風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

豚もおだてりゃ木に登る

2011-04-25 12:02:37 | 時事
 多くの命を奪った津波は憎い。
 地を割った地震は怖い。
 諦めようのない衝撃である。

 しかし、それでもあえて言えば、天災は諦めるしかない。
自然の猛威の前に、人間はいかにちっぽけで無力であったかと、うなだれるしかない。

 だが、原発は違う。
あれは人間が作って人間が牙をむかれた。
地震津波は、どんなに残酷な結果で打ちのめされても、いずれ復興に向かって立ち上がるしかない。
しかし、原発はまだ進行形である。

一度作ってしまったものは、チャラには出来ず、未来永劫何万年もの間、地球を、人類を脅かす。

 大げさではない。
福島を見よ。
ある日を境に、町ごと村ごと田地田畑まるまる投げ出さなければならない。
水も飲めない、空気も吸えない。
これからも放射能が空や海を汚染し続ける。

 原発を国策としてきた国や、東電だけのせいにしているのではない。
ぬくぬくとエアコンの中にいてイルミネーションなどにうつつを抜かしてきた己を責めずにはいられないのである。

 
これらのことを思うとき、風子ばあさんは、とても愚かな戯言でブログを綴る気にならなかったのである。

 しかし、風子ばあさんのブログにも思いがけなく隠れファンがいた。
あれから一ヵ月、ブログが再開されないのは、風子ばあさん、いよいよ、くたばったか……とご心配くださる方がいた。

 問い合わせが続き、お元気なら続けて下さいと声をかけられた。
豚もおだてりゃ木に登る……で、昨日からようやく重い腰をあげました。

 またよろしくお願いします。