極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

キャメロン監督の海底採掘

2012年03月29日 | EMF安全保障

 

 



【キャメロン監督の海底採掘】

世界で初めてマリアナ海溝チャレンジャー海淵への単独潜航に成功した映画監督で探検家のジェームズ・キャメ
ロン氏が、帰還から数時間後に会見を行い、世界で最も深い海底は月の表面のように荒涼としていたと語ったと
いうニュースに興味があり後日それをブログする予定でいた(「梅咲きパスタを紐解く」)。もっとも、彼は、
『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』(ジェームズ・キャメロンのタイタニックのひみつ、原題:
Ghosts of the Abyss)は、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ社とウォールデン・メディア社とによって
2003年に公開されたドキュメンタリー映画を撮影している。原題は『 Ghosts of the Abyss / ゴーストズ・オ
ブ・ジ・アビス 』で、「深海の幽霊(達)」を意味するという。 ディズニー初の3D映画で、監督はジェームズ・
キャメロン。キャメロンは映画『タイタニック』でアカデミー賞でオスカーを受賞した後に、この映画を撮り、
沈没したタイタニック号の残骸に向けて、キャメロンと科学者のグループが潜航し、かつてないほど接近した。
特別に作製されたカメラ(ニックネームはジェイクとエルウッド)でタイタニック号の内部を撮影、またCGI加
工により、当時のタイタニック号がどのような様子だったかを観客に分かりやすく見せている。なぜ、それほど
まで海底にご執心なのかわたしにはわからないが、プロジェクトの一員であるレビン氏はナショナルジオグラフ
ィック ニュースの以前のインタビューで、「海溝探査についてキャメロン氏が行う仕事は、数十年前にジャッ
ク・クストー氏が海洋探査に残した業績に匹敵すると思う」と高く評価しているし、カリフォルニア州サンディ
エゴにあるスクリップス海洋研究所の生物海洋学者リサ・レビン(Lisa Levin)氏は、「DEEPSEA CHALLENGE」
プロジェクトが深海科学に対する一般の関心を呼び起こす力は、キャメロン氏が発見したであろう何よりも重要
だとも言っている。





Image: DEEPSEACHALLENGER sub diagram

我が国は資源がないとよく言われる話だが、「資源」というものは「開発」と同様に、「人類の積極的な自然征
服のアプローチ」の別称だと考えている。いや、そのように考えようとしている。  レアアース、レアメタルの
埋蔵・生産量は中国が一番だといわれるが、それは陸上部のことだけの話で、海底や海底の地盤中には、マン

ン団塊、マンガンクラスト、海底熱水鉱床などの鉱物資源が開発を待っている状態なのだ。もっとも、これら

採掘には大電力・エネルギーを必要とし、これまで、軽油を使ったディーゼル発電で賄なわれていた。しかも、
深海底までの送電ロスは大きく、採算が合わないと言う理由が開発計画が遅れてきたといわれている。一方、わ
が国の有人深海調査船、潜行深度6,000メートル、乗員3名、0.7m/秒の速度で、2時間かけて6,500メートル潜
行する「しんかい6000」が活躍している。また、無人探査機として「かいこう」や「うらしま」など5艇があり、
潜行深度は「かいこう」が7,000メートル、これに積み込んだ子機「ランチャー」で11,000メートルを記録。外
国でもアメリカの4,500メートル調査艇「アルピン」などがあるがいずれも調査のみであって、深海鉱物資源の
採掘艇は皆無だ。





海底鉱物資源の採掘に関して「海洋資源エネルギー抽出・生産海洋工場」において風力発電や潮流発電などの流
体エ
ネルギーから得られた電力により、マンガンクラストあるいは海底熱水鉱床中の泥状硫化物を採鉱し港に輸
送する総合工場構想について、特開2007-331681号公報に開示されている。また、採掘した海底鉱物資源の海上
への輸送は、科学技術振興事業団の笹井らが「深海底鉱物資源の揚鉱方法及び揚鉱装置」で、両端開口部で液面
が同じ高さに維持されるU字管の中の海水が循環流動する特性を利用し、深海底から鉱物資源を海面に浮上させ
る方法を特開2003-26907号公報などがで開示されているが、総合的な科学技術工学と人間力を結集すれば、それ
ほど遠くない未来には内陸部とことなり極めて高純度の鉱床を世界に先駆けて日本が採掘している可能性が大き
い。そのことを裏付けるかのように、昨年7月に太平洋の海底でレアアースの巨大鉱床を加藤康浩准教授らが発
見している(推定埋蔵量は陸上部の千倍の1千億トン)。

※「鹿児島湾奥部海底にレアメタル鉱床を確認
※「熱水鉱床と粘土鉱物


 




海底にあるものを採掘するには、より詳しく鉱床の存在と分布実態の調査・測定に関わる技術工学の進展も必要
としている。従来から超音波探査装置で測定しているが、水深が約500m~3000mである深海底の未開発鉱物資源の
一つである海底熱水鉱床(SMS:Seafloor Massive Sulfides)が存在する。このSMSは、金、銀、銅、亜鉛、
鉛、レアメタル等を多数含み、ある程度の大きさを持つ塊状体となって存在する硫化物鉱床を三次元的に調査する
方法として紫外線照射し蛍光線を発生させ鉱物に含有する重金属類を効率よく測定できる方法も発明されている。
上図および写真のように無人ロボットを使い三次元的にその分布を測定することで極めて安全に調査ができるだ
ろう。



また、発見された鉱石を海洋環境の汚染や悪化を抑制しながら安全に採掘する方法の開発も重要なテーマだ。幸
いシームレス鋼は世界一の技術力を誇っているし、U字管法などで連続揚鉱することで簡単に取り出すことも可
能だろう。さて、まとめよう。「資源」とは「高付加価値を生み出す人間力の別称」に他ならないと、ジェーム
ズ・キャメロンはそのようにメッセージを発信しているのではと、わたしには思えるのだが、これは誇大妄想だ
ろうか? ^^; 


                                               

 

 

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白漆と紅梅

2012年03月28日 | 新弥生時代

 

 




【白漆に魅せられる】

『毎日つかう漆うつわ』の本をぺらぺら速読してみて改めて木質漆器というものに魅せられてしまった(「バイオ
マス5つのF
」)。そしてもう一冊『木でつくる小さな食器』という本も合わせ読んだ。前者は漆の器を「漆器」

と「ぬりもの」の2種類にわけ「漆器」は玉露で「ぬりもの」は番茶。つまり、漆器はお正月や改まった席でつか
うもの、「ぬりもの」は毎日の暮らしで使うもので、どういうことかというと、ふだんお茶を飲みなれない人がい
きなり玉露を飲んでもその本当の美味しさがわからないように、漆の器だって、いきなり金ぴかの重箱を使っても
本当の良さはわからないという。まずはこの「ぬりもの」=「毎日つかう漆のうつわ」の魅力を多くの人に知って
もらおうというね啓蒙書だ。

紹介されているものはは、お椀から、大皿、小皿、カトラリーなど。ほとんどが、ふだん実際につかっているもの
で、うつわを選ぶ基準は「食欲は人間の生理だから、仕事でもプライベートでも自分の気持ちに反するものは選ば
ない」。という。漆のパスタ皿が紹介されていたがとても気に入ってしまった。パスタ皿に限らず、実際に料理を
もりつけると、雰囲気ががらっと違って見える演出性が楽しい。ところで、白漆とは透き漆に二酸化チタチタニウ
ムなどの顔料をまぜてつくる。顔料は真珠などの天然物などもある。また基材の漆をウレタン樹脂に着色剤を加え
て上塗りに変えることも可能だ。






後者はバターナイフやスプーンにパン皿、ぶきっちょでも自分らしく仕上がる、14の木の食器の作り方を紹介。焼
きたてのパンや味わいスープが一層美味しくなる、はじめての食器づくりの手引書というふれこみだ。こちらの方
はぬりはなく木肌を露出させた素朴なものだ。




上の写真(右)は左から、Aクルミ:子孫繁栄を願いアメリカではこの実を結婚式の際に撒く材質が軟らかく、
割れや狂いも少ないため木工初心者でも扱いやすい。北海道~九州に広く分布し、北米産のウオールナットと同じク
ルミ科だが、色はより薄く、心材はくすんだ褐色で、辺材は灰白色。肌目は少し粗いが、特徴的な光沢がある。そ
の語源は中国(呉国)から渡来したため「呉実(くれみ)」が転じた、など複数ある。木工で使われるクルミの多くは「鬼
胡桃」のことで、食用の「手打胡桃(てうちぐるみ)」は別のもの。小動物も好んで食べるとのこと。Bアメリカン・
チェリーはカナダ~アメリカ東部のアパラチア山脈地帯バラ科サクラ属の広葉樹。適度な堅さと美しい色合いで、
どの食器にも適した木材。桜系なので山桜と同様、時を経るごとに淡い桃色から煮詰めたような深みのある飴色に
変わる。木目の細かさ、肌目の緻密さ、時折木目に表れるヤニの模様も特長的。その気品や光沢により、古くから
高級家具材として用いられている。最近は伐採量が滅少し、入手がやや困難になっている。稀にアコースティック
ギターの部材にも使われる。Cブナ:親戚はデンマークで愛されるロングセラー木理の細かさ、堅くて重いのが特
長で、木目が通らず狂いも大きかったため、日本では古くから木地師による曲げ木の食器づくりがなされていた。
その成長は遅く、直径40cm程度になるには100年ほどかかる。幹にはしばしば地衣類(こけ)がつき、まだら模様に
なるため、1本ずつ樹皮の表情も異なる。表面の仕上がりの印象はやわらかい。Dメイプル:さとうかえで和名ぱ
砂糖楓”と呼ばれるホットケーキの必需品その重硬さによってハードメイプル、ソフトメイプルの2種に分けられ
る。材質が硬いため作業には少し手がかかるものの白木独特の清潔感や、黄白色の淡い色合いで仕上がりは美しく、
耐摩耗性や強度も備えている。北欧・北米では家具材や、カッティングボード、サラダボウル等、古くから食器の
材に用いられてきた。時折、不規則に現れる鳥の目のような小さな渦巻き模様のあるものぱバーズアイ・メイプル”
と呼ばれ、珍重されている。Eブラックウオールナット:チョコレート色の流れるグラデーションが魅力クルミ
科の落葉広葉樹。黒系の木を食卓に用いるのは好みが分かれるが、濃い色合いの中に生まれた微妙な木目の美しさ
や深みに人気が高い。やや重硬だが加工性はよく、表面の仕上がりも落ち兼いた印象。チーク、マホガニーと並び
世界三大銘木として知られ、楽器や彫刻から、ライフル銃の底材まで広く用いられる。歩留まりが悪い(実際に使
用できる部分が少ない)ため高価だが、狂いの少ない樹種で悪条件下でも腐りにくい等の魅力を備える。





石川県では、紫外線による劣化、及び、熱水や洗浄剤等による褪色の少ない、即ち耐候性、耐洗浄性に優れ、更に、
黒漆と同等な黒みを備えた漆塗膜を形成する漆液を、天然産漆液またはその生漆を原料とする精製漆に、無機微粒
子(酸化亜鉛・シリカ・酸化チタン)を添加し、3本ロールミルやミキサー等の混練装置を用いて均一に分散する
ことで、漆塗膜劣化の原因となるゴム質の溶出を抑制し、分散した無機微粒子の粒径は20~100nm、添加量
は1~20重量%である。添加する無機微粒子としては、酸化亜鉛、特にシリカ・アルミナコーティング又はポリ
シロキサンコーティングした酸化亜鉛の微粒子で実現する、黒漆のくすみを持った白漆の製法知財を有している(
下図クリック)。

※上図は輪島塗(全国共通)の分業体制のワーキング・フロー図。

後は実作業訓練と試作という段階に入ることになる(対象は白磁に近い木質洋皿)。そんな悪いこと?を考えてい
るとそれはおかし
いでしょうと彼女が小声で叱咤する。わかっている、すべてが遅れているのだ。今日もその作業
で疲れているのだけれど(長時間の
ルーチンワークに飽きる)、白磁の皿にパスタを入れその上に紅梅一輪飾る時
はきっとくると確信し、タイピング作業をとめる。



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梅咲きパスタを紐解く

2012年03月27日 | 創作料理



 

 Sartu di riso

【イタリヤ版食いしん坊万歳:サルトゥ・ディ・リーゾ、タンバル型ライス料理】

具材:米400g、モッツァレッラチーズ200g、鶏のレバー200g、牛肉200g、グリーンピース150g、ラードまたは
バター40g、タマネギ1個、小麦粉、パルメザンかパダノのおろしチーズ60g、パン粉、卵3個、ブイヨン1.5
リットル、塩、コショウ、揚げ物と炒め物用のオリーブ油、キノコ、ソーセージ、トマトペースト

作り方:これは大変おもしろい名前を特った、タンバル型(「太鼓」という意味のペルシャ語由来の言葉)を
した贅沢なナポリ風の米料理。この名前はおそらくフランス語の゛Surtout″からきたもので゛全部覆う″とい
う意味をもつらしい。特別のコートかマントのことをこう呼んでいて、その後冗談まじりに米が中に入ってい
る料理をこう呼び、それがそのまま残ったという。とにかく他の料理に比べてより簡単に、より贅沢に、そし
ておいしくできる。ボールの中でミンチにした肉と卵、チーズ大さじ1杯、同量のパン粉、塩、コショウをよ
く混ぜる。それをクルミぐらいの大きさのミートボールの形にたくさん作る。小麦粉をまぶし,高温の油で揚
げる。次にタマネギのみじん切りを油で炒め、米を加える。グリーンピースも入れて炒めるが、必要ならブイ
ョンを少しずつ入れる。最後にラード大さじ3杯(ない場合はバターでもいい)、おろしチーズ大さじ4杯を加
えそのままにしておく。鶏のレバーを洗って小さく切り、大さじ1杯のラードかバターで焦げ色がつくまで炒
める。ブイヨンを少々入れる。溶き卵2個を加えてかき混ぜ、最後にそれを火からおろし塩,コショウで味を
整える。

 これで,タンバルを作る用意ができた。タンバルの型にラードかバターをたっぷり塗り、その上にパン粉を
ふりかけ、そこに半分以上の米を入れヘラで平らにする。ここでミートボール少しと細かく刻んだモッツァレ
ッラチーズ,さらにその上に鶏のレバーを、炒めた時の汁ごとのせる。またさらにミートボール、小口に刻ん
だモッツァレッラチーズ、おろしチーズをふり入、最後に残りの米で覆う。その上にまたパン粉をふりかけ、
バターの小片をのせオーブンで焼く。焼き上がったら数分休ませてから食卓に出す。



古い調理法では、さらに贅沢な伝統的な方法として、炒める時は、タマネギにトマトのペースト(最初に熱湯
少々で溶いたもの)、干しシイタケ(最初にぬるま湯でもどし,細かく切ったもの)、グリーンピース、ソーセ
ージ(かってはチェルベッラータという名の、豚の脳味噌から作った味のよいソーセージが使われた)、そして
塩、コショウを加えて炒めるとある。

 

【パスタの歴史】

昨日から今日は図書館に寄る予定でいたが、目的の木工デザインの参考図書を探すためだったが5冊中1冊だ
けが関係のないもので、過剰適応症なのか、シルヴァーノ・セルヴェンティ/フランソワ・サバン共著『パス
タの歴史』を借りてしまった。ぺらぺらとした速読をすませブログの今宵のテーマとした。

パスタがいつ歴史に登場したかはっきりとしていない。古代ローマで主食にされたプルスという食べ物がその
元祖といわれ、これは小麦やキビなどの穀物を粗挽きにし、お粥のように煮込んだもので、同じく古代ローマ
時代に存在したテスタロイは、その粥を板状にして焼いたもので、これはピッツァやラザーニャの原型に近い
ものと言われている。その後、中世を迎えると、パスタを生のままスープに入れたり、ゆでてソースとあえる
ようになり、13~14世紀のイタリアでは、パスタは一般家庭に普及するようになり、15世紀にはスパゲティの
元祖ともいえる棒状の乾燥パスタが発明される。16世紀には圧力機が出現し、それまでの手づくりから、一部
機械を利用した押し出し方式の製法に変わります。 大航海時代を迎え、17世紀のイタリアでトマトの栽培が
本格化。トマトとパスタの相性のよさから、パスタの消費は飛躍的に伸びる。ここまではほとんどの人に知ら
れていることだ。この本の次のように紹介されている。「
小麦粉を使った食品パスタは古今東西の食卓で愛さ
れ、ユニバーサルフードと呼ばれるにふさわしい。イタリアパスタの歴史をたどり、工場生産された乾燥パス
タと、生パスタの中国麺との比較を行いながら、その文化を掘り下げていく。絶妙な食の卓越、パスタの味の
無限の組み合わせで、世界の味覚を喜ばせる。その成功は、全方位に旅してきた、君主と教皇の裁判所の扉を
通過したシェフのスキルを征服し、毎日私たちのテーブルにたどり着りつく。ドイツからイランへ、ギリシャ
からロシア、トルコとポーランドの歴史的記録をとどめ、中国でパスタは、二つの伝統料理を生みだした。こ
の本は包括的なアプローチでパスタの歴史を伝えている。それは最もおいしいイタリア料理を発見する旅でも
ある」(原文はイタリア語)と。しかし、パスタの誕生は、この本によればシチリアにあったのだと下のよう
に解説する。

 シンプルな材料にもかかわらず、美食家をも唸らせるパスタは、急速に普及し、大小さまざまな商取引の
 対象として、大量かつ継続的に生産され始める。そもそもパスタづくりは、地道に積みあげられた職人技
 の成果だが、一方で生産力は工業レベルにまで達し、やがて互いに競い合い、補い合うふたつの道に分か
 れていく-硬質小麦を原料とする保存のきく乾燥パスタと、軟質小麦粉による生パスタだ。工業化の先駆
 けともいうべき乾燥パスタの製造は、長いあいだイタリアの独壇場となった。その起源は、12世紀頃の南
 部にさかのぼり、とりわけシチリアは、パスタ製造の一大生産拠点へと成長する。対する生パスタはイタ
 リア全土に広まり、各地方で、それぞれの伝統を受け継いで発展する。生パスタをつくる職人は、一般に
 「ラザニヤーリ」(ラザーニャ製造業者)と呼ばれ、おもにイタリアの北部・中部で盛んになる生パスタ
 の商取引に早くから携わった。これらの地域には、現在でも多くの生パスタのメーカーが拠点を置き、西
 欧の大都市への進出の足がかりとしている。

 シチリア-乾燥パスタ発祥の地

 シチリアを海上交易の重要拠点に挙げている。「テルミニの西にトラビアという地域があるが、そこは魅
 力的な滞在地である。というのも、水が豊富で決して枯れることがなく、多くの水車を動かすことができ
 るからだ。トラビアは平地で広大な農地があり、いたるところでパスタを製造し、カラブリアをはじめ、
 他のイスラム教およびキリスト教諸国へ輸出している。そのため、トラビアからは大量の船荷が運ばれて
 いる」。この短い描写は、あちこちで引用されるほど有名だが、その内容だけでなく、そこに暗示されて
 いることも興味深い。実際、イドリーシーのこの記念碑的な作品のなかで、パスタの製造に関するくだり
 はこの部分だけだが、仮に彼がその鋭い観察眼を光らせて、イギリスから北アフリカのマグレブ、フラン
 ス、中近東諸国をひととおり旅していれば、当然、他の生産地についても報告し、当時の状況について、
 より正確な意見を述べていたにちがいない。実際には、シチリアにパスタの製造を伝えたのがアラブ人だ
 ったとしても、シチリア人はすぐに師を追い越して、何世紀ものあいだ、他を寄せつけないほどの生産技
 術を発展させた。じつのところ、シチリアで早くからパスタの生産が発展したことは驚くにはあたらない。
 というのも、シチリアには条件がすべてそろっていたからだ。ここは、長いあいだ穀倉地帯として知られ、
 中世では、プーリアとともに地中海世界において、広くは西洋キリスト教世界において硬質小麦の一大産
 地だった。イドリーシーが称えてやまない豊かさは、すでにプリニウスの心をもとらえ、「きわめて多数
 の島民の飢えを満たすだけでなく、他国民にまでたえず供給できるほど豊饒な小麦の産地」と絶賛してい
 る。当時の農学者たちと同じく、プリニウスは軟質小麦(Triticum Siligo Columella)よりも硬質小麦(
  Triticum Robus Columeilla)を好み、ローマ帝国で栽培されていた小麦のなかで、シチリア産の小麦が
 最高だと考えていたり。したがって、シチリアが一大生産地だったイドリーシーの時代には、パスタの製
 造は大土地所有者の特権であり、おそらく彼らは製粉に利用する水車も所有していた。つまり、シチリア
 のパスタ製造者は、小麦の栽培から原料の小麦粉への加工、製品の製造まで、すべてを支配する権利をも
 っていたというわけだ。彼らは潤沢な資産を運用し、それを活かす商才に長けていた。だが、シチリアが
 商取引の中心地となったのは、それだけが理由ではない。キリスト教世界とイスラム教世界との境界線上
 に位置するという地理的な条件も有利に働いた。当時のヨーロッパでは、ライ麦や大麦といった粗末な穀
 物が食べられていたが、シチリア人に限っては、都市部でも田舎でも小麦を食べる民族だった。人類学者
 のモーリス・エマールとアンリ・ブレスクは、中世から近代のシチリアの消費生活に関する研究論文で次
 のように記している。「シチリアの農民は故郷を離れ、栽培者というよりは日雇い労働者として、地方都
 市を除けば、何千もの民を抱える大規模なボルゴ(都市の城壁外の新開地)で暮らす。彼らはいわば都市
 の消費者である」。農民たちは都市の住民と同じく、パンだけでなく、ときにはパスタなど高価な食品を
 買っていたため、ヨーロッパの大半の農民に比べて洗練され、他では見られない需要を生み出していた。
 実際、パスタの商取引は、高度に都市化された社会環境という条件があって、はじめて発展することがで
 きる。したがって、12~14世紀にかけて、イタリアがパスタの商取引の恩恵を受けたのは、まったく偶然
 ではない。
  このように、シチリアでは他よりも早く、しかも広い範囲でパスタの消費が広まっていた。そのため、
 1378年から「セモリナ粉のマッカルーニと同じ原料のラザーニ」に対して統制価格が導入された。すなわ
 ち、最高価格をそれぞれ一ロートロ(古代シチリアの重量単位)当たり20デナーロと30デナーロに定めた。
 だが、そうした価格の統制は、何よりも生活必需品の値段に影響を与えた。また、同じ資料にはパスタが
 二種類に分類されていたことも記されているが-「axutta」(乾燥パスタ)」と「bagnata(生パスタ)」
 とそれぞれの価格は定められていない。同時に、原料の価格差のせいでセモリナ粉と小麦粉のパスタの価
 格が大きく異なり、硬質小麦粉の取引価格が高騰していた9~11世紀頃の文献によると、シチリアがパス
 タの生産拠点となる二世紀前までは、アマルフィ海岸地域が生産の中心であり、同時に製粉業も盛んだっ
 た。その粉挽き場は、パスタを製造する建物の一階にあったという。そうしたパスタづくりの作業場が、
 最初に粉挽き場の建設された時代にまでさかのぼるかどうかは不明だが、18世紀以降、ナポリ近郊のトッ
 レ・アヌンツィアータやグラニャーノがパスタ産業で名を馳せるはるか以前に、アマルフィ沿岸が乾燥パ
 スタの生産地として知られていたのは確かである。 


                   『パスタの歴史-ユニバーサルフード(世界的食品)の物語 』
                      シルヴァーノ・セルヴェンティ/フランソワ・サバン共著
                          監修=飯塚茂雄/小矢島聡  訳=清水由貴子

 

なるほどそうなのか、「第9章 中国-もうひとつのパスタの祖国」は面白そうだ・・・。ところが、朝からの
作業のため眼精疲労の限界で図書を巡る航海は途中の港に係留逃避しなければということで、急遽、付録の詩
人のヤコポ・アンドレア・ヴィットレッリが、その晩年にマッケローニを称えて詠んだ作品の一部を紹介して
いるので、この詩「ラ・マッケロネイデ」は、美食と文学のすばらしい出合いを機につくられたもので、キオ
ッジャでのジャコモ・カサノヴァも登場する。すべての登場人物は、このとりわけ美味なる食べ物の栄誉を称
えているとう「マッケローニ称賛」を読みサプペンディングにすることに。
 

 プルチネッラ、一風変わった知恵者
 その大きな鼻、背中に並んだこぶ
 口を開けば格言が飛び出し、大胆不敵にいい返す
 どこから見ても怠け者
 冬は炉辺でぬくぬくと
 たえまなく口を動かす
 蝋燭が消えるまで、糸車を回したり
 帽の羽根飾りをむしったりしながら

 いまから語るのは、かのマッケローニの
 誰も知らない始まり
 静寂の扉を開こう 錆びついた扉を
 歓びの調べを奏でるために
 霧に覆われた国を出て
 打ち沈む人々に慰めを与えよ
 ああ、ベルニ神父、貴方の竪琴
 われを目覚めさせたその甘美なる姿(……)

 何とも気楽なプルチネッラ
 無為に過ごさぬ怠け者
 ふるいにかけた小麦、清流の水
 手に取って、しばし考える
 書きとめる間もなく練りあがり
 できるかぎり薄くのばす
 続いて、ふたたび巻けば
 細いマッケローニとなる

 これは過ぎし日の手業
 かつてマッケローニを生み出していたころの
 いまや道目ハがずらりと並ぶ宴を重ねるごとに洗練される
  プーリアからもリグーリアからも
 あらゆる国から船が着き
 海岸を埋め尽くす
 二度と目にせぬ品を積んで

 鍋いっぱいの水が
 煮え立ったらそれが合図
 穴に湯をくぐらせて
 ついに葡であがり
 すかさずバターとチーズをまぶす
 はるばる取り寄せたロディジャーノを
 かのローディまで伝わらんことを順って
 試しに口に入れてみる

 ひと口食べれば、たちまち天にも帰り
 声をあげて厨房から出る
 さあさあ、このにおいをかいでみるといい
 いまさらながらに驚かされる
 ひとり、またひとりと食堂に駆けつけ
 見るなり、あんぐり口を開ける
 マッケロー二の上をフオークが飛び交い
 たちまち喧嘩が始まる(……)

 陽気な友は、まばたきもせずに
 ましてや噛むことなく、マッケローニを丸呑みする
 無駄口はいっさいたたかず
 あごはすっかりバターにまみれて
 にこやかな男がひとり
 おどけ者たちが騒ぐなか
 愛する静寂は楽しくも破られ
 にぎやかな声の波にのみこまれる(……) 

 これほどまでに心を楽しませる食べ物が
 いまだかつて存在しただろうか?
 われらがプルチネッラは夢見心地で黙りこみ
 居合わせた友は、ひとり残らず
 拍手を送った、いつまでも絶えることなく
 その味は二度と忘れがたく
 マッケローニは永遠に心に刻まれる


       デステファニス『原典版注釈付き小詩集』第七巻より「ラマッケロネイデ」、1832.ミラノ



家庭で短時間で清潔に麺・ピザ・パン等の生地ができるプレミックスの新規考案(
うるちを製粉した
と、予めアルファ化したもちを混合することにより、アルファ化度を調整したに、水分を加えて混
練し、常温で麺状又はシート状の少なくともいずれかに成形する)を見つけ掲載しておく(下表はその実施例)。



 
昨日とうって変わって、気温が上がり、近くの梅林の花が一斉に咲き綻んでいた。「言葉の幹と根は“沈黙”
である-人に聞こ
えない言葉で言ったりやったりしていることがあります。そういう「人に言わないで発して
いる言葉」が、人間のいちばん幹とな
る部分で、一番重要なところです。なにか喋っているときは、それがい
いにしろ悪いにしろ、もう余計なものがくっついているん
です。だから、それは本当じゃないと思います。ま
して、そのオマケの言葉を、誰かがいいと思ったり悪いと思ったりするような
ことは、またもっと末のことで、
それはほとんどの人には関係のないことです」(吉本隆明)という発言がこの時浮かんできた。彼のイメージ
には人間の植物的側面を本質としてとらえていたのではないかと。これは誤解なのかどうか自信かないがそう
思ったのだ。

 ← 深海底は次回のテーマで触りだけ。

コメント

冷静なオーレッドの進め

2012年03月26日 | デジタル革命渦論

 



【期待と懸念】

 

いろいろなことが起きすぎて冷静な状況判断に欠けた反省をしている。そのひとつが、有機エレクトロニクスルミネッセン
スの
技術および市場動向だ。東日本大震災の11年での市場予測が10兆円を超えると目算がそれで、液晶ディスプレイメーカ
の包囲網の中にあったとはいえ、これは法螺だった。ところが、今年1月に開催された「CES 2012」へのオーレッド(有機
レクトロニクスルミネッセンスディスプレイ)への根強い開発出品状況や、スマートフォン旋風とした有機ELパネル市場
の急
成長予測→この1~2年は倍々ゲームの勢い。米DisplaySearch社の2010年第4四半期版の有機EL市場予測では、携帯電話
機のメイン画面向け有機ELパネルの出荷数量は、2009年の2079万枚に対して、2010年は4441万枚、2011年は1億3000万枚に
達し、2011年は飛躍的な市場拡大が予測されていた。この背景として、韓国Samsung Mobile Display社(SMD)の第5.5世代
ライン「A2」(基板寸法は1300mm×1500mm)が稼働、SMD社を傘下に持つ韓国Samsung Electronics社は、2011年も積極的に
有機ELパネルを搭載したスマートフォン「Galaxyシリーズ」の製品展開など大きく影響していたからだ。これは周知なのだ
が有機ELディスプレイをアクティブマトリクス方式の点光源の集合体と見なせ、現在日本企業が注目している有機EL照明は
ディスプレイと照明は特許的には紙一重だが、コダックの積層機能分離型有機EL素子が学会発表されてから各社の有機EL事
業開発競争が始まり有機ELディスプレイの事業開発の先駆の日本企業は2000年代半ばまでに技術開発投資力を失い、有機デ
ィスプレイ事業をめざした日本企業は事実上撤退し、わずかにソニーの業務用ディスプレイ事業にかつての痕跡を残す状況
になっていからだ。そしてAMOLEDの商用出荷は、現在SMDがほぼ100%のシェアを握っている。さらに、A2工場とその後に計
画されている新工場が、今後のAMOLED生産能力拡大の大部分を占めることになる。その他の既存メーカーおよび市場参入の
可能性のメーカーは、いまのところSMDの動向を見守っている状況。AUO、LGディスプレイ、CMI、IRICOは今後2年の間に、
AMOLEDのパイロット生産ラインまたは量産ラインを建設すると予想されるが、その他の企業については、市場に参入するか
どうかを検討している段階である。液晶パネルメーカー各社は4半期連続の赤字決算となっており、アモルファスシリコン
液晶の生産能力過剰に伴い、2012年の設備投資については前年比40%減を超える落ち込みが予想されている一方、AMOLEDデ
ィスプレイの供給は非常にタイトな状態が続いており、今後も拡大余地があるため市場として有望視されている。

ところが、2011年のアクティブ・マトリクス方式の42億米ドルのうち、40億米ドルがスマートフォン向けである。有機ELパ
ネル市場の牽引役は当面スマートフォンであり、デジタル・スチル・カメラやゲーム機など中小型分野で用途を拡大し、20
12年前半にはタブレット端末向けで8型級サイズが製品化、2012年後半にはテレビ向けで55型サイズが製品化される見込み。
長期的には、特にタブレット端末や大型テレビへの浸透が注目される。テレビ市場への普及の開始は、第8.5世代量産ライン
が立ち上がる2013年以降となるが、有機ELパネルの技術的課題としては、高精細化が挙げられる。スマートフォン向けパネ
ルでは、2011年現在、低温多結晶Si TFT液晶パネルの主力が3.5型960×640画素(330ppi)であるのに対して、有機ELパネル
の場合は4.0型800×480画素(233ppi)で、精細度で、有機ELは低温多結晶Si TFT液晶より劣っている。このほかにも、有機
ELパネルには技術面でさまざまな課題や問題点がある。有機ELパネルのバックプレーンは現在のところ低温多結晶Si TFT基
板が採用されているが、酸化物半導体の採用が検討されている。技術的課題である蒸着方式に関しては、さまざまな方法の
開発が進められている。フレキシブル有機ELパネルの開発動向も注目ポイントである。テレビ用では、電流駆動、消費電力、
寿命、白色有機ELなど多くの技術的課題が残件する。

※有機ELについては、サムスンモバイルディスプレイ(SMD)がG5.5のアクティブマトリクス型有機EL(AMOLED)ディスプ
レイ生産工場を立ち上げたことで、本格的な市場成長がようやく現実のものになりつつある。SMDは2010年12月にA2工場へ
の製造装置搬入を開始しており、2012年第1四半期末までに月産最大8万枚の生産体制を確立する見込み。この動きに牽引さ
れ、2012年のAMOLEDの生産能力は前年比2.9倍の260万m2に拡大、2013年にはさらに倍増するとディスプレイサーチは予測し
ている。

また、Apple社は2012年3月16日、第3世代となる新しいiPadを日本市場向けに発売した。現行モデルに対してさまざまな改
良が加えられているが、なかでも最も目立つ強化ポイントとしてApple社がその販売キャンペーンの中心に据えているのが、
画素数2048×1536、精細度264ppiの超高精細「Retina」ディスプレイである。このディスプレイは「iPad 2」に搭載されて
いるディスプレイの4倍の画素数を持っている。 Apple社は新しいiPadの特長をまとめたページでこの新しいディスプレイ
について詳しく説明している。「画期的なディスプレイのための、画期的なテクノロジー」というコーナーでは興味深い映
像とともに、「膨大な数のピクセル(画素)と膨大な数の信号が同じ面にあると、信号が交差し、画質が低下してしまう。
そこで、Appleのエンジニアはピクセルを別の面に引き上げて、信号と分離させ、新しいiPadがすべてのものを完全な鮮や
かさで映し出せるようにしました」と説明している。この説明でApple社が指しているのは「SHA(Super High Aperture、
スーパーHA)」という技術。SHAとは、厚さ約3μmの感光性アクリル樹脂層を塗布して平坦化し、ITO画素電極と信号線との
間に垂直方向の間隔を空けることによって、開口率を高める手法である。SHA技術では、不要な静電結合を削減しクロスト
ークや画質への影響を引き起こすことなく、画素電極をゲート線やデータ線の方へ広げることができる。このため、開口率
を高めることが可能になる。SHA技術は今から何年も前にシャープとJSRが他に先駆けて開発した技術である。プロセスが複
雑になること、コストが高くなること、また歩留まりの問題などから、当初は採用があまり進まなかった。しかし、モバイ
ル機器向けで超高精細ディスプレイにおける高透過率と低消費電力の重要性が高まったことから、SHA技術は現在、高品質
液晶ディスプレイ製造の基幹技術となっている。既に液晶ディスプレイの25%以上がSHA技術を採用しており、今後もます
ます拡大すると見られており、まだまだ液晶ディスプレイはしぶとく残っていくものと思われている。

自国市場でのガラパゴス化と例えられる日本の家電メーカを尻目に韓国勢の行動を看るとき、かって米国をキャッチ・アッ
プした日本が思い浮かぶ。その成功には米国の油断と日本の強かさがあった。ここで「大道無門」ということを考えてみた。
つまり、恣意的自由、市場主義、自由放任を偏重する余り大切なことを忘れていた。高度な分業社会を実現した先進諸国で
「営利企業」が自助のみで運営できないこと、そのため共助にあたっての目標設定(→制度設計)が大切であることの
確認と、政府の市場調整機構の帰還制御の品質が問われている。「奢れるもの久しからず」と。このまま新興国の攻勢の

に屈することは「文科・通産官僚機構」などに投じられてきた血税は無駄に潰える。競合とはそんなものだと開き直るこ

はたやすいが、それでは勤労納税国民は立つ瀬がない。一企業が社運を賭け膨大な開発投資を行うとき、政府からの支援や
市場から長期に渡る資金調達がなければ難しいし、同じような家電メーカが同じようなリスキーな開発を閉鎖的に継続
との愚かさは避けなければならない
。そこで、選択と集中の調整を政府などの公営機関が担うのことに躊躇することは
ない
のだ。



これは産業の育成政策的側面となるが、それでは、科学技術工学的側面で問題はなかったのだろうか。


上の図は耐久性(寿命)ないしは劣化の要因モデル図だが、いま「焼き付き」劣化について考えてみる。連続的に発光した
素子と間欠的に発光した素子とでは劣化の程度が異なり、例えばディスプレイ用途においてかなりの時間を静止画の表示に
使用した場合、表示した静止画に応じた特定個所の素子だけが劣化による輝度低下を生じ、別の画像を表示した際にその静
止画が輝度の低い、すなわち暗い部分として視認されてしまうという、いわゆる「焼き付き」の問題が発生する。例えば、
256階調表示する表示装置の場合、約0.4%の輝度の低下は1階調のずれとなって現れることとなり、これは情報化の
進展にともなう高精細ディスプレイへの要求を満たすにあたって深刻な問題だ。輝度の初期輝度に対する半減寿命を指標と
して用いているが、作製した有機エレクトロルミネッセンス素子を連続発光させた場合、輝度低下する速度は一定ではなく
特に連続発光の初期の輝度低下が大きい。こうした素子を表示装置もしくは照明装置に用いた場合、使用開始直後に急激に
表示品質や照明能力が劣化し、その後は比較的小さな速度で徐々に劣化が進む。「焼き付き」の問題に関していえば、この
現象は表示装置の使用開始直後に表示した画像ほど「焼き付き」を起こしやすいという。使用を開始した際に静止画を表示
し続けた場合や静止画像中心のディスプレイ用途において使用した場合、使用を開始してすぐに「焼き付き」が生じ使用者
はそれ以降ずっと焼き付いた表示を目にする(尚、これは液晶パネルの初期の白ピン多発という画素欠陥と類似している)。



この対策として、作製した素子をあらかじめある程度まで疲労させておくという方法があるが輝度低下速度が安定して小さ
い値をとるようになるまでエージング処理を施すという方法だが、これらの方法は、輝度低下の速度が大きい作製直後の時
間領域をエージング処理という形で製造工程に組み込み無駄になる。これに対して耐久性の優れた燐光、蛍光材料の研究開
発でのアプローチが日本の材料メーカで盛んに行われているが、このことに気づき韓国のディスプレイメーカも力を入れて
きている。ここではコニカミノルタホールディングスの燐光剤の新規考案(下図)の比較例の4倍もの耐久性(長寿命性)
を実現した実施例の一部を紹介する。また、その下部の下図に劣化原因となる水分(水蒸気)の吸湿除去剤の最適配置に関
する東芝
テックの新規考案を紹介する。
 



【符号の説明】1 第1基板 2 有機EL素子 3 第2基板 4 乾燥剤 5 接着剤 6 凹部 6a 底部 6b 側壁
部 100~103 有機EL装置

そこで、有機機エレクトロニクスルミネッセンスをはじめとした有機ダイオードや有機薄膜太陽電池などの有機エレクトロ
ニクスの基礎的
な物性や特性解明の重要性が再確認されてきたとわたし(たち)は考えている。これらへのアプローチの1
つとして、無機半導体製造的技法の漸近、徹底したクリーンアップ(わたしの経験から、大見忠弘東北大名誉教授らの活動
をあげることができる)。もう一つは有機エレクトロニクス全般に渡るオープンな基礎研究の国内外ネットワーク構築(→
現行の産総研や先端科学技術研や各種学会の横串機能強化)などがあげられる。わずか20nmのゴミの混入は致命傷となり数
nmのヘテロ界面の現象と制御の解明はこれからが本番だと言える。その意味で今日のブログテーマは「微塵と社会の超大道
無門論」?!がテーマとなった。

 



 

 

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鮎魚醤とマイスイートロード

2012年03月24日 | 開発企画





【鮎魚醤の話題】

これは朝のテレビ番組の知っとこ!(TBS)の話。調味料のベスト7を特集していたのでなんとなしにみていると、
大分県日田市の合名会社まるはらが製造販売する「鮎魚醤」が紹介されていた。たしかベスト6ぐらいだったか。
大分県は一村一品運動の伝統があり、このほかにも「かぼすこ」(刺身醤油)もベスト3に選ばれている(どのよ
う選んでいるのか知らないが)。地域で有名なこの味料は、パスタか劇的においしくなる調味料という。「ナンプ
ラー」や「しょっつる」か有名ですかこの「鮎魚醤」は、世界で初めて淡水魚の魚醤。魚醤特有の独特の臭みか無いの
か一番の特徴。原材料は日田特産の大振りの鮎。骨や内蔵も丸ごと細かくした鮎を塩と一緒にタンクこ入れて3ヶ
月以上かけて熟成・醗酵するが、徹底して温度管理で臭みを和らけ旨味成分であるアミノ酸を多く生み出すという。
地元のイタリアンレストランで使われたりしているというから、アンチョビとは違うのだろうと、注文前にネット
で下調べすることに。

  原次郎左衛門の味噌・醤油蔵

この企業の知財の要件は(1)淡水魚を主原料とし、臭みを低減させた(2)臭み成分である有機酸を本質的に含
まない(3)臭み成分であるプロピオン酸、酪酸、イソ吉草酸を本質的に含まない(4)全窒素量に対するアンモ
ニア態窒素量の割合が0.12以下である(5)全窒素量が少なくとも1.5g/100ミリリットル以上である(6)淡水魚
が鮎であることを特徴とする(8)淡水魚をすり潰して塩を加え、塩分濃度の偏りがないように均一に攪拌した後
必要に応じてタンパク質分解酵素を添加するなど以8項目を特徴とする魚醤油の製造方法だ。主な原料は淡水魚を
用いる。淡水魚としては、鮎の他、鯉、ドジョウ、ウナギ、ブラックバス、鮒、イワナ、ヤマメ、或いはこれらを
混ぜ合わせたもので、中でも、鮎が好ましく香り高く原料とすることで芳香豊かな魚醤油が得られるという。

 

魚醤油独特の香気や旨味成分は損なわずに、生臭さや発酵臭などの不快な臭いを低減でき、生産コストを抑えるこ
とができる魚醤油の製造法で、淡水魚はすり潰して塩を加え、すり潰すことで、魚肉の接触面積が大きくなり、分
解反応が早くなる。また、すり潰すことで、魚肉と塩が良く混じり、臭みの原因である嫌気発酵を防止。塩を添加
した後は、塩分濃度に偏りが生じないように均一に攪拌する。塩分濃度に偏りがあると、塩分濃度の低い部分に腐
敗菌が増殖し、異味異臭の原因となり、最悪の場合に
魚醤油自体が腐敗する。必要に応じてタンパク質分解酵素

を添加する。タンパク質分解酵素を添加することで、魚肉の分解反応を円滑に進行させることができる。これによ
り、歩留まりが向上し、品質の安定化が図れる。淡水魚を主原料とすることによって、全窒素量に対するアンモニ
ア態窒素量の割合が小さくなり魚醤油の臭みは低減する。アンモニア態窒素量の割合が0.12を越えると、官能的に
臭く、癖が感じられるという。まず、を水洗いして表面に付着したぬめり(粘着成分)を除去→頭・胴・内臓を
含む魚体すべてをミンチ状にすり潰す→魚肉ミンチ85重量部に対し、塩15重量部を加え、塩分濃度に偏りがないよ
うに良く攪拌→魚肉ミンチをパッキン付きのガラスポットに移し、室温~60℃の恒温槽内で、分解反応が終了する
までの期間、時々攪拌しながら分解反応→粗めのガーゼ状の布を用い一昼夜かけて濾過→濾紙を用いて油分を濾過
→火入れ条件は85℃、15分間(85℃に達してからの経過時間)火入れする→再び濾紙を用いて濾過→魚醤油をえる
(原料約1kgに対し、約500~700g)。



とこで、びわ湖もふな寿司づくりで有名なところ。鮎のフィレ(「塩漬けスイートフィッシュフィレ」)や魚醤づ
くりを郷土(まち)興しにしないかと思案したこともあって、この製法が出願されて約7年経過していることもあ
先を越されているが、淡水魚を無駄なく利用することを考えると、すでに市販されているかもしれないがこのアイ
アは面白い。トマト、オリーブオイル、ニンニク、鮎の塩漬けフィレ(ふな寿司も利用可能だろう)および鮎魚
醤の
パスタ料理は美味そうだ。パスタも、お米と小麦の混合製粉でつくれば地産地消となる。

【五月連休はことしも小布施】

そういえば、長野県飯田市のおでんによく合う地調味料「ねぎだれ」もベスト7に入っていたので、五月連休は昨年
と同じ長野の小布施町という彼女のリクエストがあったばかりで(昨年この顛末はブログ「北斎から千波へ」で掲
載)、宿泊はジョン・レノンと小野ヨーコ家族が逗留した軽井沢は「万平ホテル」を予約したというので是非、立
ち寄ってみたい。そういえばジョン・レノンが亡くなって何年になるのかな? 1980年12月8日だから22年になる
のか。それでは、ジョージ・ハリスンは2001年11月29日だから11年となるのかと、時のたつのははやいものだと感
慨にふける。

 I'm shouting all about love
While they treated you like a dog
When you were the one who had made it
so clear
All those years ago.

I'm talking all about how to give
They don't act with much honesty
But you point the way to the truth when you say
All you need is love.

Living with good and bad
I always look up to you
Now we're left cold and sad
By someone the devil's best friend
Someone who offended all.

We're living in a bad dream
They've forgotten all about mankind
And you were the one they backed up to

the wall
All those years ago
You were the one who Imagined it all
All those years ago.

My sweet lord
Hm, my lord
Hm, my lord

I really want to see you
Really want to be with you
Really want to see you lord
But it takes so long, my lord

My sweet lord
Hm, my lord
Hm, my lord

I really want to know you
Really want to go with you
Really want to show you lord
That it won't take long, my lord (hallelujah)

My sweet lord (hallelujah)
Hm, my lord (hallelujah)
My sweet lord (hallelujah)

I really want to see you
Really want to see you
Really want to see you, lord
Really want to see you, lord
But it takes so long, my lord (hallelujah)

主よ あなたにお会いしたい
あなたと共にいたい
なんとしてもあなたに会いたい
それはとても時間がかかることですが

主よ あなたのことを知りたい
あなたと共に歩みたい
それには早く実現できることを
お見せしたい

   While My Guitar Gently Weeps- Beatles

    If I Needed Someone (2009 Stereo Remaster)


File:Liverpool Skyline with HMS Ark Royal.jpg

ビートルズ時代のジョージの作品は、メロディーラインにシンコペーション(syncopation、切分法)を多用した
曲が多く、「タックスマン」「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」「嘘つき女」「恋をするなら」などがあり、
インド楽器の導入なども特徴だ。しかし、当時ビートルズでの評価は低く1作のアルバムにつき2曲しか発表でき
ず、この確執は「ゲット・バック・セッション」で顕在化し、ドキュメンタリー映画「レット・イット・ビー」の
中で、ギターソロをめぐってポールと口論するシーンがカメラに収められ、この映画は東京で昔の彼女と一緒に鑑
賞したが、彼らのグループ解散の1つの要因となっているが、関係ないといえば関係ないのだが、このとき彼女と
別れたこともあり、その当時の記憶として強く残ることとなる。思えば、
ジョンとポールに隠れて目立たなかった
ジョージだが、天才に遅咲きはないといわれ中、天才的でないにしろ彼は違
っていた。二人の天才により彼の才能
の開花にそう時間はかからなかったのだと。敬虔なクリスチャンだったのかど
うかはわからないが彼の楽曲はイン
グランドの賛美歌や民謡のように私のこころに響く。

 

  

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メカとバイオのことはじめ

2012年03月23日 | 知財安全保障

 

 

【切り餅騒動に新局面】

餅をきれいに焼くために表面に切り込みを入れるアイデアの特許を巡って、業界2位の「越後製菓」が、業界
トップの「佐藤食品工業」に販売の停止などを求めた裁判で、知的財産高等裁判所は、佐藤食品工業に対し、
商品の製造販売の停止と8億円余りの賠償を命じた。越後製菓の商品は餅の側面だけに切り込みが入っている
のに対し、佐藤食品工業の商品には上下の面にも入っていて、それぞれ特許として認められていたが、裁判で
先出願した越後製菓の特許権を侵害しているかどうかが争われていた。1審は、それぞれの特許は別だとして
訴えを退け、2審の知的財産高等裁判所は、去年9月「側面に切り込みが入っていれば越後製菓の特許技術の
範囲だ」として、特許権の侵害と判断、その後、和解調整していたが不調に終わる。22日の判決で、知的財
産高等裁判所は、佐藤食品工業に対し、商品の製造販売の停止を命じたほか「切り込みによって餅がうまく焼
けることが売り上げの増加につながっている」として8億円余りの賠償を命じた。これにより佐藤食品工業は、
執行停止を申し立てて認められなければ商品の製造販売はできなくなくなる。今後、国内的にもそして隣国中
国の無頼行為の不作為問題をはじめとした、世界での知財権取得抗争は新たなる段階の象徴的な事件だ。

【バイオ燃料 ボツリオコッカス・ブラウニーのチカラ?!】

バイオ燃料ブーム。中でも微細藻類は生産性が高く、かつユニークな脂質生産をする種が多い。生息域が水中
で陸上の食用作物と生産の場が競合しない点からも次世代バイオ燃料資源として期待が集まっていが、微細藻
類は、脂肪酸系の脂質を蓄積するものが多いが炭化水素も蓄積する。その1つが淡水性トレボウクシア藻の一
種ボツリオコッカス・ブラウニー(下図)。単細胞性だが、個々の細胞を細胞問マトリクスでつなぎ止めて群
体を形成する。この藻の炭化水素含量は乾燥重量の数18%にも及び、細胞間マトリクス部に蓄積するため、顕
微鏡観察時にカバーガラスで圧迫すると、染み出す様子が観察されるという。1度分泌された炭化水素が細胞
内に再吸収されて栄養源等へ代謝されることはない。

  

 

この藻は生産する炭化水素のタイプによりA、B、Lの3品種に分けられる。A品種は奇数個の炭素鎖からな
る直鋼状のアルカジエンおよびアルカトリエンを生産し、L品種はリコパジエンというテトラテルペンを生産
する。また、B品種は、ボツリオコッセン(BC)類(下図)という本種に特異的なトリテルペンと、メチル化され
スクアレン(SQ)類を生産する。B品種は炭化水素含量が平均的に高いことや、テルペン類が軽質化により高
オクタン価の燃料に変換可能なことから帆バイオ燃料源として有望と考えられ、すでに石油ショック後の1980
年代から世界各地で本藻の大量培養による炭化水素生産に関する研究が行われてきたが、増殖速度が非常に遅
い。岡田茂東京大学准教授らはこの藻の炭化水素生産に、トリテルペン炭化水素生合成酵素遺伝子の同定を試
み新たな知見をえている。

※トリテルペン triterpenes:トリテルペンは、ほとんどの植物に存在し、天然には80種以上のトリテルペン
骨格の存在が分析されています。トリテルペンは高麗人参など人参類、きのこ類の含有成分として知られてい
たが、トリテルペン合成酵素の遺伝子構造が解析されるとともに、抗がんなど新薬の可能性が期待されている
物質。トリテルペンの基本骨格を形成するのはスクワレンC30H50(スクワレンは鮫など動物ばかりでなく植物
にも広く存在)。スクアレンは2経路の変換をしますが、一つはトリテルペン、もう一つはラノステロールLan-
osterolを経てコレステロールC27H46O(386.66)へと変化する経路。トリテルペン、コレステロールはスクアレ
ンから二つの酵素(Squalene epoxidase、Squalene oxidocyclase)で合成される。スクワレンからトリテルペ
ンやステロイド類のコレステロールを生成するメカニズムは、スタンフォード大学のWilliam Summer Johnson
教授(1913-1995:ステロイド類の合成作用解明に多大な貢献があった)らによって、1970年ごろには解明さ
れた(Model Studies of Squalene Cyclization)。青紫蘇などに含有するオレアノール酸 oleanolic acidや
ウルソール酸 ursolic acidの分子構造もトリテルペン。



※参考




この藻が生産するBC類も、マイナー成分であるメチルSQ類も、ともに細胞内で炭素数30の化合物で、順次S-ア
デノシルメチオニン由来のメチル基が導入されて炭素数34程度までの様々な同族体に変換する。両者の構造の
違いは、2つのファルネシル基の結合様式だけで、BCはスクアレン合成酵素qualene synthase=SS)と非常に
よく似た酵素により生成するものと考えられてきた。SSは真核生物に広く分布する酵素で、2段階の反応を行
い、1段階目の反応では2分子のファルネシルニリン酸(FPP)が縮合した中間体であるプレスクアレンニリン酸
(PSPP)を生成し、2段階目の反応でリン酸基の離脱、シクロプロパン環の開裂、炭素一炭素結合の再構築、NA
DPHによる還元が起き、SQが生成すると考えられている。SSは生物種間を超えてよく保存されているアミノ酸残
基からなる5つのドメインI~Vを有し、ドメインⅢおよびIVはSQ合成反応の1段階目に、ドメインVが2段
階目の反応に重要であることが示唆されていた。2段階目の反応におけるシクロプロパン環の間裂様式のみが
SSによる反応と異なればBCは形成し得る。そこで筆者らは、BCの合成酵素はSSにおけるドメインVのみが異な
る酵素であるとの仮説に基づき探索を開始した。事実、藻体ホモジネートにおけるBC合成活性は、SSの特異的
阻害剤であるスクアレスタチンにより阻害された几これはBCの生成がPSPPを経ることを意味しているというこ
とになるが、これはややこしい説明となる。

ボツリオコッカス・ブラウニーは他の生物には例を見ないシステムでBCおよびSQ分子を作ることが明らかにな
ったことにより、最初に同定されたBSSにより作られるSQ分子が、ステロールの前駆体として一次代謝に使われ
る一方、SSL-1とSSL-2の組合せにより作られるSQが、メチルスクアレン類など二次代謝産物としてのSQ誘導体
へと変換されるが詳細はいまだ不明の中にある。また、トリテルペン生合成に直接関与する酵素の遺伝子が同
定されたことで、この藻による炭化水素生産へ遺伝子工学的手法を導入する糸口が得られている。

※「Regulation of Squalene Synthase, a Key Enzyme of Sterol Biosynthesis, in Tobacco

【未来の車いす】 

 

全方向に移動できる4輪の未来型乗り物(1人用)を京都大大学院工学研究科の小森雅晴准教授が開発、22日
発表。電動車椅子などへの応用が期待され、直径約40センチの車輪の周りに、車輪の回転に対して垂直方向
に回転するゴム製ローラー(直径約6センチ)を32個取り付けた。ローラーだけ回転させれば真横に、両方
なら斜め方向に動く仕組みだ。重量がどの程度か写真だけではわからないが、軽量化・コンパクト化や安全性
設計の改良が進めば世界標準(オプション別)に一歩近づくことになり、一大事業がこの2、3年で実現でき
そうだ。
 
【符号の説明】10,10a,10b 移動搬送機構 12 ケーシング 14a,14b モータ 16a 第1の回転軸 16b 第2の回転軸
 18a,18b 入力かさ歯車(第1及び第2の入力部材) 20 ホイール部材 20a 外周 20s ホイール回転中心軸 22 第1
の結合部材 24 第2の結合部材 26 第3の結合部材(回転支持部材) 30,30a,30k,30t,30x,30y 副車輪 31 回
転軸 31x 副車輪回転中心軸 32 プーリ(回転伝達部材) 34,34a,34c,34s,34t 副車輪 36 副車輪 38 ローラ(
回転伝達部材) 42 出力かさ歯車(出力部材) 43 出力かさ歯車回転軸(回転伝達部材) 44 第1の中間歯車(回転伝達
部材) 46 第2の中間歯車(回転伝達部材) 47 中間回転軸(回転伝達部材) 48,48s プーリ(回転伝達部材) 49 伝動
ベルト(回転伝達部材) 49a~49e,49s,49t ベルト(回転伝達部材) 50,50a~50e,50s,50x~50z 第1の入力部
材 51,51a~51e,51s,51x~51z 係合部(第1の係合部) 52,52a~52e,52s,52x~52z 第2の入力部材 53,
53a~53e,53s,53x~53z 係合部(第2の係合部) 54,54a~54e,54s,54x~54z 出力部材 55,55a,55c,
55d 係合部(第3の係合部) 60,60a,60b 移動搬送装置 62 本体 64 底面 68 ボール車輪 70 主車輪71 差動機
構 71a 入力かさ歯車 71b 出力かさ歯車 72 副車輪 73 プーリ(回転伝達部材) 74 副車輪 75 副車輪 76,76a,
76b プーリ(回転伝達部材) 77 プーリ(回転伝達部材) 78,79 丸ベルト(回転伝達部材) 80 主車輪 90 外歯太陽歯
車(第1の入力部材) 92 遊星歯車(出力部材) 93 キャリヤ 94 内歯車(第2の入力部材)

今日は「メカとバイオのことはじめ」と題してブログした。言い換えれば「高齢社会と持続可能な燃料のことはじ」と言い換えられ
る。この2つの事業化は世界に貢献できるものだけに、冒頭の「切り餅特許抗争」のように新規考案をめぐる競合も激しくなる
ものと考えられる。つまりは「世界貢献と野心のことはじめ」とも言い換えられるテーマでもある。改めて時に触れ考えていく。

 

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チンで即席塩ラーメン

2012年03月21日 | 省エネ実践記



 

【イタリア版食いしん坊万歳:米、ポテトとムール貝のティエッラ】 

  Tiel la di riso, patate e cozze

具材:ムール貝500g、米400g、ジャガイモ600g、赤く果汁分の多いトマト600g、タマネギ80g、ニンニク
3片、パセリ、オリーブ油60cc、塩、コショウ、ペコリーノチーズ

作り方:ムール貝をよく洗い,ナイフで開き,そのうちのいくつかは別に取っておく。残りの貝は,上の殼を
取りながら殼にくっついている実をぜんぶ取り出し細かく刻む。そしてみじん切りにしたニンニク,同じくみ
じん切りにしたパセリ,たっぷりの塩,コショウと混ぜる。ジャガイモの皮をむき,あまり薄くなく切る。同
様にタマネギもあまり薄くなく切る。 トマトを薄切りにして,細かく刻む。ここでティエッラ(ナポリ語で
浅鍋の意味がある)かオーブン皿に油を塗り,タマネギの薄切りを散く。その上に半ゆでにして水気を切った
米を1段のせ,さらに細かく切ったムール貝適量とニンニク,パセリ,トマト,ジャガイモをのせ,ペコリー
ノチーズをひとふり散らす。同じ手順を繰り返し,最上段を残りの米で覆う。油をたっぷりふりかけ,ぬるま
湯もひたひたのところまで注ぐ。オーブンに入れ,水分がなくなったらできあがりで,先の、別に取っておい
た貝を殼つきのまま、上にのせて出す。

    zuppa di cozze allo zaffera

【電子レンジでエコと健康】 

W(ダブル)ジッパーの6つの特長 (1)パチパチと「閉まる」がわかってしっかり密封 (2)外側からは開きやすいのに内側からは開きにくい (3)あけ口に高低差がついて開きやすい (4)つまみやすいすべり止め (5)真ん中のピンクのラインに沿って閉めるとスムーズ (6)機能の違う2本のジッパーでしっかり密封

即席ラーメンも美味しいですよと言う、特にサッポロ塩ラーメンが良いのだと彼女がいうのでどうやって調理
をするのかと聞くと、ガスコンロで堅めに茹でたあとみじん切りのネギを入れるだけというのだが、それはエ
ネルギーロスが大きいけれどと釘をさしながら、あっさりとして美味しいねと賛同する。そして、オリジナル
調理法を伝授する。まず、具材は下ごしらえして、ジップロックやバッグに入れ電子レンジで加熱処理してお
くのだが、殺菌処理に加熱温度(腸菌なら60℃、ブドウ球菌なら70℃、有芽胞菌なら90℃以上の温度が必要
に注しておくことだよ。つぎに、即席ラーメンの袋から乾麺を調理ばさみで取り出し半分に切断し、保温ポッ
トのお湯を乾麺に上面ギリギリに浸し、蓋を容器(圧力抜き穴付)に入れ5百キロワットなら3分程度加熱す
る。その間、スープの素を保温ポットのお湯で溶かし、スープをディーバック用袋に入れ濾過し、透き通った
スープに処理(お好みで)、電子レンジの麺を取り出し蒸らしておき、ラーメン鉢に麺とスープを入れ、下ご
しらえの具材と海苔やごまなどをトッピングし、鉢に上蓋をし3分程度さらに電子レンジで加熱し、取り出し
このみの調味料を加えた上、食酢を必ず注ぐこと。アミノカルボニル反応(メイラード反応)で切れ味とうま
味が増す上、血圧降下、疲労回復やカルシウム摂取などの健康にも良いのだと講釈をしばらく垂れる。彼女は
というと、真剣には聞いていない風だったが、二人の結論は「たがか即席ラーメン、されど旨い即席ラーメン」
ということで一致する。

ところで、エコ実践として電子レンジを研究してきたが、調理方法を工夫することでかなりのことができるこ
とがわかってきた(直火を使わないので、加熱ムラに注意し工夫しておけば短時間で均一に加熱処理できる)。
それと同時に健康的側面、低脂肪、糖分・塩分の削減、高齢者・幼児用の軟食、彩り、ビタミン、酵素の保持、
殺菌、食欲増進に有効に利用できる実例が数多く蓄積されてきている。これを考慮して、もう少しハード機能
面で言えば、ムラの発生を防止や調理の最適化のためにサーモメータで画像表示できるような機能や排気機能
を付加できればもっと便利に、快適なツールになるだろう。具体的に設計に関与することはないが時間があれ
ば改善提案をこのブログでも継続してやっていきたいと考えている。


【即席ラーメンと“ハングリー”と“正義論”をかっ込むのも悪くない】

  

マイケル・サンデル教授の「格差」討論と向井理主演の「ハングリー」(最終回)を録画していたのでそれを
改めて鑑賞。後者はジョン・ローウズの正義論を踏まえ現在的な「格差」の問題を公準的な価値観を追求する
という意味において有意義で、わたしなら、各所属国家社会で統計学的な所得の平均値と分散値と所得級数パ
レート展開(あるいはジニ係数)の時系列変動を求めその値を勤労国民がどこに定めるのかを毎年決めていく
ことでこの種の正義は貫けると考えている。テレビには竹中平蔵が参加していて、所得の再配分の究極は(消
費税ではなくて)所得税にあると発言していたことが印象的だった。







ハングリーは一度も外すことなく(あるいは録画で)観てきたが秀作だ。ジョブズの言葉ではないがそこには
Stay hungryがあった。元気がもらえ、第9話で向井理が扮する山手英介が仲間と別れフランス留学を決め
大声を出してひとり泣くシーンでは一緒に泣いた(そういう体験はだれしもあると思うが、その体験を思い出
し感情移入)。そしてなによりもハイセンスなプロディースを楽しむことができたことに感謝している。 
もっとも、視聴率が15%前後ということで、ネガティブな情報が流れたりしているが、余り難しく考えずに楽
しめた、正直。

 

 

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へーリオスの究極美Ⅱ

2012年03月20日 | デジタル革命渦論

 



【水素社会を引き寄せる】

太陽エネルギーを光触媒を使い水素に変換する技術がここにきて再び話題になっている。1つは
光触媒、あの二酸化チタンの酸化金属系半導体を陰極(光電変換層)を電解液(炭酸塩水など)
に浸漬しホロン(光子)を吸収させ発生電荷を陽極に流し循環させることで、陰極側で酸素を陽
極側では水素を電解発生させる方法を改良したもので産業技術総合研究所が研究開発したものだ。
下図に酸化チタンなどn型半導体を光電極として用いた水分解による水素製造の原理を示している。
光電極は対極(陽極)をつなげ、その間に太陽電池のような補助電源を入れて用いる。この補助
電源の作用で対極(陽極)に電荷を送り込み、対極(陽極)で水を還元(電気分解)すれば水素
が生成する。一方、光電極側では水を酸化して酸素を発生させるのだが、この時、低電圧で水を
電解できるので、太陽電池だけで水を電解して水素を製造するより、光電極の性能の向上で低コ
スト化が可能になるのだ。500 nmまでの波長の光、または600 nmまでの波長の光をすべてこの反
応に利用し、補助電源の電圧をゼロに近づければ、太陽エネルギー変換効率の理論的な限界値は
それぞれ8%または15%に達し、太陽電池と水電解を単純に組み合わせたシステムと同等の効率を、
単純な光電極とより、少ない太陽電池で実現できるようになるというのだ。

 


産総研の研究開発はこの電気分解に用いる光電極に新規性がある。上の写真のように三種類の半
導体を積層した構造の酸化物光電極を作製し、高濃度の炭酸塩電解液を用いて水分解による水素
製造を行っている(今回作製した積層光電極の写真と電子顕微鏡写真を示す)。この光電極は導
電性ガラスを基板として、1層目に酸化タングステン(WO3)、2層目に酸化スズ(SnO2)、3層目
にバナジン酸ビスマス(BiVO4)となるように積層してある。それぞれの層に対応した金属イオン
を含む溶液を塗布し多孔質の薄膜を成膜する。下図の三種類の半導体を積層した光電極を用いて
高濃度の炭酸塩電解液中で水分解反応を進行させると、太陽エネルギー変換効率は0.85%、この
光電極を二枚重ねて光閉じ込め構造では、変換効率は1.35%に向上。これは貴金属を添加してい
ない酸化物光電極を用いた場合の効率として、過去の最高データを2倍上回る世界最高値だ。こ
の積層酸化物光電極を用いたシステムにより水が分解され、水素の泡が対極から、酸素の泡が光
電極から生成される。今後は(1)吸収変換波長幅を広くする(2)エネルギーギャップを大き
くする(3)電荷分離効率の向上(4)電解液の炭酸塩の水分解触媒機構の解明の4つの研究開
発を継続させていくという。




そこで、光電極として、低コストな補助触媒等の複合機能をもつ酸化金属系半導体意外にも、従
来からの貴金属や酸化チタン系の光電極やシリコン系、化合物系や色素増感型などの開発も併行
して開発提案されているのでそこのところも注視する必要もあるが、正直、このような電解方法
に実用性があるのか疑問符がつく。例えば、工業的には効率以外にも大面積化とか緻密化がいる
だろしい、燃料電池の開発でもおなじみの隔膜の構造材質やサイズ設計などの課題が山積し
てい
るだろうし、システムの簡素化もコストと密接に絡んでいるはずだ。コンパクトに大面積化する
には、可撓性つまりプラスティク体が求められる。例えば背の高いシリンダーが林立しているイ
ージだ。


もうひとつは、アメリカ合衆国 ブルックヘブン国立研究所と産総研が共同で、常温常圧の水中
で水素ガスを二酸化炭素(CO2)と反応させてギ酸を生成させ、そのギ酸を分解して固体高分子形
燃料電池などに適した一酸化炭素を含まない高圧水素が供給できる高効率二酸化炭素/ギ酸の相
互変換触媒を開発したが、この技術は触媒と水素分子を活性化する新たな配位子の設計指針を見
出し、二酸化炭素とギ酸の相互変換反応のエネルギー効率を大幅に向上できる将来の二酸化炭素
を利用した大規模な水素貯蔵システムの開発が期待できるというからこれは本当にマジックだと
感心。へぇ~そんなことができてまうんだと。

それにしてもギ酸(蟻酸)とは面白い。最も簡単なカルボン酸で、工業的に大量に製造されてい
て、主な利用法には、家畜用飼料(サイレージ)の防腐剤や抗菌剤など。日本では90%未満の水
溶液は毒物および劇物取締法による劇物に該当しない。また、78%未満は消防法による危険物に
も該当しないという。またギ酸の分解は、下記化学式に表されるように2つが競合する分解経路
を持つている。

  HCO2H → H2 + CO2   (1) 脱炭酸反応
  HCO2H → H2O + CO   (2) 脱水反応




水素社会の実現?!まだ半信半疑だが、もしかすると目の黒いうちにそれが見られそうだ。「へ
ーリオスの究極美」それはデジタル革命で贈与経済社会を実現することが目標だ。そう再確認し
た瞬間、熱いもを感じた。

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贈与経済とデフレーション

2012年03月18日 | デジタル革命渦論

 





【国家会計の現在化と贈与経済】

これも朝の話。彼女が吉本さんのことが新聞に書かれているよと言うので、どんなようにと問い返すと、文面
を読んで聞かせてくれる。あまりにもすんなりと書かれている内容が入ってくるので、もしかして、中沢新一か
芹沢俊介ではないかと思い、作業の手をとめ新聞を読んでいるとこに行き確認すると案の定、ピンポン~~。
 

   経済の世界でおこっていることと、ことぱの世界でおこっていることの間には、密接
   な関連がある。そのため資本主義の本質を研究することで、ことぱだ
けではなく技術
   や大衆文化のよ
うな、じつに広大な領域にまたがる、さままざまな表現の本質を、
   く理解する鍵が手に入るはず
である。
   吉本さんはそうやって、あらゆる形態の「価値一般」を串刺しにできる思考を、生み
   出そう
と努力した。そこからじつにユニークな[経済学」が成長した。この経済学も
   っとも威力を発揮したのは、現代資本主義のウェイトが「生産」から「消費」へ転換
   しだした時期であった。そのとき吉本さんは、同時代の世界中のどんな思想家をも凌
   駕する、斬新で大胆な思考を展開してみせた。『ハイ・イメージ論』の連作に結晶す
   る、驚くべき仕事かそれである。
   農業の問題も、吉本さんにとっての大きなテーマだった、農業では貨幣が介在しない
   ところで、自然の循環をもとにした生活がおこなわれている。そのために農業地帯は
   おしなぺて貧困で、農業人口もどんどん減少している。しかし人間は農業が生み出す
   食料がなければ生きて行けない。この矛盾をどうするか。

   交換経済ではなく、贈与経済だけがその矛盾を乗り越える可能性を持つ、と吉本さん  
   は考えた。農業者から食料を得るために、都市生活者は等価交換によらないで積極的
   に自分の富をあげてしまう、贈与のやり方を採用する必要がある。そうなると経済世
   界は、根底から変化していくことになるだろう。未来の経済学は、このような新しい
   贈与論を組み込んだものにならなければならない(このあたりの議論は『マルクスー
   読みかえの方法』などに出てくる)。
   『吉本隆明の経済学』は実在する。それはヴァーチヤルな空間の中に隠されていてい
   て、いまだに全貌をしめしていない。しかしそこには未来への宝が埋蔵されている。

    
                  中沢新一『吉本隆明の経済学』、朝日新聞 120318
                                   


【デフレーションと時価負債】

PCG-707 1997年

メインメモリー 標準:32MB(SDRAM)
プロセッサー    :MMX Pentium 166MHz
ディスプレイ    :12.1インチ TFT液晶 カラー

VGNFT73 VGN-FT73DB 2006年

メインメモリー 標準:32MB(SDRAM)
プロセッサー    :Core 2 Duo T7200 2000MHz
ディスプレイ    :15.4 インチ TFT液晶 カラー

平成の不動産バブルが崩壊したころ、わたしたちの周りも大きな変化がみられた。サラリーマ
ンなのにゴルフの会員権を投機目的で複数所有していたが自己破産しブラック・リストに載り
労働金庫に泣きつくとか、銀行が自宅兼用賃貸マンションに家屋改造するように勧められたが
不況でテナントがつかず約款に縛られ、デフレ下の長期負債苦に未だに脱し切れずにいるとい
った該当者が多数存在することも知っている。勿論、現在でもFXなどで利殖に成功しているケ
ースもあるがその逆もあり、いずれにしてもその因果報応が自己責任に帰される。金融資本主
義にかかわるものたちが無知な大衆を煽り(もっとも、煽っている本人もこの先どのようにな
るのかわからずにいたのだが)、それを咎めるも無視されたことも体験している。しかし考え
てもみよ、個人や個人的経営体が億単位の借金をすることの過酷さを。さらに追い打ち掛ける
かのようなデフレーション社会を(もっとも、『デジタル革命』によるその影響はネガティブ
な側面よりポジティブな側面が圧倒する状況は積極的に肯定されるべきものだが)。そのこと
を確たるデータがそろわないがパーソナルコンピュータのここ10年の変化を見て考えてみよう。

上の写真のソニーのバイオの基本的性能を比較すると、メインメモリーの標準仕様には変化が
ないが、処理速度では2000÷166÷10≒
1.2倍/年、ディスプレーは15.4÷12.1÷10≒0.13倍/年
価格はオープン価格と言うことでわからないので、一般社団法人電子情報技術産業協会(Japan
Electronics and Information Technology Industries Association)の1997年および2006年の
平均価格のデータから引用すると、12.1万÷24.1万円÷10≒▲0.05倍/年の価格逓減となってい
る。指標の試算として年間の価格逓減率に同様に処理速度およびディスプレイの逓増率を掛け
合わしたものを『デジタル革命』の基本第4則のデフレーションの指標としてはじき出すと、
0.05×1.2×1.13=▲0.0678倍/年(百分率に直すと6.78%/年)の価格逓減となる。ただしOS
機能や通信機能の価値逓増は除く。つまり、パーソナルコンピュータ1つとってもこれほどの
変化をもたらしているのであるから、半導体などの電子機器や情報機器などの科学技術を駆使
した産業(生産および消費)でのポジティブな価格下落作用の世界的経済への波及効果は膨大
であることが容易に推測できるだろう。わかりやすくいうと、同一使用価値をもつ商品がこの
10年間で半分以上の価格で購入できるという付加価値化が進行したということになる。これを
建造物や設備への投資負債に反映すれば、例えば、無茶な計算だが建設債として償還期間を仮
に60年とすれば単純計算で406.8%の時価での負債逓減となり、これはひとつの問題提起になり
うると考える。と同時に前述した中沢新一の『吉本隆明の経済学』にある爆発的な贈与経済の
波及の技術移転的側面だとも思うがいかに。

「官僚とはインテリのなれの果て」とは吉本隆明のもの言いなのだが、近頃の財務官僚派の政
治委員らの発言を聴くあるいは行動を看ていると、経済音痴だなぁと思うことがしばしばだ。
時代は激しく変化しているのだから彼らだけでなく誰もが大なり小なり、わからないところが
いっぱいある(もっとも、最前線の企業戦士は肌身で感じていることなのだが)。あらゆる常
識を見直し自前で考え出直した方が良いのだが、それも大変ですねと改めて、大きな道標を失
ったいま深いため息とともに行く末を案じ見つめている。


       真砂なす数なき星の其の中に吾に向ひて光る星あり    正岡子規


「星あり」か。最後の部分は、「星なし」やね。そんな気分だ。         
                                                           


 

 

 

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とまとがなすとは。

2012年03月17日 | 新弥生時代

 

トマト百花繚乱」のつづき。ネット検索してすぐにわかったことは、特許の出願件数
が85年を先に急増し、急激にトマトの品種改良が進んでいることだったし、ネット上で
でもトマトの記事が大変多い。その背景には健康志向のエンジンとなっているトマトに
含まれるリコペン(あるいはリコピン)の効能が大きく寄与していることだ。そんなこ
とは常識だといわれればその通りなのだが、このリコピン鮮やかな赤色のカロテノイド
顔料の一つでトマトやにんじん、西瓜、グミ、パパイヤなど赤色の果物・野菜に含まれ
る有機化合物で、イチゴやサクランボウには含まれないという。


そこで、どれほどトマトのことを知っているのかカゴメ株式会社のホーム・ページに掲
載されている「トマト検定試験」(下図のロゴをクリック)に早速挑戦してみるも、み
ごと13問正解の1級だって!

 

ところで、トマト(学名:Solanum lycopersicum)は、南アメリカのアンデス山脈高原
地帯(ペルー、エクアドル)原産のナス科ナス属の植物。また、その果実のこと。多年
生植物で、果実は食用として利用され、緑黄色野菜の一種で、日本語では唐柿(とうし)、
赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり)などの異称がある。植物
学者たちの調査で、アンデス高原には8~9種類の野生種トマトが自生していることがわ
かったという。いずれも現在のミニトマトに近い形で、たくさんの小さな実をつけたチ
ェリータイプトマト。この野生種トマトは、人間や鳥によってメキシコに運ばれ、栽培
され食用にされ、「ピンピネリフォリウム」は、糖度が高く、熟すと真っ赤になる野生
のトマトを人間や鳥、獣が好んで食べ、種を排泄し、その種が発芽し、再び実を結び、
少しずつ分布を広げ、やがてメキシコで食用として栽培されるようになったという。
そこで、トマトは長らく独自の属(トマト属 Lycopersicon)に分類されてきたが、1990
年代ごろからの様々な系統解析の結果、最近の分類ではナス属 (Solanum) に戻すように
なってきている
。元々リン
ネはトマトをナス属に含めてlycopersicum(ギリシャ語lycos
'狼'+
persicos '桃')という種小名を与えたが、1768年にフィリップミラーがトマト
属を設立して付けたLycopersicon esculentumが学名と
して広く用いられてきた。この学
名は国際植物命名規約上不適切な
(種小名を変えずにLycopersicon lycopersicumとすべ
き)ものであ
ったが、広く普及していたため保存名とされてきた。しかし系統解析により
トマト属に分類されてきた植物がナス属の内部に含まれる
ことが明らかとなったため、ナ
ス属を分割するか、トマト属を解消してナス属に戻すか
の処置が必要になり、植物学では
近年トマトはナス科のモデル植物として注目されてい
る。また、Micro Tom は矮性で実験
室でも育成が可能な系統として利用され、さらに、
国際的なゲノムプロジェクトも行われ
研究のためのリソースが整備されつつあるという
のだが、とまとがなすだとは知らなかっ
た。






カゴメ株式会社の説明にもあるように、トマトのもつリコピンの活性酸素消去力(抗酸
化力)がすぐれているなら放射性物質の外部、内部被爆にも有効なのだから大いに摂取
すれば良いということになる。実際、チェリノブイリ事故の汚染地域の追跡(BBC放送)
では、核分裂反応時に発生するホロン(光子)が照射し水分子など過酸化物質に生成し
遺伝子を破壊するのだが、後背繁殖した野ねずみと渡り鳥の燕とでは発癌・奇形の発症
率が大きく異なることが明らかにされている。つまりは、渡り鳥の方は、被爆汚染地に
たどり着くまでに体力を消耗=遺伝子修復能力低下が原因であること突き止めている。

 

だからというわけではないが高濃度のリコピン=トマトを毎日摂取しておけばなにがし
かの健康・安心の担保になるだろう。もっとも、前出のドキュメント映画で、植物学者
が指摘しているように(放送では、さくらんぼう)果肉は良いが、種子に放射性物質が
濃縮されるので注意はいるようだ。このようなことを考えていくと、当分トマトリコ
ンの医療的側面の開発研究が続きそうだ。また、その摂取方法として「トマト
は地中海
の味噌・醤油」としてカゴメ株式会社は呼び、トマトのうまみ成分であるアス
パラギン
酸」「グルタミン酸」が1:4の割合で含まれる場合がトマトのうまみが最高
となると
いう。そんなことで、トマト(+野菜)ジュース、同じくスープ、トマトパス
タ、フォ
ンデュ・ド・トマトやトマトチーズフォンデュに重点をおいた料理にシフトさ
せるのも
理にかなっているようだ(このブログシリーズ「イタリア版食いしん坊万歳」
にも力が
入るというものだ)。


さて、トマトと言えばファニー・フラッグの小説『Fried Green Tomatoes at the Whis-
tle Stop Cafe』を1991年で米国で製作された『フライド・グリーン・トマト』(Fried
Green Tomatoes)』という映画あるが、タイトルの「フライド・グリーン・トマト」と
は名物料理のことで、青いトマトをスライスし、衣をつけてフライパンで揚げたもので、
カフェの「ホイッスル・ストップ・カフェ」を経営する2人の女性の出来事を、老人ホー
ムの老婆が語る形式のドラマがある。

米国映画の現役女優で好きなキャメロン・ディアスが主演する『バッド・ティーチャー』
(Bad Teacher)が5月に日本で公開される。この映画は2011年のアメリカ合衆国のコメ
ディ映画で貧しい薬物漬けの教師が玉の輿を勝ち取ろうとする姿を描いたものだが、本
作の評価は割れていて、映画のレビューを集積するウェブサイトRotten Tomatoes(日本
語訳では腐ったトマト)は171件のレビューを基に好意的な評価の割合を44%、評価の平
を5.2点(10点満点中)と「有望なコンセプトとキャメロン・ディアスの魅力的な厚顔
無恥の演技にもかかわらず『バッド・ティーチャー』は面白くない」と下されている。
有力媒体の批評から100点満点の加重平均値を導くMetacriticは38件の批評を基に47の値。
また、CinemaScoreの調査では観客の評価の平均は「C+」だった。

Bad Teacher

※下の写真のRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)は映画のレビュー、情報、報道を
扱うウェブサイトであり、英語圏の映画レビュー集サイトとして最もよく知られたもの。
その名称は、拙い演技にトマトや野菜類を投げつける観客を指したクリシェ(常套句)
から名付けらているという。



そんなこんなで、今晩はトマトの浪漫?を紐解いてみたわけだが、奥が深いという感想
でこの辺で寝ることに。


                                        

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YOSHIMOTOが逝く。

2012年03月16日 | 時事書評

 

【吉本が逝った朝】


文学、思想、宗教を深く掘り下げ、戦後の思想に大きな影響を与え続けた評論家で詩人の吉本隆明が16日 午
前2時13分、肺炎のため東京都文京区の日本医科大付属病院で死去したとNHKでニュースされていたと彼女が
話す。「えぇ~っ」と大きなを奇声ひとつ発した。そして、ネットで確認する。

 

   荒涼と過誤。
   とりかへしのつかない道がここに在る
   しだいに明らかに視えてくるひとつの
   過誤の風景
   ぼくは悔悟をやめて
   しづかに荒涼の座に堕ちこんでゆく
   むかし覚えた
   妙なこころ騒ぎもなくなつてゐる
   たとへばこのやうに
   ひとと訣れすべきるのであらうか

   ひとびとのくらしがゆたかになつたと
   たれが信じよう
   それぞれの荒涼の座に
   若者たちは堕ちてしまつてゐる

   夜。
   頭から蒲団をひっ被って
   フリードリツヒ・リスト政治経済学上の遺書を読む
   〈我々の弱い視力で見得る限りでは、次の世紀の中頃には二つの巨大国しか存在しないだ
   らう(F・リスト)〉

   ぼくはここに
   だがひとつの過誤をみつけ出す
   諦らめて
   ぼくの解き得るちいさな謎にかへらう
   1949年冬。
   深夜。
   そつと部屋をぬけだしていつものやうに
   父の枕元から煙草を盗み出して
   喫する

   あいつもこいつも
   腹中かな奴はみんな信じられない
   どうして
   思想は期望や憧憬や牧歌をもって
   また
   絶望はみみっちい救済に繋がれて提出されねぱならないか

   ほんたうにそう考へてゐるのか
   だがあいつもこいつもみんなこたへない
   いいやあんまり虐めるな
   1943年ころでさヘ
   誰もこたへてはくれなかった
   その時から
   ぼくもそれからほかの若者たちも
   いちやうに暗さを愛してきた

   遠くで。
   常磐列車の響きがする
   ぼくはぼくの時間のなかで

   なんべんそれを聴いたらう
   なんべんもそれを聴いてきた
   軌道の継ぎ目が軋む音なのだと思ふ

   寂しいかな
   すべての思考はぼくにおいてネガティブである
   1949年冬。

   独り。
   想ひおこしてゐる
   1945年冬ころの
   ひとつのへいわ。
   ぼくの大好きだった三人の少女たちは
   その頃から前後して
   いちやうに華やかな装ひをはじめた
   ぼくは
   たらひ廻しにあってゐる徒刑囚のやうに
   暗かった
   そんなに煙草をお喫みになると
   いけませんわと言っていたっけ

   道は。
   ふたつに折れた
   少女いまはふたり嫁し
   ひとりは生きることが寂しいという
   1949年冬。

                                 吉本隆明『1949年冬』 


※期望:〔名〕期待し望むこと。ある事が実現するよう待ち望むこと。また、頼みにすること。また、その望
み(日本国語大辞典)。
※フリードリッヒ・リスト:

Cover of: Friedrich List's gesammelte Schriften by Friedrich List
 

1949年といえばわたしが生まれて1歳だ。言葉もでない、何もタイピングできないそんな状態だ。わたし
にとって、わたしのかけがえのない精神の1つなのだから。この1年で石井智幸、東日本大震災、シェル(愛
犬)、スティーブ・ジョブズ、伯母、義兄に続いて吉本隆明まで葬失してしまったのだ。なにを書けようかと
いうもんだ。そこへ敢えて書くとしたら、故人の詩の一篇『死の国の世代ヘー闘争開始宣言―』を掲載して、
この悲しみを超えようと思う。もう1つは、1995年、大日本スクリーン製造株式会社の労働組合30周年の
記念講演『21世紀の仕事』を企画したものの実現できなかったが、これを具体的にライフワークとして自分
なりに継続探求していくことを再確認し答えたいと考えている。お疲れ様でした。

                                              合掌

 

   どんな遠くの気配からも暁はやつてきた
   まだ眼をさまさない人よりもはやく
   孤独なあおじろい「未来」にあいさつする
   約束ににた瞬間がある

   世界はいつもそのようにわたしにやつてきたか
   よろこびは汚辱のかたちで 悪寒をおぼえ吐きだす澱のように
   希望はよれよれの雲 足げにされてはみだした綿のように
   けれどわたしのメモワール わたしのたたかい
   それは十年の歳月をたえてやつてきた
   わたしの同志ににたわたしの憎悪をはげますように
 
   こころが温もつたときたたかわねばならぬ
   こころが冷えたとき遇いにゆかねばならぬ
   十年の廃墟を搾つてたてられたビルディングの街をすてて
   まだ戦禍と死者の匂いのただよう死の国のメトロポールヘ
   暁ごとに雲母のようにひかる硝子戸を拭いている死の国の街ヘ

   戦禍によってひき離され 戦禍によって死ななかったもののうち
   わたしがきみたちに知らせる傷口がなにを意味するか
   平和のしたでも血がながされ
   死者はいまも声なき声をあげて消える
   かってたれからも保護されずに生きてきたきみたちとわたしが
   ちがった暁 ちがった空に 約束してはならぬ



                           吉本隆明『死の国の世代ヘー闘争開始宣言―』

 

  

 


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バイオマス5つのF

2012年03月15日 | 新弥生時代

 

 




【カラフルな木質食器の創製】

木質漆器のネットを見ていると余にもこじんまりしすぎているのではという感想をもった。もっと躍動感
があって良いのじゃないかと思えてきた。上の写真を例にすると、手書き蒔絵が施されているのも上品な
ので良いのだがあえて、荒々しく凹凸つけ指先に木質が絡むような手ごたえのするビアカップが栗の木の
一枚仕上げのテーブルにごろっと横たわっているシーンを想像するなど面白いと思う。つまり、大地の雄
々しさと草木花の繊細さの振幅幅を大きくしデザインするというテーマがミッションとして沸いてきた。
この続きはまた別の機会に。
 

 

【符号の説明】

1上金型 2下金型 3食器本体の成形材料 4食器本体 5透明被覆材料 6有色材料(緑色)7有色材料
(茶色)8表面被覆層 9着色食器製品 a印刷模様 b有色(緑色) c有色(茶色) b’、c’淡色
部分 d境界ギザギザ部分

 

 【バイオマス5つのF】  



いまさらきけない「バイオマスの5F」じゃないがそんなことも知らなかった。つまり、上図のように、
食料、繊維、飼料、肥料、燃料をさすというのだが、どうしても「バイオ燃料」に特科する傾向はやもう
得ないにしてもこんなこと知らないでどうるということになるが先を行こう。先日、大阪ガス、アイシン
精機、京セラ、長府製作所およびトヨタ自動車の5社は13日、家庭用固体酸化物形燃料電池コージェネレー
ションシステム(以下、SOFCシステム)の開発を完了し、世界最高の変換効率46.5%を達成たと発表した。
つまり、エネファームtype S」は、電気を発生させるセルスタックの電解質にセラミックスを使用し、作
動温度が700~750度と高温にし、この熱を都市ガスから水素への改質を促進するエネルギーとして有効に
利用できるため、46.5%という高い発電効率を実現。総合エネルギー効率は90.0%となった。排熱利用給湯
暖房ユニットは、発電時に発生する高温排熱を最適に利用するために貯湯タンクの容量を90リットルの小
型サイズに設定し、バックアップボイラーには潜熱回収型の高効率給湯暖房機を導入した。これらにより、
システム全体としての環境性と経済性が向上し、ガス給湯暖房機を用いた従来システムと比較して、年間
のCO2排出量を約1.9トン削減し、年間の光熱費を約7.6万円軽減できるという。

 

 

ややこしさをネグっていってしまえば、天然ガスや都市ガスを燃料としている限り、二酸化炭素の由来が
明確でない以上、カーボン・ニュートラルの担保完全保証できないという問題が残る。つまり。石油・石
炭と同じなのだ。そこで、非ネグロマス系マス(≒バイオマス)からメタン、エタノール(メタノール)
に変換したものと、非バイオマス系二酸化炭素(回収二酸化炭素)を原料とした、あるいは太陽エネルギ
ーから直接および間接(≒バイオ系)変換した水素を燃料とした燃料電池システム(エネファーム)への
積極的な転換を考えてみたわけだが、ほぼイメージとしては実用前段階に入りつつあるといのが、わたし
の実感だ。そして、そこで登場するのが有機ハイドライドで、有機ハイドライド適切な触媒反応を介して
水素を可逆的に放出するシクロヘキサンやデカリンなどの飽和縮合環炭化水素などの有機化合物をさすの
だが、有機ハイドライドは、水素の吸蔵も放出も白金触媒を使って熱力学的な可逆性において促進される
ため、高価で希少な白金が触媒が必要で、さらに水素を放出させるには250~300℃程度に加熱する必要が
あり、その代替などの改良試験・開発研究は実用前段階。

そのひとつがMTB(Methane To Benzene)反応に不可欠なゼオライトを担体とし、モリブデンなどの活性
種を付加した、
タフなMTB触媒の開発研究が続けられている。例えば、芳香族化合物及び水素の製造効率を
さらに高める低級炭化水素芳香族
化触媒を得るために、低級炭化水素を原料とし、触媒反応により芳香族
化合物を製造する低級炭化水素芳香族化触媒でレニウム、バナジウム、モリブデン、タングステン、クロ
ムより2種類の活性金属の活性金属をメタロシリケートに1:1のモル比で担持し活性金属を単独でゼオ
ライトに担持したときよりも効率の良いものが提案されている(下々図特開2010-137173参照)。

 

特表平08-509473

そんなことを考えていると、環境工学研究所を立ち上げて三年目に入ることに気づき一瞬、焦燥感に見舞
われそうになるが、次には丁寧にやっていこうじゃないかと思い直している。時間とはあるようで、ない
ようで、所詮、太陽系の寿命からみれば取捨される他なしと妙に楽天的になる。思えば、受験勉強を放っ
たらかしにし近くの山々で化石を採集していた中学生のころの「哲学」がいまも光り輝き続けている。

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トマト百花繚乱

2012年03月14日 | デジタル革命渦論

 

 




【種まき作業スタート】

 



きょうは朝から好天気。早速、ことしはじめての種蒔き作業だ。ハーブ1種類、トマト3種類。ところで
トマトの種類が急激に増えている。ネット上では八千種もあるとのことだが、30種類程度(タキイ調べ)
でプチトマト(tiny tomato)は16種類、大きなトマトは50種類程度との記事もある。そんなことを考えて
いると、そういえばトマトに品質改良とその市場について俯瞰したことがなかったことに気づく。これに
ついては考えるとして、きょう種蒔きしたのは、イタリトマト、キャンデーチェリー、ピーチトマト。そ
れにしても紛らわし品名が多い。天気が良いだが風がまだまだ冷たいのだが、不思議なことに今年の米国
は暖かく、暖房費が減少した分、消費に回わり消費性向が上向き景気良いということだから「風が吹けば
桶屋が儲かる」ではないが「暖冬になれば景気が良くなる」とのことだから面白い。

 

化学プラントメーカの日揮が3月7日、植物工場システムの開発と農産物の生産を手掛けるグランパの株式
18%を第三者割当増資により取得したと発表していたが、なろほどと思うところもあるが違和感が沸きだ
んだん大きなってきた。『嵐とAKB48の時代』は昨年度のキャッチコピーだったが、環境リスク本位制時代
の植物工場デザイナー?としてはこれは明らかにしておかなければならないことは、小規模の竜巻のよう
な突然の強風や雹、霙への耐久性に配慮されているかという安全設計のコスト試算への疑問だ。もっとも
そのような心配のない地域、例えば中東砂漠などはむしろ有効かもしれない。

半導体製造会社の技術、事業開発に関わっていた経験から「植物工場」のイメージは「半導体工場」のイ
メージ相似している。つまり、デジタル革命の基本特性がまるまる当てはめたイメージで構想していたわ
けで、今日のインテルの飛躍繁栄は、CPUの集積回路設計にあることは周知のことだろうが、同じように
植物のDNAが植物工場での位置するのだと看破したのはわたし(たち)だけだ。そこでは大規模投資を必要
とするが、一旦投資されば、変動費と販路の管理ということになる。そのことは、人件費の差異ネグレッ
トできるというのがデジタル革命下のデザインの特徴だということで、日本全国を半導体工場を建設すれ
ばその使い終わった工場は「植物工場」に転用可能で、多少の気象変動に十分に耐えうる。このことはす
でに市場戦略がデザインとして完了していたが、ただ半導体は世界を相手に販売できるが、この植物工場
は地産地消という違いがある(ただし、国益と密接な「種子・苗販売」以外は)。いま、世界の覇権の1
つの鍵語としての「世界の工場」がここでは死語となると。そんなことを考えていた。 



【集光型球状ソーラーセルの実力は】

 

最近、タツモ社がロール・ツー・ロール方式で球状シリコン太陽電池モジュールの一環製造ラインを開発
されたことを知る。紙上では変換効率は11~14%どいうことだが本当のところは直接聞くのが良いのだが
それは別の機会にしておき、ここではその製造ラインに興味に傾く。2年前の地球温暖化対策技術評価委
員会
では20点満点中15.4点の評価をえているが普及次第で(試作量産→量産)、コスト情報が確定してい
くとのことでだったが、建材一体型の需要向けということであれば期待できる(バルクな技術の終焉「
々×33
」)。



【夢のような発光ダイオード】

マサチューセッツ工科大学の科学者は、『Physical Review Letters』に、LED電球の出力電力が入力電力
を超えて、効率は230%にも達するのを発見したことを発表した。データから見れば、LEDの電圧が下がる時、
出力電力が直線的に減少するが、ある時期になると、出力電力が入力電力を超えるようになる。実験では、
LEDライトは30pWの効率で約68pWの光効率を発生したというが、エネルギー保存則からみてそれって
本当?!
とにわかには信じられない。発熱体としての応用拡張は可能だろうか?それは余にも小さすぎるようだ。
かといって、発光消費電力の減少(省エネ)商品への応用展開が可能だろうか疑問が次々と沸いてくるの
だが、これについては別途考えてみたい(あぁ~、目が疲れる~~~っう)。

 

 

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森の防波堤構想

2012年03月13日 | 緊急|東日本大震災

 

 






      漆黒とテールランプのハイウェイ バニシング・ポイントはと問う 

      薔薇赤く黒き肉片蠢きて 貪り重ねし夜に雪  


 

 Can't take my eyes off of you

 



「デフレ」の認識が、有名米国紙で異なっていることが上図(クリック!)の解説でもわかる。供給
生産)>需要(消費)のギャップの拡大調整が大切であることをこのブログでも掲載してきたが(
【野田 vs. 野田】@「僕ってスピンしてる ?」)、部分的に供給(生産)<需要(消費)が、介
護分
野などで起きており、潜在的経済性向で「インフレ」を示す分野もある。そこで「デフ
レ」脱却政策
をいかにとるべきかは「未来国債の創造」でイメージを提案したのだが、ニューケインズ
流でいえば、
膨大だと想定されている供給(生産)力だが、内容を吟味しないと労働力
のミス・マッチ領域もあり、
市場調整機構(職業訓練教育機関の充実)が必要だ。また「未来
国債」(百年国債)の「安心国債」
領域では【U+B】つまり、ユニバーサル+バリアーフリー設計
が重要になり、行政官僚機構は、住民
意志を迅速に反映した設計が重要と
なる(遅れると下図の事故などにつながる)。それにしても、WSJ
の認識レベルがデフレ認識の世界水準だとすれば、世界は余に
も偏狭だ。どうやらわたし(たち)は
最前線に立ってしまったようだ。時間を割い
てこのことを突き詰めて行く必要がでてきたようだ。


 

【自己接着性テープ】

粘着剤は使っているのだが従来の粘着剤に較べ転写、つまり、指で触れても指の方に付着しないので
接着しにくいので汚れないので半透明な結束テープが引っ越しなどの荷作り作業に必須アイテム?に
なるということでテレビで紹介されていたので早速調べてみた。なるほど商品名は「ふしぎテープ」
として仁礼工業株式会社が販売しているが、クリップや結束装置のメーカでテープ自体のメーカでは
ないらしいことわかった。それじゃ、自己接着性テープあるいは感圧接着剤と思いつきネット検索を
開始(専門家ではないが、太陽電池やシャドウマスクの技術開発で突っ込んだ経験はある)。「物品
への糊残り、物品の変色や汚染を防止することができ、物品への接着を防止でき、さらにテープ自体
を長期保管しても変色や粘着力低下を防ぐことができ、また、接着剤層を透明性の高いものにするこ
とができる己接着性テープ、およびその使用方法を提供」(特開2001-316646)だろうと着地点を定
めた。

 

【符号の説明】

自己接着性テープ 2 テープ基材 3 接着剤層 4 剥離シート 5 両面剥離シート 
6 圧着部 7 棒状の物品 8 圧着部 9 板状の物品 10 写真 11 自己接着性テープの原反
12 貼り合わせロール

簡単に説明すると、テープ基材はポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、シート(包装用には発
泡ポリウレタン樹脂、発泡ポリエステル樹脂、発泡ポリエチレン樹脂、発泡ポリプロピレン、発泡ポ
リエチレン・エチレン酢酸ビニル共重合体等の発泡プラスチック)、結束等を施す物品の表面に糊残
りを発生させ、接着剤層のJIS Z0237によるステンレス板に対する粘着力が、1.5N/cm以
下。接着剤層は、接着剤層面同士の自着力が3N/cm以上、接着剤層面同士の自着力の上限は50
N/cm程度という。また、接着剤層のポリウレタン系接着剤は、長鎖ポリオールを主成分とするソ
フトセグメントとジイソシアネートと鎖延長剤からなるハードセグメントで構成、長鎖ポリオールと
してポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールが主に使用され、ジイソシアネートとしては、
TDI(トリレンジイソシアネート)、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)、HDI(ヘ
キサメチレンジイソシアネート)等が用いる。架橋剤は、耐候性の観点からは脂肪族又は脂環族ポリ
イソシアネートを使用する。

 

東北地方に甚大な被害をもたらし、2万人余りの犠牲を出したあの東日本大震災発生日から1年が経と
うとしている。被害の大部分は地震ではなく津波による。既存の防波堤や防災林では、大津波を防ぎ
きれなかった反省から、被災地の海岸線に沿って、瓦礫を活用した大きな盛土の上にふるさとの森を
つくり、ソフトな防潮堤とする事が提案されているという。用いられる植樹方法は、世界中の1700カ
所以上で、4千万本を超えるふるさとの森づくりを行ってきた宮脇昭氏の確立した方法で、根付きがよ
く生育率も高いのが特徴。森づくりを行う土地の盛り土材料として、震災により大量に発生した瓦礫
を活用する事で復興を進めるという。宮脇昭教授とは琵琶湖総合開発を考える運動(よみがえれ琵琶
湖)などで知っていたものの、直接会ったことはないがこれは面白い提案だと即座に思った。学祭、
業際を超え大きなプロジェクトとして世界に発信する機会にもなり期待がもてるものだ。

 

日曜日は大阪で仲間に会いに車を飛ばしたが、途中阪神高速で事故を起こして渋滞しているやら、ナ
ビのトラブルで時間ロスして、こちらに帰宅したのが夜9時前になった。2件は同級生でひとりとは
ご自宅に上がらせてもらい、その後母校前に行き、写真を撮って昔を懐かしんだ。同じく午後から、
級生と近くのガストで例の「バイオマスと食器」の件で塗料の専門家である彼にアドバイスをもら
ためだ。予期した通り筋が悪いということだったが、帰ってきてがそんなことで諦める柔ではない。
イネディトのオレンジビールを木質漆器のタンブラーに注ぎながら、もうずいぶん前になるが工業
ザイナーを目指したことをすっかり忘れていた。そうだ、デザイナーになろうと。
そういえば、曾根
崎小学校の一年生のころわたしが描いた絵を、担任の女性教師がクラスメート一人一人に教室内
を見
せ回っていたことまで思い出した。そうだ、それがあったのだと。 

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理由なき再現不可能性

2012年03月09日 | ネオコンバーテック

 

 

 

 

  
           トンネル抜けてたれぎぬに 時間をとめ街の灯りに翁を映す 


所用で米原から新幹線に乗り込み、伊吹山を越えてしばらくすると発光ダイオードでテロップが流れた。ラッキー
だった。人身接触事故がおきたばかりだ。そういえば、新幹線300系の運用を廃したばかりだし、関東方面への出
張などで大いにお世話になってきた。夜の帳が降りた関ヶ原のトンネルを越え帰宅下車の準備し乗降デッキにでて
外を眺めていると視覚を通して見える夜景は多忙な時期の記憶がそのままにわれとわが心を支配していることに、
ふと気つき、窓硝子に映るわが身を確認し現実に戻る。そんな体験を歌とした。

【理由なき再現不可能性】

再現性とは、ある事象がテーマとなった時に、それを成り立たせていると考えられる要素や要因に還元したときに、
同じ要素や要因を条件として整えた時に、再びまったく同じ事象が起こる性質をそなえていることさす。これを備
えている時、再現可能な実験内容と手順に従って、異なった実験から同じ結果が得られるのなら、実験結果は妥当
なものとされ、その事象は科学的再現性があるとされている。現代の科学的方法は、「近代科学」の時代からさら
に深化し、確率的な出来事を取り込み、統計学的な論理・手法が重視されるようになっているため、すでに簡単に
論じることはできないものとなっている。比較概念としては偶発性、反復性などがあり現代でも「科学の公準のひ
とつは再現可能性にある」と言われるが、一回しか起きないことに関しては科学は無力だ、ともされる。例えば、
病気も繰り返し現象的側面は科学で扱えるが、どんな病気にいつかかるかということは個別的な問題で、基本的に
科学は扱えないと例えられている。

そこで、有機エレクトロニクスとりわけ有機薄膜系太陽電池の開発テーマの2大テーマは、(1)変換効率向上、
(2)耐久性向上となっているのだが、多くの関係者が口を揃え「再現性がとれない」あるいは「再現性がとりに
くい」という。例えば、劣化誘因(上表参照)でいえば、「材料単独の熱、光化学的反応による変化」でみれば、
発電層の共役高分子(ポリヘキシルチオフェン、P3HT)は下図のように光(特に480nm以下の紫外領域)
により側鎖
部やチオフェン環が光酸化を受け劣化するのだが、フラーレン誘導体(PCBM)が存在することで劣化速度
抑制される
という複雑な特性をもち、劣化のメカニズム発生が起きる前段階で最大吸収波長の520nm以下の短波長
側の光エネ
ルギーをフラーレン側で吸収遮蔽、減衰ないしは光変長(周波数変換)?させているかのように看られ
る。

このようなことは、色素増感型太陽でのバルクヘテロ界面の表面での色素(SiPc:シリコンフタロシアニン、赤丸)
と黄色のP3HTおよび水色のフラーレン(PCBM)との位置関係で、バンドギャップ形成に影響を与えるこ
とがわかり
(次下図参照)、再現性不可能性の1つが解明できている。つまりは、シリコン系の無機半導体や無機
エレクトロ
ンがすでに基本的なことが解明されているにもかかわらず、より複雑系の中にある有機半導体や有機エ
レクトニク
ス領域では未解決が多いということであり、そのことを裏返せば数ナノサイズレベルの制御技術開発を
促している。
しかし、このようなことが有機エレクトロニクスには多々あり、次々下図、次々々下図のようにホー
ル阻止層(=
電子取込み層)に酸化亜鉛電極を配置してもICBA(新規フラーレンインデンビス付加体)などとのLU
MO準位(最低
空軌道)との不調により十分に電子取込みが行われなくなる。酸化亜鉛に銀やニッケル酸化物などを
複合配置など
させたりして電子の取込みを促進させている。




まずは、有機発光ダイオード、色素増感型太陽電池の開発から入り、本格的な有機エレクトロニクスの開発実用段
階に入り、再現の不可能性をブレイクしなければ、それも同時展開させていかなければ国際的な競争に後塵をはい
ことになることは言うを待たないが、無機系の変換効率が少し劣るとも、軽くて、薄くて、意匠性にすぐれ、産
業の、あるいは社会の皮膚としての有機薄膜エレクトロニクスは『デジタル革命』の神髄を体現するばかりでなく、
『環境リスク本位制』の環境負荷の削減に大きく貢献すると期待される。そのための目標値としては(1)変換率
は10%以上(2)耐久性は3年以上はモジュールで近々に突破していくことが前提条件となろう。思うに「理由な
き再現不可能性」は存在しないと。

原発事故で拡散、プルトニウム241初検出 読売新聞 3月9日(金)8時4分配信

東京電力福島第一原子力発電所事故で拡散したとみられるプルトニウム241を、放射線医学総合研究所などが福
島県内で初め
て検出した。文部科学省による昨年9月の調査結果では、同位体のプルトニウム238、239、2
40を検出していたが241
は調査対象外だった。英国の科学電子雑誌に8日、発表した。研究チームは浪江町、
飯舘村のほか、広野と楢葉の両町にまたが
るJヴィレッジの3か所から採取した土壌や落ち葉から、241(1キ
ロ・グラムあたり4・52~34・8ベクレル)を検出
した。241は国内ではほとんど検出されないため、原発
事故で拡散したと結論づけた。最大濃度の落ち葉が採取された場所の
今後50年間の被曝(ひばく)線量は0・44
ミリ・シーベルトと試算され、健康影響はほとんどないと研究チームはみている。
ただ、241が崩壊して生じる
放射性物質のアメリシウムは植物へ移行しやすいという研究もあり、「継続調査が必要だ」とし
ている。文科省は
241を調査から外した理由について「検査に時間がかかるため、同じベータ核種のストロンチウムを優先し
た」
と説明しているという。

西友は8日、10日から中国産のコメを低価格帯の国産米より約3割安い5キロ1299円で販売する、と発表し
た。首都圏と
近郊の1都6県で10日から始める。大手スーパーでの中国産米の販売は、深刻なコメ不足で緊急輸
入した平成5年以来とみら
れるが、その背景には、東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響で国産米の取引価
格が上昇したことがあり、外食大手にも
豪州産米などの導入の動きがある。輸入米の販売動向は、政府が交渉参加
を表明した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の
議論にも影響しそうだ。 商品名は「中国吉林米」。中国北
部の吉林省産で、種類はジャポニカ種(うるち米短粒種)。玄米を
輸入して、日本で精米し、首都圏と茨城、群馬、
静岡の計149店で売る。安全性について西友では「中国の倉庫と船積み時に、
国の輸入制度に基づく残留農薬な
どの検査を行っている」(幹部)と強調。「低価格米を求めるニーズに、安心・安全なコメで
こたえたい」として
いる。1.5キロ(449円)の少量販売もする。 米に関してはこれまでに注がれてきた血税が他の産業
品目に
較べ(例えば、和歌山の南高梅の開発研究から較べて、この時は不法に苗木が持ち出されている)政府の注入額は、
長期にわたり、膨大になると思われるから、その
利ざやを稼ごうとする動きはそれに比例して大きい。それにして
もシックリいかないのは納税勤労消費者であるわたし(たち)だ。
その意味において、けじめと仁義だけは、政府
はキッチリと「つけ」て「通し」てもらいたい

 

 

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