漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (6/32) 夫は敵にあらず

2009年07月19日 17時24分42秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 まいけるっちのセリフの中の 「 東印 」 とは、
東インド会社の事です。
毎年4月の第2木曜日に行われていたようで、
取締役になるためには2000£以上の株を所有している必要がありました。

 票を投ずる側も、持株によって投票できる票数が違い、
筆頭株主のキャンベル氏は、最高数の投票権を持っていました。

 ハリソンさんとアラベラさんには、実は文芸趣味以外にも共通点があって、
実父に対して、 「 知識 」 をキーワードにした恨みを持っています。

 ハリソンさんは、彼の父親が学歴コンプレックスから、
逆に知識の絶対性を信じ込んだ挙句、
幼年期から大学入学前のハリソンさんへとその思想を厳しく押し付け、
わざわざハリソンさんが人から嫌われたり、
苛められるようになる種を仕込んだのを、未だに許せないでいるのでした。


 次ページからは、
アラベラさんと、彼女の理想の父親像が投影されたキャンベル氏との、
仲睦まじい再会。

〈 次回の更新は7月25・26日の予定 〉