家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

収めるナイフ BUCK119――ナイフシース作り(1)

2005年07月24日 | レザークラフト
 現在、ナイフシース作りの構想中。
 まず、シースに収めるナイフのことについて記録しておくことにする。

 このナイフは知人の所有物で、BUCKという米国の大手ナイフメーカーの製品である。型番は「119」といってスタンダードなラインの量産品で、めずらしいモノではない。
 ただ、このナイフは新品ではない。まごうことなき道具としての「現役」であることが普通のナイフと異なる点だ。
私もナイフを何本か持っているが、使用頻度はものすごく低い。
日本に存在する大抵のナイフはそうではないだろうか。ナイフにあこがれて所持したものの、使うきっかけもなくしまいこんでいる人は少なくないはず。
 このナイフはエアライフルで狩猟をする知人が、狩猟仲間の大先輩から譲ってもらった物で、道具としてハードに活用されていたものだ。使用者はこれを腰にぶら下げて野山を駆けめぐり、獲物をさばくことにも使っていたようだ。りんごの皮むき程度にしか使ってない私のナイフと比べてブレードの砥ぎ減りのし方にもどことなく貫禄がある。

 「ちゃんと」使われたナイフが「受け継がれる」というのもなかなかめずらしいこと。この機会に知人はシースを新しくしたいと考えたようだ。
知人によると、現在、狩猟人口は減り続け、世間一般を上回るスピードで老齢化が進んでいるという。そうした状況で道具の引継ぎが行われ、それに関わることになって、こちらにもプレッシャーがかかるのである。