家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

家づくりにおけるサイバーカスケードな空間

2007年07月26日 | 家について思ったことなど
Wikipedia 「サイバーカスケード」↓より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%89
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インターネットには、同じ考えや感想を持つ者同士を結びつけることをきわめて簡易にする特徴がある。つまり人々は、インターネット上の記事や掲示板等を通じて、特定のニュースや論点に関する考えや、特定の人物・作品等に関する反発や賛美等の感想を同じくする者を発見することができるようになる。加えて、インターネットは不特定多数の人々が同時的にコミュニケートすることを可能にする媒体でもあるので、きわめて短期間かつ大規模に、同様の意見・感想を持つ者同士が結びつけられることになる。その一方で、同種の人々ばかり集結する場所においては、異質な者を排除する傾向を持ちやすく、それぞれの場所は排他的な傾向を持つようになる。
(中略)
こうしてインターネットは、極端化し閉鎖化してしまったグループ(「エンクレーブ enclave(「飛び地」の意)」と呼ばれる)が無数に散らばり、相互に不干渉あるいは誹謗中傷を繰り返す、きわめて流動的で不安定な状態となってしまう可能性がある。サイバーカスケードとは、こうした一連の現象に与えられた比喩的な呼称である。
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ネットサーフィン(※)しているとサイバーカスケード化している場面や状況を見かけることがある。

家づくり関連では、自分たちとは異質の意見を持つ集団のテリトリーにまで攻撃に向かう例はさほど多くはないが、自分たちのテリトリーで言いたい放題で「敵」を貶めていたりするところはある。
彼らは必ずしも悪人ではない。むしろ善人だったりする。ある意味まじめであるがゆえに自分たちが正しいと思っていることを理解しない人間に憤り、先鋭化しているのである。
例えばそういうものの周辺で「おかしな争い」が生まれたりもする。
おかしな争いをしているうちはまだいい。仲間しか訪問していないその場所での意見が住宅業界の良識を決定しているかのごとく認識するようになったらちと引く。非寛容な選民思想を持つカルトな新興宗教の性質と似かよってくる。

こんなことを書きながら、実は私はそうした場所の利用方法はあると考えている。その場所では余計なノイズ(罵倒語)が付随していたりもするものの、彼らの「敵」のネガティブ情報がいろいろと出てくることがあるからだ。彼らの「敵」とは、私達施主連にとってはいくつかある依頼先候補の一つの業態ないし会社である。彼ら自体も候補の業態・会社だったりもする。
いろいろな対象についてプラス面マイナス面の双方の情報を集めること、それが情報収集で心がけるべきことである。自分を見失わなければそういう場所を覗いてみてもいい。ただし玉石混交のうえ、「敵」に関する情報は「玉」(知らなかった事実)より「石」(無責任なうわさ、ノイズ)の方がかなり多いので、効率的な情報収集手段でもない。
また、特に先鋭化が激しい場所では、そーっと見るだけ、それが肝要である。それでも「毒」にあてられて気分が悪くなったりするリスクがあるのでご注意を。

弊ブログではブログ主自ら多様性を認めたいと意識しているし、気の合う仲間が集まっても、社会的には単に「同好の士」の一集団にすぎないと認識する客観性は持っているつもりだし、自身のバイアスだって警告しているし、他者を批評・批判・分析はしても積極的にバカにしたりするつもりはないし、「多神教」だし(笑)、そんな先鋭化した地点にまで到達しようもないだろうと自負(?)している。
それでも、もしかしたら…。



※このネットサーフィンという言葉、当初から違和感がある。サーフィンというよりダイビングだと思う。スキューバダイビングを体験してみれば実感がわくと思う。