家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

築年数検索で思ったこと

2007年06月14日 | 家について思ったことなど
ネットには中古住宅物件をあつかうサイトがいろいろとある。
物件を検索するにあたっては、広さや間取り、築年数、駅からのアクセスなどいくつかの条件を指定する。
その中で「築年数」を見てみる。
選択肢は、「2年以内」「5年以内」「10年以内」といった具合。
そして「指定なし」とすれば築10年以上の物件も対象となる。これは、「建物の新しさにこだわらない」という意思表示になるだろうか。
そこで思ったのだが、「建物の古さにこだわりたい」場合はどうするのだ、ということ。
この検索で「指定なし」にすると新築から何から全て出てきてしまう。すなわち古い家は絞り込めない。
古い家のニーズのなさがそのような検索にさせていることは容易に想像できる。ものずきにはつきあえないということなのだろう。まあしょうがないことだ。

ただ、もし「30年以上」「50年以上」というような選択肢があったら非常に面白い。「以内」でなく「以上」とすることで古さを前向きにとらえた物件であることを主張する。どんなものなのか覗いてみたくなる。

そのカテゴリに入る物件は、メーカーやビルダー、設計者にとっても誇りになるのではないか。
長い年月を経ても頑丈で、陳腐化しておらず、風格も出ていると胸を張れる。
営業面からも、「この家は実はわが社が手がけました」なんて紹介して、新築を建てる依頼主に対して強力な販促ツールにできる。
そうなったらサイトを運営する不動産会社にしても、「貴社が手がけた古い物件が出たので設計・施工社名を載せますよ。つきましては広告料は・・・」なんてビジネス展開ができる(ちなみに「不動産取得税、固定資産税が安い物件」なんてセールスするのも面白いかも)。

住宅業界の健全な発展につながると思うのだけれど、誰かやらないかなあ。



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