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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く その4  みのぶまんじゅう

2018年03月23日 | ゆるキャン△

 内船駅で、10時17分発の普通列車に乗りました。これも2両編成でしたので、身延線では2両編成が普通であるようです。特急「ふじかわ」でも3両編成ですから、普通列車の2両編成というのは、ローカル線にしては立派な方だろうと思います。

 

 車内の状況を見るに、アニメ第8話に登場したロングシートタイプとは別種の車輌であるようです。資料によれば313系3000番台であるそうです。アニメの車輌は313系2600番台であるそうです。

 

 内船駅で乗車する際に取った整理券です。今回は最終目的地までの切符を買っていて途中下車が可能でしたから、整理券は必要ないのですが、どんなものかなと記念に取ってみました。バスの整理券と同じようなものですね。

 

 次の目的地である身延駅には、10時31分に着きました。さすがに身延町の玄関口で久遠寺参詣の起点だけあって、駅員が常駐して改札も機能しています。

 

 乗ってきた列車が発車してゆきました。反対側のホームの駅名標を入れて撮るのに成功しました。

 

 駅舎前にて自撮り記念撮影。花粉が目にじわりときて、目の奥に痒みが走るので、普段通りに目を開けてはいられませんでした。花粉さえなければ、最高の巡礼行だったのですが・・・。

 

 駅前の通りは、外観を歴史的景観に合わせて再現してあり、江戸期の町並みをイメージしているそうです。「しょうにん通り」と呼ばれます。
 アニメ第8話で、野クルの三人が「カリブー」へ行くために身延駅で降りてこの「しょうにん通り」を歩きますが、景色はそのまま忠実に描かれます。

 

 それぞれの建物に家紋が打たれています。それでなんとなく何かのお店だろうな、と分かるのですが、殆どの建物に家紋があるというのは、実際の古い町並みではあまり見かけません。ここだけの特色なのかもしれません。

 

 振り返って、身延駅の建物を見ました。これも既視感がありました。

 

 アニメでもそのまま登場しているからです。季節は秋だと分かります。

 

 身延での目的の一つが、名物の「みのぶまんじゅう」を食べることでした。

 

 アニメでも、各務原なでしこが嬉しそうに指しています。実物と全く同じです。

 

 「みのぶまんじゅう」は、駅前においては唯一、このお店「栄昇堂」にて販売されています。一般観光客にも知られているそうで、徒歩や車でやってきて買ってゆく人が絶えませんでした。地元住民らしき方も数人見かけましたので、普段のおやつとしても親しまれているようです。

 

 完全にアニメと同じです。と言うか、アニメが実在のお店を忠実に描写しているわけです。

 

 このシーンですね。お店の名前もそのまま出ていますが、こういうのはアニメでは珍しいケースではないでしょうか・・・。

 

 店先には、しっかり「ゆるキャン△」のポスターが貼られてありました。これを撮影して店に入ると、店員さんがにこやかに会釈して下さいました。巡礼ファンの一人だと分かったのでしょう。

 ファンならば、必ず「みのぶまんじゅう」を買うに決まっていますから、お店にとっては立派な「お客さん」です。早速に「まんじゅうは如何ですか?」とすすめられました。

 

 アニメに登場した「みのぶまんじゅう」です。野クルの三人が買って美味しそうに食べていたのがこれです。値段は65円です。

 

 実物も65円でした。まったく、そのまんまですね。
 「ゆるキャン△」は多くのシーンで食べ物や品物の値段を出していますが、その大部分が実際の価格をそのまま紹介しているケースであるので、聖地巡礼の基本情報としても重宝します。他のマンガやアニメではあんまり見られない特徴の一つだと思います。

 

 とりあえず、バラ売りを2個、職場の同僚への土産として20個入りを購入しました。

 

 本当は、野クルの三人と同じように通りの北側の川沿いの石ベンチで食べてみたかったのですが、花粉の飛散が見えるぐらいに凄かったため、店内でおとなしくいただきました。さっぱりした味が良いです。

 私が入った時、地元商店街のおばさん達が四人居て、まんじゅうを食べつつおしゃべりしていました。私が隣の席でまんじゅうを食べ始めると、すかさずお茶を入れて下さいまして、色々と聞いてくるのでした。
「どちらからお越し?」
「京都です」
「あら、まあ、遠くからようこそ。いいわねえ、京都ですってよ」
 他の三人と目を合わせて、この前行ったのはいつだったかね、ホラ東福寺の紅葉、などとささやき合っていました。そして、何度もかけているであろう質問を投げかけてきました。
「こちらには、ゆるキャンのあれですかね?」
「はい」
 すかさず持参した第6巻を取り出して見せました。するとカウンター内に居た店員さんの一人が近寄ってきて、「ああー、もう6巻目が出てるんですね」と感心したように表紙を見ていました。そしてこう言いました。
「こちらではアニメの放送もやってませんのでね、うちら全員見たこと無いんですけども、ファンの皆さんが色々教えて下さりますから、なんとか知識はありますけども。でも、やっぱりこういう漫画の本買って読んどかないといけないのよねえ」

 その言葉に、四人のおばさんたちも「そうだな」と頷いていました。その一人が、思いついたように話しかけてきました。
「お兄さん、お昼の食事は、もしかして「ゆたかや」へ行かれる?」
「ええ、実はその積りですが」
「今日はねえ、お休みなんですよ、「ゆたかや」は」
「えっ、そうなんですか・・・」

 そこで、私はかねて考えてあった第二候補の店を選ぶことにしました。第6巻の41ページを開いて見せつつ、「マンガでは、このお店がこちらの商店街の中にあることになっていますが、実際にあるのでしょうか。どなたか御存知でしょうか」と尋ねました。各務原桜が妹を身延駅付近に呼び出して、二人で「大海老天重セット1700円」を食べていた蕎麦屋のことでした。
 しかし、店員もおばさん達も一様に首を傾げていました。
「こちらに蕎麦屋さんはありますけっど、こんな海老天重って、あったかなあ・・・。見た事ありませんねえ」
「「ゆたかや」のメニューにはありませんか?」
「無いですね。私らよく食べに行ってるから知ってますが、海老天重は無かったと思います」
「うんうん、こんな海老が二つ乗っかってる天盛りは、まんず、見た事ねえなあ。お山のほうにも無いんと違うかね・・・」
「お山・・・ですか?」
「ああ、身延山のことですよ。うちらは「お山」って呼んでるですよ・・・」
「はあ・・・」

 すると、店内に建設業者らしき作業着姿の年配の方が「よう」と声を掛けつつ入ってきました。店員さんが「あっ、〇〇さん、いらっしゃい」と応じていたので、地元の常連さんのようでした。当たり前のように20パックを三つも買っていたその人に、おばさんの一人が声を掛け、これも顔馴染みとみえて雑談を交わしていましたが、そのうちに「ちょっとさ、これ、この海老天重って知らないかね?」と私に第6巻の該当ページを見せるように手振りしてきました。
 つられて示すと、相手は「おう、この漫画は読んでるよ。子供が持ってるでな。凄い人気らしいよアンタ」と笑顔になりました。そして、問題の「大海老天重セット1700円」のコマをしばらく見て、「あれえ、これ時々行ってるあそこの天重じゃねえかね、でも1700円もしたかねえ・・・」と呟いていました。

「御存知のようですが・・・、身延のどのあたりのお店でしょうか」
「おう、多分俺の知ってる店だと思うが・・・、身延じゃねえんだ、甲府の方だよ」
「甲府市ですか・・・」
「おう、甲府というか、市境ギリギリのとこだからあれは甲斐市かな。中央自動車道のすぐ下にある。「藤義」って蕎麦屋だよ」
「藤義・・・ですか」

 原作コミック第6巻では店名が「藤本」となっています。一字変えてあるのだな、これは間違いないな、と感じました。帰宅してからネットで調べてみたら、正解でした。原作コミックの描写そのままの「大海老天重」がメニュー画像にありました。これに蕎麦をセットしたものが、各務原姉妹が食べた1700円セットにあたるのでしょう。
 とりあえず、思いがけない形で原作コミックの登場メニューの元ネタが判明しました。その「藤義」というお店には、次の巡礼の機会に必ず行きたいと思います。食べログでの紹介はこちら

 ともあれ、地元民との楽しい語らいのひとときを、美味しいまんじゅうを味わいつつ過ごせました。また来たいと思います。 (続く)

 


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4 コメント

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山梨でなくても良いので・・・ (おかあき)
2018-03-23 22:48:43
しまりんだんごを商品化して欲しいですねw
今なら、飛ぶように売れると思うのですが。
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しまりんだんご (ホシノ)
2018-03-23 23:02:42
第12話に出てきたアレですな。山梨銘菓、と銘打ってありますから、山梨で商品化しないとダメでしょう。

山梨の銘菓には団子や饅頭が多いですね。その気になれば、コラボしてしまりんだんごに出来そうな感じですが・・・。
返信する
蕎麦屋の名前goodです (Unknown)
2018-03-24 18:12:36
今日一気に記事を見させていただきました
自分は4月に聖地巡礼をしたいと思っていたので大変助かりました。
できればスタンプラリーの時期に行って見たいなぁ
返信する
Re. 蕎麦屋の名前goodです (ホシノ)
2018-03-24 21:58:02
レポート記事御覧頂き有難うございます。
とりあえず10回連載にてアップしますので、今後も御笑読下さい。

スタンプラリーは魅力的ですが、範囲が広すぎてなかなかにハードル高そうです。当方も出来たら4月に次の巡礼ルートを楽しんでみたいです。
返信する

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