家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

円錐赤鉛筆のメモリー

2009年02月07日 | その他


以前、コクヨのフリーカットメモ「Tidbit」に関するエントリにTBしていただいたビックリクスさんの「机上の楽園Blog」を覗いてみたら、「鉛筆はどこまで使えるのか?」というエントリがあった。
ちびた鉛筆をオブジェにしている身としては非常にそそられるタイトルだった。
そのエントリ文章中には「円錐になるまで使いきった色鉛筆」というさらに気をそそるキーワードがあり、それが紹介されているサイトを早速みてみた。
デイリーポータルZの企画記事「文房具じまん」↓がそれ。
http://portal.nifty.com/cs/1000yen/list/148/1.htm

たしかに円錐になるまで使われた赤鉛筆がそこにあった。ただ、なぜかその姿におもいっきり既視感を覚えた。
しばし脳内を探ると「自分はこれと同じものを以前たくさん持っていた」ということを思い出した。記憶をたぐり、保存場所を探し、目指すものを見つけた。
それがコレ↓である。

  

「ほぼ円錐」を含めて、円錐になるまで使った赤鉛筆が50本、青鉛筆が1本。
自分が作り上げたものなのに、お宝発見気分になったのは、これが15年以上前のものだったからだ。すっかり忘れていたのだ。

当時の私が所属していた職場では、赤鉛筆を大量に使っていた。紙に印刷or手書きされたデータや文章をチェックするためだ。
そんな仕事をえんえんとやっていると、ちょっとした合間に遊びの要素を交えたくなってくる。その中で出てきた「いっそのこと極限まで使ってしまえ」という発想は自分の貧乏性気質にもマッチした。
鉛筆削りで円錐になるまで削り込んだ赤鉛筆を見せて、同僚の若い女性社員に「すごーい」とか言わせては喜んでいた。私も若かった(笑)。
上司に咎められた時のために、「経費節約」という大義名分を用意してあったのは言うまでもない。

このころ他の文房具でも遊んだことを思い出す。超特大のダブルクリップに白い修正液を使って、同僚の2m近い大男の名前を書き、最小のダブルクリップに一番小さなかわいらしい女性社員の名前を書いて、さりげなく並べて置いてみたり(中学生かっ)。

平和な職場だった。
今、目の前でそんなことをしている若手社員がいたら「バカヤロウ」って言わなければならない自分の身がうらめしい。きっと笑いを押し隠しながら怒ることになる(笑)。

それはそうと、せっかく昔のお宝を発掘したので、例のオブジェとおなじようにビンに入れて飾ってみようと思う。
子供に問われたら、「お父さんの職場はとても物を大切にする職場なんだ」って答えることにしよう。

実際に職場では超厳しいコストカット指令が下されている。とはいえ、「極限まで鉛筆を使おう」って提案したら怒られるだろうなあ。そもそも電子化で鉛筆の出番はほとんどなくなっている。
アナログ文具への恋しさを感じつつも、ポメラなんていうデジタル文具を使っている自分。

円錐化した赤鉛筆を見て、さまざまな想いがしみじみとかけめぐったのだった。

    
            円錐を立ててみた図

 



ちなみに、円錐まで削る方法は門外不出としておく(笑)。知りたい人は門内に入ってくる(リアル友人になる)ように。
 

<おまけ>若き日の私はこんなのまで作っていた↓。