バス待ちをしていた。
わたしが待つバスは5停留所前まで来ている。
アプリで確認できる。
目の前に時刻表と自分のスマホを睨めっこしている女性がいる。
なかなか確認できずに何やら入力している。
わたしよりずっと若い。
せっかくスマホを持っているのに、
アプリをダウンロードしていないようである。
ああ、ムズムズする、時刻表アプリ便利ですよ~と言いたい。
教えてあげたい。
でも、ここが我慢、バアサンが出しゃばるのはろくなことはない。
まだ目的を達せられない女性はしきりに標識と手もとを見ている。
ああ、じれったい、ついに声をかけてしまった、
どこまで行かれますか?
かくかくしかじか、このアプリが便利ですよう、云々……。
このお節介根性、多分終世直りそうにない。