風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

クアラルンプールでの偶然

2010-09-24 16:38:54 | 旅行
 百万匹のホタル、というのが見たくて、マレーシアへ行ったときのことである。

急に思いたち、人と日程を合わせる暇もなかったので、一人でツアーに申し込んだ。

 添乗員なし、クアラルンプール空港に、現地ガイドが迎えに来ているはずだった。

 しかし、クアラルンプール空港を出るまでは一人ある。
空港は広く、飛行機が到着した場所から、入国カウンターまで行くのさえ、きょろきょろと迷いながら歩いた。
 
 ようやく入国手続きの長い列に並び、やっぱり誰か誘ってくればよかったかな、と少し心細くなっていた。
 
 列がなかなか前へ進まない。
後ろにはどれくらい人が並んでいるのだろうか、と何気なく振り向いた。

 背後に、サングラスのばあさんがいた。
どこかで見たことがあるな、と思ったが、まさかこんなところで知り合いがいるとも思わず、すぐに前に向き直った。

 後ろから、突つかれた! 
 やっぱり、風子さん。

 同じサークルで健康体操をしている Nさんだった。毎週、顔を合わせている。
ホタルが見たくて、でも、人を誘うのもお土産を買うのも面倒だから、誰にも黙って一人できたのよ、という。

 いやあ、信じられないけど、偶然ってあるもんです。嘘じゃあないんです、ほんとですよ。
一緒に撮った写真もあります。

 お互い、ホタルが見たいだけで、ノコノコ一人で来た者どうし。でも、ちょっぴり心細くて、ちょっぴり気儘な二人だから、この上ない道連れとなり、おかげで楽しい旅になりました。

 信じられないけど、スペインで、同じ町内の人に出会ったこともある。
あのときは、免税店でお土産さがしにあたふたしていたときで、なんだか、近所のスーパーの売り出しで一緒になったみたいな気分で、お互い、ここ、スペインなんだけど? って気分でちょっと白けました。

 風子ばあさんには、まだまだ語りたい偶然が沢山ありますが今日はこれにて。

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2 コメント

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へえ、そんなことが (やまだスズメ)
2010-09-24 22:10:29
そんな偶然って本当にあるんですね。
どのくらいの確率で起きるのでしょうね。
多分、気の遠くなるような確率でしょうが、
ひょっとしたら宝くじを買ったら当たるかも知れませんね。
返信する
買いましょうかね、宝くじ。 (fuuko)
2010-09-25 11:20:47
スズメ様
いやあ、当たるかもしれません、宝くじ。
風子ばあさんは、商店街の福引で、
何万円かの商品券を当てたこともあるし、
スーパーのナントカ祭りで、ディズニーの
ご招待もあてたことがあります。
往復の飛行機とホテル宿泊つき二名分。
しかしこういうのは、無欲なときに限りますね。
運がいいからとアテにして引いたときは
まずハズレます。また旅先で偶然どなたかに
逢えたらその方がうれしいですね。
返信する

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