マー坊が話しているのは、「トリストラム・シャンディ」第7巻32章の事です。
マリアンヌさんが話している「ヌーヴェル・エロイーズ」については、
予告編にあらすじがありますので、必要があれば双方についてのご確認をお願いします。
ハリソンさん、あの顔で不倫していたのかしら?
当時は「不義密通」みたいな後ろめたい、暗いイメージはなかったそうじや。
亭主も承知で放っておいて、自分も適当なよその奥さんの
「天城ナイト ― リイコを愛しているよ。」なんて「絶対彼氏」みたいな事をしている。
ムキになって妻と相手を惨殺なんて事を仕出かしたら、
それこそ「お見合いで結婚はできたけど、実はモテなくて嫉妬深い夫」
というのがバレバレ。
最悪死刑になった上に、笑われるだけで誰からも同情してもらえない。
奥さんの方も、一々嫉妬していたら、
堅物扱い → 軽蔑 → 爪弾き → ハチ → 銀行から取引停止 → 御家没落で踏んだり蹴ったり
― なんて羽目にもなりかねなかったそうよ。
これも女性にとってはまさに死刑に相当するわ!
ハリソンさんが以前フランスに来た時については、
第6話の12回目にもあります。
次回は、愛読する恋愛小説の話で盛り上がるマリアンヌと水を差すマー坊。
〈次回の更新は7月19・20日の予定〉