漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

なぐさめと励まし(4/13) なに…たわいもない恋愛小説だけどね…

2008年07月19日 14時50分21秒 | 第9話/なぐさめと励まし

 ― と、「ベルサイユのばら」で、
オスカル様のお婿さん候補のジェローデル少佐が、アンドレさんに向かって、
「ヌーヴェル・エロイーズ」の事を ― 本日のタイトルの如く、こう言っておりました。

 アンドレさん、身分違いでオスカル様とは結婚できないと、
職場のフランス衛兵ヴェルサイユ常駐部隊の仲間にからかわれて、
ケンカになってしまうわ、隊長のオスカル様には怒られてしまうわの踏んだり蹴ったりで、
その場を駆け出し、地面に突っ伏して号泣していました。

 その上帰宅してからなのか?…ジェロ少佐がジャルジェ家へと来ていて、
アンドレさんはココアを出しに行くのですが、
ジェロ少佐から、「ヌーヴェル・エロイーズ」に引っ掛けて、

「ぼくにも妻を慕う召使いを、妻のそばにつけてやるくらいの心の広さはあるつもりです。」
(集英社文庫版第3巻285ページより引用。句読点は作者が読みやすさを考慮して入れました。)


― とまで言われて、遂にブチキレてしまい、
ジェロ少佐にココアをぶっかけてしまいます。

 そして、
「そのショコラが熱くなかったのをさいわいに思え!!」(同286ページより引用)
とジェロ少佐に向かって叫ぶ、有名なシーンとなるのでした。


その例の「ヌーヴェル・エロイーズ」の事だけど、
恋愛小説にしては、理屈っぽ杉じゃね?
俺、読破イチ抜け!

私も期待はずれ、ニィ抜け!
言ってる事が難し過ぎるよ~。
平民でもウォルポールさんくらいの格式なら、貴族のお嬢との結婚は全然OKなんじゃないの?

本人に「する気」があればな…。

ふっふーっ!
私は今日までにちゃんと読破できたわ!
へ理屈やお説教の部分を削除すれば、ストーリィそのものはウケ線だと思うな!
( 「新・愛の嵐」+「真珠夫人」+「失楽園」 ) ÷ 3 って感じ。

「新・愛の嵐」
― 主役の要潤が、子供と一緒に童心に戻って「仮面ライダー」を見ているママ連中以外に、
独身者、既婚・子ナシのオバサン連中にもファン層を拡大した、伝説の出世作。

お母さんとお姉ちゃんがそれ大好きで、
昼の放映時に留守録でビデオ撮ってて、わたしも一緒に毎晩見てた。
「動物のお医者さん」の二階堂君も良かったわよ。

「新・愛の嵐」の原作はエミリー・ブロンテの「嵐が丘」なのよ~。
実は格調高いんだから~。

話が完全にそれとるな― 。


マー坊とマリアンヌさん。恋愛観が合わないようで…。
こういう事を話し合う機会が訪れたのが早過ぎたという「不幸」ですわな!
明日も「ヌーヴェル・エロイーズ」についての話。