今回の伊豆伊東での聖地巡礼では、原作コミック第9巻に登場した場所を3ヶ所回りました。伊豆シャボテン公園、大室山、広井酒店です。作中では鳥羽美波先生の車で移動していますが、私は公共交通機関利用での巡礼でしたので、鉄道で目的地の駅に着いたあとは、必ずバスを利用しました。
なので、現地のバスの運行状況つまり路線や時刻表を調べる事は、事前調査のなかでも重要な作業でした。今回は伊豆伊東のほかに河口湖エリアや身延エリアへも行きましたから、各地のバスの運行情報をおさえておくことが不可欠でした。
伊豆伊東エリアの路線バスは東海バスさんが運行しています。今回訪れた3ヶ所はいずれも東海バスの路線上に最寄りのバス停があります。伊豆高原駅を発着点としたので、上図の伊豆高原駅前のバス乗り場の1番から乗りました。御覧のように、シャボテン公園および大室山へ行くバスが出ています。
コロナ対策期間ということで、時刻表は上図のように5月からの臨時時刻表になっていましたが、便数が減らされているだけで基本的な利用法は変わらないとの事でした。すなわち、6つの系統のバスが出ていて、そのうちの3系統がシャボテン公園行きになっています。どれに乗っても良いのですが、私は伊豆高原駅に11時に着きましたので、これにつながる11時10分発の173系統のバスを利用しました。
11時10分発の173系統のバスがやってきました。目指す伊豆シャボテン公園は終点なので、めいっぱいバスの旅が楽しめます。路線は大室山の西麓を回っていくコースです。大室山もシャボテン公園と同じバス停から行けますから、このバスに乗れば、今回の巡礼地3ヶ所のうちの2ヶ所に行けることになります。
バスが発車しました。私自身は、地元京都市でも移動手段が市バスで、基本的にバスに乗るのが好きです。バスの旅というのも大好きで、昔はよく高速バスや夜行バスを利用しての旅行を楽しんでいました。
だから、今回の巡礼旅行でもバス移動は積極的に取り入れました。乗って景色を眺めるだけで、その地域の様相が色々と分かって楽しいので、短い区間であっても、なにかワクワクしてしまいます。
25分後の11時35分に、終点のシャボテン公園および大室山リフトのバス停に着きました。乗ってみて分かったのですが、大室山の裾野というのは海まで広がっていて、伊豆高原駅からずっと大室山の裾野をずっと登っていく感じでした。
それで伊東市街から大室山の西麓に回って、北西麓にある終点までえんえんと坂道を登ってゆきましたが、おかげで大室山のスケールの大きさをバス移動の時点で感じ取ることが出来ました。次第に迫ってくる大室山の山容が、だんだんと壁のように見えてきたりして、面白かったです。
バス停に着いた後、帰りのバスの時刻をチェックしました。帰りのバスで巡礼地の3ヶ所目である広井酒店を訪ねる予定でしたが、上図の真ん中の「桜並木 伊豆高原駅」か右側の「ぐらんぱる公園 伊豆高原駅」のどちらかの路線に乗る必要がありました。
とりあえず、シャボテン公園、昼食休憩、大室山の順に行くので所要時間は約2、3時間ぐらいと見込みました。それでいくと、13時48分か14時45分のバスで帰ることになります。
東海バスの公式サイトはこちら。運行時刻検索ページはこちら。
バス停からは、大室山リフト乗り場も近いです。歩いて1分もかかりません。距離的にはシャボテン公園のほうがちょっと離れていて高台にありますから、徒歩で3分ほどかかります。しかもずっと登り坂ですから、暑い中では汗だくになります。
最初にシャボテン公園の自動車専用入口へ立ち寄りました。歩行者用ルートの外側にあり、上図の大きな緑色のサボテン君が目印です。上に大きな入口標識が設けられています。
この標識が、原作コミック第9巻122ページ1コマ目に登場する標識のモデルです。作中では「伊東サボテンパーク」となっていますが、「いらっしゃいませ」はそのままで、「自動車専用入口」は「自動車専用入り口」になっています。
歩行者用ルートはバス停の直ぐ上にある赤い屋根の2棟の建物の間を通って上に続きます。上図は、赤い屋根の2棟の建物の間を通った直後に振り返ったところで、大室山の山容が大きくそびえて見えます。山の右側にリフトが見えました。
歩行者用ルートは、このあと右に曲がって坂道となり、一部は屋根付きの通廊となって公園入口に続きます。
歩行者用ルートを登りきると、上図の公園西側の歩行者用ゲートに着きます。シャボテン公園には2か所にゲートがあり、バス停に最も近い西側の歩行者用ゲート、東側の自動車および観光バス用のゲートに分かれます。
作中では車で入っているので、その入場ゲートはこことは反対側の東側ゲートになります。だから、作中で描かれる公園入場ゲートの建物は、公園内を回っている最中に内側から見る形になりました。 (続く)