風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

近視悲喜劇

2018-09-21 21:31:48 | 昭和つれづれ

 昨日の近視の話のついでに、わたしが会社勤めをするようになったころの話にちょっと飛ぶ。

 恋人というほどではないが、ようやくつきあいのはじまったばかりのボーイフレンドとドライブに行った。

広い高原のようなところで、ちょっと彼とはぐれた。

あれ、どこへ行ったかと見渡したら、木陰で向こうをむいて立っている。

ああ、いたいた、とそこまでわたしは全速力で駆けだした。

直近まで近づくと、なんと彼は立ちションをしているところだった。

近視のわたしはそこまで行ってはじめて気づき、きゃっと言った。

彼も途中でとめるわけにもいかず、ばつが悪そうにしていた。

それでというわけでもなかろうが、彼とは長くつきあうことにはならなかった。

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