ゴエモンのつぶやき

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車椅子で出石観光 スマホで支援

2014年02月25日 01時15分56秒 | 障害者の自立
 豊岡市出石町の但馬國(たじまのくに)出石観光協会などでつくる協議会は4月、スマートフォンなどで利用できる移動支援サービス「出石かもんナビ」を始める。障害のある人や海外からの観光客らに楽しんでもらえる観光地にするのが目的。車いす利用者やお年寄りに障壁となる段差や坂道、回避ルートなどを画面で見られる。22日には車いす利用者や外国人計9人がサービスを試しながら城下町を歩いた。

 出石の城下町は段差のある伝統的な建物が多く、障害者や高齢者が移動する際に妨げとなっている。多言語の看板も掲げにくく、NTTのグループ会社が開発したシステムで情報サービスを始めることにした。

 スマートフォンにダウンロードした専用アプリ「POPITA」で、位置情報を示す電子透かしを読み取り、目的地を選ぶと、推奨ルートが表示される。ルート設定のため昨年10月から中心部の約200路線を調査。車いす利用者の障壁となる段差や狭い路地などを避けられるよう地図上のマークで示したうえ、見所を回れるコース設定にした。

 電子透かしを読み取ると、自動的に「出石かもんナビ」のサイトに接続。観光施設や名物の出石皿そば店などの営業時間や身体障害者用トイレの有無、施設概要といった情報も得られる。車いす利用者が店舗入り口の段差や店内の様子がわかるように写真を添えた。英語と中国語にも対応している。

 出石永楽館や出石城跡、辰鼓楼など14か所に、出石藩主の紋所である丸印に「無」と書いた電子透かしを貼り付け、13か所の目的地と182ルートを設定した。

 22日の社会実験では、モニターらがスマートフォンを手に大手前駐車場から出石史料館、出石明治館などを巡った。車いす利用者の同町福見、市嘱託職員水島裕和さん(33)は「施設紹介に写真などを添えており、車いす利用者にとってありがたい。ただ、地図上の位置関係がわかりにくい。スマートフォンをかざす際に転倒の恐れがあるので貼る場所に注意を」と話していた。

 協議会では本格開始までに電子透かしを約60か所に貼り出し、将来的には皿そば店を含め約100か所を目指すという。観光協会の担当者は「今回の意見を踏まえて改善したい。また、2年をめどにより利用しやすいシステムに工夫していきたい」と語った。


出石藩主の紋所が描かれた電子透かしにスマートフォンをかざす車いす利用者(豊岡市出石町で)

(2014年2月24日 読売新聞)

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