寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

駅弁のこと

2016年01月07日 14時26分22秒 | 寓居人の思い出話

 友人の一人に鉄道マニアのような人がいた。何しろ

鉄道のことなら地下鉄私鉄を含めていろんなことをよ

く知っていた。乗り継ぎや沿線の名所や駅弁のことま

でよく知っていた。

 あるとき、私が初めて北海道へ学会を兼ねて3日間ほ

ど観光する機会ができた。そのことを彼に話すと、早速

コースや見どころさらに食べ物のことまで紙に書いてき

てくれた。私はそのまま旅をするつもりはなかったが、

参考にさせてもらった。特に役に立ったのが駅弁のこと

だった。青函連絡船で函館に着き列車に乗って最初に着

く駅長万部駅の駅弁は「カニ飯」だった。これは時期に

よっては売られていないという。この弁当はご飯の上一

面にカニが乗っていてとても美味しかった。そして洞爺

湖を過ぎて苫小牧へ着くと「シシャモチップスシ」とい

う駅弁がありましたね。シシャモもチップの私は知らな

かったので何のことだと聞いても現物を見て覚えてくる

といいと言って教えてくれませんでした。シシャモは、

支笏湖から海へ注がれる錦多峰川で獲れる10~15cm程

の魚です。今ではロシア産や北ヨーロッパ産のものが売

られていますね。日本産のものは姿を消してしまいまし

た。チップというのは錦多峰川で獲れる鱒(と思います)

の小片をご飯に乗せた鮨駅弁でした。これも美味しかっ

たですね。