極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

オールソーラー水素システム

2012年12月31日 | 開発企画

 


【来年は未来を切り拓く年】

動乱の幕開けが今年の念頭の言葉ったがその通りだった。また三月には吉本隆明が、続いて六月
には原田正純が他界した。この動乱がどこから来るのか朧気ながらわたし(たち)はみえている。
従って、だから、それゆえ、すべてを飲み込み、来年は未来を切り拓く初点にしようと腹をくく
る。さて、『元祖五時から男が逝く』『縄すてまじ!』と関連して、特に前者の「夢のような『
贈与
経済』の実現(次世代型太陽電池の世界展開-想定市場規模30兆円)に踏み出しているの
」の拡張を昨夜思いついたので「オールソーラーシステム」として環境工学研究所WEEFの

「特許研究室」にまとめてみた(このブログの表題は「オールソーラー水素システム」だが、同
じ内容
)。もっとも、この事業計画は、現在、日本などで提案されているものを寄せ集めたもの
に過ぎ
ないもので新規考案の進歩性に関しては弱いが、システム事業提案としては新規性に多少
なりと
も貢献・寄与していると考える。まとめ上げて気付いたのだが、このシステムの原型は本
田技研工業のソーラー水素ステーションで提案実施されている。また、このシステム事業は宇宙
太陽光発電システムの前段に位置していることも言っておく必要がある。また『縄すてまじ!』
で提案した‘MOB(Mobile Offshore Base)’の真の開発意図がこの事業計画と密接に絡んでいるこ
もここで書いておく。したがって、当初案の事業規模の30兆円を遙かに超える百兆円超の規
に及ぶものだろうと踏んでいる。



この事業企画の概要を簡単に表現すると (1)高効率の太陽光発電装置を最も効率の良いとこ
ろに配置し、(2)海水を電解し水素ガスを回収・液化し貯蔵。(3)電解で回収した有価金属
を選別回収し貯蔵。(4)電解は処理液によりシステムとして、淡水化と水素ガス化の2方式を
備える。(5)電解アルカリ水は炭酸ガス固定化として利用し反応物は海水に循環放流する(6)
以上5つの目的を持ってなす太陽光の持続可能なエネルギ利用システム」の提案ということにな
る。ここで有価金属には、今話題となっている酸化マグネシウム(矢部孝教授の①太陽熱を利用
した淡水化装置を使って、海水中の塩化マグネシウムをを取りだす、②熱を加えて、塩化マグネ
シウムを酸化マグネシウムなどに濃縮・精製・変換する。③太陽光励起レーザーで、酸化マグネ
シウムを金属マグネシウムに精錬する、④マグネシウムを交通機関や発電所などの燃料として利
用する、⑤燃料として利用したあとは、酸化マグネシウムが残る、⑥③に戻り、酸化マグネシウ
ムなどを太陽光励起レーザーで再び金属マグネシウムに精錬する(マグネシウム文明論192項か
ら引用)―というエネルギー利用の循環社会)以外に、リチウム、ナトリウム、希少金属の濃縮・
選別・回収も含まれ、さらに、電解アルカリ水を使い二酸化炭素を固定化する機能・機構を含む
超機構(システム)であることを特徴とする。さらに、国内だけでなく、サハラソーラーブリー
ダー計画
のように太陽光の変換が有利な地域で、建設設置保全しかつ液化水素を運搬し国内消費

する事業という特徴を有し、さらには中央大学グループの「低緯度太平洋 ソーラーセル帆走筏
発電システムの成立性
」のように洋上帆走筏型で液化水素を製造し輸送する事業システムも含ま

れるのが特徴である。

【海水電解による水素ガスを回収・液化・貯蔵】

まず参考にした新規考案は「開2003-072675 水素製造プラントを備えた水素回収システム」で潮
流エネルギ等の自然エネルギを電気エネルギに変換し、該電気エネルギにより海水を電気分解し
て水素を製造する水素製造プラントを備えた水素回収システムで、海上に位置するプラントの遠
隔制御を行う地上制御基地が、気象データ及び海洋観測データを取得する気象データ及び海洋観
測データ受信機能と、水素製造プラントの運転状況を把握するプラント運転監視データ受信機能
と、受信機能に基づき夫々のプラントに輸送タンカを配船する輸送タンカ配船スケジュール立案
機能を備え、配船スケジュール立案機能がGPS等からの信号により各プラントの位置を把握し
ながら行われることを特徴とする自然エネルギを最も効率良く使用し、自由に移動可能で容易に
陸地から制御可能である水素製造プラントを備え、水素輸送タンカの最適な配船スケジュールを
立案することができる水素回収システム内容のもの。






【海水の電気分解と水素ガス生成】

以上のような洋上プラントにまず海水を電気分解し水素ガスを生成する参考新規考案として「

特開2006-307248 水素製造装置」が上げられる。これは、固体高分子電解質膜と、給電体と、
セパレータと、流体通路とを備える複数の単セルを積層したタックで、アノード側セパレータ
の流体通路に水を供給すると共に各給電体に通電し、水を電気分解し、カソード側セパレータ
流体通路に水素ガスを得る。スタックの一方の端部に配設された単セルの流体通路に水を供給
する給水口と、他方の端部に配設された単セルの流体通路から水を排出する排水口と、隣接す
る他の単セル、流体通路とを接続する接続路を備え。排水口から排出された水を給水口に循環
する循環手段をもち供給水の水温を電気分解の適温に保持して、該電気分解を効率よくる水素
を製造する装置である。

 

 【符号の説明】

1…水素製造装置、 2…固体高分子電解質膜、 3…カソード側給電体、 4…アノード側給電体、 5…カ
ソード側セパレータ、 6…アノード側セパレータ、 7…単セル、 8…スタック、 13,15…流体通路、 17…
給水口、 19…排水口、 20…接続路、 25…循環手段



これは参考新規考案だが滋賀は琵琶湖でもこのような試みがあるので掲載する(「特開2006-
218385 水素回収型電解式水質改善装置、及び水素回収型電解式水質改善方法
」)。


【水素ガス精製貯蔵方法】

前述のようなシステムからの生成水素ガスを液化するシステムとして「特開2012-237554 水素
を液化する方法及び装置 エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッド
」など
を参考とした。これは、加圧された液化天然ガス(「LNG」)との間接熱交換により水素フ
ィードガスを予冷して、予冷された水素フィードガスと加圧された天然ガスを生成する工程と
;該予冷された水素フィードガスの少なくとも一部を、少なくとも1つの冷媒との間接熱交換
によりさらに冷却して、凝縮性水素ガスを生成する工程と凝縮性水素ガスの少なくとも一部を
膨張させて少なくとも部分的に凝縮した水素を生成する工程とを含む方法によって水素が液化
するものである。


【符号の説明】

10 水素フィードガス流 14 加圧LNG流 18 リサイクル水素ガス流 12、24、46 熱交換器
38、50 膨張器 64、76 圧縮機


【有価金属の選別・回収・貯蔵】

電解水素製造した廃液には海水に含まれる有価金属を回収使用しシステム鉱山として精製する
方法をとして「特開2012-057230 マグネシウム回収方法及びマグネシウム回収装置 株式会社I
HI
」などがある。これは、海水を電解し、海水電解により生成されたアノード電解水とカソ
ード電解水とを分離し、アノード電解水にアルカリ材を投入してpH調整し、カソード電解水
中にマグネシウムを水酸化マグネシウムとして析出させて回収し、pH調整後のアノード電解
水と水酸化マグネシウム回収後のカソード電解水とを合流させ、海水と同等のpHとして放流
し、環境への負担が少なく、海水からマグネシウムを回収するマグネシウム回収方法及びマグ
ネシウム回収装置である。

 

【符号の説明】

1 電解槽 2 第1処理槽 3 第2処理槽 4 電解処理容器 5 流入口 7 海水 7a ア
ノード電解水 7b カソード電解水 8 隔膜 9 アノード9a アノード側領域 11 カソ
ード 11a カソード側領域 12 電源装置 13 消耗電極材 14 水素回収装置 15
廃コンクリート投入装置 16 沈殿物回収手段 18 燃料電池 21 水素ガス回収ライン 
22 酸素ガス回収ライン 26 廃コンクリート槽 27 回収槽




【液化水素の輸送】

ここでは表記のような回収精製した液化水素の輸送について「特開2005-220946 水素の輸送
システム 三菱重工業株式会社
」を参考に考察してみる。これは、自然エネルギーを利用し
電した電力により水を電気分解して水素を製造する水素製造プラントを備え、該製造した
水素を複数
の輸送タンクに収容する収容手段と、該複数の輸送タンク21を積載して水素ス
テーション近傍の港湾
設備に輸送する第1の輸送手段と、該輸送手段から降ろした輸送タン
クを目的とする前記水素ステ
ーション毎に個別輸送する第2の輸送手段とを備え、水素製造
プラント10にて製造した水素を
目的とする水素ステーション毎に個別輸送するものだ。




 【符号の説明】

10 水素製造プラント  11 洋上浮体  12 発電設備  13 水電解装置  14 水素
液化装置  20 ローリー車 21 水素輸送タンク  22 台車  23 牽引車(第2の輸送
手段)  28 バラスト水 25 RoRo船(第1の輸送手段) 30 港湾施設 40 水素
ステーション 60 リニアモーターカー(第2の輸送手段) 61超電導コイル

以上のように短時間にまとめてみたものをここに紹介した。これらが実現すれば人為的な地球
温暖化要因は一掃されるはずだ。その最先端に立っているのが海洋立国日本(海洋帝国日本で
は決してない ^^; )であるはず。先ずは国内に一箇所、試験事業を立ち上げ、その結果を以
て、アフリカ、中東(サウジ・イラン)に実証プラントを建設するという極めてささやかな?
事業開発企画を提案し迎春としたい。

※世界展開の融資担保として、プロジェクトファイナンスやグリーンボンドを踏まえた日本独
 自の「ジャパンファイナンス」を創成し、顧客国の負債の緩和政策の盛り込み、賃貸方式の
 営業展開リスクを従来手法に加え改良し担保するようにする。

 




ところで、安部首相が原発の最新設備建設を検討したいというニュースが流れている。だれが
彼に吹聴したのかしらないがこれは問題だ。インフレターゲットが貨幣経済を前提として、半
導体産業の価値法則のもつ「勤労価値外化過程」の「反転機構」として措定していることへの
理解に対し懐疑的な疑問を『年の瀬の床屋談義』で投げかけたが、わたし(たち)の「縮原発
論」は廃棄物処理プロセスがない中での商用運転は直ちに停止、試験運転に戻せと言う立場
にある。現実的には廃炉だけでも30年、安全宣言をするのに百年を要すと考えており、これ
を踏まえない積極建設には断固反対という立場だ(廃棄物の山元還元法も既にブログに提案済
み)。だれが首相に助言したかわからないが、美(うま)し国、麗しの国日本を根底から揺る
がすものだと考える。

 

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ブラッドオレンジ受粉祭

2012年12月29日 | 創作料理

 


 

花が咲いた、花が咲いた、真っ白な花が。さびしかった、僕の部屋に真っ白な花が咲いた。と歌
っている
ばいいですか?!(大掃除は明日だ)。ブラッドオレンジの花と花芽がふつふつと成長
している。そんなことで、今日は朝から「ブラッドオレンジ受粉祭」を祝うことに。

 

  祈り-涙の軌道

そんな風に喜んでいると、北海道からビックなニュースと遭遇。ネットでこれまた下調べ。時代
はバルクから量子ドットに確実に移行しているようだ。万歳!万歳!万歳!(馬鹿みたいだね)。
それでもって、母親を見舞いに彼女と外出、その足で、父親の墓と田中豊一氏の墓を参いって帰
ってきて、年越し「ジムトレーニング」に出かけるが、室内プールサイドで元職場のジム(違う
ってか、事務だ、ジムだ)、事務員の旧姓長谷川さんと再会、それはどうでもいいか、受付け係
員に挨拶をして(これもどうでもいいか)帰宅し、作業に取りかかる。

【究極の太陽電池 北大グループ】 

北海道大学の石橋晃教授らは太陽電池のエネルギー変換効率を高める技術を開発。理論上は85%
まで上がる見通だ。ふつうの太陽電池では40%台にするのも難いい。種類が違う半導体の材料を
幾つも使い、太陽光の大半を電気に変える。今は原理を確かめた段階で、早期の実用化を目指す。
光が進む方向に複数の半導体の薄膜を順に並べ、紫外光、可視光、赤外光の順に吸収する。実験
では3種類を並べて原理を確かめたという。光は薄膜の表面ではなく、断面から入り込む。光が
当たる面積を増やすため、薄膜をロールの形に巻き、ロールの断面に光を当てて薄膜内部に光を
通す構造を考案。これまでも半導体の微小な粒子「量子ドット」で寸法の違う粒子を順に積み重
ねて変換効率を高める研究はあったが、新方式は半導体の材料を探すのが大変だが、量子ドッ卜
を使うより作りやすいとのこと。
 
 
北海道大学の石橋晃教授を中心とした研究は、当初有機薄膜太陽電池をロール状に巻きし、輪切
り切断し太陽光を導光し百パーセント近く光子を電子に変換するもので、わたし(たち)も同じ
ようなアプローチをしていたこともあり、よく似た新規考案が提案されている。特に真空プロセ
スのロール・ツーロール方式での製造装置の開発研究を行っていた。しかしながら理論上は上図
のように理想的な変換効率をえることはできるものの、プロセス、材料、構造における制御因子
についてはブラックボックス状態にあり、基礎研究の必要性も痛感していた。それだけでなく、
量子ドットを変換層規則正しく配置し挟み込んナノワイヤなどで引き出すという新規考案がこの
ほど提案されているのだ。シリコン系などの固体素子を扱うことは高圧電流に対する信頼性など
点で有利に働くと考えら
れる。当面は昨日のPID対策などのストレス耐性などを考慮に入れる
と現実的だと考えられる。
 
 
 
簡単に説明するのは難しいけれど、新規考案の説明図に従うと、次のようになる。導電体層と誘
電体層との周期構造体の第1の薄片の一導電体層のエッジ上に複数のナノ要素を導入し
た後、こ
の面に対し、導電体層と誘電体層との周期構造体の第2の薄片の一方の面を、第1の薄片の導

体層と第2の薄片の導電体層とが互いに交差するように、平行に保って接近させ、第1の薄片の
導電
体層17と第2の薄片の導電体層17との間に電圧を印加することで発生する電場により、
交差部で互い
に対向する第1の薄片の導電体層17のエッジと第2の薄片の導電体層17のエッ
ジとの間にナノ要素を
引き込む。第1の薄片と第2の薄片との間隔を狭めて交差部における第1
の薄片の導電体層のエッジと
第2の薄片の導電体層のエッジとの間にナノ要素19を挟み、互い
に対向する導電体層のエッジ同士の
間に量子ドットなどのナノ要素を正確にかつ容易に挟むこと
ができることを利用した量子装置の製造方
法ということになる。
 
【符号の説明】

11真空蒸着装置、12、15ローラ、13誘電体層、17導電体層、18、24薄片、19量子ドット、20量子ドッ
ト溶液、21容器、22振動台 23支持台
 
上図に示す、薄片18上に、この薄片全く同様な構造を有するもう一つの薄片24が、それらの
誘電体層
および導電体層が互いに90度の角度で交差し、導電体層のエッジ間に量子ドットを挟
んで対向するよう
に積層した積層構造を形成するので、その状態で薄片同士を固定する。例えば、
薄片の積層構造体の
四つの側面(端面)に例えばエポキシ系接着剤などの接着剤により、例えば
ポリメチルメタクリレート(PM
MA)などの透明な支持板を貼り付け、次に薄片の積層構造体
の両面および積層構造体の側
面に貼り付けられた支持板に、エポキシ系接着剤などの接着剤で、
PMMAなどの透
明な支持板を貼り付け、薄片同士が密着した積層構造体が形成され、量子ドッ
ト装置
ができる。 

また、上図の10AおよびBは、薄片18の一つの導電体層17と薄片24の一つの導電体層17との交
差部を、誘電体層13の斜視図および平面図で、
10Bに示すように、薄片18の一つの導電体層17と
薄片24の一つの導電体層17との交差部の大きさは辺の長さがdの正方形である。10AおよびBに
示すように、薄片の一つの導電体層と薄片の一つの導電体層との交差部には量子ドット19が挟ま
れ、薄片の各導電体層の交差部におけるエッジ間に量子ドット引き込むために、薄片の各導電体
層と薄片の各導電体層との間に印加する電圧について説明すると、薄片の各導電体層17と薄片24
の各導電体層17との間に電圧を印加すると、薄片18の導電体層17と薄片24の導電体層17との交差
部に電場が生じる。導電体層17の厚さは例えば0.2nm以上100nm以下と十分に小さいので、交差部
において互いに対向する導電体層のエッジ間に発生する電場は、薄片の導電体層のエッジに置か
れたこの導電体層の厚さと同等の直径を有する微小半径のワイヤーW1 と、同じく薄片の導電体
層のエッジに置かれた導電体層の厚さと同等の直径を有する微小半径のワイヤーW2 とによる電
場で近似する。


交差部において互いに対向する導電体層17のエッジ間の間隔がbである場合、これらの導電体層
のエッジ間に、導電体層の厚さと同じオーダーないしはその数倍の大きさの直径Dを有する量子
ドットが挟まれると


なるエネルギー差ΔEn が発生する。量子ドット19を例えばSi、Geなどの元素半導体やGa
As、CdTe、ZnSeなどの化合物半導体により形成するとすると、これらの半導体の誘電
率εは10ε0 (ε0 は真空の誘電率)程度であるので、ε0 -ε<0であり、導電体層のエッ
ジ間に量子ドットが挟まれることで、交差部において互いに対向する導電体層のエッジ間に蓄え
られるエネルギーは安定化する。と、いう原理説明が記載されている。こんなことを書いている
本人も頭がこんがらがって来るので今夜はここまでとしよう。要するに、ナノ空間の制御技術が
肝ということになる。

あっぁ~~~疲れた。残件だらけ。翻訳の仕事は堆く放置されたまま。「新経済論」も、「世界
のメガソーラマップ」も途中でほったらかしだし、ほんに手いっぱいだ。ねぇ~ブラッドオレン
ジ君!それにしても早く実って欲しいよ。どんな顔をしているのかなぁ。

 

 Hypnosis

 

 

  

【ブラッドオレンジの料理アラカルト】

地中海地方ではブラッドオレンジは、柑橘系の果物としてブラッドオレンジが良く出される。今
夜の一品目は上の皿の「アボガドと豆とクレソンのスペイン風サラダ」。材料は、ブラッドオレ
ンジ(2個)、クレソン(ひと束)、すり下ろし人参、バター豆(150g)、ミント(一握り)、
エキストラバージンオイル(大さじ3)、赤ワインビネガー(大さじ1)、アボガド(一個)、
塩、胡椒。つくりかたアボガドを剥きスライス、そしてビネガーとオリーヴ油、ブラッドオレン
ジジュース(大さじ5)を混ぜ、スライスアボガド、すり下ろし人参を並べ調理済みバター豆(
ライマメ)クレソンを中央に配置し、ドレシングを振りかければ、地中海の香りが漂ってくるこ
と間違いなし。

おつぎは、上の皿の「ブラッドオレンジカプレーゼサラダ」。石榴ジュース(1カップ)、グラ
ニュー糖(2/3カップ)、
ブラウンシュガーあるいは黒砂糖(大さじ1)、レモンジュース(茶さ
じ1杯半)、レタスの葉6枚、あっぁ~この料理は6人分だ。スライスブラッドオレンジ(4個
分)、スライスモッツァレラチーズ(1ポンド)、オリーブ油(大さじ6)、石榴の種(1/4カッ
プ)、塩(小さじ1/4)。小さい鍋で石榴ジュース、砂糖、レモン汁を入れ容量が1/2になるまで
沸騰させる。冷ましてからブラウンシュガーを入れよくかき混ぜ、室温冷却。後は~っと、省略。

 

最後は、キャラメルキャンディ。「トーストアーモンドと海塩のブラッドオレンジキャラメルと
キャンディ」。ブラッドオレンジ(3カップ)、グラニュー糖(1カップ)、ブラウンシュガー
(1カップ)、無塩バター(1スティク)、生クリーム(1/3カップ)、バニラエキス(小さじ1
)トーストアーモンド(1カップ)、海塩(小さじ2)。グラタン皿にのオーブン用パーチメン
ト紙を敷きバターを塗る。ブラッドオレンジジュースは1/3カップになるまで沸騰させ、除冷し
砂糖、バター生クリームを加え混ぜ、強火でかき混ぜながら沸騰させた後、中火でかき混ぜ、よ
く除冷しバニラエッセンスを入れかき混ぜる。先ほどのパーチメント紙にアーモンドを敷きカラ
メルを注ぎ、そのまま2時間放置しグラタン皿から取り出し海塩(フレーク状)をふりかけ、25
ミリメートルの小片に切断して完成。
 

 常套句

 

花が咲いた、花が咲いた、真っ白な花が。さびしかった、僕の部屋に真っ白な花が咲いた。

                                    

 

 

 

 

コメント

年の瀬の床屋談義

2012年12月28日 | 日々草々

 




【あさイチで床屋】


【符号の説明】

10 理美容椅子 11 基台 17 座部 30 昇降部 40 平行リンク 41 前位リンク
42 後位リンク 43 上位リンク 44 下位リンク 60 前後動抑制手段 61 第2リ
ンク 70 台座部 75 摺動領域 80 アクチュエーター 91 洗髪ボウルさく

昨日は雪の日が続きやっと晴れたこともあり延ばしていたので、朝一番の床屋。理容椅子座る
やいなやに喜寿には見えないマスターと床屋政治談義となり、共同で店に立つ奥さんを巻き込
んでてんわわんやで話を咲かせ、カミソリで切れないかと心配しながらも顔ぞりの間も喋り続
け何を話していたの分からなくなるほどの盛り上がる。まずは、開口一発、わが家の安倍晋三
の年齢の朝でのエピソード。彼女が谷垣禎一より
老けて見えるといので、七十前かなと勘違い
していたが、店の液晶テレビでは五十八歳だというので驚いていると、谷垣の方が若く見える
と彼がいうので、そりゃ、算盤勘定のデスクワーク中心のと現場で奔走し疲れている安部首相
との差じゃないかなと応えたが、未来の党の分党騒で小沢一郎の話に飛び、結局は自分
のこと
しか眼中にないのかと言うから、小沢の人気がないのは、墨子の尚賢ではないが、容姿の所為
だけじゃないのかと思いつつ、あの石原慎太郎でも原発事故で東電の株価下落でスッテンテン
? になり、国禁ギリギリの越権行為の尖閣買取で緊張をつくり、維新の会の抱きつきダッコで
国会議員に当選し、退職金1億5千万円と議員報酬3千万×4年/期+政治献金+年金で3億
円は下らないという穿った見方もできるがねと応じると、老人の暴走、自爆テロ解散発言の田
中真紀子と漫才すれば名コンビになるねと彼が間髪入れたので大笑。
 


また彼は、テレビで純資産(370兆円)があるが非(金融)資産者は24%(この数字は未確認)
ものぼるが誰がそんな大金を持っているのか尋ねるのでほんの一握りの金持ち(資産の半分
は10%の富裕層)に限ってだろう。大半の年寄りは無収入やわずかの年金で暮らしているのだ
と応えたが、国債の暴落はないのかとかインフレターゲットは問題じゃないかと応じたので、
私的な格付け機関や公的な世界銀行機構が格付け降下させ、円安・株価下落を惹起させること
があるが、輸出力があればそれは反転プラス要因になるが、世界経済が低迷しているもとで集
中豪雨的な輸出は相手国には敵対的行為に映るかもしれないのでマイナスだが基本的に内需が
好調なら持ち堪えるし、インフレターゲットはインフレ抑制という面をもっているから大丈夫
だけれど、安倍はどんな理解で発言しているのか疑問だといって、タオルの下
から持論を展開
し始めたら、次の準備かしらないが側から離れてゴソゴソしている。仔細かまわずそのまま話
かけた。
 

※「どのような人々が無貯蓄,無資産世帯化しているのか?」 鈴木亘、『学習院大学 経済論
  集』第46巻 第2号(2009年7月)

いまのデフレはこれまでのデフレでなく半導体産業の価値法則が貫かれ、価格は下落するが機
能は充実し品質が向上し続けているために起こっている。かっての万年筆や腕時計、ガスライ
ターと違い、デジタル家電や自動車、情報端末のように10年ひと昔しの値段で、価格は十分の
一以下で品質は数倍以上向上していると喋りながら「林檎が銀河」に駆逐される携帯電話事情
を思い浮かべ、いってみれば、トランプのババ抜きや損切りをやり続けなければ、経済停滞す
る時代で、そのための経済対策なのだが、そう言うことが分かって言っているのだろうかと続
けた。そう言えば40インチのカラーテレビの値段っていくらかわかる?とミラー越しの奥さん
が割り入ってきたので、
10万円?と応えるとそうだという。そうなんだもうそう言う時代なん
だと思っていると、水洗トイレは完全自動化ヨ!と彼も合いの手を打つ。それからというもの
戦中時代、戦後、そして高度経済成長に、この地に赴任してきた頃の話や子供の育児・教育費
用の重圧感による少子化などの家族関係の話などに三人が盛り上がり、年越しの挨拶を済ませ
店をでた。

 




【PID対策雑感】

日本より先行してメガソーラーの普及が進む欧州で、ここ2~3年の間に顕在化しはじめた、
大幅な出力低下を招くPID現象(Potential lnduced Degradation :高電圧により誘発される出力
低下)、つまり
 システム設計により異なるが、モジュ一ルを直列につなげることで高電圧を生
み出すメガソーラーではどうしてもマイナス極に負荷が強くかかってしまう。そのためマイナ
ス極により近いモジュールでは、モジュールの性能、湿度や温度などの条件によって、従来電流
が流れるべきではない表面ガラスを通じて金属フレームからセルヘ漏れ電流が発生し、セルの
損傷を引き起こす。その度合いや期間によってセルが致命的な損傷を受けた場合、大幅な出力
低下につながということを考えていたら、『蓄電池容量、世界最大!』のレドックスフロー電
池のことを思い出していた。

 

それというのもの塩化鉄の電解再生技術を手がけたこともあり、ということは食塩電解による
苛性ソーダ精
製が余剰塩素ガスと繋がり、産業的な「もったいない運動」から塩化ビニール樹
脂などの塩素化合物工業の発展の陰陽に繋がるのだが、1つには電解中の膨大な電流のもの凄
さがあり(ケーブルに近づくと腕時計の針が止まった、傘を持って行けばケーブルに吸い寄せ
られるとか)、塩素や水酸化ナトリウムリークや漏電などに細心の注意を要す。もう1つは磁
界による身体への悪影響(白血病など)の心配だ。

電圧が電子の密度、電流が電子の移動速度というのは初歩的な話だが?メガソーラが続々と建
設されている。この分野の仕事はインフレ模様。無理に建設速度を上げてしまうと、施工・メ
ンテ側面で瑕疵が発生し、経済的にもコスト増となる。いささか大仰過ぎるが、これは平和時
での虚無革命運動(=戦争)ということだね。とまれ、技術公準の統一、作業教育の公準化が
問われているわけだね。

コメント

七角形の魚篭に寄せて

2012年12月26日 | 日々草々

 

 

【墨子の思想 尚賢】

縁故より能力

 

            是故古之聖王之治天下也、其所富、
           其所貴、未必王公大人骨肉之親、貫
           故富貴、面目美好老化。是故昔者舜
           耕於歴山、陶於河瀕、漁於雷沢、販
           於常陽。堯得之服沢之陽、立為天子、
           使接于下之政、而治天下之民。昔伊
           尹為莘氏女師腰、使為庖人。湯掛而
           挙之、立為三公、使接天下之政治天
           下之民。昔者傅説居北海之洲、図土
           之上、衣拐帯索、能築於傅巌之城。
           武丁掛而挙之、立為三公、使之接天
           下之政、面治天下之民。是故昔者売
           之挙舜化、湯之挙伊尹也、武丁之挙
           傅説也、豈以為骨肉之親、貫故富貴、
           面目美好者裁。惟法典言、用其謀、
           行其道、上可以利天、中可以利鬼、
           下可以利人。是故推面上之。
             古昔聖正既審尚賢、欲以為政。故
           書之竹帛、琢之槃恚、伝以造後世子
           孫。於先王之書、呂刑之書然。玉目、
           於来、有国有土、告女詳刑。在今面
           安百姓、女伺択。否人。伺敢。不刑。
           何度。不及。能択人面敢為刑、亮舜
           両潟文武之道可及也。是伺也。則以
           尚賢及之。於先正之書、距年之言然。
           日、晰夫聖武知人、以評輔脂身。此
           言先王之治天下也、必選択賢者、以
           為其群属輔佐。


 この故に古の聖王の天下を治むるや、その富ますところ、その貴ぶところ、いまだ必ずし
も王公大人の骨肉の親と、貫故富貴なると、面目美好なる者とにあらず。この故に昔は舜、
歴山に耕し、河瀬に陶し、雷沢に漁し、常陽に販(ひさ)ぐ、堯これを服沢の陽に得て、立
てて天子
となし、天下の政に接して天下の民を冶めしむ。昔、伊尹は莘氏の女師の媵(よう)
たり、庖人たら
しめらる。湯得てこれを挙げ、立てて三公となし、天下の政に接して天下の
民を治めしむ。
昔は傅説(ふえつ)は、北海の洲、圓土の上に居り、褐を衣、索を帯にして、
傅巌の城に傭築す。武丁
得てこれを挙げ、立てて三公となし、これをして天下の政に接して、
天下の民を治めしむ。

 この故に昔は堯の舜を挙ぐるや、陽の伊尹を挙ぐるや、武丁の持説を挙ぐるや、あに骨肉
親と、貫故富貴なると、面目美好なる者たるとをもってせんや。ただその言に法り、その
を用い、その道を行なわば、上はもって天を利すべく、中はもって鬼を利すべく、下はも
て人を利すべし。この故に推してこれを上べるなり。
 古は聖王すでに賢を尚ぶに饗かにして、もって政をなさんと欲す。故にこれを竹帛に書し、
これを槃孟に琢り、伝えてもって後世子孫に造す。先王の書、呂刑の書において然り。王曰
く、「ああ来たれ、有国有土、なんじに詳刑を告げん。今に在りてなんじ百姓を安んぜんと
せば、なんじ何をか択ぶ。人にあらずや。何をか敬する。刑にあらずや。何をか敬る。及に
あらずや」。よく人を択びて敬みて刑となさば、堯・舜・両・励・文・武の道及ぶべし。こ
れ何ぞや。すなわち賢を尚ぶをもってこれに及ぶ。先王の書、距年の言において然り。日く、
「かの聖武知人を睎晰て、もってなんじの身を屏輔せよ」。これ先王の天下を冶むるや、必
ず賢者を選択し、もってその群属輔佐となすを言うなり。

解説

聖王が、天下を冶めた時代には、こういうことはなかった。つまり、富と地位を与えるさい、
縁故関係、財産、身分、容貌が重んじられることはなかった。たとえばかつて、舜は歴山の
ふもとで畑仕事をし、河瀬で陶器を作り、雷沢で魚をとり、とれたものを常陽に売りに行っ
て、くらしをたてていた。この舜を服沢の北で見出しだのは、堯である。堯は舜を天子に迎
え、自分に代わって政治をみさせた。
伊尹(いいん)は、はじめ有莘氏の家臣のそのまた家
臣として、料理番に使われていた。この伊尹を見出したのは、湯工である。湯王は、伊尹を
大臣に登用し、自分に代わって、国を治めさせた。また説は、北海の洲にある監獄の近くに
住み、粗衣をまとい、縄を帯代りにし、傅巌の道路工事にやとわれていた。この傅説を見出
にりたのは、武丁である。武丁は、傅説を大臣に登用し、自分に代わって、国を治めさせた。

 してみると、堯が舜を用し、湯が伊尹を登用し、武丁が傅説を登用したのは、果して縁故
関係、財産、身分、容貌を重んじたからであろうか。そうではない。その意見にしたがい、
そのはかりごとを用い、その道を行なえば、天、鬼神、人間、三者にひとしく利益をもたら
すことができたからである。古代の聖王は、人材登用の道を明らかにして政治を行なうこと
を願った。そこで、このことを竹帛に書き、うつわに彫って、後代の人々に伝えた。たとえ
ば、「呂刑」(書経の編名)には、こう述べられている。「諸侯よ、政治の在り方を示そう。
民生の安定をはかるには何をなすべきか。選ぶこと、慎しむこと、度ること、この三つを実
行することだ。すなわち、人材を抜擢し、刑罰の乱用を慎しみ、聖王の道から外れなかった
か否かを反省するのだ」つまり、人材を抜擢し、刑罰の乱用を慎しめば、聖王の道に行きつ
ことがで
屈のすぐれた人物がとりたてられるからだ。先王の書はまた、聖人、武人、智者を模範
とせよ」 といっている。つまり、天下を洽めるさい、聖王は、必ず能力のすぐれた人物を群臣にとり
たて、相談相手としたのだ。

※中国の五帝を一応歴史の範疇内に置いた司馬遷といわれるが、誰をもって五帝となすかは下表
に示すように様々で矛盾がある。「黄帝伝説は史実とは思っていないが、黄帝伝説のあるところに限
って共通の民俗風土があり、いくばくかの史実が紛れ込んでいることは否定できない。よって、これら
を記録することに価値を見出すものである。」と断りを入れている。

※墨子の人材登用論に通底する平等主義=反差別主義に照らし、また、中国法制史をもてし
て現在の中国共産党体制はどのように解釈するのだろうか。特に太子党といわれる中国共産
党の高級幹部の師弟グループをどう評価されているのだろうか。特定の政党や団体を組織し
ているわけではないが、受け継いだ特権と太いネットワークを基に政財界で大きな影響力を
持つ。党中央では、前国家主席江沢民や賈慶林、李長春ら上海閥とのつながりも深い。
現指
導部では、国家主席の習近平や呉邦国(全人代常務委員会委員長)らの太子党閥をもってなす
政治は果たして自国民にとって、近隣諸国民にとって、吉とでるのか凶とでるのかなかなか
面白い事象だとわたし(たち)は看ている。なかでも習近平は副首相を務めた習仲勲を父に
持ち、同じ太子党の曽慶紅(前国家副主席)の強い後ろ盾があることから、2007年の第17回党
大会で政治局常務委員に抜擢(ばってき)されて以来の太子党の筆頭格。また、江沢民と同じ
上海閥でもあり、次期習近平体制は前政権の息がかかった守旧派とされている。また、
太子
党閥は、胡錦濤や李克強らの共青団閥(共産主義青年団系のグループ)との対立は共産党内の
権力闘争や利権争い以上のものを生み出せるのか否かと興味は尽きない。このことは織り触
れでコメントしていく。

 

【降灰の付着対策の行方】

火山列島日本で火山灰の降灰で太陽光パネルはどの程度影響あるだろうか?霧島・桜島など
を抱える火山県の鹿児島では、昨年の降灰量は1,781グラム/m2で今年に入り6月25日時点で
2,663グラム/m2(同県地方気象台調べ)。しかし、ユーザ不安を余所にメーカ販売サイド
では、太陽光パネル自体ほこりが着きにくい構造になっているので、発電量に影響は見られ
ず心配はないという。寧ろ、「ドカ灰」が降った場合でも年間を通してみるとその影響は少
ないと
いうが、リニューアラブルジャパン株式会社(東京都)は「火山灰がパネルの内部に
侵入し、電線などを腐食することがまれにある」としてその対策パネルを開発していたが
(2012.7.8)、同社は垂水市が桜島からの降灰の影響を受けるため、従来は「日射量が豊富
であっても太陽光発電には不利である」との対策で、パネルメーカーが共同で「降灰」の実
物を詳細に研究した結果、特殊なシーリング加工の組み合わせとパネル部材の形状への工夫
を施し、降灰にも耐え得る独自の「降灰対策パネル」を開発できたという(2012.12.21)。
このパネルを使用することにより、降灰による発電量への影響を軽減するとともに、降灰に
対する施設管理の簡易化を図ることが可能となり、降灰地域でで長期にわたり安定的な発電
が見込めるとのこと。

このニュースを受け、ここで重要な技術ポイントは2つということを確認する。1つは上図
京セラの新規考案を代表する取り付け構造やパネル構造を工夫することで「ドカ灰」の堆積
を防ぎつつ、2つめは、降灰の付着物の内部浸潤を防止するシーリング加工、特に接着樹脂
(カネカの新規考案、下図クリック参照)を代表する透明樹脂の開発などが肝となる。そう
いったことを確認する(発信された情報から受信者がどう深めかという例)。

 

【セレンディピティー的研究のすすめ】




偶然は用意された心にのみ幸運を恵む                  パスカル 

知識よりイマジネーションが大切だ。サイエンスに関しては           アインシュタイン





   セレンディビティーという言葉があります。意に反して偶然に良好な発見をものに
  すること、と
辞書にあります。私の発見したカーボンナノチューブは、必然的流れ
  はありましたが、まさに
セレンディピティー的発見といえるでしょう。これとは対
  象的な研究戦略は正攻法的スタイル
です。外堀を埋めて、内堀を埋めて……という
  やり方。もちろん研究の主流をなすもので、巨
大科学や、半導体や自動車産業の開
  発研究スタイルになります。この正統派的研究手法と
は別の線で、セレンディピテ
  ィー的研究戦略も大いに見直してよい、というのが私の主張です(中略)
。科学史
  に登場する発見・発明を、セレンディピティー的視点から眺めると、偶然になされ

  たものがきわめて多いことに驚かされます。アルキメデスによる金の判定、ダイナ
  マイト、
X線、放射線、ペニシリン、ビッグバン、テフロンさらには近くは高温超
  伝導酸化物、フラーレンなど、枚挙に暇がありません。ノーベル賞に輝いた研究と
  いえども例外ではないと、『セレンディピティー』という本に詳しい実例が紹介さ
  れています。身近な例ではこんな話がありました。エレクトロニクス工業で重要な
  材料、フェライトの開発で、いま一つ特性が安定せず、研究がストップしてしまい
  ました。よくよく調べてみると、なぜか風の強い日に作ったものに限って、よい特
  性を示すことが突き止められました。原因は、風に舞い上がった砂ぼこり、すなわ
  ち硅酸(SiO2)が不純物として試料に紛れ込んでいたことでした。(中略)「直感」
  だと言ってしまうと話が進みません。多少の判断材料、知識が必要なことは確かで
  す。しかしあまり知識で武装してしまうと、次の判断に迷いがでて、個性が発揮で
  きなくなります。知識が邪魔をすることもあり得るかもしれません。この辺のバラ
  ンスをいかにとるかが、この国の教育制度を考える根本であるように思われます。
  偶然を発見に結びつけるもう一つの条件は好奇心です。

                        

                                    飯島澄男 著『カーボンナノチューブの挑戦』


セレンディピティ(serendipity)は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値
あるものを見つける能力・才能をいう。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発
見をする「能力」をさす。ふとした偶然をきっかけに閃きを得て、幸運を掴み取る能力のこ
とであり、英国は政治家にして小説家のホレス・ウォルポールの造語で、失敗してもそこか
ら見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという、一種のサクセスストーリ
ーとして、また科学的な大発見をより身近なものとして説明するためのエピソードの一つと
して語られる。偶然は強烈な好奇心と知識と想像力の均衡の持ち主の元に時として舞い降り
てくるという。これって年齢に関係あるのかなぁ~~。 


 

Water Lock Water Saving For Bathtub Taps

予定していた、技術レポートの翻訳とPID現象対策のサイトアップ作業の二つは出来ずに
終わった。こんな状態では「セレンディピティの天使」は舞い降りてこないなぁと思いなが
らも忙しなく過ごしたが、併走してブラッドオレンジの開花が進行している。実に妙な感じ
だ。

コメント

究極の足温器

2012年12月25日 | 省エネ実践記


 


【墨子の思想 尚賢】





 王公大人のその国家を視るや、その一の危弓・疲馬・衣裳・牛羊の材を視るにし
 かざるか

先回に引き続き尚賢(じょうけん)下第十篇から。以降、省けるものは省き、しかし、出
来る限り時代背景を
取り組むことで墨家に表出された言葉を現代に生かせるように工夫す
るが上手く行くか否かはやってみなければ分からない。

聴覚障害者ツンボを楽師に雇う君主

            而今天下之士君子、居処言語皆尚
           賢、逮至其臨衆発政而冶民、莫知尚
           賢面映能。我以此知天下之士判子、
           明於小面不明於大也。何以知其然乎。
            今王公大人有一牛羊之材、不能殺、
            必索良宰、有一衣裳之材、不能制、
           必索良工。当王公大人之於此也、雖
           有骨肉之親、貫故富貴、面目美好者、
           実知其不能也、不便之也。是何故。
           恐其敗材也。当王公大人之於此嵐、
           則不失尚賢面便能。王公大人有一良
           馬不能洽、必索良医、有一危弓不能
           張、必索良工。当王公大人之於此也、
           雖有骨肉之親、貫故富貴、面目美好
           者、実知其不能也、必不便。是何故。
           恐其敗材也。当王公大人之於此也、
           則不失尚賢簡便能。逮至其国家則不
           然。王公大人骨肉之親、貫故富貴、
           面目美好者則挙之。則王公大人之視
           其国家也、不若視其一危弓疲馬衣裳
           牛羊之材与。我以此知天下之士君子、
           皆明於小面不明於大也。此誓猶店者
           而使為行人、聾者面使為楽師。


而るに今天下の士君子、居処言語みな賢を尚ぷに、その珊に臨み政を発して民を冶むるに
至るに逮びて、賢を尚び能を使うを知ることなし。われこれをもって天下の士君子の、小
に明らかにして大に明らかならざるを知る。何をもってその然るを知るや。 いま王公大
人、一牛羊の材ありて、殺す能わざれば、必ず良宰を索め、一衣裳の材ありて、制する能
わざれば、必ず良工を索む。王公大人のここにおいてするに当りてや、骨肉の親と、貫故
富貴なると、面目美好なる者とありといえども、実にそのよくせざるを知れば、これを使
わざるなり。これ何の故ぞ。その材を敗ることを恐るればなり。王公大人のここにおいて
するに当りてや、すなわち賢を尚び能を使うことを失わず。王公大人、一疲馬ありて治む
る能わざれば、必ず良医を索め、一危弓ありて張る能わざれば、必ず良工を索ひ。王公大
人のここにおいてするに当りてや、骨肉の親と、貫故富貴なると、面目美好なる者とあり
といえども、実にそのよくせざるを知れば、必ず使わず。これ何の故ぞ。その材を敗るこ
とを恐るればなり。王公大人のここにおいてするに当りてや、すなわち賢を尚び能を使う
ことを失わず。その国家に至るに逮びてはすなわち然らず。王公大人、骨肉の親と、貫故
富貴なると、面目美好なる者とはすなわちこれを挙ぐ。すなわち王公大人のその国家を視
るや、その一の危弓・疲馬・衣裳・牛羊の材を視るにしかざるか。われこれをもって天下
の士君子、みな小に明らかにして大に明らかならざるを知るなり。これ譬えばなお瘖者(
いんもの)をして行人たらしめ、聾者をして楽師たらしひるがごとし。




解説

現状はどうか。なるほど、今日、君子といわれる人々は、口ではしきりに能力のある人物
をとりたてるといっている。だが、口ではそういいながら、いざ為政者として国を治める
となると、そういう人物をたてようとはしない。わたしからみれば、かれらは、小さな道
理はわきまえても、大きな道理はわきまえない。なぜか。たとえば、為政者は、家畜を殺
して料理するさいには、自分では家畜を殺すことができ’ないから、必ず腕のよい料理人
をやとっている。また、衣装を仕立てるときにも、必ず腕のたしかな裁縫師をやとってい
る。すなわち、家畜を殺したり、衣装を仕立てたりするときには、為政者は、縁故関係、
財産、身分、容貌などにとらわれて、能力のない者をつかうようなまねはしない。せっか
くの材料がむだになることを恐れるからだ。つまり、こういうさいには為政者は、能力の
ある人物をつかうという心掛けを忘れてはいないのだ。また、為政者は、馬が病気になれ
ば、必ず名医にみせて治療させ、弓のつるがきれれば、必ず腕のよい弓師に張りかえさせ
る。決して、縁故関係、財産、身分、容貌などにとらわれて、能力のない者をつかうよう
なことはしない。せっかくの財産がむだになることを恐れるからである。 すなわち、為
政者は、こういう場合でも、才能のある人物をつかうという心掛けを忘れてはいないのだ。
ところが、国家を治める段になると、事情は一変する。縁故関係、財産、身分、容貌が重
んじられ、その条件に合うものだけが登用される。為政者にとって、国家のことなどは、
弓や馬、衣装や家畜にくらべれば、どうでもよいことなのだろうか。小さな道理はわきま
えても、大きな道理はわきまえないというわたしの批判は、これをいうのだ。こういう為
政者の態度は、オシ※を使者に命じ、ツンボ※を楽師にやとうようなものである。

身分、縁故、財産、身分、容貌などを採用の条件とすべきではない。これらにとらわれぬ
自由な立場で、能力、人格のすぐれた者をえらぶことこそ、人材登用の原則である。「賢
を尚び、人材登用における差別を撤廃せよ」、この主張は、差別に反対する兼愛説と、根
底する。

※差別用語:翻訳文に用いられている

尚賢は字どおりに解釈すれば賢人をとうとぶことであるだがかれのいわんとするところは、
しかし
単純ではない。かれはいう。「官に常貴なく、民に終賤なし」(尚賢・上)-貴族
がいつまでも貴族
であっていいはずはなく、人民がいつまでも卑賤であっていいはずもな
いない。上のものが、いつ
までも上にいられると思うな。政治を、無能な貴族の手から解
放せよ。当時、世襲的な貴族政治
は、人々を窒息させようとしていた。どんな才能があっ
ても、低い身分に生まれた者に、門はかた
く閉ざされていた。墨子は、かれらの声を代弁
した。したがって、「尚賢」は不平等と差別に対して
平等無差別を主張するものであり、
「兼愛」に通ずる。この停滞した社会の危機を救うものは「尚
賢」であり、権力争奪の惨
禍を救うものは「兼愛」である、というのだが、今風に解釈すれば「結果の平等」より「
機会の平等」にバイアスががかかっているように見えるが、聴覚障害や聾唖者を喩えとす
る乱暴な表現が見られる。つまり、(1)「能力=努力×時間」(2)「能力=努力×時
間×好機」(3)「能力=努力×時間×社会的支援」とチョット考えるだけで複雑そうに
思えるがここではもっと基本的な封建制、身分差別というものについて発言であると考え
るが、依怙贔屓、縁故利用などもここで取り上げられているものの制度としては随朝の楊
帝にはじまる科挙制度をもって体制支配手段として採用したものの現代までその不条理は
完全払拭されていない。

また、「尚賢」は上・中・
下とあり、ほぽ同じ論旨だが、ここには最も整っている下編を
訳出している。今回取り上げた問答の件は墨子が楚の国の大臣、穆賀(ぼくが)に向かっ
て自説を説いたときとされていて、現存する五三篇の大系表(下表参考)の「魯問篇-尚
賢」にその名が記載されている。

 

 

 【究極の足温器】

雪が降る日は決まって足下が寒くなる。ビルなどと違い昔ながらの木造家屋ではその寒さ
はその比でない。だから、囲炉裏を囲み、掘り炬燵を囲み、暖をとったものだったが、や
がて土間がなくなり、テーブルで作業を行うようになり、石造・煉瓦造でない家屋はなお
のこと足下の寒さが堪えるというわけだ。急遽、プラスチック湯湯婆、電気熱線式足温マ
ットで試したものその効果は薄い(ないよりまし程度で)。そこで次のような基本設計要
件でネット検索をその対策探った。(1)作業性を低下させない、(2)廉価であること、
(3)電気などのエネルギーを使わないという三つの枠を嵌めてみた。足温器あるいは下
肢保温器若しくは衣料品のタイプを分けてみると次のようなものがある。

(1)断熱(=保温)材料による固定式足温器
(2)断熱(=保温)材料積層による移動式足温器
(3)断熱(=保温)材料(もしくは積層材料)に蓄熱剤を加えた固定式足温器
(4)断熱(=保温)材料(もしくは積層材料)に蓄熱剤を加えた移動式温器
(5)(1)に熱源を付加した足温器
(6)(2)に熱源を付加した足温器
(7)(3)に熱源を付加した足温器
 (8)(4)に熱源を付加した足温器

 

 

上の新規考案の2つの図は、電熱器で過熱保温するもので左側はスリッパ・ブーツ型で移
動式は充電式や蓄熱剤で過熱することで着用移動する。右側は同じく電熱や湯湯婆などの
蓄熱剤を挿入したキャスター付のテーブルで移動式の掘り炬燵と考えればわかりいい。







これに対し、上の2つの図は、断熱(=保温)材料あるいは積層材料の(1)と(2)も
しくは、(3)(4)のタイプに属するもの。上図側は、龍野コルク工業株式会社のエコ
足温器発泡ビーズを利用した流動性と保温性を生かした足温器の素材で成形加工し、体温
を熱源としたエコ商品で、熱源が不要なのでやけどの心配や火災の原因などがない。 発
泡ビーズの保温力と流動性熱源を電気ではなく体温とするもの誰もが使える安全性足の裏
やふくらはぎの心地よさ洗濯可能な素材を追求し現在4点が商品化されているという(上
の写真の2つに該当)。また、下側の図は下の写真のようにリーバーシブルあるいはツー
ウェイの足温ブーツで、今流行のヒートテックなどの下着素材の考えかの応用で、保温ポ
ア(保温素材、体温から発する水蒸気との水和熱で過熱する繊維素材?)に赤外線反射材、
各種の保温材・断熱材などを積層させている。

 


双方とも熱源としては体温と発汗で安全面とコスト面で有利だが、上の写真の製品は詳し
いデータが揃っておらず性能機能面で疑問符がつくが、龍野コルク工業製のものには下記
の試験データなどがオープンされており移動性や意匠性では見劣り?するかもしれないが
こちらの方が信頼性があるように思われる(関連知財は下記図をクリック)。




しかしながら、足先だけではこの厳しい寒さは、レギンズなどの下着だけでは抗しきれな
い。そこで、レッグウォーマやオーバーズボン、膝掛け、前掛けなど着用することを次に
考えた。下図は関連新規考案の説明図(寸法・位置関係を見るものとして参考記載、右図
クリック)。やはり耐伸縮屈曲性、保温性、作業性(軽さ・柔軟さ)は絶対的な品質要求
となる。

 

このに考えていくと、伸縮屈曲性のある脚部・大腿部を被覆できるブーツタイプが最適だ
と思われ
る。そして、昨夜で最終回の月九ドラマ『プライスレス』のパッピー魔法瓶では
ないが『究極のヒートプロテクトインナーブーツ
 の商品開発できれば世界中に馬鹿売
れにするだろう。〆て2千円×70億人×10%(潜在的欲求顧客率)=1兆4千億円とな
る?!ってそんなことあるわけないだろう?!それならキミが事業展開すればいいんじゃ
ん?ということになる。それは不可能なことではない。ないが、わたしには□□□□の世
界展開という夢に邁進しているので、それはお譲りする。




我が家の珍事。ブラッドオレンジの花が咲きかけている。そういえばマンゴーの栽培には
失敗したが、愛媛農業試験所を小豆島へ寄ったついでに訪問する予定でいたが急遽中止し
た経緯があった。ところで、これは深夜作業の暖房効果なのかもしれない。
 

 

コメント

蓄電池容量、世界最大!

2012年12月24日 | 環境工学システム論

 

 

 

【安倍政権の陰影】

自民党の安倍晋三総裁は23日、フジテレビの番組に出演し、日銀が来年1月の次回金融政策決定
会合で2%の物価目標を導入しなかった場合の対応に関し、「日銀法を改正してアコード(政策
協定)を結んでそれを設ける」と述べ、「安倍政権」として日銀法改正に着手する考えを明らか
にした。
安倍氏は同法を改正する際には「雇用についても責任を持ってもらう」として、物価安
定だけでなく、雇用確保も日銀の使命として明記する意向も示したという(2012.12.23  時事通
信)。偶然この番組をチラ見していたが、「雇用について責任を担保する」との趣旨は『12×
3の記念日
』で掲載したバーナキンFRB議長の「失業率閾値設定と金融緩和連動」発言を踏まえた
ものだ。また彼は介護分野は利潤が出ないので成長分野ではないという風なことを発言したこと
を聴き逃さなかった。これは『ピラミッドの経済学』で触れたが、
紀元前二千六百年を遡るエジ
プトのピラミッド建設という公共事業は、利潤を生み出す事業でなく原始的な支配機能として、
そこに用いられる様々な計測技術、
土木技術などの「群ピラミッド建設葬祭科学技術」はその後
の地中海文明に継承波及し、石造建築土木技術、農業灌漑土木技術、木造船舶技術、航海技術、
遺物保存技術あるいは大規模事業マネイジメントなどとして生産力向上の基礎となったように、
より精緻な「群介護医療要素技術」が現在の日本の生産力向上に大きく寄与しているのだが、そ
のことを踏まえた上で、利潤が少ない、中抜きのメリットが小さいから成長戦略にそぐわないと
発言しているなら問題だ、と。そのように考えている。



【メガワット級大規模蓄発電システム】

住友電気工業は、横浜製作所においてメガワット級大規模蓄発電システムの実証運転を開始してい
る。さらに、その蓄発電システムと組み合わせ、横浜製作所全体の電気エネルギーの最適運転を行
FEMSの実証も行い成果をあげている。電力使用量の可視化、節電(CO2削減)の為の機器制
御、ソーラー発電機等の再生可能エネルギーや蓄電器の制御等を行うシステムであるエネルギー
監理システム(EMS)には、管理対象によりHEMS, BEMS, FEMS, CEMSという名前がそれぞれ付
けられてる。つまり、HEMSは住宅向け、BEMSは商用ビル向け、FEMSは工場向け、CEMSはこれ
らを含んだ地域全体向けとなり、それぞれ管理対象は違い、電力需要と電力供給のモニターとコ
ントロールするシステムの基本は共通だ。

このシステムは、夜間電力や太陽光発電電力を貯蔵するレドックスフロー電池(容量1MW×5時間)
と再生可能エネルギー源としてのCPV(28基、最大発電量200kW)、から構成され外部の商用電
力系統とも連系。また、本システムのCPV発電量、レドックスフロー電池の蓄電量および消費量
は、
エネルギーマネージメントシステム(EMS)によって監視、計測データはEMSサーバで一括
管理す
るもの。今回の実証試験の狙いは、(1) 横浜製作所におけるピークカット運用(最大1MW
のデマンド抑制)を行い、国内で喫緊の課題である電力不足問題の軽減に貢献。(2) 天候に左

される太陽光発電をレドックスフロー電池と組み合わせ、計画的な発電を行う。これにより、

陽光発電の価値を高め、導入を促進する。(3) あらかじめ設定したデマンドスケジュールとな

よう電力負荷に応じた放電量を調整する。電力消費のレベルを安定化させることで、必要な発

所の規模を低減しする。(4) 太陽光発電の激しい出力変動をレドックスフロー電池の充放電で

償することで、出力を平滑化し、火力発電所の調整負荷が軽減され、系統へ連系できる太陽光

電の規模が拡大する。
住友電気工業、横浜製作所の40haの広大な敷地の一角に、日本最大規模の
15基の集光型太陽光発電装置(CPV)が並ぶ。1基は64枚の自社製パネルから構成され、最大発電
電力は7.5kW。レンズで集光した太陽光を高効率の化合物半導体セルに集め、少ない設置面積で
多量の電力を発電でき、PV15基の最大発電量は約100kWにのぼる。

蓄電池の容量は世界最大規模

太陽光発電装置に隣接する用地には、8面のレッドクスフロー蓄電池が、電解液を循環する16台のタ
ンクとともに設置されている。蓄電池の容量は世界最大規模の1MWX5時間(5MWh)で、外部
電力
系続からの夜間電力と太陽光発電電力を貯蔵する。この大型蓄電池の特徴は長寿命であるこ
とと、
充放電残量が正確に把握でき、高頻度で複雑な充放電運転に適している。横浜製作所では
このCPV
と蓄電池から構成されるメガワット級大規模蓄発電システムに既設のガスエンジン発電
機を組み
合わせ、製作所全体の電気エネルギーの最適運転を行うFEMS(ファクトリーエネルギー
マネジメントシステム)実証を、明電舎とともに2012年7月24日から開始している。ところで、レ
ッドクスフロー電池の開発には30年間取り組み、今回のシステムにはこうした開発費用も含め、
約10億円を投じている。電力不足問題が喫緊の課題となり、同社は大阪製作所にて10kW規模の発
電装置やEMSを導入し、2011年6月からマイクログリッドシステムの実証試験を開始した。今回の
システムは同システムを蓄電池容量比で500倍に拡大する。

 

 

工場需要予測、CPV発電予測、最適発電運転計画の技術開発を目指した本格的な実証は来年度か
ら。す
でに横浜製作所全体の夏期ピーク電力を25%削減するなど、システム設計で想定した結果
が得られている。さらに台
風によるダメージもなく、安全性も確認されている。こうした自社シ
ステムの核となる技術の大型蓄電池は、他の電池では運転中に開放電圧を測定できないが、レド
ックスフロー電池では正負電解液の電位差の測定が可能で、運転中に解放電圧が正確に測定でき、
リアルタイムで充電残量を把握できた上、電解液を貯めるタンクを増設すれば、容量を増やすこ
ともできる。このように太陽光の本格的な蓄電池開発研究が展開できるのも日本の技術者、技術
力のなせる技。後数年後には原子力発電所に依存しない自律的な持続可能社会を世界で実現させ
ることで福島原発事故からの学習と統治能力の高さをエネルギー領域で高らかに宣言させるニュ
ースだ。



【符号の説明】

1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1K,1L レドックスフロー電池 2 電池セル 3 正極電解液循環路
31 正極タンク 32 上流側配管 33 下流側配管 34 循環用ポンプ 4 負極電解液循環路
41 負極タンク 42 上流側配管 43 下流側配 44 循環用ポンプ 51,52,53,54,55,56 供給管
61,62 供給ポンプ 7 制御手段 71a,71b 温度センサ(温度測定手段) 72a,72b 電圧計(充電検
知手段)
81,82 連通管 81a,82a 連通用バルブ 91,92 電動バルブ 100 セル 100A 正極セル
100B 負極セル
101 隔膜 102 正極電極 103 負極電極 104A 正極タンク 104B 負極タンク
105A,105B ポンプ 106A,106B 導管

 

 

【オープン通信規格 IEEE1888の行方】

オープン通信規格「IEEE1888」によって、システムの自由度が高まり、コスト削減の余地
が拡大する一
方で、セキュリティのリスクを高めるデメリットを生み出すことが想定されている。
従来のシステムはメーカ
ー主導のク ローズドシステムで、ビルディング・オート メーション
(BA)に特化した専門性の高い通信規格を採用しているため、簡単に機能を追加することができな
いなど自由度が低く、コストも高い。また、照明や空調、センサーなど異なるメーカーがそれぞ
れ独自の通信プロトコルを使用しているため相互接続ができず、ユーザーの使い勝手も惑いのが
現状。そこで、システムをオープン化することで、システムの自由度を高め、複数のビルを束ね
てエネルギー管理を行う高効率の省エネマネジメントを実現しようという動きが強まっている。
その代表例が、東京大学大学院工学系研究科の江崎浩教授等のGUTPが開発し、国際標準とな
った通信プロトコルIEEE 1888である。例えば、このIEEE 1888を中小規模のビルに導入した場合
のイメージ(下図
)。施設Aの場合は、すでにビル管理システムが導入されているケースだ。特
化した一つの規格ですべての機器を管理している。それに対し、施設Bはビル全体に一つの規格
を適用せず、機器を増やすごとにそれぞれにゲートウェイを設けて細かく管理し、オープン化し
ている。そして、施設Aのデータも、施設BのデータもIEEE 1888によって共通に扱われて、イン
ターネット経由でデータをエネルギー管理の専門事業者に渡し、「見える化」、「制御」、「分析」な
どのクラウドサービスや大手総合管理事業者のサービスが受けられる。また、施設Bはアプリと
ストレージが導入されているのでビル内で専門事業者が分析・制御している可能性があるのに対
し、施設Aは見える化までに止まり、インターネット経由で「分析」、「制御」などのサービスを受
けるという凹凸が生じる。また、IEEE1888の導入により個々のビルや住宅からのデータを集約し
て扱えるようになる可能性があり、オープン化の技術は、そうした拡張性を備えた領域を開拓で
きる。

一方、インターネットを使ったオープン化の追求は、当然、セキュリティ上のリスクを高めるジ
レンマを抱える。BEMS導入に当たり、自由度とコスト面からオープン化を選ぶのか、それ

もセキュリティを優先してクローズドのシステムを選ぶのかは、選択の分かれるところだ。長

的に、スマートグリッドなどの分野で、従来の手法にとらわれず展開するるインターネット系

オープン化システムが主流となりうるが、大手BA企業の閉じたシステムを継続すると考えら
れ、コストをかけて手間がかからない高性能なサービスを受ける大企業を中心とした大型ビル
とインターネッ
トによるサービスを低コストで利用する中小ビルに分かれるのではないかと見
られている。その
でエネルギー関連データが流出するなどのリスクにどのぐらいコストをか
けら
れるかという個々の企業の判断で選択が分かれ、セキュリティを重視であれば、コストを
かけイ
ンターネット上VPN(仮想的閉域網)を構築し、インターネットとは仮想的に隔離す
るという
手法があるが当面は、HTTPS使う方式が選択されていくだろうと見られている。そこ
で経済産業経済省の BEMSアグリゲータの補助制度は、今後IEEE18888でオンライン化システム
と連携し
て、「ITベンチャーが低コストで優れた『見える化サービス』を開発するなどの強み
を活かした第
三者のプレイヤーが市場に参入しやすくなる可能性がある。需給に相乗効果が生
れ、さらに開発が加速され、IEEE 1888のセキュリティについて、現在、IEEE 1888.3のワーキ
ンググループで、
通信内容の秘匿化、通信相手の認証、アクセス制御、セキュリティ・ポリシー
管理
などの方法が
議論されていて、なりすましができなくなるなど、セキュリティの高度化も
期待されている。

※IEEE 1888とは、スマートグリッド向けの新しい通信プロトコルのこと。


 
 

昨夜といえ、丑三つ時を越えて寝るも、寒さ厳しく睡眠不足。 早速、この夜間作業の冷え込み
対策の検討にこれから入る。「クリスマス前夜に積雪」の伝承は正しく、外は雪。
 

 

コメント

ロースト・パエタの墨子添え

2012年12月22日 | 時事書評

 

 

 




【墨子の思想:人材登用の効果 尚賢】

単に、人材を尊ぶという徳目ではない。能力よりも縁故や情実がものをいう社会を、墨子は痛憤する。
それは人々を無気力にし発展を阻止するものだ。能力あるものを正当に評価せよ、身分や感情で差別
するな、と。ここにおいて、無差別を説く「兼愛」と、能力主義を説く「尚賢」(じょうけん)とは
表裏一体をなすのである。


王公大人のその国家を視るや、その一の危弓・疲馬・衣裳・牛羊の材を視るにしかざるか

力ある者は疾くもって人を助け、財ある者は勉めてもって人に分ち、道ある者は勧めてもって人に教う

日月の照す所、舟車の及ぶ所、雨露の漸す所、粒食の養う所、これを得て誉れに勧まざるなし



為政者はみな、国を富まし、人口をふやし、社会秩序をととのえたいと望んでいる。 だが、それで
いて為政者は、能力のある人物をとりたてて国を治めようとはしない。政治の根本は、人材の登用に
あることを忘れているのだ。例をあげて、為政者が、人材の登用こそ政治の根本であることを忘れて
いる事実を、明らかにしょう。諸侯が、国を治めるさい、「弓のうまい臣下はとりたてるが、そうで
ない臣下は地位を剥奪する」と宣言したとすれば、その国でいちばんよろこぶのは、だれか。いうま
でもなく、弓に自信のある臣下である。一方、弓など手にしたことのない臣下は、ビクビクするにち
がいない。もし諸侯が、この臣下の心理を巧みに利用して、誠実な臣下はとりたてるが、そうでない
臣下は地位を剥奪する」と宣言したとすれば、その国でいちばんよろこぶのは、だれか。いうまで
なく、日ごろ誠実に仕えている臣下である。一方、誠実に仕えなかった臣下は、ビクビクするにち

いない。これと同し道理で、国を治めるさい、能力のある人物をとりたてさえすれば、国全体が徳

きそうようになり、不正を働く者は閉め出されるのだ。わたしが尭・舜・潟・湯・文・武の聖王の

を重んじるのは、なぜか。これらの聖王は、為政者として国を冶めたさい、社会に貢献したものを

り立て、不正を働く者を閉めだしたからである。してみれば、能力のある人物を優遇することは聖

の道に合致することなのだ。


               子墨子言曰、天下之王公大人、皆
              欲其国家之富也、人民之衆也、刑法
              之洽也。然而不識以尚賢為政其国家 
               百姓。王公大人、本失尚賢為政之本
              也。若荀王公大人、本失尚賢為政之
              本也、則不能母挙物示之乎。今若有
              一諸侯於此、為政其国家也、日、凡
              我国能財御之士、我将貪貴之。不能
              射御之士、我将罪賤之。問於若国之
              士、孰喜孰懼、我以為必能財御之士
              喜、不能財御之士懼。 
               我嘗因面誘之矣。日、凡我国之忠 
              信之士、我将賞貴之。不忠信之士。
              我将罪賤之。問於若国之士、孰喜孰
              懼、我以為必忠信之士官、不忠不信
              之士懼。今惟母以尚賢為政其国家百
              姓、使国為善者勧、為暴者沮、大以
              為政於天下、使天下之為善者勧、為
              暴者沮。
               然晋吾所以貴亮舜馮湯文武之道者、
              何故以裁。以其唯母臨衆発政而冶民、
              他天下之為善者可以勧也、為暴者可
              以沮也。然則此尚賢者也、与堯舜禹
              湯文武之道同矣。



子墨子言いて曰く、天下の王公大人、みなその国家の富み、人民の衆く、刑法の洽まらんことを欲す。
然るに賢を尚ぶをもって政をその国家百姓になすを識らず。王公大人、もと賢を尚びて政をなすの本
を失えるなり」。もしいやしくも王公大人、もと賢を尚びて政をなすの本を失わば、物を挙げてこれ
に示すなきこと能わざらんや。今もしここに一諸侯あらんに、政をその国家になすや、日く、「およ
そわが国、財御をよくするの士は、われ賞してこれを貴くせんとす。射御をよくせざるの士は、われ
罪してこれを賤くせんとす」。この国の士に、たれか喜びたれか曹ると問わば、われおもえらく、必
ず財部をよくするの士は喜び、財御をよくせざるの士は情れん。われ嘗みによりてこれを誘う。日く、
「およそわが国の忠信の士は、われ賞してこれを貴くせんとす。忠信ならざるの士は、われ罪してこ
れを賤くせとす」。この国の士に、たれか喜びたれか懼ると問わば、われおもえらく、必ず射御をよ
くする士は懼れん。
 われ嘗みによりてこれを誘う。曰く「およそ我が国の忠信の士は、われ賞してこれを貴くせんとす
る。忠ならざるの士は、われ罪してこれを賤しくせんとす」。この国の士に、たれか喜びたれか懼る
と問わば、今ただ賢を尚ぶをもって政をその国家百姓になし、国の善をなす者をして勧み、暴をなす
者をして沮ましめ、大はもって政を天下になし、天下の善をなす者をして勧み、暴をなす者をして沮
ましめん。
 然らば昔、わが尭・舜・萬・湯・文・武の道を貴ぶゆえんは、何の故をもってぞや。そのただ衆に
臨み攻を発して民を治むるに、天下の善をなす者をしてもって勧むべく、暴をなす者をしてもって沮
ましむべからしむるをもってなり。然らばこの賢者を尚ぶや、堯・舜・馬・腸・文・武の道と同じ。

 さて、ここに描かれていることは問題がなさそうに見えるが、現実の人材登用および人事評価は難
しい。品行方正で教養豊かな逸材もそのシーンにより評価が分かれる。先ず、価値観を共有できてい
るかという目的と、次に目標設定(ゴール)やロードマップに流れる速度という2つにより評価が一
転する。古代帝政の建国という目標にとって墨家という集団は、目標達成の迅速力や技術力において
第一級の評価をえても、通底する博愛主義や民主主義は無用なものだ。そのことを、松岡正剛は『千
夜千冊 墨子』でこのように評している。


 荘子は、墨子亡きあとの墨家が三派に分かれたと書いていて、墨家に内部分裂がおこったように
 読めるのであるが、どうもそうではなくて、あえていくつもの分派を作り出していたとも想定で
 きる。戦国時代、儒家が八派に分かれたように、墨家はやむなく三派に分かれたのではなかった
 のである。このような墨家集団が、秦の始皇帝の建国を前にして跡かたもなく姿を消してしまう
 のだ。いったい何がおこったか、その経緯をたどるのは容易ではないが、ひとつには集団自殺を
 したとも考えられる。すでに巨子孟勝の時代、采邑没収に侵攻してきた楚王の直轄軍と戦って、
 城が守りきれなくなったことがあるのだが、このとき孟勝は集団自決をしようとして、弟子の徐
 弱に「そんなことをしては墨家の系統が絶える」と諌められている。しかし孟勝はおめおめ生き
 ていてもいったん失敗したわれわれの汚辱は晴れるわけではない。きっと宋の田襄子がわれわれ
 の気概を知って墨家の意思を伝えるだろうと言うと、徐弱も納得して、師とともに自決してしま
 ったというのだ。こういうことが何度かおこったのだろう。
 しかしもうひとつには、戦国時代が終焉を迎えつつあって、秦の始皇帝による一大事業に墨家が
 役割を果たせなかったか、役割を果たしたにもかかわらず評価されなかったという事情も関与し
 ていただろうと思われる。秦の国家システムの基本は、封建制を廃して郡県制に移行するところ
 にあった。墨家の理想は封建制にある。とくに郡県制の主唱者である丞相李斯が、封建制にまつ
 わる民間人の蔵書と読書に問題があるとみて「挟書の律」の制定を求めたときに、始皇帝がこれ
 を裁可して「焚書」を断行するにおよんで、墨家はもはやこれまでと息絶えることを選んだよう
 にも思われる。古代戦国時代の"薔薇の名前"の遂行だった
けれども、いっさいはいまのところ

 は謎なのである。何も詳しいことはわかっていない。ただ、戦国時代を駆け抜けた最も強力な軍
 事集団が「兼愛」と「非攻」を説いて、数々の"敵"を沈黙させていったことだけが、残るばかり
 なのである。墨家の「墨」とは入れ墨のことではなかったかという説がある。本当かどうかはも
 とより知るべくもないのだが、本当のような気もするのは、もし墨家の組織が入れ墨まで彫りこ
 んでの紐帯によって結ばれていなかったのなら、これほど容易に一網打尽を甘んじることもなか
 ったろうと思われるからである。かえってその強靭な集団維持力と組織紐帯力が災いして、まる
 でヤクザか暴力団か任侠の徒のごとく、国家の犠牲になっていったとも想像されるのだ。


                             松岡正剛『千夜千冊 墨子』

  


ここで、墨子の思想を現代に投影し蘇らせてみよう。そう、あのレーニンの著書『国家社会主義の興
』を題材とした、デービッド・レーン著 溝端佐登史・林裕明・小西豊著/訳『国家社会主義の興亡
-体
制転換の政治経済学』(明石書店、2007年)の酒井正三郎の書評-本稿は、島根県立大北東アジア
地域研
究センター紀要『北東アジア研究』第16号に投稿した本書書評を約三分の二の分量に要約した
もの-を基にダブらせてせて考えてみよ(これは一寸、無茶振りかもしれないが)。



 レーンは本書での具体的な考察に先立ち,「国家社会主義」について次のような定義を与えてい
 る。「それ(国家社会主義-引用者)は国家的所有,そして程度の差はあるが中央指令経済によ
 って特徴づけられる社会であり,マルクス・レーニン主義にもとづき国家の媒介を通じて人々を
 無階級社会へと動員しようとす
る支配的共産党によって、管理される社会である」(p. 29)。
 すなわち国家社会主義とは、国家的所有・指令制経済・共産党支配,の3つの制度に要約される
 社会である。かかる枠組を備えて、「国家社会主義」は「世界資本主義システムから自らを分離
 させ、近代化と工業発展の政策を追求し、一定の成果をあげ」(同)、産業主義のひとつのモデ
 ルとなってきたのである。(中略)
一方、「共産主義の崩壊は、願望の対象としての社会主義の
 焦点を、資本のグローバリゼーション
と国際化という文脈で再び西側先進資本主義国に移してい
 る。マルクスはもともと 社会とその国家
機構の編成という観点から、資本主義概念を発展させ
 た。これが今や地球規模に移った。社会主義
に未来があるとすれば、それはグローバルな性格
 持たなければならない」(pp.342-343)という。(中略)レーンの分析における独自の貢献は、
 国家社会主義を「資本主義以前、資本主義、共産主義要素の混合」とらえた上で、それが開発コ
 ースとしてある種の体系性、首尾一貫性を具備した独自のシステムであり、その展開によって「
 ソ連型」工業化社会と福祉型国家の出現がもたらされ、その成果の結果、社会の内部からシステ
 ムの「あり方そのものに疑問を投げかける」一群の人々を生み出すことになった、と見ている点
 にある。すなわち、レーンは、社会主義的工業化社会のなかで生み出された経済主体が自らの利
 害追求によって体制そのものの崩壊をもたらすという視座を組み込んだ体制論を展開しておりそ
 のような主体、一群こそが上昇階級(ascendant class)、獲得階級(acquisition class)と彼が呼んで
 いるところの新興階級であるとしているのである。ここに、国家社会主義は自らの発展と「成功」
 ゆえに自らを否定する諸契機を生み出す、というレーンの国家社会主義論研究の独自の論理性の
 見事な表出を読みとることができる。(中略)それは「国家社会主義の成功と崩壊について」で
 ある。D.レーン(および溝端・林)の議論は国家社会主義は結果として崩壊したが、しかしそれ
 は最初から不可能なシステムとして登場したわけではなく、むしろ工業化や福祉国家化に成功し
 たがために階級変動をこうむり、失敗へと向かざるをえなかったというものである。しかし、シ
 ステムがシステムとして成り立つには発展段階に応じて自己を修正するメカニズムをビルト・イ
 ンしていなければならない。これができないものはシステムとして最初から無理があるのであり
 むしろ、そのような無理を抱えながら何故に長期期間にわたる存続が可能であったか、その構造
 的・機能的動態こそが問われなければならないであろう

そして、補注として「的場昭弘氏(『マルクスだったらこう考える』光文社新書 2004年12月刊)は次
のように述べている。「逆
説的に聞こえるかもしれませんが、グローバリゼーションは共産主義への
移行のはじまりなのです。世界のすべ
てが資本主義になったということは、(中略)マルクスが前提
にした資本主義社会における二つの階級の分離
が、はじめて起る時代がきたということです。(中略)
労働者でもないし、ブルジョワでもない中産階級はますます減少していくでしょう」(pp. 105-106)
を引用し、デービッド・レーンもまた同じような考えだと結んでいる。

 
 

ロシアマルクス主義的な博愛主義も民主主義もこの「社会主義国家」としてこ実現したが、外部環境
がそれを変質させた。それはお馴染みの『一国社会主義』(別称、社会帝国主義)という言葉だね。
それは、レーニンの思いとは以て非なるものだった、少なくとも個人レベルではそうだったが、組織
化・運動過程の中で変容・変節していく。これを、現在中国の社会問題を酒井正三郎は『「蟻族」と
「啃老族」-中国大学生の進路・就職事情の一断面
』(「ChuoOnline」2011.12.12)で次のように評
論する。

 
 世界がリーマンショックの後遺症に苦しむ中、年率2ケタ近い成長をつづけ、昨2010年はついに
 日本を追い越し世界第2位の経済大国にのし上がった中国。とはいえ、ものみな景気のいい話し
 ばかりではないのが今の中国である。沿海部にある大都市と内陸部に広がる農村地域との著しい
 格差。この格差は職業・職種や階層間でもじりじりと拡大をつづけている。昨年の世界銀行のデ
 ータによれば、中国の所得不平等度を示すジニ係数は0.47で、社会的暴動多発の危険水域といわ
 れる0.5に近付きつつある。(中略)「蟻族」にしても「啃老族」にしても、現下中国の人材活用
 の観点から言えば社会的損失である。とはいえ、自分の力で生きようと必死にもがきつづける「
 蟻族」はむしろ近未来の中国の希望というべき存在である。他方、責任感が薄く社会性に乏しい
 世代の代表のように言われる「?老族」であるが、彼らにしてもその多くは高学歴で情報ツールを
 自由に操れる「新」中国人だ。ひょっとしたら、彼らの中から生産と消費にかかわるこれまでに
 ないまったく新しい文化の担い手が現われ、将来の中国社会を突き動かしていく存在となるかも
 しれない。(中略)所変わって上海。やはり今夏、上海で会った、本学大学院を修了し地元上海
 で建材等の仲卸しの会社を営んでいるOG生の話しには、さらに驚かされた。上海では「もう一
 歩先に進んでいて」、現在社会現象として問題になっているのは「啃老族」の方だという。これ
 は
気に入らない仕事につくくらいなら親のスネをかじって生活することを選ぶ若者たちのことを
 い
うのだそうだ。パラサイト族やパラサイトシングルなる言葉はたしかに日本にもある。しかし、
 中国の場合は国の政策の「落し子」という点が日本とは少々異なっているところのようだ。彼ら
 は「80后(バーリンホウ)」や「90后(ジューリンホウ)」と呼ばれる「改革開放」期以後
 の生まれ、しかも前述のとおりみな1人っ子だ。したがって生まれた時から6人の大人(両親と
 4人の祖父母)に甘やかされ、男児なら「小皇帝」、女児なら「小公主」と呼ばれて6つのポケ
 ットに囲まれて育てられてきている。そんな訳だから、親の方も親の方で、あえて子供に苦労は
 させない、仮に好い働き口があったとしても、遠方に手離すくらいなら身近なところに置いて養
 ってあげる方を選ぶ、ということなのだそうだ。(中略)蟻族」にしても「啃老族」にしても、現下
 中
国の人材活用の観点から言えば社会的損失である。とはいえ、自分の力で生きようと必死にも
 がきつづ
ける「蟻族」はむしろ近未来の中国の希望というべき存在である。他方、責任感が薄く
 社会性に乏しい世
代の代表のように言われる「啃老族」であるが、彼らにしてもその多くは高学
 歴で情報ツールを自由に操
れる「新」中国人だ。ひょっとしたら、彼らの中から生産と消費にか
 かわるこれまでにないまったく新しい文
化の担い手が現われ、将来の中国社会を突き動かしてい
 く存在となるかもしれない。かつて日本で「新人
類」や「おたく」と呼ばれた若者たちが「アニ
 メ文化」に代表される日本発の価値観を創造し、世界に向か
って発信しつづけているように、で
 ある。


さて、無茶振りの墨子の思想の現在化の試みが少なくとも炙り出す矛盾とその克服法は、故吉本隆明
が遺言として残してくれているので、現在起きている、尖閣列島領土問題の解決方法もわたし(たち)
には展望できている。遅れている、あるいは無知蒙昧、停滞しているのは我が国の保守的な職業政治
委員とそのシンパ達だろう考えている。墨子の思想については時に触れ掲載していきたい。



  Paeta al malgaragno

 

【イタリアン版食いしん坊万歳:ロースト・ターキー、ザクロ風味】

材 料:

若くて柔らかい七面鳥1羽、豚の脂身 200g、ザクロ3~4個、オリーブ油、塩

つくりかた

ベネト地方では、この料理を今でも誇りに思っている。パエタ(paeta)とは七面鳥のことで、特に
若い七面鳥をさす。そして、マルガラーニョというのは、やはりこれもベネト地方の方言でザクロ
のことである。ザクロはエキゾティックなおいしい味がし、ファンタジックな色に輝き、料理を魅
力的なものにしてくれる。さて、長い間寝かせておいたパエタをきれいにし、羽を完全にむしり取
る。そして、串に刺し、薄く切った豚の脂身をまわりに塗り込む。特に胸のあたりはよく塗り込む。
2~3kgのパエタなら、少なくとも1時間半とろ火で焼く。調理している間、受け皿にたまった肉汁
をパエタにふりかけるようにする。しかし,半分ぐらい焼けてきたら,根気よくザクロの実を絞っ
た果汁を注ぐ。別に、ソースを準備する。みじんに刺んだ七面鳥の肝臓とモツ、オリーブ油、塩、
特に残りのザクロの果汁から作る。このソースを、ローストして一ロ大に切り分けた七面鳥にかけ
る。串を使わなければ、オーブンで焼きでもよい。

 



ファイル:Collage Venezia.jpg


なんとも早いペースで時間が流れていく。師走とは日本人特有の‘忙しなさ’を表しているのだろう。
なんとも、これに慣れ親しんで寧ろ、快感に感じているのだろう。もうすぐクリスマスだ。関係ない
か?!七面鳥をロ-ストし石榴ソースを添えて、いや墨子を添えて、ひとりでクリスマスをしみじみ
と考えてみるっか?!
 

 

 

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ダブルインカムスリーキッド

2012年12月20日 | EMF安全保障

 

 

 

【専守防衛に流れる墨子の思想】

先秦時代の思想家の中で、かれほど行動的な人はいない。それは、すましかえった。‘君子’の眼に
は「役夫の道(ドレイのやり方)」(荀子)と映じた。しかしそういわれることはむしろ墨子の本望
だったのではないか。ひたすら形式を守り、もっともらしい道徳を説きながら、富者貴人に寄生して
その日を送るえせ君子はかれの最も唾棄するところであった。「愛すれば、必ず愛される」-それは
まことに単純な論理だ。しかしそれを支える重みは無限である。それなればこそ、かれの思想は、儒
家の思想を圧倒して戦国の人々の心をとらえ、動かすことができたのである。その重みとは何か。そ
れを解明することは、同時に、秦帝国以来、二千年間、墨子思想が“絶学”と化した理由を知ること
にもなろう(中国思想シリーズⅤ『墨子』徳間書店第二版の「解題」より)。

 


 【盗癖】


            子墨子見王曰、今有人於此、舎其
            文軒、隣有敞輿、而欲窃之。舎其錦
            繍、隣有?褐、而欲窃之。舎其梁肉、
            隣有糠糟、而欲窃之。此為伺若人。
            王曰、必為有窃疾矣。子墨子日、則
            之地方五千里、宋之地方五百里、此
            猶交軒之与敞輿也。荊雲有夢、犀□
            鹿麋満之、江漢之魚□□、為天下
            富。宋所為無堆屯鮒魚片也。此哨巣
            肉之与糠糟也。荊有長松文梓、□□
            予章。宋無長木。此猶錦繍之与□褐
            也。臣以三吏之攻宋也為与此同類。
            臣見大王之感傷義而不得。王日、善
            哉。雖然公輸盤為桟為雲梯、必取宋。
            於是見公輸盤。子墨子解帯為城、
            以牒為械。公輪盤九設攻城之機変、
            子墨子九距之。公輸盤之攻械尽、子
            墨子之守禦有余。公輸盤?。而目、
            召知所以距子矣、召不百。子墨子亦
            日、召知子之所以距我、召不言。楚
            王問其故。子墨子日、公柚子之意、
            不遇絞殺臣。殺臣末莫能守、可攻也。
            然臣之弟子禽滑餓等三百人、已侍臣
            守禦之器、在末叙上、面持楚寇矣。
            雖殺臣、不能絶也。楚王日、善哉。
            召請無攻末矣。
            子墨子帰週末。天雨。庇其間中。
            守間者不円也。故旧、治於神者、衆
            人不知其功、争於明者、衆人知之。


子墨子、王に見えて曰く、「今ここに人あり、その文軒を舎て、隣に敞輿(へいよ)ありて、これを窃
(ぬす)まんと欲す。その錦繍(きんしゅう)を舎(す)て、隣に□褐(じゃかつ)ありて、これを窃
まんと欲す。その嚇肉を舎て、隣に糠糟ありて、これを窃まんと欲す。これをいかなる人となす」。
王曰く、「必ず窃吹ありとなさん」。子墨子曰く、「別の地、方五千里、宋の地、方五百里、これ文
軒の敞輿におけるがごとし。荊に霊夢あり、犀?鹿麋(さいじびろく)これに満ち、江南の魚□□□(
ぎょべつげんだ)は、天下の富たり。宋はいわゆる雉兎鮒魚(ちとふぎょ)もなきものなり。これ梁
肉の糠糟におけるがごとし。別に長松・文梓・梗梢・予章あり。末に長木なし。これ錦繍の□褐(じ
ゃつかつ)におけるがごとし。臣、三吏の宋を攻むるをもってこれと類を同じくすとなす。臣、大王
の必ず義を傷いて得ざるを見る」。王曰く、「善いかな。然りといえども公輸盤わがために雲梯をな
り必ず宋を取らんとす」。ここにおいて公仙盤を見る。子墨子、帯を解きて城となし、牒をもって械
となす。公輸盤九たび城を攻むるの機変を設け、子墨子九たびこれを距(ふせ)ぐ。公輸盤の攻械尽
きて、子墨子の守禦余りあり。公輸盤詣す。而して曰く、「われ子を距ぐゆえんを知れども、われ言
わず」。子墨子また曰く、「われ子のわれを距ぐゆえんを知れども、われ言わず」。楚王その故を問
う。子墨子曰く、「公祐子の意は、臣を殺さんと故するに過ぎず。臣を殺さば宋よく守ることなし、
攻ひべきなり、と。然れども臣の弟子禽滑董ら三百人、すでに臣の守禦の器を持し、宋城の上に在り
て楚の寇を待てり。臣を殺すといえども、絶つこと能わず」。楚王曰く、「善いかな。われ語う宋を
攻むるなからん」。 子墨子帰りて宋を過ぎる。天雨ふる。その?(りょ)中に庇せんとす。?を守る
者、内(い)れず。故に曰く、「神に冶むる者は、衆人その功を知らず、明に争う者は、衆人これを
知る」。

※□は当用漢字外で、このページでは表示されない箇所(表示できても虫眼鏡がいります)。

 【解説】

 墨子は王の前に進み出ると、こうきりだした。

「ここにある男がいます。立派な車をもちながら、隣家のぼろ車を盗もうとします。豪華な衣装をも
ちながら、隣家の粗末な着物を盗もうとします。穀物や肉があるのに、隣家の糠や糟を盗もうとしま
す。この男をどう思いますか」
「盗癖があるにちがいない」
「お国の領土は五千里四方もあるのに、宋国の領土は五百里四方しかありません。これは、立派な車
をぼろ車とくらべるようなもの。お国には、雲夢の沢に犀や鹿が満ち、江漢の川には魚や貝類がとれ
て、天下一の豊かさを誇っているのに、宋国では、雉子(きじ)、兎、鮒などのごくありふれたもの
ですら、手に入りません。これは、穀物や肉を抑や糟とくらべるようなもの。お国には、また、松、
梓、楠などの大木が生えているのに、宋国にはそういう大木けありません。これは、豪華な衣装を粗
末な着物とくらべるようなもの。王の将軍たちが宋を攻めるのは、ちょうど、盗癖のある男と同じで
はないでしょうか。王の義'に傷がつくだけで、なんらうるところはありません」
「たしかにお説のとおりだ。だが、公輸盤の立場もある、わざわざわしのために雲梯までつくって、
宋を攻めとるという以上、いまさらやめるわけにいかぬ」

墨子は、公輸盤のほうに向き直った。そして、革帯を解くと、これを城郭にみたて、小さな木札を手
にして、これを兵器になぞらえ、公輸盤に攻めさせることにした。
公輸盤は、機をみてくりかえし攻撃に出たが、墨子はそのたびに防いだ。ついに公輸盤のほうは、攻
撃用の木札が尽きてしまった。一方、墨子の手中にはまだ防禦用の札が残っていた。

「わたしの負けです」と公輸盤がいった、
「しかし、わたしは、どうすればあなたに勝つかを知っている。だが、それはいわずにおきましょう」  
「わたしも、どうすればあなたがわたしに勝つかを知っている。だが、それはいわずにおきましょう」

帰路、墨子は宋を通りすぎた。
途中、大雨にあって、村里のなかで雨宿りしようとしたが、村人に追い立てをくってしまった。
-「人知れず危機を救ったときには、人々はその功績に気づかない。これみよがしに騒げば、その功
績は知られるのだが・・・」

〈禽滑釐〉 禽子ともいわれる。はじめ儒家の子夏の門に学んだが、のち墨子に師事した。墨子の高
弟である。墨子に兵法を学び、守城の法を修得した。


    
 

墨子の生涯や行動を示す記録は論敵によって抹殺され、今日ほとんど伝わっていない。この編は、墨
子の足跡と人間像を知る数少ない手掛りのひとつである。墨子はたんなる観念的な平和論者ではなか
った。弱小国を侵略の危険から守るためには、身を挺して行動に立ち上がる「行動家」であった。公
輸盤との問答、楚王とに、科学技術の役割という今日的な問題をなげかける。公輸盤も墨子も、とも
に当時第一級の技術者、しかも武器の設計に長じていた。二人のちがい-それは前述にみられるとお
りである。ちなみに、春秋時代には、戦争の規模はそれほど大きくはなかった。動員される兵力はせ
いぜい二、三万であった。戦車で整然たる密集隊形を組んで交戦し、一、二日で勝負のケリがついた。
ところが墨子の生きた戦国時代になると、戦争の方式は一変する。動員される兵力は十万単位になり、
秦と趙との間で戦われた長平の戦いでは百万近い大軍が動員された。戦争規模を拡大させた要因のひ
とつとして、武器の発達をあげることができる。春秋時代の武器は、戈、矛、剣、弓矢などが主で、
銅製品であったが、戦国時代にかけて冶金術が発達し、これらの武器は鉄製のものに変り、破壊力が
いちじるしく増大した。新型兵器として、遠方まで射ることのできる弩機が発明されたほか、雲梯や、
「鉤拒」(こうきょ)といわれる舟戦の兵器が登場した。密集隊形で戦う戦闘形式は、これら新兵器
の登場で不利となり、歩兵を主力とする野戦・包囲戦が支配的となった。そのため戦争の性格も持久
戦、長期戦の様相を呈するようになった。大量の兵員を必要とするようになったため、各国は徴兵制
度を布いて、兵力の増強につとめた。泰代になって確立された「郡県」制度のねらいは、ひとつには
この徴兵義務をスムーズに行なうためであった
。この徴兵制度の制定で多くの農民が戦争にかりたて
られた。こういう大規模な戦争は、ばく大な軍事上の支出をともなうから、当然、国家の財政負担を
増大させる。そして、その負担は、民衆にしわ寄せられた。春秋から戦国にかけて、大規模な農民暴
動がいくつか起きているが、これは農民に対する苛酷な収奪を示すものである。墨子の「非攻」論は、
こういう背景のもとに生まれた。 

 

【日清のラーメン屋さん】 

即席ラーメンの麺が美味くなっている。これは、強力粉よりタンパク質含量が少なく10〜12%のもの
準強力粉をα化処理した麺を包装体に包装した後、95℃以下で加熱殺菌し、麺原料に炭酸ナトリウム
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムや酸化カルシウム及び又は水酸化カルシウムを添加し、さらに、
食塩、塩化カリウム、塩化カルシウムを対原料粉合計に対して最適重量比で添加し、加熱殺菌後の麺
のpH(水素イオン濃度)を最適化するなどの組成素材分の工夫の上に、下写真図のように麺表面に茹
で上げ時間短縮のための形状加工を施して、生麺のようなもちもちとした食感を生み出すことに成功
している。その加工方法はメーカにより異なるものの基本的にはよく似た製造方法よりつくられてい
るようだ。

   特開2012-130291



つまり、即席麺の改良段階はほぼ考えられる問題解決の最終段階に各メーカはある。裏返せば日本の
独壇場にあり、我が国の美味・安全・健康という品質アイテムもってしてなる加工食品立国のブラン
ドという高付加価値は当面揺るぎがない。そこで提案というわけで、先進諸国や新興国で稼いだ利潤
で食糧難の極貧諸国の人々に無償販売する、そこで、日本でいう農業普及委員制度のような運動をメ
ーカを中心とした民間ボランティアを常住させ現地ニーズに合わせた食料援助の贈与経済を行うとい
うもの。ならば、日本のメーカが世界に打って出ようという提案でした。

 

【ダブルインカム、スリーキッドという公共事業】

総選挙が終わり、嘉田未来の党代表、滋賀県知事が袋叩きにあっているが、叩く方の気持ちは分から
ないことはないが、やり過ぎは政治の品位が疑われる。これって政権与党民主党への国民の偽らざる
気持ちが投影されているのだから、お門違いもいいところだと思っている。マニフェスト選挙・二大
政党制=小選挙区比例代表制が試された絶好の社会実験だったと冷静に考えればこの程度の混乱はや
もう得ないのではと冷静にみている。裏返せば、政権の交代ルールが明確になった上は今後もスパイ
ラル・アップしていくことは約束されている。あの松下幸之助が天国で「転んだら、起きなはれ」と
声を掛けくれているぞ!と、話はそのことでは、なく安倍政権は日銀にインフレターゲット設定を申
し入れ日銀が同調した。貨幣的裏書き(金融)が得られたからには、表の仕事の産所。これを公共事
業いうが、1に復興、2に防災・減災、3に人口増加ターゲット設定、つまり嘉田代表が掲げる「ダ
ブルインカム、スリーキッズ」の最優先政策ということだ。この方面は麻生前首相の手腕に期待した
いところだが、精緻な運用は日本の官僚力にも期待がかかる。

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抗ノネナールとグリーンフェライト

2012年12月19日 | WE商品開発

 

 

 

【加齢臭をどう防ぐ?】

口臭対策にということで、(1)朝夕の歯磨き、うがい励行(2)チューインガムで唾液分泌促進(3)緑
茶を飲む(4)水泳、サウナ、スクワット、ローイングの励行の4を目標に実践してきたが、その結果(1)
〇(2)△(3)〇(4)×という結果で効果はまずまずから変わらずという惨たる結果だ。原因は?忘れ
てしまうのだ。ひとことで忙しい(心を亡くす)ということなのだがこれは言い訳だね。さて、サントリー
が「抗ノネナール・ポリフェノール・コンプレックス」を開発したということだ。サントリーの知財による
と、例えばn-ヘキサナールは大豆特有の青豆臭の原因物質の一つであり、ノネナールは加齢臭の原因物質
での脂肪族アルデヒドだという。脂肪族アルデヒドであるアセトアルデヒドは、低濃度ではフルーツ様の香
気を有し、果実及びフルーツジュース、野菜、乳製品、パン等の食品に天然に含まれている。また、茶やソ
フトドリンク、ビール、ワイン、蒸留酒等の飲料にも天然に含まれるが、場合によっては食品の香味阻害し
食品として用いられる加工大豆粉末素材等では、ヘキサナールと並んで青臭み、生臭さの原因となる。

NDA


つぎが問題だ。酒類のアセトアルデヒドは、二日酔いの成分で飲酒によって体内に取り込まれたアルコール
は、アルコールデヒドロゲナーゼによってアセトアルデヒドに酸化され、アルデヒドデヒドロゲナーゼによ
り酢酸となり、最終的には二酸化炭素と水に分解されて体外へと放出されるものの、黄色人種の半分は活性
の低いアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼを持つため、飲酒により体内に一過的に蓄積したアセトアルデヒ
ドのため、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状を示す人の割合が欧米人と比べて高い。過剰なアセトアルデ
ヒドは、血中に分泌されるとともに呼気によって放出され、唾液中にも蓄積して口臭の原因となるというか
ら「お酒は控えめ」という誓いも考え直さないといけない。また、唾液や食品中のアセトアルデヒドを事後
的に除去するには、L-システイン(含硫アミノ酸)や大麦青汁などが考えられ、L-システインや青汁中
のフラボノイドがアセトアルデヒドに付加し不活性化する方法だが、L-システインや青汁中のフラボノイ
ドとアセトアルデヒドの複合体形成反応は可逆反応であり、アセトアルデヒドが再生する可能性がある。加
えてL-システインや青汁自体特異な味とにおいがするので実用的でない。
Vanillin

さらに、動物や植物の単離アルデヒド分解酵素の添加は、一般に基質特異性が低く、有害な脂肪族アルデヒ
ドと有用な芳香族アルデヒドを共に分解する欠点をもつ。また、既知の多くのアルデヒド分解酵素は補酵素
であるNADを必要とし、コスト面からはNAD非要求性のアルデヒド分解酵素が好ましいという。従って、
前述した項目にい5つ目の目標がいるが、目標は休肝日→1週間1日厳守としよう。これなら行けるだろう。
以上のようなことを踏まえ、サントリーは
Pseudomonas属菌またはPantoea属菌で脂肪族アルデヒド分解能も
ち、バニリンには分解しない微生物で。pH3.0以上4.0以下の条件下で脂肪族アルデヒド分解能を有した微
生物は胃内や酸性の飲食品中でもアセトアルデヒド分解活性を示す微生物の抽出培養に成功する。

 

特開2010-057482 脂肪族アルデヒド分解微生物

 

以上の新規考案と今回の商品とは直接関係なく、数種の植物ポリフェノール・コンプレックスからなるもの
だということがわかった。年齢とともに発生する体臭、加齢臭。その特有の気になるニオイの原因は40歳を
過ぎた頃から増え始めるのが「ノネナール」。皮脂に含まれるヘキサデセン酸が皮膚常在菌によって分解さ
れると、ノネナールがつくり出される。ニオイ物質ノネナールは、男女ともに40歳を過ぎた頃から多くなり、
年齢とともに増加傾向にある(上図)。サントリーは長年研究を積み重ねてきたウーロン茶と甜茶のポリフ
ェノールに加えて、さらに他のポリフェノールを組み合わせてきたという。その結果、試行錯誤を繰り返し
ながら、数え切れないほどの組み合わせを検証し「ウーロン茶 ・甜茶 ・柿渋 ・緑茶」4種のポリフェノ
ールの組み合わせが最適といことがわかり、「抗ノネナールPC」と名付けその成分を配合した石鹸を開発
したという。斯くして、これはトライすべきか。当然、サスペンディングですね。

    2-Nonenal

 

 【グリーンフェライト太陽電池って?】

現在の科学技術の進展スピードは眼の見えないところで増々加速しているようだ。プルトニウムは自然界で
は存在しない人工物質のように、iPs細胞しかり、量子ドットやスピンのエレクトロニクスなどでは人工
的な物質が発明されてきている。岡山大学の池田直らのグループは従来とは全くことなる、電子が主役のイ
オンではない電子が主役の新しい誘電体機構を発見。現在、光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の
太陽電池を、大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄
化合物を使って開発し話題となった。RFe2O4は、2組の鉄の三角格子の層(W-layer)と、希土類の層が重
なってできている。三角格子面が2枚重なっているというところがポイントだ。この結晶中では、鉄はFe2+
とFe3+の2種類の電荷で存在し、Fe2+の隣にはFe3+、Fe3+の隣にはFe2+と並ぶと安定なのだが、格子が三角
なのでどうしても安定しない。フラストレーションが溜まった状態となる。330K(57℃)~500K(227℃)
ではフラストレーションが溜まったままだが、330K以下にすると、2枚の三角格子がお互いに影響しあい、
電子が面から面に移動して、片方の面はFe2+、もう片方の面はFe3+が多くなる。すると、2枚の面の間で電
気双極子が生じる。このままでは電気双極子の向きはバラバラで物質全体としては電気的に中性だが、外か
ら電場をかけると、電気双極子の向きがそろって強誘電体にへ変化する。さらに、スピンの向きも、同じよ
うな現象が起こり、230K(-43℃)以下で磁場をかけるとスピンの向きがそろう。つまり、230K以下では電荷
もスピンも秩序だった状態になる。このように複数の秩序だった性質を持つものを、マルチフェロイック物
質といい、マルチフェロイック物質は、電場をかけて磁化が応答したり、磁場をかけて電荷が応答したりす
る可能性がある。

1)今までの誘電体で困難だった超微細粒子でも誘電性がある。
2)電子の秩序化にあわせ磁性と誘電性が関連した特性を持つ。
3)電子相関を調整すると、ナローギャップ半導体となる
4)光吸収が大きく、光電導がある
5)電流により、電子秩序が一時的に壊れ非線形電導を示す。
6)非線形電導特性は異方性がある。

これは、RFe2O4は、2組の鉄の三角格子の層(W-layer)と、希土類の層が重なってできていて、"三角格子
面が2枚重なっている"というところが肝となる。

 

例えば、これら特性のうち、3)4)から安価・安全・安定な太陽電池を、5)6)から電流制御素子(ト
ランジスター)の原理素子がつくれる。どの素子も、著しく安価で、消費電力が驚異的に少ない、といった
特徴を持つ。特に何両個もの電子の『自己組織化』」により、グリーンフェライト内には電荷の秩序構造が
生じている。外部から光一の刺激を与えることで電子の規則的な配列が崩れ、電子が自由に動き回ることに
なる。この物質は可視光に加えて赤外光にも反応するため、雨の日はもちろん、熱線を使うことで夜間の発
電が可能になるかもしれない。また、酸化鉄が主成分であるため非常に安価であり、コストも大幅に低減で
きる。グリーンフェライトの光吸収率は既存のシリコン製太陽I池素材の100~千倍。粉末状で、簡単に薄

膜にすることができるので、建物の外壁や屋根に塗れば、高いエネルギー変換効率と発電面積の拡大で、多
くの電カを取り出すことが可能で、研究には地元のベネッセ社が注目し、研究資金の支援も決まった。イッ
トリウムという安価な一原料を使い、1平方センチメートルあたり数百円という安価で高高性能な太陽電池
を作りたい数年後の実用化を視野に研究を進めている。 


また、同大学内では、RFe2O4 の合成には、厳密な雰囲気制御と熱処理が必要とされ、これまで、その薄膜
合成に成功した例はほとんどない。唯一、真空蒸着法の一種であるPLD 法で作製に成功した報告があるだけ
だがコスト高(量産不向き)のためそれを克服する、低コストで大面積な酸化物薄膜の作製が実現可能な液
相コート法をに適応し、原料溶液の調製や熱処理条件を最適化することで、世界で初めてRFe2O4 の薄膜化
に成功している。

中間型量子ドット太陽電池にターゲットを絞ったもののこういう革新的な発明情報が入るとそれなりの時間
を割かなければならないは調査研究ステップでは宿命的な作業だ。いずれの発明も、基礎と応用研究の途上
にあり量子ドットの方が先行し応用段階に近い。とはいえ、エッチングプロセスの塩化鉄溶液で遷移系重金
属の取り扱いは慣れたもので、その面から興味を惹かれる事案である。また、この作業の過程で、規則格子
上でありながら相互作用が競合し、フラストレーションが生じている時、どのようにして秩序化が起こるの
か、どのような秩序状態が生じるのか、またスピンが1/2 の場合にはさらに量子効果が加わりどのような新
しい現象が現れるのかという-フラストレート磁性体の研究を垣間見た。そこでは、フラストレーションで
秩序化を抑制することで、量子スピンがそもそも持っている量子ゆらぎが顕著に表れる新しい量子現象を見
つけるという逆の発想や無機物系磁性体のみならず、分子構造設計が比較的容易な有機系物質にも物質探索
を広める議論と研究が行われていることを知る。やる気と根気と後はセレンディピティ(serendipity)が噛み
合えば、次々とノーベル賞クラスの飛躍を生み出していけるだろうと、安直な楽観主義の中で疲れ果てた脳
を浮かべている。若き研究者、技術者達に幸あれ!

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墨子が生きる未来街

2012年12月18日 | 日々草々

 

 

【公輸-墨子と戦争技術】

徳間書店の中国の思想シリーズは35年前に読んだことを記憶している。そのなかで、墨子は孫子と
度同程度の印象深いものだ。「おそるべき新兵器が発明された。これを使って戦争の準備がすすめ
られている。この噂を耳にした墨子は、発明者のもとにかけつける。技術者であり思想家である墨
子は、科学技術が伺に奉仕すべきかということに無関心ではいられなかった。」ではじまるこの「
公輸」に釘付けになる。以来、「憲法九条」の思想的基盤として独自解釈を深めることとなる。そ
してそれは『縄すてまじ!』の知の錬金術書といえる「専守防衛主義入門」の原典の構築に向かわ
せた。ここでは再解釈を作業開始する。まず墨子の人物像の理解が容易な第四組「耕柱」「貞義」
「公孟」「魯問」「公輸」の「公輸」から入り、次に墨家の十大主張のなかから、「尚賢」「兼愛」
「非攻」「節葬」「非楽」「非命」をえらび、他に論文体として「非儒」「親士」「所染」「七患」
をえらび、最後に、優子の言行を集めた「耕柱」「貴義」「公孟」「魯問」を排列していく。「少
なきを殺さざるを義として而も衆き(おおき)を殺すは類を知ると謂うべからず」。つまり、「人
を殺すことは、義としてできないが、戦争でたくさんの人間を殺人してもかまわないというのは矛
盾しているのでは」と反質する有名な件だ。


               公輸盤為楚造雲梯之械成。将以攻
              宋。子張子聞之、起於斉、行十日十夜、
              而至於邱、尼公輸盤。公輸盤日、夫
              子如意焉為。子墨子日、北方有侮臣、
              願精子殺之。公輸盤不説。子墨子日、
              請献十金。公輸盤日、吾義固不殺人。
              子墨子起再拝日、諸説之。吾従北方
              聞、子為梯将以攻宋。宋如罪之有。
              荊国有余於地、而不足民。殺所不足、
              面争所有余、不可謂智。宋無罪面攻
              之、不可消仁。知面不争、不可消息。
              争面不得、不可消強。義不殺少而殺
              衆、不可測知類。公輸盤服。子墨子
              日、然胡不已乎。公輸盤日、不可。
              吾既已言之王矣。子墨子日、胡不見
              我於王。公輪盤日、諾。


公輸盤、楚のために雲梯の賊を造りて或る。もって宋を攻めんとす。子墨子これを聞き、斉より起

ち、行くこと十日十夜にして、邪に至り、公輸盤に以ゆ。公輸盤曰く、「夫子、何をか命ずること
をなす」。子墨子曰く、「北方に臣を侮るものあり、願わくは子によりてこれを殺さん」。公輸盤
説ばず。子墨子曰く、「請う十金を献ぜん」。公輸盤曰く、「わが義もとより人を殺さず」。子墨
子起ちて再拝して日く、「請うこれを説かん。われ北方より聞く、子、梯を為りもって宋を攻めん
とす、と。宋、何の罪かこれあらん。荊国は地に余りありて、民に足らず。足らざるところを殺し
て、余りあるところを争うは、智と即うべからず。宋、罪なくしてこれを攻むるは、仁と謂うべか
らず。知りて争わざるは、忠と謂うべからず。争いて得ざるは、強と謂うべからず。少きを殺さざ
るを義として而も衆きを殺すは、類を知ると謂うべからず」。公輸盤服す。子墨子曰く、「然らば
なんぞ已(や)まざるか」。公輸盤曰く、「不可なり。われすでにこれを王に言えり」。子墨子曰
く、
なんぞわれを王に見えしめざる」。公輸盤曰く、「諾」。




公輸盤が楚の国のために雲梯という攻城の兵器をつくった。それを使って、宋の国を攻めようとい
うのだ。
その噂をきくと、墨子はただちに斉の国を出発し、昼夜兼行で、禁国の都邪にかけつけ、
公輸盤に面会した。

「いったい、何のご用で?」と公輸盤がきいた。
「北方で、ある男がわたしを侮辱しました。あなたの力をお借りして殺してしまいたいのです」と
愚子がいった。

公輸盤は、顔をしかめた。
「十金を差し上げます」と墨子は重ねていった。
「人を殺すようなことは、義としてできません」と公輸盤はこたえた。
墨子は立ちあがって、ていねいに頭を下げた。
「それでは、おきき願います。わたしは北方にいて、あなたが一様をつくり、宋を攻めるという噂
をききました。
宋にどんな罪があるというのでしょう。いま、楚の国に余っているものは、土地で
あって、足りないものは人民です。その足りないものを殺して、余っているものを奪うのは、智と
は申せません。罪もないのに宋の国を攻めるのは、仁とは申せません。そればかりか、この道理を
わきまえながらしかも王を諌めないのは、忠とは申せません。また諌めて、しかもききいれられぬ
ようでは、強とは申せません。
先ほどあなたは、人を殺すようなことは、義としてできないとおっ
しゃった。そのあなたが、たくさんの人間を殺そうとなさる。それでも類推の理をわきまえている
のでしょうか」

「おっしゃるとおりです」と公輸盤がこたえた。
「それでは、どうして中止しないのです」
「もう王に説いてしまったのです」
「では、わたしを王にひきあわせてください」
「わかりました」

 (公輪盤〉技術者の元祖。大工の神様'として有名で、現在も中国各地にその事蹟にまつわる伝説が
多く、日本における左甚五郎といった存在。「戦国策」や「呂氏春秋」には公一般となっている。
外国出身の人であったので、魯班ともいわれた。公輸は号、盤は名である。魯の定公または哀公の
時代に生まれた人といわれ、また一説には魯の昭公の子であるともいわれる。中国古代の技術者で、
楚にあって楚王のために宋を攻める武器を考案したことが、「呂氏春秋」に伝えられている。


〈雲梯〉 高いはしご状の兵器。これを敵の城にかけて攻撃する。一説には、検車、つまりはしご
車といわれる。


〈類推の理〉 原文は「類」。この類概念にもとづく類推法は墨家の論理学上の発見とされる。帰
納法的論理学の方法といってよく、「墨子」では、随所でこの論法を適用して、相手の矛盾をつい
ている。

 

【いま富山市が熱い】

富山県の中央に位置する富山市は、人口約42万人を抱える日本海側有数の中核都市。面積は約1,200
㎡と、国内の市としては最大級を誇る。しかし富山市でも、世界的課題の人口減少・少子高齢化に加
え、市街地の外延化で生活圏の質の低下という地方都市に共通する問題から逃れることはできない。
そこで出した答えが、2050年までに公共交通を軸にしたコンパクトシティを目指す「富山市環境未来
都市計画
」。地方都市の抱える課題を解決するモデルとしても各地から注目を集めているという。「

中核は、既成市街地とそれを結ぶ公共交通で構成する“お団子と串"の都市構造だ。ここを中心に、
環境・超高齢化・農森林業の3つの柱で15の取り組みを推進していく。既に着手している取り組みも
あり、現在はその効果の検証や未着手事業の推進を行なっているところだ」。そう語るのは、富山市
環境部環境未来都市推進係長の高田興真氏だ。高田氏によれば、富山市には「自動車依存と公共交通
の衰退」という特性があり、富山県は1世帯あたりの乗用車保有台数が1.72台と全国第2位、同市でも
移動手段の72%、勤目的では83%が自動車利用だという。一方で公共交通は衰退の一途をたどり、
2006年にJR富山港線が廃止されたほか、過去20年の間に路面電車は42%減、路線バスの系統数は約
4割も減少。人口の約70%を占める60歳以上の高齢者は車を自由に便うことができず、移動手段の確
保が深刻な問題になっていた。




そうしたなか、同市が「お団子と串」の都市構造形成として最初に着手したのが、富山駅から北に伸び
るJR富山港線を全国初の本格的LRT(ライトレール)システムとして蘇らせる取り組みだった。ま
たその後に行った、富山駅から南にコの字状に広がる富山軌道線を0.9km延伸し環状線化する取り組
みも大きな効果を生んだ。「LRT化では休日で約3.7倍の利用者数の伸びがあり、そのうち約25%が
自動車からの転換とみられる。環状線化開業後は、路面電車の利用者数は10%増だ。高齢者の利用
も両者で増加しており、公共交通の活性化のほか、都心エリアの回遊性向上など期待どおりの効果が
出ている。今後は市内へのLRTネットワーク拡大とともに、26年に終了する富山駅での北陸新幹線工
事に合わせて今回のLRT化と環状線化部分の連結にも取り掛かり、より利用者の利便性を高めていく
予定だ」という。



その他、駐車場などを設置する「異なる交通モード間の連携強化」や、介護予防施設を核とする「ヘル
シー&交流タウン」の形成、農商工連携による多様なビジネスを推進する取り組みなどとスタートさ
せているほか、地域の特性を活かした 「くすりの富山」としての300年以上の歴史と伝統を活かした
「薬都とやま」がある。この計画では、「植物工場」の発展型として、最先端のバイオ技術生産管理シ
ステムや、小水力発電・太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入した生薬生産システムを構築す
ることで、伝統産業の復活による地域活性化を目指し、他にも、各種リサイクル施設を集約したエコ
タウンに新たに、食品廃棄物から発生するバイオガスを市内企業にパイプラインを通じて供給する
「バイオガスネットワーク」の構築や、富山湾で藻類を培養し、医療・製薬等に活用できる有用物質の
抽出やバイオマスエネルギーの生成などがある。ところが、「事業が軌道に乗るまでの間はまとまっ
た財源が必要だが、当初予定されていた国の集中支援がなくなり、今は各省庁に個別に交渉するなど
して捻出を試みている。来年度予算の内容や政権交代など今後の都市計画に影響が出かねない要素
も多いという(『環境ビジネス』2013.SP)。





【武器よさらば!】

児童ら26人が殺害された米コネティカット州ニュータウンの小学校銃乱射事件で、アダム・ランザ
容疑者(現場で自殺)は殺傷能力が高い半自動式ライフルを使っていった。州警察当局が15日、明
らかにした。被害者全員が複数の銃弾を浴びており、事件の凄惨さが浮かび上がった。当局による
と、動機につながる「極めて有力な証拠」があったといい、動機の解明を急ぐ。州警察は15日、サ
ンディフック小での被害者全員の身元も発表。児童20人全員が6、7歳の小学1年(女子12人、男
子8人)だった。教師ら大人6人は27~56歳で、校長を含めいずれも女性。事件当日のランザ容疑
者の行動も明らかになってきた。米メディアによると14日早朝、高級住宅街の自宅で母親を射殺後、
約5キロ離れた同小にライフルと拳銃2丁を積んで車で乗り付け、午前9時半ごろ、玄関のガラス
を打ち破り校舎内に侵入。銃声を聞いて校長らが会議中の部屋から飛び出したが銃撃された。小学
1年の二つの教室でライフルを乱射し、犠牲者はいずれも複数弾被弾していた。その後、ランザ容
疑者は自殺し、付近には銃3丁が残されていたという。

母親がガンマニアで、アダムが最近精神的に異常に落ちこんでいて、足か腕に自分でライターの火
をつけて焼くという奇行が目撃されていたという。精神的に不安定な状態にあったようだというが、
それほどのコミュニケーション不足、「痛み」を継続的に得ることによる「自己確認」という逆精
神障害行動といえるような背景については不明だ。しかし、それとは、切り離し、銃の規制の本格
的な動きがある。これはウェルカムで、これをやりきれば世界平和の実現に一歩踏み出すことは間
違いないだろう、また、そうすることで銃あるいは核兵器の呪縛から解放され、不自由から解放さ
れる唯一無二の道だ。そして、それは墨子らの華々しい活躍舞台の消滅を意味する道でもある。

中国の先秦思想にこんなに早く取りかかるとは思っていなかったが、考えてみれば中国にはこのよ
うに分厚い文化資産があるのだから、早く国を開放させれば世界一の観光立国だ。テーマパークの
設定もバラエティーに富んでいる。これは大変面白い気付きだ。

 

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湯湯婆に磯鷸

2012年12月17日 | 省エネ実践記

 



 

 

   甲高き淋し気な声あげながらイソシギが翔ぶ晩秋の獄庭(にわ)を / 郷 隼人

 


【いそしぎの羽音】 

 

  


 One day we walked along the sand
 One day in early spring
 You held a piper in your hand
 To mend its broken wing
 Now I'll remember many a day
 And many a lonely mile
 The echo of a piper's song
 The shadow of a smile

 The shadow of your smile
 When you are gone
 Will color all my dreams
 And light the dawn
 Look into my eyes
 My love and see
 All the lovely things
 You are to me


                                         THE SHADOW OF YOUR SMILE    

                                         Written by P.F.Webster & J.Mandel                                                           

 

シングル・マザーで無名の画家のローラ(エリザベス・テイラー)は、カリフォルニアの海岸の
家で、九歳の息子ダニーと暮らしていた。自由な生き方を愛するローラはダニーを学校に通わ
せず、自宅で教育していたが、ダニーは裁判所の命令でミッション・スクールの寮に入れられ
てしまう。今風でいうとフリースクールがない状態だ。
ミッション・スクールの校長で牧師で
もあるエドワード(リチャード・バートン)は、温順な妻のクレアと共に学校を切り盛りし、新
しい礼拝堂を建設するための寄付金集めに奔走していた。エドワードは、神や社会的な常識を
否定するローラを感化しようとするが、逆にローラの自由な心に惹かれ、密かに逢瀬を重ねる
仲となるものの、
ミッション・スクールに礼拝堂を建てるための寄付集めは、実は理事たちの
税の隠れ蓑だったというわけだから、どこでもありそうな不自由な自由主義社会だね。その
エドワードは、校長の座を守るために、理事たちの計画に目をつぶっていたが、ローラの影響
で若い頃の情熱を取り戻したエドワードは、理事からの賄賂を突き返すわけだから逆感化なん
だね、これって。
理事会に逆らったエドワードは、ローラとの関係を妻のクレアに打ち明け、
学校を去る決心をし、ローラもまた、妾のような立場を拒絶し別れを告げる。エドワードは、
考える時間が欲しいと言う妻を残しひとり当てもなく旅立って行ったという文脈なのだが、羽
の折れた幼鳥をヒロインが手当てし、大空へ飛び立たせるエピソードが登場人物の心情の変化
として終端する。映画ストーリはそうなんだけれど、文脈自由文法()としてはエドワ
ードとローラは後日再会し結ばれるんじゃないという想像力を働らかせる。蛇足だけれどね。

 

このごろのテレビって凄いね。衛星放送で映画『いそしぎ』が大画面で鑑賞できる。それもほんの休憩
がてらにね。 1965年の梅田はそりゃ~、大きな映画看板があって掛け変わるのが楽しみだった。
思わず哀愁というか懐かしいということで後半部だけなんだけれど観てしまった。たまりませ
んね。ところで、半世紀たったいまでも‘Common sandpiper’の群れなし飛び羽音が聴ける海

岸ってあるのかなぁ~。来年も遠出できないがこの峠を越えたならそんなこともしたい。






【湯湯婆で足下を暖かく】

冬場の節電として足下を湯湯婆で暖めているがこれは使い勝手が悪く効果が低いという結論を
だしたが、足袋を改良できないネットで下調べしてみたが適当なものがなったが、株式会社ネ
ギシの‘エネCATCHに眼がとまった。原理は、酢酸ナトリウム水和物、チオ硫酸ナトリ
ウム水和物、硫酸ナトリウム水和物、塩化カルシウム水和物を主成分とした蓄熱材を使うもの。
これらの蓄熱材組成物の相変化に伴う凝固を利用し、例えば酢酸ナトリウム水和物は、比較的
高い温度(例えば、55~35℃程度)の熱を確保。硫酸ナトリウム水和物は、やや低めの温度(
例えば、35~20℃程度)の熱を確保し、チオ硫酸ナトリウム水和物は、その中間の温度(例え
ば、45~35℃程度)の熱が確保できる。従って、どの組成物を用いるかは、蓄熱槽2で加熱す
る熱媒体や温水の使用用途に応じて適切なものを選ぶようにすればよい。下記特許はその一例。

 

実登3177022|蓄熱材利用湯たんぽ

上図クリックしてもらえれば全容がわかるが、可撓性(フレキシブル)もあり使いやすそうだ
が、なぜか
電子レンジでの過熱は否定的だ。蓄電もいまは電磁誘導でワイヤレス給電の時代。
安全性を第一として、過熱伝導しなくても非接触で過熱できるマイクロ波吸収蓄熱材を使えば
折りたたんで過熱した後、各々のユースポイントや靴やスリッパなどの衣料品に挿入すれば良
い。なお、ケースに金属が含まれていると帯電放電が起きるので素材選定が重要になる。前に
も記載したが表面温度センサで過熱を自動停止させることができれば問題解決できる。まぁ、
蓄熱材と収納素材加工がポイントになる。



ワープする銀粒子』で防カビくん煙剤を購入しテストを開始。彼女曰く本当に効くのかしら
というので、充分に効くでしょうとだけ答え、充分に下調べしたつもりだからという言葉を付
け加えることを忘れなかった。高度情報・高度消費社会だ、やる気と根気と後はセレンディピ
ティ(serendipity)ということになるが、これに運(外部環境事象)がつけばなお結構。

 

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縄すてまじ!

2012年12月15日 | 政策論

 

 

【共稼ぎで子供三人育てよう!】

ジムに行くと、元職場上司とロッカージムで出会い頭「野田さんがくる!」とうので「...(野田?)」
「14時15分に街頭演説するぞ」というので「あぁっ~、野田総理?!」と大きな声をだしてしまった。そう
なんだ総選挙か田島一成の応援演説かと、水泳とサウナ軽くこなし上がると、二階の受付出口で黒山の人だ
りだ。「野田はきらいやけどね」とつぶやきながら乗り出すと、暫くしすると野田首相が演説し始めると
デジカメ
を切る音や大歓声が起きる。そうやね、総理大臣だものでと、オバマ大統領と比較していたが、途
中で切り
上げて帰てきたが、夕食中テレビを見ていると公明党の山口党首が「見てください、この党の乱立
をぶりを
!どれもこれも民主党の“身から出た錆”ですよ!」とアジっていたが、こういう言い方もあるん
だと思わ
ず大笑いしてしまった。しかしわかりやすいキャッチフレーズは自民党の「取り戻す!」や「後戻
りしてい
いんですか?!」もあるが、未来の党の「ダブル・インカム、スリーキッズ」(共稼ぎで子供三人
を育てよう!)はカタカナの難はあるもののわかりやすくていいなと思った。泣いても笑っても、日曜には
決着する。

  
図表 6 歳未満児のいる夫婦の夫の1日当たりの家事・育児時間(国際比較)



【国政選挙の論点 その6】

ところで、沖縄基地問題でこのブログでも「縄捨ててまじ」と詠った記憶があるが、あの当時「メガフロー
ト代替案」を提案したが、その経緯を調べてみて、腑に落とすことがあり再考、再提案する。

もともと、この方式のメガフロートシステムを考案するしたのは、普天間基地代替施設移設問題では移設先
としてメガフロートで造るべきだとの意見が何度も提案され、一部は埋立案や浮体桟橋(QIP)案などと公
式の比較検討を実施している。ジェームズ・アワー元米国防総省日本部長のように「仮にメガフロート施設
を造れば、普天間基地、那覇軍港、キャンプ・キンザー(牧港補給地区)の移設も可能だ」と言った高官の
支持も見られる。また曳航・或いは自力航行などにより移動可能な浮体を建造することによって軍事上のメ
リットを重視する見方がある。このような発想はメガフロートと言う日本流の呼称はなされずMOB(Mobile
Offshore Base
)と呼ばれており、米軍によって要素研究が続けられている。シー・ベーシング構想などで海上

事前集積船隊に導入を検討する動きもある。軍事用途特有の問題点は攻撃に対する耐久性にある。滑走路に
爆弾、ミサイル等の直撃を受けた場合、埋立を含む地上施設では埋め戻しと再舗装を行えば短期間で発着能
力は回復できるが、基本的に鋼構造物であるメガフロートの場合はその保証は無く、MOB以外は被害を受け
モジュールの船渠への移動も困難性がある。このため、被害を出さないように戦闘機や対空火器による厳
な護衛の必要性が増す上、海中からの攻撃によるリスクも抱え込むことになる(「辺野古沖ポンツーン式
メガフロート案、週刊オブイェクト、2010.5.2
)。

     

   

辺野古移設の日米合意を覆し移転先を再検討することとなった鳩山由紀夫内閣においても2010年4月にポン
ツーン方式を前提としたメガフロート案が政府内で再浮上したが、キャンプ・シュワブ沖は波が荒く同方式
では防波堤が必要で、費用も1兆円以上かかる見通しとなり見送られていた。しかしながら、1兆円という
はいかにも巨額だ。例えば、カタパルト装備式滑走路を500メートル(幅50メートル)とすればAFRAMAX
級石油タンカー二艘分で付帯設備を入れ四艘分(長さ500m×幅90m×深さ20m)として、上図を参考にすれば
およそ185億円程度だ。このページの「自律型メガフロートシステム」として改良開発する費用係数を3倍と
して557億円いや10倍で1,850億円、百倍で18,500億円だから、1/2/以下の費用で実現できるはずだ

※超概算見積金額であくまでも参考。

【自律型浮体空港システムの再考】

こんなことは良くあることだ。バブル前の米国領事館を大阪梅新への移転企画した実弟の顛末談を直接聞い
いから、日米の政商(フィクサー:黒幕)が絡むと予算見積額が数倍に跳ね上がる。根回し代という調整
費用はある程度必要だが、これを防ぐには透明化しかないが両国ともそういった勢力の排除は出来ていない
のが実情だが、1兆円の見積金額は為にする議論ではなかろうか、そして、担当した政治家もその内容を一
括俯瞰する力がなかったのではと考え、次のように再考してみた(詳しくは『神風研究室』 参考資料 Code
20121215_01
参照)。

システムの基本骨子を記載する前に、本案の政治的位置付けについて補足しておく、メガソーラ案を考え
のは(1)基地負荷の分散型の基本モデルとする(2)予算・工期はできるだけ安く・早くを基本とするが、

もうこれ以上沖縄の住民に負担を強いることはないことをモデル提案することで宣言する。(4)浮体空港
空母)は簡単に分離接合できる上、自力移動、牽引移動できる(5)空港以外にも海洋資源採掘浮体プラ
ットフ
ォーム、海上防災拠点など多目的利用転用を可能とする。

目 的:沖縄の米軍軍事基地のリスク負担を逓減する(ロードマップとゴールの設定)。
滑走路:カタパルト装備式滑走路を500メートル(幅50メートル)1本方式:双胴船合体型自律姿勢制御式
    浮体空港ロボットシステム(双胴式でなく石油タンカーの改造を考慮し単胴式も可)

外 形:AFRAMAX級石油タンカー二艘分で付帯設備を入れ四艘分相当:長さ500m×幅90m×深さ(高さ)20m
重 量:60万トン以下
システム設置概算見積金額:五千億円以下

※動力・電源:重油及び水素内燃機関、再生可能エネルギー(甲板はすべて外装透明樹脂保護太陽光パネル
敷設、潮力・波力・風力・温度差を利用)

特 徴(課題克服):

1.安   価:浮体を既存石油タンカーを改造し工期短縮と廉価を達成。(1)先ず1艘を改造し、繋留予
      定場所ドックで改造(2)これを完成後生産基地母艦として繋留(3)残り三艘は現地と繋留
      予定の最寄り海岸都市から物資運送し改造→地元に還元

2.ロボット化:GPSや諸センサを使い自動姿勢制御→上下制御は各胴(Hull)セクションへ海水を自動給排
      水(2)水平定点制御は船体推進装置(スクリュー・海水ジェット噴射推進)で修正・滑走路
      口方向の変更

3.自衛防御機構:(1).海上防御は高性能レーダー(イージス艦並)、自律型無人飛行定点全方位監視ロボッ
      トの複数配置(燃料も自動補給)(2)海中防御は、パッシブ及びアクティブ型全方位スキャニン
      グソナーレーダーと自律型無人潜行定点全方位監視ロボットの複数配置

4.ソフトエネルギー技術の搭載:(1)甲板は特殊透明保護層被覆ソーラパネル全面敷設し、電解膜による
      海水の自動淡水化、電解水素の燃料利用(2)その他洋上風力、潮力、波力、温度差発電で電
      解水素を発生させ燃料電池や直燃エネルギーや電気防食などとして利用(3)同時に廃船時の
      リサイクル設計仕様とする。

※ ミサイル航空機による攻撃に対する迎撃機能は、待機艦隊及び地上施設が行うことを原則とする。また、
  魚雷及び潜水艦による迎撃機能も同様とする。
※ 高性能レーダーも定点繋留であれば、最寄りの地上施設で代用させることも選択肢とある。
※ 定点監視ロボットは静止だけでなくの守備範囲の機動巡回も可能。
※ 太陽電池は、シリコン系より化合物系の方が太陽光の反射がなく好ましい。

以上を踏まえ沖縄の基地負担の逓減をこの未来型実行計画の提案として宣言する。

この案は技術主義的な傾向にあるのかもしれないが、ここに流れている理念は平和機会主義であっても、提
案することで見えてくる道筋がわかりやすく表現できていると思っている。つまり、基地負担の軽減であり、
負担の分散化であり、専守防衛(墨子主義)の国家自立への道筋となるものであると。1兆円という数字を
はじき出しす背景を粉砕することになるだろうと。米国の手を借りなくても、侵略者を一撃にのもとに粉砕
するための知の錬金術書といえる「専守防衛主義入門」の原典となるものだろうと誇大妄想であろうがなか
ろがそう願いつつ記載した。


 

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12×3の記念日

2012年12月13日 | 新自給自足時代

 

 

 

     あさぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる漸漸(ぜぜ)の網代木 


                          藤原定頼/千載和歌集



「百人一首』で広く知られたる一首。夜が白々と明ける冬の宇治川。冷えきった川面を覆いつく

す川霧がとぎれとぎれに晴れてくる。そのあいまから瀬に仕掛けた網代の杭(あじろぎ)が次々
に現われる。「あらはれわたる」川面から霧がほぽ消えさり、冬早朝の宇治川の一景を見渡され
り、こころ清く晴縷々一瞬だ。網代は竹や木を編んで網として川瀬に立てた漁具。それをつなぎ
めおく杭が網代木(あじろぎ)だ。宇治川の鮎漁が盛んだが、冬にはふゆの、氷魚(ひうお)
を、鮎の稚魚を獲る。柿本人麻呂の「もののふの八十宇治川の網代木にいさよふ波の行方知らず
も」(万葉集)としても詠まれていると、ここまで。叙景の堪能もよいがさわ然りとて、氷魚も
また美味し。取り立てを小麦粉でかき揚げて頂く。こんな贅沢は一生に一度ほどしか味わえない
貴重なものと心得、自然の恵みに感謝する。



【てんこ盛りの12×3記念日】

本当に2012年12月12日は記念日にふさわしい一日だった。□まずは、北朝鮮のミサイル発射の顛
記。ミサイル発射直前の巧妙な囮作戦にまんまと乗っかった韓国・日本・米国。非は北朝鮮の
配層にあるが、米・仏の非難発言はなんとも滑稽。「戦争準備をして戦争回避を叫ぶ愚」(ア
ベルト・アイシュタインA country cannot simultaneously prepare and prevent war”)。まず、弱小
核兵器廃絶言うのなら、大国、覇権国が率先し核を放棄するのが先だと賢人は説いている。□
つぎ
は、尼崎連続変死事件。殺人などの疑いで逮捕されていた兵庫県尼崎市の角田美代子容疑者
が一
通の供述調書にも署名しないまま自殺したことを聞きこれまたびっくり仰天、開いた口が塞
がらな
い。□これでサイコパス事件再発防止のための学習機会を失う。つぎは原発の破砕帯。関
西電力大
飯、日本原子力発電敦賀の両原発(福井県)に続き、東北電力東通原発(青森県)でも、
これま
での東北電の主張を覆す結果となる。これで「縮原発」(反核ではない)、つまり使用済
み燃料の終末処理を含めた全工程の見直しこれで安全というレベルまで、原発再稼働・新規建設
を容認しないことを腹に決め、すべての電力事業者から原発事業を分離、国家管理下におく工程
表の作成のステップに移る。□国内のデフレ不況は深刻の一途。9月時点で生活保護を受給して
いる人は213万3,905人で、過去最多を更新した。前月より2,894増。これまでに比べ、伸びは緩や
かだが増加傾向がなくなるかは未知数。世帯数は155万7,546世帯で過去最多。前月より2,543世
帯増。世帯別では、高齢者世帯が最も多く67万5237世帯、病気やけがをした人が前月より 583世
帯減の29万8060世帯、働ける世代を含む「その他」が28万5642世帯。また、東日本大震災の影響
で生活保護を受け始めは10月時点で計1,425世帯となっており、世帯別では働ける世代を含む「
その他」が681世帯で最多。被災地別では、福島県が660世帯、宮城県474世帯、岩手県146世帯と
いうことだ。□ところで、金融緩和策で米国の米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、金融政策
を話し合う連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、失業率が安定的に6.5%を下回るまで、現在
事実上のゼロ金利政策を続けるとする政策変更の基準導入を決定。年末で終了する現行の金融

和強化策に代わって、長期国債を月額450億ドル(約3兆7千億円)買い増して量的緩和拡充も

打ち出したが購入に明確な期限は設けず。FRBが失業率を基準にした手法を取り入れるのは初め
て。
量的緩和拡充と合わせて長期金利の低下を促し景気を下支姿勢を鮮明にする。どこやらの国
と違って学
習能力、統治能力の差を鮮明に見せつけたニュースだ。





【ウッディなアイパッドカバー】 

空飛ぶグランドゴルフ』で木製のアイホンカバー(丸商店製)を紹介したが、こんどはオランダ
はMINIOT社がケース、カーバーがネット販売されている。こんなの持っていたらシブぞ!こ
れだけで彼女は安心してコンタクトし続けること間違いなしだろう。そんな魅力を持った商品だ。
 

 

 

     

【国政選挙の論点 その5】


  

※ 上図をクリック!

話は1980年に戻す。新婚旅行先で故大平正芳首相が環太平洋構想を打ち上げ、アジア太平洋地域
の経済的な地域協力を模索していた。そのように小さな島国が点在する国家間どうしの結びつき
というイメージが残っているが、いま国を二分する環太平洋戦略的経済連携協定いわゆるTPP
問題も2005年6月3日にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国間で調印し、
2006年5月28日の発効を始まりとする。2011年現在、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、
ベトナム、ペルーが加盟交渉国として、原加盟国との拡大交渉会合に加わっている。9か国によ
る拡大交渉は、2011年11月12日に大枠合意に至り、2012年内の最終妥結を目指している。日本の
野田総理大臣は、2011年11月11日に「交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と表明したが、
拡大交渉会合への参加は許可されず、交渉会合中の情報共有や協議には応じない方針が明らかに
されている。2012年11月12日の会合からカナダとメキシコが正式な加盟交渉国に加わった。して
そのスタンスとは「環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定
(EPA) である」というものだが、にわか勉強だが一通り目を通した。と、いっても原協の全文に
眼を通さず、両論のオピニオンサイド記事を読んだ程度だ。

ところで、自由貿易主義というと聞こえは良いが、国家の介在がある以上、バイアスがかかって
の自由貿易主義なので原理的には「自由」を冠するに値しないので、ここでいう自由貿易主義と
は関係国間の許容しうる範囲内での規制撤廃・あるいは開放度合いの大きいものとするいうなれ
ば「歴史的自由貿易主義」と、つまりは歴史的な前提条件を相互に理解し共有する協定と定義し
よう。そうすると「例外なき」という文言意味するところは「相互共有できた」とイコールのは
ずで、そう容易く行かない事案が発生することは先験的なことに類する。つまり二国間協定をベ
ースとした上で集合論的解決を図る以外にない。とすると貨幣的計量で出来るものしか協議でき
ないので拙速は避けたいところだ。そのことを反対論の山口二郎北大法学部教授は「TPP
続可能社会焼畑的効率性社会かを問うものだ。小泉構造改革によって日本は生きにくい疲弊し
た社会になった。TPPは小泉改革の再来になり多様な地域、多様な産業が維持できなくなる」
北海道リアルエコノミー、2011年11月5日 )と端的に危機感をあらわにしている。貨幣換算で
きる目先の収支前提だけで考えるべきではないとの側面は見逃すことはできないだろう。が、だ
から絶対反対という立場ではないが、旧英連邦主義諸国(勿論、なかでも米国主導)は、経済成
長が見込める東アジア太平洋諸国の資源・労働力・消費力を狙っての包括貿易戦略と位置付ける
が、わたし(たち)の立場はこれを「環境リスク本位制」時代にふさわしいの包括的貿易戦略に
錬金し直したいと考えている。このことにおいてわたし(たち)の方が構想力においても
現実的
な富の共有方法においても勝っているものと確信しているもので、別称、「新自給自足時代の自由貿易
主義」なんだ。 

 

【食べるウォームビズ:味噌汁煮麺】

上の写真は、ランチに食べた味噌汁煮麺(下敷きランチョンマットは万平ホテルオリジナル)。作り方は
いたって簡単。朝食の味噌汁の残りもの。素麺を茹で充分水切りしてラップし室温放置。昼時になった
ら、お味噌汁を暖め、素麺を輪島塗りの豪華な椀?に適量入れ、沸騰したお味噌汁を注ぎ完成。なお、
強力粉の配合多くするとコスト高になるので安物もの素麺はコシがなくなるので要注意。我が家のウォ
ームビズ実践課題を考えるの実に楽しい。冬将軍よ吾に来い、ってか?! 


 

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ワープする銀粒子

2012年12月11日 | ネオコンバーテック

 

 

 

 

          
    老不気味 わがははそはが人間以下のえたいの知れぬものとなりゆく / 斉藤 史




施設にいる母を来年の大好きな氷川きよしのフォトカレンダー(二千六百円ほど)持って行き見舞う。彼
女は眼に見えてやせ衰えているというのでハットさせられ見構えた。長寿を言祝ぐの簡単だが、それも社
会の支えがあってなり立っていることまでは誰でも分かってることだが、斉藤の歌はそんな安直な思いを
見透かし警告するかのように立ちはだかる。脳梗塞で倒れ身体障害者となった夫と、盲目の上に痴
呆の進
んだ母の二人を抱え、極限状態ともいえる日々を過ごしていた。「身替障害者二人を抱へ生きゆく
と 繩
の梯子が揺れやまぬなり」と歌っているように史白身も死の側へ傾きがちな日々に耐えていた
。彼女の『
ひたくれなゐ』と『渉りかゆかむ』で描き出してみせる介護の現場の風景は常套でない。介
護という仕事
が、情念や社会規範を越えて介護者に強いるものの厳しさを、短歌に展開して見せる。斎藤
が「老い」を
「不気味」と描き出し介護の現場をありのままに描く道が拓かれ、顕在し始めた超高齢社
会の現実を先取
りしたものでもあった。さて、彼女の父、斎藤瀏少将は二・二六事件に連座して位階を剥
奪され、下獄。
彼女の幼なじみは処刑されている。このような歴史をともに生きた彼女の母が老い、盲い
ぼけた。史の夫
もまた死の床にあったから、彼女は二人の介護に明け暮れるが、その彼女が生きる
こと老いること、痴呆
を病むことが、どんなに悲惨であろうと、死の側から照らせば輝いて見えると詠んだ
「死の側より照明せ
ばことにかがやきてひたくれないの生ならずやも」(『ひたくれなゐ』)の一首はわたしには、かえって
冥府王の前でたじろぎ、震え上がるかのような心境へと突き動かすのである。とはいえ、それゆえ、ギリ
シャ神話に出てくる冥界や魂の全てを支配する冥府の神ハーデースが、やがて豊穣神として崇められたよ
うに、いらぬ取り越し苦労の類かもしれないと思いつつ、同伴して頂いている人達への感謝の念で溢れて
いた。

 

【銀イオンの煙】

落としてもくり返し生えてくる浴室の黒カビの原因が“天井付近に潜む目に見えないカビ胞子”であるこ
とをライオン
株式会社リビングケア研究所が突き止め、日本初「銀イオンの煙」で浴室のカビを防ぐ新技
術を開発。
カビ取り剤を使って落としてもくり返し生えてくる浴室の黒カビの原因は、カビがついている
ようには見えない天井付近で生育したカビ胞子を、除菌成分「銀イオン」を煙によって空間全体に行き渡
らせ、浴室全体の黒カビ原因菌をまるごと除菌して黒カビの発生を防ぐというもの。我が家の浴室も天上
はおろか内壁にこびりついて繁殖。高圧スプレーやスプレー式の防黴剤液で除去してきたものの際だった
効果が上がっていないので、早速チャレンジ!ということで、事前にどのような技術なのかネットで下調
べしてみた。

 

除菌成分「銀イオン」とくん煙技術を組み合わせることで、天井に潜む“目に見えないカビ胞子”も含め
浴室全体を一度に除菌できる技術だ。除菌成分は「銀イオン」を3次元構造を持つゼオライト(アルミノ
珪酸塩)に保持させた「銀ゼオライト」で、「銀イオン」を煙とともに浴室全体に行き渡らせるもの。こ
の「銀イオンの煙」が、浴室内の天井、壁、床に行き渡り、黒カビ原因菌(カビ胞子)に対して除菌効果
が上図に示ように確認できている。下図は、遷移金属を含有する無機系薬剤と、有機発泡剤と、カルシウ
ム化合物とを含有する燻煙剤組成物。無機系薬剤は、殺菌剤、抗菌剤、防カビ剤、抗カビ剤又は消臭剤、
、銅、亜鉛及びこれらの化合物の1種で、燻組成物が充填形成した燻煙剤部32と、燻煙剤部32を加
熱する加熱部20とを設け、加熱部で生じた熱を燻煙剤部に伝える伝熱部を設け屋内汚染の防止を図り、
刺激性が低く、異臭の残留が少ない燻煙剤組成物及び燻煙装置の新規考案である。

 
 【符号の説明】  燻煙装置 10 加熱部 20 燻煙剤容器 30 燻煙剤部 32 

ということまでわかったので、今週末にテストする予定でいる。

   Warp Drive REAL?!

除菌(防黴)成分「銀イオン」のくん煙技術を調べているうちに、銀イオンサイズが直径1~百ナノメー
タ(ナノは百万
分の1ミリメートル)の銀は細菌やウイルスなどと接触しその細胞内に浸透して反応を起
こし
、極微世粒子(1-10nm)サイズで分散されることにより全体の表面積が極大化、より少ない量の銀で、
細菌またはウイルスと接触する比率が非常に高くなる。また、
ナノサイズの銀は接触する酸素から酸素原
子を生成し、その生成された酸素原子が細胞に反応を起こす。これを
ナノ銀触媒作用といい、触媒作用に
よる非接触効果は空気中の消臭、脱臭その他にも効果を与えるという説明がされている。ここで気づくこ
とは、殺菌・除菌あるいは防黴作用が大きいということは、人間の生理代謝に悪い影響を及ぼすことを意
味している。ナノテクノロジーは10年以内に数兆ドル(数百兆円)産業に成長すると見積もられ、環境と
人の暴露の可能性はまずます増大することが考えられ、利用拡販に当たっては充分な配慮がいることは確
実だが、時間の都合上この件は日を改めて考察してみる。ただ、ゼオライトと銀イオンの組み合わせの機
能はナノレベルの領域のオペレートであり、ナノ領域での表面加工技術(ネオコンバーテック)の応用研
究開発が重要になっている、iPs細胞適用技術と同様に量子粒(ドット・ぼっち)エレクトロニクスの
時代であることを強調しておきたい。そんなことを考えていたら、ワープ・ドライブ(宇宙空間歪曲航法)
を実現させるのもこの技術の延長にあるように思えてきた。


   ナノテク研究プロジェクト

 【国政選挙の論点 その4】

前菅直人首相が突然、マニフェスト違反の消費税増税を言い出し大変驚いたわけだが、社会保障費がいる
ことは普通の
勤労国民でも理解できることで、どのような方法で、どのタイミング実施するかの中身に焦
点あることもわか
っていることだったから、屋上屋を重ねはしないが、例えば、(1)1989年の間接税導
入以降ジニ係数などの指標は貧富格差の拡大が続いてきているが、社会保障税が所得税なくて、間接税(
あるいは目的税)である必要性の説明がない。もっともこれを言うと共産党や社会党(社民党)の主張通
りになり、わたしも含め反省研究する必要がある。(2)また、昨夜の道路整備特定財源制度の特別会計
などの別会計方式が悪いというなら、社会保障費特定財源という別会計方式はどう評価するのかという問
題も不明だし(3)まして、震災復興、不況、デフレ状況下でさらに景気停滞を加速させることが明白と
思われるのになぜ増税をするのかの説明も不足している。選挙前の読売・朝日などの新聞各社、民主党の
支持率が下がり、自民党の支持率が上がり過半数獲得するという予測が報じられている。極端なことを言
えば、デフレ・不況や増税をさておき、震災復興・原発対応を最優先させるべきところだろうが。




さらに、経済運営では「インフレ目標」「国債引き受け」もオペレートできな状況では景気回復は無理と

金融・為替市場で判断されている限り「自民」「維新」が有利なこともやもうえないと考える。なお、中
央銀行の国債引受について、日本は原則禁止だが補完的に国会議決でオペレートしている。欧州
(ユーロ)
は禁止規定あり。FRB(米連邦準備制度理事会)、BOE(英国中央銀行)は禁止規定はない。つまり、
際的な国債引受の可否の根拠はない。それでも、高橋洋一と異なるところは「技術進歩」による「デフ
レ」寄与
の見積りに関する明確な見識がない。もっとも理論的考察がやっとこれからという段階だからそ
なに偉そうなこといえないが「産業の米といわれる半導体技術進歩の世界経済への影響に関する考察」
を納得できる程度にまとめることができれば
(ノーベル賞を狙って?)、明確な指針が打ちだせるだろう。消
費税増税についてもう少し書こうと思っていたが、過去のブログ掲載記事で要点は書いたので今夜はこの辺で。                                                          

 

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雪を巻きあげ日本快走

2012年12月10日 | 政策論

 

 

 

      一九九四年初動なる高速増殖炉はいまだ立ち直らざるなり / 柏原宗一

 

ここで詠まれている増殖炉は福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉のもんじゅのことで
あるらしい。「もんじゅ」の名は仏教の文殊菩薩に由来し、若狭湾に面する天橋立南側にある天橋山智恩寺
の本尊から来ているといわれる。「もんじゅ」「ふげん」の由来は「文殊、普賢の両菩薩は、知慧と慈悲を
象徴する菩薩で、獅子と象に乗っている。それは巨獣の強大なパワーもこのように制御され、人類の幸福に
役立つのでなければならない」「もんじゅ」の命名は、他の新型動力炉「常陽」「ふげん」とともに動力炉・
核燃料開発事業団(動燃)の副理事長・清成迪が発案したというが、その発案に当たっては、当時の仏教学
界や国文学界の首脳とも相談したということが当時の広報室長、関根瑛應の証言で判明している。仏教学界
では宮本正尊、国文学では土岐善麿の名前が挙げられているといわれる。この一首は「プルサーマルの火」
から、淡々と事実のみを詠みあげるだけで、寒風吹きすさみ吹雪の若狭湾にひっそりと灯りがともる発電所
のなかで仕事する関係者の光景を浮かび上げた。


  

 


【国政選挙の論点 その3】

 

政権交代、マニフェスト選挙、二大政党制のこの三大テーマを実現させた日本国民は、多くの期待を寄せた。
とというよりも、淡い期待と感じつつもこの閉塞感を抜ける道を模索したというのが偽らざる真意であった。
それは、千年に一度という東日本大震災に罹災する前から以外とアッサリと裏切られる。いわいる、鳩山由
起夫総理の沖縄普天間基地であり、菅直人総理の消費税増税であり、罹災以降の野田佳彦総理の党分裂とい
うことが次々と起きた。また、それに加え、竹島・尖閣・北方四島問題にみられる外交と円高対応・金融政
策、あるいは震災復興にみられる経済のオペレーションの非力さを目撃する。それでもわたしは‘判官贔屓’
?なところもあり、菅直人などの原発推進から縮原発への政策転換の素早さなどは評価している。

  
 現在のわが国は、破綻の危機にひんしている政府財政の再建、経済のマクロ的停滞状態からの脱却に
 よる国力の振興と貧富の格差問題の克服、年金制度など社会保障システムの整備、自然環境の改善、
 ハブ空港の建設など社会資本のいっそうの充実、そして、なによりも、防衛力の拡充、等々、の重要
 な国家政策の遂行を急がねばならない状況にある。近時、「もはや、国の政策には頼らない!」とい
 ったことが叫ばれ、あたかも、そのようなスタンスが美徳であるかのごとく、もてはやされている。
 しかし、自由放任的な市場経済のもとでの民間の個人や個々の企業がどのように奮励努力しようとも、
 それだけでは、これらの重要な国策の実現は、ぜったいに達成されはしない。すなわち、どうしても、
 政府による財政・ 金融政策-事実上のケインズ的政策-の大規模な発動が必要なのである。


                    丹羽春喜『深憂! 重要国策の遂行が不可能にされている』


上記のハブ空港の建設による対費用効果などの議論はさておき、ここでは、菅直人らが推進しようとしたか
の楽市楽座にあやかっての‘プロジェクト「双頭の狗鷲」’(『デフレギャップとギリシャ国債』)でも掲
載したことがある「高速道路無料化」について評価してみる。結論から先に言うと、マニフェストに掲げら
れた高速道路無料化」は、無料化の社会実験段階、つまりは2011年12月09日の第15回高速道路のあり方検討
有識者会で活動停止中である。この高速道路無料化問題は、1949年の道路局企画課長を務めた佐藤寛政らの
働きかけからはじまる。


 「道路は文化、文化は道路だ」とは故田中角栄の口癖だった。1949年当時、新潟県内の国道舗装率は
 4.1%で、全国平均の1/5にすぎなかった。冬の間、雪に閉ざされる集落では、人々が力を合わせて手
 掘りのトンネルを掘って「道」を確保していた。小学校時代の恩師・金井満男は、田中が語ったひと
 言ひと言が、今も鮮やかに脳裏によみがえってくるという。「先生、私の考えはまちがっているかも
 しれませんが、先生も応援してくれるでしょう。明治以来の政府は、日本海側に金を、びた一文出し
 ていません。こんなばかげた政治家、政治なんてあったもんじやない。だから私の生きているかぎり、
 今日から日本中の金は全部、日本海側につぎ込もうと思っています」道路整備は、今のように限られ
 た財源の中で分け合っているかぎり、いつまでたっても、地方、特に日本海側に金がまわってこない。
 もっと道路財源全体を増やすことを考えなければ、らちがあかない。そう考えていた田中自身にとっ
 
ても、ガソリン税法は何としても成立させなければならない法律だったのである。

                             
  北山敏和『田中角栄と道路建設


このような背景として「道路整備特定財源制度」が成立し、戦後の道路整備が進み、ひいては日本の経済・
社会の発
展を支えるが、道路整備が進んだ近年ではその必要性への疑問や重税感を訴える主張、固定化し現
状にそぐわなく
なり抜本的改革が必要との主張も見られるようになり、それを背景に、小泉内閣が打ち出し
た聖域なき構造改革で見
直しの対象となったが、見直しが完遂されることなく小泉政権は終了する。現在で
は一般財源化(総合財源化)などが
議論され、ガソリンの本体価格以外にガソリン税そのものにも更に消費
税が課税されているという二重課税について
は税金の二度取り批判がでてくる。道路特定財源の一般財源化
(総合財源化)は安倍政権にとって小泉政権から引き継いだ「宿題」の一つとなっていたが参議院選挙を控
え(道路整備の未充足な)「地方への配慮」から自民党が一般財源化に難色を示していた。法改正の必要の
ない自動車重量税の一部の一般財源化(総合財源化)が妥協点とも見られていたが、2006年11月に塩崎恭久
官房長官はいったんは「本丸」ともいえる揮発油税も含めた一般財源化(総合財源化)を表明。
結局、政府・
与党は12月7日に2008年の通常国会で所要の法改正を行う方針で合意。税収の全額を道路整備に充てる現行の
仕組みを2008年度に見直し、道路整備費を上回る税収分を一般財源化(総合財源化)する方針を明記。2008
年度の高速道路通行料金引き下げの原資への充当も検討項目に盛り込む。「必要な道路はつくる」ことが確
認され、一般財源化反対派も矛を収める。

そのような中、マニフェスト選挙ともいわれる前回の国政選挙で民主党は「高速道路無料化」を掲げ政権を
獲得してい
く。この政策のコアメンバーである経済評論家、総務省顧問であり、成長戦略総合研究所理事長
の山崎養世は今日までの経過を批判する。彼は、
2001年4月に誕生した小泉純一郎政権に深く失望。小泉改
革は、大企業の日本脱出を支援するけれども、地方の衰退を加速する。特に、道路公団民営化という名の、
世界一高い高速道路の料金の永久化が、便利な大都市への集中、不便でコストが高い地方の過疎、というい
びつな国土を固定してしまうため
太平洋ベルト地帯からの輸出国家」という、失われた国家モデルを転換
できない。戦前のドイツが世界初の無料の高速道路アウトバーンを造って地域経済を結びつけて失業者を600
万人から30万人に低下させ、そのドイツに学んだ米国が戦後全国に造った無料高速道路インターステートハ
イウェーが、黄金の50年代、60年代と呼ばれる年率3%の高度成長に貢献した例を挙げ、日本の高速道路は、
20世紀中に無料にする約束を破り、世界一高い料金を取り続け、地方では利用できずに宝の持ち腐れになり、
経済の分散化や構造転換が一向に進まない日本の地方(日本の国土の8割は、自動車しか日常の交通手段が
ないクルマ社会)の高速道路を建設当初の約束通り無料化するのが、地方で生活と仕事ができるための最低
条件だが、例えば本四架橋を使えば神戸から淡路島を通って70キロ、1時間足らずで着くのに、6000円もの
通行料を取られると。

そして、めざすべきポスト工業社会のモデルとしてドイツを挙げ、ドイツでは、世界で最初の無料の高速道
路網(アウトバーン)が張り巡らされ、多くの町の中心はクルマ乗り入れ禁止。車道の横に歩道と自転車道
があり、路面電車も発達し、この頃は全国に新幹線網も整備され、地方に住んでいても、交通は便利であり、
人間と環境重視しで日本の大都市のような通勤ラッシュや地価高や物価高とも無縁。緑の森や田園はすぐそ
ばにある。便利で豊かなうえに、時間と人生にゆとりがある生活が、小さな町がある分散型の国土と経済を、
ドイツは高速道路からつくり上げ無料の高速道路というネットワークが地方を結びつけたが、日本の本当の
構造改革も、高速道路無料化から始めるべきだとして下図の提案を行う。

 また、山崎養世は『日本列島快走論』のなかで(1)高速道路は無料化が原則であるのに道路公団の民営化
はそもそも法律から逸脱している。(2)また、「全国プール制」は受益者負担原則と償還主義から逸脱す
(田中角栄の当初目的を是正)と原理的に批判した上で、

1.高速道路をプロの物流ルートから「生活道路」に変える
2.低金利の借り換えで、基本法にそって無料化を現実のものにする
3.国債の返済と新路線の建設財源は無料化することで一般道路の新規建設を抑制
4.道路の権限と財源を都道府県に移す
5.戦略的に"世界一のクルマ社会"をつくる

以上の5点に要約し、ほぼ全ての国民に大きな利益となる政策で、道路族議員と中央官僚の意識転換を促せ
ば、数年以内の実現が可能。国民全員にわかりやすい魅力的なプランだと主張。東京湾をまたぐ「アクアラ
イン」(料金片道3000円)の羽田-木更津間15kmが無料化で首都圏のヒトとモノの動きは一変し、新幹線と
並ぶ戦後日本の社会資本の代表である高速道路を地域の普通の人びとの手に取り戻し、ささやかな夢を全国
で実現してゆく起爆剤になる高速道路の無料化を変革の突破口とする位置づける。

 




ドイツのモデルは、「環境リスク本位制時代」にあっては、脱原発、持続可能な社会建設、再生エネルギー
社会政策
推進に参考になるものだと考える。製材所経営者の従兄弟の話(北欧のホワイトウッドの価格が奈
良→東京運送賃より安い)もあり、また、ドイツの50キロ圏内バイオマス循環社会の実証の先駆例もあり
説得力がある。また、京都の半導体製造装置メーカの若い技術者のドイツ駐在話では、高速道では制限速度
どはないが、一般道路の制限速度は厳格に遵守され、学校や幼稚園周辺以内最高速度制限の表示信号配備が
徹底しているという。亀山の通学途上の小学生の交通事故死などはもってのほかで、事故発生以前の問題で
日本の家庭・地域教育の品位の低さを物語っている。また、今回の無料化実験で、一般道との接続区間の混
雑への懸念は該当地区住民などの学習能力や走行慣習の対応可能部分があり、かつまた、フェリーなど競合
異種交通機関へのリスクヘッジ策をきめ細かくすれば対応できる。いずれにしても、民主党の高速道路無料
化政策は、小泉内閣時の猪瀬直樹らの民営化や新自由主義的手法の矛盾を炙りだしつつ、道路特定財源制度
の矛盾をも炙り出しつつ、旧大蔵(財務)官僚や族議員の跋扈、抵抗、縫合実体を照射し、かつまた、民主
党内部の抗争をも詳らかにする。わたしも山崎養世(般社団法人太陽経済の会 代表理事でもあるのだ!)
の影響を受け「高速道路無料化」を強く支持、なおかつ、社会資本(社会保障)の充実と経済成長の双方の
両立政策も似通っていることをこの作業で確認する。




それにしても凄い雪だ。大規模気象変動はこんなところにも顕れているのかも知れないと、部屋から空を眺
めていると、ジェロの「海雪」の歌が遠く若狭の海から聞こえてくるような気がする。

 

 

 

 

 

 

 



 

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