2階デッキテラスと涼み台周りのスノコ壁にとりかかっていた。
このスノコ壁、格子戸の原理と同じで、外から中は見えにくく、中から外は見やすいという機能を持つ。風も通すので、洗濯物干し場としては非常にいい。
板金工事の職人さんと左官職人さんも作業中。それぞれ、笠木作りと外壁の下地作りをしていた。
この週末、実は忍者まがいの作業をする羽目になった。
ここへきて古屋をあちこち補修しはじめているのだが、天井裏にものすごいホコリが堆積していることが判明したためだ。
風車の弥七ばりに、天井の角部分の板をはずし、天井裏にもぐりこんで掃除をした。弱い天井板の上に乗るわけにはいかないので梁の上を移動しながら、はいずっての作業、梁の上だけでは隅に手が届かないので足場板を渡して、移動した。
箒とちりとりでゴミをあつめ、その後掃除機をかけた。ついでに梁も軽く拭いた。
もうもうとホコリが舞い上がるなかでの作業。終わったころには身体中がすすけていた。防塵マスクは真っ黒だった。
忍者が覆面で鼻と口を隠すのは、顔を見られないようにする以外、ホコリを吸い込まないようにするという目的があったに違いない。
我が家はこれで、古い日本家屋の天井裏掃除のノウハウをつかんだ。しかし、こうしたハウスクリーニングの需要は世間にはありそうにないのがなんとなく悲しい。
このスノコ壁、格子戸の原理と同じで、外から中は見えにくく、中から外は見やすいという機能を持つ。風も通すので、洗濯物干し場としては非常にいい。
板金工事の職人さんと左官職人さんも作業中。それぞれ、笠木作りと外壁の下地作りをしていた。
この週末、実は忍者まがいの作業をする羽目になった。
ここへきて古屋をあちこち補修しはじめているのだが、天井裏にものすごいホコリが堆積していることが判明したためだ。
風車の弥七ばりに、天井の角部分の板をはずし、天井裏にもぐりこんで掃除をした。弱い天井板の上に乗るわけにはいかないので梁の上を移動しながら、はいずっての作業、梁の上だけでは隅に手が届かないので足場板を渡して、移動した。
箒とちりとりでゴミをあつめ、その後掃除機をかけた。ついでに梁も軽く拭いた。
もうもうとホコリが舞い上がるなかでの作業。終わったころには身体中がすすけていた。防塵マスクは真っ黒だった。
忍者が覆面で鼻と口を隠すのは、顔を見られないようにする以外、ホコリを吸い込まないようにするという目的があったに違いない。
我が家はこれで、古い日本家屋の天井裏掃除のノウハウをつかんだ。しかし、こうしたハウスクリーニングの需要は世間にはありそうにないのがなんとなく悲しい。
TVででてくる時代劇等で天井裏から登場する忍者は、ほこりひとつかぶっていないですよね。それは現実的にはありえないはなしなんでしょうね。
>天井裏掃除のノウハウをつかんだ
いいノウハウを取得されますね(笑)。でも本当にgaraikaさんはすごいなあと、感心してしまいます。
で、忍者装束の合理性だけでなく、私の体重では忍者はやれないということも、経験することによって分かりました(笑)。
ごそごそ音がしてしまい、侵入したとたんに下から槍で突き刺されることでしょう。
私は現在妻と子と3人で近代的?なマンションに暮らしております。現在の部屋は、風通し・機密性・清潔さなどの点でほとんど不満を感じておりません。
しかしながら、婿養子である私は家族の密かな願いに応えるべく、義父が一人で住んでいる1000キロ離れた妻の実家へ引っ越すことを決意しました。
この妻の実家がまさに古い日本家屋で、築50年ほどであります。家族の生活の足がかりを築くべく、月に一度一人実家に帰っては掃除をする日々が続いています。しかしながら、いくら部屋の掃除をしてもハウスダストが湧いて来ることに疑問を感じ、天井裏を疑うようになりました。
天井裏に上がってみたところ・・・想像通りだったわけですが、以来、実家に帰っては座敷わらし(忍者?)のような生活を送っています。
>我が家はこれで、古い日本家屋の天井裏掃除のノウハウ
>をつかんだ。しかし、こうしたハウスクリーニングの
>需要は世間にはありそうにないのがなんとなく悲しい。
そんなことはありません!少なくともここに一人います。業者に頼もうかと真剣に考えています。ノウハウなど伝授して頂けると助かります。
かずさん、私的にはナイスな問いかけです。
古い建物を大事に使おうとするその気持ち、うれしいです。
また、弊blogにお立ち寄りくださり、光栄です。
さて、言葉で説明するのは非常に難しいのですが、なんとかやってみますね。
なによりも安全第一で、絶対に無理はしないことを誓ったうえで下を読んでください。
<用意するもの>
ほうき(土間ぼうきのようなものがいい)
ちりとり
小型の掃除機
掃除機の替紙パック数枚
延長コード
足場板(梁と梁に届く長さのもの。あまり長いものは不便。2枚あるといい)
1mほどの角材
ゴミ袋
ブロワー(電動の送風機)
雑巾(複数枚)
バケツ
覚悟(一番大事。後述)
<服装>
半端じゃなくて汚れていい服装。当然長袖、長ズボン。底がやわらかいスニーカー
頭(髪の毛)はタオルですっぽり隠すようにして後で縛る(土木系の職人のにいちゃんがよくやっている格好)
防塵マスク(複数枚用意した方がいい)
軍手
<作業チーム>
ホンモノの忍者でも1人では無理。できるかぎり3人以上。我が家は3人でやりました。
さて、第一に重要なのは、天井板を踏まないように梁にたどりつくことです。角の板をはずし、身体を中に入れますが、そのままだと「足がかり」が少なすぎます。そこで、天井裏のコーナーに角材を三角状に渡します。この角材は確実に自分の体重をささえられる強度のものにしてください。そこに足を乗せて梁に上ります。
次に、梁と梁の間に足場板を設置します。足場板を下から入れるのは難しいかもしれません。我が家の場合、補修中だったので屋根の小屋脇から入れることができました。もし、足場板が入れられないとすると、その後の作業のやりやすさに大きく影響しますので、何とか工夫して入れてください。場合によっては大工さんに開口をつくってもらってもいいでしょう。瓦を葺き替える計画がありましたら、そのときに上からアプローチするというのもありでしょう。
そこまでセッティングできたら、下にいるスタッフ(家族)からほうきとちりとり、ゴミ袋を受け取ります。梁や、足場板に腹ばいになってほうきで埃をちりとりに集めていきます。それをゴミ袋に入れます。
そのゴミ袋はいっぱいになる前(動かしやすい重さの範囲内)に下のスタッフに渡し、新しいゴミ袋と交換してください。
おおまかに埃がとれたら、次は掃除機です。手に持てるコンパクトなものでもいいですが、吸い口部分は長いものにしてください。ウチでは普通の小さめの掃除機を使い、本体は梁に縛り付けて使いました。電源は延長コードを利用してください。梁と足場板を腹ばいで移動しながら吸い取っていきます。パックはこまめに交換してください。
このあと、もしブロワーが用意できるのなら、それで隅の埃を飛ばし、さらにもう一回掃除機をかけることをオススメします。
あとは雑巾でざっと梁を拭いて出来上がりです。
ただしそこで気を抜かず、撤収も慎重にやってください。
作業者は終わったあと、「ススワタリ」(by となりのトトロ)の親分のようになります。私は自分の姿を写真に撮っておきたかったくらい。
すべての工程で重要なこと。それは「覚悟」です。落ちたら大怪我するかもしれないし、大事な天井をぶち壊すことになったら元も子もありません。足場板も落とさないよう注意してください。保険をかけてもいいかと思うくらいの作業になります。それを家族にも認識させ、万が一を意識してくれぐれも慎重にやることです。
最初に書いたように3人いるとやりやすいです。一人が中に入り、もう一人が天井板の開口付近に陣取り、もう一人が下から用具を差し出したり、ゴミを受け取ったりするという具合です。
なお、我が家は当初、建築家から天井をリフォームするという選択肢も提案されました。愛着のある現在の天井を丁寧に解体し、また組み立てるとなると、たぶん3桁の万での単位のお金の話になるとぞっといたしました。かといって新しい天井に作り直すのも嫌で、急なこともあってこんな掃除をしてくれる業者はいまいと悩んだ末の自前掃除でした。
引き受けてくれるかどうかはわかりませんが、業者に見てもらうことはまずやってみてください。それができるなら一番いいです。値段次第の面もあるでしょうが・・・。
あと、私が思いついたものの、結局採用しなかったやり方がもうひとつあるので伝えておきます。
それはロボット掃除機を購入することです。円盤状で室内を勝手に動き回って掃除するヤツです。天井は人間は支えられなくともロボット掃除機なら支えられそうに思いました。価格も天井をリフォームしたり、業者にクリーニングを頼むのよりはるかに安いのではないでしょうか。
結局この方法は採用しなかったので検討が足りませんが、懸念は、ロボット掃除機の吸い込み能力とゴミの収容能力、天井の構造(段をどのくらい乗り越えられるのか)、そして、こまめにゴミを取替えなければならない場合の回収方法でしょうか。そこは検証が必要です。
繰り返しますが、なによりも安全第一で考えてくださいね。絶対に無理はしないこと。
大変熱のこもったお返事、感激致しました。
私の最初の説明に言葉が足らなかった部分があり、少々恐縮しております。というのは、天井裏の構造に関してなのですが、この部分はもともと収納を意識して作られており、屋根裏部屋にもできそうな空間です。とはいっても、収納できるスペースは10パーセントほどの面積で、残りは例の梁と天井板の構造です。
ここへアクセスするには、台所の天井の一部を引き下げるとスライド式の階段が降りてくるようになっています。忍者見習いは素人にもかかわらず労せずして現場までたどり着けるわけです。
さて、
>足場板
>小さめの掃除機を使い、本体は梁に縛り
>ブロワー
>さらにもう一回掃除機
のあたりは大変参考になりました。実践に取り入れて行きたいと思います。
また、掃除ロボットですが、私も以前見聞きしたことはありましたが、すっかりその存在を忘れていました。検討してみる価値は大いにありそうです。もしこれが使えるとメインテナンスも楽になるのでは、と期待しています。
なにぶん、とりあえずは何でも自分でやってみたい性分なので、自分でやってみてあきらめがついたら業者に頼んでみようと思います。
忍者見習いから真っ黒くろすけに昇華できるよう、安全に注意しつつ、楽しみながらやってみようと思います。
つい力をいれて書き込みましたが、どうせどこかで記録しておきたいと考えていたので…。
かずさんのお役に立てるなら一石二鳥というものです。
アプローチが初級忍者向け(笑)といっても、必ず複数人でやってくださいね。
まっくろくろすけになったあかつきにはぜひ写真を撮っておくことをおすすめします。