討。
尚、これは残件扱い。「廃炉ビジネス」考察もままならぬ状態で毎日が"A Hard Day's Night"ですわ。

コメント

空蒼く湖なほ碧し雪螢

2018年12月08日 | 時事書評




                                  
黄  帝 こうてい
ことば
--------------------------------------------------------------------------------
「なんじに芋(ちょ)を与えんに、朝に三にし暮は四にす。足らんか」
「風に随いて東西すること、木葉幹穀のごとく、ついに風のわれに梁ずるか、われの風に乗ずるか
を知らず」
「然る所以(ゆえん)を知らずして然るは、兪なり」

----------------------------------------------------------------------------------------
黄帝の夢
黄帝は即位して十五年間、人民から天子と仰がれるのに気をよくし、うまいものを食い、見たいも
のを見、聞きたいものを問いて楽しみにふけった。その結果、健康をそこない、心のバランスをく
してしまった。
そこで次の十五年間ヽ黄帝はご収治に心をくだヽ汽ありったけの知恵をしぽって人民のためにつく
した。すると、体調はますます悪化し、心もいっそう勁揺するありさまだった。
黄帝はためいきをついた。

「ああ、どうやってもだめだ。以前、わたし個人の楽しみを求めてやつれた。こんどは人民の幸福
のためにつくして、やはりこの始末だ」



そこで政治をすて、宮殿をすて、おともを隠し、音楽をやめ、食事も質素なものにした。 
宮殿の庭の片すみにいおりを結び、身も心もきよめ、三月というもの政治から離れてみた。
ある日、黄帝はひるねの夢に華何の国へ行った。華何の国は弊州の西、台州の北にあって、中国か
らは悦子万里はなれているかわからない。歩いてはもちろん、舟や車でも行けない。神遊でしか行
けないところだ。

その国には支配者がおらず、国全体が自然のままにおかれている。人民は欲望をもたず、なにごと
も自然にまかせている。生に執着もしなければ、死をおそれもしない。だから若死にする看がいな
い。わが身かわいさに他人をおしのけることもないから、愛憎もうまれない。人を哀ぎったり、へ
つらったりすることがないから、利害というものもない。好きだとか嫌いだとかいった感情は誰も
もたない。水のなかでもおぼれないし、火のなかでも熱くない。切ってもたたいてもけがをしない。
かきむしっても痛くない。地上を歩くように空中を歩き、ベッドにねるように空中にねる。雲も霧
も視界をさえぎらず、かみなりが耳を谷することもない。美醜にも心は乱されない。山や谷を歩い
てもつまずかない。自由自在なのである。

黄帝は目がさめて、ハッとさとった。天老・力投・大山精の三人の大臣をよんでいった。

「三月の間、身も心もきよめて、修業をつみ、よい政治を考えぬいてきたが、その方法をつかめな
かった。だが今つかれてねむり、夢で華百の国へ行ってきた。ほんとうの道は、あらゆる欲望をす
てないと得られない、ということがよくわかった。口ではうまく説明できないが、わたしはそれを
つかんだのだ」

いらい二十八年間、世の中はりっぱにおさまって、まるで華膏の国のようだった。黄帝が没すると、
人民の号泣は二百年あまりもつづいたということだ。

<黄帝〉 伝説上の皇帝。伏蔵、神農氏とともに三皇と称される。儒家は宛、舜を理想の天子とす
 るが、道家は黄帝を理想の天子として尊敬する。

<詐州、台州〉 『山海経』や『淮南子』に見える地名であるが、ここでは仮空の地名といって
よかろう。

神道〉 肉体はそのままで、精神だけがその場所に行くこと。

 
【歳時記:#雪螢#Snowflake

空蒼く湖なほ碧し雪螢          德田千鶴子
切り返す堆肥の温み雪ぼたる    生田作
大綿の澄みゐる暮のゆとりかな  鈴木花蓑
少女より少年美しき雪蛍        藤井勢津子

晩秋から初冬にかけて、空中を青白く光りながら浮遊する。物に当たると付着する。初雪の頃出現
することから、雪虫とよぶ地方もある。明治以降注目されて、詠まれるようになった。この雪虫が
出現すると「もうすぐ雪が本格的に降ってくるな」と身構えたり冬を越す準備に入る。蛍のように
青白くほのかに光り、晩秋の北海道をそっとライトアップ。道民からは可愛らしい存在として親し
まれている。

From late autumn to early winter, it floats in the air with a glowing white light.
Attaches to objects and sticks.
There are provinces called "snow insects" because they will appear around the first snow.
It has been drawing attention since the Meiji era and began to be sung.
When this snowflake appears, we will be ready to overcome the winter as "snow will soon come
down in earnest".

It glows faintly like a firefly and gently light up Hokkaido in late autumn.
It is familiar to residents as lovely being.



  ● 読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.22

    

第5章
「ウィスタン様」とベアトリスが横から呼んだ。
「わたしたちの村で一番尊敬されている人々には、サクソン人の家族もいくつか含まれております
よ。それに、今朝出てきた村でもご覧になったでしょう?あの村は富んでいました,確かに、あな
たが退治してくださったような悪鬼に、占しめられることも、ときにはあるでしょうけど、それは
ブリトン人の手によるのではありませんし……」

「ご婦人の.一日うとおりだ」とガウェインが言った。
「わが敬愛するアーサー王はブリトン人とサ クソン人に恒久の平和をもたらした。遠くの地では
まだ戦があるとも聞くが、ここでは互いに友であり、もはや縁者でもある」
「わたしが見たかぎりでも-山の向こうの国々はまだですが-おっしやるとおりです」とウィスタ
ンが言った。

「この嬉しい報告を早く王のもとへ持ち帰りたいものです。ガウェイン卿、あなたのような賢い方
に好きにものを尋ねる機会などもうないかもしれません。ここでうかがうことをお許しください。
偉大な王はどのような魔法で戦の傷を癒されたのですか。旅をしていて、この国土にはもう戦の痕
跡すらあるかなきかです」

「さすがによく見ておる。そうさな、叔父は決してみずからを神以上などと思わない支配者だった、
と答えようか。常に導きを賜るよう祈っていた。だから、叔父とともに戦った者はもちろん、征服
された者たちもその公明正大さを見て、自分らの王となってくれるように望んだのだと思う」 
「そうだとしても、つい昨日自分の子を殺された人が、殺した男を同胞と呼ぶのは不自然ではあり
ませんか、ガウェイン卿。しかし、アーサー王はまさにその不自然を成し遂げたように見えます」

「それこそが物事の核心よ、ウィスタン殿。子を殺した、とそなたは言う。だが、アーサーの命は、
戦いの混乱に巻き込まれた無事の者を助けよ、だった。常にわれらにそう命じていた。さらにだ、
女子供と年寄りは、ブリトン人とサクソン人の区別なく助け、保護せよ、とも命じていた。猛烈な
戦闘がつづいておる一方で、その命にもとづく行動の上に信頼の絆が築かれていった」
「おっしやることには心打たれますが、それでも、まれにみる驚異のように聞こえます」とウィス
タンが言った。

「アクセル殿は、アーサー王によるこの国の統一を驚異的と思われませんか」
「あの、ウィスタン様」とベアトリスが大きな声を出した。「夫を誰とお考えなのですか。夫は
戦いのことなど何も知りません」

だが、突然、全員の注意がほかにそれた。いつの間にか本道に迷い出ていたエドウィンが、大声で
叫んでいた。そして、急速に接近してくる馬の蹄の音が聞こえてきた。後から思い返してみると、
このとき、ウィスタンは確かに過去への不思議な思いにとらわれ、気もそぞろだったに違いない。
いつも油断なく周囲に気を配っている戦士にしては反応が遅れ、立ち上がったときは、もう馬が空
き地に乗り入れてくるところだった。騎手は見事な手綱さばきで速度を落とし、だくあしでオーク
の大木に向かってきた。

長身の騎手を見て、それが誰なのか、アクセルにはすぐにわかった。橋の上でベアトリスにやさし
い言葉をかけてくれた灰色の髪の兵士だ。しだいに近づいてくるその顔にはまだかすかな笑みがあ
ったが、手には鞘から抜いた剣があった。いまのところ剣先は下を向き、柄は鞍の縁に置かれてい
る。兵士はオークまであと数歩というところで馬を止めた。

「いいお天気です。ガウェイン卿」そう言って、小さく頭を下げた。
老騎士はすわったまま、感心しないという眼差しで兵士を見上げた。
「抜身をひっさげて登場とは、いったいどういう料簡かI
「お許しを、ガウェイン郷。あなたとごI緒のその者たちに尋ねたいことかありまして」そう言っ
て、ウィスタンを-またぽかんと口を開け、くすくすと意味不明な笑い声を立てている。

ウィスタンを-見た。そのまま目を離さず、「少年、馬を近づけてはならん」と怒鳴った。エドウ
ィンがウィスタンの馬を引き、兵士の背後から近づいてこようとしていた。「言うことを聞け、少
年。手綱を放して、前に来い。おまえの兄というこの痴呆の横に立て。おれを待たせるな、少年」

言葉はわからなくても、兵士の言いたいことはわかったようだ。エドウィンは馬から離れ、ウィス
タンの横まで歩いてきた。そのエドウィンの移動に白わせ、兵士が馬の立つ位置と向きを少しずつ
変えていくのが見てとれた。この兵士はなかなかの戦術家だ、とアクセルは思った。自分とウィス
タンの間に一定の角度と距離を保ち、何かが突発的に起こっても、自分の優位が崩れることのない
ようにしている。先ほどの位置だと、ウィスタンを攻撃するのに馬の頭と首が邪魔になって、最初
の一撃が一瞬遅れる。一瞬の隙は相手にどう利用されるかわからない。たとえば、馬が動揺するよ
うなことを何かされたらいやだし、馬の左側に回り込まれるのも困る。左側はいわば死角だ。右手
の剣を馬の頭越しに左に振らねばならず、必然的に届く距離が短くなるうえ、あまり力も入らない。
だが、馬の位置と向きを少し調整したことで、丸腰のウィスタンが馬七の兵士に奇襲をかけること
は、いまや自殺行為も同然となった。それだけではない。兵士はウィスタンの馬の位置も巧みに計
算に入れている。馬はいま兵士の後方、少し離れたところにいて、ウィスタンがそこまで走ってい
くためには、騎手の右側を大きく遠回りするしかない。それでは、馬にたどり着くまえにほぼ確実
に後ろから串刺しにされてしまう。

アクセルは逐一見抜きながら、兵士の作戦能力に感嘆し、同時にその意味するところを思って愕然
とした。そして、自分もかつて同じ経験をしていることを思い出した。あのときは馬を少し前進さ
せ、同僚の馬と鼻面を並べさせたのだった。小さくてわかりにくい動きだが、決定的な動きだった
と思う。あの日、わたしはいったい何をしていたのだったか………わたしともう一人は広大な灰色
の荒れ地を見渡しながら、馬上で何かを待っていた。あの瞬間まで同僚の馬が前にいて、その尻尾
が目の前で左右に振られ、揺れ動いていたのを覚えている。見ながら、この動きのどこまでが馬の
反射運動なのだろうと考えていた。どこからが、何もない地表を吹き渡る風のせいなのか……… 

そんな思いのあれこれを振り払い、アクセルは立ち上がった。手を貸して、妻も立たせた。

体がオークの根元に張りついてしまったかのようなガウェイン卿は、すわったまま新しい来防音を
にらみつけていたが、「起きるから手を」とそっとアクセルに言った。

アクセルとベアトリスとで左右の腕をとり、二人がかりで老騎士を引っ張り起こした。立ち上がり
甲冑姿のまま背すじを伸ばして胸を張ったガウェイン卿は、やはりなかなかの騎士ぶりだ。だが、
むっつりと兵士を見やるぽかりで何をするでもなく、結局、口を開いたのはアクセルだった。

「兵隊さん、なぜ追っていらしたのです。わたしらはただの旅人です。それに取り調べなら滝の前
でもうすんだのではありませんか。お忘れですか」
「よく覚えているよ、おじさん」と灰色の髪の兵士が言った。
「だが、橋の上ではなぜか全員に変な魔法がかけられたみたいでな、なんのためにあそこにいたの
かを
すっかり忘れていた。交代が来て、野宮地に戻ろうとしたら、途中で急に思い出した。あんた
のことを思い出
したよ、おじさん。あんたらがすり抜けていったこともな。だから大急ぎで追いか
けてきたんだ。動くんじやな
い、少年。兄貴の横でじっとしていろ」 
     
                          カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』

                                     この項つづく
 

 
【エネルギー通貨制時代 25】
 
Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era” 
 Mar. 3, 2017 

 



【蓄電池篇:最新二次電池プレドーピング技術 Ⅴ】
❏ 特許6294348 リチウムのプレドーピング方法、この方法を含むリチウム二次電池
の製造方法、及びこの製造方法により製造されたリチウム二次電池

今回も、二次電池の大容量化技術を考察。
下図のごとく、発明は、リチウムのプレドーピング方法、より詳細には一つ以上の単位セルを大量
でリチウムを均一にプレドープするリチウムのプレドーピング方法に関する。本件の一面によって、
正極、負極、及び正極と負極との間に介されている分離膜を含む単位セルを一つ以上準備する段階
と、準備した一つ以上の単位セルを反応槽内に設け、互いに同一極性を有する電極同士を接続する
段階と、電解液を反応槽内に添加する段階と、電解液中にリチウム金属板を設け、リチウム金属板
を負極に接続する段階と、負極をドープする段階と、を含むリチウムのプレドーピング方法を提供。
これにより、負極の初期不可逆容量を低下して負極表面のSEI(固体電解質相)への正極金属イオン
の浸透を防止
することで、電池の容量及びサイクル寿命を改善できる

【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術におけるリチウムのプレドーピング方法の一例を示した模式図
【図2】本発明の一実施態様によるリチウムのプレドーピング方法の概略的な模式図
【図3】実施例1における電池のサイクル回数による絶対容量値(mAh)及び相対容量値(%)を
フロートした
グラフ
【図4】比較例1における電池のサイクル回数による絶対容量値(mAh)及び相対容量値(%)をフロート
したグラフ

【特許請求範囲】 

    1. リチウムのプレドーピング方法であって、正極、負極、及び前記正極と前記負極との間に介されている分離膜とを備えた単位セルを一つ以上準備する段階と、前記準備した一つ以上の単位セルを反応槽内に設け、互いに同一極性を有する電極同士を接続する段階と、電解液を前記反応槽内に添加する段階と、前記電解液中にリチウム金属板を設け、前記リチウム金属板を前記負極に接続する段階と、前記負極をドープする段階とを含んでなる、リチウムのプレドーピング方法。
    2. 前記単位セルが、前記正極及び前記負極にそれぞれ独立して正極タブ及び負極タブを通じて接続されている正極リード及び負極リードを備えてなり、 前記正極リード及び前記負極リードを、それぞれ独立して互いに同一極性を有するリード同士を接続することを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    3. 前記単位セルが、極性の異なる電極の間に分離膜が介された単位セル構造を少なくとも一つ以上備えてなり、最外側に位置した両電極の極性が互いに異なる単位セル構造を備えてなり、又は、極性の異なる電極の間に分離膜が介された単位セル構造を少なくとも一つ以上を備えてなり、最外側に位置した両電極の極性が互いに同一な単位セル構造を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    4. 前記反応槽が、内部に一つ以上の支持隔壁を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    5. 前記支持隔壁が、反応槽の内部を電気化学的に遮断することを特徴とする、請求項4に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    6. 前記同一電極の接続が、導線、ワイヤまたはケーブルによってなされることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    7. 前記電解液が、リチウム塩を含むことを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    8. 前記リチウム塩が、Li+イオンと、F-、Cl-、Br-、I-、NO3-、BF4-、PF6-、N(CN)2-、SCN、ClO4-、AsF6-、CF3SO3-、(CF3SO2)2-、C(CF2SO2)3-、(CF3)3PF3-、(CF3)4PF2-、(CF3)5PF-、(CF3)6P-、(CF3CF2SO2-)2N、(CF3SO2)2N-、CF3SO3-、CF3CF2(CF3)2CO-、(CF3SO2)2CH-、(CF3SO2)3C-、CF3(CF2)7SO3-、CF3CO2-、CH3CO2-またはこれらの組合せからなるイオンとを含むことを特徴とする、請求項7に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    9. 前記リチウム金属板と負極との接続が、導線、ワイヤ又はケーブルによってなされることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    10. 前記負極のドーピングが、負極の初期不可逆容量を超える量のリチウムが負極にドープされるように行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    11. 前記負極のドーピングが、前記負極を極性化することを含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    12. 前記負極のドーピングが、負極の電圧準位が0.05V以下に形成される電圧を印加して行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    13. 前記負極のドーピングが、3.0Vないし4.6Vの電圧で印加することで行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    14. 前記負極のドーピングが、反応槽を加熱することで行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    15. 前記反応槽の加熱温度が、25℃ないし100℃であることを特徴とする、請求項14に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    16. 前記反応槽の加熱温度が、35℃ないし60℃であることを特徴とする、請求項15に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    17. 請求項1ないし16のいずれか一項に記載のリチウムのプレドーピング方法を含んでなることを特徴とする、リチウム二次電池の製造方法。
    18. 請求項17に記載のリチウム二次電池の製造方法によって製造された、リチウム二次電池。

 Dec. 8, 2018

【見直される常温フッ素イオン電池用電解液】

● ホンダがフッ化物イオン電池でブレークスルー
12月7日、ホンダ・リサーチ・インスティテュートは、カリフォルニア工科大学とNASAのジェッ
ト推進研究所などの研究チームとの共同で、新しいフッ化物イオン電池を開発(
論文:Room-tempe-
rature cycling of metal fluoride electrodes:
Liquid electrolytes for high-energy fluoride ion cells,|金属フッ化物
電極の室温サイクル:
高エネルギーフッ化物イオン電池用液体電解質, Science  07 Dec 2018、Vol. 362,
Issue 6419, pp. 1144-1148、DOI: 10.1126/science.aat7070 )。それによると、ホンダ
が次世代EV用の電池とし
て開発しているフッ化物イオン電池の特徴は、フッ化物イオン電池で、高い動作温度(150℃以上)
が技術隘路(BNE)、これを室温動作に引き下げに成功。フッ化物イオン電池は、❶リチウムイオン
電池と比較し、最大で10倍のエネルギー密度(高エネルギー密度)❷オーバーヒートにより安全
性が損なわれることなく、リチウムイオン電池よりも安全。❸リチウムの採掘には大量の水が必要
とし、鉱床周辺の水質汚染や水資源の枯渇が問題となり、
また、コバルトは銅やニッケルを採掘す
る際の副産物であり、紛争地域のコンゴ共和国に埋蔵量が偏り、劣悪な環境での採掘や、環境汚染
を誘発が懸念されているが環境負荷が小さい。

今回の成功は、エーテル溶媒中の乾燥テトラアルキルアンモニウムフッ化物塩のイオン導電率が高
く、動作電圧が広く、化学的にも安定した液体電解質。
銅、ランタンおよびフッ素からなるコア-
シェルナノ構造を特徴とする複合カソードと対で、室温で可逆的な電気化学的サイクルが可能であ
ることを検証。しかしながら、
フッ化物イオン電池は、充放電サイクル特性が低いことがネックと
して残件する。

フッ素の原子量が低いため、再充電可能なフッ化物ベースの電池は、非常に高いエネルギー密度を
提供することができる。しかし、現在の電池は、溶融塩電解質に必要な高温で動作する必要がある。
Davisら 2つの進歩によって、室温で動作することができる電池に向かって押し進める。1つは、
安定なテトラアルキルアンモニウム塩-フッ素化エーテルの組み合わせに基づく室温液体電解質の
開発である。 第2のものは、可逆的部分フッ素化および脱フッ素化反応を実証する、銅-ランタン
トリフルオライドコア- シェルカソード材料。

 Dec. 6, 2018

❏ 技術論文
Room-temperature cycling of metal fluoride electrodes:Liquid electrolytes for
high-energy fluoride ion cells:
金属フッ化物電極の室温サイクル:高エネルギーフッ化物イオン電
池用液体電解質(DOI: 10.1126/science.aat7070
【概要】
フッ化物イオン電池は、高エネルギー密度を提供する潜在的な「次世代」電気化学的貯蔵装置。 現
在のところ、そのような電池は、適切なフッ化物イオン伝導電解質が固体状態でのみ知られ、高温
での操作に限定される。 本発明者らは、エーテル溶媒中の乾燥テトラアルキルアンモニウムフルオ
ライド塩に基づいて、高いイオン導電性、広い動作電圧、および強い化学安定性を有する液体フッ化
物イオン伝導性電解質を報告する。 この液体電解質を銅 - ランタントリフルオリド(Cu @ LaF3
コア - シェルカソードと対にして、我々は室温で循環させたフッ化物イオン電気化学セルで可逆的
なフッ素化反応および脱フッ素化反応を実証する。 フッ化物イオン媒介電気化学は、リチウムイオ
ン技術を超える能力を発達させるための経路を提供する。

 

 ● 今夜の一曲

The Beatles  " A Hard Day's Night "  Official Video    

コメント

湯豆腐や句心つなぐ命かな

2018年12月07日 | デジタル革命渦論




                                  
天   瑞 てんずい
ことば
--------------------------------------------------------------------------------
「いずくんぞわが今の死の、昔の生に愈らざることを知らんや」
「生は死を知らず、死は生を知らず、来は去を知らず、去は来を知らず」
----------------------------------------------------------------------------------------
天地の生成
昔、聖人は陰陽にもとづいて天地を支配した。
形のあるものは形のないものから生じたのだ。とすると、天地は何から生じたのか。いちばん最初
にあるものが太易である。それから、太初、太始、太素と変化する。
太易はまだ「気」になっていない。太初は「気」の始めである。太始は「形」の始めである。太素
は「質」の始めである。この「気」と「形」と「質」が具わりはするが、まだ分離していないから
渾淪(こんりん)
という。
渾淪とは万物が互いに混沌としていて分離しない状態をいう。形を見ることもできず、音を聞くこ
ともできず、手にふれることもできないので、易ともいう。易とは形がないことである。易が変じ
一となり、一が変じて七となり、七が変じて九となる。「九」は「究」であって、ここにまた一
にも
どる。
一は物の変化の始めである。その中の軽く澄んだものは昇って天となり、重く澗ったものはくだっ
て地となる。天の気と地の気がまじって人となる。天と地は、ものを生みだす根源を合んでいてそ
こから万物が生じるのである。

無知無能は全知全能
天も地もすべての事を成しとげることはできない。聖人も何もかもできるわけではない。万物も、
その一つ一つが何にでも役だつわけではない。
天は万物を覆う働きをする。珀は万物をのせる働きをする。聖人は人を教化する。万物はそれぞれ
の性質に応じて役だっている。
天にも、地にも、聖人にも、物にも、それぞれ長所と短所がある。天は物をのせられない。地は人列 を教化
できない。聖人は物の性質にさからえない。みなプそれぞれのあたえちれた性質にもとづいで働けるだけだ。

天地の道は陰でなければ陽である。聖人の教えは仁でなければ義である。万物の性質は柔でなけれ
ぱ剛
である。みな本性に従って、それを越えることはできない。
生命があれば,それを生みだしたものがある。形があれば、形を作ったものがある。音があれば、
音を
発するものがある。色があれば、色を染めだすものがあ芯。味があれば.味をつくるものがあ
る。

生あるものはすべて死ぬ。だが、それを生みだしたものは死なない。形あるものは目に見える。だ
が、形を形としているものは目にみえない。音そのものは聞こえても、音を背にしているものは聞
えない。色の区別は見ればわかるが、色を色としているものの姿は見えない。甘いからいはわか
るに
しても、味を味としているものは現われない。これらはすべて無為の働きである。無為は陰で
もあでもある。柔でもあり剛でむある。円でもあり角でもある。生でもあサ死でも
ある。暑くもあ
り寒くもある。浮きもし沈みもする。宮でもあり商でもある。現われもし消えもする。

黒くもあり黄色でもある。甘ぐもあわからくもある。香ばしくもありなまぐさくもある。無為は無
知で
あり無能である。と同時に全知であり全能である。

宮、商〉 いずれも五音の中の一つ。宮はド、商はレにあたる。
  宇宙のいっさいを生みだし、あるべき姿に置き、秩序を保っているものを道と考える。人
は目で見たり耳に聞いたりして道を直接認識することはできない。だが人間世界をおおい、人
間世
界のあらゆる現象を支配し秩序づけているものは、この道だ。道のあらわれが無為である。

※ここでは中国流二元論レトリックが展開されたのち止揚され仏法的ハビタゾーンが語られている。



【歳時記☯湯豆腐アレンジレシピ】

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり   久保田万太郎

湯豆腐や句心つなぐ喜寿米寿      平野無石


急に寒くなり雪もちらつきそうな雰囲気のそこで湯豆腐をスモールビジネス化できないかと考えネ
ットサーフ。加熱の仕方や加熱媒体に具材、出汁(スープ)、薬味(スパイス/ハーブ)などでア
レンジできるが、豆腐そのもののアレンジに工夫が必要なことに気付く。例えば、予め。大豆に米
や小麦、フルーツ、魚介類、卵などのラクト類、野菜(パウダー)を練り込む、あるいは混ぜ込ん
でおけば変幻自在にアレンジ可能だ。何よりも、男子厨房に入る準備をしているから「ソイタウン
構想」を具体化するために研究に余念がなくなってもいいはずだ。



もうひとつ、今朝朝食に、自慢の出汁巻きたまご、緑茶、おにぎり,と小松菜の野沢菜もどきの漬
け物を彼女がつくりだしたのをいただく。
なるほど美味しい。どうしたのだと訊くと、NHKの「
ためしてガッテン」でやっていたのでとのこと。つくりか
たは簡単、2等分に切った小松菜を、冷
凍用保存袋に入れ、塩を加える→袋の上から全体を軽くもみ、空気を抜い
て冷凍庫に一晩入れる→
解凍し、水気を絞り、食べやすい長さに切るというもの。ごま油やラー油、オリーブ油
を少し加え
るともっと美味しいくなるのだがと思いつつ感心する。たぶん、こんなことが山ほどでてき、これも
キーワードビジネスの1つだろうと合点する。
 

  ● 読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.21

    

第5章
「どうですか、ガウェイン卿」と、じっと見ていたウィスタンが尋ねた。
「この御仁とわしは今日まで会ったことがないと思う」とガウェインが答えた。
「確かですか。年月は人の見かけを変えることがありますが・・・・・・」
「ウィスタン様」とベアトリスが割り込んだ。「夫の顔に何をお探しですの。なぜこの騎士様に
――いままでまったく見知らぬ人だったこの方に――
そんなことをお尋ねになるのです」
「お許しを、奥様。この土地は、わたしの中にあるいろいろな記憶を呼び覚ましてくれます。です
が、どれも落ち着きのない雀のようで、たちまち
風の中に逃げていってしまいそうです。今日はず
っと、あなたのご主人の
顔を見るたびに何か重要な記憶につながりそうな感じがありました。正直
に申し上げると、同行を申し出たのはそれが理由でした。ですが、お二人が安全に旅をなさるよう
にというのも、わたしの心からの願いです」

「でも、主人はこの近くの国にずっと住んできましたのに、なぜ西国で会ったなどと?」
「気にすることはないよ、お姫様。ウィスタン殿は誰か別の人と混同しておられるのだろう」
「そうに違いあるまい、友よ」とガウェインが言った。
「ホレスとわしも、よく過去の誰かと見間違えることがある。おい、ホレス、見よ、とわしが言う。
わしらの前を歩いていくのは昔懐かしいチューターではないか。バドン山で倒れたと思っておった
が・・・・・・。で、近寄ると、ホレスが鼻をぶるぶる鳴らし、なんたるばか者だ、ガウェイン、と言う。こ
の男はチューダーの孫でも通る年じやないか.そのうえ、全然似ていないぞ、とな」
「ウィスタン様」とベアトリスが言った。「せめて牧えてください。主人は、子供のあなたが好き
だった人に似ているのですか。それとも嫌った人?」
「立ち入らないでおこうよ、お姫様」



だが、ウィスタンはしやがんだまま、そっと体を揺らしながらアクセルを見つめつづけた。

「好きだった人、と信じていますよ、奥様。今朝お目にかかったとき、心が喜びでいっぱいになり
ましたから。でも、やがて……」

ウィスタンはまるで夢でも見るような目つきで、黙ってアクセルを見つづけた。その顔がしだいに
賠くなり・・・・・・・戦士は立ち上がって、そっぽを向いた。

「お答えできません、奥様。自分でもよくわからないんです。ご一緒に旅をすれば思い出がもっと
よみがえってくれると踏んだのですが、いまのところはまだ……ガウェイン卿、どうされました」

ガウェインの頭がぐったりと前に垂れ下がっていた。だが、すぐに上体を起こし、一つ溜息をつい
た。

「大丈夫だ。お気遣い、感謝するよ。ホレスとわしは、柔らかいベッドもちやんとした雨よけもな
しに幾晩も過ごしてきたからな、疲れておる。それだけのことだ」

そう言いながら、手を上げて額の一箇所をなでた。だが、ほんとうは違う、とアクセルはふと思っ
た。すぐ横にある顔をもう見たくなかったのではないか………

「ウィスタン殿」とアクセルが呼んだ。
「こうして腹蔵なく話し台えるようになったところで、今度はわたしからお尋ねしてよろしいです
か。あなたは王の用事でこの国に来たと言われる。この国は平定されて久しい。なのになぜ姿を偽
って旅をすることにこだわるのでしょうか。妻と哀れな少年も一緒に旅をする以上、わたしとして
はもう一人の旅仲間のことをよく知っておきたいのです。その人の友人は誰で、敵は誰なのか……」

「ごもっともです、ご老人。言われるとおり、この国は平定されて、穏やかです。ですが、ここで
のわたしは、ブリトン人の支配する土地を旅するサクソン人です。とくにこのあたりはブレヌス徊
の支配地域で、その兵隊が我が物顔に歩き回り、穀物や家畜を悦として徴収しています。誤解がも
とで争い事になるのは避けたくて、そのために別人のふりをしてきました。結果的に、だからここ
まで安全に来られたのだと思います」
「そうかもしれません、ウィスタン殿」とアクセルが言った。
「ですが、橋の上にいたブレヌス卿の兵隊はただ遊んでいたのではないでしょう。目的があって配
置されていたはずです。もし霧で心が曇っていなければ、ウィスタン殿にもっと厳しく接していた
かもしれません。あなたはブレヌス卿の敵とみなされているのではありませんか」

一瞬、ウィスタンは考え込んでいるように見えた。節くれたった根の一つがオークの幹から出て、
足元を過ぎ、少し向こうでまた地面に潜っている。ウィスタンは目でそれを追っていた。やがて、
また三人に近寄り、今度は短い草の上に腰をおろした。

 Episode of Camlann's Battle

「よろしい、ご老人。全部お話ししましょう」と言った。
「あなたとこの騎士殿の前なら包み隠さず申し上げられます。東方で、ある噂を聞きました。この
土地のサクソン人がブリトン人に迫害されているという噂です。王が同胞のことを心配され、実際
はどうなっているのか見てくるよう、わたしに命じられました。それだけのことです。平和衷に視
察の任務についていたのですが、馬が脚を傷めてしまいました」
「君の立場はよくわかるぞ、ウィスタン殿」とガウェインが言った。
「ホレスとわしもサクソン人の支配する土地に行くときは、同様に気を遣う。甲冑など脱ぎ捨て、
百姓に身をやつそうかと思ったりするが、問題はこの金物をどうするかだ。どこかに隠したとして、
また見つけられるかどうか。それにアーサー王の崩御から何年も経つ.いまこそこの誇りある紋章
を高く掲げ、万人の目に触れさせるのが、残された者の義務ではなかろうかとも思う。だから、わ
しは堂々と行く。人々がわしをアーサー王の騎士と認めるとき、その眼差しのやさしさにわしは感
激する」
「ガウェイン卿がこの地で歓迎されるのは、いわば当然でしょう」とウィスタンが言った。
「ですが、アーサー王を敵として恐れた地域もあります。そこではどうでしょうか」
「ホレスとわしは、わが王の名が広く受け入れられているのを見てきた。ウィスタン殿の言う国々
でもそうだ。王は打ち破った敵に寛大であった。だから、敵からもすぐに王として愛されるように
なった」

 Camelot (1967) Official Trailer

先ほどから――アーサー王の名が出たときから――アクセルは正体不明の不安感にまとわりつかれ
ていた。だが、いまウィスタンと老騎士の話を聞いていてようやく記憶の断片がよみがえってきた。
ほんの断片にすぎないが、それでも、手に取って見つめられる何かができたことで心が安堵した。
記憶の中のアクセルは、テントの内部に立っていた。軍隊が戦場近くに組み立てるような大きなテ
ントで、外には風が出ているらしく、テントの壁が外に吸い出されては、また内に押し戻され、大
きくはためいていた。夜らしく、蝋燭が使われて、その炎も激しく瑶れていた。テントにはアクセ
ルのほかにも誰かがいた。たぶん何人もいた。だが、顔は思い出せない。テントの中でアクセルは
怒っていた。同時に、少なくとも当面はその怒りを内に秘めておくことが重要だともわかっていた。
            
                          カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』

                                     この項つづく

 
【エネルギー通貨制時代 24】
 
Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era” 
 Mar. 3, 2017 



【蓄電池篇:最新二次電池プレドーピング技術 Ⅳ】

特開2018-190917 電気化学デバイス 太陽誘電株式会社
今回も、二次電池の大容量化技術を考察する。
大容量キャパシタとして、エネルギー密度が高いリチウムイオンキャパシタが検討されている。例
えば、リチウムイオンキャパシタでは、正極、負極、リチウムイオン供給源及び電解液が容器によ
って封止され、リチウムイオン供給源からリチウムイオンが予め負極にプレドープされる。
しかし、リチウムイオン供給源の金属リチウム層は、一般的に均一な厚さ有する。これにより、プ
レドープでは、金属リチウム層が電解液に接する金属リチウム層の表面からリチウムイオンが徐々
に電解液に溶け出す。この結果、プレドープの進行速度は、電解液に浸漬された金属リチウム層が
徐々に薄くなる速度に左右される

電気化学デバイスは、電極ユニットと、電解液と、リチウムイオン供給源とを具備する。上記電極
ユニットでは、正極と負極とがセパレータを介して交互に積層されている。上記電解液には、上記
電極ユニットが浸漬されている。上記リチウムイオン供給源は、上記電極ユニットに対向し上記負
極に電気的に接続された金属箔と、上記電解液に対して非溶解性の粒子とを有し、上記電極ユニッ
トとともに上記電解液に浸漬されている。上記負極には、上記金属箔に設けられた金属リチウム層
からリチウムイオンのプレドープがなされている。上記粒子は、上記リチウムイオンが上記負極に
プレドープされる前に上記金属リチウム層に分散配置されている。このような電気化学デバイスで
あれば、上記リチウムイオン供給源において、上記粒子が上記金属リチウム層に分散配置されてい
る。これにより、上記金属リチウム層の上記電解液に接する面積が増加して、リチウムイオンが上
記金属リチウム層から溶け出す量が増加する。この結果、プレドープがより迅速に進行する。

下図のごとく、電気化学デバイスでは、電極ユニットにおいて、正極と負極とがセパレータを介し
て交互に積層されている。上記電解液には、上記電極ユニットが浸漬されている。上記リチウムイ
オン供給源は、上記電極ユニットに対向し上記負極に電気的に接続された金属箔と、上記電解液に
対して非溶解性の粒子とを有し、上記電極ユニットとともに上記電解液に浸漬されている。上記負
極には、上記金属箔に設けられた金属リチウム層からリチウムイオンのプレドープがなされている。
上記粒子は、上記リチウムイオンが上記負極にプレドープされる前に上記金属リチウム層に分散配
置することで、電気化学デバイスにおいて、プレドープがより迅速に進行する。



【特許請求の範囲

    1. 正極と負極とがセパレータを介して交互に積層された電極ユニットと、前記電極ユニットが
      浸漬された電解液と、前記電極ユニットに対向し前記負極に電気的に接続された金属箔と、
      前記電解液に対して非溶解性の粒子とを有し、前記電極ユニットとともに前記電解液に浸漬
      されたリチウムイオン供給源とを具備し、前記負極には、前記金属箔に設けられた金属リチ
      ウム層からリチウムイオンのプレドープがなされ、前記粒子は、前記リチウムイオンが前記
      負極にプレープされる前に前記金属リチウム層に分散配置されている 電気化学デバイス。
    2. 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に設けられたセパレータとを有する電極ユニッ
      トと、前記電極ユニットが浸漬された電解液と記電極ユニットに対向し前記負極に電気的に
      接続された金属箔と、前記電解液に対して非溶解性の粒子とを有し、前記電極ユニットとと
      もに前記電解液に浸漬されたリチウムイオン供給源とを具備し、前記負極には、前記金属箔
      に設けられた金属リチウム層からリチウムイオンのプレドープがなされ、前記粒子は、前記
      リチウムイオンが前記負極にプレドープされる前に前記金属リチウム層に分散配置されてい
      る電気化学デバイス。
    3. 請求項1または2に記載の電気化学デバイスであって、前記粒子は、無機粒子及び有機粒子
      の少なくともいずれかである電気化学デバイス。

❏  特開2018-190695 全固体電池 株式会社オハラ
有機溶媒など液体の電解質(電解液)に替えて、固体電解質を用いることが提案されている。また
、電解質として固体電解質を用いるとともに、その他の構成要素も固体で構成された固体二次電池
の開発が進められている。特開2007-258165(以下、特許文献1という)には、NAS
ICON構造を有するカチオン導電体である固体電解質、ポリリン酸を含む正極活物質及び負極活
物質を含む全固体電池が開示されている。 しかし、この方法では、全固体電池の負極の電位が高く
高いエネルギー密度を得られないことを発明者らにより確認されている。 また、WO2012/0
08422(以下、特許文献2という)には、同じくNASICON構造を有するリチウムイオン
伝導体を固体電解質とし、アナターゼ型の酸化チタンを負極活物質とする全固体電池が開示されて
いる。特許文献2に記載の方法では、特許文献1よりも負極電位を下げることは確認されている。
しかし、特許文献2に記載の方法では、放電容量-電位曲線において電位降下のプラトー領域に至
るまでの電位降下勾配が緩やかであり、上記プラトー領域に至るまでの区間の正極活物質に対する
充電電位を十分に上げられないこと、それにより電池の放電容量が低下し、結果としてエネルギー
密度が低くなることが発明者らによって確認されている。全固体電池ではないが、非特許文献1に
おいて、アナターゼ型のTiO2を負極活物質としたリチウムイオン電池の研究が開示されている。

非特許文献1によるとアナターゼ型のTiO2を負極活物質とした場合、Liを挿入する充電反応
後に、上記負極活物質は、結晶構造が斜方晶系のLix(x=0~1)となることが開
示されている。斜方晶系のLixTi2(x=0~1)を用いたリチウムイオン電池は、Livs1
.8Vの高い電位を有することが開示されている。
下図のごとく、固体電解質層、正極層及び負極層、を含む全固体電池であって、前記固体電解質層
は、前記正極層及び前記負極層の間に介在され、前記正極層又は前記負極層の少なくとも一方と前
記固体電解質層とが焼成により接合されており、前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層は
いずれもリチウムイオン伝導性の固体電解質を含み、前記負極層が、焼成後かつ完全放電状態にお
いて、(a)T、及び(b)Lix(x=0超~2)を含むことを特徴とする、低い
負極電位による高い放電電圧を有し、更に高い放電容量を有することで、高いエネルギー密度を得
ることが可能な全固体電池
を提供する。

【符号の説明】
1:全固体電池、2:固体電解質層、3:正極層、4:負極層
【充放電試験】
電池の特性を評価するため、充放電試験は実施例1~3及び比較例1~2で作製した積層型全固体電池の
負極面
に銅箔を正極面にアルミ箔を接合することで導通をとって行った。接合はカーボンペーパーにカー
ボンペースト
を塗布して、銅箔及びア回折測定を実施する試料については、カーボンペーパー、カーボン
ペーストを用いずに真空パックでの圧着のみ
ルミ箔とセルの間に挟み込み、露点-50℃のドライルーム
内で焼成することで行った。
焼成後にドライルーム内においてアルミラミネートフィルムでパッケージン
グすることで外気を遮断した。X線
で正極とアルミ箔とを及び負極と銅箔とを電気的に接合した。
なお、エネルギー密度の計算は全固体電池の質量のみを用い、アルミ箔、銅箔、カーボンペーパー及びペ
ースト、
並びにアルミラミネートフィルムは含めなかった。

充電放電試験は室温にて50μAで3VまでCC充電後に50μAで放電することで行った。放電のカ
ットオフは0.1Vとした。負極活物質にLi4i512を用いた実施例1で作製された全固体電池並び
に負極活物質にアナターゼ型Tを用いた実施例2及び比較例1で作製された全固体電池について
の放電特性測定結果を図3に示した。下表2に示されるように、負極活物質にアナターゼ型のT
用い、かつ負極層がガラス電解質を含まない比較例1で作製された全固体電池においては、平均動作電圧
1194mV、放電容量85.7mAh/g、エネルギー密度16.Wh/kgとなった。一方、実施例1で作製さ
れた全固体電池においては、平均動作電圧1480mV、放電容量140.mAh/g、エネルギー密度33.
Wh/kgと最も高く、平均動作電圧、放電容量及びエネルギー密度の全ての点において比較例1で作製
された全固体電池に比べて大きく改善した。特に、実施例1で作製された全固体電池の平均動作電圧が
高いことは、実施例1で作製された全固体電池が、比較例1の全固体電池よりも高い電位で動作している
ことを示した。また、実施例2及び実施例3で作製された全固体電池は、共に比較例1及び比較例2で作
製された全固体電池に比べて高い放電容量、平均動作電圧及びエネルギー密度を持つことが確認された。
【Li濃度解析】
本発明の全固体電池の負極層中のLi濃度と結晶構造の関係についてより局所的に確認するため、実施例
1~3及び比較例1~2の全固体電池を樹脂埋没し、クライオFIBにより薄片の試料調製を行い分析電
子顕微鏡によるSTEM-ABF像とSTEM-HAADF像の解析、電子線解析と得られた部位におけ
る電子エネルギー損失分光法(EELS)によるLi濃度解析を行った。使用した分析電子顕微鏡はJE
M-ARM200F(日本電子製)、EELS分光器はQuantumER(GATAN製)、測定条件
は200kV、EELS点分析は取得時間0.02秒以上とした。 これにより得られた結果を下表2に
示す。


                                                             この項つづく

  ● 今夜の一曲

NO WAY MAN」(ノーウェイマン)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。作詞は秋
元康、作曲は前迫潤哉とYasutaka.Ishioが担当。2018年11月28日にAKB48のメジャー54作目のシングル
としてキングレコードから発売された[注 1]。楽曲のセンターポジションは宮脇咲良が務める。

絶対に無理だって世界中の人に言われた
Why?OhWhy?
何気ない言葉に何度も何度も湛ついて
でもその度に僕は強<なって行った
他人事(ひとごと)だから簡単に決めつける
Why?OhWhy?
届かないくらいにそんなに高い場所なのか?
誰もが諦める夢.......

コメント

RE100 ラストワンマイル

2018年12月05日 | 時事書評




                                  
天   瑞 てんずい
ことば
--------------------------------------------------------------------------------
「いずくんぞわが今の死の、昔の生に愈らざることを知らんや」
「生は死を知らず、死は生を知らず、来は去を知らず、去は来を知らず」
----------------------------------------------------------------------------------------



壷丘子林こきゅうしりんの教え
列子は鄭の圃というところに四十年住んでいたが、誰ひとりそれが列子とは気づかなかった。鄭の
国王や卿太夫(けいたいふ)も、列子を庶民のひとりとしか見ていなかった。
ある年、鄭が凶作にみまわれ、列子は衛に行こうとした。弟子たちは列子に頼んだ。

「いぢどお別れしてしまったら、あとはいつお会いできるかわかりません。お願いです。わたした
ちに、あとあとの心得となることばを残して行ってください。先生は壹丘子林(列子の師)に教え
を受けられたのでしょう」

「壷丘子林は別に何もいわなかった。だが、わたしは、先生が伯昏瞀人(はくこうぼうじん)に話
していたのを、そばで聞いていたことがある。そのことでも話そうか――万物の生成変化をつかさ
どるものは、それ自体、生成し変化することはない。だからこそ、生成変化の根源であり得るのだ。
だが万物は、生成変化をその本質とする。したがって、常に生まれ常に変
化し、寸秒のいとまもなく動きつづける。陰陽にせよ、四季にせよ、例外なくそうである。ただみ
すがらは生成せず変化せぬもののみが、絶対無窮の存在なのだ。

黄帝の書にこういっている。

『谷の神は無限の創迫力を持つ。これを玄妙不可思議な女性の門といってもいい。女性の門は天地
根元だ。あらゆるものを生み続ける。だがそれは努力してそうしているのではない』

だから物を生み出すものは、ことさら意識して生み出すのではない。物を変化させるものは、こと

さら意識して変化させるのではない。物はみな、おのずから生じ、変化し、形をなし、色づき知を
そなえ、力となり、おとろえ、消えてゆき、そして終わる。だれがそうさせるわけでもない」

伯昏瞀人〉列子の兄弟子。ただし、壷丘子株とともに、実在の人物とは怠えない。 
黄帝の書〉『漢書』芸文志に書名が見えるが、早くから散逸して今に伝わらない。この引用の
分は『老子』第六章と全く同じである。


 
【エネルギー通貨制時代 23】
 
Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era” 
 Mar. 3, 2017 

 April 16, 2018

❏ 特開2018-190053 センサモジュール及びこれを用いたセンサネットワーク

地球の金星化を食い止めるべく、再生可能エネルギー百パーセント社会実現に後ラスト・ワン・マ
イルに入り、制度設計(法制整備)化と関連技術システム整備/実証も最終段階に差し掛かってい
るように看えるが、そのなかでも、今夜は環境発電
(エナジーハーベスティング)の最新技術事例
を確認よる。ところで、この発電システムとして、環境発電自己発電電力を用いて動作するセンサ
モジュールが実用化され、このようなセンサモジュールは、電源配線の敷設や電池の交換が困難な
アプリケーションにも好適に適用でき様々な用途での普及が見込まれる。

しかし、環境発電では、常に安定した発電電力が得られず、センサモジュールの間欠動作を必須と
するが、従来のセンサモジュールでは、電力不足によりデータの取得や送信が中断されるおそれが
あり、その動作安定性について更なる改善の余地があり、従来のセンサモジュールでは、その間欠
動作の周期が環境発電装置の発電電力とセンサモジュールの消費電力に依存するため、周期性を持
つデータの取得が難しい。そこで、特許文献1では、環境発電装置の発電量と蓄電量を検出し、シ
ステムマネージャに伝送し、ここからの指示に応じ計測周期の設定変更を行うセンサネットワーク
端末を開示されているが、このセンサネットワーク端末は、自ら計測周期の設定変更を行うのでは
なく、システムマネージャを別途必要としている。また、特許文献2では、所定の周期毎にデータ
を収集するとともに、振動発電により所望の蓄電電力を確保しているかどうか判定し、その判定結
果に応じてデータの無線送信を行うかどうかを決定する振動発電無線センサが開示されているが、
この振動発電無線センサは、電力不足のためにデータの無線送信が行われない場合であっても、デ
ータの収集は常に行われるため、その省電力化について更なる改善の余地がある。

本件によれば、下図2のごとく、センサモジュール1は、環境発電部11及び蓄電部12を含む電
源回路10と、電源回路10から電力供給を受けて間欠的に動作するセンサ回路20と蓄電部12
に蓄えられた入力電圧Vinを常時監視する電圧監視回路30と、を有する。センサ回路20は、
計測対象の計測及び計測結果の無線通信を行うアクティブ状態と、その動作を休止するスリープ状
態と、を交互に繰り返すものであり、スリープ状態では、所定の周期で電圧監視回路30の出力確
認を行い、入力電圧Vinが所定の基準電圧Vrefよりも高ければアクティブ状態に復帰し、入
力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも低ければスリープ状態を維持することで、周期性を持つデ
ータを安定に取得できるセンサモジュール、及び、これを用いたセンサネットワークを提供する。
2018.11.29

● 超電導体を利用し環境発電機能を実証
微弱な環境揺らぎからの発電や微弱信号の検出素子に
11月29日、東北大学金属材料研究所らの研究グループは、第二種超電導体の渦糸液体状態を利用し
た環境発電機能を実証したことを公表。研究成果は微弱な環境揺らぎからの発電や、微弱信号を検
出する素子への応用できる。前述のように
環境発電は、身近にある光や振動、熱といったわずかな
エネルギーを電力に変換でき、究極の省エネルギー技術として注目されている。わずかなエネルギ
ーから電力を得るために必要となるのが整流効果(代表的な素子にダイオード)。
第二種超電導体
特有な「渦糸」の液体状態を利用して、全く新しい整流素子を実証した。具体的には、磁性絶縁
体のイットリウム鉄ガーネット(Y3Fe5O12)基板上に、第二種超電導体――超伝導体にはある一定
の磁場(臨界磁場)を超えた場合、常伝導状態に移行する第一種超伝導体と、超伝導状態を保った
まま一定の磁束線が侵入する渦糸状態を経て、常伝導状態へ移行する第二種超伝導体とがある――
であるモリブデンゲルマニウム(MoGe)薄膜をスパッタリング技術で形成。
この試料を一定の温度
に保ち、面内方向に磁場を印加し、ある特定の磁場値で、外部入力がなくてもMoGeの面内方向に直
流電圧が発生することを突き止め、直流電圧は電磁ノイズのある測定環境で、安定して観測され続
けた。

直流電圧が生じる温度と磁場の条件について調査した。この結果、MoGeが「渦糸液体相」にある場
合に、電圧が生じている。渦糸とは第二種超電導体特有の欠陥で、超電導体の内部に侵入する磁束
。この渦糸が超電導体内部で自由に運動できる状態になっている部分が渦糸液体
相。研究グルー
プによれば、実験で観測された直流電圧は、磁性絶縁体のY3Fe5O12MoGeの片側に取り付けられた
ことにより生じたと推測。Y3Fe5O12が付いた表面とそうでない表面では、渦糸が超電導体内部へ入
り込むために必要なエネルギーが異なり、それぞれの表面近くで渦糸の量が不均衡となる。
MoGe
薄膜の面内方向に電流を流すと、薄膜の面直方向に駆動される渦糸の数は、電流の正と負で異なる。
こうした渦糸の流れで面内方向に電圧が生じ、超電導の電気抵抗として観測される。測定された直
流電圧は、測定器内部にある電磁ノイズが、渦糸の量が不均衡となったことで整流された結果だと
してみている。


【成果ポイント】

・第二種超伝導体の性質を利用した環境発電機能を実証。
・試料の温度を一定に保ち、特定の磁場を印加するだけで、環境の"揺らぎ"から直流電圧が発生。
・微弱な環境揺らぎからの発電や、微弱信号を検出する素子に応用できる可能性がある。 



【蓄電池篇:最新二次電池プレドーピング技術Ⅲ】

 ❏ 特開2018-190582 リチウムイオン二次電池の製造方法 トヨタ自動車株式会社
先回はドーピング有りの高容量化技術を掲載、今回は同社公開の非ドーピング技術を掲載。従来、
負極活物質には黒鉛が使用されている。酸化珪素は、黒鉛よりも大きい比容量(単位質量あたりの
容量)をもつ。また、黒鉛と酸化珪素とが混合されて使用されることで、電池の高容量化が期待さ
れれもいるが、酸化珪素は、電解液と副反応を起こしやすく。酸化珪素は、耐久性(高温保存特性
)に課題を残す。酸化珪素の耐久性向上に、電解液にFEC(フルオロエチレンカーボネート)を添
加することが考えられ、初回充電時に、酸化珪素の表面においてFECが還元分解し、酸化珪素の表
面にFEC由来の被膜形成される皮膜はSEI(固体電解質相)とも称され、SEIの形成により、酸化珪
素と電解液との副反応が抑制され耐久性が向上する。しかし、黒鉛と酸化珪素との混合負極では、
黒鉛の表面にもFEC由来のSEIが形成され、FECの添加量に対して得られる耐久性向上効果が小さい
と考えられていた。



本件は、下図のごとく、リチウムイオン二次電池の製造方法は、以下の(A)~(E)を含む。(
A)少なくとも正極および負極を含む電極群が収納されたケースを準備する。(B)第1電解液を
電極群に含浸する。(C)負極の電位を第1電位まで下げる。(D)ケースにFECを注入する。
(E)負極の電位を第2電位まで下げる。負極は、少なくとも黒鉛および酸化珪素を含む。第1電
解液は、FECを含まない。添加剤は、0.5V(vs.Li+/Li)以上1.5V(vs.
Li+/Li)以下の還元分解電位を有する。第1電位は、0.2V(vs.Li+/Li)よりも
高く、還元分解電位以下である。第2電位は、0.2V(vs.Li+/Li)以下であるで、負
極に黒鉛および酸化珪素を含むリチウムイオン二次電池において、FECの添加量に対して得られ
る耐久性向上効果を大きくできる。



【符号の説明】
10 正極、11 正極集電体、12 正極活物質層、20 負極、21 負極集電体、22 負極活物
質層、30 セパ
レータ、50 電極群、80 ケース、81 缶、82 蓋、83 外部端子、84 注
液孔、85 集電板、100 電池(リチ
ウムイオン二次電池)

【耐久性の評価】
下記表のごとく、たとえば、実施例1と比較例1との比較、実施例4と比較例4との比較、実施例
9と比較例7との比較等から、実施例では、FECの添加量に対して得られる耐久性向上効果が、比
較例に比して大きい(容量維持率が高い)傾向が認められる。実施例では、FEC由来のSEIが、黒鉛
の表面に形成され難く、酸化珪素の表面に形成されやすい。他方、比較例では、黒鉛と酸化珪素両
方において、VC(ビニレンカーボネート)FECSEIが形成されるため、酸化珪素の表面に形成される
FEC由来のSEIが少なくなる。
FECの添加量が多くなる程、ガス発生量が多くなる傾向がある。実施例では、比較例よりもガス発
生量が少ない傾向が認められ、実施例では、黒鉛の表面にVC由来のSEIが形成され、酸化珪素表面
FEC由来のSEIが形成される。これによりガス発生反応が効率的に抑制される。実施例4~6、実
施例12~14の結果に示されるように、PS( ポリサルファイドでもVCと同様の結果が得られて
いる。ES(エチレンサルファイト)でも同様の結果が得られる。さらにVCPSおよびESのうち、2種以
上が使用された場合でも同様の結果が得られる。実施形態および実施例はすべての点で例示であっ
て制限的なものではない。特許請求の範囲の記載により確定される技術的範囲は、特許請求の範囲
の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。



❏ 特開2018-113447 ドーピングシステム並びに電極、電池及びキャパシタの製造方法

今度はドーピング装置事例に焦点を当てみよう。
近年、電子機器の小型化・軽量化は目覚ましく、電子機器駆動用電源として用いられる電池も小型
化・軽量化進展している。また、リチウムより低コストで資源的に豊富なナトリウムを用いたナト
リウムイオン型の電池やキャパシタも知られているが、様々な目的のために、予めアルカリ金属を
電極にドープするプロセス(プレドープ)が採用され、アルカリ金属を電極にプレドープする方法
としている――例えば、切り取られた電極板とアルカリ金属板とを、セパレータを介して電解液中
に配置した状態でプレドープを行う、枚葉式の方法がある一方、帯状の電極板を電解液中で移送さ
せながらプレドープを行う連続式がある。連続式は枚葉式より生産性に優れるものの、局所的なプ
レドープが進んでしまうことにより、不良なSEI(
Solid Electrolyte Interface)被膜が形成される、ア
ルカリ金属が電極上に析出する等、様々な不具合が生じるおそれがあり、アルカリ金属がプレドー
プされた高品質の電極を製造することができるドーピングシステム、並びに、電極、電池及びキャ
パシタの製造法が求められている。


本件は、下図のごとくドーピングシステムは、活物質を含む層を有する帯状の電極前駆体73にお
ける活物質にアルカリ金属をドープ。ドーピングシステムは、ドーピング槽3と、搬送ユニットと、
対極ユニット51と、接続ユニットと、多孔質絶縁部材53と、を備える。ドーピング槽は、アル
カリ金属イオンを含む溶液を収容する。搬送ユニットは、電極前駆体を、ドーピング槽内を通過す
る経路に沿って搬送する。対極ユニットは、ドーピング槽に収容される。接続ユニットは、電極前
駆体と対極ユニットとを電気的に接続する。

多孔質絶縁部材は、電極前駆体と対極ユニットとの間に配置され、電極前駆体と非接触で、アルカ
リ金属がプレドープされた高品質の電極を製造――活物質を含む層を有する帯状の電極前駆体にお
ける前記活物質にアルカリ金属のるドーピングシステムで、アルカリ金属イオンを含む溶液を収容
するドーピング槽と、電極前駆体を、ドーピング槽内を通過する経路に沿って搬送する搬送ユニッ
トと、ドーピング槽に収容される対極ユニットと、電極前駆体と対極ユニットとを電気的に接続す
る接続ユニットと、電極前駆体と対極ユニットとの間に配置、電極前駆体と非接触である多孔質絶
縁部材とを備えるドーピングシステムであり、また、このドーピンステムは、多孔質絶縁部材を備
え、多孔質絶縁部材は電極前駆体と対極ユニットとの間に配置され、電極前駆体が対極ユニットに
接触したり、過度に接近したりすることが生じにくいため、活物質へのアルカリ金属のドープ量を
コントロールすることが容易で、高品質の電極を製造することができる。さらに、多孔質絶縁部材
は電極前駆体と非接触であり、多孔質絶縁部材と接触することで電極前駆体が損傷してしまうこと
を抑制でき、高品質の電極を――製造できるド-ピングシステム、並びに、電極、電池及びキャパ
シタの製造方法を提供する。

【符号の説明】
1…ドーピングシステム、3、5…ドーピング槽、7…洗浄槽、9、11、13、15、17、19、21、
23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、305、
307、309、
311、313、315、317、319、321、323…搬送ローラ、47
…供給ロール、49…巻取
ロール、51、52…対極ユニット、53…多孔質絶縁部材、55…支
持台、57…循環濾過ユニット、6
1…直流電源、63…ブロア、67、68、70…支持棒、
69…仕切り板、71…空間、73…電極前駆
体、75…電極、77…導電性基材、79…アルカ
リ金属含有板、81…フィルタ、83…ポンプ、85…
配管、87、89…ケーブル、93…集電体、
94…未形成部、95…活物質層、96…中央部、97…樹
脂板、99…収容ユニット、101…
チャンバー、103…洗浄槽、104…軸受、104A…第1部、
104B…第2部、104C…
孔、105…軸受、105A…第1部、105B…第2部、105C…孔、
107…空転防止ユニ
ット、110…シャッター、111…シャッター、113…押圧ユニット、114…
ガス供給ユニ
ット、115…棒状部材、116…ガス排気ユニット、118…根元、120…先端、121
…シ
ール、122…前面蓋、123…スリット、127…レバー、129…空転防止ローラ、131…付勢
バネ、133…配管、135…供給弁、137…配管、139…排気弁、141…壁、143
…支持部、
149…エアシャフト、150…孔、151…突出片、152…Oリング、201…電
極製造システム、
203、205、207…電解液槽、217…本体部、301…電極製造装置、
401、403…クリー
ニングユニット、501…第1のマスク部材、503…第2のマスク部材
 
                                       
  この項つづく                         
                                     
                                  

 ● 今夜の一枚

このグラフィックは再エネのオールソーラーシステムだけでも電力総需要量満たせることが一目で
理解できるように描かれている(詳しくはクリック参照)。このような背景を盛り込みこの10年
「エネルギー革命」をブログ掲載してきたが、同時にエネルギー貯蔵革命も同時進行しており、も
はや、日本は輸入するもの(特定地下資源を除き)がなくなったとわたし(たち)は確信している。
また、この流れに逆らうものは"反知性”だけであるとも考えている。"諸君!RE100 はラストワン
マイルだ”。

 ● 今夜の一曲

”The Last Mile”    Song: Cinderella,   Music Writer: Tom Keifer

Me and Billy boy and old lady Jane
We hitched a ride, took a fast movin' train
Got to the top with our heads spinnin' round
You never know just what you got until you're comin' back 

Down on the farmland Mississippi shade
The folks down there they told me take it day by day 

And walk the last mile before I sleep
It'll be a while before I get my peace
With the same style I walked for years
On the last mile I can rest my fears........


コメント

キーワードビジネス時代

2018年12月04日 | 時事書評




                                  
天   瑞 てんずい
ことば
--------------------------------------------------------------------------------
「いずくんぞわが今の死の、昔の生に愈らざることを知らんや」
「生は死を知らず、死は生を知らず、来は去を知らず、去は来を知らず」
----------------------------------------------------------------------------------------
死はいこい
子貢は学問をするのがいやになってしまった。そこで孔子に申しでた。
「しばらく休みたいのですが」
「人生に休みなどない」
と孔子はいった。
「では、わたしは休むことができないのですか」
「いや、あるとも。お羅をごらん。こんもりと、広々と、うず高く、深々としているではないか。
そこに行けば休めるよ」
「なるほど、死とはたいしたもの。小人にとってはいやいや行くところだが、君子にとっては、い
いの場所なのですね」
「そのとおりだ。世間の人は生きることが楽し
いとばかり信じこんでいて、生きることの苦しみを知
らない。年をとれば心身が衰えることは知っているが、心安らかになることは知らない。死ぬのが
やだと思いこんでいて、死がいこいだということがわからない」

「虚」
ある人が列子にきいた。
「あなたはなぜ『虚』を尊ぶのですか」
列子はこたえた。
「いや、『庖』は尊ぶも尊ぱないもない」

尊べば虚ではない 『呂氏春秋』不二篇にこういう論評がある。「老聃(ろうたん)はを尊び孔
子はを尊び、墨翟(ぼくてき)はを尊び、関尹(かんい)はを尊び
、子列子はを尊ぶ」。
だが、『列子』にいわせると、尊ぶ、尊ばないという価値判断をくだすこと自体がすでに「虚」で
ないといのだ

金持になる秘訣
斉の国氏は大金持で、宋の向氏はたいへん貧乏だった。そこで、向氏は斉に出むいて、どうしたら
金持にな
れるかとたずねた。
国氏はこう答えた。

うまく盗むのが秘訣だ。わたしは盗みだしてから、一年後にはどうにか食えるようになり、二年
で楽になり
三年で身上を残した。それ以後は隣近所にほどこしをするまでになった」

向氏はたいへん喜んだ。が、盗むということばだけをうのみにして、その盗みかたは考えなかった。
そこで塀をのりこえ人の家に忍びこみ、手あたりしだいに盗んだ。するとたちまちつかまって、前
から持って
いたなけなしの財産まですっかり没収されてしまった。 向氏は、これも同氏にだまさ
れたからだと文句をい
いに行った。

「どんな盗み方をしたのかね」と国氏はきいた。
向氏はありのままに話した。

「ああ、まるっきり盗みかたをまちがえているな。いいか、では教えてやろう。天には四季があり
地には五穀
草木がある。わたしはその天の時、地の利を盗んで、穀物を植え、野菜を育て、垣根を
つくり、家をたてた
。また鳥やけものをとったり、魚や貝をとった。これこそ盗みではないか。い
ったい穀物・野菜・鳥獣・魚貝は
、みな天が作ったものだ。もともとは人間のものではない。わた
しは
天から盗んだから、罪にはならない。どだい金銀財宝は人が集めたものだ。天があたえたもの
ではな
い。あんたはこれを盗んだから罰せられたのだ。文句をいう筋あいはない」

向氏はわけがわからなくなって、また国氏が自分をだますのだな、と考え、東郭先生にたずねた。
東部先生はいった。

「お前のからだだって盗んだものではないか。そもそもお前は、陰陽の和合を盗んで生宜れてきた
のだ。ましてその他の物は、みんな盗んだものだ。天地万物は互いに区別がないものだ。それをこ
れだけは自分のもの、と境界をたてるからまちがいがおこる。国氏は、天地の物を公然と盗んだか
ら罪はない。お前は人の物をこっそり盗んだから罰せられたのだ。だが公私の別をたてたところで
盗みは盗み、また公私の別をたてずとも盗んでいるにはちがいない。世にいう公は公、私は私とし
ておいてもよい。だが、天地の節はそんなことを問題にしない。天地の徳がわかれば、やれ、どれ
が盗みだとか、盗みでないとかいう区別をたてるには及ばない」

   【DIY日誌:給水口パッキン交換】  

 

12月2日、キッチンの水道栓の温水側が涙もれするというので交換パッキンを求め行ってみると
通常のパッキンと株式会社ケーブイケーの節水コマ(PZK4JE4-15 KV式節水こま13(1/2) )――節
コマは通常のコマの中央部に突起が付いた形状となっており、突起が流出しようとする水流を阻
害し、半開時の流出量を5~10%程度抑える。食器洗い時など、水道を流しっぱなしにする際の水
量を抑えることができ、省資源効果が出る。 東京都水道局が採用している「東京都型」は水圧0.2
Mpa、13mm給水管にTOTO T30AR13水栓で使用した場合、使用しなかった時と比較して、1/4開度で
約8%強、半開で約5.5%程度の流量を減らすことができる。また、これとは別にオリフィスを用い
た「定
流量弁」、「流量調整弁」を節水コマと呼ぶ事もある。この場合は、その蛇口の使用目的に
合わせた任意の
吐水量に調整することができるので節水効果も高く、水を大量に使用する産業やホ
テル、病院、飲食店など
で使われている。また多くの地方自治体で小中学校、高校などに設置して
いる節水コマはこちらを指す――の2種類をキャッシュレス購入し早速交換。せめて20
%ていど節
水できればその効果は現れるが、数%となれば学校など公共性の高い施設では数%でも累積すればその
効果が確認できるだろうが。
尚、節水方式には、大きく、コマ方式と水泡方式に分けられ、前者の節水コマには、流量調節の有無の2つ
に分けられる。後者は、平均粒子径と水流振動の有無とに大きく大別されるだろう。



ところで、どのような技術か手っ取り早く特許技術を検索すると、1990年代はじめ、当時息子たち
が小学生でこれまでやってきたシャドウマスクの製造に一区切りをつけ、次の仕事(転職)を考え
ていた頃で、どこかで聞きつけたのか協力企業の轟産業株式会社の土井内数実さんが突然訪れてこ
られ、独立して節水コマを製造販売したいのだが一緒にやりませんかとのお誘い。その場はしばら
く考えて
みてから返事をすることを約束し、後日お断りすることにした。その後、JR液の手洗い
などに納品していたようだがそれっきりなっていたが、下記のような特許公開されているところを
みると現役で頑張っているようで驚き運命的なものを感じる。というのもブログの『壺の中の霧』
で掲載しているようにその10年前に節水を取り組んでいてそれなりの実績を残しているので乗れ
ない話ではなかった。

❏ 特開2014-080774 給水規制用ノズル
【概要】

下図1のごとく、給水口10に備え付けられて、給水口10からノズル本体2内に導入される水に
つき、その導入量を絞り部材4にて制限しながら、ノズル板3に形成された複数の吐水孔33によ
って細分化した状態にて吐出させる給水規制用ノズル1において、ノズル板3の一次側、且つ、絞
り部材4の二次側となる位置に、一定の口径Φを有する複数個の貫通孔53が形成された整流板5
を備えることで、吐出される水の水勢に偏りが少なく、使用者に対し、非常に良好な使用感を与え
る新規な水規制用ノズルの提供。


【符号の説明】
1  本発明ノズル(給水規制用ノズル2  ノズル本体 21  一次側の開口端 211  雌ネジ部
22  二次側の開口端 221  段差 222  切り欠き 3  ノズル板 33  吐水孔
4  絞り部材 41  流入口 42  流出口 5  整流板 51  一次側の面 52  二次側の面
53  貫通孔 6  第一パッキン 7  第二パッキン 8  蓋材 10  給水口 101  雄ネジ部


・特開2014-051851 給水規制用ノズル 
・特開2011-256669 節水器具 
・特開2007-162400 節水コマ構造
・特開平09-060749 節水型フラッシュバルブ
 

 
【エネルギー通貨制時代 23】
 
Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era” 
 Mar. 3, 2017 

【蓄電池篇:最新二次電池プレドーピング技術Ⅰ】

 ❏ 特開2018-113220 リチウムイオン二次電池の製造方法 トヨタ自動車株式会社

先回の残件を掲載する。
リチウムイオン二次電池のエネルギー密度の向上が求められている。エネルギー密度の向上を阻む
要因の一つとして、不可逆容量が挙げられる。不可逆容量は、初回の充電時に、正極から負極へ供
給されたリチウム(Li)イオンのうち、その後利用することができないLiイオンに由来する。
たとえば、珪素(Si)等の高容量な負極活物質である程、不可逆容量が大きい傾向にある。不可
逆容量の存在により、電池の実効的な充放電容量が制限されている。

電池の完成前に、予め不可逆容量に相当する量のLiイオンを負極活物質に供給しておくこと(「
プレドープ」と称される)が検討されている。たとえば、負極の表面にLi金属(Li箔等)を密
着させて放置することにより、負極活物質にLiイオンを供給することができる。しかしこの方法
では、充電量の制御が困難である。さらに負極の厚さ方向に充電量の斑が生じやすい。

電解液を使用したプレドープも考えられる。すなわち、負極とLi金属とを直接接触させず、かつ
負極とLi金属とを短絡させた状態で、これらを電解液に浸漬させる。この方法によれば、負極全
体にLiイオンを均等に供給することができると考えられる。しかしながら、この方法ではLiイ
オンの拡散速度が遅く、不可逆容量分を充電するために長時間を要するが、
本開示の製造方法ては、
第1負極活物質がプレドープの対象である。第1負極活物質は、単位質量あたり、第2負極活物質
よりも大きい充電容量を有する。プレドープの駆動力は、プレドープの対象とLi金属との電位差
であると考えられる。しかし一般的な負極活物質は、少しでも充電されると急激に電位が低下する
。そのため、プレドープの駆動力が小さくなり、プレドープの所要時間が長くなると考えられる

そこで本開示の製造方法では、第2負極活物質(チタン酸リチウム)が利用される。チタン酸リチ
ウムとLi金属との電位差は1.5V程度であり、比較的大きい。さらにチタン酸リチウムは、満
充電になるまで、電位の低下が非常に緩やかである。第2負極活物質が共存することにより、第1
負極活物質の電位が低下しても、プレドープの駆動力が小さくなることが抑制されると考えられる。
その結果、プレドープの所要時間が短縮されると考えられる。

〔2〕第1負極活物質は、好ましくは、黒鉛、非晶質炭素、珪素、酸化珪素および珪素合金からな
る群より選択される少なくとも1種である。
これらの負極活物質は、少しでも充電されると、急激
に電位が低下する。プレドープ中、負極活物質とLi金属との電位差は0.05~0.3V程度に
なる。そのため通常は、プレドープの所要時間が長くなると考えられる。しかし上記のように、第
2負極活物質(チタン酸リチウム)が利用されることにより、プレドープの所要時間が短縮される
と考えられる。

〔3〕第2負極活物質は、好ましくは、その表面をリチウムイオン透過性の被膜によって被覆され
ている。 プレドープ中、第2負極活物質(チタン酸リチウム)も充電される。充電により、チタン
酸リチウムの電位は、緩やかながらも徐々に低下する。さらに満充電になると、チタン酸リチウム
の電位は急激に低下する。チタン酸リチウムの電位低下に伴い、プレドープの駆動力も小さくなる
と考えられる。チタン酸リチウムがLiイオン透過性の被膜によって被覆されていることにより、
チタン酸リチウムが充電されることが抑制されると考えられる。

〔4〕第2負極活物質は、第1負極活物質と第2負極活物質との合計に対して、1質量%以上5質
量%以下の質量比率を有してもよい。プレドープの対象である第1負極活物質の質量比率が高い程
(すなわち第2負極活物質の質量比率が低い程)、エネルギー密度の向上が期待される。その反面、
第2負極活物質の質量比率が低い程、プレドープの所要時間が長くなると考えられる。第2負極活
物質が1質量%以上5質量%以下の質量比率を有することにより、エネルギー密度とプレドープの
所要時間とのバランスが良い。

下図のごとく、リチウムイオン二次電池の製造方法は、次の(A)、(C)、(D)および(E)
を少なくとも含む。(A)負極集電体の表面に、第1負極活物質および第2負極活物質を含む負極
合材層を配置することにより、負極を製造する。(C)負極集電体と電気的に接続され、かつ負極
合材層と接触しない位置に、リチウム金属を配置する。(D)負極およびリチウム金属を電解液に
浸漬することにより、負極を所定量充電する。(E)所定量充電された負極を備えるリチウムイオ
ン二次電池を製造する。第2負極活物質は、チタン酸リチウムである。第1負極活物質は、単位質
量あたり、第2負極活物質よりも大きい充電容量を有する。所定量充電された負極において、第2
負極活物質とリチウム金属との電位差が、第1負極活物質とリチウム金属との電位差よりも大きい。

負極とLi金属とが電気的に接続された状態(短絡状態)で、負極とLi金属とが電解液に浸漬さ
れることにより、負極とLi金属との電位差を打ち消すように、Liイオンの拡散が起こる。すな
わち、
Li金属から電解液にLiイオンが放出され、電解液から負極にLiイオンが供給される。
最終的には、Li金属が実質的にすべて溶出する。これによりプレドープが完了する。プレドープ
量(充電量)は、Li金属の量により制御できると考えられる。また電解液は、負極合材層の内部
まで浸透し得るため、負極合材層全体にLiイオンが均等に供給されると考えられる。

❏ プレードープ
本実施形態の製造方法は、負極およびリチウム金属を電解液に浸漬することにより、負極を所定量充
電することを含む。電極群40が所定の外装体に収納される。外装体は、たとえば、金属製の容器で
あってもよいし、Alラミネートフィルム製の袋等であってもよい。外装体に電解液が注入される。
外装体が密閉される。これにより負極20およびLi金属23が電解液に浸漬される。

負極20およびLi金属23が電解液に浸漬された状態で、これらが静置されることにより、Li金
属23から電解液中にLiイオンが溶出し、電解液中から負極20にLiイオンが供給される。本実
施形態では、第2負極活物質2(チタン酸リチウム)が高い電位を有するために、Liイオンの供給
が促進されると考えられる。プレドープ量(充電量)は、負極20の充電容量に対して、たとえば、
1~50%であってもよいし、1~30%であってもよいし、1~20%であってもよいし1~10
%であってもよいし、1~5%であってもよい。

好ましくは負極20、Li金属23および電解液が加熱される。これによりLiイオンの供給(拡散)
がいっそう促進されると考えられる。負極20、Li金属23および電解液は、好ましくは45℃以
上70℃以下程度に加熱され、より好ましくは50℃以上65℃以下に加熱され、よりいっそう好ま
しくは55℃以上65℃以下に加熱される。本実施形態において、プレドープの所要時間は、たとえ
ば、27.5~37日程度
であり得る。

電解液は、溶媒にLi塩が溶解した液体電解質である。溶媒は、たとえば、エチレンカーボネート(
EC)、ジメチルカーボネート(DMC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)等の混合溶媒
でよい。Li塩は、たとえば、LiPF6、LiBF4、Li[N(FSO2)2](LiFSI)等で
よい。電解液は、たとえば、ビニレンカーボネート(VC)、ビス(オキサラト)ホウ酸リチウム(L
BOB)等の添加剤を含んでもよい。
以上は、大容量化のためのプレドープ処理ありの製造技術事例である。

                                                          この項つづく



● 今夜の寸評:ゴーン再建/解任後の経営方略
車には興味はあったが、知人の紹介などのススメにより購入していたが9代目の13型日産・ブルー
バード
SSS-Gのジョンデンバーの『悲しみのジェットプレーン』と夜間空港のジェット旅客機を連
想させるエンジン音がお気に入りだった。その日産自動車は、戦前の15財閥の一角の鮎川義介が
日立金属ともに創業、電気自動車製造を創業とし後のグロリア、セドリックを製造するプリンス自
動車(総評全国金属加盟労組)と吸収合併し技術力を強化させ「ケンメリ」で有名なスカイライン
を大ヒットさせるが2兆円に上る負債を抱えた同社の塙義一会長が1999年、ルノー社からカルロス・
ゴーンを後任として迎え入れ企業再建を断行。2016年、三菱自動車・日産・ルノーの業務提携を果
たすも、2018年11月19日、東京地検特捜部が金融商品取引法違反容疑で逮捕に至る。
  
この逮捕・解任劇をめぐり幾多の憶測、意見がネットやマスコミがと飛び交っているが、1つは健
全な営利組織統治に対する毀損(棄損)と国内・国際法との不整合性の有無、2つめは、多国籍企
業体
(参考;コングロマリッド)への関係国政府の関与形態の是非であり、今回のようにルノーの
筆頭株主であるフランス政府の意思・意図の是非(参考:日産の吸収併合の有無)であり、ゴーン
の高額な報酬額多寡の是非は、入手過程の正当性のそれとは別に、二義的なものであるが、強圧的
な軍事力・財政力を背景とした不当な経営介入をグローバリズム(英米流金融資本主義)の名の下
での(帝国・中華主義的)行使は例外を除き排除しなければならなが(参考:日米経済協議の "半
導体不平等条約
")、いずれにしても、世界的な自動車産業の再編は避けられそうもない。

 Wikipedia

 

  ● 今夜の一曲

『悲しみのジェット・プレーン』 Music writer : Johon Denver
「悲しみのジェット・プレーン」(Leaving on a Jet Plane)は、ジョン・デンバーが作詞作曲し、ピー
ター・ポール&マリー
が1967年にアルバム収録曲として発表した楽曲。2年後、シングルカットされ
全米チャート1位を記録。1966年、ジョン・デンバーはビートルズなどのカバーを含むアルバム
John Denver Sings』を自費で制作し友人や家族に配った。「悲しみのジェット・プレーン」は
Babe, I Hate To Go」というタイトルでその中に収録。彼のレコードを聴いたピーター・ポール&マ
リーは「Babe, I Hate To Go」に感銘を受け、1967年03月18日発売のアルバム『Album 1700』に収録。
尚、彼自身もデビュー・アルバム『Rhymes & Reasons』で本作品を発表

All my bags are packed
I'm ready to go
I'm standin' here outside your door
I hate to wake you up to say goodbye
But the dawn is breakin'
It's early morn
The taxi's waitin'
He's blowin' his horn
Already I'm so lonesome
I could die

So kiss me and smile for me
Tell me that you'll wait for me
Hold me like you'll never let me go
'Cause I'm leavin' on a jet plane
Don't know when I'll be back again
Oh babe, I hate to go .....

 

 ● 今夜のアラカルト

ゴースト・レストランがアメリカでもはやっているとか。ヤドカリのように間借りして、商品をインスタグ
ラムのアプリでオンラインさせ注文を受け宅配、あるいは間借りしている店舗で商品を手渡しキャッシュレ
スで決済するというビジネス。スモール・ビジネス、スモール・ファーム、スモール・オフィスという。
これは、ビジネスモデルサイドから見ると「キーワード・ビジネス」であり、ゴースト・レストランは、
ゴースト・モーニング、ゴースト・ランチ、ゴースト・ディナー、ゴースト・アウトレット、ゴースト・バ
ーゲン・セールとキーワードに凝縮したスモール・ビジネス時代が到来する。

 

コメント