風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

タンゴ・アン・スカイ

2011-07-02 20:35:39 | ギター、映画など他
  ギターのつどいで、いつもの仲良しトリオでタンゴ・アン・スカイを弾いた。
 スカイとは、空のことではなく、合成皮、にせもののことだそうである。
 つまり、タンゴもどき……とでもいおうか……。

  あまり上品でなくちょっと崩したほうがカッコいい新しい曲なのである。
 三重奏は、誰かが気をぬいていいというものではなく、息があってないと出来ない。
 しかし、なかでもカナちゃんの受け持つパートはかなりテクニックを要する。
 これがカナちゃんはうまい! カッコよくきまった!

  ブラボー、とまでは言われなかったが、
 カナちゃんの、チャララチャララチャララ……と、
 それに続くクミちゃんのメロディが素敵、とみんなが口をそろえて褒めた。

  それでいいのである。
 そのチャララチャララに合わせて低音を入れていく快感で風子ばあさんは充分に満足なのである。

  しかし、風子ばあさんのことも褒めないといけないと思うらしい人がいて、
 「風子さん、カッコよかったぁ」という。
 「どこが?」と期待したら、靴とズボン……といわれてずっこけた。
 
  ズボンは綿パンだよと言うと、でもカッコよかった、と変な褒め方をされた。

  打ち上げでお酒を飲んだら、
 あちこちから、風子さんたちのトリオずっと続けてくださいね、やめないでくださいね、死ぬまでやってくださいねと声をかけられた。

  う~ん、これって、なんだか老人を励ます言葉のオンパレードだねえ。
 お三人も、お年をとりましたねえ、と言われているような気がしたけど、ひがみだろうか。

  なんと言われようと三人で楽しく弾けて幸せ。まだまだ隠居の予定はないのである。        6月26日 記

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