極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

チミチュリとイタリアンパセリ鍋

2018年02月25日 | 創作料理

 

                 尽心(じんしん)    /    孟子    

                                 

       ※ 天 命:天命がすべてを支配する。天命はすなおに受け入れねばなら
       ない。したがって天命を悟った者は、崩れて来そうな塀には近寄らな
       い。なすべきことをなし終えて死ぬ者は天命をすなおに受け入れたの
       であり、刑罰に処せられて死ぬ者は、天台に反したのである。 

       孟子曰く、「命にあらざるなし。その正を順受すべし。この故に命を
       知る者は、巌牆(がんしょう)の下に立たず。その道を尽くして死す
       る者は、正命なり。桎梏(しっこく)して死する者は、正命にあらざ
       るなり」。

        <巌牆之下 (がんしょうのもと)>  危険な場所を喩えた言葉。 巌はそ
              そり立った岩のことで、牆は石や土で築いた細長い塀のこと。どちら
       もいつ崩れるかわからないものであるから、その下は危険であるとい
       う意。 孟子の尽心章句上に登場する。

 



【イタリアンパセリと豆腐の鍋料理】

昨日の朝食にチーズと目玉焼きとイタリアンパセリのイングリッシュマフィを食べる。彼女
は、裏で育てていたこのパセリをすべて刈り取ったのだという。因みに、パクチーは冬枯れ
するので秋に刈り取っているとの話だった。味はどうと訊ねるので、問題ない、香菜がなん
とも喩えようのない良い香りが口元に糸を引くように消えていくようだった、と答える。台
所から刈り取り水洗いしておいたパセリのボールを見せる。ほらこれよと。春先になり薹が
立ち堅く苦みが濃くなるのじゃないの?と聞き返すのでそんなことはことないよと再度、そ
う応える。ところで、彼女の手料理でこれは美味しいと思ったり、インスタ映え良いと感じ
ていてもデジカメすることを忘れるのがほとんど、これは夕食のパセリと豆腐鍋のとき取り
忘れているが、鍋料理にしようと提案したのはその日の朝である。

その日の夕食、一人鍋としていただく。香りや葉の食感は申し分ない。なぜ、パセリ鍋がな
いのか不
思議なぐらいである。ただし、茎は少し堅い。なので、熱湯で前処理するか、煮込
み時間を長くするかの何らかの工夫が必要だろう。その他に思いつくことは栽培法――スプ
ラウト(新芽)として頂くか、遮光などの技法で細胞硬質化を抑制――で対応する。ここま
でつきつめれば、”植物工場工学”まで昇華させ、通年栽培も可能だし、抹茶生産などのよ
うに、自動遮光農業用フィルムを取り入れた太陽光遮断栽培法などに展開される(「品質展
開工学」参照)。


さて、イタリアンパセリ(Petroselinum neapolitanumPrezzemolo)はセリ科の野菜。パセリ
の仲間で、プレーンリーブド種とも呼ばれ、日本でパセリ(オランダゼリ)と呼ばれている
ものに比べると葉が平たく、風味や香りが柔らかいのが特徴。主にイタリア料理で香味野菜
として使われることが多く、そのままちぎって料理に添えたり、細かく刻んで料理のソース
やドレッシングなどに利用され、似た野菜にパクチー(香菜)があり、より香りが強い独特
なものなのでパクチーの代用で使われる。

また、香菜(シャンサイ)とよく似て、日本では縮れ葉タイプが一般的にたいし、欧州では
こちらの平たい葉の方が一般的に用いられ、本場イタリアではPrezzemolo(プレッツェモー
ロ)と呼ばれている。独特の香りを持つことから、香味野菜としてスープやサラダ、ソース
やドレッシングなどに加えることで風味付けに用いたり、煮込み料理でも使われる。

● チミチュリ・ソース

パセリとニンニクのみじん切りを、塩と油と酢(オリーブオイルと白ワインビネガー)で和
えたものがベースで、香り付けのために、唐辛子パウダー、オレガノ、コショウなどの香辛
料が加えられる。国・地域・家庭によって好みのバリエーションがあり、これを”チミチュ
リ(chimichurri)”と呼ばれる(スペイン語)。アルゼンチン発祥のソース。アルゼンチン
以外にもペルーなど南米スペイン語圏で広く用いられる定番の万能ソース。焼き料理のアサ
ード(asado)で、精肉を焼いた牛肉や豚肉、ローストチキンにかけて食べる。

【材料:4人分】新鮮なパセリの一束は、茎を削除して洗浄(1杯のパック)、3片のニン
ニク、塩 小さじ1、粉砕唐辛子フレーク 小さじ1/4、胡椒 小さじ1/4、白ワイン 大さじ
2杯、白ワイン酢(赤ワイン酢も可)大さじ2敗、オリーブオイル  大さじ2杯。ギリシャ
ヨーグルト 大さじ4杯、水 大さじ2~4杯 

【作り方】 ①水以外のすべての成分をブレンダーに入れ、ほとんど滑らかになるまで混ぜ
る。 ②水を所望の粘稠度に薄く加える。あまり混ぜない。③ 冷蔵庫に保管(1週間まで)
。尚、ビーガン(純粋菜食者向け)には、大豆ヨーグルトまたはカシュークリームを使用。

 

● 栄養及び調理法

豊富なβカロテン:β-タカロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られ、その他にも体
内でビタ
ミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉
や肺など呼吸器
系統を守る働きがある。➁アピオール:パセリ特有の香りは、アピオールな
どの精油成分によるもので、口臭予防、食欲増進、疲労回復、食中毒予防効果がある。
タミンK:パセリはあらゆる生鮮食品の中で最も多くビタミンKを多く含んでいる食材。ビ
タミンKは体内でも作られるが、カルシウムを骨に定着させる働きの他、血液を凝固させる
成分の合成にも関わっている。ビタミンEも野菜の中ではトップクラス:
ビタミンEはカロ
テンなどと同じく、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防
ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つ。鉄分をはじめ、
カリウムなどミネラルが豊富、パセリには不足しがちな鉄分が沢山含まれ、カリウムも野菜
の中でトップクラス。ビタミンCも野菜の中ではトップクラス:
パセリはなんとビタミン
Cにおいても野菜の中で赤ピーマンやメキャベツ、なばなに次いで沢山含まれている。香りが

何よりな食材なので、生のまま使うか、仕上げに加える。サラダをはじめ、スープや炒め物、
揚げ物など色々な料理の香り付けに使える。スープの浮き身:ミネストローネやコンソメ
スープ
など西洋料理に限らず、味噌汁でも美味しい。さっと茹でて:あまり知られていな
いが、
実はパセリは茹でてしまうとクセも穏やかになり、普通のセリなどと同じようにおひ
たしや和え物にしても美味しく食べられる魚料理のスースに:パセリバターを作ってお
くか、
直接フライパンにバターを溶かし、刻んだパセリを加えてレモン汁などの柑橘類の果
汁を絞るだけで美味しいソースが作れる。炒め物:ベーコンと下茹でしたジャガイモをフ
ライパ
ンで炒め、仕上げにパセリを加えると清清しい風味に仕上がって彩りもよくなり、パ
セコンにしたものでもいい。揚げ物:白身魚をフリッや天ぷらとにする際、刻んだパセリ
を絡めてから揚げると美味しい、煮込み料理のブーケガロニに:パセリの柄の部分はセロ
リな
どと共にブーケガロニとして煮込み料理やスープを作る時に、風味付けに加えて煮込み
む。

● 生パセリの可食部100gあたりの成分

 

     

 なぜ、かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたのか ❦ No.9 

   ● 対談1 新しい現実をつくる

  『脱拝金主義で脱原発を』 原毅 城南信用金庫理事長

 
Aug. 3, 2012
 
   金融工学の実体は「カジノ資本主義」

 吉原 アメリカの金融界に「金融工学」という耳慣れない言葉が登場したのは1990
 年代のことでした。当時、アメリカ経済が不況に陥るなかで、宇宙ロケットの開発に携
 わってきた物理学者などが失業して金融業務に進出、最先端の数学を駆使した先進的な
 デリバティブ理論、投資理論など、いわゆる「金融工学」の発達を加進させました。ア
 メリカはこれまでの自由貿易戦略を見直して、新たな国家戦略すなわち世界最強の金融
 と情報、軍事力を背景にしてアーキテクチャー戦略に踏み切ったと先ほど申し上げまし
 たが、その理論的支柱が金融工学だとお考えになってください。
 アメリカは日本がため込んだ多額のお金を金融システムで吸い上げ、それを元手にして
 世界の金融市場で金融派生商品と呼ばれるデリバティブ、証券化を駆使した先進的な金
 融業務を拡大して収益を上げ、世界での覇権を確立する。それがアメリカの戦略で、い
 ってみれば日本をATMのようにして、日本からお金を自由に引き出せるようにした
 わけです。

 鈴木 デリバティブについては最初から破綻が見通されていて、詐欺行為だという批判
 の声がありました。
 吉原 金融の本質をよく理解している人にはわかりきっていたことでしたが、これまで
 金融に携わっていた多くの「文科系」の人間には数学的な理論がよく理解できませんの
 で、高度な数学や最新の統計学を用いられると、一見科学的であり、安全で正しいもの
 のようにも見え、「この理論に従えば、必ず利益が上がる」と考えてしまいがちです。
 ところが、「先進的な金融業務」といっても実体は世界をカジノ化する「カジノ資本主
 
」でした。莫大な利益が上がる半面、まかり間違えば巨額の損失を発生させる大きな
 危険性を持った怪しげな業務であったわけです。

 鈴木 わかる人にはわかっていても、止められなかったわけですね。
 吉原 原発の問題とまったく同じです。ですが、いずれわかることですから、原発の問
 題はもうしばらく伏せておきましょう。アメリカでは2000年あたりからメキコなど
 からの移民が増加して住宅需要が高まり、住宅ブームが到来しました。ほとんど収入の
 ない移民向けの住宅ローンですから最初から不良債権で焦げつくのは時間の問題でした。
 それを証券化したのがサブプライムローンという新しい金融商品です。本来は価値のな
 いものが高値で取引されたり、長続きしない不健全な価格上昇が起きることを「バブル」
 といっているわけですが、まさにアメリカは価値のない証券を世界中に高値で売りさば
 いて外国から資金を流入させ、消費者に消費を促しました。一方、アメリカが買ってく
 れるので、日本や中国は輸出が好調になり、よもやとんでもないからくりがあろうとは
 夢にも思わなかったのです。

 鈴木 ところが、2008年、リーマンショックがバブル崩壊の地獄に世界中を引きず
 り込みました。
 吉原 住宅の販売ブームが続く一方で、返済に行き詰まる人が出るようになりましたが、
 まだブームのうちは抵当に入れた住宅を転売してローンの返済に充当できたんですね。
 でも、それも最初のうちだけで、やがて大半が不良債権となり、必然の結果としてサブ
 プライムローーンバブルが2007年夏ごろからはじけました。サブプライムローンを
 取り扱っていたアメリカの証券会社や金融機関、補償していた保険会社はことごとく経
 営危機に陥り、破綻もしくは合併を余儀なくされました。そのなかでもっとも衝撃的だ
 ったのが証券会社の名門リーマン・ブラザーズの倒産だったことから、2008年に起
 きたバブル崩壊を「リーマンショック」と呼ぶわけです。

 鈴木 結局、金融工学とは何だったわけですか。何か世の中のために役立ったのですか。
 吉原 鈴木さんが先ほどおっしゃられたように、わかる人にはわかっていても、止めら
 れなかった、それで答えになっていると思います。

 鈴木 そこでまた単純な疑問ですが、末をよくしないとわかっているのに、どうして止
 められなかったのでしょうか。
 吉原 現代社会は自由主義経済、市場経済をあまりにも野放しにしすぎたということが
 いえます。かつての初期資本主義において発生した「お金の暴走」が世界的規模で復活
 した状態ですから、反省するだけでは暴走は止まりません。かつて「お金の暴走」を抑
 えるために重商主義を批判したアダム・スミスの考えの基本は「人びとが幸せに暮らせ
 るためには、個人がバラバラな社会ではなく、健全な国家や健全なコミュニティが必要
 だ」というものでした。また、政府が景気のコントロールをきちんとすることが必要だ
 とケインズが言うように、結局、最後の仕上げは政治なんです。ところが、政治に問題
 があって、なかなかうまくいきません。このあたりから原発問題と結んできますから、
 政治の問題点について語らせていただきます。

  最後の仕上げは政治

 鈴木 うかがいましょう。
 吉原 自民党政権から民主党政権に変わり、また自民党政権に戻ったわけですが、どち
 らがどうのということではなく、政治とひとくくりで申しますが、政治と国民の関係を
 まず金融から申しますと、アメリカはグローバル資本主義のスローガンを掲げて金融で
 世界の経済を支配しようとし、日本に対して「金融市場開放」を強く求めるようになり
 ました。1983年に「円・ドルレートの現状および決定要因等について両国が相互の
 理解を深める」ことなどを目的として「日米円ドル委員会」が発足、89年の日米構造協
 議、93年の日米包括経済協議、94年以降の年次改革要望書といった具合に名称を変えて、
 日本の金融市場の開放がアメリカ主導で進みました。そして、96年には「金融ビッグバ
 」の名で大規模な金融改革が行なわれツ銀行や郵便局の窓口において、証券投資信託
 の販売が開始されました。これが曲者でした

 鈴木 そうでしたね。
 吉原 当時は日米間で貿易摩擦が拡大しており、日米間の貿易収支の不均衡が問題とさ
 れていたわけですが、アメリカがなぜ再三、再四にわたって金融市場開放を強く求めて
 くるのか、日本政府はよく理解していなかった節があります。投資信託の販売決定に際
 して、日本政府は証券取引審議会の「論点整理」(96年11)で次の方針を発表しました。
 すなわち、株式などのリスクのある商品は銀行経営を危うくするので、銀行に持たせる
 ことができない。そこで、国民にリスクを持ってもらい、株を買ってもらうことで株価
 を上げていくというものです

 鈴木 随分と国民をバカにした話です。まさにお金の麻薬性に政府は害されていますね
 吉原 それが政治のスタンスです。銀行が保有できないような危ないものを国民に売り
 つけるのですから、政府もひどいと思います。しかし、実は、日本にそれを要求したア
 メリカには別のねらいがありました。先ほど言ったと思いますが、日本をATMのよう
 にして、日本からお金を自由に引き出せるようにすることです。しかも、ファンドです
 から、運用に失敗しても投資家に元本を保証しなくて済むのですから、借金に比べて借
 り手にとってはきわめて有利で好都合でした。そして、最初の停車駅がサブプライムロ
 ーン問題であり、リーマンショックでした。

 鈴木 まだ終わりではないわけですね。
 吉原 もちろんです。だから、脱拝金主義なんです。


  なぜ、城南信用金庫は脱原発宣言をしたのか

 鈴木 すごくわかりやすいお話でした。それが脱原発にどう絡んでくるのでしょうか。
 吉原 2011年3月H口の東日本大震災は永遠に忘れてはならない重大な出来事で
 す。地震と津波で2万人近い多くの犠牲者を出しました。続いて起きた東電福島第一原
 発事故周辺に住む大勢の人たちが先祖からの思い出の詰まった故郷を奪われてしまい
 ました。東京都と神奈川県の一部を営業地域とする私たち城南信用金庫は、1995年
 の阪神・淡路大震災のとき神戸などに1億円の寄付を行ないましたが、今度は過去の規
 模を大幅に上まわる大災害ですから、思い切って経費を削減して3倍の3億円を寄付
 て、1億4000万円を超える募金活動を行ないました。現地のお寺に協力していただ
 いて、ボランティアを志願した職員を泊り込みで送り出し、被災者への炊き出しを行な
 いました。

 鈴木 日本中が気持ちで一つになって救援に立ち上がりましたね。
 吉原 そのうちに津波の被害を受けた現地の信用金庫から、4月に入社するはずの新人
 社員の採用内定を取り消さざるを得ないということが聞こえてきました。城南信用金庫
 で引き取りをしてほしいと頼まれましたので、現地で面接して全員採用しました。同じ
 ような要請があちらこちらから続いて、話を聞くと、福島第一原発事故で営業区域の半
 分か立ち入り禁止区域になり、店舗の半数を閉鎖せざるを得なくなったというのです。
 私はショックを受けました。信用金庫は地域を守って、地域を幸せにするのが使命です。
 信用金庫で仕事をする私たちはもちろん、何よりも先祖代々のその地域で暮らしてきた
 人たちにとって、思い出の詰まったかけがえのない故郷です。そこから避難したままい
 つ戻れるかも知らされない。たまりませんね。

 鈴木 ほんとうに、他人事ではいられませんね。
 吉原 原発を推進してきた政治家や経済産業省などの官僚、電力会社や原子力を専門と
 する学者たちは、原発は多重に保護されているから何かあっても大丈夫だと繰り返して
 きました。しかし、実際の事故が起きて、「安全神話」が嘘だったとわかりました。そ
 れなのに、政治家、官僚、電力会社、学者、さらにはマスコミに至るまで、反省するど
 ころか、「原発事故は想定外だった」「この程度のことで、原発政策をやめるわけにはい
 かない」という大合唱が起きたではありませんか。私はその無責任さに憤りを覚えまし
 た。どうして、このような無責任とデタラメが流布するような異常な事態になるのか調
 べてみました。
 すると、政治家も、学者も、マスコミも、「原子カムラ」という巨大な利権組織に組み
 込まれ、電力会社がもたらす巨額のお金によって情報が操られていることがわかりまし
 た。福島などの原発事故の被害者の皆さんは許せない気持ちだろうと再び憤りを覚えま
 した。こうなれば信用金庫としてやるべきことは決まっています。

 鈴木 それが脱原発宣言だったわけですね。最初は私も意外に思いましたが、お話をう
 かがって、逆に当然、いえ必然と理解することができました。信用金庫の役割も再認識
 させられました。私たちはかまぼこ屋ですが、吉原さんと同じように知恵を働かせて工
 夫して20パーセントの節電を達成しました。やればできるんですね。
 吉原 原発の事故が起きてから、むしろ道に新聞やテレビで「原発がすべてとまると、
 電気が足りない」「このままでは、日本経済は大変なことになる」というキャンペーン
 が繰り返されましたが、金原発が停止しても何も起きませんでした。一人ひとりが、そ
 して、一つひとつの企業が地道に節電に取り組めば、一歩間違えば取り返しのつかない
 危険な原発をあえて稼働させなくても、まったく問題は生じない、ということが事実で
 証明されたわけです。

 もう一つは節電、この国難に当たりまして民間企業は自家発電も含めてちゃんとやって
 いるんですね。さらにもう一つは、太陽光を含めて再生可能子不ルギーはコストが高い
 というんですが、じゃあ原発はコストが安いのかというボイントが抜けているわけです
 ね。実際はコストが高い。アメリカの大手電力が軒並み原発の建設をキャンセルしてい
 る理由は環境問題ではなくて、単純にコストが高いからです。原発をつくってきたGE
 のCEO(最高経営責任者)ジェフリー・イメルトは「最早、アメリカの企業は原発に
 頼る必要はまったくない。これからは太陽光とシェールガスの時代だ」とはっきり言っ
 ているくらいです。

 シェールガスとは何かというと、これまでは技術的に1割ぐらいしか取り出せなかっ
 たのが、9割ぐらい取り出せるところまで技術が進んで、アメリカで大ブームが起きて
 いるんですね。日本だって化石燃料は無限にあるんです。
 そういうなかで原子力はあまりにもコストが高いというのが世界の常識なんですが、日
 本ではどういうわけか学者やマスコミを介して政府が原子力は安いといってイメージ操
 作をしているわけです。世界の常識に反しているわけですね。こんなにも隠蔽していた
 のかと驚きました。この隠蔽体質をなんとかしないといけないわけですし、国民が冷静
 に判断できるように正しい情報を入れていかないといけないわけです。

 鈴木 ある程度わからないと疑問は起きませんから、知らせることはもちろん大事です
 が、吉原さんは疑問点をご自分で調べられた、これがものすごく大事な点だと思います。
 そういう意味で私たち中小企業の経営者はもっと勉強しないといけないと反省していま
 す。
 吉原 勉強が足りないのではなくて、正しい情報が伝わっていないということと、もう
 一つは電力業界が独占業界なんですね。ですから、電気代を上げるぞとI方的にいわれ
 たら、買わざるを得ない。このままではいけないと私は思いました。そこで思いついた
 のがPPSという民間の電気事業者です。私たちが導入したのは子不ットといって、東
 京ガスと大阪ガスとNTTファシリテイーズが共同出資してつくった会社が発電する電
 気です。2012年1月から城南信念の9割に相当する77店舗がPPSに切り替わりま
 した。残り1割の8店舗はテナント契約や低電圧契約のために切り替えができなかった
 のが残念でしたが、探せばいくらでも道はあるものだと思いました。

 
 鈴木 まったく同感です。工夫すればするほど逆に余地が広がるから不思議です。
 吉原 究極は電力の自由化ですね。竹中平蔵さんがおっしやるには、電力を自由化すれ
 ば原発が高いことがわかるから原発に頼ることはなくなるというのです。それを加藤寛
 さんの本(『日本再生最終勧告』ビジネス社)の対談でも言わせていただきました。
 鈴木 さっそく、エネ経会議のブログで紹介させていただきます。

前半の日本経済史(1984~)のところは読み飛ばしてもいいのだがきっちり記載した。
簡単にいうとデジタル革命勃興(先端技術本位制)とパックスアメリカーの財政力と軍事力
のバイアスを背景とした軍事ケインズ主義と新自由主義のグローバリズム(=コンピュータ
仕掛けの英米流金融資本主義)の進展とその野望の挫折=史上最大の格差拡大と資本主義の
終焉を引き寄せた時期にあたる。「なぜ、城南信用金庫は脱原発宣言をしたのか」ではその
動機背景、矛盾との挌闘現場が語られる。畢竟、孟子いわく「その道を尽くして死する者は、
正命なり」である。

                                  この項つづく




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レモネードとリコッタ

2017年12月06日 | 創作料理

          

         滕文公(とうのぶうんこう)篇    /    孟子  

                                                

     ※ 鶏泥棒の改心:戴盈之(宋の大臣)が孟子にたずねた。「租税は収穫の
      十分の一に軽減し、関税、営業悦ば全廃したいと思います。しかし、い
      ますぐ実施するわけにはまいりません。今年は少し軽くし、来年から完
      全に実施しようと思いますが」「かりに毎目隠の鶏を盗んでいる者がい
      るとしましょう。友人が、『君子のすることではないぞ』 と忠告する
      とその男は、『では、とりあえず月一羽に減らし、来年からきっぱり足
      を洗います』 いかがです。よくないことだと悟ったら、いますぐおや
      めなさい。来年を待つことはないでしょう」

     〈収穫の十分の一〉古代国家の井田による税法。貢法、助法、徹法の三種
      があったが、いずれもだいたい一割の課税率であった。戦国時代はこれ
      よりはるかに重税だったわけである。 

 

 【樹木トレッキング Ⅳ:イヌマキ】 

イヌマキ(犬槇、学名:Podocarpus macrophyllus)は マキ科マキ属の常緑針葉高木。関東
四国・九州・沖縄、台湾の比較的暖かい地域に分布する。雅雄具株の常緑高木だが,まれに
雌雄同株のものもある。世界に約70種、おもに熱帯や亜熱帯の山地に生じ,日本には2種
ある。高さ20 mほど。樹皮は白っぽい褐色で、細かく薄く縦長にはがれる。茎はまっすぐに
伸び、枝先は上を向くが、大木になると枝先は下垂する。葉は細長いが、扁平で主脈がはっ
きりしており、いわゆる針葉樹の葉には見えない形をしている。雌雄異株。雄花は前の年の
枝に多数つき、穂状で垂れ下がり、黄色い。雌花は1cmほどの柄の先に小さな包葉があり、
その中の1つが伸びて、その先端部に胚珠を含む。胚珠を含む部分が膨らんで種子となり、
その基部も丸く膨らむ。基部の膨らみは花床と言われ、熟すると次第に赤くなり、少々松脂
臭いものの甘く、食べられる。



別名をマキまたはクサマキともいう。和歌山県ではマキといえば別種のコウヤマキを指すよ
うで、クサマキとは材のにおいによるというが,たしかではない。種子は緑色になって白い
粉を吹く。こちらは毒成分を含有し、食べられない。全体としては緑と赤色の団子を串刺し
にしたような姿となる。鳥などがこの花床を食べるときに種子散布が起こると考えられる。
種子はまだ樹上にあるときから発芽を開始することがあり、これを胎生種子と呼ぶ。照葉樹
林に生育し、神社林などでは優占している場合もある。これは森林が小さくなると風の影響
を受けやすく、風に強いイヌマキがよく残るためではないかとも言われている。

庭木や防風林として、よく植栽される。屋敷林や畑の防風林に用いられるほか、庭園などに
も植栽される。庭木としては北アメリカ南部でも利用され、クサマキや "buddhist pine"、"fer-
n pine
" などと呼ばれる。果実は、子供が人形、独楽、やじろべえ、おはじき、にした。遠
州地方(静岡県浜松市)ではホソバ(細葉)と呼ばれ、特に南部地域においては防風林防砂
林目的に生垣として利用されてきた。これは周辺の畑が砂であることや、遠州灘近くの海風
で運ばれる砂を防ぐ目的で植えられている。浜の近くの古民家では必ずといっていいほど
この生垣を持っていた。そのため子供たちはおやつ感覚でその実を食べ、葉っぱで手裏剣な
どを作っていた。

 ● 今夜のアラカルト

【レモネードとリコッタ】 

チューハイ(酎ハイ)は、蒸留酒を別の飲料で割った低アルコール飲料で、「焼酎ハイボー
ル」の略称という。現在では焼酎ベースではないチューハイやハイボール、つまり炭酸水割
りではないチューハイも数多く見られるため、より広範なアルコール飲料を指すように変化
してきている。こんなことを核のも、自家栽培してきた柚子と檸檬が結実しこれをどのよう
に食すかということに悩むようになる(手に余るほど沢山なとれるため)。手間をかけずに
新鮮なジュースや果肉をどのように処理するかが浮上する。今夜は、ホット酎ハイ――お湯
を沸かし、焼酎(ここでは宝酒造の「純」)を適量とりお湯を注ぎ入れ砂糖(シロップ、蜂
蜜)などの甘味料を加え、もぎたての檸檬(あるいは柚子)を適量搾り入れ、マドラーでス
テアしそこに、シナモン(スティク/パウダ)などを添え/加え飲めば、ささくれた精神は
立どころにおさまりここはごくとうごくら



まだトライしていないがホームメードリコッタチーズ、塩、檸檬果汁(+酢)、牛乳、生ク
リームでチーズを作り、黒コショウ、ピンクコショウ、蜂蜜、ドライフルーツ、クラッカー
などを添えれば、2時間ほどあれば簡単にリコッタチーズが美味しく頂ける。そんなことを
考えていると、四季咲きの蔓薔のつぼみを朝摘みしエタノールがあれば漬け込めばオーデコ
ロンとし使え、即席のハーブ酒(酎ハイ)として飲めるこれで加齢臭対策となる早速スモー
ルマウスする。

 

      No.111 

【蓄電池篇:蓄電池技術/コスト競争激化】

 Dec.6,2017


● 現代電機システム 世界最大の150メガワットリチウム蓄電池設備建設



11月23日、韓国の現代電機システムは、世界最大規模の蓄電池設備――テスラ社が南豪
州の設備より50%大きい150メガワットリチウムイオン蓄電池をわずか3ヶ月たらずで
更新――を来年2月に金属精錬会社の韓国亜鉛社は蔚山製油所に契約導入することを公表。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス社は急速な同上の蓄電装置急激なコスト
逓減を加速させると予測している。現代電機システム社は2017年に造船所の現代重工業から
分社創設され、その後急速に蓄電市場に拡大させている。因みに、ブルームバーグ社による
と、電池価格は2014年以来ほぼ半減し、世界的な電池供給量が倍増するたびに価格は19%
低下し、世界市場は昨年の26億ドルから2025年には292億ドル(約3兆4千億円)に拡
大すると予想(詳細は下図参照)。現代電機のジョン・ヨンジュル(Jung Young-jul)会長は、
「新エネルギーと再生可能エネルギーの拡大と電源の減少傾向により、世界のエネルギー市
場は急速に変化している。さまざまな経験に基づいた技術競争力のあるシステムとデータ分
析を通じて、市場をターゲットとしている」と語る。



 Dce.4, 2017

 

● 今夜の寸評:豆が坂を転げ落ちていく。

米国のトランプ大統領は、中東のエルサレムについて、イスラエルの首都と認めると宣言し
たうえ
で、現在、テルアビブにある米国使館をエルサレムに移転する方針を明らかにした。
ルサレムを将来の独立国家の首都と位置づけるパレスチナは強く反発していて、中東情勢
の不安定
化につながるのではないかと懸念が広がっている。

  

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湖国未来風ブイヤベース

2017年05月28日 | 創作料理

           
      僖公二十三年:晋の文公、亡命十九年 / 晋の文公制覇の時代  
               
   

                          

       ※ 前七世紀末、天下の覇者となった晋の文公(重耳:ちょう
         じ)には、即位するまえ、長い雌伏の時代があった。すな
         わち、父献公の寵愛する驪姫の姦計(驪姫の禍)により出
         奔を余儀なくされたかれは、諸国を流浪する。父に追われ、
         異母兄弟にねらわれての逃避行のすえ、本国に帰って即位
         したのは、嬉公二十四年のことである。その間の人間模様
         
がここに一括して記されている。この条、経文はない。

       ※ 旅立ち:重耳(後の文公)は、父猷公が即位したとき、す
         でに二十歳をすぎていた。父と義母に苦しめられつづけた
         かれは、四十三歳の年、少年時代いらいの忠実な付き人五
         人とともに亡命の旅に出る。

         先ず、母の出身地の白狄へ亡命(既に重耳は43歳)。この
         亡命のときに、白狄族と敵対して破れた赤狄族の姉妹が重
         耳たちに差し出され、妹の季隗を重耳が娶った。重耳は季
         隗との間に伯鯈、叔劉を儲ける
白狄での亡命五年目の年
         に献公が薨去。驪姫らにより奚斉とその弟悼子が晋公に建
         てられ、その直後に里克らのクーデターで驪姫らは皆殺し
         となる。里克は重耳を晋公として迎え入れようと使者を出
         すも重耳は断ったため。代わりに異母弟の夷吾は受け入れ

         て帰国し、晋公として恵公となる。恵公は、人気が高く、
         重耳を後々の禍根と見、里克ら重耳派を粛清し、更に勃鞮
         を刺客に送るも、重耳の知ることになり「晋に近い小国に
         身を寄せたままでは危ないので、大国の斉へ行こう。名宰
         相の管仲も死に、人材を求めているだろう」と旅立つ。

 

 Oct. 6, 2016

【新徐福伝説:湖国未来風ブイヤベース】 

● オルニチンブームと瀬田しじみ

「オルニチン」という非必須アミノ酸のサプリメントが今でも人気があるのか、テレビ通販を視てい
てそう思った。先回でブログでは「二度寝癖」をなくすために調べ――日本人の半数以上が「寝つき
が悪い」「熟睡できない」「目覚めが悪い」といった眠りに対する不満を抱えており、オルニチンが
睡眠や朝の目覚めに及ぼす影響を調査し、就寝前にオルニチンを摂取する事で、体感の改善、起床が
すっきりし、目覚めが良くなる――しじみ汁を食べてみたりしたが、結局、三日坊主に終わる。そこ
で協和発酵バイオのオルニチンを試飲することに(この結果については後日掲載)。




ところで、協和発酵バイオ株式会社の「特開2014-237715  アルコール性疲労改善剤」によると、人
が日常生活で感じる疲労とは、❶眠気とだるさに関する症状、❷注意集中の困難に関する症状、❸

び、身体的違和感の症状のような各種の症状として感じられる疲労感、疲労の自覚症状として集約さ
れ、
一見共通する自覚症状として認識されるが、その疲労の原因には、各種の要因が関与しその
回復は、その要因に対応する改善が要求され、アルコール性疲労の改善について鋭意研究する中で、

オルニチン
がアルコール性疲労の改善に有効な作用を有することを見い出し、更には、オルニチン/
その塩と、ウコン、発酵ウコンエキス、及びクルクミンからなるグループから選ばれる1つ/2つ以上の成分
を含有するものがアルコール性疲労の改善に有効な作用があることを発見する。


JP 2014-237715 A 2014.12.18

勿論、オルニチンの過剰摂取や摂取拒絶・不適合体質、オルニチン体内蓄積濃度以上遺伝子疾患をも
つひとたちは専門医師/薬剤師の相談・指示が必要である。例えば、オセラ セラピューティクス イ
ンコーポレイテッド社「特開2017-081940  L-オルニチンフェニルアセテートおよびその製造方法」
では、高アンモニア血症は肝疾患の広範な神経精神症状を含む精神状態の変化を誘因し、かつ他の機
序も関連している可能性があるが、L-オルニチン一塩酸塩/他のL-オルニチン塩は、高アンモニ
ア血症/肝性脳症治療で使用できるものの、特定の塩、特にナトリウムまたはクロリド塩は、肝性脳
症などの肝疾患に伴う疾患を有する患者を治療する場合、望ましくない可能性がある。例えば、高い
ナトリウム摂取は腹水、体液過剰/電解質平衡異常を起こす傾向がある肝硬変患者には危険で、同様
に、特定の塩は浸透圧が高く溶液高張性である。従って、結晶形態のL-オルニチンフェニルアセテ
ートを含む組成物はL-オルニチンとフェニル酢酸との塩であって、好ましくは、約6.0°、13.
9°、14.8°、17.1°、17.8°及び24.1°2θからなる群から選択される少なくとも3
つの特性ピークを含む粉末X線回折パターンを示す(下図1)体液過剰及び電解質平衡異常を伴う肝
性脳症等の治療で、有効成分のL-オルニチンの特定の塩(例:ナトリウム)の摂取に起因する腹水、
体液過剰、電解質平衡異常等の副作用を回避することができる、L-オルニチンとフェニル酢酸との
塩の調製方法、並びにこの塩を含有する医薬組成物が提案されている。このように、オルニチンの使
用に際しては必要/十分なる配慮を前提とする。


ところで、オルニチン (ornithine、略称 Orn) は、アミノ酸の1種で、尿素回路――ほとんどの脊椎動
物に見られる代謝回路のひとつ。肝臓細胞のミトコンドリアと細胞質において発現し、アンモニアか
ら尿素を生成する[1]。最初に発見された代謝回路であり、1932年にハンス・クレブスとクルツ・ヘ
ンゼライトによって発見された(クレブスのクエン酸回路は1937年に発見)――
を構成する物質の1
つ。アルギニンの分解によって生成する。また、オルニチンは成長ホルモン誘導体であり、同じアミ
ノ酸の一種のアルギニンとともに、サプリメントに配合されている。本題とはそれるが、オルニチン
はシリコンなどの半導体製造のエッチング溶液の組成物質としての用途もあるが、同様に金属エッチ
ング溶液の微量の遊離酸濃度測定方法の開発にクエン酸回路からヒントを得ているが、奇しくも、尿
素回路 vs.クエン酸回路という点で記憶に残る。

※ The Effect of L-Ornithine on the Phosphorylation of mTORC1 Downstream Targets in Rat Liver, Prev Nutr
        Food Sci. 2015 Dec; 20(4): 238–245. Published online 2015 Dec 31. doi: 10.3746/pnf、PMC





● オルニチンはブイヤベースにして摂るべし

  Dec. 26, 2017

「しじみ汁」についても、過去ブログでも「瀬田しじみスープ商品開発考」で小考しているが、オル
ニチンとしての効用を考える、もっとバラエティに富んだレシピ開発が必要だろうと考える。そこで
思いつくのが「海鮮鍋」、まさか「瀬田蜆蜆鍋」と銘打つとなると、ムール貝ほどのサイズであれば
「オール殻つきムール貝鍋」(スープ鍋というより蒸し鍋といった方がよいだろうか)なら絵になる
だろうが、瀬田蜆なら剥き身(-4℃で保存し、再び常温に戻すと、オルニチンが増加するという研
究結果があるというが)を入れて鍋にするの正解のように思うがどうだろう。レシピとしては味噌汁
(日本の漁師鍋と言い換えた方が良いだろう)か定番だろう。が、何かもっと工夫が欲しい。剥き身
をタップリと使った西洋海鮮スープ鍋/寄せ鍋、フランスでいう「ブイヤベース」、イタリアでいう
「アクアパッツァ」、チリ、ペールでいう「ソパデマリスコス」(「セビーチェ」はマリネ)。ブイ
ヤベース( bouillabaiss])は、地元の魚貝類を香味野菜で煮込む、フランスの寄せ鍋料理。南フラン
スのプロヴァンス地方、地中海沿岸地域の代表的な海鮮料理。マルセイユの名物。原型は付近の漁師
が見た目が悪かったり、毒針があって危険などの理由で商品価値のない魚を自家消費するため、大鍋
で塩と煮るだけの料理で、17世紀に新大陸からトマトが伝来すると食材に取り入れられ、また19
世紀にマルセイユが観光地化すると、多数のレストランが地元料理のブイヤベースを目玉料理にして
料理法が発展今日に至る。また、
アクアパッツァ(Acqua pazza:魚のアックア・パッツァ風)は、魚介
類をトマトと水にオリーブ・オイルなどとともに煮込んだカンパニア州の料理。 

  Ceviche

最後に、ソパデマリスコス(Sopa de Mariscos)は、塩のみのスープで、これにトマトやサフランが入ればブイヤ
ベースだが、濃厚な潮汁。魚介類のスープ。魚(pescados)のスープとして、ソパ・デ・ペスカードス
ということもる。トマトを加えたり、サフラン風味にしたり、ポタージュ風にとろみをつけたり、色
々なタイプがある(下図:❶トマト、タマネギとニンニクをみじん切り 。❷大鍋に油を加熱し撹拌し、
高い熱で4分間タマネギをソテー。❸トマトが柔らかくなるまで3分間トマトとニンニク、ソテー、
水2リットル、エビ粉を追加。❹
ニンジン、ジャガイモを小さなキューブに切る。緑豆、エンドウ豆
と一緒に鍋に入れる。❺
野菜、魚、エビ、 タコ 、ムール貝とイカをいれ15分煮込む。❻火を消し
鍋から取り分ける
。 コリアンダー、タマネギ、レモンとビスク(クリームベースの滑らかで濃厚な味
わいのフランスのスープ。本来はをベース。ロブスター、カニ、エビ、ザニガニ等の甲殻類の裏ごし
クーリを用いる。
 

 Sopa de mariscos

滋賀県は海はないが、内陸部でも、大きく回遊する魚でなければ、内陸部養殖可能であることを前提
として、魚は、鮎、イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマス、ビワマス、ナマズ、シジミ、モルダール(
物流)を考えれば、若狭、伊勢湾、大阪湾などの魚介類、エビ、タコ、沢ガニ、フエフキダイ、イカ、
アサリ、サザエ、ムール貝、アワビ、各種海藻など近場の府県で獲れたもの使用。野菜類は、県内で
十分に間に合うだろう。ここに椎茸、アスパラガス、トマト、香草、魚介以外にパンチェスタ、チー
ズ、ヨーグルト、タマゴ、タイ、台湾、韓国ベースのスープへのアレンジも可能。鍋、食器類、信楽、
伊賀上野、長浜、湖東焼き等々地元産品であらかたまかなえるだろう。メインはあくまでも、瀬田シ
ジミの剥き身。後は、湖国産ワイン、湖国産ライスワイン、湖国産リキュール、湖国産ビールを揃え
れば、世界で初めての「ブイヤベース専門のレストランテ」が誕生する(なんで、フランスとイタリ
アがごちゃ混ぜなんや、まぁ、なんでもいいやん、サンセットをみながら「君の瞳に乾杯」というこ
とや)。

  ● 今夜のアラカルト

Grilled baby snapper with sauce Antiboise:アンチボシスソース仕立てのアスパラとフエフキ鯛グリル

※ アンチボイス:トマトとオリーブオイルで揚げたニンニクで作る。その後、ケーパーとブラック
オリーブを加え、オイルにバルサミコの数滴振りかける。

     

読書録:村上春樹著
『騎士団長殺し 第Ⅱ部 遷ろうメタファー編     

   33. 目に見えないものと同じくらい、目に見えるものが好きだ

  日曜日もきれいに晴れ上がった一目になった。風らしい風もなく、秋の太陽が様々な色合いに
 染まった山間の樹木の葉を美しく輝かせていた。胸の白い小さな鳥たちが彼から彼へと飛び回っ
 て、赤い本の実を器用についばんでいた。私はテラスに腰を下ろして、そんな光景を飽きること
 なく眺めていた。自然の美しさは金持ちにも貧しき者にも分け隔てなく公平に提供される。時間
 と同じだ……いや、時間はそうではないかもしれない。裕福な人々は時間を余分に金で買ってい
 るのかもしれない。
  とても正確に十時に、明るいブルーのトヨタ・プリウスが坂を上ってやってきた。秋川笙子は
 ベージュのタートルネックの薄いセーターに、談緑色のほっそりとしたコットンのパンツをはい
 ていた。首には金の鎖のネックレスが控えめに光っていた。髪型はこの前と同じようにほぼ理想
 的なかたちに整えられていた。髪が揺れると美しい首筋がちらりと見えた。今日はハンドバッグ
 ではなく、バックスキンのショルダーバッグを肩からさげていた。靴は茶色のデッキシューズだ
 った。さりげない服装だが、細部にまで気が配られている。そして彼女の胸はたしかにきれいな
 かたちをしていた。姪の内部情報によれば「詰め物はない」胸であるらしい。私はその乳房に
 ――あくまで美的な意昧合いにおいてではあるけれど――少し心を惹かれた

  秋川まりえは色の槌せたストレートのブルージーンズに、白いコンバースのスニーカーという
 この前とはがらりと違うカジュアルなかっこうだった。ブルージーンズにはところどころ穴があ
 いていた(もちろん意図的に注意深く開けられた穴だ)。グレーの薄手のヨットパーカを着て、
 その上に本こりが着るような厚い格子柄のシャツを羽織っていた。相変わらず胸の膨らみはなか
 った。そして相変わらず不機嫌そうな顔をしていた。食べかけの皿を途中で持って行かれた猫の
 ような顔つきだった。
  私は前と同じように台所で紅茶をいれ、それを居間に運んだ。そして私は、先週描き上げた三
 枚のデッサンを二人に見せた。秋川笙子はそのデッサンを気に入ったようだった。「どれもとて
 も生き生きしている。写真なんかより、ずっと本物のまりちゃんみたいに見える」
 「これ、もらっていい?」と秋川まりえは私に尋ねた。
 「いいよ、もちろん」と私は言った。「絵が完成したあとでね。それまではぼくにも必要になる
 かもしれないから」
 「そんなこと言って……、本当にいただいてもかまわないんですか?」と叔母は心配そうに私に
 尋ねた。
 「かまいません」と私は言った。「いったん絵を完成させてしまえば、そのあととくに使い途は
 ありませんから」
 「この三枚のデッサンのどれかを下絵として使うの?」とまりえが私に尋ねた。

  私は首を振った。「どれも使わない。この三枚のデッサンは、言うなれば、ぼくが君を立体的
 に理解するために描いたんだ。キャンバスにはまた違う君の姿を描くことになると思う」
 「そのイメージみたいなのは、もう先生の頭の中に具体的にできているわけ?」
 私は首を振った。「いや、まだできていないよ。これから君と二人で考える」
 「立体的に私を理解する?」とまりえは言った。
 「そうだよ」と私は言った。「キャンバスは物理的に見ればただの平面だけど、練はあくまで立
 体的に描かれなくてはならないんだ。わかるかな?」
  まりえはむずかしい顔をした。「立体的」という言葉から、たぶん自分の胸の膨らみのことを
 考えているのだろうと私は想像した。事実、彼女は薄いセーターの下できれいなかたちに盛り上
 がった叔母の胸にちらりと目をやってから、私の顔を見た。
 「どうしたらそんなにうまく練が描けるようになるの?」
 「デッサンのこと?」
  秋川まりえは肯いた。「デッサンとか、クロッキーとか」
 「練習だよ。練習しているうちにだんだんうまくなっていく」
 「でもどれだけ練習してもうまくならない人もたくさんいると思う」
  彼女の言うとおりだ。私は美大に通っていたが、どれだけ練習してもさっぱり絵がうまくなら
 ない練友たちを山ほど見てきた。どうあがいても、人はもって生まれたものに大きく左右される。
 でもそんなことを言い出したら、話の収拾がつかなくな
る。
 「でもだからといって練習しなくてもいいということにはならない。練習をしなければうまく外
 に出てこない才能や資質も、ちゃんとあるんだよ

  秋川笙子は私の言葉に強く肯いた。秋川まりえはちょっと唇を斜めに傾けただけだった。ほん
 とにそうかしら、という風に。
 「君は絵がうまくなりたいんだね?」と私はまりえに尋ねた。
  まりえは肯いた。「目に見えるものが好きなの。目に見えないものと同じくらい
  私はまりえの目を見た。その目は何かしら特別な種類の光を浮かべていた。彼女が具体的に何
 を言おうとしているのか、今ひとつつかみかねた。でも私は彼女の口にしたことより、むしろそ
 の目の奥にある光に興味を惹かれた。
 「ずいぷんと不思議な意見ね」と秋川笙子が言った。「なんだか謎かけみたい」
  まりえはそれには返事をせず、黙って自分の手を見ていた。少しあとに彼女が顔を上げたとき、
  その目からはもう特別な光が消えていた。それは一瞬のことだったのだ




  私と秋川まりえはスタジオに入った。秋川笙子はバッグから先週と同じ――見かけからしてた
 ぶん同じだと思う――厚い文庫本を取りだし、ソフアにもたれてすぐに読み始めた。どうやらそ
 の本に夢中になっているようだった。どういう種類の本なのか、私には前回にも増して興味があ
 ったが、題名を尋ねるのはやはり差し控えた。

  まりえと私は先週と同じように、ニメートルほどの距離を隔てて向き合った。先週との違いは、
 私の前にキャンバスを載せたイーゼルが置かれていることだった。しかしまだ絵筆と絵の具は手
 にしていない。私はまりえと空白のキャンバスとを代わりばんこに見ていた。そしてどのように
 
彼女の姿をキャンバスの上に「立体的に」移し替えていけばいいのか、思いを巡らせた。そこに
 はある種の「物語」が必要とされていた。ただ相手の要かたちをそのまま絵にすればいいという
 ものではない。それだけでは作品にはならない。ただのよくできた似顔絵で終わってしまうかも
 しれない。そこに揺かれるべき物語を見出すこと、それが私にとっての大事な出発点になる。

  私はスツールの上から、食堂椅子に座った秋川まりえの顔を長いあいだ見つめていたが、彼女
 は視線をそらせなかった。ほとんど瞬きもせず、私の目をまっすぐ見返していた。挑戦的なまな
 ざしというのではないのだが、そこには「ここからはあとに引かない」という決意のようなもの
 がうかがえた。人形を思わせる端正な見かけのせいで人は間違った印象を抱きがちだが、実際に
 は芯の強い性格の子なのだ。自分のやり方を揺らぎなく特っている。一本まっすぐな絵をいった
 ん引いたら、簡単には曲げない。

  よく見ると、秋川まりえの目にはどこか免色の目を想わせるものがあった。以前にも感じたこ
 とだが、その共通性に私はあらためて驚かされた。そこには「瞬間凍結された炎」とでも表現し
 たくなる不思議な輝きがあった。熱気を含んでいるのと同時に、どこまでも冷静な輝きだった。
 内部にそれ自体の光源を特つ特殊な宝石を想起させる。そこでは外に向かう率直な求めの力と、
 完結に向かう内向きの力が鋭くせめぎ合っていた。
  でもそう感じるのは、秋川まりえはひょっとしたら自分の血を分けた娘かもしれないという。
 免色の打ち明け話を前もって聞かされているせいかもしれない。その伏線があるために、私は二
 人のあいだに何かしら呼応するものを見いだそうと、無意識に努めてしまうのかもしれない。

  いずれにせよこの目の輝きの特殊さを、両面に描き込まなくてはならない。秋川まりえの表贋
 に出てこない才能や資質も、ちゃんとあるんだよ」
  秋川笙子は私の言葉に強く肯いた。秋川まりえはちょっと唇を斜めに傾けただけだった。ほん
 とにそうかしら、という風に。
 「君は絵がうまくなりたいんだね?」と私はまりえに尋ねた。
  まりえは肯いた。「目に見えるものが好きなの。目に見えないものと同じくらい
  私はまりえの目を見た。その目は何かしら特別な種類の光を浮かべていた。彼女が具体的に何
 を言おうとしているのか、今ひとつつかみかねた。でも私は彼女の目にしたことより、むしろそ
 の目の奥にある光に興味を惹かれた。
 「ずいぷんと不思議な意見ね」と秋川笙子が言った。「なんだか謎かけみたい」
  まりえはそれには返事をせず、黙って自分の于を見ていた。少しあとに彼女が顔を上げたとき、
 その目からはもう特別な光が消えていた。それは一瞬のことだったのだ

  私と秋川まりえはスタジオに入った。秋川笙子はバッグから先週と同じ――見かけからしてた
 ぷん同じだと思う――厚い文庫本を取りだし、ソフアにもたれてすぐに読み始めた。どうやらそ
 の本に夢中になっているようだった。どういう種類の本なのか、私には前回にも増して興味があ
 ったが、題名を尋ねるのはやはり差し控えた。
  まりえと私は先週と同じように、ニメートルほどの距離を隔てて向き合った。先週との違いは
 私の前にキャンバスを載せたイーゼルが置かれていることだった。しかしまだ絵筆と絵の具は手
 にしていない。私はまりえと空白のキャンバスとを代わりばんこに見ていた。そしてどのように
 彼女の姿をキャンバスの上に「立体的に」移し替えていけばいいのか、思いを巡らせた。そこに
 はある種の「物語」が必要とされていた。ただ相手の姿かたちをそのまま絵にすればいいという
 ものではない。それだけでは作品にはならない。ただのよくできた似顔絵で終わってしまうかも
 しれない。そこに揺かれるべき物語を見出すこと、それが私にとっての大事な出発点になる。

  私はスツールの上から、食堂椅子に座った秋川まりえの顔を長いあいだ見つめていたが、彼女
 は視線をそらせなかった。ほとんど瞬きもせず、私の目をまっすぐ見返していた。挑戦的なまな
 ざしというのではないのだが、そこには「ここからはあとに引かない」という決意のようなもの
 がうかがえた。人形を思わせる端正な見かけのせいで人は間違った印象を抱きがちだが、実際に
 は芯の強い性格の子なのだ。自分のやり方を揺らぎなく特っている。∵不まっすぐな絵をいった
 ん引いたら、簡単には曲げない。
  よく見ると、秋川まりえの目にはどこか免色の目を想わせるものがあった。以前にも感じたこ
 とだが、その共通性に私はあらためて驚かされた。そこには「瞬間凍結された炎」とでも表現し
 たくなる不思議な輝きがあった。熱気を含んでいるのと同時に、どこまでも冷静な輝きだった。
 内部にそれ自体の光源を特つ特殊な宝石を想起させる。そこでは外に向かう率直な求めの力と、
 完結に向かう内向きの力が鋭くせめぎ合っていた。

  でもそう感じるのは、秋川まりえはひょっとしたら自分の血を分けた娘かもしれないという、
 免色の打ち明け話を前もって聞かされているせいかもしれない。その伏線かおるために、私は二
 人のあいだに何かしら呼応するものを見いだそうと、無意識に努めてしまうのかもしれない。
  いずれにせよこの目の輝きの特殊さを、画面に描き込まなくてはならない。秋川まりえの表情 
 の核心をなす要素として。彼女の顔の端正な見かけを貫き揺さぶるものとして。しかしそれを圃
 面に描き込むための文脈を、私はまだ見出すことができなかった。下手に描けばそれはただの冷
 ややかな宝石としか見えないだろう。その奥にある熱源がどこから生まれてきたのか、そしてど
 こに行こうとしているのか。私はそれを知らなくてはならなかった。

 Portrait of Woman in Blue

  十五分ばかり彼女の顔とキャンバスを交互に睨んでから、私はあきらめた。そしてイーゼルを
 脇に押しやり、ゆっくり何度か深呼吸した。
 「何か話をしよう」と私は言った。
 「いいよ」とまりえは言った。「どんな話?」
 「君のことをもう少し知りたいな。もしよかったら」
 「たとえば?」
 「そうだな、君のお父さんはどんな人なんだろう?」
 まりえは小さく唇を歪めた。「お父さんのことはよくわからない」
 「あまり話をしたりしないの?」
 「顔を合わせることもそんなにないから」
 「お父さんの仕事が忙しいからかな?」
 「仕事のことはよく知らない」とまりえは言った。「でもたぶんわたしのことにそんなに興味が
 ないんだと思う」
 「興味がない?」
 「だからずっと叔母さんにまかせきりにしているのよ」

  私はそれについてはとくに意見を述べなかった。

 「じやあ、お母さんのことは覚えている? たしか君が六識のときに亡くなったんだよね?」
 「お母さんのことは、なんだかまだらにしか思い出せない」
 「どんな風にまだらに?」
 「すごくあっという間に、お母さんはわたしの前から消えてしまった。そして人が死ぬというの
 がどういうことなのか、そのときのわたしには理解できていなかった。だからお母さんはただい
 なくなったとしか思えなかった。煙がどこかのすきまに吸い込まれるみたいに」

  まりえは少し沈黙してから、話を続けた。

 「そのいなくなり方があまりにも急だったから、そこにあるリクツがうまく呑み込めなかったか
 ら、お母さんが死んだ前後のことが、わたしにはうまく思い出せないの」
 「そのとき君はとても混乱していた」
 「お母さんがいたときの時間と、いなくなってからの時間とが、高い壁みたいなので二つにヘダ
 てられている。その二つがうまくつながらない」、彼女はしばらく黙って唇を噛んでいた。「そ
 ういうのってわかる?」
 「たぶんわかるような気はする」と私は言った。「ぼくの妹が十二識で死んだことは前に話した
 よね?」

  まりえは肯いた。

 「妹は生まれつき心臓の弁に欠陥があったんだ。大きな手術をして、うまくいったはずだったん
 だけど、なぜか問題が残った。いねば体内に爆弾を抱えて生きているようなものだった。だから
 家族はみんな日頃から、最悪の場合をある程度は覚悟していた。つまり君のお母さんがスズメバ
 チに刺されて亡くなったみたいに、まったくの青天の言言というわけじゃなかった」
 「せいてんの……」
 「青天の宣言」と私は言った。「晴れた日に突然雷鳴がとどろくことだよ。予想もしなかったこ
 とが出し抜けに起こること」
 「せいてんのヘキレキ」と彼女は言った。「どんな宇を書くの?」
 「セイテンは青い天。ヘキレキという宇はむずかしくて、ぼくにも書けない。書いたこともない。
 もし知りたければ、うちに帰って辞書で調べてみるといいよ」
 「せいてんのヘキレキ」と彼女はもう一度繰り返した。その言葉は彼女の頭の中の抽斗にしまい
 込まれたようだった。
 「とにかくそれはある程度予想できたことだった。でも実際に妹が突然の発作に襲われて、その
 日のうちに死んでしまったときには、目頃からの覚悟なんて何の役にも立だなかった。ぼくは文
 字通り立ちすくんでしまった。ぼくだけじゃなくて家族全員が同じだった」
 「その前とあととでは、先生の中でいろんなことが変わってしまった?」
 「うん、その前とあととでは、ぼくの中でもぼくの外でも、いろんなものごとがすっかり変わっ
 てしまった。時間の流れ方が違ったものになってしまった。そして君が言うように、その二つを
 うまくつなげることができない」

  まりえは十秒ばかりじっと私の顔を見ていた。そして言った。「妹さんは先生にとってとても
 犬事なヒトだったのね?」
  私は肯いた。こつん、とても大事なヒトだった」
  秋川まりえはうつむいて何かを深く考えていた。それから顔を上げて言った。
 「そんなように記憶がヘダてられてしまっているせいで、わたしにはお母さんのことがうまく思
 い出せないの。どんなひとだったか、どんな顔をしていたか、どんなことをわたしに言ったか。
 お父さんもあまりお母さんのことを話してくれないし」

  私が秋川まりえの母親について知っていることといえば、免色が微に入り細にわたって語って
 くれた、免色と彼女との最後の性行為の様子くらいだった。彼のオフィスのソファの上で行われ
 た――そこで秋川まりえの受胎がおこなわれたのかもしれない――激しいセックスのことだ。し
 かしもちろんそんな話をするわけにはいかない。
 「でもお母さんのこと、何か少しは覚えているんじゃないかな。六識まで一緒に暮らしたわけだ
 から」
 「匂いだけは」とまりえは言った。
 「お母さんの休の匂い?」
 「そうじゃなくて、雨の匂い」
 「雨の匂い?」
 「そのとき、雨が降っていたの。雨粒が地面に当たる音が聞こえるくらいはげしい雨。でもお母
 さんは傘をささないで外を歩いていた。わたしも手をつないで、いっしょに雨の中を歩いていた。
 季節は夏だったと思う」
 「夏の夕立のようなものかな?」 
 「たぶん。太陽にやかれたアスファルトが雨に打たれたときの匂いがしていたから。その匂いを
 わたしは覚えている。そこは山の上の展望台のようなところだった。そしてお母さんは歌をうた
 っていた」
 「どんな歌?」
 「メロディーは思い出せない。でも歌詞は覚えている。川の向こう側には広い縁の野原が広がっ
 ていて、そちらにはそっくりきれいに日が照っていて、でもこちら側にはずっと長く雨が降って
 いて……というような歌だった。ねえ、先生はそんな歌って耳にしたことがある?」
 私にはそんな歌を耳にした記憶はなかった。「聴いたことはないと思うな」

  秋川まりえは小さな屑をすくめるような動作をした。「これまでいろんな人に尋ねてみたんだ
 けど、誰もそんな歌は聴いたことがない。どうしてかな? それはわたしが頭の中でかってにつ
 くった歌なのかしら?」
 「それともお母さんがその場でこしらえた歌なのかもしれないよ。君のために」
  まりえは私の顔を見上げて微笑んだ。「そんなふうに考えたことはなかったけど、でももしそ
 うだとしたら、それってなんだか素敵よね」

  彼女が微笑みを浮かべるのを目にしたのは、たぶんそのときが初めてだった。まるで厚い雲が
 割れて、一筋の陽光がそこからこぼれ、土地の選ばれた特別な区画を鮮やかに照らし出すような、
 そんな微笑みだった。
  私はまりえに尋ねた。「その場所にもうコ伎行ったら、ここだったって君は思い出せるかな?
 その山の上の展望台みたいなところに行ったら?」
 「たぶん」とまりえは言った。「それほど自信はないけれど、たぶん」
 「そういう風景をひとつ自分の中に持っていられるというのは、素敵なことだよ」と私は言った。
 まりえはただ肯いた。


第Ⅱ部に入る。サイキック、異能者、エスパー、超能力、スーパーナチュラルという言葉が頭にこび
りつく思いにかられる。さて、今夜から春樹ワールドに再突入だ。

                                      この項つづく
 

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総統とゾンビの謎解き

2017年05月19日 | 創作料理

           
        荘公九年~僖公十七年荘公  /  斉の桓公制覇の時代  
               
   

                            

       ※ 中原の指導権を握っていた鄭の荘公が死ぬと、諸国の足並はふ
         たたび乱れた。そこへ北方の傾悍な騎馬民族たる山戎と狄、
         方諸国を斬り従えてとみに強大と
なった楚が、南北からこもご
         も中原に侵
入して来た。中原は一大危機に直面した。このとき
        、「尊王攘夷」という錦の御旗を
掲げ、軍車力を用いずに諸侯を
         糾合して
この危機を救ったのが、斉の桓公とその宰相管仲であ
         る。

 

  No.20

  May 17, 2017

【RE100倶楽部:風力発電篇】

● リバプール沖に世界最大の風力タービン稼働

今月17日、リバプール沖の10年前に稼働したブーボバンク海洋風力発電所に隣接する40平方キロ
メートル面積(上図参照)に、このほど、デンマークのドン・エナジー社の世界最大の8メガワット
風力タービン4基――ガーキン超高層ビルより高く(下図参照)、ブレード長はロンドンバス9台分、
ブーボバンク海洋風力発電所の2倍以上の発電量で、より大きく、よりパワフルで、より電気料金が
易いという特徴をもつ。

最近の調査では、2012年以降、海上風力発電コストが3分の1に低下し、今年度夏の政府洋上風力発
電補助金取引での再ネル補助金は2900万ポンド(約36億円)。フランス電力公社(EDF)がサマセット
に建設中の原子力発電所の1メガワットアワー当たり92.50ポンド(13,400円)より下回ると予想。す
でに、ドイツのドンエナジー社は「補助金ゼロ」を実現しているように、英国でも「補助金ゼロ」を
目指す。
 尚、ドイツでは、8メガワットより大きい、13、15メガワット級風力タービンの建設を計画していると
の同社の話であるが、実現可能であるとともにそれは理論限界でもあると話す。やればでき時代、それを阻む
ものは、何もないということだろう。これは愉快だ。

  May 18, 2017

 Jan. 24, 2017

 

  



【デジタル革命渦論:デジタル地震予知工学時代】

● 在野で地震予測を続ける両研究者対談

2016年4月には熊本地方を震源とした最大震度7の大地震が発生し、それ以降も同年6月に道南の内浦
湾、10月には鳥取県中部、12月には茨城県北部をそれぞれ震源とした、最大震度6弱の地震が起きる
など、絶えず揺れに見舞われている日本列島。毎年「全国地震動予測地図」を発表している政府の地
震調査委員会も、先日その最新版を発表し、それによると南海トラフ地震に代表される海溝型地震の
発生リスクが高まっており、太平洋側の各エリアで今後30年内に大きな揺れに見舞われる確率が特に
高いと指摘しています。

そのいっぽうで、ここ数年活発になっているのが、国などの公的機関ではなく、在野で活動している
研究者たちによる地震予測。なかでも測量学のメソッドを駆使し地表のわずかなズレから将来の揺れ
を予測する村井俊治・東大名誉教授、そして大規模地震の直前に発生するとされる電波の異常を察知
して予測する早川正士・電通大名誉教授の両氏は、その的中率の高さにも定評があり、民間による地
震予測研究をけん引する存在として、大いに注目を集めている。ここに、「
まぐまぐメルマガ著者」
の村井氏と早川氏の二人による特別対談を掲載紹介する(下図ダブクリ)。

 



【抗癌最終戦観戦記 Ⅹ:ナッツ料理の創作】

● ナッツを食べて結腸ガンの再発と死亡率が半分以下に低下する?

今月の17日、米国のボストンのダナ・ハーバー・ガン研究所のグループは、週に57グラム以上の
ナッツを食べた結腸ガン経験者の再発率とガンによる死亡率が、食べなかった人よりはるかに低いと
の研究結果を発表。この量は、アーモンドなら48粒、カシューナッツなら36粒の量である。この
試験では、ステージ3(リンパ節まで拡散した段階)の結腸ガン患者826人に食事に関する質問形
式で、対象者全員が手術と化学療法を受けており、その結果、回答者の2回以上ナッツ摂取したと回
答者の19%が週に57グラム以上のナッツを食べており、その全員が、食べていなかった人に比べ
て再発率が42%、死亡率は57%低い。尚、ナッツには、マメ科のピーナツとピーナツバターは含
まれない(化学組成上の相違由来する推定している)。今回の研究では、ナッツの摂取が、ガン再発
やがん死亡につながるとされる肥満や糖尿病の予防になることがすでに分かっているのを踏まえて行
われた。同研究所は、ほかのステージのガンについてもナッツ摂取が好ましい影響をもたらすかどう
かさらに研究する必要があるという

➲Chance of Colon Cancer Recurrence Nearly Cut in Half in People Who Eat Nuts、For immediate release、May
17, 2017
Nut consumption and survival in stage III colon cancer patients: Results from CALGB 89803 (Alliance).  2017
ASCO Annual Meeting Abstracts



直腸癌以外にも効果が確認できればこれは福音になる違いないのではと、またまた過剰適応でナッツ
料理の
創作を考える――よせばいいのにと思いつつ。

 May 4, 2010

【これが世界最先端!“認知症”予防】

同じく17日、NHKの「ためしてガッテン」で、いま予備群も含めると高齢者の4人に1人治療も
予防も難しいとされてきた認知症。その予防研究の新たな発見についての番組録画をみる。予防のポ
イントは、脳が活動することで生まれる“脳のゴミ”をきれいに洗い流すことだという。その予防方
法とは十分な睡眠をとることで”
脳のゴミ“をきれいにしてくれる可能性がある、認知症の研究グル
ープは、これを実践している。「脳トレ」だけでなく「脳ゴミ」がキーワード。がたまり始めるのは
発症の25年ほど前からということもわかってきた――40代から始めたい認知症予防の生活習慣法を
を紹介。

 Sep.19, 2016 

✔ 予防のカギはアミロイドβの排出

脳が活動したときに生まれる老廃物・アミロイドβが“脳のゴミ”。この物質の蓄積がアルツハイマ
ー病発症の引き金と考えられている。このアミロイドβの“排出力の低下”がアルツハイマー病と関

係があるということを発見――寝るとアミロイドβを脳から洗い流す能力が高まる――睡眠時間は脳
にとって大事な“クリーニングタイム”ということ。適切な睡眠時間を確保して、脳を掃除するタイ
ミングの確保がその肝。睡眠でアミロイドβを排出するだけでなく、同時に脳の神経細胞を活性化す
ることも予防も欠かせないと指摘する。そのレシピは次の3つ。

✔ 脳の神経細胞を活性化で予防

❶有酸素運動――有酸素運動をすることで、神経細胞を活性化するホルモンが分泌されることやアミ
 ロイドβを分解する酵素を増やすことが期待でき、また、運動後だとよく眠れるのでアミロイドβ
 の排出にも好影響をもたらす。

❷コミュニケーション――他人と会話をすることは脳を活性化させると言われ、特定の人と同じよう
 な会話をするよりも色んな人と出会って新鮮な会話をするとより効果的。

❸知的活動――頭を使いながら指先を動かすことを知的活動(➲脳トレ)といい、これも神経細胞を
 活性化するのによい。具体的には、囲碁や将棋、裁縫など。

✔ 食事で予防が可能な時代に

2015年、ラッシュ大学医療センタ(アメリカ・シカゴ)の研究でアルツハイマー病を予防する食事法
通称・マインド食なるものが発表される。これは、積極的に取るといい食材を10項目、なるべく控
えた方がいい食材を5項目に分けたもの、目安となる頻度も合わせて紹介されている。約千人の年寄
りを平均5年間追跡調査した結果、全15項目のうち9項目以上を達成できていた人は、5項目以下
だった人たちに比べアルツハイマー病の発症が53%も低いという結果となった(なにやら、前出の
ナット摂取事例と似ている?)。

☑  積極的に取るとよい食材

・緑黄色野菜(週6日以上)・その他の野菜(1日1回以上)ナッツ類(週5回以上)・ベリー類(週2
回以上)・豆類(週3回以上)・全粒穀物(1日に3回以上)・魚(なるべく多く)・鶏肉


☑  控えた方がよい食材

赤身の肉(週4回以下)・バター(なるべく少なく)・チーズ(週1回以下)・お菓子(週5回以下)
ファストフード(週1回以下)

これを見せられると、節制不十分の落伍者であることを痛感する。何とかせなアカン。

  

    

 読書録:村上春樹著  『騎士団長殺し 第Ⅰ部』    
 
  

   29.そこに含まれているかもしれない不自然な要素 

  ウィーンに行くどころか、日本から外に出たこともない。パスポートを手にしたことすらない
 「ウィーンは他に類を見ない術です」と免色は言った。「そこに少しでも暮らしてみれば、すぐ
 にそのことがわかります。ウィーンはドイツとは違う。空気が違い、人が違います。食べ物が違
 い、音楽が違います。ウィーンはいねば人生を楽しみ、芸術を慈しむための特別な場所です。し
 かしその時期のウィーンはまさに混乱の極致にありました。そこには激しい暴虐の嵐が吹き荒れ
 ていました。雨田さんが暮らしていたのは、まさにそのような動乱のウィーンだったのです。国
 民投票がおこなわれるまでは、ナチ党員もそれなりにまあ行儀良くしていたのですが、投票が終
 わると、暴力的な本性を剥き出しにし始めました。アンシュルスのあとヒムラーがまず最初にお
 こなったのは、オーストリアの北部にマウトハウゼン強制収容所を建設することでした。それを
 完成させるのにたった数週間しかかからなかった。ナチ政府にとっては、その強制収容所をこし
 らえることが何よりの急務だったのです。そして短い期間に何万人という政治犯が逮捕され、そ
 こに送り込まれました。マウトハウゼンに送られたのは主として〈矯正の見込みがない〉政治犯
 や反社会分子でした。したがって囚人の取り扱いもきわめて苛酷でした。多くの人々がそこで処
 刑されました。あるいは採石塔での激しい肉体労働の未に命を落としました。〈矯正の見込みが
 ない〉ということはつまり、いったんそこに放り込まれたら、まず生きては出てこられないこと
 を意味します。また反ナチの活動家の中には強制収容所に送られることもなく、取講中に拷問を
 受けて殺害され、間から関へと葬られた人々も数多くいました。雨田典彦さんが関与したとされ
 る暗殺未遂事件は、ちょうどそのようなアンシュルス後の混乱のさなかに起こったわけです」

 KZ Mauthausen

  私は黙って免色の話を間いていた。

 「しかし前にも申し上げたように、一九三八年の夏から秋にかけてナチの要人の暗殺未遂事件が
 ウィーンであったという公式な記録は見当たりません。これは考えてみれば不思議なことです。
 というのは、もし実際にそのような暗殺計画が存在したとすれば、ヒットラーやゲッベルスはそ
 のことを徹底的に宣伝し、政治的に利用していたでしょうから。水晶の夜の場合のように。
 スタル・ナハトのことはご存じでしょうね?」

 Aribert Heim

 「いちおうのことは」と私は言った。私はその事件を扱った映画を昔観たことがあった。「パリ
 駐在のドイツ大使館員が反ナチのユダヤ人に撃たれて死亡し、その事件を利用してナチがドイツ
 全土で反ユダヤ暴動を起こし、多くのユダヤ人経営の商店が破壊され、多くの人が殺害された
 ウインドウのガラスが割られて飛び散り、水晶のように光っていたことからその名前がつけられ
 た」

さて、ここから「総統とゾンビの謎解き」が本格化する・・・・・・。   

                                                        この項つづく

    

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さてチャチャバックを揃えた。

2017年04月15日 | 創作料理


          沢雉(たくち)は十歩に啄(たく)し、百歩に一飲するも、
          樊(はん)中に畜(やしな)わるるを蘄(もと)めず
   
                         
                                        「養生主」(ようせいしゆ)   
  

                                                

       ※ 片足こそ自由:右師(うし)は足切りの刑にあって片足をなくした男である。
              この右師に伺年ぷりかで会った旧友の公文軒は、思わずたずねた。「いった
              いどうしたのだ、その足は?どうしようもなかったのか、まさか刑罰にあっ
              たのでは……」/右師は答えた。「なにも驚くことはない。お察しのように
       おれは刑を受けた。だが今のおれにいわせれば、受刑もまたおれの負ってい
       る迎合の一部で、人力では動かし難いことなのだ。天がおれを片足に生まれ
       つかせたまでのこと。人間は片足に生まれつこうとして片足になれるもので
       はない。おまえのそのふたつの足も、おまえがどう思おうと天与のものだ。
       してみればおれが片足になったのは天命で、人間の力でどうなるものでもな
       い。おまえに錐の気持がわかるだろうか。かれらは餌をあさり水を探してさ
       んざん野山をかけまわる。なんともご苦労な話だが、それでも篠の中に飼わ
       れようとはしないのだ。たらふく食ったとて、籠の中が窮屈なことを知って
       いるからだ。片足になってみて、おれははじめて自由とはどういうものかを
       悟ったよ」

      ※ 一見すると、補償行動のようにとれるが、何ともすさまじい克己行動である
              ことか。
「一つの行動は原則として志向的である」というサルトルの「対自」
       の概念が脳裏に浮かぶ(『存
在と無』、第三節 行動の問題 1.行動と自
       由)。つまり、何らかの意図を持ち、その意図を志向的に実現していくこと
       が行動であり、まさに、この点において行動は、「物理的な運動や生物学的
       な反応」と明らかに区別される。なぜなら、「運動や反応」においては特定
       の原因が先行し、それによって全てが因果的に決定されるのに対して、行動
       は「まだ実現されていない意図・目的」を生み出し、それらを志向的に実現
       していくことだからであるとする。また、サルトルは同書で「思念もひとつ
       のモーメントである」とも書いている。荘子とサルトルにおいて相反するか
       に見えて、右師の説話を介し一致すると。今夜、そのことに気づく。


 

 

  ● 今夜の一曲

「桜花爛漫」(おうからんまん)は、KEYTALKの楽曲、メジャー5枚目(通算8枚目)のシン
グル。2015年4月29日にGetting Betterから発売。
前作「FLAVOR FLAVOR」から約1か月後に発
売され、KEYTALK史上最短のインターバル。またこれまでの作品にあった初回限定盤などの特
典などは無く、表題曲と既存曲のライブ音源が収録され、販売価格が500円(税抜)のワンコイ
ンプライスで販売。初のアニメタイアップがついた作品(オープニングテーマ)で同アニメのエ
ンディングテーマを担当しているパスピエの通算4枚目のシングル「トキノワ」と同日発売。

作品で、フジテレビ系音楽番組「魁!音楽の時間」に初出演、表題曲を披露(初の地上波音楽番
組の初パフォーマンス)。

 

【百名山踏波記:2017年篇】

● さて、チャチャバックを揃えた。後は体調と天気次第

久しぶりに、三井アウトレットパーク・滋賀竜王にでかけ、モンベル(218)で、1泊2日(
野営なし)用のチャチャバック――フィールドでの機能性と快適性を兼ね備えた軽量モデル。フ
ロント下半分が大きく開くU
字型ジッパーやパックカバーを内蔵、多彩な機能を備えている。最
適な重量バランスの設定や、背面に使用した通気性に優れる部材が快適な背負い心地を実現。北
方四島・国後島最高峰で、国後富士の異名を持つ「爺爺岳(ちゃちゃだけ)」が名前の由来。

くることも可能――を購入する。

✪ 仕様

【素材】本体:(正面・トップリッド):100デニール・バリスティック®ナイロン・トリプルリ
    ップストップ[ウレタン・コーティング](底部、側面):210デニール・ナイロン・リッ
    プストップ[ウレタン・コーティング] 裏地:70デニール・ナイロン・リップストップ
    [ウレタン・コーティング] 背面:ナイロンメッシュ、E.V.A.フォーム
【重量】1.32キログラム
【色彩】ゴールデンオレンジ(GDOG)
【容量】35リットルL(高さ72×幅31×奥行き21センチメートル)
【背面寸法】53センチメートル
【機能】調整可能なトップリッド/隠しポケット/デルタリッド/サイドストラップ/ピッケルスト
    ラップ(樹脂)/2ウェイワンドポケット/ヒップベルトポケット/パックカバー付き/チ
    ェストサポート


 



● 高密度パッキング

 

トレッキング前のバックパックを待つのは、荷物を詰め込むパッキングの作業だ。 内部にギア、
ウエア、食料、水などを理想的に配分していくには、大切なボイントがいくつかある。❶歩きや
すさを考えた「重量バランス」、❷バックパックから荷物をあふれさせない「コンバクトさ」、
❸必要なものかすぐに使える「取り出しやすさ」。荷物はバックバック内で左右の豊さが均等に
なるように
心がけ、重いものは背中近く、軽いものは外側か下部に入れる。こうすると体とバッ
クパ
ックの重量バランスが向上し、体が左右に振られたり、後ろに引っ張られる感覚がなくな
て、体への負担が減る。
コンパクトにするために、ウエアのようにかさばるものはできるだけ圧
縮し、マット
からは完全に空気を抜いておく。食料の不必要なパッケージは、あらかじめ捨てる。
れはゴミの削減にもつながる。

バックパック内部には隙間
が生まれないように、力いっぱい押し込む。壊れやすいサングラスな
どはハードケース
を利用し、チューブ入りのものはガッチリ蓋を締めておく。 ただし、突然使
う機会か訪
れるレインウェアやトイレットペーバー、休憩ごとに□にする行動食や地図は、取り
しやすいバックバック上部や雨蓋のボケットヘ。 最後にバックバックの上からバシバシ叩く
と、形か整う(高橋正太郎 著 「トレッキング実践学」エイ出版社 )。

 

● アサリか塩豚ネギにするか迷う桜花爛漫

三井アウトレットパーク・滋賀竜王の帰り、国道八号線は雨模様。折角の桜花爛漫も台無しと思
いながら、ビバシティ彦根に向かい、エディオンに立ち寄ったついでに、レストン街で二人で昼
食をとる。今が旬のアサリ饂飩を食べたくなったので、「はなまるうどん」(本社:東京)のメ
ニューをみて「塩豚ねぎうどん」に変更し頂く、柚子胡椒(柚子と青唐辛子を和えた香辛料)で
頂くのだが、これが結構美味い。たぶん、家で自己流にアレンジして創作してみようと考えた。
面倒臭がりのこのわたしでも簡単に作れるだろうと。アレンジするとしたら、ここに、ロースト
ガーリックフレークを加えコクをだすことにしている。手先は器用な方だから料理に関しては変
な自信を持っている。話は創作料理のことではない。アサリやシジミ、ハマグリなどの貝類を、
自然の後背力豊かな滋賀県で養殖しようという事業化のアイデアがふと湧いた。貝類は運動量が
小さく、内陸部での無給餌型養殖にもってこい。水温、湿度、水流、浸透圧(ミネラル濃度)、
水質、溶存期待、昭明(光)の完全室内管理型養殖法で高密度生産可能であろうと。因みに、貝
類養殖は、カキとホタテの2つが主流をしめる。例の「オールソイタウン構想」のような構想で
紹介したようなもの。


貝類もそれほど活発に運動しないので、❶いかだから貝がついたロープやワイヤを垂らして養殖
する垂下式と呼ばれる方法が主流となっている。❷ロープ等に貝を付ける方法としては、貝を直
接ぶら下げる耳づり式養殖や、❸ロープ等からぶら下げたネットの中に貝を入れるネット式養殖、
❹貝が自ら何かに付着する性質を利用してぶら下げた貝殻等に付着させる方式等があり、貝の種
類や大きさに合わせて適切な方法が利用されている。カキ養殖では付着させる方式が主流。ホタ
テガイ養殖では、稚貝の時はネット式、成長すると耳づり式と方法を組み合わせて養殖。近年注
目されているアサリ養殖ではアサリをコンテナに入れて垂下する方法が開発されている。貝類は
微小なプランクトンを餌としており、潮流に乗ってやってくる天然のプランクトンがそのまま餌
となる。
また、❺沿岸域に稚貝を放流し、収穫時期が来たら収穫する地まき式による養殖方法が
ある。これは、稚貝を海に放流し自然に近い状況で成長させるもので、天然と養殖の境界線上に
位置していると考えられている。もっとも、貝類養殖は国内でも研究が進んでいる(モロッコで
研究センタ建設計画もある)。

 

 

まあ、これは思いつきだがら、今夜のところがこの辺で切り上げる。

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フライドキャツフィシュサンド

2017年04月13日 | 創作料理

 

 

          大道は称あらず、大弁は言わず、大仁は仁ならず、大廉は賺(れん)
          ならず、大勇は忮(さか)らわず―知の限界を悟ることこそ真の知

                            「斉物論」(さいぶつろん)     

                                                

      ※ 真の「道」は、概念では把握できない。真の認識は、ことばでは表現できない。
       真の愛には、愛す
るという意識をともなわない。真の廉潔は、廉潔であろうと努
       めない。真の勇は、他者と争わない。
「道」は、道であると判断された時、「道」
             ではなくなる。ことは(概念)は成立した時、事物の実相から離れる。愛は、特
             定の対象に向けられた時、愛ではなくなる。廉潔は、意識的に行なわれれば偽り
             になる。勇を頼んでひとと争う時、勇は勇でなくなる。

     ※ 
つまり、人間にとって最高の知とは、知の限界を悟ることだといえる。それにしても、この
                    「不知の知」を体得することは、なんという至難のわざであろうか。もしこれを体得したも
             のがいたとすれば、その知は無尽蔵な「天の庫(くら)」にたとえることができ
       よう。いっさいを受
容し、事物とともに推移して、しかもなぜそうなるのか意識
             しない、これこそ、明であることを意識しない明のであると解説する。

         ※ このように禅問答のような荘子の不可知論は難解ゆえ、二千年に一人の思想家な
       のかと思わせる傍ら滑稽さが残る。また、特権的な視点を設定しない内在的な相
       対主義と評されていることも納得できる。社会が複雑化し息苦しさを増し続ける
       現代、「荘子」を読み解くことで、様々なしがらみから抜け出し自由になるヒン
       トや、あるがままを受け容れ伸びやかに生を謳歌する方法として取り上げられて
             いる。




     

 読書録:村上春樹著『騎士団長殺し 第Ⅰ部』  

   13.それは今のところただの仮説に過ぎません

  それは彼が彼女とのあいだでこれまで経験したどのようなセックスとも、まったく追っていた。
 そこには温かさと冷ややかさが、堅さと柔らかさが、そして受容と拒絶が同時に存在しているよ
 うだった。彼はそのような不思議に背反的な感触を特った。しかしそれが具体的に何を意味する
 のか、よく理解できなかった。彼女は彼の上にまたがって、小さなボートに乗った人が大波に揺
 られるみたいに、激しく上下に身体を動かしていた。肩までの黒い髪が、強風に煽られる柳の彼
 のようにしなやかに宙で揺れていた。抑制が夫われ、喘ぎ声も次第に大きくなった。オフィスの
 ドアをロックしたかどうか、免包には自信がなかった。したような気もするし、し忘れたような

 「避妊しなくてもいいの?」と彼は尋ねた。彼女は避妊に間しては普段からとても神経質だった。
 「大丈夫よ、今日は」と彼女は彼の耳元で囁くように言った。「あなたが心配することは何もな
 いの」

  彼女に間する何もかもが、普段とは追っていた。まるで彼女の中に眠っていた別の人格が突然
 目を覚まし、彼女の精神と身体をそっくり乗っ取ってしまったかのようだった。たぶん今日は彼
 女にとって何か特別な日なのだろうと彼は想像した。女性の身体に間しては男には理解できない
 ことがたくさんある。
  彼女の動きは時間を追ってますます大胆にダイナミックになっていった。彼女の求めることを
 妨げないようにする以外に、彼にできることは何ひとつなかった。そしてやがて最終的な段階が

 やってきた。彼が耐えきれずに射精をすると、それに合わせて彼女は異国の鳥のような声を短く
 いた。彼女は免色の唇に軽くキスをし、さあ、急いで行かなくてはと言った。既に通刻しちやっ
 ているから。そしてそのまま部屋を足早に出ていった。後ろを振り返りもしなかった。その歩き
 去っていくパンプスの靴音が彼の耳にまだ鮮やかに残っている。

  それが彼女に会った最後だった。その後一切の音信は途絶えた。彼がかけた電話にも、送った
 手紙にも返事はなかった。そしてそのニケ月後に彼女は結婚式を挙げた。というか、結婚をした
 という話を、彼は共通の知人からあとになって聞かされた。彼が結婚式に招待されなかったこと
 を、そればかりか彼女が結婚したということすら知らなかったことを、その知人はずいぶん不思
 議に思ったようだった。免色と彼女は仲の良い友人だと思われていたからだ(二人はとても注意
 深く交際していたので、恋愛関係にあることは誰にも知られていなかった)。彼女の結婚相手は
 免色の知らない男だった。名前を耳にしたこともない。彼女は自分が結婚するつもりでいること
 を免色には告げなかったし、匂わせもしなかった。彼の前からただ黙って去っていったのだ。

  あのとき彼のオフィスのソファの上でもたれた激しい抱擁はたぶん、これが最後と訣めた別れ
 の愛の行為だったのだ、と免色は悟った。免瓦はそのときのことを、あとになって何度も繰り返
 し思い返した。その記憶は長い歳月が経返したあとでも、驚くほど鮮明であり、克明だった。ソ
 ファの軋みや、彼女の髪の揺れ方や、耳元にかかる彼女の熱い息をそのまま再現することができ
 た。
  それでは免色は、彼女を失ってしまったことを悔やんでいるだろうか? もちろん悔やんでは
 いない。あとになって何かを後悔するようなタイプの人ではないのだ。自分は家庭生活に適した
 人間ではない――そのことは免色にもよくわかっていた。どれほど愛する相手であれ、他人と日
 常生活を共にできるわけがない。彼は日々孤独な集中力を必要としたし、その集中力が誰かの存
 在によって乱されることが我慢できなかった。誰かと生活を共にしたら、いつかその相手のこと
 を憎むようになるかもしれない。それが親であれ、妻であれ、子供であれ。彼はそのことを何よ
 り恐れた。彼は誰かを愛することを恐れたのではない。むしろ誰かを憎むことを恐れたのだ。

  それでも彼が彼女を深く愛していたことに変わりはなかった。これまで彼女以上に愛した女性
 はいなかったし、たぶんこれから先も出てこないだろう。「私の中には今でも、彼女のためだけ
 の特別な場所があります。とても具体的な場所です。神殿と呼んでもいいかもしれません」と免
 色は言った。

  神殿? それは私にはいささか奇妙な言葉の選択のように思えた。しかしそれがたぶん免色に
 とっての正しい言葉なのだろう。
  免色はそこで話をやめた。細部までとても詳しく具体的に、彼はその個人的な出来事を私に語
 ったわけだが、そこにはセクシュアルな響きはほとんど聴き取れなかった。まるで純粋に医学的
 な報告書を、目の前で朗読されているような印象を私は持った。というか、実際にそのようなも
 のだったのだろう。

 「結婚式の七ケ月後に、彼女は東京の病院で無事に女の子を出産しました」と免色は続けた。
 「今から十三年前のことです。その出産のことも実を言えば、私はずっと後になって人から間い
 て知ったのですが」
  免色は空っぽになったコーヒーカップの内側をしばらく見下ろしていた。まるでそこに温かい
 中身がたっぷり入っていた時代を懐かしんでいるみたいに。
 「そしてその子供は、ひょっとしたら私の子供かもしれないのです」と免色は絞り出すように言
 った。そして個人的意見を求めるように私の顔を見た。

  彼が何を言わんとしているのか、それが呑み込めるまでに少し時間がかかった。

 「時期的には合っているのですね?」と私は尋ねた。
 「そうです。時期的にはぴたりと符合しています。私のオフィスで彼女と会ったその日から、九
 ケ月後にその子供が誕生しています。彼女は結婚する直前、おそらく受胎がもっとも可能な日を
 選んで私のところにやってきて、私の精子を――なんと言えばいいのだろう――意図的に収集し
 ていったのです。それが私の抱いている仮説です。私と結婚することは最初から期待していなか
 ったけれど、私の子供を産むことを彼女は決意していた。そういうことではなかったかど」 
 「でも確証はない」と私は言った。
 「ええ、もちろん確証はありません。それは今のところただの仮説に過ぎません。しかし根拠の
 ようなものはあります」
 「でもそれは彼女にとって、ずいぶん危険な試みですよ」と私は指摘した。「もし血液型が違っ
 ていれば、あとになって父親が違うとわかってしまうかもしれない。そんな危険をあえて冒すで
 しょうか?」
 「私の血液型はA型です。日本人の多くはA型だし、彼女もたしかA型です。なんらかの理由が
 あって本格的なDNAの検査をしない限り、秘密が露見する可能性はかなり低いはずです。彼女
 にはそれくらいの計算はできます」
 「しかしその一方で、その女の子の生物学的父親があなたであるかどうかということも、正式な
 DNAの検査をしないかぎり判明しない。そうですね? あるいは母親に直接尋ねてみるか」
 免色は首を振った。「母親に尋ねることはもはや不可能です。彼女は七年前に亡くなりました」
 「お気の毒です。まだお若いのに」と私は言った。

 「山の中を散歩しているときに、何匹ものスズメバチに刺されて死にました。もともとがアレル
 ギー体質で、蜂の毒素に耐えられなかったのです。病院に運ばれたときには既に息がなかった。
 誰も彼女にそんなアレルギーがあったことを知りませんでした。たぶん本人も知らなかったはず
 です。あとにはご主人と、娘が一人残されました。娘は十三歳になります」

  妹が死んだのとほぼ同じ歳だ、と私は思った。
  私は言った。「その女の子があなたの子供であるかもしれないと推測する根拠のようなものを、
 あなたはお持ちになっている。ということでしたね?」
 「彼女の死後しばらくして、私は突然、死者からの手紙を受け取ったのです」と免色は静かな声
 で言った。


  ある日彼のオフィスに、聞き覚えのない法律事務所から大型の封筒が、内容証明付きで送られ
 てきた。中にはタイプされた二通の書簡(弁護士事務所の名前入り)と、談いピンク色の封筒が
 ひとつ入っていた。法律事務所からの手紙は弁護士の署名付きのものだった。「****(かつ
 ての恋人の名前だ)様がら生前にお預かりした書簡を同封いたします。****様はもし自分か
 死亡するようなことがあれば、この書簡を貴殿に郵送するようにという指示を残しておられまし
 た。ちなみに、貴殿以外の目には絶対に触れることがないように、という注意書きも添えられて
 おりました」

  そういう趣旨の書簡だった。そして彼女の死の経緯が簡単に、ごく事務的に記されていた。免
 色はしばらく言葉を失っていたが、やがて気を取り直し、鋏を使ってピンク色の封筒の封を切っ
 た。手紙は青いインクを使った自筆で、便箋四枚に及んでいた。彼女はとても美しい字を書いた。



  免色は文面をそっくり覚え込んでしまうまで、その手紙を何度も何度も読み返した(そして彼
 は実際その文面を、私に向かって最初から最後まで淀みなく暗唱してくれたのだ)。その手紙に
 は様々な感情と示唆が光となり影となり、陰となり陽となり、複雑な隠し結となって描き込まれ
 ていた。もう誰も語すことのない古代言語を研究する言語学者のように、彼は何年もかけてその
 文面に潜むあらゆる可能性を検証した。ひとつひとつの単語や言い回しを取り出し、様々に組み
 合わせ、交錯させ、順序を入れ替えた。そしてひとつの結論に達した。彼女が結婚して七ケ月後
 に生んだ女の子はまず間違いなく、あのオフィスの革張りのソファの上で免色とのあいだに宿っ
 た子供なのだと。
                                  

 ● 今夜のアラカルト

Menu : Fried-Catfish Sandwiches with Spicy Mayonnaise

コーン・ミールの衣で鮮明な揚げたキャッシュフィシュにペッパーマヨネーズを添えたスタイリ
ッシュな肉厚
ロールで美味しいサンドイッチ。熱々で安くてジューシーなナマズのサンドだ。
今夜はこれで決まりだ。

 ● 今夜の一曲

 Backstreet Boys   Shape Of My Heart

バックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys、BSB)は米国の5人組ポップ・アイドル。日本で
は主にビーエスビー(BSB)やバックスと呼ばれている。1995年デビュー。CD総売り上げは1億3
千万枚を超えるスーパーボーイズグループ。代表曲は「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェ
イ」「エヴリバディ」「君が僕を愛するかぎり (As Long As You Love Me)」「シェイプ・オブ・
マイ・ハート」 など多数。映画『レオン』のエンディングで使われた曲「shape of my heart」と
して有名である。

 

 

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ひとり鍋とホットウイスキーの季節

2016年11月20日 | 創作料理

 

 

           心一に意専らにして、然る後に功観るに足るなり  / 管子 『五輔』

           
           ※ 一意専心とは、ひたすら一つのことに心をそそぎ、
         その仕事を公正に評価するとの意。

 

                                                                             
                                                                                
                                                    管子 Guan-zi   720–645 BC

 

  

【今宵もホットウィスキーとひとり鍋:豚肉とレタス鍋】

日本には「ひとり鍋」という食文化、つまり無形文化財がある。秋・冬になると、夕食は、南部鉄
器製の鍋にその日の冷蔵庫にある残り物の食材があればすぐさまアレンジし、岩谷産業製のひとり
ガスコンロに鍋と昆布だし(十王村の水だけで十分だが)を入れコンロで加熱し、出汁が煮立った
らと具材を適当な順序で入れ煮立て、料理とご飯一膳と香物とものがあれば、今宵の
ひとり鍋が手
軽に完成する。そこに、エレキ・ケトルのお湯をトリス・クラッシクのグラスに注いだホット・ウ
ィスキーがあれば「シニアな極楽タイム」を過ごすことができるというわけだ。

材料:豚肉(バラ)140グラム、レタス 1/4玉、だし(昆布などお好みの出汁)タレ(ポン
酢などのお好みで)



ところで、鍋のときのつゆは、便利な市販品があるが少人倣では余ってしまい困る、または、加工
食品のため食品構成素材の由来が不詳ということで、できるだけ使わない方が良いという指南書も
あるが、国内の優良メーカ品なら、購入時に確認すればいいことだと思う。もっとも、具材のもつ
旨み成分の溶出でも十分、市販の成分由来がクリアな香辛料やスープの素
を使っても問題のないレ
ベルだろう。ひとり分の出汁の素も売られているこれも利用できる時代だ(あくまでも自己責任の
上で)。それにしても、サントリーなどの日本のウイスキーは、これまでいろいろ飲んできた中で
世界でもトップクラスの廉価でいて品質が提供されている感心する。
といっても、その日の体調で口
当りもビビットに変わることも確かなのだが、そう思う。

 


● ロールで電解質膜を連続生産装置――燃料電池のコスト削減

SCREENホールディングスNEDOプロジェクトの一環として、固体高分子形燃料電池の電解質膜
に電極触媒を直接塗工・乾燥させる技術の開発に成功。この技術を適用した製造装置を開発(2016.
11.18 スマートジャパン)。NEDOは燃料電池の普及促進・市場拡大を図るための生産技術、高付
加価値化技術、安全技術などの実用化技術開発プロジェクトを推進。その中でSCREENホールディ
ングスは、13年から燃料電池の量産製造技術開発に取り組んできた。燃料電池製造装置のRTシリ
ーズは、燃料電池に用いられる触媒層付き電解質膜を「toロール方式」で連続生産できる。
これはロール状に巻いた材料に加工を施し、再びロールに巻き取っていく生産方法。電子デバイス
を効率良く量産する手法として利用。
 ロールtoロール方式を電解質膜に適用可能にしたことで、
製造時間の短縮と生産コスト低減への貢献が期待できる。さらに電極寸法、欠陥、膜厚などの検査
装置を組み込むことで品質管理も同時に行える仕様なっているとのこと。

※ 参考特許:特開2016-150263 塗工方法および塗工装置(下図ダブクリ)

 

      

【我が家の焚書顛末記 22:中国思想 管子】        

   五 輔    ――政治を正す五つの段階――

 
政治は、ある角度から見れば、一種の蓄積である。実績を積み重ねていく、これが偉大な 為政者の
 歩む道である。善政を残すには、いろいろな段階を経なければならない。それを
確実に一歩一歩路み
 しめていく。ここに国家安定の起がある。
 

 こ と ば -------------------------------------------------------------------------

 「公法行なわれて私曲止み、倉廩ちて囹圄空し」
  「上下義なければ乱れ、貴賤分なければ争い、長幼等なければ倍き、貧富度なければ失う」
 「心一に意専らにして、然る後に功観るに足るなり」
 
「時を審らかにしてもって事を挙げ、事をもって民を動かし、民をもって国を動かし、民を

 もって天下を励かす。天下動かして、然る後に功名成るべし」
 
 
------------------------------------------------------------------------------------

  「礼」を正す八つの基本(八経)

  こうして、人民は「義」というものを理解するに至る。だが、かれらはまだ「礼」、すなわち 身
 分秩序にたいする観念を知らない。そこで、つぎには「礼」を普及させることだ。

 そのためには、「八経」、つまり、八つの基本を修得させることである。「八経」とはなにか。上下、
 貴賤、長幼、貧富のハ者の間には、それぞれ一定の身分関係がある。これを礼の「
 八経」というの
 である。

  もし、上下の間に「義」がなければ君臣の秩序は保てない。貴賤の間に「分」がなければ争いが絶
 えない。長幼の間に「等」がなければもめごとが絶えない。貧・冨の間に「度」がなけ
 れば統制が
 とれない。上下、貴賤、長幼、貧富の身分秩序が乱れた国が滅びなかったためしは
ないのだ。それだ
 からこそ、昔、聖王が現われて、礼の八つの基本を明らかにし、人民を教化
レたのである。八つの基
 本が守られれば、社会は安定する。すなわち、


  一、君主は公正にして無私であること。
  二、臣下は忠義深く、私党をつくらぬこと。
  三、父はいつくしみ深く、子を教え導くこと。 
  四、子はひたすらに親に孝養をつくすこと。
  五、年長考は年少者をいたわり導くこと。
  六、年少者は年長者にすなおに従うこと。
  七、夫は誠実に妻を愛すること。
  ハ、妻は家事にいそしみ、夫に貞節であること。

  かかる状態にあれば、下の者は上の者にそむかないし、臣下が君主を殺すようなこともない。
 身分の低い者は高い考の分を犯さないし、年少者が年長者をおしのけるようなこともなくなる。
 身のほどをわきまえぬ僣越沙汰は影をひそめ、事の本末は厳正に保たれるようになる。
 人は、礼をわきまえてはじめて身をつつしむ。身をつつしんではじめて人にへりくだる。へり
 くだろことができれば、社会的に相対関係にある者同士がお互いの分を犯さない。こうして、
 秩序は保たれ、禍いも起こらなくなる。
 「礼を守るべきである」というのはこのためである。

 -------------------------------------------------------------------------------------
  
 曰:民知義矣,而未知禮,然後飾八經以導之禮。所謂八經者何?曰:上下有義,貴賤有分,長幼
 有等貧富有度,凡此八者,禮之經也。故上下無義則亂,貴賤無分則爭,長幼無等則倍,貧富無度
 則失。上下亂,貴賤爭,長幼倍,貧富失,而國不亂者,未之嘗聞也。是故聖王飭此八禮,以導其
 民;八者各得其義,則為人君者,中正而無私。為人臣者,忠信而不黨。為人父者,慈惠以教。為
 人子者,孝悌以肅。為人兄者,寬裕以誨。為人弟者,比順以敬。為人夫者,敦懞以固。為人妻者,
 勸勉以貞。夫然則下不倍上,臣不殺君,賤不踰貴,少不陵長,遠不閒親,新不閒舊,小不加大,
 淫不破義,凡此八者,禮之經也。夫人必知禮然後恭敬,恭敬然後尊讓,尊讓然後少長貴賤不相踰
 越,少長貴賤不相踰越,故亂不生而患不作,故曰禮不可不謹也。

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  事態の変化に対処する三つの尺度(三度)

  こうして、社会的責務を自覚させることができた。が、人民はまだ、変化するさまざまな事態
 
にたいし適切な対処の仕方を知らない。そこでこれを体得させる必要がある。
  事態の変化に対処するには、三つの尺度、すなわち「三度」を用いる必要がある。「三度」と
 
はなにか。

  一、天の時を考えること。
  二、地の利を考えること。
  三、人の和を考えること。

  これが「三度」である。

  天の時が幸いしなければ浜水やひでりに見舞われる。拙の利が悪ければ飢民に襲われる。また、
 の和を得なければ叛乱がおきる。そして、この三つの災害はほかでもない、対処の仕方を誤っ
 た結果として招来されるのである。
  事をはかるには、まず天の時と他の利を考慮して決定しなければならない。だがそれを遂行で
 きるのは人の和による。
  一国の人民が団結してこそ国力は発揮される。そして、諸国の力が結集されてはじめて天下を
 動かすことができるのである。天下をひとつの目的のもとに結集しえてこそ、大業は成就するの
 である。

  つまり、臨機応変の処置を心得なければ、適切な行勣はとれない。行動が適切であってこそ、
 人民は一致協力する。人民が一致協力してはじめて大業は成就するのである。
 「臨機応変でなければならない」というのは、このためである。
 
 
《解説》「五輔」篇は「外言」八篇の中に含まれている。「外言」は「経言」を補足するという
 意味で後人が編纂したものである。この篇は論理も、文体も比較的整っている点から推して、後
 代の作 であると主張する学者も多い。

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 曰:民知務矣,而未知權,然後考三度以動之;所謂三度者何?曰:上度之天祥,下度之地宜,中
 度之人順,此所謂三度。故曰:天時不祥,則有水旱。地道不宜,則有饑饉。人道不順,則有禍亂
 ;此三者之來也,政召之。曰:審時以舉事,以事動民,以民動國,以國動天下。天下動,然後功
 名可成也,故民必知權然後舉錯得。舉錯得則民和輯,民和輯則功名立矣,故曰:權不可不度也。

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                                     この項つづく

 

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大満月に吠える

2016年11月13日 | 創作料理

 

 

            詩は神秘でも象徴でも鬼でもない。
            詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめである。

                                           萩原 朔太郎  『月に吠える』

 

      私は詩を思ふと、烈しい人間のなやみとそのよろこびとをかんずる。
      詩は神秘でも象徴でも鬼でもない。詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめである。
           詩を思ふとき、私は人情のいぢらしさに自然と涙ぐましくなる。


                                                                                                               
                                                                                                                  萩原朔太郎
                                                                                                         Nov. 1, 1886 - May 11, 1942






 

 

この季節になとかならずオリーブと柿の話となる。ところで、原産地が鹿児島県長島のみかんは江戸
時代には紀州みかんとよばれ、その温州ミカンは、米国ではクリスマス・オレンジとして広まり、い
までは「TVオレンジ」(炬燵みかんに由来)として親しまれているが、柿は海外でどの程度食べら
れているのだろうか。FAO(国際連合食糧農業機関)の統計では、生産量の第1位は中国、次いで
韓国で、日本は第3位、
日本に次いで第4位はブラジル、第6位がイタリア。ヨーロッパでは熟した
柿をスプーンですくって食べるというスタイルが多いという話がよく聞かれます。フランスの市場に
おいて、パーシモンではなく「KAKI」として流通していたという話もあるから日本が原産と考え
られている
欧州やアジアで伝統的に柿が食されている地域では、熟した柿をスプーンで救って食べ
るスタイルが多くみられ、米国では、先住民が在来種のアメリカガキの干し柿を保存食として食べて
いたとされており、パーシモン(persimmon)という名前も米国先住民の言葉だといわれている。 柿は
沢庵漬けに柿の皮を入れたり、なますの材料に使われたりするように、ダイコンとの相性がよく、大
根おろしに柿を使っている。


ところで、彼女は柿は値段が高いという(果物全体、他の食品と比べ高いとも)。柿、イチヂク、ビ
ワは世界的にマイナーな作物だったり、日本人しか生食しなかったりで、輸入されず――リンゴの自
給率は60%程度、40%は輸入。柑橘類も、ミカンや柚子は国産が多いが、オレンジ、レモン、グ
レープフルーツ等は輸入が多く、輸入が多い作物は連動し価格は下がらないというメカニズムが働き
も手伝って下がらない。それでは、沢山流通するようにすれば良いのでは?そのために、加工技術を
磨き、用途を広めれば良いのでは?それだけではなく、無駄のできないようにすれば良いのではない
か?とそんなことを考えていると、柿を1000種類ほどがある中、〝会津みしらず柿”――福島県
会津若松市では400年以上前から栽培されてきた―――が、たまたま、NHKの「うまいッそ」と
いう番組で今朝、紹介放送されていた。この〝会津みしらず柿”は 実は渋柿。その渋抜き法に見入
った。渋消し方法やレシピについては番組の紹介の公式HPを参照(下図ダブクリ)してもらうこと
として、番組で紹介された「渋消し法」「渋戻り防止法」の食品工学に焦点をあてる。


その種類と産地によって様々なものがあるが、大きく分けて甘と渋とに分けられている。甘
成熟した実の段階で既に渋であるタンニンが不溶性の化合物に変化していることで渋味はないが
タンニンが水溶性のまま存在するために渋味が強くそのままでは食用にはならない。甘
未成熟のものは渋味が残るが、渋味を持つは渋抜きと呼ばれる処理をして食される。


渋抜きには古来より様々な方法がとられてきた。(1)焼酎などのアルコールを吹きかけ一定期間密
封することで渋を抜く方法や、(2)収穫の前のに袋を被せて、この中の固形アルコールを封入す
る方法、あるいは二酸化炭素を使う方法、(3)皮をむいて長期間、天日や遠赤外線にさらす方法な
どがあり、いずれも渋の分子構造を変化させて不溶化し不活性にするものである。


しかし、(1)これらの方法は渋抜きに数日から数ヶ月と長期間を要することと、(2)渋を抜いて
から加工する段階で、特にジャムやプリンを製造する場合に加熱を伴うと、渋戻りという渋味が戻っ
てしまうという現象が頻繁に起こることから、食材としての加工性に少なからぬ障害がある。

(3)
また粉砕した果肉に、ゼラチンや牛乳、卵白、大豆蛋白などの蛋白質を加えて加熱攪拌する方
法も提案されているが、この方法はゲル化する性質があり、粘性が強いなど性状的に良好に混合でき
ない。添加剤としては大量に加える必要があることなどが原因となり、本来のの味が大幅に損なわ
れたり、新たに悪味を生じ、そのままでは渋味を無くす添加剤として実用には至っていない。さらに、
(4)アルコールに酢酸、アミノカルボン酸やオキシカルボン酸を加えた溶液で処理する方法も提案
されているが、この方法も加熱により渋味が戻り、後味が悪くなる問題がある(下表参照)。



表1の結果からアミノ酸や、ミルクカゼインは、悪味があり食品としては不適、またゼラチンを10
重量%添加したものは、渋味は少ないが粘性が高く混合不良。
またアルコールで脱渋した渋を加熱
した場合に、渋戻りする現象に対して、タンパク質などを添加しておいて、渋戻り防止した場合の、
残留するタンニンの量と官能評価の結果は表2となる。 

表2の結果からアルコールで脱渋した渋柿の柿タンニンの量は1.4(mg/g)であるが、これを
加熱すると2.1(mg/g)に増加して渋戻りする。卵白タンパク質、アミノ酸、大豆タンパク質
、大豆粉末を脱渋剤とし添加して加熱したものは柿タンニンの量が1.6~2.6(mg/g)で何
れも程度の差こそあれ、渋味を感じるまでに渋戻りしている


 


というわけで、上記問題を改善し、少量の添加で、柿の風味を損ねずに短時間で簡単な操作により渋
味を無くし、さらに 脱渋後の加熱による渋戻りの現象を防止した柿の脱渋方法が「特開2010-227068 
柿の脱渋方法」を提供されている。表2の結果からアルコールで脱渋した渋柿の柿タンニンの量は、
1.4(mg/g)であるが、これを加熱すると2.1(mg/g)に増加して渋戻りする。卵白タ
ンパク質、アミノ酸、大豆タンパク質、大豆粉末を脱渋剤とし添加して加熱したものは柿タンニンの
量が1.6~2.6(mg/g)で何れも程度の差こそあれ、渋味を感じるまでに渋戻りしている。
問題を改善し、少量の添加で、柿の風味を損ねずに、短時間で簡単な操作により渋味を無くし、さら
に脱渋後の加熱による渋戻りの現象を防止した柿の脱渋方法を提供するものである。

 特開2010-227068

【図2】実施例で説明したコラーゲンペプチドの添加量と、残留する柿タンニン量との関係を示すグラフ

【概要】

柿渋である柿タンニンを含む柿に、均分子量が3000~5000のコラーゲンペプチドを加え、
粉砕・
混合して水溶化している柿タンニンを1.2mg/g以下に調整することで、少量の添加で柿
の風味を損ねずに
短時間で簡単な操作により渋味を無くし、さらに脱渋後の加熱による渋戻りの現象
を防止した柿の脱渋方法
を提供する。

ここで、添加剤として使用するコラーゲンペプチドは、摂取された場合に人体に必要なコラーゲンの
原料となるアミノ酸やペプチドを効率的に補給することができるため皮膚の状態を改善する効果があ
るとされており、多く摂取したり例え未反応なものを摂取したりしても人体に安全でむしろ有益であ
る。柿の脱渋方法は、コラーゲンペプチドの平均分子量を3000~5000に規定することにより
水に溶けやすく、ゲル化せず、極めて高い安定性と保水力を有すると共に、悪味の発生を防止するこ
とができる(例えば、コラーゲン原料として豚皮などがある)。

柿渋は一般にタンニンと呼ばれる化合物の1つであり、図1のような分子構造を持っている。このタ
ンニンの性
質の1つでタンパク質と良好に反応するという特徴がある。その反応機構は、タンニンと
加えるタンパク質の組
み合わせにより様々であると考えられているが、その1つとしてタンニンのフ
ェノール性水酸基とタンパク質のア
ミノ基との間で静電的に強固な結合が生じて分子同士が絡み合う
というものがある。すなわち、図1の水酸基(-OH)が-Oとなり、タンパク質のアミノ基が-
NHとなり結合を形成するというものである。一般にタンニンの渋味はフェノール性水酸基に由

来するものとされているため、この反応により脱渋ができることとなる。 渋味を持つ柿への添加剤
として、食用となる化合物で、アミノ基を有した反応に有効な分子構造を持つコラーゲンペプチドを
用いることにより、加熱後も渋戻りせず、柿の風味を保持することができる。また、コラーゲンペプチ
ドは、近年になり酵素分解、酸分解や発酵によりタンパク質を低分子化する技術が開発され、コラーゲン、ゼ
ラチンを原料として低分子化し、余分な成分が取り除かれたものである。


柿タンニンの主成分であるShibuolの分子構造である。


般的にコラーゲンペプチドといっても様々なものがあるが、本発明で使用できるものは、タンパク質
の構成化合物であるアミノ酸が50残基以下でつながったものを指し、平均分子量が3000~50
00のものに限られる。このコラーゲンを分解して作るコラーゲンペプチドは、水に溶けやすく、ゲ
ル化せず、極めて高い安定性と保水力を有する。コラーゲンペプチドの平均分子量が3000以上と
したのは、添加剤が食用となるタンパク質由来であっても、反応に有効な分子構造を多く持ち、味に
変化を生じない程度の分子量を持つもので、アミノ酸をはじめとして分子量が小さすぎるものは化学
反応自体には優位であるが、添加剤自体が悪味となり味覚に悪影響を及ぼすからである。また分子量
が5000を超える大きいものは柿との混合操作に影響するため、化学反応に不均一が生じる上、製
造過程での操作に負担がかかり添加量も多くなるので、この範囲が好ましい。渋味を持つ柿に対する
ラーゲンペプチドの添加量は、その柿が含有する柿タンニンの量に応じて決められる。処理後の柿
に残留する水溶性の柿タンニンの量が1.2mg/g以下になるようにコラーゲンペプチドで過不足
無く反応させることにより、渋味が残らず、加熱による渋戻りを防止することができる。なお、処理
後の柿に残留する水溶性の柿タンニンの量が1.2mg/gを超えると、強い渋味が残るのでこの
囲に規定した。   

処理する柿は、収穫したままの渋柿でも、アルコールで渋抜きした柿を用いても良い。この原料とな
る柿に、コラーゲンペプチドを柿の重量に対して0.5~3.0%程度の少量を添加して、粉砕・混
合することにより、短時間で渋抜きすることができる。さらに、使用するコラーゲンペプチドは、摂
取された場合に人体に必要なコラーゲンの原料となるアミノ酸やペプチドを効率的に補給することが
できるため皮膚の状態を改善する効果があるとされており、多く摂取したり、例え未反応なものを摂
取したりしても人体に安全でむしろ有益である。

【実施例】

脱渋していない渋味を持つ柿に対してコラーゲンペプチドを加えることで脱渋をする試験を行った。
コラーゲンペプチドは平均分子量3000のものを用い、柿の重量に対して0.2~2.5%まで添
加し、残留する柿タンニンの量を測定し、分析の数値では補えない微妙な渋味の判定については官能
評価を併せて行ない、その結果を表3および図2に示した。柿タンニンの定量はFolin-Denis法により
行なっている。

表3の結果からは、当初、柿タンニンを10.1mg/g含む渋味を持つ柿に対してコラーゲンペプ
チドを0.7%以上添加することにより残留する柿タンニンの残留量が1.2mg/g以下となり、
やや渋味が残るが、アルコールで脱渋した渋柿の1.4mg/gに比べれば渋味が少なく、柿の風味
もほとんど変化がなかった。特にコラーゲンペプチドを1.7%以上添加したものは、ほとんど渋味
は感じられなかった。コラーゲンペプチドを0.5%以下添加した比較例のものは、残留する柿タン
ニンの量が1.5mg/g以上で、渋かった。また図2のグラフからコラーゲンペプチドを1.5%
以上添加しても柿タンニン残留量が1.1mg/g程度でほとんど効果は変わらず、本発明では柿タ
ンニンの残留量が1.2mg/g以下のものに規定する。



次に渋戻りを防止する効果についての試験をした。アルコールで脱渋した渋柿にコラーゲンペプチド
を0.5%、0.7%、1.0%添加して、粉砕した後、沸騰水中に浸漬して、中心温度が85℃に
達してから30分間保持する加熱処理を行なった。この加熱後に柿に残留する柿タンニンの量を測定
し、その結果を表4および図3に示す。

表4の結果からは、アルコール脱渋した渋味を持つ柿を加熱すると、比較例のように柿タンニンの量
が2.1mg/gに増加するが、コラーゲンペプチドを加えることにより、加熱によっても残留する
柿タンニンの量が1.2mg/g以下で渋戻りしないことが確認された。

 

柿渋対策が完了すれば、次は、調理法・保存法などの加工法を確立し新たな商品開発・販売を完成す
れば、量産効果とともに価格逓減も輸出も可能となる。安定的に生産したければ各種の植物工場方式
を導入す
ればよいことである。そう考えている。巷で流布される「資源がない?!」とのそれは「知
恵がない?!」の裏返しであ
ると常々考えるひとりである。

で、短期間であるがわたしも豚皮コラーゲン(残り物を有効活用)で感光材の基材開発に従事した経
験――例えば、写真フィルムメーカの富士フィルムが現在どの分野で活躍しているか想像してもらえ
ればわかりやすい――があるが、食品加工産業に廃棄するところ原理的にはない。

    柿のグラタン

 

     

【我が家の焚書顛末記 18:中国思想 管子】      

  軽 重    ――管仲の経済政策――  

 「経済政策」といっても、もらろん二千数百年前のことである。ここに集録されているエピソ
 ドは一見、たわいない。だが、武力侵略と掠奪による富国策しか念頭になかった当時の背景を考
 えると、管仲の発想はなみなみならぬものがある。「まず物質的な基礎をつくる」ために、かれ
 が、人間、 心埋、権力、客観情勢など一切のものを運用した点をくみとることができよう。

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  ことぱ

 「楚の黄金あるは、斉に菑石(しせき)あるに中るなり。いやしくもこれを操(と)りて工(た
 くみ)ならず、これを用いて、善ならざるあれば、天下、倪(げい)して是(み)んのみ」
 「国、塩なければ腫る、守圉の国は塩を用ること独り甚だし」
 「粟重ければ、万物軽し。粟軽ければ、万物重し。両者衡立せず]
 「下はすなわちその囷京実し、上はもって上に給し君のためにす。一挙して名実ともに在るなり。
 民なんぞなさざらんや」

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   重農軽商

  桓公が管子にたずねた。
 「大商人のもうけをへらして農民のふところをうるおしてやりたい。よい策はないか」
 「穀物の価格があがれば諸物価はさがります。逆に諸物価があがれば穀物の価格はさがります。
 この二つは両立しません。ですから、大商人のもうけをへらして農民のふところをうるおすには
 
穀物の価格を一釜三百円にあげてやることです。そうすれば農民はきっと耕作にはげむようにな
 ると思いま
す」穀物の価格をあげるにはどうするか」
 「まず諸侯、大臣、上大夫に命じて穀倉をつくらせるのです。そのあとで諸侯や重臣には千鍾、
 上大夫には五百鍾、中大夫には百鍾、豪商には五十鍾ずつ段物を貯蔵させます。こうすれば、国
 原の貯蔵をふやすことにもなりますし、農民のふところをうるおすこともできましょう」
 「なるほど」
  桓公はすぐさま、諸侯、大臣、上大夫に命じて穀倉をつくらせた。買い手が多くなったために
 農民は手持の穀物を高く売ることができ、価格は三倍にはねあがった。その結果、大商人は打撃
 を受け農民は莫大な利益をあげることができた。


  《穀物の価格があがれば・・・
》重要物資や生活必需品の価格が騰貴すれば、諸物価も高騰するは
 ずである。ここは、咬物の値上りの帽にくらべて他の物価はさほど値上げになっていない、とい
 う意味である。

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 桓公曰:「吾欲殺正商賈之利,而益農夫之事,為此有道乎?」管子對曰:「粟重而萬物輕,粟輕
 而萬物重,兩者不衡立,故殺正商賈之利,而益農夫之事,則請重粟之價金三百,若是,則田野大
 辟,而農夫勸其事矣。」桓公曰:「重之有道乎?」管子對曰:「請以令與大夫城藏,使卿、諸侯
 藏千鍾,令大夫藏五百鍾,列大夫藏百鍾,富商蓄賈藏五十鍾。內可以為國委,外可以益農夫之事
 。」桓公曰:「善。」下令卿諸侯、令大夫城藏;農夫辟其五穀,三倍其賈,則正商失其事,而農
 夫有百倍之利矣。

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  玉造りの計(石壁謀略)

  桓公が管子にたずねた。
 「都へのぼって局の天子に拝謁したいが、どうも献上する品物が少ないようだ。なにかよい策は
 なか」
 「こうしてはどうでしょう。まず人民に命じて陰里に新しい城を築かせるのです。その際、城壁
 は三重、城門は九重にして外部へ秘密がもれないようにします。城ができ上ったら、城内に玉造
 りの職人を住まわせて石の玉をつくらせます。直径一尺の玉は一万円、八寸の玉は八千円、七寸
 の玉は七千円それに珪玉は四千円、親玉は五百円とそれぞれ値段をきめておきます」

  こうして石の玉を十分につくらせてから、管子は都にのぽって天子に拝謁した。
 「わが君桓公は諸侯をひきつれてご先帝の廟に詣で、周室に朝貢したいと望んでおります。つき
 ましては、諸侯に『ご先帝の廟に詣で、周室に朝貢しようとする者は、必ず彤弓と石の玉を献納
 せよ。しからざる者は朝貢を許さない」と、ご命令をだしていただけませんか」

  天子はもっともだと思い、その旨を天下に布告した。
  天子の命令をうけとった諸侯は、黄金、真珠、穀物、鎔縮、貨幣を器もたせた使いを斉に出し、
 これらのものと交換に石の玉を買いとった。
  かくして、陰里特産の石の玉が諸国に輸出されるにつれて、斉には天玉下の財宝が集まった。
  おかげで斉の財政は豊かになり、八年ものあいだ人民から税金をとりたてる必要がなかった。
 それというのも、管子の考えた、陰里城の「玉造り」の政策によるものである。

 《邦》当時、周の天子は洛陽にいた。斉の国は周よりずっと東よりである。原文は「西のかた天
 子に則せん」となっている。
 《陰里》斉国の地名。
 《円》原文は「泉」。泉は銭の古字。一説にはお金は泉から湧き出る水のように瓜く流通するの
 で、銭を泉と同意義に使ったという。
 《珪玉》上が尖って下の四角な玉。祭祀や褒賞用に天子がよく便った。
 《瑗玉》辺は環、輪状をなしている玉。輪の太さと穴の径と同じくらいである。
 《彤弓》宋塗万の弓で飾りがついている。諸侯への褒賞品として彤弓と彤矢が使われていた。形
 弓は斉の特産ではない。他国の産物も献納物とさせたところに管仲の心づかいの細かさがある。
 権威の物質化今日の目からみれば。素朴なアイディアにすぎないともいえるが、時代的背景を考
 えると、興味深い。当時、すでに周王室の威信は衰え、諸侯の朝貢も形式的なものになっていた。
 諸侯のなかでも、"覇者"である最有力者・斉の桓公が、心から局王室に敬意を表わしていたわけ
  ではない。つまり、管仲は、衰えたりとはいえ天子権威と、の"覇者"としての強い発言力と
 を利用して、特産品の輸出市場拡大をはかったわけである。力を、むだしの武力として行使せず
 貿易に転化したところが、いかにも管仲らしい政策の遂行は、客観情勢の活用
よってのみ有
 効となることを教えてくれる。


 
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 桓公曰:「寡人欲西朝天子,而賀獻不足,為此有數乎」?管子對曰:「請以令城陰里。使其牆三
 重而門九襲。」因使玉人刻石而為璧。尺者萬泉,八寸者八千,七寸者七千,珪中四千,瑗中五百
 。璧之數已具,管子西見天子曰:「弊邑之君,欲率諸侯而朝先王之朝,觀於周室,請以令使天下
 諸侯,朝先王之廟,觀於周室者,不得不以彤弓石璧;不以彤弓石璧者,不得入朝。」天子許之曰
 『諾』。號令於天下,天下諸侯載黃金珠玉五穀文采布泉輸齊,以收石璧。石璧流而之天下,天下
 財物流而之齊,故國八歲而無籍,陰里之謀也。


 
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                                                                        この項つづく

 

 ● 今夜の一枚

Supermoon science: November 2016 moon biggest and brightest in 60 years

theguardian Nov.10,  2016

さあ、今宵は大満月(60年ぶりのスーパームーン)に吠えることにするが、きみはどうする。


 

コメント

夏はシンプルが一番

2016年07月25日 | 創作料理

 

 

                       

        消費と生産は“同じこと”である。
                誰しも生産するときには、必ず何かを消費しているもの。
                しかし、流通が発達した現代では、生産と消費との間に、「空間的なズレ」と
                「時間的なズレ」が大きく存在し、そのため消費と生産が一対であることをな
                かなか感じることができない。  
              

   

                                            
                             Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012 

 



● 夏はシンプルが一番

これは当たり前のことを書くのだが、冬には冬の食事、夏には夏の食事レシピが会うのだと再認識する。
例えば、
夕食のお酒、冬にはあれほど飲んだトリスのホットウィスキーは、夏になるとぴたっと飲まず、
白い金麦のビール
にかわり、食後は、ショットグラスのストレートウイスキーに変わる。昼食は、淡泊
なそうめん(素麺)やざるそば(ざる蕎麦)のリスエスに変わり、これは断っているのだが、彼女が心
配し、助六寿司や鉄火巻きを付けてくれたりするが、シンプルであっさりを好みとする。考えて見て欲
しい。裏庭の取れたての茗荷、ことしは栄養不足かとかで小降りだが、サクサクとスライスしワサビの
効いた市販の蕎麦用汁(つゆ)でツルツルと食せばあっというまに美味しく頂けご機嫌。



とはいえ、スタミナ強壮ということでは者足らない。そこで、ガーリックソース調味料(シーグニング)
を創作することに。といっても、材料は(1)オリーブオイル:大さじ3杯(2)酢:大さじ3杯(3)
レモン汁:小さじ1杯、ハーブソルト(あるいはクレイジーソルト):小さじ1弱(4)ブラックペッ
パー:少々(5)ニンニク(市販の生ニンニクおろし):1かけを大量に作り瓶詰めし冷蔵庫で保存し
ておく。ところで「クレイジーソルト:Krazy Salt」とは、米国ニュージャージー州のHaddon House Food
Products  
社が
製造する岩塩をベースにスパイス・香草等を調合した調味料のこと。ハーブソルトははいか
ほどにもアレンジできる。例えば、岩塩、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、ホワイトペッパー、
バジル、オレガノ、ローズマリー、フェンネル、五香粉、ウコン、コンブパウダー等。もっとも生ニンニ
クでのソース、ドレッシングならガーリックパウダーは不要。これにドレッシング。ソースなら生クリー
ム、ヨーグル、ト、味噌、醤油、ウスターソース、トンカツソース、ブイヨン、マヨネーズなど。大切
なことはホームメイドなオリジナルなものをつくること

 
それじゃ、当面、このオリジナルソースで何するというと、素麺で我が家(親父)風スタミナパスタ―
――例えば、アンチョビとブレッドクラム、アンチョビとオレンジ、貧者のパスタ、プッタネスカ、トマ
トと
アンチョビハーフスリーブ、ボラのからみ、キャンティ、ドライトマトとアンチョビとブレッドク
ラムの
トロッコリ、クルミなどのパスタをアレンジするというもの。バジル、パセリ、トマトは鉢植えし
ているし和風味にアレンジすることもかのだから簡単に作ることができる。そこで、サイドメニューは朝
とれの冷やしておいた白イボキュウリやを四葉(すうよう)キュウリ、四川キュウリを1本塩につけ豪快
にかじれば脱水防止ができトータルで強壮和風パスタとなる。ここで大切なのは、生ニンニクペーストを
オリーブオイルとたっぷりのアミノ酸エキスで和えること。これで、朝起きが幸せな気分になること請け
合いなし。

 

  

● ソイルフリーファーミング:ニンニクの水耕栽培

そこで、つぎに考えたのは、ニンニクの水耕栽培。といってもブログ掲載してきているが(「ニンニクス
ラウトの衝撃」2015.02.015、「最新人工培土工学」2015.11.04) ニンニク苗をフロートに作付け、培養水
に浮かべ一筆学で水流圧で循環移動させていくというもので、露地ものとおなじだが、ソイルフリー(培養
土なし)で栽培するのが特徴――省力化、省エネ(再生可能エネルーギーオンリー)、除草不用、無農薬、
クリーンに作付けする。勿論、「にんにくのトウ」は定点で、半自動、あるいは全自動で切除し、正常に成
長すれば収穫も定点で半自動(あるいは全自動)で収穫し、つぎの加工・検査工程を経て出荷する方式であ
る。これらの生産システムは世界展開可能な治産・地消方式でもあるわけで、なんとなしにこれは実現でき
る思っているが(特許だらけになりそう)、今夜はここまでにしておこう。
 

    

 

【量子ドット工学講座 14 

 

● 透明な発光集光器型太陽電池をつくる

いまさらなのだが、集光型太陽電池は、文字通り太陽電池の発電部に向けて太陽光を集中的に集めることに
より、従来のものよりも効率的に発電を行うことを可能とする太陽光発電の方式で、この集光型は、(1)

レンズ構造を利用して虫眼鏡のように発電部に光を集束させる方式と、(2)色素膜や量子ドットなどを用
いて特定波長の光を効率的に選別する方式とに大別される。今回は、(2)のこの方式で、発光型集光器
(Luminescent Solar Concentrator, LSC)というものを用いて、太陽光に含まれる様々な波長の光を太陽電池が発
電しやすい波長の光に変換し、発電効率を高めようというもので、下図はLSCの模式図である。波長変換さ
れた太陽光は、導波構造によって側面の発電部に到達する。



2年前、ミシガン州立大学のRichard Luntの研究グループが、これまでのLSCでは、波長変換のために色のつ
いた材料を用いてたが、可視光がほぼ完全に透過(=見た目が透明)する一方で、近赤外領域の光を補集す
ることができる材料を開発することに成功している。この辞典で波長変換効率は1%程度であるものの、今
後最適化を進めることで最大5%にまで向上できるとしていた。(従来の季有色LSCの効率は7%程度)。

の特許(「特開2016-131249 太陽光発電機及びその製造方法」)は、この発光変換器101が、発光体の
マジックサイズクラスタ110、MSC(Masic Size Cluster)を有する。好ましくは、発光体が、第Ⅳ族及び
第Ⅵ族からの2つの元素の化合物、例えばPbSe
を有する。MSC110は、透明な導光素子120に埋め込
まれてもよく、またはこの透明な導光素子120の表面上の薄膜に埋め込まれてもよいものとする。


特開2016-131249 太陽光発電機及びその製造方法 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 2016年07月21

ところで、クラスタ-の基本的な特徴とは:最近、材料の微小化技術が大きな進展を見せているが、当然の
ことながら微小化に伴い、材料の持つ基本的性質も本質的に変化する。固体の寸法が有限であることによっ
て現れる新しい現象が問題にされる寸法は1~10ナノメートル以上の領域であり、寸法が有限であるとい
う境界条件のために、微粒子の電子エネルギー準位は離散的となり、低温における比熱などの熱力学的性質
や磁性などの基本的物性に大きな異常が現われる。
また、遠赤外、近赤外の領域に連続固体とは異なる新し
い吸収帯が現れる。一方、超微粒子の構成原子のかなりの部分が'表面'にあるので、単位質量あたりの表面
積が非常に大きくなる。

原子を稠密充填をすると、構成原子数が13個のときに正二十面体の閉殻構造をとる。このとき内部にある
原子は1個しかなく残りはすべて表面にある。さらに42個の原子をその周囲に積み重ねていくと、再び正
二十面体構造が現われる。この構造でも原子の総数55個のうち、内部にあるものの数は13個にすぎない。
このように、全構成原子のうちで表面原子の占める割合が圧倒的に大きいのがクラスタ-のひとつの特徴で
ある。このような正二十面体の構造はファンデルワ-ルス結合をもつ希ガス原子のクラスタ-にも金属結合
をもつ金属原子からなるクラスタ-にもしばしば安定な構造となる。 

閉殻の電子構造を持つ原子や分子から構成されるクラスタ-は、それらの構成原子・分子が弱い相互作用で
結合しているため、各原子・分子の価電子は孤立していると考える。従って、それらから構成されたクラス
タ-の電子状態には原子・分子の個性が残っている。一方、アルカリ金属など開殻の電子構造を持つ金属原
子から構成されるクラスタ-では価電子が非局在化し、全系の性質は電子構造によって決定されていると考
えられる。従って、安定なクラスタ-が現われるサイズ(マジック数)も電子構造の安定と関係がある。た
とえば、ナトリウムクラスター、Nan(4≦n≦100)の質量スペクトルから、そのマジック数がn=
8、20、40、58であることが知られている。電子殻模型によって、このサイズではクラスタ-が閉殻
の電子構造を持っていることがわかる。さらにサイズが103~106個になると安定性に対するサイズ依存
性には長い周期の振動構造が現われる。 

クラスタ-の電子構造がサイズとともに特異的に変化する最も典型的な例が水銀クラスタ-、Hgn である。
水銀原子は最外殻電子が6s2であって電子構造が閉殻である。そのためHgの2量体の結合はファンデル
ワ-ルス的であり、その結合力は希ガスの2量体と同程度である。しかし、Hg原子が凝集すると室温では
液体金属になるという事実と組み合わせて考えると、Hg原子が集合するとともに絶縁体的電子構造が金属
的電子構造に変わっていくということになる。構成粒子数nが小さいのHgnでは、6s軌道と空の6p軌
道は相互作用せず、クラスタ-内のHg原子間の結合がファンデルワ-ルス的であるのに対し、サイズの増
大に伴って徐々に各々のHg原子の6s軌道と6p軌道との相互作用を強め、価電子がクラスタ-全体に非
局在化して金属結合を形成するようになることが明らかにされている。

ガラス窓の表面に視界を遮ることなく太陽電池を敷き詰めることも可能になる。

このように、量子ドットは集光も光電変換も利用できるが、今後は具体的に実験データの開示により研究開
発進捗がわかってくる。

 

コメント

フェンネルシードと山椒ペースト

2016年05月21日 | 創作料理

 

 

  

                            この世に、引きこもらないで専門的になりうるような職業は、何一つ存在しない

 

                                                                         

                                   Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012 

 

 

フェンネルシードをロースし粉末が沢山あるからと言うので、料理に掛け混ぜ食するからと瓶ごと部屋に持ち込む。免
疫力も落ち、疲労回復がことのほか遅いので登山は延期し休養日とした午後から、作業の手をとめ、「サントリーのト
リス・クラシック」をタンブラーに注ぎ、ほんの少しフェンネルシードパウダーを加えかき混ぜ試飲するが、少し甘く
変化しフェンネルの香りがするウイスキーに変化、悪くない、いや、これはいけるかもしれないと確信する。言ってみ
れば「ダッチ・ジン」あるいは「ホーフハウト プレミアム ジュネヴァ」のようなウィスキーからスピリッツ(ジン、
ウオッカ、アブサン側にシフトさせたようなお酒と言った方がわかりいい。「ジュネヴァ・ジン」は元々、17世紀中
期のオランラでジュニパーベリーをアルコールに漬けて蒸留したものが熱病の特効薬に用いられていたが、その独特の
香りや風味、味わいがオランダ人に好まれオランダを代表するお酒になる。その後、英国王ウィリアム三世は故国オラ
ンダを偲び英国に広めたため、英国産ジンとしてドライジンを作ったとされるので、偶然にも、元祖回帰させたことに
なる。



ジンは、ライ麦・大麦麦芽・ジャガイモ・トウモロコシを主原料にした蒸留酒。オランダのジュネヴァ・ジンは原料を
糖化・醸造した後、副材料を加える単式蒸留法をとる。ドライ・ジンと比べて大麦麦芽を多く入れ作るので 麦芽の香り
が強いが、蒸留した原酒にジュニパー・ベリー、スターアニス、イリス(ニオイアヤメ)の根、オレンジの花、フェン
ネルシード、カルダモン、蜂蜜を3回蒸留しものを加え再度蒸留しつくるのだとか。さらに、アブサン(absinthe)は、
フランス、スイス、チェコ、スペインを中心にヨーロッパ各国で作られている薬草系リキュールの一つで、ニガヨモギ、
アニス、ウイキョウなどを中心に複数のハーブ、スパイスが主成分であることネット上で解説されている。

さて、ウィスキーの次に何しよう?!

  Viktor Oliva

The Absinthe Drinker

  GRACEFUL TOUCH — Tord Gustavsen trio

Viktor Oliva Im Heilbad

これで、フェンネルシードの話は一旦終わるのだが、夕食時には、山椒ペーストの話題が「降って湧く」。ことの始ま
りは、彼女がテレビ情報で標語の山椒ペーストに感動したのか、これを家で作ると言う。この山椒「朝倉サンショウ」
は、枝にとげがなく、さわやかな香りが特徴。兵庫県やJAたじま(豊岡市)などが生産拡大に努めている。同市は昨
年、イタリアで開かれたミラノ国際博覧会(万博)などの機会を利用して、PRも続けてきた。同市の全額出資会社「
やぶパートナーズ」が輸出。市内の農家から実の供給を受け、地元の「畑特産物生産出荷組合」に加熱処理や冷凍、袋
詰めを委託するという話題である(「養父市特産の朝倉サンショウ 欧州への輸出開始」神戸新聞 2016.04.25)。

この「朝倉山椒」の栽培は400年ぐらい前から行われ、昭和3年に植物学者の牧野富太郎がトゲのない山椒として朝
倉の山椒を新品種と認定、勿論、山椒はみかん科の植物で、リモネンという柑橘系の味がする成分を含むが「朝倉さん
しょ」はこのリモネンを普通の山椒より多く含んでおり、京都で主に佃煮用に使われ、生産量は平成25年度で3.7
トン。JAたじまの朝倉さんしょ部会には406人が所属。朝倉さんしょ部会は平成21年に立ち上げたが、山椒は枯
れやすく、改良していく取り組み、実がなるまでには定植から5年程度かかり、急には生産量は増やせない。現在は山
椒の木は5000本程度しかないが、これをあと2年で1万本ぐらいに増やす。1万本規模になると生産量は50トン
程度になり、大口の注文にも応えられるようになり、1億円ぐらいの売り上げが見込めるようになるのこと。

買ってきた山椒を湯煮込み湯切りし、水洗いしを繰り返す(回数は好み)。その後、フードプロセッサーに入れオリー
ブオイルを入れ、塩を加えペーストにし、早速、メンチカツに添えて夕食として出された。悪くない、少し辛みは後を
引くが十分だろう。彼女はオリーブオイルを入れすぎたことを後悔していたが、問題ない。山椒の辛味成分は、サンシ
ョールとサンショウアミドで、香り成分はジペンテン、フェランドレン。そこで、マヨネーズやチーズ、卵黄、食用油
でコーティングすれば、味覚野と触覚への刺激強度は緩和されるはずだから大丈夫。ガーリック、山椒に少し多めのオ
リーブオイル、アンチョビ(あるいは、焼いたヘシコ、炙り鮒寿司)を加え、フードプロセッサーで、時間差を付けて
破砕しペーストし、茹で上がったパスタに絡めるだけで、簡単に美味しい山椒ペーストのパスタ若狭風(あるいは近江
風)になるよとそんなことを話す。
 



● 高変換効率太陽電池工学の此岸:分光型太陽電池の効率が1.4倍に

 
今月17日、豪州のニューサウスウェールズ大学の研究グループ開発した分光型4接合化合物半導体(インジウムガリ
ウムリン/インジウム - ガリウム - 砒素/ゲルマニウム)系太陽電池モジュール(28平方センチメートル)で世
界初の34.5パーセントの変換効率を達成したと発表。これは先回の3接合型モジュールより44%変換効率が向上
している(下図、願ダブクリ参照)。



プリズムを使用していること、多接合無機化合物半導体系であるため、集光型と比べコストは安くコンパクトになるも
のと考えられる(詳しいデ情報データ不詳)。それにしても着実に夢が実現されようとしているね。


 

コメント

冬の伊吹うどん我が家風

2016年03月20日 | 創作料理

 

 

 

 

             力ある者は疾(と)くもって人を助け、財ある者は勉めて
             もって人に分ち、道ある者は勧めてもって人に教う。      
                              
                              
  墨子 『尚賢』

                                                                                                                                                  

      ※ 単に"人材を尊べ"という徳目ではない。能力よりも縁故や情実がものをいう社会を、墨子
               は痛憤する。それは人々を無気力にし発展を阻止するものだ。能力あるものを正当に評価
               せよ、身分や感情で差別するな、と。ここにおいて、無差別を説く「兼愛」と、能力主義
               を説く「尚賢」とは表裏一体をなすのである。
 


        尚賢 - 人の能力を正当に評価せよ 

【中国の思想: 墨子Ⅴ】
 

  公輸――墨子と戦争技術者
  尚賢――人の能力を正当に評価せよ
 兼愛――ひとを差別するな
  非攻――非戦論
 節葬――葬儀を簡略にせよ
 非楽――音楽の害悪
 非命――宿命論に反対する
 非儒――儒家批判
 親士――人材尊重
 所染――何に染まるか
 七患――君子の誤り七つ
 耕柱――弟子たちとの対話
 貴義――義を貴しとなす
 公孟――儒者との対話 

《解説》「尚賢」は字義どおりに解釈すれば、賢人をとうとぶことである。だが、かれのいわんとするとこ
ろは、しかく単純ではない。かれはいう。「官に常貴なく、民に終賤なし」(尚賢・上)――貴族がいつま
でも貴族であっていいはずはなく、人民がいつまでも卑賤であっていいはずもない。上のものが、いつまで
も上にいられると思うな。政治を、無能な貴族の手から解放せよ。当時、世襲的な貴族政治は、人々を窒息
させようとしていた。どんな才能があっても、低い身分に生まれた者に、門はかたく閉ざされていた。墨子
は、かれらの声を代弁した。したがって、「尚賢」は不平等と差別に対して平等無差別を主するものであり、
「兼愛」に通ずる。この停滞した社会の危機を救うものは「尚賢」であり、権力争奪の惨禍を救うものは「
兼愛」である、というのだ。なお、「尚賢」は上・中・下とあり、ほぼ同じ論旨だが、ここには最も整って
いる下編を訳出した。 

 

【ミッドナイトのレイモンド・カーヴァー】


   父さんの財布

   自分の死について考えるようになるずっと前から、

   死んだら両親のとなりに埋めてくれよと

   父さんは言っていた。両親の死んだことが父さんには

   とても辛かったのだ。

   父さんは何度も繰り返して言っていたから

   母さんも僕も

   そのことはよく覚えていた。しかし

   最後の息が肺を出て、命のしるしがまさに失せんとするとき

   父さんは自分がそこに収まりたいと切望していた場所から

   五百十二マイルも離れた町にいた。

   そういうのが僕の父さん。死んでからも

   落ち着きのない男。死んでからもまだもういっぺん

   旅行するつもりなんだものな。

   生まれついての放浪好きで、やれやれ

   この期に及んでまだどこかに行こうとしている。

   大丈夫です。おまかせ下さいと

   葬儀屋は言う。ほの暗い光が

   窓から射してほこりっぽい床に落ち

   僕らはそこでじっと待っていた。その午後。

   やがて男が裏手の部屋から出てきて

   ゴム手袋を手から剥がした。

   彼の体には防腐剤の臭いがついている。

   大きな方でしたなあ、と葬儀屋は言った。

   それから彼はこういう小さな町に住むっていいもんですよと

   僕らに話し始める。

   この男さっき父さんの血管を切開してきたばかりなのだ。

   どれくらいお金かかるんでしょう? と僕は訊ねる。

   男はメモ帳と鉛筆を取り出して

   書き始める。まずは処置費。

   次に遺体の移送費があって、これが

   1マイルにつき25二セント。

   私は往復せにゃならんから

   その料金。それに加えて食事が、ええと、6回

   モーテルに二泊。まだ計算はつづく。

   時間料金と手間賃が210ドル追加。

   しめてこれだけですな。

   彼は値切られることを覚悟していた。

   計算を終えて顔を上げると

   両方の頬にひとつずつ小さな

   赤みがさしていた。ほの暗い光が

   ほこりっぽい床の同じほの暗い場所に

   射していた。わかりましたというように

   母さんはうなずいた。でも母さんには相手の言うことなんて

   一言もわかっちゃいない。

   父さんと二人で家を出たときから

   何かどうなっているのか全然

   わかっちゃいないのだ。わかっているのは

   何はともあれお金がかかるらしいってことだけ。

   母さんはハンドバッグから父さんの財布を

   取り出す。その午後

   小さな部屋の中に僕らが三人。

   息づかいまで聞こえる。

   僕らはしばしその財布を見つめる。

   誰も何も言わない。

   その財布からは生命の温もりがすっかり消えうせていた。

   古くて、ほころびて、汚れていた。

   でもそれは父さんの財布だった。母さんはそれを開けて

   中をのぞき、金をひとつかみ取り出す。

   このとんでもない最後の旅行のために消えるさだめの

   その金を。


                                   My dad's wallet



    Long before he thought of his own death,
    my dad said he wanted to lie close
    to his parents. He missed them so
    after they went away.
    He said this enough that my mother remembered,
    and I remembered. But when the breath
    left his lungs and all signs of life
    had faded, he found himself in a town
    512 miles away from where he wanted most to be.

    My dad, though. He was restless
    even in death. Even in death
    he had this one last trip to take.
    All his life he liked to wander,
    and now he had one more place to get to.

    The undertaker said he'd arrange it,
    not to worry. Some poor light
    from the window fell on the dusty floor
    where we waited that afternoon
    until the man came out of the back room
    and peeled off his rubber gloves.
    He carried the smell of formaldehyde with him.
    He was a big man, this undertaker said.
    Then began to tell us why
    he liked living in his small town.
    This man who'd just opened my dad's veins.
    How much is it going to cost? I said.

    He took out his pad and pen and began
    to write. First, the preparation chares.
    Then he figured the transportation
    of the remains at 22 cents a mile.
    But this was a round-trip for the undertaker,
    don't forget. Plus, say, six meals
    and two nights in a motel. He figured
    some more. Add a surcharge of
    $210 for his time and trouble,
    and there you have it.

    He thought we might argue.
    There was a spot of color on
    each of his cheeks as he looked up
    from his figures. The same poor light
    fell in the same poor place on
    the dusty floor. My mother nodded
    as if she understood. But she
    hadn't understood a word of it.
    None of it had made any sense to her,
    beginning with the time she left home
    with my dad. She only knew
    that whatever was happening
    was going to take money.
    She reached into her purse and brought up
    my dad's wallet. The three of us
    in that little room that afternoon.
    Our breath coming and going.

    We stared at the wallet for a minute.
    Nobody said anything.
    All the life had gone out of that wallet.
    It was old and rent and soiled.
    But it was my dad's wallet. And she opened
    it and looked inside. Drew out
    a handful of money that would go
    toward this last, most astounding, trip.

 

 Hike & Fly Monte Cimone




【創作レシピ: 冬の伊吹うどん我が家風】

ご近所の方から頂いた大根が余っているというので、それじゃお昼は雪見うどんにしてはと逆提案する。と
ころで、ここで
言う”雪見”は、大根おろしをさすが、山芋(長芋)、チーズ、玉子とじなどの白いものを
総称して世間ではそう言うらしいが、そのまま「大根のおろし」とか「大根おろし」とも呼んでいる。また、
うどんは乾麺も生麺があり、それをゆで、そのままだしに入れるか、夏場などは冷水や氷で冷やし、水切り
スープ(だし)なしで「ぶっかけ」のようにして頂いたりする二通りある。おろした大根を堅め(加減は好
みで)、だしあり、だしないのうどんに乗せる。この場合、大根おろし単品でトッピングするか、あるいは
なめこ、納豆、たまご、山芋などを合わせ和えたりした上で、さらに、七味、一味、花鰹、梅干し、醤油、
わさび、ショウガ、昆布茶、柑橘類の絞り汁などを振りかけるがそのバイオレーションは様々である。今日
の彼女のレシピは、うどん玉と市販の本だし顆粒でスープをつくり、ネギ、竹輪を具材として一味(唐辛子)
を振りかけたものをつくる。冬場は暖かいスープをすすり飲めば身体がホカホカになる。

ところで、おろした大根の水気をうどん鉢のうえでよく切って盛らないとスープに解け風味、食感を喪失し
てしまうと彼女は言う。それじゃ、うどんにスープを注ぎ入れたら、片栗(くず)粉を水で溶きショウなど
の具材を香り付けに加え加熱し、玉子綴じの様に餡にしてうどんに掛け、その上にたっぷりとおろし大根を
のせれば、餡が絡み冷めにくく、食感や風味が生かされより美味しくなるのではと提案する。メニューのネ
イミングは「冬の伊吹うどん我が家風」として、夏場は「ぶっかけ」として「夏の伊吹うどん我が家風」と
してはどうかと手応え感がやってきたという話である。
 

 

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バラとカモミールのバスボム

2015年06月11日 | 創作料理

 

 


 

    カモミールの苗床のごとく、踏まれるたびに成長せよ。

                                               ドイツ地方の古訓

 

最近は寝所ではなく書斎のソファで睡眠をとっている。今朝も、目を覚ますと彼女がカーテンを
あけながら、部屋が少しくさいから掃き出し窓をあけるわよと言う。そうか加齢臭がいやなのか
と言うひと悶着があった後、朝食をすませカモミールを摘み取り輪ゴムで束ね、そのままビール
のガラスジョッキーに挿し入れ、作業に入り、下の息子が買ったという鉄火巻きを昼食に頂き、
しばらく作業を再開するがさすが三時を過ぎると疲れ、休憩がてら、いつものローイングジムを
開始すると、部屋中にアップルミントとは違う、ほの甘い林檎の香りが立ちこめていることに気
づき、台所で食器を洗っている彼女に洗剤のアロマではないかとたずねると、否うとの返事で、
そうかカモミールだったのかと考えていると、小さな虫が部屋に持ち込むから気をつけてと釘を
さすので、今度は陰干しポプリにしようかと言うと、それもいいんじゃないと応える。

 

そこで、ネットをみていると、バラとカモミールのバスボム(入浴剤)のレシピが紹介されてい
た。それによると、ボール、金型、
ハーブエッセンシャルオイル、グリッターに、バラのとカモ
ミールのポプリなどを準備しつくるという(下写真)。へぇ~こんな楽しい世界もあるのだと感
心。

  • 重炭酸塩ソーダー 1カップ半
  • クエン酸  1/2カップ
  • スイートアーモンドオイル、グレープシードオイル、オリーブオイルなど 大さじ2杯
  • 乾燥したバラの花びら 一握り
  • 乾燥カモミール 一握り
  • ローズの精油
  • ラベンダーの精油

  

   

【日本の政治史論 31:政体と中枢】
    

「古賀の乱ってなんだ "I am not ABE  " 」(『進撃のヘーリオス Ⅱ』2015.04.04)で 触発され
るように、積んでおいた本を取り出し読みはじめた。そして、この国の政体を考えみよう。その
結果、どのようになろうとも未来志向できる手がかりを明らかにしたという動機から掲載してい
きたい。まずは第5章から読み進める。
    

  福島のメルトダウンは必然だった…政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!?家族の
 生命を守るため、全日本人必読の書。「日本の裏支配者が誰か教えよう」。経産省の現役幹
 部が実名で証言。
発電会社と送電会社を分離する発送電分離。このテーマについて本気で推
  進しようとした官僚が何人かいた。あるいは核燃料サイクルに反対しようとした若手官僚も
  いた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、多くは経産省を去った。私も十数年前、発
 送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、危うく日本に召喚されてクビになるとこ
 ろだった。その理由とは何だったのか――。(「序章」より)。改革が遅れ、経済成長を促す
 施策や産業政策が滞れば、税収の不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう、「政府
 閉鎖」すら起こりかねないのだ。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経
 済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議
 院議員選挙がある2013年、私はそう踏んでいる。(「まえがき」より)
 
 

                             古賀 茂明 著『日本中枢の崩壊』   


    終章 起死回生の策
                                      財務官僚は経済が分かっているのか 

  日本の状況を考えると、最初に力を入れなければならないのはデフレ対策だ。デフレがす
 べ
ての経済活動を停滞させている大きな原因だ。来年物価が下がるだろうと思っている人が
 多数
派なら、何を買うにしてももう少し先延ばしにしようと思う。物価が下かって景気が悪
 いから
給料も増えない。企業だって、なにも不景気なのに投資する必要はないと考える,
  毎年.1パーセントも物価が下がっているのは世界でも日本だけだ。
 もしデフレが解消して、「来年は物価が下がりそうだとなれば、経済の成長も絵か描ける
 うになる。投資や消費も活発になり、資産価格は将来の期待の問題だから、土地の価格も場

 所によっては上がるようになる。

  そうなれば、国の保有資産もどんどん売ればいい。いまだに財務省の天下り先確保のため

 に、JTの株を持っているなんてちょつと信じられない話だ。それも売りに出せる。
  資産売却の関連でいえば、東日本人震災の復興対策で国債を発行する際に、公務員宿舎や
 独
立行政法人の資産を償還財源とすることを提案したい。10年物国債で30兆円発行する
 なら30
兆円分の国の資産を10年以内に売却して、残高の増加かなくなることを保証する
 のだ。

  こうすれば、震災を奇貨として増税しようという動きへの牽制にもなる。
 さらには数百兆円の資産売却計画を発表し、10年後には国債発行残高を百兆円以上減らす
 ことを宣.一白するというのも一案だ。国債残高が10000兆円を超えると大騒ぎしてい
 る
人々は、これですいぶん安心するだろう。無駄な利息の支払いも減り、金利上昇局面に対
 する備えにもなろう。


  デフレを解消して、資産を売りに出して、それと同時に成長戦略を描く。世界のどの国よ
 りも早く成長分野に手をつけて、国全体の経済の成長率を押し上げる必要がある。
  かといって、成長戦略を考えてなんらかの成長分野に補助金を出すとか、研究開発のため
 の大減税をするとか、そういった「ばら撒き行政」的なことも財政的には許されない。新し
 い産業や成長分野は、民間主導でがんばつて切り開いていくしかない。
  だからこそ、自由な企業活動のための「開国」、すなわちTPP(環太平洋洋戦略的経済
 連携協定)への参加が必要だ。いままでタブーだった改革であっても思い切ってやるしかな
 い。農業でも医療でも保育でも、基本的には民間でなんでもできる仕組みを作るからがんば
 ってくれという戦略と、それを信じてもらうメッセージが必要になるのだ。

 電子レセプトとは

  また、「一体改革」というからには、入るほうだけでなく出るほう、つまり社会保障の効
 率化も不可避だ。ところが、民主党政権では、たとえば医療の効率化を進めるためのレセプ
 トの電子化も止まっていた。こうした社会保障の効率化も思い切って進める。
  そうした全体像、全体の政策パッケージがあるなら、消費税増税の議論もどんどんすれば
 いい。税といっても消費税だけでなく、たとえば相続税改革などを含めた税制全体の議論も
 必要だ。全体を改革するなかで、「景気回復と経済成長がうまくいけば、消費税は10パー
 セントで済むかもしれない、うまくいかなくてもご5パ-セントで済みそうだ」といった将
 来像を描ければ、国民も納得する。


ここで、著者は「自由な企業活動のための「開国」、すなわちTPP(環太平洋洋戦略的経済連
携協定)への参加が必要だ・・・・・・」と述べているが、日米経済構造協議の"半導体不平等条約"の
ように、またTPPでの米国の自動車関税圧力や遺伝子組み換え農産物のように、「経済的自由」
と「政治的自由」とは異なることを峻別できなければ、単なる脇の甘い原理主義的主張に過ぎな
いのではと考える。


  では、こうした全体像を淮が描くのか。これまでは、日本経済が高度成長に乗って順調に
 発展してきた仕組みに、旧大蔵省・財務省も含めて、みんな安心しきつて乗っていた。財務
 省だけか悪いのではなく、官僚も政治家も、政治家を選んでいる国民も、油断していた。私
 は、財務省が強力に主導して今日に至ったということより、財務省が本当に問題を分かって
 いたのかということのほうが不安だ

  財務省の官僚たちは、2010年末の予算編成の過程でも上手にシナリオを作り、増税の
 ための説明資料をきれいに準備して、2012年度以降の増税は絶対に不可避です」という
 イメージ作りを.生懸命やっていた。でも、彼らの議論を聞いていると、「この人たちは本
 当に経済のことが分かっているのか」という不安か大きくなる一方だ。

  一つには、先ほども何度もいったように、成長戦略への言及がほとんどない。国の財布を
 預かっているから自然と堅め堅めに見積もるメンタリティーかあろのは分かるが、増税だけ
 で1000兆円の借金の問題を解決しようとしているのではないか、という疑念が拭い切れ
 ない。
  消費税は広く薄く徴収するので抵抗が少なく、他の税に比べれば増税しやすいし、歳出を
 削るのに比べれば批判の声も少ないかもしれないという考えがあるのだろう。

  財務省がこうした袋小路に入り込んでいるとすれば、政治家が全体の絵を描く必要性はま
 すます高まっている。各省庁がばらばらにやってもうまくいくはずがない。全体の絵を描く
 ために、財務省や経産省、内閣府など各省庁をコーディネートして動かす必要がある。いま
 ほど霞か関を超える目を持って、全体を勣かすことのできる政治家の能力が問われていると
 きはない。
  霞が関の内外でいろいろな議論を聞いていると、役人の議論そのものに限界がある部分が
 見えてくる。やはり役人にばかり頼って政策を作る現状を変えなければいけない。

                       若者は社会保険料も税金も払うな 

  ここで、少し視点を変えて、若い人の立場に立って日本の将来を見てみたい。
  経済財政政策担当大臣になった与謝野氏は、就任直後に、いまかんばって税金を払ってお
 け
ば将来しっかり戻ってくろという安心感があれば、国民にも納得してもらえる、というよ
 うな
趣旨の発言をした。消費税増税について、テレビ局が街頭インタビューすると、多くの
 人が、
将来が心配だから増税は仕方ない、といっているのを見る。

  しかし、この考え方は根本的に間違っている。民主党政権がいったことは、「社会保障費
 か
どんどん増えていく、さらにこれを充実させたい、そのためにはお金が足りない、だから
 税制
と社会保障の見直しをして、どうしたらいいか考える」ということ。要するに、いまの
 お年寄
りのために払うお金を工面するために増税させてくれといつたのである。

  日本の年金は賦課方式である。つまり、今年の年金は今年の保険料収入と税金で支払うと
 いうもの。積みきて方式だと思っている人が多いから、「いま払っておけば将来戻ってく
 る」という発想になるが、そうではない.いまのお年寄りか払った年金保険料や過去の税金
 はほとんど使ってしまった。今年必要な年余は今年の保険料と今年の税金で支払わなければ
 ならないのだ。

  これを理解している人は、驚くほど少ない。自分が払った保険料はしっかり貯金されてい
 る
と思っている人か多いのだ。政府もわざとそう思わせているのではないかと私は疑ってい
 る。
もし仮に、若い人に、「あなたが払った保険料や税金は、すべて今年お年寄りのために
 使っ
てしまいます」といったら、若者は梁たして保険料を払うだろうか。

 「じやあ、僕たちの年金は誰が払ってくれるの?」「それは40年後の若い人たちです」「
 だっ
て、その頃若い人はもつと減ってるんでしょ」「だから、税金をどんどん上げるんです
 よ」「い
まだって、僕たちギリギリの生活だよ。その頃の若者はもつと苦しくなってるんだ
 から、払っ
てもらえるはずないじやない」「だから、政府は成長戦略で経済成長を確保しよ
 うとしていま
す。将来の日本はバラ色ですから、私たちを信じて、いまたくさん保険料や税
 金を納めてくだ
さい」「成長戦略?冗談じやないよ。そんなもの当てになるか。何をやるに
 も年寄りや農家
や中小企業経営者やできの悪い大企業、それに組織労働者を守るだけで、ど
 うやって成長する
というんだい。誰もそんなもの信じてなんかいないよ」「……」「もう保
 険料なんか払わない。
税金も払いたくない。その分自分で貯金して、中国やインドの昧でも
 買っておいたほうかよっぽど安心だ。少なくとも消えてなくなるなんてことはないからね」
  ――こういうことになるのではないか。

  しかし、実はこれは若者としては極めて正しい答えだと恩う。彼らから見れば、社会保険
 料
を払わない、増税にも応じない、それが正しい答えだ。
  それは企業のことを考えてみれば分かる。普通の企業なら次のようにするだろう。
  構造的な問題で業績は簡単には回復しない。借金は山のように積み上がり返す当てはない。
  しかし、いまならまだ望みか完全に断たれたわけではない。ならば、会社更生法を申請し
 て
思い切ったリストラを行い、債権者にお願いして借金の一部を棒引さしてもらおう。それ
 で身
軽になれば、新たにスポンサーとして出資してくれる企業も出る。債晦昔の理解を得る
 ために
は年金債務のカットもやむを得ない。

  そう、日参航空が殼近たどった道筋である。若者は、将来の日本の株主として税金や保険
 料
を強制的に徴収される、いわば出資者である。彼らから見れば、日本が破綻して、IMF
 が乗
り込んで、公務員を削減、無駄な既得権保護の補助金をカットし、年金の飼を引き下げ、
 支給
開始年齢を引きヒげるなどの改革をやってもらったほうが得だ。
 
   つまり、本来はこれと同じことを政府がやらなければいけない。
  年金をはじめとした社会保障改苓。支給開始年齢の引きトげはもちろん、裕福な層を中心
 に支給額も引きドげるべきだ。医療も高齢者だからと無条件に優遇するやりゐはやめなけれ
 ばならない。医師会がいくら反対しても、レセプトの電子化を直ちに義務化し、株式会社の
 医療参
入も認めるなどの改革を行う。

  農家だから、中小企業だから、紙鳶だからという助成策はすべてやめろ,
  公務員は大幅削減、給与も民間以七にカットする、天下り団体は廃止する。
  新たな産業を件ばすためにタブーとなっている改革もすべて直ちに実施する。農業を例に
 取
れば、農業への昧武会社の参入を完全自由化する、休耕地への課税を強化する、農地の転
 用を
厳格に禁止する、TPPに参加して、たとえ時間をかけても例外なく関税を撤廃する…
 ……
 若い人たちにとつてみれば、こうした血を流す改革を実行して、30年後の日本の経
 済か万
全だということを保証することこそが、真の社会保障だ。税金を上げます、だから安
 心だ、な
どという政策はまやかし以外の何物でもない。

  消費脱牢は一当面10パーセント」と自民党がいった。「当面」とはどういう意味か。つ
 ま
り、もっと上げます」といっているのである。それに菅総理は飛びついた。
 
  放蕩息子が家に帰ってきて、こういう。
 「母さん、金がなくなったから、『とりあえず』10万円くれない」
 「あんた、何いってるの、仕事するっていってたのはどうなったの。ちゃんと稼ぐこと考え
 ないとだめじゃない」と母。
  息子はこう開き直る。
 「仕事のことはいろいろとむずかしくてさ。でも今年中にはなんとか探すからさ。それより
 も、急がないとサラ金の取り立てか厳しくて、違約金でどんどん借金が膨らんでるんだよ。
 そのうち家にも取り立てに末ちやうかもしれないよ。そうならないようにさ、とりあえず
 10万でいいからさ。早く出してよ」

  いま日本で起きていることは、まさにこれだ。まず、稼ぐことを考えなければいけないの
 に、国民に危機感を煽って、「とりあえず」の増税を受け入れさせようとしているのである。
  若い人から見れば、増税を決める前に椋ぐための痛みを伴う改革を決めるべきだ、となる。
 もちろん、血が流れる改革だから命がけだ。しかし、それにこそ政治家は政治生命を賭けな
 ければならない。
  だが、菅総理は何を間遼ったのか、増税に政治生命を賭けてしまったようだ。まったく経
 済が分かっていないとしかいいようかない。

                               「最小不幸社会」は最悪の政治メッセージ

  とはいえ、悲観してはいけない。不安だけを膨らませ、後ろ向きになると、衰退が早まる。
 私がもっとも懸念しているのも、日本人に蔓延しつつある縮小の思考回路だ。中国をはじめ
 とするアジアの国々に猛追され、いま、日本人は自信を失い、競争をすると負けるのではな
 いかという不安に怯えて、萎縮している。すると、どうなるか。
 

  リーマン・ショックが世界を覆う前、欧米の投資家が投資先を求めて、日本を訪問しにき
 たことがあった。日本は復活してきた。しかも、中国をはじめとする伸び盛りの市場か近く
 に控えている。日本は高い技術も持っているし、資金力もある。中国とは古くからの歴史的
 関係を築いており、同じ漢字を使っている。今後、日本経済は再び急上昇し始める司能性か
 高い。だから、そろそろポートフォリオを変えて日本に本格的に投資しようかと考え、現地
 で調査したいというのか彼らの来日目的だった。

  しかし、日本本に来てみると、会う日本人、会う日本人、「もう日本経済はだめだ」と賠
 い顔
をする,自分たちの国はアジアで商売したいが遠い。言葉もまったく違うし、資金的に
 も限り
がある。日本は羨ましいと思っていたら、当の日本人が自分たちの見方を打ち消す。
  彼らは本当に日本経済はもうだめなのかと思い、日本への投資から徐々にを引いていった。
 実際に、欧米の投資家たちが来日した前後、日本の株価は少し上がったが、その後、また

 迷を始めた。


  逆にいえば、われわれ日本人が元気を取り戻し、これから日本は再び成員軌道に乗るに達
 い
ないという期待感を世界の国々に抱かせるだけでも、海外からの投資は増え、日本経済は
 活気
づく。ところが、まだGDP三位の経済規模と世界最高水準の技術と人材、有数の資産
 を持っ
ていながら、日本人はみな塞ぎ込んでいる。メンタル・デフレという言葉があるが、
 まさにぴ
ったりだ。

   これはメンタリティの問題なので一朝一夕には変わらないが、政治と行政にも責任がある。
  いい例が、菅総理の基本方針、「《最小》《不幸》社会」だ。ネガティブな言葉を2つ重
 ねたこ
の原語には、この国はこれ以上発展しないというイメージがある。ジリ貧の方向性こ
 そ最大の
危機になっている、この時期の政治のメッセージとしては最悪だ。
  子ども手当や農家の戸別所得補償にしても、子供を持つ親の苦しい家計を助ける、弱い農
 家
も救ってあげるから大丈夫という後ろ向きのイメージしかない。
  法人税5パーセント減税を実施するのはいいか、そのそばから終始見直しで増税する。こ
 れ
では景気に温水をかけた後に、氷水をぶっかけるようなものだ。

  仮に菅総理が、

 「これからはビジネス、ビジネスで行こう。国民みんなで金儲けしようではないか。そこら
 じ
ゆうにチャンスは転がっている。日本にはこんなに高い先端技術がある。優秀な人材もい
 る。
使いきれていないカネもまだまだある。みんなが思い切り活躍できろように、政府は聖
 域なき
改革に邁進する。だから、自信を持ってみなさん一人ひとりがチャレンジしてもらい
 たい。そ
して、企業はたくさん稼いで、働く人は給料をたくさんもらおう。株にも投資して、
 さらに資
産を増やそう!もし、挑戦してそれで倒れたときは政府が責任を持って助ける」
 と力説し、「最大幸福社会」の構築を目指すとぷちあげれば、国民の意識が変わっていただ
 けではなく、世界も日本を見直していただろう。政治か内向きで、しかも混乱し、世界を見
 いないのでは、国民の意識も変わりようがない。

  東日本大義災は、自信をなくしている・日本人をさらに萎縮させる危険がある。「花見自
 粛」などは気持ちとしてはよく分かるが、そうした自粛は被災者にも日本経済にも何ももた
 らさないだろう。
  むしろ被災しなかった者は、ボランティアや募金などを通じて被災者支援を行うのと併せ
 て、なるべく平常時の活動を維持するという姿勢が大嘔だ。景気を良くして消費税を納め、
 それを被災者支援に回す。こちらのほうがはるかに被災者のためになる。
  東日本大震災が日本人の心理に与える影響について、ロンドンの『エコノミスト』誌は次
 のようにいっている――日本人はこの震災を機に、自らの対応能力と世界から寄せられる畏
 敬の念によって自刎を取り戻すかもしれない、と。われわれはこの期待に応えられるような
 社会を作らなければならない。
 

公共事業はバラマキで悪だ風の考え方や、欧米型なのか、日本型なのかわからないが新自由主義
競争原理や政策の匂いに違和感を憶えるが、概ね同調できる。さて、次回はこの蟠りは払拭されるの
か増長するのかいかに?!


                                    この項つづく 


  ● 今夜のアラカルト

イタリアン野外料理: マグロの香草パン粉焼き

冷凍のマクロの場合は、市販品の「ピチットシート」、「レッドキーパー」を使って解凍。解凍
中、水分と一緒に旨みが流れ出してしまうのを
防く目的がある。もちろん生の魚や肉にも効果が
ある
便利グッズだ。

マグロは生でも食べられる刺身用を使用するので、火の通しすぎに注意。切り口・色に注意し、
パン粉はミキサー(フードプロセッサ)を使うと細かくなる。




下関市の知的障害者福祉施設「大藤園(おおふじえん)」事件の衝撃的なビデオで、過剰なまで
の競争原理と差別化を強いるこの日本のデフレ精神構造を見せつけられ大変辛かった。障害者・
齢者福祉施設の「密室」で日常的に繰り返されていることぐらい容易に察しがつくゆえに辛か
た。さらに、もっと問題なのは集団で繰り返されていたことで、『実録・日本収容所列島』と
でも呼ぶべき映
像だ。
                                                           
                                                           
                                                     

 

 

 

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八十八鯛から大阪都構想 

2015年05月01日 | 創作料理

 

 

 

 ● 今夜は八十八鯛から

彼女が誕生日だというので南彦根の徳特兵衛へ。いつもの席に座り、いつものように眼精疲労
対策の「大トロ」(『トロをめだして徳特兵衛へ』 2011.07.10)と「茹でげそ」を注文。さて、
つぎをと、掲示ボードに目をやると「八十八鯛」 という文字が飛び込む。そこで寿司職人に尋
ねる。あれって、どういう鯛なの?、と。"ヤトヤダイ" という宇和島海産の真鯛という返事。
もちもちとした食感が半端じゃないので、これって本当に真鯛なの?とつぶやく。そこで、ネ
ットサーフ。 この名は四国八十八ヵ所になぞらえてつけられる。深い緑の山々が豊饒の海を
て、その海から発信される四国を代表するブランドとなるようと愛媛県漁連らが立ち上げ、飼
料メーカーや生産者の精進で普及する。

    

たしかに、高い弾力性のあるモチモチ感を生かすには、和風ペーストの料理となりえるが、そ
れなら、薄
造りやカルパッツチョに向いている。いわば、さかなの生ハム仕立てにするには、
燻製や炙り焼きにできそうで、オールオイル漬けやバターコートもありだという連想から、こ
のまえの福井の鯖へしこの延長で、
さばへしこの骨を抜き、フードプロセッサーでこし、マスカルポー
ネチーズ(クリームチーズ)を混ぜてた「へしこチーズ」をコートすれば、あっさりとした八十八鯛に油脂と
鯖へしこの辛みと旨味がマッチングし絶品の「へしこチーズ添えの八十八鯛カルパッツチョ」が頭の中で
完成する。

 

 

● 大阪都構想にエールを その1

大阪都構想の是非をめぐる住民投票が27日、告示された。来月月17日に行われる投票の結果が
大阪の将来を大きく左右するだけでなく、日本の政治経済体制が、明治以降続いてきた薩長幕
藩中央集権遺制や戦後の開発中央集権制を払拭し、成熟した民主国家を標榜する地方分権制へ
の移行に向けたターニングポイントであるとわたし(たち)は考えているが、そのことを考察
をすすめるために
。まず、佐々木信夫中央大学教授の「大阪都構想:住民投票と「特別区」の
創成は何を生むか」(上)(現在ビジネス 2015.04.30)を参考にしてみる。



 日本では、市町村の大都市特例として府県の仕事を市に移譲する「政令指定都市」という
 仕組みが始まったのが1956年(昭和31年)である。最初、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸
 の6大市を指定してスタートしたが、現在20市まで増えた。百万人とか1千万人とかの人
 々が暮らす大都市をどのようなシステムで運営していくか、世界のどの都市でも大都市経
 営には苦労をしている。そこで使われる大都市制度も様々な工夫が凝らされているが、大
 別すると大きく3つである。

 ①〈特例都市〉タイプ:広域自治体に包括され、かつ組織の特例や事務配分の特例により
 広域自治体の一部を処理する日本の「指定都市」に近い制度。例えば、フランスのマルセ
 イユやリヨン、韓国の特例都市など。

 ②〈特別市〉タイプ:州・府県という広域自治体から独立させ、それと同格の権限を付与。
 広域自治体の事務と基礎自治体の事務を併せ持つ日本の自治法でいう旧特別市に近い制度。
 例えば、ドイツのミュンヘン、ケルンなど。 

 ③〈都制〉タイプ:その区域内に法人格を持つ区や郡を包含しつつ、広域自治体の事務と
 基礎自治体の事務を併せ持つ日本の〈都制〉(都区制度)に近い制度。例えば韓国の広域市、
 ドイツの都市州など

 日本の場合、大阪、名古屋、横浜など20政令市が①タイプ、東京が③タイプだが、今度、
 大阪都構想が実現すれば大阪は①から③タイプに移ることになる。

                   -中略-

 戦後、法律上認められながら実現しなかった「幻の特別市」制度と引きかえに、妥協の産
 物として生まれた「大都市に関する特例」にすぎない。地方自治法をはじめ個別法におい
 て、人口百万人以上の基礎自治体に行政裁量によって府県の権限の一部を上乗せする特例
 扱いを積み重ねてきた仕組みにとどまり、大都市の持つ潜在力を十分発揮するにふさわし
 い制度とはいいがたい。

           「大阪都構想:住民投票と「特別区」の創設は何を生むか」(上) 
   


 
つまり、制度の根幹が一般市町村と同一の制度で、自治制度上、大都市の位置づけや役割が不
明確で、事務配分は特例的で一体性・総合性を欠き、府県との役割分担が不明確なため二重行
政、二重監督の弊害が大きいく、役割分担に応じた税財政制度が存在しないといった構造的な
問題
を抱え、大都市経営としての多くの課題を抱え、膨大で複雑な行財政需要に的確に応え、
高い政策能力を発揮できない上、生活者の住民が必要とする身近な行政とはいえず大阪の24
の行政区は巨大市の出先出張所に過ぎず地方自治の単位でもなければ、住民代表によって運営
されている訳でもないと指摘しつつ、70~百万程度までの規模なら、それなりに合理性を持
つ現行制度だが、2百万とか3百万に及ぶ巨大市の場合、政令市制度は不十分で、住民自治を
強化する仕組みとして()府県行政と大都市行政の二重行政の弊害を取り除き、()司令
塔の一元化、()大都市に対する国・県の二重監督の解消のためには、大阪都構想が掲げる
特別区を内包する都制度(都区制度)を採用するのが妥当な選択だろうと述べている。

                                   この項つづく

 

                                                                                                                                                

 

  ● 今夜の一枚

Ichiro’s home run caps Miami Marlins’ 7-3 win against Mets

41歳のベテランの一発にベンチもスタンドも大興奮。「チームメートもファンの人もあんなに
喜んでくれたら泣きそうやね。みんなにこんな(雰囲気を)つくってもらって、というのは初め
ての経験」と語る。


Read more here: http://www.miamiherald.com/sports/mlb/miami-marlins/article19917378.html#storylink=cpy

 

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がんもどき再考記

2015年04月15日 | 創作料理

 

 

 

          雨風のおさまりしか花筏 盛り過ぎとて淡く燃えなむ 


 

 

● がんもどき再考記

『進化する代替食品工学』(2015.01.27)の記憶が残っているのか、目が覚めると"がん
どき"ってダイズ食品だったことを思いつき、がんもどきをアレンジすれば、この商品展開
は大化けするのではないかと考えてみた。

ところで、がんもどきは「がんも」とか「飛竜頭」(ひりゅうず、ひりうず、ひろうす、
ひりょうず)も呼ばれるが、「雁擬き」と字を宛てて表記することもあるという。水気を
しぼった豆腐にすったヤマイモ、ニンジン、ゴボウ、シイタケ、コンブ、ギンナンなどを
混ぜ合わせて丸く成型し油で揚げたものである。おでんや煮物に用いられることが多い。
なお江戸時代の終わりまでは、こんにゃくを油で炒めた料理を「がんもどき」と呼んでい
た。元々、がんもどきは精進料理(もどき料理)で肉の代用品として作られたものである
名前の由来については諸説あるが、最も知られているのは雁の肉に味を似せたとされるこ
とから「がんもどき」だという説である。他にも鳥類の肉のすり身を鶏卵大に丸めて煮た
り蒸したりする料理「丸(がん)」に似せて作ったという説や、がんもどきの中にきくら
げではなく安物の昆布で代用したら丸めた形の表面に糸昆布が現れてその様子が雁が飛ん
でいるかのように見えたからという説などあるとか。また、現在では崩した豆腐に具材を
混ぜ込んで揚げるが、江戸時代には饅頭のように豆腐で包んで揚げていたとも。

 

類似品には、油揚げ――薄切りにした豆腐を油で揚げた食品。厚揚げ(生揚げ)とは違い
薄切りをした豆腐を使用するので内部まで揚がっている。「あげ」(または女房詞が付い
て「おあげ」とも)と略され、「稲荷揚げ」、「狐揚げ」、「寿司あげ」と呼ばれること
があり、厚揚げに対して「薄揚げ」と呼ぶ地域もある――や厚揚げがあるが、様々な具材
が入っている違いある。

まず、思いついたのが、そば、うどん、ラーメンなどの麺類のトッピングや具材。そのつ
ぎに考えたいたのが形、メダル(太鼓饅頭)タイプ、ボール(手鞠)タイプ。なかにいれ
るのは、なんでもよいのだ、つまり、ソーセ-ジ、ラクト食品、挽肉、魚肉、あるいは、
「フィリョース」のように卵を混ぜ合わせもよいし、干し柿などの果実、餡、モッツァレ
ラチーズを雪見大福のようにいれてもよいし、パスタ、そば、ドライカレー、焼きめしを
包み込んでもいいというわけだ。あくまでも大豆が主体のアミノ酸食品として応用展開さ
せるのだ。これは大きな市場となると閃いたという話。

  

  

 

● 最新水電解工学技術Ⅱ              

 『進撃のヘーリオス Ⅴ』(2015.04.13)の残件を調べていたが、セラミックが電極なの
か隔膜なのか明確にすることができなかった。水電解の構成や操作条件をまとめると下表
のようになるが、固体高分子型の水素発生触媒あるいは、陰極材料には炭化ケイ素なども
提案されている。また、炭化チタン(グラフェン)構造やペロブストカイト構造などの電
極(触媒)も研究開発されている。つまり、ひきつづき残件扱いとなる。



※ 参考資料

http://www.hess.jp/Search/data/33-01-019.pdf
http://www.hess.jp/Search/data/36-01-011.pdf
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/leaflet/Q05007.pdf
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/download/AszldE5j1xiug5o3OMsdsee5TXpkCrVB/report.pdf
http://www.hess.jp/Search/data/30-01-042.pdf
http://www.inpit.go.jp/blob/katsuyo/pdf/chart/fippan20.pdf
http://www.yonago-k.ac.jp/tosho/research_rep/archives/47/pdf/03_Ozone_Generation.pdf
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/leaflet/Q09008.pdf
https://www.toshiba.co.jp/tech/review/2005/02/60_02pdf/a07.pdf
http://www.iae.or.jp/wp/wp-content/uploads/2014/06/200810_Vol31_No3.pdf 
http://www.elec.tohoku-gakuin.ac.jp/kimura/reserch/mh/solar_mh.pdf
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2010/pr20100514/pr20100514.html
http://www.f-suiso.jp/bunkakai/H23bunkakai/4th/H23_4_3.pdf

※ 太陽光型水電解装置の特許が三菱化学及び東京大学の共同特許公開されているの参考
  に
記載しておく(下図)。

この特許は、太陽光をエネルギー源とし、水を原料とした水素製造装置で、逆反応を抑制
し、生成
気体による気泡の発生を抑制し溶液抵抗を低減(光電変換効率を向上させる)。
また、反応に利用できない太陽エネルギーが熱として電極と触媒の加熱抑制(光電変換効
率を向上)させる。加えて
、、導電性支持体の開口率を最適化することで、電極表面の溶液抵
抗による電圧降下と、有効受光面積(触媒塗布可能面積)とのバランスを最適化(光電変換効率を
向上)させる。

【要約】

酸素発生用電極、水素発生用電極と非導電性の多孔質構造体を有する電極部、この電極部

に電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給機構、ならびに、電極表面へ光を導入する採
光部を備えてなる光水分解反応を利用した水素製造装置の
電極が空間中に存在するもの
とし、装置の運転時に、電解質水溶液供給機構で、電極に電解質水溶液を供給し、電極表
面に電解質溶液の液膜を形成することで、水の分解反応を効率よく進行させることができ
る水素製造装置の提案。

 

 


● 今夜の一品 火を使わないキャンドルライター

従来のものとはまったく異なった、無炎・電子・充電式のキャンドルライター。リチウムイオ
ン電池で動作し、2つのセラミック製の電極の間に、小さな電気アークを作り出し、それを利
用して、キャンドルに点火できる。火を使わないので火傷などの心配が要らなく安全な環境を
つくりだす。

 

 

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「まる」と「十勝」

2015年04月10日 | 創作料理

 

 

 



【新弥生時代 植物工場論】

 

ここ数年新しい農業について考えてきたことを、独自に事業化の基本イメージを確定させておきたいという
思いに駆られ、上記の本をそのたたき台として、時宜、読み進めたいと掲載を開始した。独自の事業化イメ
ージはできあがっている。この本にもすこし紹介されている。時々の気付いた点を添え書きとしてここに記
載していく。通読された方に理解できるだろう。それでは読み進めることに。
 

 「植物工場」とは、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、培養液などの環境条件を施設内で人工的に制御
 し、作物を連続生産するシステムのことで、季節や場所にとらわれず、安全な野菜を効率的に生産でき
 ることから多方面
で注目を集めています。その「植物工場」そのものにスポットをあてた本書では、設
 備投資・生産コストから、養液
栽培の技術、流通、販売、経営などを豊富な写真や図解を用いて様々な
 角度からわかりやすく解説。また、クリア
すべき課題や技術革新などによってもたらされるであろう将
 来像についても、アグリビジネス的な視点や現状もふ
まえながら紹介、文字通り植物工場のすべてがわ
 かる一書となっています。


                  古在豊樹 監修「図解でよくわかる 植物工場のきほん」より

  【目次】

  巻 頭 町にとけ込む植物工場
  第1章 植物工場とはどういうものか
  第2章 人工光型植物工場とは
  第3章 太陽光型植物工場とは
  第4章 植物生理の基本を知る
  第5章 植物工場の環境制御(光(照明)
  第6章 CO2/空調管理
  第7章 培養液の管理
  第8章 植物工場の魅力と可能性
  第9章 植物工場ビジネスの先進例
  第10章 都市型農業への新展開
  第11章 植物工場は定着するか

 

   巻 頭 町にとけ込む植物工場

  都市のなかでの地産地消

                                    「コメ・スタ」で植物工場をみながら食事

    柏の菜では、植物工場をもつレストランもふたつある。そのひとつが三井ガーデンホテル柏の葉内に
  ある「Comesta (コメ・スタ)」。コメ・スタのランチブッフエの目玉のひとつが、植物工場野菜を利
  用
したサラダで、店内の植物工場と株式会杜みらいの柏の葉第2グリーンルームで栽培された野菜が食
  べら
れる。ロメインレタスとフリルレタスは、みずみずしく、新鮮でおいしいと好評。葉を小さくちぎ
  ったものより、まるご
と1枚味わえるものが人気という。サラダ以外の野菜も近隣の農家のものを積極
 的に使っているコメ・スタ。植物
工場のディスプレイがあると、柏の野菜を食べるという店のコンセ
 プトも伝わりやすい。また、目に入るものの成長
過程が一目瞭然なことが、客の満足度を高くしている
 ようだ。

 
                                                                                             身近に植物工場のある生活

   「江戸時代には、植物を育てて愛でる文化が当たり前にありました。朝顔、盆栽などの育種も、いま
  でいえばゲ
ームに親しむような感覚でやっていたんです。それは、お年寄りの楽しみだけでなく、家族
  のコミュニケーションツ
ールにもなっていたのです」(古在さん)。現代においてその役割を果たすの
 が家
庭用の植物工場だと、古在さんは考える。
  2012年から2013年にかけて、パナソニック株式会社、三井不動産株式会社、株式会社みらい
 千葉大
学が共同で、家庭用植物工場ネットワークの社会実験を行った。外見は小型冷蔵庫のようだが、
 栽培の楽しみはもちろん、利用者同士
がSNSでつながるなど、双方向のコミュニケーションツールと
 なるのが特徴だ。



ここでは、「コミュニケーションツール」という言葉が「家庭用植物工場」に採用されている。別の角度か
ら、つまり、デジタル革命の基本特性の第2則のダウンサイジング、第3則のボーダレスに通ずるところが
ある。尚、産業論からは、第1則のシームレス(あるいは「融合」)が同時進行することも意味していると
いえる。


  実験では、一般家庭で実際に13種類程度の野菜を栽培。次々と栽培をすすめることで、3人家族で
 は食べきれないほどの野菜が収穫
できた。実用化するにはまだ値段が高いのだが、売価を一定の水準に
 設定できれば、一般家庭への片及も現実的になるだろうと予想される。

  また柏の葉には、ららぽ1と柏の葉の屋上農園と、オークヴィレッジ柏の葉という2つのタイプの体
 験農園がある。

  屋上農園は、ショッピングセンター内という立地を活かし、イベントや収穫体験などを中心に、誰で
 も手軽に農娶に親しむことがで
きる。一方のオークヴィレッジは、本格派。柏の葉キャンパス駅から1
 分の包地ながら、6000平方メートルの農地で、有機栽培を実践するこ
とができる。柏の葉ではこう
 して、農業に親しむ空間が少しずつ広がりつつある。

  さらに、ららぽ1と内には、みらいが管理する小型植物工場があり、日常の買いものをしながら植物
 の成長を目にする機会も用意さ
れている。また食材売り場には、みらいの柏の菜第2グリーンルームで
 収穫された植物工場野菜のコーナーが設置されていて、毎日でも植物工場野菜を食べることができる。
  

 

 

  さまざまなタイプの植物工場が集まる柏の葉



                  研究成果を結集した柏の葉第2グリーンルーム

  株式会社みらいが運営する柏の葉第2グリーンルームは、千葉大学柏の葉キャンパスから車で10分弱
 の場所にあり、2014
年6月から本格稼働している。日産1万株もの野菜を生産できるのが最大の特
 徴。グリーンリーフ、ロメインレタス、
フリルレタスなどを栽培している。
  見学窓からは、栽培棚ごとに野菜が次第に大きくなっていく様子や、作業をする様子をみることがで
 き、野菜の育つ環境が手に取る
ようにわかる。その情報を積極的に提供する姿勢は、野菜のパッケージ
 にもあらわれてい
る。カラフルなパッケージには、「野菜工場で採れました!」の文字。ほかにも農薬
 不使
用であること、洗わずに食べられること、さらには食べ万の提案など、中身を知ってもらう情報が
 しっかりと記されている。

 

                                                                                                          この項つづく 

 

● ルーフがスライドハウス

イギリスSuffoklに位置するスライドハウス。ソーラーパネルで充電可能な電気モーターを搭載し、屋根と外
壁をスライドすることで、おひさまや風を感じつつ過ごすことができるという。これに注目したのは、農産
物用の温室と住居の間をスライドさせ、昼間はルーフトップ型太陽光で発電させ、住居側の遮光の冷却効果
を利用し、温室側の採光行い温室機能を利用。夜間は、温室側の放熱を防ぎ、放熱を防ぎ保温機能を利用し。
住居側は断熱設計仕様で冬季は保温を、夏季は昼間の断熱効果を利用できるよう設計する。また上図のよう
に、スライドハウスは、テニスコートやプールなどの覆蓋(テラス)などにも使用できる。このアイデアは
未来の完全自給自足型住宅の基礎となるかも知れない。これは面白い。

 

● 「まる」と「十勝」

 

最近はまっていること。それはチーズを肴に日本酒を飲むこと。具体的には、明治の十勝と白鶴のまるを、
作業を終
え、寝る前に呑むのが楽しみである。このチーズ食感と日本酒のコラボレーションに目覚めたとい
うわけだ。これは
いける。
 

 

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