第一回目のディキャンプでの昼食は、御覧のように自作簡易焚火台での焼肉でした。別にコッヘルで御飯を炊きましたが、その写真を撮り忘れました。炊事中は色々と忙しいからです。コッヘルにあてるバーナーの火加減を調節しつつ、簡易焚火台の炭火の様子も見て、必要に応じて薪の小切れを追加して火力を一定に保つようにしていました。
肉そのものは、近くのスーパーで買ってきた安い品ですが、これに粗挽き胡椒をふりかけ、タレ代わりにおろし大蒜を付け、ネギを乗せ、レタスを巻いて食べました。家で食べるより美味しかったです。いわゆる外飯効果ですね。
今回、焚火台に使用した炭は、ダイソーで100円で売っている豆炭でした。一時間ほどで全部が上図のように燃え尽きて数個の固まりのみが残りましたが、火箸で掴もうとしたら、あっという間に砕け落ちました。
大部分は、このように砂状の灰になって、灰受けのボウル内に積もっていました。防火のためにそのままアルミ袋に入れて持ち帰り、台所のシンク内で一日放置した後、生ごみの消臭剤に転用して使い切りました。
使用後の自作簡易焚火台は、このようにバラして冷ましました。撤収するまでの三時間ほど、この状態で放置していました。最後に炊事棟の水道で洗い流しましたが、思ったほど煤が付いていませんでした。最初の着火時に、イワタニのトーチバーナーを使って高温で一気に炭や薪に点火したため、煙が殆ど生じなかったためでしょう。
昼食後は、チェアに深く沈みこんで、一時間ほど海をボーッと眺めました。時折、ウトウトしましたが、ここで寝てしまうと、夜眠れなくなってしまいますので、睡魔に捕らわれないように意識を保ちました。
まだ2月ですので、長い間じっとしていれば、次第に冷えてきます。暖かいと言っても、気温はまだ15度に過ぎませんから、寒いわけです。チェアを折り畳み、テント内に入りました。陽があたってテント内が温まっているため、快適そのものでした。
上図のように、出入り口からも海が見渡せます。ちょっとした別荘感覚が味わえて楽しいです。ディキャンプでもテントがあったほうが良いな、と改めて思いました。
2、3人用のテントですので、ソロで使えば十分過ぎるほどの空間です。高さもあるので、意外に窮屈感が薄いです。テント頂部はメッシュになっていますので、防水カバーを掛けなければ、明かり取りとして機能します。モンベルのムーンライト3型には、この明かり取り窓がついていないので、今回使用のディキャンプ用ワンタッチテントを購入したわけです。
さらに、頂部にはこのように、ランタンを掛けられるフックが付いています。これもモンベルのムーンライト3型には付いていないので、今回のテントの方が、色々と使い勝手が良いわけです。3500円の安物にしては、上出来だと思います。
テント内の空間は、このような感じで、私自身の要するスペースは半分以下です。荷物を色々置いても、まだ余裕があります。足元左側に転がっている円筒は、金属製の炭火消し壺です。今回のディキャンプに備えて通販で購入したものですが、前述のように炭が全て灰になったため、使用することはありませんでした。
私の横には、このようにアルミテーブル、シュラフ、飲料水ペットボトルを置いていました。それでも余裕がありますので、個人的には、このテントで良かったな、と思いました。
眺めは最高です。海が好きなので、これ以上の景色は望みません。軍艦マニアなので、沖合に帝国海軍駆逐艦でも停泊していれば最高なんですけどね・・・。 (アホかお前は)
コッヘルに水を入れ、バーナーに着火してお湯を沸かしました。火力が強いので、弱火でも3分足らずで沸騰します。
こういうテント内での火の使用は、換気が良い状態で行います。焚火台を持ち込んで炭火をやる場合は、出入り口や換気窓を開放して風が通るぐらいの状態にしないと、一酸化炭素中毒に陥って、最悪の場合は死に至ります。
私自身は、炊事は常に外でやっているので、テント内でのバーナー使用は、お湯沸しだけに限っています。寒いから、と密閉したテント内で薪ストーブを炊くケースがありますが、あれは専用の煙突をテントに設けており、またテントにも換気用ベンチレーターがあれば問題はありません。とにかく換気が大事です。
聞く所によると、去年の夏ぐらいに、このキャンプ場で女性のソロキャンパーがテント内で亡くなった事故があったそうです。テント内で七輪を扱っていたらしいので、一酸化炭素中毒ではないかと思いますが、とにかくテント内での火の使用は危ないです。
この1月からの「ゆるキャン△」放映を見てファンになり、にわかキャンパーになる方が少なくないと思いますが、実際のキャンプには注意事項が沢山あって、劇中の志摩リンのように全てがゆるやかまったりと進むわけではありません。冬季には氷点下のなかで寝ることもあって凍死の危険もあります。さらに兵庫県の幾つかのキャンプ場ではクマの出没も問題になっています。
アニメのような「ゆるキャン」を実際に楽しむのであれば、必要最低限の注意事項を遵守し、自身の身の危険に繋がるような要素は極力排除するように心がけるべきでしょう。
さて、沸いたお湯をカップに注いでココアを楽しみました。青空の下に凪いで広がる大海原を、暖かいココアを少しずつすすりながらボーッと眺める。至福のひと時でした。ディキャンプもなかなかええやんか、というのが正直な感想でした。キャンプ場自体も、大変気に入りましたので、機会があったらまた来ようと思います。
以上、第一回目の「ゆるキャン」の顛末でした。