バイアス (「はてなダイアリー」のキーワードより)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%A4%A5%A2%A5%B9
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(英:bias)、斜め、または偏りや歪みを意味し、転じて偏見や先入観という意味をもつ。心理学や社会学などの統計から一般論を導く分野で使われることが多い。
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バイアスがかかった意見は政治をテーマにした世界ではよく見かけ、そのバイアス自体が話題になることがある。
マスコミなど中立性が要求される業態ではバイアスは悪いものと認識されがちだが、実際は発言者それぞれに何らかのバイアスがあると考えるのがむしろ自然だ。重要なのは、情報の中のバイアスの介入具合だし、その存在を意識して読むかどうかで情報の有用度が違ってくるということだ。
家づくりの世界においてもバイアスがかかっている情報は存在する。
建築業界人が発する情報にバイアスがかかっていることは容易に想像できる。
ロコツに我田引水なものはバイアス云々以前にセールストークといっていいが、ロコツでないものも、よく読むとバイアスが存在するのが分かる。
ハウスメーカー、工務店、建築家など業態によるバイアスのほか、工法、素材・建材などにかかわるバイアスもあると実感している。
一方、施主の情報にはバイアスがかかっていないかというとそんなことはない。立場上バイアスがかかりにくそうに思えるので、むしろ気をつけて読まなければならなかったりする。
「いやそんなことはない、正直な意見を書いている」といいたい施主も多いだろう。しかしバイアスの有無というものは情報を発する人が正直かどうかは問題ではないのだ。
バイアスの存在が批判されるのは意図的にある方向に誘導しようとしたり、印象操作したりする場合で、それは正直者とは言いがたいが、バイアスは必ずしも「意図的な操作」が付随しているわけではない。実はバイアスがかかりつつもその時点で当人が本当にそう思っているから操作の意図もなにもなく、自然に主張することは多い。ウソをついているのではないし、善意を動機とした情報発信なら正直者といわれてふさわしい存在だったりする。
人は一貫性を求めるというのが心理学のセオリーらしい。
自分がそれを選択するまでは、その選択肢に対して中立性を維持していても、それを選択したとたんに楽観的にその選択肢が有利なもの、正しいものに思えてきてしまうという。それは人間には一貫していたい、一貫していると思われたいという強迫観念があるせいらしい。
だから、悪意も善意も、意図的な計算がない場合でも自分の選んだ選択肢については自然にバイアスがかかった見解を表明してしまいやすいのだ。
だから、ビジネスに関係がない施主の意見だって大なり小なりバイアスはかかっていると考えた方が情報を読み誤らない。
さて、ここまで書けばわかると思うが、施主OBである私のブログ上の情報にもきっとバイアスがかかっている。
「きっと」と書いたのは、ある程度自分でも推測がつくバイアスと自分では気がついてないバイアスがあると想定できるからだ。
<このブログで気をつけたほうがいいと自分で気がついている(笑)バイアスのキーワード>
建築家、工務店、無垢材、国産材、通風、手作り、庭、日本の伝統文化、職人、古い家、子育て
これらの項目やそれに関連する事象に関して、第三者から見たらきっと私はたいした根拠もなく楽観的観測を持ち、好意的心情で発言している恐れがある。それを意識して読んでほしいと思う。
このブログに限らず、バイアスとは、そのキーワードに直接関係する話題でなくとも発言者の思考の背後や底辺に存在して、いろいろな発言に影響していることは意識しておいたほうがいい。
家づくりを経験した人、家づくりの仕事に携わっている人で「自分の家づくりの情報にバイアスなんて一切ない」なんて言い切る人がいたらそれは、バイアスのことを勘違いしているか、人を騙そうとしているかどちらかだと思っている。
こういうことを表明するのは、私の言葉をそのままうのみにしないよう注意喚起しておいて、あとから苦情を受けないようにするせこいディスクレーマーであったりするのだが、私の正直さも背景にあることは間違いない。
そう、正直さとバイアスは同居しうるのである。
追記)
こういうの(↓)もわかりやすいかもしれない。
「確証バイアス」 Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A2%BA%E8%A8%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9
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確証バイアス(かくしょうバイアス)とは社会心理学における用語で、個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという現象である。
例えばグループに一人だけAという女性がいた場合、Aが様々な行動を示していたにもかかわらず、自分が持つ女性への固定観念に合致する行動だけを特別に認識して、「やはり女性は○○である」という結論を導くといった行為を指す。
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たいがいこういうことは自分の先入観を認識せずにやってしまうから困るのである。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%A4%A5%A2%A5%B9
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(英:bias)、斜め、または偏りや歪みを意味し、転じて偏見や先入観という意味をもつ。心理学や社会学などの統計から一般論を導く分野で使われることが多い。
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バイアスがかかった意見は政治をテーマにした世界ではよく見かけ、そのバイアス自体が話題になることがある。
マスコミなど中立性が要求される業態ではバイアスは悪いものと認識されがちだが、実際は発言者それぞれに何らかのバイアスがあると考えるのがむしろ自然だ。重要なのは、情報の中のバイアスの介入具合だし、その存在を意識して読むかどうかで情報の有用度が違ってくるということだ。
家づくりの世界においてもバイアスがかかっている情報は存在する。
建築業界人が発する情報にバイアスがかかっていることは容易に想像できる。
ロコツに我田引水なものはバイアス云々以前にセールストークといっていいが、ロコツでないものも、よく読むとバイアスが存在するのが分かる。
ハウスメーカー、工務店、建築家など業態によるバイアスのほか、工法、素材・建材などにかかわるバイアスもあると実感している。
一方、施主の情報にはバイアスがかかっていないかというとそんなことはない。立場上バイアスがかかりにくそうに思えるので、むしろ気をつけて読まなければならなかったりする。
「いやそんなことはない、正直な意見を書いている」といいたい施主も多いだろう。しかしバイアスの有無というものは情報を発する人が正直かどうかは問題ではないのだ。
バイアスの存在が批判されるのは意図的にある方向に誘導しようとしたり、印象操作したりする場合で、それは正直者とは言いがたいが、バイアスは必ずしも「意図的な操作」が付随しているわけではない。実はバイアスがかかりつつもその時点で当人が本当にそう思っているから操作の意図もなにもなく、自然に主張することは多い。ウソをついているのではないし、善意を動機とした情報発信なら正直者といわれてふさわしい存在だったりする。
人は一貫性を求めるというのが心理学のセオリーらしい。
自分がそれを選択するまでは、その選択肢に対して中立性を維持していても、それを選択したとたんに楽観的にその選択肢が有利なもの、正しいものに思えてきてしまうという。それは人間には一貫していたい、一貫していると思われたいという強迫観念があるせいらしい。
だから、悪意も善意も、意図的な計算がない場合でも自分の選んだ選択肢については自然にバイアスがかかった見解を表明してしまいやすいのだ。
だから、ビジネスに関係がない施主の意見だって大なり小なりバイアスはかかっていると考えた方が情報を読み誤らない。
さて、ここまで書けばわかると思うが、施主OBである私のブログ上の情報にもきっとバイアスがかかっている。
「きっと」と書いたのは、ある程度自分でも推測がつくバイアスと自分では気がついてないバイアスがあると想定できるからだ。
<このブログで気をつけたほうがいいと自分で気がついている(笑)バイアスのキーワード>
建築家、工務店、無垢材、国産材、通風、手作り、庭、日本の伝統文化、職人、古い家、子育て
これらの項目やそれに関連する事象に関して、第三者から見たらきっと私はたいした根拠もなく楽観的観測を持ち、好意的心情で発言している恐れがある。それを意識して読んでほしいと思う。
このブログに限らず、バイアスとは、そのキーワードに直接関係する話題でなくとも発言者の思考の背後や底辺に存在して、いろいろな発言に影響していることは意識しておいたほうがいい。
家づくりを経験した人、家づくりの仕事に携わっている人で「自分の家づくりの情報にバイアスなんて一切ない」なんて言い切る人がいたらそれは、バイアスのことを勘違いしているか、人を騙そうとしているかどちらかだと思っている。
こういうことを表明するのは、私の言葉をそのままうのみにしないよう注意喚起しておいて、あとから苦情を受けないようにするせこいディスクレーマーであったりするのだが、私の正直さも背景にあることは間違いない。
そう、正直さとバイアスは同居しうるのである。
追記)
こういうの(↓)もわかりやすいかもしれない。
「確証バイアス」 Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A2%BA%E8%A8%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9
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確証バイアス(かくしょうバイアス)とは社会心理学における用語で、個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという現象である。
例えばグループに一人だけAという女性がいた場合、Aが様々な行動を示していたにもかかわらず、自分が持つ女性への固定観念に合致する行動だけを特別に認識して、「やはり女性は○○である」という結論を導くといった行為を指す。
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たいがいこういうことは自分の先入観を認識せずにやってしまうから困るのである。
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