極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

蕨と病院経営

2009年02月27日 | 時事書評


孤高と冬の野に建つクリニック 差し出す証書に蕨ふくらむ 


 Pteridium

数日前から奥歯がしくしくとなりはじめ、口臭が酷いので彼女に
予約してもらい近くの歯科クリニックへ。問診と、レントゲンに
歯周・歯茎の外観検査を終え、条件付きで病症もなく歯垢取りを
依頼し帰ることとなった。それにしても病院通いは2年ぶりだ。
暫く様子を見るしかない。しかし、現在は
ネット検査のルートも
進んでいる。‘倫理は遅れてやってくる’も当面模様眺め。


ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしきしくしく思ほゆ

                                  柿本人麿


この時二つ感心ししたことがあった。歯科用CTスキャナと疑似
リアルタイム転送システム。‘ラドン変換 ’かと思わず呟いた。
医用CTは1列または複数列のラインセンサー(1次元検出器)
で、X線を ”扇状(ファン状)” に照射するため1回転で1~
数枚の2次元画像を3次元画像を作成する場合、連続的に撮影し
た2次元画像を積み重ね、非等方性ボクセル3次元画像を再構成。
コーンビームCTは面センサー(2次元検出器)で、X線を”円
錐状”に照射し、2次元データを取得。そのため、1回転(約10
秒)で3次元画像が作制できる。

CB MercuRayDentomaxillofacial Conebeam X-ray CT System

もう1つは、老化すると唾液が減少し虫歯になることは聞いてい
たが
、老化を防ぐためには「よく噛む」「会話する」「表情を豊
にする」「ストレスをためない」「たっぷり水を飲む」「歯磨き
をする」「運動でで自律神経を活発にする」のが良いらしい。
なるほど。それじゃ、唾液の分泌を促す薬を投与すればと質問し
たが、国内では2社ほどあるが服用には、副作用に注意する必要
があるので、臨床的な試験を積み重ねなければならない・・・と
の返事はなかったが、他の患者の診察中振り向き様にそう言いた
かったのだろうと思い後にした。これ以外には胆利剤としても使
われる(※「シェーグレン症候群」)。つまりは、つまりは老化
だ。もう少し運動をしよう。

アネトールトリチオン


天然 わらび 天然 わらび

奥山の しきみが花の名のごとや しくしく君に 恋ひ渡りなむ
       
                  
大原真人今城『万葉集』


ところで、医療費削減でどこの総合病院の経営は、塀の上を渡り
歩くように厳しい。そこで、原田泰の『人口減少の経済学』と荒
井耕の『病院 原価計算』を斜め読みするととなった。原田の楽
天的な論旨には甚だ疑問を持つ。裏付けになる富の再配分には何
一つ触れられていないのだ。曰く「人口減少社会では、①一人ひ
とりがもっと大事にされ、②生産性が上昇し、③女性。高齢者の
参加で経済は発展する。④介護の充実・医療の効率化で豊かにな
り、⑤年金改革でコスト削減」。この程度なら平均より少し上質
な教養が備わった日本人なら誰でも書けると、原田には酷だがそ
う思う。特に、税制の簡素化と消費税の引き上げの不可抗性は明
確にすべきだろうと。

 PHP 

目を引いたのは「産業別の労働生産性の日米比較図」(58頁)。
米国以下(労働生産性=産業別実質付加価値額÷産業別就業者数
)の分野は、農林水産業、鉱業、食料品、繊維、建設業、公的使
役供給業(電・ガ・水)、運輸、通信、金融・保険・不動産、サ
ービスで優勢な分野は機械、政府系サービスの2つだけというこ
とだ(※「産業別労働生産性の国際比較」)。つまりは、すべて
の富の源泉は労働にある-だから、「国民をいかにやる気を出さ
せるのか」という命題に、コスト意識、原価意識を持って当たれ
ということに尽きるのだ。


♪〽 

Try to see it my way,
Do I have to keep on talking till I can't go on?
While you see it your way,
Run the risk of knowing that our love may soon be gone.
We can work it out,
We can work it out.

Think of what you're saying.
You can get it wrong and still you think that it's alright.
Think of what I'm saying,
We can work it out and get it straight, or say good night.
We can work it out,
We can work it out.

Life is very short, and there's no time
For fussing and fighting, my friend.
I have always thought that it's a crime,
So I will ask you once again.

自分なりに考えていくさ
躊躇しているとなにもならないからね
独りよがりじゃ旨く行かないこともあるけれど
きっとうまくいくさ

自分の言動に責任を持てば
どう解釈しようと僕たちの責任だ
僕らはうまくやっていけるが、自分に素直になれるし
これでおしまいにすることもできる
僕達なら、うまくやっていけるよ

人は些細な悩みごとで歳を食ってしまう
そんなことさえ罪なことだと思う
だからもう一度いうよ・・・

            『恋を抱きしめて』(Lenon/McCartney

病院原価計算


総合病院はどこも赤字経営で上手くゆかない。郷里市立病院の
建設
を巡って地元医師会ともめているようだし、彦根の市立病院
も赤字
で今度の市長選の最大争点となるだろう。医療の原価意識
はいつごろか形成されてきたのか見てみよう。我が国では195
4年の「
病院原価計算要綱」が基礎となっているが、その後、米
国の
医療施設認定合同委員会JCAHO:Joint Commission Accreditation
Healthcare Organization
)等がTQM(総合品質管理)を導入したの
を受け研究されはじめた。原価計算方法も6つ、①RCC(Ratio of
Cost to Charge)法、②直接材料費法、③患者別所要時間法、④RVUs
(Relative Value Units)法、⑤ABC(Activity Based Costing)法、⑥Micro 
Costing 法が
ある上に、1983年のメディケア償還制度改革によ
る定額払いの導入以降、「医師プロファイリング」や「品質・原
価統合的管理手法」が利用され高度化すると、医師権限領域と経
営管理領域の分離は自然のなりゆきとなる。また、それまでの「
品質」と「原価」のトレードオフ的関連性も薄れつつなる。片や
我が国の現状はこれからというところだ。

※荒井耕大阪市立大学准教授『病院における部門別原価計算の現状




医療サービスは公的な側面があり競争原理に向かないものの高齢
社会(高品位医療先進国)に掛かるコストは大きく医療会計によ
る最適化が急務である。この彦根市立病院の最適化のためには、
第三者機関による経営診断(TQM管理手法)と医療権限と経営
権限との分離が不可分であることを認識したところでおわる。


石走る垂水の上のさわらびのもえ出づる春になりにけるかも

                         志貴皇子



朝から寒い小雨模様で、周りには家がなくポッツと薬局と歯医者が
営業するビル。頑張っているんだなぁという思いがした。診療が終
わり健康保険証が戻ってきた時、誕生花の蕨のイメージが涌いた。
そのイメージを「蕨のふらみ」の暗喩とした。格別な意味はないが、
蕨のもつ二面性(食用と食中毒に、地域福祉への貢献と経営難な時
代を対置)を強調し末尾の小原起久子の歌に紡いだ。



新芽が食用になる「ワラビ」。花言葉は「揺るがぬ愛」。Pteridium
(プテリディアム)は、ギリシャ語の「pteron(翼)」が語源。
羽状複葉の形から。シダ植物の1種でコバノイシカグマ科。草原、
谷、原野などの日当たりのよいところに群生している。春から初
夏にまだ葉の開いてない若芽(葉)を採取しスプラウトとして食
用にするほか、根茎から取れるデンプンを「ワラビ粉」として利
用。ただし、毒性があるため生のままでは食用にできない。伝統
的な調理方法、熱湯(特に木灰、重曹を含む熱湯)を使いあく抜
きしたワラビや塩漬けでは無毒化される。


さわらびは苦しき形に萌え出でて 幼き春のほろ苦かりし

                        小原起久子

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世理と新弥生時代

2009年02月26日 | 新弥生時代


世里の花 花を手折りて送る花 きみさき吾さき 生い先競う




格別に変わった風ではなく、時代がそうさせるのだが、わたしが
先にいきます。いや、わたしが先だという会話は恐らく、我が家
だけじゃない。映画『おくりびと』のオスカー賞のゴールデン・
トロフィーと芹(世里、芹子)の花とでは月とすっぽんだけれど、
旅立つひとに添え送る芹の花の様に、小さくとも別れを惜しむ気
持ちは、受賞の喜びを越えているよ。勿論、年と共に送り人も多
くなったなぁという気持も込め
。                
                                     

あかねさす 昼は田たびて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹子
                                                                  
                                                                  万葉集  葛城 王
                          

北半球一帯とオーストラリアに広く分布している。湿地やあぜ道、
休耕田など土壌水分の多い場所に自生し、半ば水につかっている
湿地性植物である。花期は7~8月。やや高く茎を伸ばし、その先
端に傘状花序をつけ、個々の花は小さく、花弁も見えないほどで
あるがまとまった姿は白く、楚々として美しい。花言葉は「誠意」。



ポストデジタル革命の胎動として、「新石器時代」から「新弥生
時代」と前にブログしたが(『
サンセベリアと弥生文化』)、稲
作の寄って立つ水田の土壌を-浅田晋の『
水田における微生物の
機能と群集構造
』から考察する。


丈夫をと 思へるものを 大刀佩(は)きて かにはの田井に 世理ぞ摘みける

                                                         
万葉集  薩の妙観の命婦


水田生態系の構造は、三つの田面水、作土層、下層土と、太陽光
エネルギー、水、大気、栄養源の四源素とそれらを繋ぐ水田生態
の生物多様性からなる。後は解析となる関連する代謝微生物群集
のDNAの抽出・増幅(PCR法:Polymerase Chain Reaction)と、
そのDNAの電気的直線展開(電気泳動)法、固有のバンド幅
の特徴パターン(図画像)情報からの塩基配列解読と推定を行い
(DGGE法:Denaturring Gradient Gel Electrophresis)、微生物の関
連を想定する。




話は変わる。盆栽bonsaiや鑑賞植物、ガーデーニングや家庭菜
園でダウンサイジングが静かに進行している。例えば、
スモール
・リーフ
リーフサラダ、或いはベビーリーフ果実堂)がそれ
だ。そこで、ベランダガーデニング専門店「カルセラショップ

にアクセス。ワン・クリック購入となった(その成果はブログ・
レポートするので乞うご期待 )。ポイントは『カルセラ』とい
うセラミックガーデニング栽培土にあり、
玉川窯業(外壁材メー
カ)
にたどり着いた。

店長 山田 剛 culcera.shop

要は粉砕セラミックの仕様(粒度、分布級数、表面情報:【公開
番号】特開2000-185980(P2000-185980
A))だけでシンプルで再使用可能な栽培土だということだ。
水田稲作とは異なるが・・・。『革命』とは
、‘Revolutionつまり、
「再び巡り合う」こと。「こいつは、春から縁起が良いや」とな
った(ここの詳細は後日のブログで説明したい)。 

外装タイルリフォーム カルセラリフォームビデオレター、住宅リフォームはカルセラが最高級商品!カルセラリフォームは外壁リフォームに最適!
レンガタイルのカルセラは、外壁リフォームに最適な軽量レンガです!                                                                        



どうも、理工系領域で仕事をしてきたせいか、文章が冗長的にな
るのは理にかなっていないが、兎も角も、現在、バイオインダス
トリー協会
は辛うじて脱会することなく会員でいる(定年間際に
家内が勝手に脱会手続きしたので慌ててこれだけ残した)。「解
析⇒推定⇒模倣⇒試行⇒∞」思考は、人様よりは少しは長けてい
ると思っている。「模倣」とはカール・マルクス流にいえば「人
間の有機的自然の組み込み」に他ならない。例えば、高橋泰岳、
島田皓樹、浅田稔
らの価値システムに基づく視野推定』(人
工知能学会論文誌, Vol.24, No.1, pp.163-169, 2009)に繋がる「ダイ
ナミックタッチ」という考え方と通底し、「そこにものがあるか
ら見えるのではなく、それに働きかけることで見えるようになる
」という‘認識の書き換え行動’に他ならない。




その様にみると、38のアンモニア酸化細菌(amoA配列系統樹)
による有機体窒素の無機化とシアノバクテリアによる窒素固定化
及び7つのメタン生成古細菌(この琵琶湖周辺の地下の上質なメ
タンガスの埋蔵と符号として?)とが織りなす水田土壌の解明は、
ポストデジタル革命、新弥生時代の幕開けの象徴だと思える。農
業は既存の工業、物流・サービス、情報通信、図画像、脳体壁神
経の諸々の産業と有機的に結合することで、慢性或いは潜在的な
飢餓恐怖からの解放へと繋がる滋賀からのメッセージだとも思え
る。


 
東風吹かばにほひをこせよ梅花 主なしとて春を忘るな/「拾遺和歌集」
 

東風ふかばにほひをこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ
                                  /「宝物集」

突然、彼女が「東風吹かば・・・」の歌は正確にはどう歌うのと
質問。「あるじなしとて春なわすれそ」だったと思うがというの
で、「主なしとて春を忘るな」じゃないかと反駁したが、ネット
検索のすえ、両者引き分けとなった。勿論、時系列的には 、
原道真
の没後百年の「拾遺和歌集」が近いのだが、韻律から「あ
るじなしとて春なわすれそ」の方が柔らかく良いねということと
なった。「飛梅伝説」か。春はもうそこまで来ている。              
                           
                            

                           

 

 

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繁縷と季節のカクテル

2009年02月25日 | 神道物語


片隅で密やかに咲く繁縷らは 孫にも似でかきみに愛らし



フェラーリ、過去最高の販売台数を記録…08年実績

身辺整理ではないが、小さな書斎兼応接間の本棚や納戸のいらな
いもの整理をはじめているが予定より数ヶ月経っても整理がつか
ず今日も妻に「誰も読まない本ね」と吉本隆明全集の棚を見上げ
ながら言う。

 明日になつたら
 辛い夢のなかに
 蕀がひつかかつていないかどうかをたしかめよ
 きみはすでに
 罪人の罪よりもすこし重く
 罪人の衣裳よりもすこしみすぼらしく
 あまたの時を過ぎたのだから

 もしも 夢みた世界が
 こないうちに
 ちいさか恋のいさかで倒れていたら
 きみと少女の骨を
 戦士がとおる路に
 晒せ
 あまたの若い戦士たちは
 まことともうそともわからぬうちにすでに
 孤独な未来ヘ
 ゆくのだから

 もしも 大事のまえに
 ちいさな事がまちぶせていたら その
 ひとつひとつに花畑をともし
 あたりの悪かつたものに
 微笑を 耐えられずに死んだ心のに花飾りを
 ぽどこせ
 きみはすでに
 罪を世界におい
 安息を戦士たちの肩から
 盗んでいるのだから

 明日になつたら
 孤独な戦士よりも孤独な未来へ
 きみもゆけ
 すでに戦士たちはためらい
 きみは待たれているから

              吉本隆明 『明日になつたら』、定本詩集より


即座に、著作集Ⅰの詩から『明日になつたら』のぺージを開げて
見せ読ませてみた。「戦士ねぇ・・・。もう、吉本なんて古いよ」
と素っ気ない答えが返ってきた。斜め読みのプロでも本を開けて、
即座にこれは読み返すのには最適だと感性で決めた一篇の詩だが。
「そなんこというなよ。すごいと思わないか」。「でも、子供達
も読まないし・・・」。そう、そんな時代だ。時が来たらこの棚
も処分しようと納得したほんのささいな一齣だが、「明日になつ
たら 孤独な戦士よりも孤独な未来へ きみもゆけ すでに戦士
たちはためらい きみは待たれているから」のここんとは絶対い
いよなぁ。



少年のまだ柔らかきてのひらは白く小さい宇宙を愛ずる


近くの
白山神社の灯籠の火袋の明かりを蝋燭からLEDのゆらぎキ
ャンドルにしよう話し合い、テスト的に今日からはじめたのは良
いが、市販品のものに少し手を掛けてたが、火袋ないの光源の位
置や反射の加減で、明かり障子を通して見ると下半分が暗くなっ
てしまった。絶対的な照度が足らないと思いつつ家に帰ってきた。
白熱球でも良いのだが有線配線となると工事費が嵩張る。という
ことで、妻と相談しながらソーラセルも考慮にいれ再考すること
となった。


繁縷の 神も素知らぬ 振りをして 花野に近し 夢だけを視る 




ところで、短歌を道半ばからの友にしようと決めてから神道とは
なにかを考え直す機会となり、さらに宮世話で抜き差しならぬよ
うになったわけだが、中沢新一の『古代からきた未来人 折口信
夫』をこれまた斜め読みする羽目となったが、これは無視はでき
ないしろものだと実感した。

古代から来た未来人 折口信夫

  戦争中の我々の信仰を省みると神に対して悔いずには居られ
 ない。
我々は様々祈願をしたけれど、我々の動機には、利己
 的なことが多かった。さうして神々の敗北といふことを考へ
 なかった。我々は神々が何故敗けなければならなかつたか、
 と言ふ理論を考へなければ、これからの日本国民生活は、め
 ちゃめちやになる。

             折口信夫 「神道宗教化の意義」

 かういふあり様だから、神々に背かれたのです。しかし今、
 冷やかになって考ヘます反省は、日本のこれから後に現れて
 来る宗教上の神の実体といふものが、そこに示されてゐるの
 だといふことです。天照大神、或いは天御中主神、それらの
 神々の間に漂蕩し、棚引いている一種の宗数的な或性質の、
 混じてゐるところの神なるものが、暗示してゐるのではない
 かといふことです。只今になって、さう考へるのです。其は
 かういふことです。日本の信仰の中には、他国に多少その要
 素があっでも、日本的にまた世界的にも、特殊であり、すべ
 てに宗教から自由なものと言っていヽものヽあのることです。

          折口信夫 「全集第二十巻、三二一頁」


 天地初めて発けし時、高大の原に成れる神の名は、天之御中    
 主神、次に高御産巣日神、次に神楽巣日神、此の三柱の神は、     
 みな独神と成り座して、身を隠したまひき。
                       『古事記』                                                                       
 

  つまり神によって体の中に結合せられた魂が、だんだん発育
  して来る、それとともに物質なり肉体なりが、また同時に成
 長して来る、その聖なる技術を行ふ神が、つまり高皇産霊神、
 神皇産霊神、即ち、むすびの神であります。つまり霊魂を与
 へるとともに、肉体と霊魂との間に、生命を生じさせる、さ
 ういふ力を持った神の信仰を、神道 教の出発点に持ってを
 ります。        
                    折口信夫、前掲書

以上のような引用をしながら中沢新一は折口ビジョンなる方向性
を解説しつつ、キリスト教理の三位一体と相対する、「たましい
」と「生命」と「物質」を結びつける「ムスビの神」-生命のな
い物質に魂が宿ると、そこに生命が働きだす物質と生命と魂が結
びついた-ムスビ神が、キリスト教理の「聖霊」(
Natural Spirit
に埋め込こみつつこう結論する。神道が超宗教である結われがこ
こにある以上、『芸術人類学』等の彼の著書の斜め読み研究と、
ハンチントンの『文明の衝突』の反証的実践を考えてみたし、で
きれば中沢新一の自主公演運動を立ち上げたいと思った。興味の
ある方は是非連絡願いたし。

荷頃神楽舞の写真


   生命体では、物質と生命が結合している状態が、「生きてい
 る」と言われ、この神の働きがやんで生命が物質から離れる
 と、その生物は「死ぬ」のだ。さらにあらゆる生命において、
 そこには魂と呼ばれる高次元な知性の働きが結びついている。
 動物ではこの知性の働きはDNAに強く規制されているけれ
 ども、大脳が特殊な進化をとげた人間(ホモサピエンこでは、
 魂はDNAにセットされている規制から自由な活動をおこな
 う。魂と結びついた生命は豊かである。魂はひとりでに力を
 放出して、自分自身で増えていく能力を宿しているからであ
 る。



  ムスビの神は、このような三位一体の内部構造そのものをあ
 らわしている。それは存在の奥底で、たえまない働きをおこ
 ないながら、宇宙と生命をつくりなしている。それなのに、
 ムスビ神は存在のいちばん深い部分の仕組みをつくりだした
 後は、隠れて見えなくなってしまい、ムスビ神が隠退した後
 に、あのよく知られた神々があらわれて、宗教の世界をつく
 っていくのである。折口信夫は宗教としての神道はこのよう
 なムスビの神をおおもとの場所にすえて、もう一度つくりな
 おされなければならないと考えた。これはまったく天才的な
 着想だとわたしは思う。なぜなら、このような内部構造をも
 つムスビの神は、そこから経済や道徳や社会の領域へと腕を
 
高天彦神社の写真

 伸ばしていき、宗教を超えた大きな働きをおこなうようにな
 るからである。ムスビの神から新しい経済学を生み出してい
 くことができるし、経済活動に倫理性を自然な形で結合させ
 ていくこともできる。もしそれができるようになれば、日本
 人の自然智へと
Natural Wisdomである神道は、たんなる宗教
 としてのありかたを超えて、つぎの時代の知性の導き手とな
 ることができるかも知れないからである・・・(中略)・・・
 ムスビの神を出発点にすえて未来の神道をつくりなおさなけ
 ればならないと考えたとき、彼はすばらしい直感によって、
 宗教と経済を統一で
きる原理を探り当てていたのである。三
 位一体構造をしたムスビの神の考えは、宗教の領域をはるか
 に超えて、経済や社会のありかたにまで深く浸透していくカ
 を持った、根源的な原理をあらわしている。それは、そこか
 らあらゆる現象の生み出していくことのできる、単純にして
 深淵な仕
組みなのだ。自然智(Natural Wisdomとは見かけはお
 そろしく単純だが、あらゆる領域の事物にまで深く及んでい
 く浸透力を持っている。
                      
                            中沢新一 『古代からきた未来人 折口信夫』



これは、風邪引きの兆候で夜中、階下しパブロンを服用して、寝
そびれて書いているが、寝る前に自分流のホットワインを作り呑
みして寝たわけで、インフルエンザには効かないということが実
証された。そこで、グリューワイン(独:Glühwein、グリューヴ
ァインとも)は、赤ワインと香辛料などを温めて作るホット・カ
クテルの一種のレシピを紹介しよう。先ず、ワインはメルシャン
の黒葡萄酒。これは
リスベラトロール たっぷりというしろもの。
そこに、にんにくとローリエを3ヶ月以上漬け込んだウオッツカ
やラム酒を適当量加えて(アルコール分を増すため)、砂糖や蜂
蜜を好み量加え、オレンジピューレやクローブ、シナモンをにん
にく臭いので香り付けに加え、後は電子レンジで温めるだけ、ほ
かほかでそのまま布団の中に滑り込めばいい。


  3,5,4'‐トリヒドロ 
                                                                                                            キシスチルベン




繁縷、科名:ナデシコ科/属名:ハコベ属 和名:繁縷/生薬名:
繁縷(はんろう)/学名:Stellaria neglecta ナデシコ科ハコベ
属(Stellaria)の総称のこと。または、ハコベ属の種のひとつコハ
コベ(S. media)のこと。春の七草の一つである「ハコベ」。花言
葉は「ランデブー」。孫の写真をみていると、ハコベの小さなは
なのように愛らしい。でもきみのようにだよと歌う。少々歯が浮
くようなこととなった。

                                          





 
 


 

                  

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富貴桜と狼煙台

2009年02月24日 | 近江歴史回廊

突風は 焦りに似たり歌を吹き 思わず縋る富貴桜



                にいがたのろしPJ シンボルデザイン 

滋賀県下の城址遺跡を狼煙リレー構想を書いたのでネット上で調
べてみたら、新潟、長野で既に実施済みということが分かった(
書く前に調べろっていわれそうだ)。新潟県では震災復興祈願で
行われていた。新潟県民の心意気に敬服(『
にいがた狼煙プロジ
ェクト
』)。

 

狼煙は、情報を伝達する手段である。夜間など煙が見えない場合
は火そのものも使われる。烽火、狼火、狼燧ともいう。欠点は、
天候に影響され基本的に煙の有無だけなので伝えられる情報量が
少ないなどである。古くから敵の攻撃を知らせることなど戦絡み
の合図用に使われた。狼煙を上げる狼煙台は、中国の万里の長城
などに遺構が残っている。言葉の由来は煙が多くでる狼の糞を燃
料にしたとされる。石川県の能登半島突端には狼煙という町があ
り、海上交通用に狼煙が上げられたことに由来するといわれる。

 信玄の狼煙台ネットワーク

モンゴルのチンギス・ハーンの帝国で狼煙の連携による情報通信
が行われていた。その伝達速度は時速 140kmに及んだという。煙
の元としては、羊の糞や地上に染み出した石油(ネフトザグと呼
ばれる)などが使われ、モンゴルの遊牧民の視力は、はるか彼方
のものを見ることができ狼煙を使った通信手段の実現の上で有利
だったとされる。


万里の長城(明代)

琵琶湖の小高い山には砦や城跡が多い。春を告げる季節に淡海を
核に狼煙台からのカラフルな狼煙リレーはロケーションやビジュ
アルで格好だろうと考えたことだ(期間は1週間として、天候の
良い日に実行する。この期間を『戦国浪漫春絵巻』週間として)。
ところで、県下の砦、城址の遺跡を調べてみたところ、37ヵ所
程度あるなかで、25ヵ所が良いだろうと思っている(膳所、勝
楽寺、西宿、鯰江、北津田、佐生、小森、茎岡、田中江、小田、
古城山、夕日ヶ丘を除く、)。さらに、三上山や沖の島、竹生島
及び西近江の神社仏閣も入れてバランスを取るのも良いと思う。



本木雅弘さん おめでとうオスカー受賞


石榑峠道路の写真 

八風街道進化論


観音寺城は過去数回登っている。滋賀県蒲生郡安土町にあった山
城である。支城に和田山城、佐生城、箕作城等があり国の史跡に
指定されている。近江源氏の佐々木氏、後に近江国守護六角氏の
居城で、小脇館、金剛寺城を経て六角氏の本拠となる。標高 433
メートル、南北に伸びる繖(きぬがさ)山の山上に築かれる。南
腹の斜面に曲輪を展開、家臣や国人領主の屋敷を配した。総石垣
で、安土城以前の中世城郭においては特異な点とされる。天文年
間には城下町・石寺も置かれ、楽市が行われていた。周辺は琵琶
湖や大中の湖、美濃から京都へ至る東山道、長光寺集落から伊勢
へ抜ける八風街道があり、それらを管制できる要衝に位置する。
因みに、
観音寺城は日本百名城のひとつであるが、安土-能登川
の起伏に富む一帯は独特の不可思議な‘物語’或いは‘神話’を
醸し出すかのような空気を持ったところである。

 



こころよく陽は回りきてサイネリア 精いっぱいに花盛り上げる  鳥海昭子


観音寺の舞台は、戦国の幕開けの応仁の乱であり、元は畠山家の
跡目相続をめぐる極々内輪の争いだったものが、室町幕府の将軍
足利義政が優柔不断で処理を誤ったため、周辺の大名を巻き込み
急速に拡大したといわれる(
NHKの『その時歴史は動いた』)。
これは2つのことを考えさせる。その1つは、「天下は破れば破
れよ。世間は滅びば滅びよ。人はともあれ我が身さえ富貴ならば」
(軍記「応仁記」)。2つめは「預言なき民は滅ぶ」(旧約聖書
「箴言」29-18)で
ある。この2つは今日の『米国産金融危機』
『戦後最大の経済危機』への裁き方が焦眉に問われるリーダーシ
ップの有り様で、舵取りを間違えれば一気に世界中が混沌の海に
放り出されてしまうものである。


photo



月日が経つのもはやく予定通りに行かぬ焦りと縋りを求めること
を拒絶をしつつも、心の奥底にはその誘惑に負けそうな怠惰さの
蠢きに‘きみ’にすがろうとする自分がいる。この間、エルサレ
ム賞を受賞した村上春樹の小説『風の歌を聴け』を思い返し、風
とはリアルな現実の移ろいであり、風が去った址にしか気づくこ
とのない儚さを思い浮かべている。

キク科の「シネラリア」。花言葉は「望みある悩み」「快活、常
に輝かしく」、学名:Senecio cruentus 和名:フウキギク(富貴菊)、
フキザクラ(富貴桜)。シネラリア (Cineraria) とは、キク科の
植物の一種で原産地は北アフリカ、カナリヤ諸島。開花期は冬か
ら早春。多くの品種があり、花色も白、青、桃色など多様である。
園芸店などではサイネリアと表示していることが多い。  
                            

清水焼皿富貴桜ふうきざくら 清水焼 皿 富貴桜

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満作とモーニングミュージック

2009年02月23日 | 日々草々


本調子戻せぬままに満作の  花に託して明日を待つきみ




マンサク(満作:  Hamamelis japonica)はマンサク科の落葉小高木。日本
地の山林に多く自生するほか、花木として栽培もされる。葉
は互生し、楕円形で波状の鋸歯がある。2~3月に葉に先駆けて
花が咲く。花弁は黄色で長さ1.5cmほどの細長いひも状になる。
果実はさく果で2
個の大きい種子を含む。語源は、早春に咲く
ことから「まず咲く」「まんずさく」が東北地方で訛ったもの
ともいわれている。花言葉は、呪文・霊感・魔力・感じやすさ。

 イスノキ

枯れ葉つけ 黄金の線 開かせてシナマンサクは 寒空の中

変わり種を2つ。マンサク科・イスノキ(虫えい)は、学名:
Distylium racemosum 照葉樹林内に自生する常緑高木。枝先にア
ブラムシ類が作った奇妙な形の茶色のこぶがみられる。このこ
ぶは、成虫が出た後は小さい穴があいて空洞となり、この穴に
唇を当てて吹くとヒョウと乾いた音がし、風が吹いてもこの音
が出るので「ヒョンノキ」とも呼ばれる。

photo



北米原産のアメリカマンサク(ハマメリス:H. virginiana)は、
マンサクによく似るが、花は秋に咲く。葉・樹皮のエキスは収
斂薬や化粧水として古くから使われている



本木雅弘さん おめでとうノミネート

春風はこの青空をいざなひてまんさくの花 花唇をのばす



朝、職場に向かう車で流す音楽は、いつも、ヴィヴァルディの
曲と決まっていた。ヴィヴァルディって単調じゃないかという
人もいるが、それが安定な気分にさせ、頭をすっきりトリート
メントさせる。雑味のない旨味といえば、分かりいいもしれな
い-そんな気分だ。先ずは先鋒として「
バイオリン協奏曲イ短
調
」( RV522,Op. 3 No. 2 "L'estro Armonico")を聴くことにする。ここで、
RV番号とは、ドイツの音楽学者ペーター・リオム(Peter Ryom
によって考え出された、アントニオ・ヴィヴァルディの作品を
整理される際に用いられる整理番号。
RVはRyom-Verzeichnis(ドイ
ツ語でリオム番号の意)の略称である。次に、二番手は「
フルート協奏曲
ト短調『夜』
」(RV.439 )、三番手には『協奏曲 ト短調 』(RV.105)、四番手
協奏曲 ト短調」』(RV.103)、五番手「ヴァイオリン協奏曲 イ短調」(RV356 )、
チェンバロ協奏曲(クラヴィチェンバロ、弦楽と 通奏低音のための協奏曲)
イ長調」(RV780)、「
協奏曲 ニ長調(リュート協奏曲)」(RV93)、「マンドリ
ン協奏曲 ハ長調
」(RV.425)、「フルート協奏曲 ト長調」(RV.435)、「フル
ート協奏曲 ニ長調『ごしきひわ』」(RV.428)
、「協奏曲ト短調 」(RV.107)、
アリア大胆な蝶々(La farfallettaaudace)」(RV749)、「フルート協奏曲 ヘ
長調 『海の嵐』
」(RV.433)、「フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット
と通奏低音のため の協奏曲ト長調
」(RV101)と続いて、総大将は「四季」
となる。

 Antonio Lucio Vivaldi

アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi,
1678年3月4日~1741年7月28日)はヴェネツィア出身のカトリ
ック司祭、バロック末期の作曲家。イタリアのヴェネツィアに
生まれ、オーストリアのウィーンで没。サン・マルコ大聖堂付
きオーケストラの一員であった理髪師でヴァイオリニストの父
親からヴァイオリンを学ぶ。10歳より教会付属の学校に入り、
25歳で司祭に叙階される。赤毛であったことから「赤毛の司祭
」と呼ばれる。司祭になると同時にヴェネツィアのピエタ慈善
院付属音楽院 (Ospedale della Pietà)でヴァイオリンを教えはじめ、
2年後には作曲と合奏を教えるようになる。その後多くの曲を
作り、演奏旅行で各地を回った。彼の残した作品は 500を超え
る協奏曲、52のオペラ(現在見つかっているオペラの数)。ヴ
ィヴァルディ自身は 94のオペラを作ったと書簡に記している。


チャンネル アイコン

それでは『四季』を美術館で絵画を鑑賞しながら聴くことにしよう。



 Concertro"LaPrimavera"-1stMov.(Vivaldi)

Z-使用済み写真2 ゴッホ & ヴィヴァルディ 夏

wall143-l.jpg ルノワール & ヴィヴァルディ 秋

wall087-l.jpg エドガー・ドガ & ヴィヴァルディ 冬



前ピアノのバロック時代の協奏曲で多用されたロンド形式より、
ヴィヴァルディは、楽曲の最初と最後以外は主調以外の調で奏
され、また、協奏曲ではリトルネッロを全合奏で、リトルネッ
ロに挟まれた部分を独奏楽器(群)が奏するリトルネッロ形式
を使ったといわれる。細かな規律への考察はやめるが、この曲
は朝にピッタリだった。帰りの車内は?ジャズと艶歌でしたね。
それからランチタイムはJ-POP(ロックビート中心)だった。
そう、帰りにクラシックを流すことは不思議となかった。


先駆ける役割あるからまんさくは風花舞うに黄紐揺らす  

 

超小型でパワフルなインテル® Atom™ プロセッサー

2月12日、
は、インテルコーポレーション米国の製造施設への70
億ドルの投資計画を発表した。高速、ダウンサイジングでかつ
エコなマイクロプロセッサ(基本ルール32μm)のプロセス開発
という。これは最近にない明るい材料だが、娑婆は底抜けで先
が見えない。どうするか?それは、決まっている。マイペース
で仕事をこなす以外に道はない。はやく、風邪を治さないとい
かん。
                                                                  

4700万個のトランジスター [英語: 0:36] 4700 万個のトランジスター                          

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サンセベリアと弥生文化

2009年02月22日 | 新弥生時代


床掃除 絞りおわりし雑巾にきみが咎める サンセベリア


ファイル:Sansevieria trifasciata1.jpg サンセベリア

今朝の冷え込みは厳しくそこらじゅう凍りつく。急な事態に備
え汲み置きの水は生活の知恵。そろそろ家事も分担と階段と玄
関の床の雑巾がけをすることとなった。きっちりと絞り切り、
解きほぐし乾かすのだが、その片付け方の悪さを雑巾を妻が見
咎めた。そうだ、いままでの自分は観葉植物だったんだなと思
った。サンセベリア(学名:
Sansevieria trifasciataは、リュウゼ
ツラン科チトセラン属の多年生多肉植物。和名はアツバチトセ
ラン(厚葉千歳蘭)。別名、サンスベリア、チトセラン、トラ
ノオ(トラノオラン)。園芸用の観葉植物としてよく流通して
おり、フクリンチトセラン
(覆輪千歳蘭、学名:S. trifasciata cv.
'Laurentii'
)、マルバチトセラン(丸葉千歳蘭、学名:S. trifasciata
cv.
'Hahnii')などの品種が知られている。ただし、同属の別種も
観賞用に栽培されており、類似の名で呼ばれることがあるので
注意を要するという。葉が剣状の「サンセベリア」の花言葉は
「寛容」。


サンセベリア ハイドロ

寛容tolerationとは、自分と異なる意見を持つ人々に対して、
一定の理解を示し、たとえ相手が誤っているとしても、暴力や
威嚇によってではなく、議論によって説得を行おうとする態度
である。かつてトマス・モアは、著書『ユートピア』で宗教的
寛容を、平和的な説諭による改宗
を勧め、異端に対する武力的
な抑圧を非難し、無神論
および唯物論については、彼らを公職
から遠ざけるべきこと、また宗教的な儀式
は私的に行うべきこ
とを説き、ジョン・ロック(『寛容についての書簡』)、
ヴォ
ルテール(
『哲学辞典』)と続き、可謬的な、不明な人間と宗
教(キリスト、イスラム)と政治の関係を「不確実はほとんど
人間の宿命である」(ヴォルテール)を認めた上で綱渡り的に
形態付けようとした。

と、書き綴ったところで、宗教の政治からの分離、外交から軍
事の分離の原則がここに込められていることを再確認するとと
もに、故ハンチントンも戦略の前に踏まえるべき論理思考だっ
たとそう思い返した。
■                                   
 かんぽ宿 彦根

「かんぽの宿」が問題となっているが、彦根にも立派な施設が
ある。簡保加盟周辺の人々を対象とした大家族主義的経営の象
徴だが日本人なら誰でも利用出来た。彦根千乃松原温泉は、こ
の施設の‘売り’だが長い時間の上で実現したものだ。結論を
急げば、‘社会’の視線で運営することが問われている。この
‘社会’の内容を確定(松原町、彦根市、滋賀県、国或いは多
国籍かと自問すれば答えも然り)させること。法律がなくとも
共同単位を基礎とした‘経営細胞’の運用如何ということに落
ち着く。

 彦根千乃松原温泉

大浴場、露天風呂付き家族風呂(バリアフリー対応)、単純温泉
(低張性弱アルカリ性低温泉)、神経痛、関節痛、冷え性、疲
労回復、健康推進等の効果が。源泉に加水・加温、レジオネラ
属菌等の衛生管理に努めているというが、‘伊吹の薬草’風呂
はお勧め。欲をいえば三階建てのフロアーを拡張し、プライベ
ート・タイム制のジャグジィー付き露天風呂と悪天候外の夜間
専用ジャグジィー風呂遊覧船を併行運用してみても面白いと思
う。

伊吹の里の薬草入浴剤 よもぎ入 20g*15包 伊吹の里の薬草入浴剤


弥生のなりわいと琵琶湖  『弥生のなりわいと琵琶湖』

滋賀県下の遺跡は250あるが、一番近い竹ヶ鼻廃寺遺跡(遺
跡の大規模な掘立柱建物群は、瓦を大量に含む層の上に建てら
れ、この層位から出土した瓦には、白鳳時代から8世紀中頃ま
でのものが含まれ、藤原京や平城京で用いられるものと共通し
ている。掘立柱建物群が整備される以前は、中央と密接なつな
がりある寺院が建っていたと考えられ、瓦を含む層に焼土がな
いことから、この寺院は焼失したのではなく、8世紀の後半頃
に計画的に廃され、替わって、掘立柱建物群が整備されたもの
と考えている。中心となる建物が見つかっていないため、確証
はないが、犬上川を介して東山道と琵琶湖を結ぶ地点にあるこ
とから、この遺跡は、犬上郡衙(が)か、これと密接な関係に
ある官衙であると考えている)は、奈良時代の遺跡といわれる
が、旧石器3ヵ所、縄文46ヵ所、弥生67ヵ所、古墳時代が
131ヵ所である。

 

  Edward Sylvester Morse

ところで、縄文時代とは、縄文土器が使用された時代呼称であ
ったが第に生活内容の特徴、狩猟採集経済、定住化した社会と
考えられ、「縄文」という名称は、エドワード・S・モース
Edward S.Morse 1838-1925)が1877年(明治10)大森貝塚か
ら発掘した土器を Cord Marked Pottery と報告したことに由来す
る。これに対して、
弥生時代とは北海道・沖縄を除く、日本列
島における時代区分の一つであり、縄文時代に後続し、古墳


ファイル:YoshinogariIseki.jpg

代に先行する、およそ紀元前10世紀中頃から3世紀中頃にあた
る時代の名称。水稲耕作による稲作の技術をもつ集団が、列島
外から北部九州への移住に始まり、1994年、縄文末期の岡山県
総社市の
南溝手遺跡の土器片中のプラント・オパールから、紀
元前約3500年前から陸稲(熱帯ジャポニカ)にかけ稲作されて
いたことが判明。また同県真庭市美甘姫笹原の4500年前の土器
にもプラントオパールが入っていた。水稲の温帯ジャポニカも
縄文晩期に導入され、弥生時代のはじまりが定義できない状態
にある。

 イネの花


 
佐藤洋一郎

さて、稲作のイメージを『弥生のなりわいと琵琶湖』から掴ん
でみよう。静岡大学農学部教授の佐藤洋一郎によれば、水田稲
作ではなく、縄文イネは、焼畑のような粗放な稲作で、水田で
はなかったとし、縄文時代の遺跡から出土する炭化米のDNA
分析から縄文イネが畑作に適した熱帯ジャポニカという種類が
多く、弥生時代の水田跡からも熱帯ジャポニカが多いと指摘。
弥生時代には、水田稲作という技術導入があっが、何年か稲を
耕作した後、休閑期間を設けるという“焼畑的稲作”ではない
か、イネの品種も雑多な、多様な稲作形態だったと推測する。

 長粒種のイネ

弥生時代~中世の遺跡から出る米粒の大きさは、今の品種の五
倍から六倍のバラツキがあり、一つの田圃でいろんな品種を混
ぜて栽培していた。そして、混植の根拠として災害回避挙げ、
「人口が増える、食料難になる。だからバイオテクノロジーや
遺伝子組み換えで食料増産をはかる」というのは、生物はどこ
か他の生物の遺伝子と調和をはかり、人間のご都合どおりには
いかないとして退ける。


パソナが運営する展示型農業施設「PASONA O2」 植物工場

これは一見する申し分ないように思えるが、マルサスの『人口
論』ではないが、産業革命以降の技術革新等で予想を外したよ
うに、工業産業社会の価値を農業産業に還元することで対応で
きる余地が大きいと考える。デジタル革命の「
半導体工場」の
出現が、「新石器時代」の幕開けであったことを思い返すと、
「植物工場時代」は「新弥生時代」への誘いのように私には思
える。と同時に「環境制御技術」の適用には、まだまだ隠され
た落とし穴があり、現代の‘隠し田’に相当する研究機関が、
絶対必要であることは自明のように思える。  
                           









 

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紫花菜と寒もろこ

2009年02月20日 | びわこ環境


鮮やかな紫花菜 きみが指す削除メールに残れるメール



 ホンモロコ

如月には寒モロコが旨かったと過去形で語らなければならない
ほど10年近く口にすることがなくなった。これは後三条にあ
る居酒屋『さんかく』の棚花豊和が一線を退いて間もなくして
のことである。いまでは、琵琶湖固有種の筈が全国で養殖され
ているが、子持ちのホンモロコを炭焼きにし、焼きたてを、玉
味噌(白こし味噌に卵黄、酒、砂糖を加えて調味した物)に酢、
辛子、醤油を加えてた酢味噌でいただく。ほんのりとしたバー
ター風味がしてサクサクした歯ごたえが何ともいえない季節の
一品である。

Pc070002 寒もろこの酢味噌添え 

ところで、マスタの棚花豊和とは琵琶湖の飲み水を守る運動や
地域生協運動でともにした。彦根プリンスホテルの建っている
米原磯は県下屈指のホンモロコの産卵場であったが、ここが残
こせたとしてもニゴロブナと同様にブラックバスや
ブルーギル
といった外来魚に荒らされ漁獲量は激減していただろうと思う
(やっかいもののブラックバスやブルーギルはバター焼きなど
の料理法の開発如何で美味しく頂けるはずだから、それはそれ
で悲観することはない、要は知恵だろう)。


外観彦根プリンスホテル  ブラックバス



Cat Fish


地域生協でいえば瀬田シジミの取り組みがあった。「60年代
の米原磯の水辺はそれは美しかった」(故・久保祐夫の生前の
言葉)。その当時は貧しかったが、淡海にゆけば瀬田シジミが
簡単に取れた。シジミは必須アミノ酸やミネラルが豊富で酒呑
みには最高のモーニングスープだ。

セタシジミ表 瀬田シジミ

何年前だったか忘れてしまったが、棚花豊和とわたしが出張の
ため東京駅で落ち合いそのまま埼玉水産試験場にアメリカン
キャッツフィッシュの養殖方法を乞いにいったのは事業排水の
栄養分を利用して食用に供せないかと考えてのこと。日本なま
ずは共食いの性質がありそれを嫌った(
ビワコオオナマズもあ
るが研究の余地が大きい)。余談だが皇太子はナマズ博士とも
称される程の生物学者であることをこの時はじめて知った。 

 PDR_0469.JPG
キャッツフィッシュ 日本ナマズ  ビワコオオナマズ

ところで、♪〽『サマー・タイム』の歌詞に出てくる‘Fish
とは、黒人の牛肉の代用食であったアメリカンキャッツ フィ
ッシュである。日本ナマズのフルコースを出してくれる京都修
学院の『十一屋』で建築設計士の弟と棚花と三人で堪能したこ
とがあったが、歯ごたえが日本なまずの方があり、見た目(ナ
マズは黒猫のように目が愛らしいのが特徴)とは大違いで、河
豚の刺身と同等に美味しいことを記憶している。フルコースな
らコラーゲンたっぷり、でスッポンより遙かに食べやすく女性
にはお勧め。

刺身 なまずの刺身


 

 ニゴロブナ

彦根の水産試験場で、同様にごろぶなの養殖は可能かと質問し
たところそれは現実味がないとの感触。にごろぶなは遊泳し、
冬場は北湖は湖底で生息するので骨が柔らかい、だからふな寿
司に向くのだとの話を聞いて、さすがに数気圧程度の密封加圧
環境下で養殖すれば良いのではないかとの質問を出来ずに帰っ
てきたことを記憶している(なまずの養殖もそうなのだが、経
費が嵩んではいけない、理想をいえば投入量に対し、湖のプラ
ンクトンや藻などを餌とし、収穫ポイントが定点で、漁船の燃
料費がいらない方が良い)。燃料については太陽光や滋賀の森
林や廃棄植物系(ネグロマス)等をバイオアルコール変換する
技術確立は、そこまできているのだから、敵対種のブラックバ
スなどの抑制で自然放流型養殖も可能だと思う。

 鮒寿司

古い新聞だが、2006年06月19日、
日清食品 食品安全研究所
    が「滋賀県特産の伝統発酵食品『ふなずし』から新規コレス
    テロール低減乳酸菌NLB163株を発見というニュースだ。南東
    アジアから伝わった‘なれ鮨’が日本に漂着し日本らしく、
   
分解・精製した後(?)、また再び、新しい食品や医薬とし
    て世界に発信されることが予定された。




 
ワタカ

毎年、6月になると職域仲間で小鮎釣りを犬上、芹川、天野川、
矢倉川、宇曾川下流から湖岸周辺で行っていた(今年の企画は
退職者もいれてやるしかないだろうが)。内蔵を裁いてフライ
にするのも、塩焼きにするのも、バター焼きするのも良い。ネ
ットで貝類等の海産物を取り寄せ豪快にバーベキューをやるの
も風情があって、日頃のストレスを発散でき最高だ(イワナや
ヤマメも滋賀産も可能)。何だったらヨットやカヤックやライ
トプレーンも楽しめる。鮎は琵琶湖の王者といったところ。

  アユ(子持ち)


 イワナ通販(長野)

曽根沼では鯉が釣れるし、バラックバスやブルーギル釣りも楽
しめる(ブルーギルは皇太子が日本に紹介したのだとも聞く)。
いまではイワナも養殖している程だということで話をまとめる
と、キャッシュフィッシュの養殖案は餌がいるということで却
下されあえなく没。折角、棚花豊和との仕事づくりと考えての
ことだが(実はこれらの調査費用はすべて自腹で身銭)、誰か
が企業化するだろうが、良い後継者が見つかればその夢を伝え
たいと思っている(『河豚よりうまいキャッツフィッシュのち
り、てっさかな』)。



廃屋の庭一面を紫に染めて花咲く花大根は


霞のような紫色の「ムラサキハナナ」。花言葉「変わらぬ愛」
学名:Orychophragmus violaceus 別名:ショカツサイ(諸葛采)、
オオアラセイトウ,ハナダイコン(花大根) 花期:春、ハナ
ダイコン(花大根)。紫色の 4 枚の花弁の「十字架植物」。
別名のショカツサイ(諸葛采)は中国の呼び名。こういう時代
だからこそ短歌や俳句の新しい運動が要求されているのではと
考えその場、その場で考え創作したきたがふとこんなものでい
いのかなという思いに駆られる今日この頃。行けるところまで
いくしかない。 
                           

本木雅弘さん おめでとう日本アカデミー賞受賞                           



 

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ヘリオトロープと天の原

2009年02月19日 | 近江歴史回廊


吾に向きヘリオトロープ いそいそと狭き書斎で  行き来見え隠れ




家のなかをこの間から手直し工事に入り、今日はいよいよ書斎
と居間の間仕切り。午後10時過ぎ居間と遮断。これで夜更か
ししても、この部屋で寝ることができる。この結果どうなるの
か、その効果は?乞うご期待だ。ヘリオトロープは香水草。花
言葉は「献身」。夏目漱石の「三四郎」に登場。バニラに似た
芳香があり気温が低いと香りが気温支配されるという。ペルー
原産、ヨーロッパに伝わり「恋草の草」「神様の草」の薬草と
される。花の名は、ギリシャ語で「太陽に向かう」との意。胸
が詰まるような悲哀のギリシャ神話では、向日葵と混同されて
語られている。一連の工事は家内が差配している。そんな部屋
の周りで彼女が出入りする姿はユーモラスで愛らしい。



日本五大山城の一つに数えられる小谷城は滋賀県東浅井郡湖北
町にある。標高約495m小谷山から南の尾根筋の築かれ浅井長政
とお市の方との悲劇の舞台として語られることが多い城である。
因みに、
残りの山城は、春日山城(上杉謙信)、月山富田城(
尼子経久)、観音寺城(六角義賢)、そして七尾城(畠山義綱
)。戦国大名浅井氏の居城であり、堅固な山城として知られた
が、元亀・天正の騒乱の中で4年間織田信長に攻められ落城。
その後、北近江の拠点は長浜城に移され廃城となる。現在は土
塁・曲輪、石垣など遺構として残っている。

 彦根城に移築された三の丸


琵琶湖から少し離れた小高い山城ではあるが、山頂からは天気
が良ければ北湖が美しい。佐和山城と同様に、山頂の森林を打
ち払い狼煙台を構築し、山崎城、観音時城、安土城などの山城
址にも同様に設置し、年に1度はカラフルな狼煙の伝達競演し、
『近江戦国街道』イベントとして企画しても面白そうだ。


 


小谷城を‘おだに’と呼ぶように浅井を‘あざい’と呼ぶのか
‘あさい’とするかの論争は‘あさい’に落ち着いたという。
浅井長政の名をならしめたのは、野良田の戦い。永禄3年(156
0年)に浅井長政軍と六角義賢軍との合戦で、浅井軍は1万1千、
六角軍は2万5千と六角軍が圧倒的に優位にあったが、勇猛な長
政率いる浅井軍に油断し六角軍は大敗する。長政の精神はその
重臣達にも引き継がれ、姉川の合戦では、伊香郡にある磯野山
城から佐和山城に移った
磯野員昌(かずまさ)の織田本陣に迫
る猛攻は、「員昌の姉川十一段崩し」という逸話として残って
いるほどだ。「只今出馬候 この上は猶予なく行(てだて)に及
ぶべく候」-この織田信長包囲網は、武田信玄の死去と朝倉義
景の日和見で水泡と化す。小谷城に追い詰められた長政は七百
名ともいわれる家臣と共に自刃したが、蒲生氏郷らとともに近
江の武将はかくあるべしと感得した。

 小谷城址航空写真





昨日、空足を食った図書館で『浅井長政のすべて』(小和田哲
夫)、『もう一つの高天原』(原田実)、『弥生のなりわいと
琵琶湖』(守山市教育委員会)の本を借りた帰り、里根町の

マダ電機
でデジカメの上位機種を求め立ち寄った。デジカメの
技術進歩も目を見張るものがあるが、10年間の技術開発部門
で仕事をしていた関係もあり驚愕に至るといほどのものではな
い(老兵の強がりと思われるのも癪にさわるが)。特に目を引
いたものは、
ニコンD700(D300)のイメージセンサークリーニン
グ機能だ。採用した効果的なダストイメージ対策。イメージセ
ンサークリーニング機能は、OLPF(光学ローパスフィルター)
を4種の共振周波数で振動させて、ローパスフィルターに付着し
たゴミやほこりをふるい落とす。カメラの電源ON/OFFに連動し
て作動するほか、メニューからの操作で任意の作動できるとい
う優れもの。 



レンズや干渉フィルタはそのまま放置していると、空気中の水
分や塵が固着し光学系の‘汚れ’となる。ガラス材料は特に、
「白化現象」といわれ、レンズ材料に含まれる不純物(カルシ
ウム)などが表面に析出し反応生成物として固着する。まして
心臓部の再電荷結合素子表面に付着すると致命的な汚れとなっ
て画質を劣化させる。それ以外にはワイヤレストランスミッタ
ーの画像転送システムなどに興味がいったが、買うのはもう少
し先にしよう思う。

有効画素数12.3メガピクセル、ニコンDXフォーマットCMOSセンサー。<NEW> cmosセンサ






話は、本の話題と先日の東国原宮崎県知事の高千穂の高天原
に移る。この伝説は作為、天上、地上説にわかれることも、そ
の所在地も、葛城・金剛山高天台、高千穂、阿蘇・蘇陽、蒜山
高原(ひるぜんこうげん)、生犬穴(群馬県上野村)、茨城県
多賀郡 の6説が有力であることも知らずに来た。そして、古代
近江王朝=「天ノ朝」説復権の試み(原田実)は1981年の
伊勢遺跡の発掘と繋がる(そのことは、『邪馬台国発見日記
に掲載もされている)。



古代文字や神代文字ホンマツタエなども合わせて知ることに
なるのだが、科学的な検証方法などの考古学の進歩で焦点が絞
られてきているという。その中でも年輪年代学(dendrochrono-
logy
)とは、樹木の年輪パターンの分析で年代を科学的に決定
する方法(アリゾナ大学のA・E・ダグラスにより、20世紀に発
明・発展された)。本法を適用することで樹木の年代は正確に
暦年単位で決定することができる(樹木の幹を円筒状にくりぬ
き、年輪の幅を測定。例えば、年輪幅では通常 0.01mm 程度の
精度で測定する。

  

※ 1996年4月、奈良文化財研究所の光谷拓実が大阪府池上曽根遺跡の大型
   建物1の柱材(ヒノキ)の年輪年代を調べて紀元前52年であることこと
   がわかり、大型建物1は考古学的相対年代では、弥生時代中期後半に当
   たる蓋然性が高いと公表した。弥生時代中期後半が、紀元前1世紀に相
   当することとなった。それまでの弥生時代中期後半は、紀元後1世紀末
   と考えられていたので、約1世紀間遡ったこととなり、学界に大きな衝
   撃を与えた。



邪馬台国は存在したのかどうか。存在したとすればその実証は?
国の正史『日本書紀』がそれを裏付けるという説である。「神
武紀」には、九州を発った神武天皇率いる天孫族は、同じ天孫
族の子孫であるニギハヤヒの協力によって大和を支配する長髄
彦(ナガスネヒコ)を倒したのち、畝傍橿原宮で皇位に即いた、
と記されて、神武天皇が征服した畿内の土着勢力があったので
ある。この土着勢力こそが「邪馬台国」の中心であり、纏向遺
跡とは、邪馬台国の支配者だったナガスネヒコを倒したのち、
神武天皇が開いた国だとする。卑弥呼と台与の二人の女王時代、
邪馬台国の首都は、守山市の伊勢遺跡群だったとする説だ。そ
れも遺跡の主要年代からみて、卑弥呼の時代の王宮は伊勢遺跡
にあり台与の時代には下長遺跡に移ったとする。



邪馬台国との名称は、中国との関係(魏志倭人伝)で新統治国
の長の証として神武天皇率いる天孫族が伝承せざるをえなかっ
たという。まあ、今夜はこんなとこで終わるしかない。いずれ
整理・整頓してブログに表せればと思う。
                          

                            

      



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立金花と風見鶏

2009年02月18日 | 日々草々


ここまでも苦労をともにきみゆえに 越えにし先に咲く立金花 


 滋賀県野鳥の会HP

2月1日、米国カリフォルニア州政府の財政破綻宣言の激震が走った。
加州政府は、州政府の手持ち資金が底をつき、同日に支払われるは
ずだった州民に対する福祉手当、奨学金、税の還付金など総額37億
ドルが支払えないと発表した。(Los Angeles Times)(The Wall Street
Journal
)。このことはシュワルツネッガー知事の放漫財政と今回の米
国産(≠発)金融危機が重なって起きたが、同様に、46/50州で大幅
赤字財政転落が起きている。このままでは米国は崩壊する。 その時、
かつて英国が崩壊し英国は2度の世界大戦を誘発したという事態と、
米国が東・西・南の3分裂する(これを急進的モンロー主義と名付けよ
う)事態も絵空ごとでなくなってくる(Anti War.Com)。『世界恐慌』は、
あなたの家の玄関先までやってきている。どうする日本。


 カンムリカイツブリ


実用サイズの多結晶シリコン太陽電池セルで世界最高の変
換効率18.6%を達成
。よそのことを掲載するのもいやな
んだが、太陽電池の開発をやっていた関係から(非シリコン
系も手伝って)これは拍手だ。セル表面の反射率を一層低減
して受光量を増やすハニカムテクスチャー構造形成の量産化
技術-こういう地道な積み重ねや努力は大切だ。開発に従事
して密封空間のクリーンルームで一日中作業することが従来
の労働とはまったく異なっていることを理解して欲しい。

理論限界効率が40%といわれ、大気圏内でのシリコン、
非タンデム(非二層,多層)
    系ソーラーセルの限界効率が25%とされるなかでの快挙。元々半導体や有機EL
  の研究開発の動機となっている。


                                               


オオバン オオバン

電線等の地中化事業を緊急経済対策として、『
全国電気配線
埋設化
計画』(=電線類地中化)』を書いた。電線類の地中
化には様々な
題があるといわれる。その1つは、初期投資
が電柱化より嵩むこ
とだ。仮に、全国59カ所の水力発電所の
送電線の総亘長2,400kmだから、例えばその10倍を計画量と
設定すれば、初期費用(増設費用)が電柱に比べ、数倍から
数10倍高い(地中での整備費は1キロメートル当たり4億か
ら5億円(40~50万円/m)で電柱の約20倍として、総工事費
は12兆円となる。この額ならば民間の感覚から1/2の6兆円。
後は中身のということなるが、情報通信及び電線の投資は、
従来の土建投資とは異なり百パーセント有効投資となる(過
不足は配線スケールで二次的な調整課題となる)。空間的に
も道路工事とは異なり小さい(デジタル革命の6つの特徴)。

正六面体             画像
                    


 オナガガモ

道路や私有地内の調査・工事が住民からの反対の原因となるこ
とがあるが、地中にはガス管や上水道・下水道管などがあり、
地面を掘り返す際に電線の他にガスや上水道・下水道の管理
との整合性、不確定配管電物等の調査と回避等の問題は、基
本的に技術問題で非破壊検査技法、高知能掘削ロボット技術
等で解決可能だ。また、下記の電線共同溝の基本構造イメー
ジ図は直方体を示しているが、円筒形に換えることが可能な
で上下水道とは異なり、通信線、動力線はフレキシブルなの
だから有利である。


電線共同溝の基本構造イメージ図


コハクチョウ コハクチョウ

街灯・道路標識・変圧器は埋設されないものの取り扱い、非
目視化による電線類を断線等の診断が出来ないとう問題も技
術問題で、変圧器は埋設でも設置可能であれば問題はない。
また、診断・保全も定点複合センサで観測しリアルタイムで
管理すれば良いわけで、電流に特別な信号を乗せることも可
能だし、有効な距離センサがあれば地中の変動も検知出来地
震情報に組み込むことも出来るはずだ。また、外郭の保護チ
ューブの破損及び漏水、ケーブルの破損も、技術的に解決出
来る。定期的に検査専用ロボットをチューブないを走らせて
監視する。何だったらチューブ内圧力を一定の陽圧にしてお
き(シール性の設計がいるが)、定点圧力計でリアルタイム
で管理することで異変を早期発見できるはずだ。街頭・道路
標識はそのまま電柱を残し利用すればいいだけだ。


 ジョウビタキ(♀)

もう1つ大事なことがある。1つは電気自動車用の給電ター
ミナル機能をこれに追加する。勿論、現行のパーキングシス
テムと同様にし車内搭載給電IDによる自動カウント制度で使
用料金を支払うようにする。これには電気自動車化のための
政策提案や関連法案の整備を必要するため追加工事で簡単な
情報・動力配線チューブに設計しておく必要がある。

 <行政資料 6-1> 21世紀まずこれをやろう(1)
 災害につよい街づくりNTT 
 国土交通省道路局
※  日本環境技研株式式会社



 
リュウキンカ(立金花、学名Caltha palustris var. nipponica)は、
キンポウゲ科の多年草。日本、朝鮮半島、中国、シベリアな
ど北半球全域に自生し、水辺や湿地などで春に黄色い花を咲
かせる。茎が立つことから「立金花」と呼称されるようにな
った。熊本県球磨郡あさぎり町では町花とされ、町の天然記
念物に指定されている。日本においては本町が自生の南限と
言われている。高山帯に生える「リュウキンカ」。花言葉は
「来るべき喜び」。こんな時代だ男性、特に若い男性は生き
ずらい時代だと思う。しかし、女性は‘えらい’と思うと同
時に男の‘儚さ’を抱きつつもここは踏ん張って、彼女のた
めに何が出来るか考え、約束は果たせぬかも知れないが、立
金花の歌に込めた。ここまでも誕生花と彼女を詠ってきたが
ここにきて、水辺と森を繋ぎとめる野鳥を題材にいれてみた
いと思っている。そのためには下調べ必要だと思って図書館
に出かけたが休館日だった。ならば、風見鶏に終わらぬよう
に3月14日(土)の「びわこの森の生き物」シンポジウム
へ参加しようと思う。

                         
 滋賀県の野鳥の会
 「びわ湖の森の生き物」シンポジウム、リーフレット




 

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おおいぬふぐりと漓江下り

2009年02月16日 | 国内外旅行


きみの風邪継ぎて吾も風邪ひきぬ  篤き手当のおおいぬふぐり



ふきのとう                                 

『芸術人類学』で、「対称性」を取り戻す運動の小さな実践だけが
可能とすることが分からずにいたがハットするできごとを思いだし
た。昨年、白山神社の境内の立ち枯れの杉の木を伐採する体験をし
た。間伐や手入れ不足と水はけの地形が災いし、蟻などのによる病
巣で外見上問題なさそうみえていても、心は空洞、窠だらけという
わけだ。ご承知の通り、木の中央部の細胞は、ほとんど死んでいて、
樹皮直下層部(形成層)が細胞分裂が行われ成長する。地球上で無
機物から有機物を生産することのできる唯一の生物で、これが独立
栄養生物、これが植物なのである


木の断面 
  
樹木の断面

今回経験した木質(或いは木材)腐朽(ふきゅう)病 は、褐色腐
朽菌
の木材中のセルロースやヘミセルロースを分解する能力を持ち、
分解された後に残留するリグニンの色である褐色に変色させる褐色
腐朽菌と呼ばれる
担子菌により、幹心が窠が入り空洞化し枯れる病
気で、一見問題なさそうにみえる病気。多湿、風通しや日当たりの
悪いことによるが素人なりの判断でそのように見立てた。

 サルノコシカケ(褐色腐朽菌の一種)

セルロースを酵素的に分解し、最終的に水を作り、それにより木材
水分を調整して、繁殖条件を整えるのに役立て、水分量が過剰なと
きは、菌糸の先端に水滴を溜めることからナミダタケ(涙菌)と呼
ばれるものもある(杉などの
針葉樹を好んで腐朽させるものが多い)。
そうである。このことは逆に利用すれば、木質の分解に繋がる『無
機還元機能』があり、話題となった、‘バイオエタノール’等の産
業化に繋がることから現在盛んに
研究されている

 樹皮



集い来る児童の瞳思わせてイヌフグリの花土手に群れ咲く


ちょっと話がそれたかもしれない。要は、人間という全体性を樹木
として例えるなら、
未分化の植物細胞カルスが分化し、枝、葉、幹、
根、樹皮を形成していくように、自ずとなるつまりは、森羅万象の
全て埋め込まれた等価な細胞により、成長構成され再びこの大地に
還元されて進化(神の御心=自然真理)して行く原理を差している、
つまりは、一見すると一方向に直線的にしか進展していないかのよ
うに見える人類史というものが、熱力学的なエントロピーの増大と
いう2次元的展開(非対称性⇒対称性)が円弧を描きつつある方向
(神の御心=自然真理)に向かい展開していくその行動主体と行動
形態を差すものと解釈できるが、理解出来たとしてなおかつ、大い
なる疑問が残る。

 auxin  cytokinin


これは、中沢新一から言わせれば、憐れな盲目の蒼氓ということに
他ならない。いま起きている大不況も地球環境の異常も尽きること
のない強欲のなせる業で、この人類の欲望を眠らさない限り、その
<対称性>は、取り戻せないということを指示しているようにも思
える。これをもう少し推し進めていうと、「植物としての人間は、
緑が多いほうがいい。動物としての人間は行動しやすくできている
社会のほうがいい。人間としての人間は、より良い社会を考える能
力がある。環境問題はこの3つを総合して考えなくてはいけない」
吉本隆明)という実践を指しているのかもしれない。              

 Carl von Linné

ぷちぷちとオオイヌノフグリ摘み取りて手のひらサイズの花束 あげる


拡大写真の頁へ Alice & 山口百恵『きみの瞳は一万ボルト』


さて、きのうの続きで中国の仕事の合間、11月男ばかりの仕事仲間
と休暇をとり西安から長沙経由で
桂林に汽車と飛行機で観光に出か
けた話をしよう。11月といえば滋賀県と比べれば相当寒いが、桂林
は名前の通り町全体が金木犀の匂いに包まれていた。当時は『
きみ
の瞳は一万ボルト
』という堀内孝雄の歌が流行っていたいたころで、
いまから振り返ってみても、少し肌寒く、金木犀の匂いと、女性の
肌が恋しい季節がなんとも心地よい思い出をつくりだしている。

 三国志 風姿花傳

名物の「漓江下り」にひとつ善からぬ企てを持っていて、二階建て
の船首側デッキで谷村新司の『昴-すばる』を大声で歌うことにし
ていた。当日はドイツ人の団体客と同乗することとなったがそこは
意を介さず歌うことにした。歌い始めたときは怪訝な顔つきでこち
らを見ていたが歌い終わると拍手喝采で意気揚々と下船する思いで
づくりで観光、いや、敢行したのであった。 
                            


大きな画像とコメント 



桑原の土にはびこるイヌフグリも子供の目には青いジュウタン

 村上春樹               

村上春樹がエルサレム賞受賞とともにパレスチナ問題でイスラエル
を批判した(苦言を呈した)という新聞がTVで流れた。「壁」
(国家権力)と「卵」(蒼氓)では、蒼氓側に立つとの見解は良心
があるならば当然だろう。敢えて、授賞式で‘極東人(ごくとうび
と)’のひとりの世界的な作家が声を上げたということは、イスラ
エル国民の心に静かながらも確かな波紋を広げていくこととなった。

                                           

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ガラニウムと二胡と胡弓

2009年02月15日 | 現代歌謡


毎日のガラニウムにも活をいれきみに誓つて減メタボかな


 バレンタインデー


杜仲茶がホットだ。小林製薬は杜仲葉のゲニポシド酸の血圧降下
作用があるだけでなく、杜仲葉配糖体“アスペルロシド”に内臓
脂肪抑制効果があることを確認した。メタボの人には朗報だ。杜
仲は中国しかないが、似たような茶葉は日本にもあり、アスペル
ロシド以外にも、サンシュユの偽果の果肉のイリドイド配糖体な
ども研究の成果では同等若しくはそれ以上の効果が期待出来る(
要継続)。

 トチュウ


胡弓(日本胡弓)胡弓

78年から82年の間、開放間もない中国の仕事で西安と北京を行き
来していたころホテルでひとり滞泊することも多く心細さもあり
BGMで聴く胡弓の音色が堪らなく愛おしく、切なく或いは侘び
く、寂しく心の奥へと届き響いた。帰国後も中国音楽は親しみを
もって時折聴いている。

 二弓(胡弓)

胡弓は、和楽器で3本若しくは4本の弦を持ち、ほぼ三味線を小型
にした形をしている。素材は棹に紅木 、紫檀、普及品には花梨
が使われ、皮は猫または犬、弦は絹製。弓の棹は中央部が毛側に
向けてやや湾曲し、弓に弾力を持たせるためで、現代のヴァイオ
リンと同じで、中央部で二つに分解できるようになっている。細
部の仕様は流派、個人により異なる。毛は円筒状に束ねた馬尾毛
である。広義として、擦弦楽器を総称する時に「胡弓」の語を用
いることがあるが定義は曖昧である。そのため、中国の擦弦楽器
である二胡、高胡などを俗に胡弓と呼ぶこともあり、単に胡弓と
いった場合、これらを指すことも多いが、
本来の胡弓との間に混
同が生じ問題化している(中国の擦弦楽器との区別のため和楽器
の胡弓が「和胡弓」「大和胡弓」「日本胡弓」といった名称で呼
ばれることもある)。胡弓は日本と沖縄と中国にまたがって話が
ややこしい。中国の擦弦楽器は、二胡だけでなく、京胡、龍頭胡、
中胡、越胡、高胡、低胡、板胡と、もっとややこしい。


                          

なんで、魔女の宅急便やね?

その後、胡弓音楽は三味線 (三弦) の音楽である地歌、箏の音楽
である箏曲と同時に発展し、これらを総称して「三曲」といい、
相互に深くかかわり合って来た。また地歌や箏曲に加わり他の楽
器と合奏することも多くなり、特に三曲すべてを合わせる三曲合
奏の形式が出来上がっていった。江戸時代を通じて三曲合奏が盛
んであり、このようにして、胡弓音楽は当道座の盲人音楽家たち
によって作られ、今に至るまで伝承されてきた。今日、マスコミ
などでは民謡の胡弓が取り上げられることが多く、一般にも知ら
れているが、しかし胡弓音楽の主体は歴史的、内容的に見ても三
曲にあり、現在でも新しい曲が作られ、演奏活動や伝承も行なわ
れている。

 

うでもいいか。先ずは、♪〽『越中おわら風の盆』から。
お次は、日本の奏者を聴こうやひこにゃん。
                                                                          
 
■ 原一男

  ♫『八千代獅子』+『秋の序』

■ 木場大輔
kiba 試聴あり

■ 石田音人
 

  1stアルバム「星の道」

■ 畦地啓司

邦楽合奏CD/熊野古道 邦楽合奏曲「熊野古道」(試聴あり)             




さて、お次は本場中国から。

■ 呉汝俊
 ウー・ルーチン 

 It's For You

■ 陳 敏 チェンミン

chen min 

 

 『花

■ 劉福君 リュウ・フジュン

劉福君

■ 沈琳 シェンリン

 『二胡女人花』+『二胡十二国記』 


■ 胡弓传奇 陳軍





さあ、これでご堪能頂けたと思うのにゃん。


当時、北京空港で大日本塗料(いまはない)の現地担当部長が、
実は会社が三井物産に買収されたのだが、西安にいる仲間には「
心配するな、この仕事が無事完遂できるまで俺が責任を取る。」
と伝えていくのだと話す。われわれは飛行機で移動するのだが、
これから一日半掛けて汽車で西安に行くと話し、そのまま急いで
北京駅に向かった。その後、彼がどうなったか知らないが、プロ
ジェクトXの主題歌の
『地上の星』を字でゆく、熱いものを感じ
た。語り尽くすには到底及ばぬ苦労の連続があったことなど今で
は胡弓の切ない音色とともに懐かしい思い出として消えてしまっ

                                   

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白梅と政治の季節

2009年02月14日 | 時事書評


催しの火照りを残し見上げれば  白梅咲きてきみ待つ家路






白梅や数多の友を見送りて今生く不思議深くぞ思ふ



今日もあっと言う間だった。軽く、中沢新一の『芸術人類学』
読み流した後、ル・ヴァン・ド・ベールで宮沢賢治農園のリンゴ
と胡桃のサラダと蕗の薹パスとオイルベースのアンチョビパスタ
を取り琵琶湖岸を少し散策し、その帰り彦根市文化プラザで妻と
別れ、東国原宮崎県知事と評論家田原聡一朗の特別講座を聴講し
徒歩で家まで帰り、宮世話で火袋の明かりテストの確認をし、
夕食後(献立は何だったけ?コロッケだったけ)、ブログを書い
ている。



しかし、特別講座のテーマ、「地方が元気になるには~地域文化
力」での東国原の話術はさすが一流だ。『笑いが絶えない郷土づ
くり』、県庁観光スポット第一号化秘話 、宮崎の地政学的な意
味合いを語り、未だに支持率が90%超や高速道路建設決定、限
界集落を「活き生き集落」運動として職員を集落に張り付かせ活
性化を図っている話など面白く紹介していたが、田原も指摘する
ように小泉流「地方財政三位一体」は全国を疲弊させている。

夜の文化プラザ 彦根市文化プラザ


これもおかしかったが、アポなしで宇尾町の仕出し屋「魚忠」に
立ち寄ったので(平和堂も同様に訪問されたが、これはアポあり
)魚忠がパニックだったという(女将さんは宮崎出身で農産物の
仕入れのお礼で表敬訪問)。最後に、霧島山の高千穂峰の
天孫降
説話から観光の核心は、「滞泊」「体験」の先に「こころ」(
繁縷と季節のカクテル」)だとの提案が印象的だった。その講
座の興奮冷めやらず帰り道、妙に暖かい如月、白梅がいそいそと
咲き誇ろぼうとしている。花言葉は慰め、,慰安、気品。

※ 東国原知事は、日向産「平兵衛酢」こ仕入れ、日夏で加工した「ポン酢」を贈与した
   謝礼として訪れた。

 魚忠

白梅のつぼみやいよよふくらみていま開からむこの枝先に



いづこにも貧しき路がよこたはり神の遊びのごとく白梅  玉城 徹


ところで、聞き慣れない、「芸術人類学」とはなんだろう。「対
称性人類学」という、ヒトの心の働きを探求するための新しい方
法にあるという。いわく、「論理的矛盾を飲み込みながら全体的
な作動をおこなう『対称性』と呼ばれる知性の働きを据えること
によって、宗教から経済、科学から芸術に渡る領域の心の活動を
、一貫した視点から再編成する試み」という。「人類は対称性を
取り戻すことがてきる?」という問いに、「対称性の原理によっ
て作動する」から可能だと答えている。では「対称性の原理」と
はなんだろう。そこで、
ジュリアン・ジェインズの二分心を引用
する。

 Julian Jaynes

そして、今日の直面する地球上ての人類の生存の危機、絶望的な
未来像に、国家出現以来の人類の心に、根本的な変化を生み出す
「複論理(バイロジック)」ないしは「対称性」を取り戻す必要
性を、しかも、それを「具体的」に、社会の内部にセットしなけ
ればならないと説く。

 地球温暖化

そして、芸術には芸術家個人の幻想を越えた巨視的なヴィジョン
が必要で経済には贈与論的思考の復活を求め、あらゆる宗教は「
宗教をこえた宗教」への飛躍を模索しなければならない。そして、
宗教を越え出た場所で、人類が出会うことになるのは、かつて人
間と動物は兄弟てあったと語られる、神話の思考のよみがえりの
現象として、そういう大きな理念の実現には日常的な小さな実践
だけが可能にしていくと結論する。

 芸術人類学研究所

いっていることは、人類の意識の最下層領域をさし、人間はひと
りでは生きていけないという恐れが自然に対する畏敬に反転され
た精神、乃至は心理が「対称性の原理の表出性」だと、単純にい
ってしまえばそういっているのではないか。そして、その表現(
=芸術)にはヴィジョンを、宗教には超宗教を、経済には贈与を、
そして神話の復権が時代の背景として要求されているとするが、
果たして日常的な小さな実践だけ有効だとなぜ断定出来るのかと
いう疑問が残る。


雪の上に照れる月夜に梅の花折りて贈らむ愛(は)しき児もがも 
             
               大伴家持/万葉集 巻18-4134  


白梅2008あるお宅.jpg

ももしきの大宮人は暇あれや梅を挿頭してここに集へる

                     万葉集・作者不詳
ひこにゃんさても関ヶ原の合戦か                                                                                            
                                          

政治の季節だ。経済的には百年に一度、地球環境的には三百年に
一度の危機だが、その処方箋は過去のブログに書いたので屋上屋
を重ねるつもりはない。ただ、ロシアと中国は10ヵ年計画で環
境配慮ので熟っくりと官僚及びフィクサ(政商)の腐敗防止とセ
ットの国内整備に専念すべきだろう。半国家体制の多い中近東は、
イスラエルと共存体制を確立すべきで武力手段を排除する。そし
て、貿易関係諸国は、過度な保護防衛と、敵対的貿易は取るべき
ではない。問題は我が国。そこで提案。3ヵ年計画で緊急で『全
国電気配線埋設化計画』(=電線類地中化)を実施してはどうか。


環境問題から取り組んでみてはどうか。「景観」「防災」(地震
対策)、「情報通信」「エネルギ」の四面から緊急内需拡大とし
て実施するのである。もうすこし、ゼネコン一辺倒な財政出動を
行うより、デジタル時代にふさわしい、エレクトロニクス産業思
考の財政出動を望んでいるは、なにも‘新ケインズ派’‘新リフ
レ派’だけでなく、多くの国民は大きく肯くに違いないと思う。
全国の風景から電信柱が消えるという単純で、身近な、賢い財政
出動が有効のように思う。そんなことを考えながら、家路の白梅
を詠った。

 『日本列島電線類地中化計画』            




 

 

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サンシュユとデジタル革命

2009年02月12日 | デジタル革命渦論


日々老いる母を励まし訪れる友の土産に山茱萸の芳り



日々粗相が多くなる母。そんなある日突然お友達から電話が掛か
り寝ている母に取り次ぐと、すぐに玄関先で元気な声がした。手
作りの大きな大根とお惣菜をお土産を手にお見舞いして頂いた。
早春に黄金の花が枝一面に咲くので、別名は「ハルコガネバナ(
春黄金花)」。秋には真っ赤な透き通るような「アキサンゴ(秋
珊瑚)」とも呼ばれる実をつけるサンシュユ(山茱萸)。ミズキ
科サンシュユ属の落葉小高木で、学名は Cornus officinalis。英名は
Shan zhu yu。中国、朝鮮半島原産の落葉小高木で、高さ3~15mに
なる。花弁は4枚。用途は庭木、生薬。果実(正確には偽果)は
山茱萸は生薬に、日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、
解熱作用があり、牛車腎気丸、八味地黄丸などの漢方方剤に使わ
れる。

 

9日(月)に退職前の会社がリストラ計画を発表した。ここまで
来るとはとの思いとわたしならどうしたのか少し考えた。リスト
ラ策の実施を過去数回経験したが、「資本」に負けない方策は、
従業員がスクラムを組みリストラ前の『自活』と地域との『連帯』
への道をどのように組織するのかに掛かっている。そのことが安
易な首切りへの働く者の『専守防衛』であるはずだが、それが間
に合わなかったのは、‘戦後最大の危機’の津波だが、そのこと
を予見出来きなかった経営者の責任であるとともに、労働者側の
手抜かりとする他ない。サンシュユの花言葉は、「忍耐」「かわ
らぬ愛」である。『山茱萸の芳り』に元気にお見舞いに訪ねてく
れるお友達の小さな善意と、その双方の心髄を込めて歌った。





16日から来日するクリントン米国務長官が民主党の小沢一郎代
表に会談を打診していることが10日、明らかになった。民主党は
沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設に反対し、県
外もしくは国外移転を主張している。党関係者によると、米側は
17日の会談を希望しているが、小沢氏は普天間問題で党の主張
を訴えることを重視し、中曽根弘文外相より先に会うことを希望
しているという。日本人より見る目があるという最大の皮肉では
ないか。「黒人」「女性」の強力なタッグルにどうする日本。
しかし、今回の津波はブッシュだけの責任でないことぐらいは、
駄目な日本人でも醒覚している。預金ゼロ、元利支払い所得ゼロ
でも住宅取得できたのはクリントン政権時代の持ち家比率65%か
ら70%近くまで高める政策をベースにサブプライム問題が発生し
たのであり、つまりは、(「サラ金」+「先食い」+「政府」)
×「金融」=「唯金融主義」ともでいえる世界好況を演出したと。
その結果、「自己責任」から「社会へのまなざし」(中谷巌著
『竹中平蔵君僕は間違えた』、文藝春秋、09年3月号)に転換せ
ざるをえなくなったのだ(※「新自由主義を拒絶しはじめたのだ。


普天間飛行場航空写真

そうなると、抗うつ剤市場は縮小する。ちなみに、このまま新自
由主義が退場していくなら、抗うつ剤市場の縮小にもかかわらず、
それは自殺率の減少をもたらすだろう」(
高岡健、「(11)続・
不況論)」
)。最も、劇作家の山崎正和が、この危機を100年に
1度どころか、「300年に1度あるかないかの危機」の鳥羽口だと
見なしている。世界大恐慌以来の経済危機を遡り18世紀半ばに始
まった産業革命から現代のグローバリゼーションに至る歴史の中
で迎えようとしている大きな歴史の転換点として、この経済危機
を捉えている(2月9日付毎日新聞夕刊特集ワイド)との考えに異
論はさほどない


家族のために命がけで-アフガニスタン スナップ5




変わりばえしないオバマ外交が、クリントンと組むことでどのよ
うに変化するのか、しないのか、「冷戦終結から10年すぎた今、
アフガニスタンでの泥沼の占領劇は役者が交代し、米欧(米軍を
中心とするNATO軍)が占領の泥沼にはまっている。ソ連はア
フガンを社会主義化する口実で占領して失敗したが、米国はアフ
ガンを民主化する口実で占領して失敗している。今後、不況の影
響で原油ガスの国際価格が再び下がったままになったら、ロシア
の政局が混乱するかもしれない。世界は、ドルや米国債の崩壊感
が強まって原油が高騰し、覇権多極化が進展するのか、原油安で
ロシア(やイラン、ベネズエラ)が崩壊して米英中心体制が維持
されるのかという、覇権の分岐点にさしかかっている」との指摘
(田中宇の国際ニュース解説2009年2月10日)も見逃せない。

Medvedev Stepping Out From Putin's Shadow’

ドミトリー・メドヴェージェフ ドミトリー・メドヴェージェフ



  デジタル技術は、基本的にはフィルムを1と0の連続に変換する
  方法にすぎないと考えると、この技術が映画の製作方法、ストー
  リー、鑑賞する場所、製作費用、観客を大きく変えたことは、ショッ
  クであり驚きでもある。さらなる技術的進歩に備えよう。

                        スティーブン・アッシャー

無線化の発想 Click here

次の事業を構築することが、わたしの最後の10年Last decade
の仕事と決めて研究開発に没頭した結論として、事業として具体
的な成果として残せなかったが、未来に対する確かな手応えを得
られたことが、最大の成果だと思っている。特に、次世代太陽電
池(
色素増感型)の開発では、オバマのEnergy Independence’構想
を魁けていた。それは、太陽光変換層を「メディアはメッセージ
」(マクールハン)ととらえあらゆる建造物の表層を覆うという
構想であった。コスト的には一挙に1キロワット時間当たり、7
円以下を実現するという途方もないプランであった。その確信が
いままさに進行しつつある『デジタル革命』なのだが、現実は厳
しく、昼夜に渡る作業は過酷を極め、目と腰を壊し爆発寸前。多
くのアイデアは頭の中に仕舞われたまま、メデイア以前の状態だ
ったというのが本音だ。

■ 
medianoseiki.JPG




カナダの科学者マクルーハンは、人間がメディアと取り結ぶ関係
の分析を通し独自文明史の見方をしめす。視覚コード化は人間を
視覚・談合の空間から、原始社会における全身体的知覚の世界か
ら引き離し、行動の分科、精神と心の分離を生じさせた。近年の
エレックトリック・メディアは芸術・哲学・政治・経済の従来の
構造を覆す大変化をもらした。斉藤賢爾の
「ニューメディア論」
によれば、「拡張」(amplification)⇒「反転」(reversal)⇒「回復」
(retrieval)⇒「衰退」(obsolescence)
の4過程で活字メディア(印刷製
版技術)のテトラッドを展開すると、「時空を超えて意味を伝え
る能力をもたらす」⇒「電子メディアに反転する」⇒「ルネッサ
ンス」⇒「聴覚メディアとして書物を衰退させる」というプロセ
スを意味する。




それにしても、「失われた20年」にもかかわらずに移動体通信
の進化は見違えるではないか。「パケ死」は、2001年から2003年
を中心に流行した。「ケータイ不況」は、可処分所得の多くを携
帯電話代が占める事により他への出費が抑制される。携帯電話及
びIT分野の急速な発展に伴い、関連企業の株価が現在の利益でな
く将来の収益期待(EBITDA)から、過剰設備投資による不況。「ク
ローン携帯」は、「正式に契約された携帯電話と全く同じ電話番
号を持ち、事業者側でその識別が不可能な端末がどこかにあり他
人に利用されている」携帯電話のことである。「携帯電話ウイル
ス」とは、携帯電話端末の通信機能を介して他の携帯電話に伝播
するコンピュータウイルスの一種で、2004年6月にロシアで発見
された「Cabir」で、Symbian OSを搭載した携帯電話同士で、Blu-
tooth
機能を利用して感染したが携帯電話網を介したものではない。



 アレクサンドル・ポポフ

そもそも、微弱な電波で情報伝達出来ることが不思議だ。1873年
にマックスウエルが電磁波の存在を予測したことに始まる。「
化する
ワイヤレス通信技術」がガイダンスとして適当だと思える
の本筋に戻す。「ニュー」だの「ポスト」は単なる区分けではな
いかという不満が残る。確かにデジタル革命は大容量の情報伝達
の高速化を可能にしたが、本当の恐ろしさが<未体験ゾーン>と
して現れてくる。この革命の特徴は6つあり、①シームレス、②
ダウンサイジング、③ボーダレス、④デフレーション、⑤イレー
ジング・エフェクト(=技術の還元)、つまり既成概念の破壊(
destruction of the established concept )、⑥<未体験ゾーン>の拡大
である。このうち、⑤つめが分かり辛いかもしれない。例えば、
輪転機がなくなり、インクジェット(ノンインパクト)印刷に換
わることとなどである。

 Second Life


j081212_2.jpg Click here


また、⑥つめは「生身の経験」という、ゆったりとした時間軸が
破壊され、瞬時に無意識が連鎖し予期せぬ結果をつくる、充分な
心の準備なしで、意欲や情緒の深化・共有・認識もなく、無秩序
に展開する<ゾーン>の病理的側面も垣間見られるが、脳内活動
そのものを対象にした産業を想定している。<未体験ゾーン>の
拡大に合わせ、イメージング産業、つまり第5次産業である<癒
し>や<侘び><寂び>の産業化は自然な流れ。<侘び>を岡倉
天心は、“imperfect” と表現したが、これを踏まえデジタル革
命の補完的なサービスの商品化(付加価値創造)だと考えている。

 岡倉天心



 






 

 

コメント

ラッパズイセンとデジタル革命

2009年02月09日 | デジタル革命渦論


湧き水に異常気象を知らざるか 映し身に恋うラッパズイセン




Narcissus という学名は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッ
ソスに由来する。神話によると、ナルキッソスは、その美しさに
さまざまな相手から言い寄られたものの、高慢にはねつけ恨みを
買い、ついには、そんな彼への呪いを聞き入れた復讐の女神ネメ
シスにより、水鏡に映った自分自身に恋してしまった。水面の中
の像は、ナルキッソスの想いに決して応えることはなく、彼はそ
のまま憔悴して死ぬ。そして、その体は水辺でうつむきがちに咲
くスイセンに変わった、というものである。だからこそスイセン
は水辺であたかも自分の姿を覗き込むかの様に咲くとされる。


みーんながこっちを向いてるね幼子が言うラッパズイセン


 Check here

健康のためにウォーキング庄堺公園の帰りのコースは決まって日
本名水百選の十王の水に立ち寄るが、そこに咲く水仙が湧き水を
見下ろすかのように美しく咲いている。花言葉は「あなたを待つ・
自尊・報われぬ恋」。



ラッパスイセンまたはラッパズイセン(喇叭水仙:Narcissus pseu-
donarcissus
)は、ヒガンバナ科スイセン属(スイセン)の1種。花
は黄色で、内側の花被片がラッパのように突き出ている。西ヨー
ロッパのスペイン、ポルトガルからドイツ、イギリスにかけてに
分布する。リーキとともにウェールズの国花の1つである。日本で
は、ニホンズイセンが古来に中国を経由して渡来したといわれて
いる。分布は、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し、群
生が見られる。越前海岸の群落が有名であり、福井県の県花とも
なっている。曼珠沙華と同様に有毒植物で毒成分のリコリン(lyco-
rine
)を持つ。全草が有毒だが、鱗茎に特に毒成分が多い。スイセ
ンの致死量は10gである。食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。
葉がニラとよく似て、ニラと間違えて食べ中毒症状を起こすとい
う事件が時々報告、報道されているので要注意。

     水仙に光微塵の渚あり  水原秋桜子




『熊野本宮大社』


日本のプロバンスすさみ町で、「猪垣を壊し、古道をまたいでモ
ノレールが設置された現場の状況を確認するJR西日本和歌山支社
社長が謝罪(和歌山県すさみ町和深川)」(紀伊民報)が報じられ
た。もうひとつ、すさみ町は海底ポストでも話題になっている。
海底ポストは、1999年4月に南紀熊野体験博でのイベントの一つと
して、すさみの郵便局局長の発案で設置された。設置場所は、和
歌山県のすさみ町の枯木灘海岸、岸から100m、水深10mの海底。
南紀熊野体験博(平成11年4月から9月まで開催)を契機にすさみ
町マリンスポーツフェスティバル実行委員会が設置。2002年にギ
ネスブックに「世界一深いところにあるポスト」として認定され
た。ダイビングに訪れたダイバーが、ビーチダイビングスポット
に設置した「海中郵便ポスト」に投函、海からそのまま回収した
葉書は、すさみ郵便局から全世界に発送されという。プロバンス



繋がりで書いたのではない。疲れを癒すために熊野古道を散策す
る計画中の偶然。黒潮洗う太平洋と、深緑の山々に囲まれた、温
暖で自然豊かな港町で、27kmにおよぶ海岸線は、熊野枯木灘海
岸県立自然公園に指定され、また、イノブタ発祥の地としても知
られ、昭和61年5月に建国されたミニ独立国「イノブータン王
国」のすさみ町を堪能しようと思っている(日帰りだから相当き
ついと覚悟し臨む)。






1973年10月6日に第四次中東戦争が勃発。石油輸出国機構(OPEC)
に加盟のペルシア湾岸産油6カ国が、原油公示価格の21%引き上げ
と原油生産の削減とイスラエル支援国への禁輸を決定。さらに12
月には、翌1974年1月より原油価格を2倍に引き上げ決定を契機に
した。第一次オイルショックが発生。これに対し国民生活安定緊
急措置法・石油需給適正化法を制定し事態の深刻化に対応した。
日本はニクソン・ショックから立ち直りかけていた景気を直撃。
前年からの列島改造ブームによる地価急騰で急速なインフレが発
生していた上に、オイルショックで相次いだ便乗値上げなどでイ
ンフレが加速され、国内の消費者物価指数で1974年は23%上昇し、
「狂乱物価」という造語まで生まれた。



その当時、労働組合の執行委員として反インフレ闘争を組織して
いたが、そもそも「インフレとはなにか」を考えた。通貨供給の
弛緩(=増発)から、信用恐慌(=信用収縮)の連鎖反応、さら
には根底にある世界的な政治経済の幻想基軸としての‘地下化石
燃料本位制’としてとらえた。その当時の記憶では、偶然で、ま
ったく面識がない政治家運動家の三上治の考えと軌を一にしてい
た(それ以降も彼の出版物には目を通していたが、それ以上の接
点はない)。





MacBook  1984 Apple's Macintosh Commercial



その延長として80年代以降は、原子力、風力、太陽光、地熱等
による克服に、‘先端技術本位制’に基軸が移行すると想定した
が、84年のマッキントシュに象徴される‘デジタル革命’の勃
興を経験することになる。つまり、的中することになったのだが
それはもっと後の、93年に浜野保樹の『マルチメディアマイン
ド―デジタル革命がもたらすもの
』を偶然立ち読みした時、確信

に変わる。翌年、企業危機を背景とした立て直しのため中央執行
委員に就任する。さらに、先端技術本位制の後は、既に75年に
は、我が国の国民一人当たりのエコロジカル・フットプリント
(二酸化炭素排出量)が自然の許容範囲を逸脱していることから、
早晩、環境リスク本位制に移行することを想定していた。ただ、
このことで言えば、85年の日米ドル委員会、プラザ合意以降の
土地本位制への傾斜によるバブルの崩壊、「失われし20年」あ
るいは「第2の敗戦期」ともいえる情況になすすべもなくのめり
込んだ失念が残った。

ところで、浜野保樹のデジタル革命と切っても切れないのが、マ
ーシャル・マクルーハンの『グーテンベルクの銀河系』である。
マクルーハンの理論の是非はともかく、「メディアはメッセージ
である」という主張は、メディアそれ自体がある種のメッセージ
(情報、命令のような)を既に含んでいると主張し、技術やメデ
ィアは人間の身体の「拡張」で、自動車や自転車は足の拡張、ラ
ジオは耳の拡張であるというように、あるテクノロジーやメディ
ア(媒体)は身体の特定の部分を「拡張」するが、単純に拡張だ
けが行われるのではなく、「拡張」された必然的帰結として衰退
し「切断」を伴うとする考えや、「ホット」と「クール」なメデ
ィアという分類や、「メディアはマッサージである」というテレ
ビメディア論、グローバルヴィレッジ(地球村)のような分析・
視点など、実に様々な理論を展開したが、現在、この不況下でも
普及量、普及速度や利潤においても好調の任天堂のWiiやアッ
プルのiPHONの実例をみるまでもなく彼の預言は的中するこ
ととなった。

そこで、この進行中の産業革命を歴史上からみれば、焼畑、羊の
去勢、石器、稲作、鉄器等の古代から数えれば、5、6次となろ
うが、単純に石炭と外燃機関(蒸気)による産業革命を1次とす
れば、この事態は2次となる(ここだけの話だが、既に、第3次
産業革命が始まりつつあることである。)。このように、抜き差
しならぬような状況に追い込まれ考えたついた革命の実態と展望
についての考察を、つまりはその特徴とそれによる影響を考える
には字数制限上無理があるので、次の機会にしてすさみ町繋がり


を述べて終わろう。今後、世界中の人口増加につれて、漁業のあ
りかたが大きく変わろうとしているが、言い古されたことだが、
‘獲る漁業’から‘つくる漁業’への転換といわれるが、具体的
にはこの「デジタル革命」は、宇宙衛星とGPSやソーナーシス
テム等の各種センサ及び分散型エネルギ供給システムと複合的に
組み合わさることで、『全海洋養殖漁業計画』が現実味を帯びる
ことになるということだ。このことはあらゆる面で産業、経済面
で、展開していくこと約束している。
■ 

コメント

セザンヌと満月の南仏(Ⅱ)

2009年02月08日 | 国内外旅行


昼時に蕗の薹ねと誘うきみ 手には磯辺の香る松風 


レストラン『ル・ヴァン・ド・ヴェール(le vent vert)』で初め
て食事したのは『
鳥人間コンテスト選手権大会』の開催地が近
江八幡から彦根松原に移ってからだと記憶している。その当時、
パスタが主体だったのでイタリア料理のレストランと思ってい
たが、
南フランス家庭料理だとは後で知ることになった。当時
は昼と夜に渡り営業していたが、規模を縮小し有機農園と直結
した素材を使いスローフードの専門店として頑張っている。わ
たしが注文するのは決まってアンチョビとにんにくと唐辛子の
サラダオイルたっぷりめの漁師風パスタと決まっているが、時
折、気仙沼産の牡蛎や蕗の薹など旬な素材を使ったパスタを注
文している。それ以来、南フランスが頭にインプットされたま
まである。

アンチョビのパスタ:アンチョビの風味を存分に味わえます

いったい、セザンヌの育つたプロヴァンス地方とはどんなんだ
ろう。先ず、地学面(気象・地質・生態)から見てみる(ここ
ではマルセイユ)。
 
 南仏地気象

それではフランスは、ガリア(古典ラテン語:Gallia (ガッリ
ア)、フランス語:Gaule (ゴール))の時代、ガリア人(ケ
ルト人の一派)が居住した地域の古代ローマ人による呼称の現
在のフランス・ベルギー・スイスおよびオランダとドイツの一
部などの民族と。ゲルマン人(German)は、現在のドイツ北部・
デンマーク・スカンジナビア南部地帯に居住していたインド・
ヨーロッパ系を祖先としインド・ヨーロッパ語族-ゲルマン語
派に属する言語を話す諸集団(≠民族)とが混じり合った国だ
ったといえるだろう。その後、4世紀後半より始まる本格的な
ゲルマン人の移動にともない、ゲルマン人の一派であるフラン
ク人がガリアに定住。481年にクローヴィスがフランク諸族を
統一してメロヴィング朝フランク王国を建国すると、旧ローマ
帝国領であるガリアの現住民のカトリックを信仰を受容し、メ
ロヴィング朝においては、徐々に宮宰を務めるカロリング家が
台頭。以降、カーぺー朝から第五共和制へと続く。



ファッションや美術、料理など、文化的に高い評価を受ける国
として有名であり、毎年多数の日本人観光客が高級ブランドや
美術館巡り、グルメツアーなどを目的にフランスを訪れている。
また、音楽、美術、料理を学ぶためにフランスに渡る日本人も
多く、在留日本人は3万5千人に及ぶ。特に首都パリは文化、流
行の発信地、『芸術の都』『花の都』としてのイメージが日本
人の間に過剰に強く、イメージと現実とのギャップによる『パ
リ症候群』という適応障害にかかる日本人もいると解説されて
いる。

ファイル:Joan-of-Arc-Paris.jpg




さて、歴史などは後にして、フランス国花が百合とは意外だっ
た。ユリは聖書にしばしば登場する花のひとつで、新約聖書で
は「ソロモンの栄華もユリに如かない」と、繁栄の象徴として
用いられる(聖書の時代、イスラエルではユリは一般的な花で
はなく、このユリはチューリップの事だと考えられている)。
キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が純潔
の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴として描かれる。天
使ガブリエルは、しばしばユリの花をたずさえて描かれる。こ
れはガブリエルがマリアに受胎告知を行った天使であることを
示す図像学上のしるしである。クレタ文明の遺跡のひとつであ
るクノッソス宮殿の壁画にはユリが描かれている。



洋ではユリは食用や薬用に使用され、緩衝用は奈良の率川(
いさかわ)神社の三枝祭などの例外もあるが、明治30年代頃か
らである。幕末にシーボルトが日本のユリの球根を持ち帰り、
復活祭のイースター・リリーとして大流行すると、球根は近代
日本の絹に次ぐ二番目の主要輸出品として外貨を獲得し、逆輸
入されるかたちで明治末に鑑賞花として流行する。夏目漱石の
「それから」(1909年)には「代助は、百合の花を眺めながら、
部屋を掩(おお)ふ強い香の中に、残りなく自己を放擲した。」
(14章7節)とある。輸出用の栽培は主に富士山麓から神奈川に
かけて広く行われ、ヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がそ
の鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されている。苦みを除
くため、軽く煮てから雑煮、茶碗蒸しに用いる。



オニユリ、ハカタユリ、その他 Lilium 属の球根は百合(びゃく
ごう)という生薬で、滋養強壮、利尿、鎮咳などの効果があり、
辛夷清肺湯に使われる。花言葉は、 黄色は 陽気・飾らぬ美、
白色は 純潔・威厳・無垢、橙色は、華麗・愉快・軽率、ピンク
色は 思わせぶり・虚栄心。




プロヴァンス地方の料理の特徴は、南イタリア料理と同じくト
マトやオリーブオイル、オリーブを多く用いる他、茹でた野菜
(ニンジン、ジャガイモ、さやいんげん)、茹でた塩鱈と茹で
卵にアイオリをつけて食べる料理をル・グラン・ダイオリ(Le
Grand Aïoli
)と呼ぶ。ブイヤベースに添えることもある。エルヴ・
ド・プロヴァンス(herbes de Provence)と呼ばれる当地独特のハ
ーブを多く調合したものを用いる。特に、ラタトゥイユ(Ratat-
ouille
)は、アニメーション映画『レミーのおいしいレストラン』
でキーパーツとなったプロバンスの田舎料理。ナス、トマト、
ピーマン、ズッキーニなどの野菜をオリーブ油で炒め、深鍋に
入れて野菜自身の水分で煮込んもの。

 Check here

ラタトゥイユは、作りたてより、1日冷蔵庫で休ませた方が味
がなじみ美味しく、前菜でも、魚・肉料理のつけ合わせとして
もよいしという。また、地中海に面したマルセイユなどの町で
はブイヤベースなどの魚料理が多く、タマネギやニンニクなど
と鍋で煮てサフランやローリエで香りをつけ、身が崩れるまで
煮込みスープとして食します。好みに応じて「ルイユ」という
唐辛子入りのマヨネーズ風調味料を混ぜる。と、ここまできた
ところで、字数制限だ(乞うご期待)。



テラコッタ風欧州瓦のフロヴァンス住宅






 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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