家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

施主が読んでみたい施主の「声」

2007年06月07日 | 家について思ったことなど
施主・施主予備軍の要望としては、新築したばかりの施主の「声」より、例えば築10年たった施主(住まい手)の「声」が読みたい。
新築時はそもそも不満が出にくいものだ。夢がかなったばかりだし、家もきれいだし、新しい設備が入っているし…。

10年後の感想であるなら、状況が違う。
施主は高揚感がおさまって冷静である。たんたんと良し悪しを語ってくれそうだ。
しかも評価に実績が伴う。
例えば、
耐震や免震について、実際に地震があったときどうだったか、というようなこと。
省エネ性能について、10年後も新築時の水準を維持できているのかいないのかというようなこと。そしてその時点での新築の家と比べてどうか、というようなこと。
使用した建材・素材について、経年変化の有無とその良し悪し、メンテナンスの頻度と費用というようなこと。
間取りや収納について、家族の行動にあっているか、とか家族構成の変化に対応できているか、というようなこと。
家に対する愛着がどのようになっているかというようなこと。

新築時の「声」より、よほど役に立ちそうに思うのだがどうだろう。
きっと施主はいいことだけでなく悪いことも語る。悪いことの方は設計・施工サイドとして自分のサイトには載せにくいかもしれない。しかしこの場合、いいことだけ載せるのでもそれなりに役に立つので文句は言わない。10年経った家を紹介できる自信があるということ、そして10年経っても依頼先のためにコメントしてくれる施主がいるということ自体が評価できることだからだ。