漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

アバウト・ザ・ジェントルマン(2/10) 確かに13歳では…末恐ろしいわな!

2008年01月13日 17時00分28秒 | 弟7話/アバウト・ザ・ジェントルマン

 デュポン先生、実は結婚は初婚で遅かったんです。
ハリソンさんが帰国した次の月に、病弱のために郊外住まいの豪農の親戚宅
(アンドレ・ブルトン氏のもう一人の弟の婿入り先)へと預けられていた、
ルイーズさんと結婚したんです。

ハリソンさんは、パリ滞在中にルイーズさんとは会った事がありません。
デュポン氏とルイーズさんの恋愛が進行中だった事も知りませんでした。
ほとんど妹だっちゅーマリアンヌと父親のアンドレでさえ、婚約発表の直前に
親戚の執り成しで事を知り、アンドレは許可をせざるを得ない状況だったのでした。


ちなみに、マリアンヌのお父さんは軍人で、駐屯先のマルティニック島で結婚して、マリアンヌが生まれています。
マリアンヌの母親の勤務先の貴族の家からは、後にフランス皇后が出ました。


 デュポン先生はお父さんが裕福な法律家で、お母さんの実家は
お母さんの結婚後に爵位を買い取りました。
デュポン先生の叔父さんは、外国文学かぶれが高じて書店を開業し、
経営上の法律に関わる部分や資金繰りをお兄さんに協力してもらい、
甥っ子のデュポン先生には、英国部門の広報の仕事を手伝わせています。

さて、来週からは本題の秘境へと分け入って行きますゾ。
スターン聖下の視点からでは、描く事が困難だった話が続出となるか―?
〈次回の更新は1月19・20日の予定。〉
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「箴言集」/フランソワ・ド・ラ・ロシュフーコー(1613-80)著
岩波文庫に二宮フサさん訳であります。
大修館書店刊/田辺 保さん編の「フランス名句辞典」には、原文と訳文(抜粋)が収録されています。

多分これ、スキ・キライがハッキリと分れるのではないでしょうか?
13歳のガキが読んで、頷く類の本では決してないし、また決して頷いてはいけないのでは?
―と作者は思います。






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