家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

住めば住むほど得する住宅

2007年03月13日 | 家について思ったことなど
発売中のNewsweek日本版(3/14)号表紙の見出しがこれだった。

「欧米の家は古いほど高く売れる」なんてコピーがあって、古い家の価値に注目している私としてはニンマリというところ。

面白いと思った点を少し紹介
・ 築140年の家を購入し、リフォームとメンテナンスをし続けて、20年弱後に購入価格の10倍近い値段で売れたというイギリスの事例があった。ちゃんと家として使えるなら、古さによって生まれる価値があることを証明している
・ 「住めるアンティーク」として古い家を大事にしながら誇りをもって住んでいる人がいるという話
・ デザイナー住宅は総じて中古住宅市場では不利であるということ。我が新居はちょっと不利かもしれない。ただ前衛的なデザインではないし、和とモダンが融合したデザインの時代性に価値が生まれる可能性に期待している。
・ これからは日本の家の寿命がほっといても延びるという話。東大の松村教授は住宅性能の向上から、60%を占める1980年以降の住宅がまもなく壊されるとは思えないとし、「社会は高齢化し建て替える経済力もなくなる」と見ていた。となると、やはり古い家に金銭的に見た資産価値は期待しにくいか。



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4 コメント

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古い家 (aiai)
2007-03-14 21:17:00
少し前に何かで読んだのですが(ちるちんか何か)、スイスの人は3000万円で建てられる家にもう3000万円余分に借金して、6000万円のよりグレードアップした家を建てるそうです。
断熱性能がよく長持ちする家を建てるんだそうです。そういう家は基本構造がしっかりしていて高熱費が削減できるので、古ければ古いほど高く売れるそうです。
そういうマーケットがちゃんとあるスイスならではの話かもしれません。古い家の価値を正当に評価されない今の日本では無謀と言われる経済観念なのかもしれませんが、実はかつてこの国にもあった見習うべき精神なのだと思います。
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手をかけた分。応えてくれる家 (shufuku.com)
2007-03-14 22:28:09
むかしは人件費が安かった、というよりも、地域通貨=結(ゆい)による家づくりをしていた頃は、とにかく手間ひまかけて家を造っていたものでした。
高度経済成長の名のもと、
人件費がバカみたいに高くなってくるにつれ、効率化と称して手抜きギリギリ、とまではいわないけれど、建築基準法という最低限度ラインを定めた法律にさえ叶っていればよいと、そんな家づくりばかりが当たり前になってしまった。

中越地震で被災した家を見ていると、けれどそれが正しいかどうか、如実に表れるから不思議だ。
手をかけただけ、家は応えてくれる。つまり、命を守ってくれるのはもちろんのこと、ビクともしない伝統民家もあるということ。作りこみのしっかりしていない家は、ほころびも大きい。
色々な被災家屋を見ていて、そう思わずにはいられなかった。
古い家の評価をする気運は、いま着実に高まりつつあるように思います。
はじめて投稿さsていただきました。今後ともよろしくおねがいします。

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どうも (garaika)
2007-03-15 00:42:20
aiaiさん

さすがスイス、というべきでしょうか。
大事にしてこそ資産であるはずなのに、現代の日本人は手入れを面倒なものと位置づけ、大事にする意識が希薄ですね。
これから世の中はますます変わっていくでしょうが、変わらないことが価値になるということもあることを意識していたいです。
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はじめましt (garaika)
2007-03-15 00:55:57
shufuku.comさん、訪問光栄です。

すばらしい試みをなさっているのですね。
地方には、無名の名建築がたくさん埋もれていると思います。
そうした家が知らないうちに解体されていくのは悲しいことです。
そうならないようすこしでも歯止めをかけたいですね。

最近の風潮は刹那的で目先の効率性ばかりをみていますが、環境全般に思いをめぐらせて長い目で見ると手間ひまかけることこそが実際には理にかなっているように思います。

私は古いものの価値がわかることを誇りに思って暮らしていくつもりです。
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