SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

五島美術館(東急、上野毛)

2013-06-08 | スナップ

子供のサッカーの試合の帰りに、みんなでホームで電車を待っていたら目に入ったのが
五島美術館のポスターだった。
なんと、私の祖先の名前が書いてある。
6/16まで展示中の「近代の日本画展」で先祖の絵が見られるのだ。
これは行かねばならない。
先祖の絵は日本中にあるようだが、世田谷にもたくさん残っているようだ。
砧公園の世田谷美術館にもかなり所蔵されている。
どうしてかといえば、世田谷の三宿にアトリエがあったからだろう。
当時は山林だったはずだ。
日本の画家は当の一般の日本人はあまり知らないだろう。
今回の所蔵品の展示では、横山大観は著名でも、それ以外は知られていないだろう。
残念だがそんなものだ。
(でも五島慶太が買い集めたものは一流しかないと思えば、気が済むではないか。)
祖先は歌人でもあり、書家でもあったのだが、新聞の挿絵も書いていたし、
今では岩波文庫の装丁として目にすることができる。





忘れもしないのだが、私が東急を好きになったのは12歳だった。
それがなぜ判るかと言えば、1972年発売の鉄道ピクトリアル臨時増刊号「東急電鉄特集」を
穴が開くほど読んだので年齢が特定できるのだ。
小遣いで買ったのか、買ってもらったのかは覚えていないが、表紙が擦り切れるほど読んだ。
(今も残っている。)
記憶では学校にも持って行っていた。
休み時間は友人と鉄道雑誌を見ていた記憶がある。(今なら駄目だろう。)
小学校6年生か中学校1年生の頃は大阪の豊中に住んでいたので、
阪急や近鉄といった高速インターシティの私鉄王国を堪能していた。
まだ阪急のP6(100系)は現役だったし、近鉄の2200系は急行として大活躍していた。
110km/hで豪快に走る電車は身近にあった。
そんな重厚で高速な関西私鉄を目の前にしながら東急のどこに惚れたかと言えば、
軽量化や新機軸を持った新型車を次々に出していたこと。
そして五島家の東急コンチェルンを築いた歴史と経営のすごさが面白かったからだ。
さながら戦国時代の様相を経ていたのが東急なのだった。
鉄道ピクトリアルの巻頭の東急の歴史の部分は何十回も読んだ。
五島(強盗)慶太、五島昇、東京大学、文部省、コンチェルン、買収、田園都市開発、百貨店経営・・・
まだ8500系はデビューしていない時代で、最新鋭は8000系だった。
勿論、今の田園都市線は無く、大井町線が田園都市線だった時代だ。
その頃の私は、ちょうど今の我が家の長男と同じ年齢の頃になる。
親子でも興味の対象が全然違うのが面白い。







(写真は上野毛駅)
その東急の総帥、五島家が有るのが上野毛だ。
その家に隣接しているのが五島美術館になる。
もともとは自宅の敷地だ。
息子たちのサッカーの試合がすぐ近くで行われることが多く、もう週十回も近辺を歩いている。
なのに五島美術館に入館していなかったのだ。
実は一昨年に行こうと思ったことがあるのだが、ずっと改修で閉館中だった。
今回、初めてゆっくり入館したのだった。
この五島美術館ができたのが1960年で、奇しくも私が生まれた同じ時なのだ。
1959年に東急の創始者である五島慶太が亡くなったのだが、そもそもは
美術品の大コレクターであった五島慶太の喜寿のお祝いに美術館が建てられることになったのだが、
残念ながら開館の前に他界したのであった。
そんな五島美術館に行かなかったのは、あまりにも近いというのもあるだろう。
美術館から100mの場所にある親戚宅にも幾度となく行くのであるが、そんなものだ。





改修なった美術館が以前とどこが違っているのかは不明だ。
意外にも多くの人が訪れているので驚いた。
今回の展示の近代の日本画家の人気が高いのかもしれない。

展示室の撮影は禁止されているから、残念ながらご先祖の絵の写真は無い。
しっかりと目に焼き付けた。
(しかし、モナリザでさえ撮影できたのに、我が国はなあ。)
絵はそれぞれ素晴らしかったが、中国の硯のコレクションに心を動かされた。
書画骨董に心を奪われるなんて、私も歳だなあと思った。
高級車や高層マンションよりも美術品やライカなどの方に興味があるのは、爺やなのか(笑)。

















ホタルブクロ









旧五島家の庭から新しいライズが見えるのも数十年前から
予想していたのか。






















駒沢通りに面した裏門もあったのか。
前を何回も通っているのだが気が付かなかった。
















しかし庭は広大だ。
そして、庭を散策していて初めて気が付いたのだが、電車の音がするのだ。
庭の左端に至った時にわかった。
大井町線が横を走っているのだ。
さすが五島家だ。
庭先に東急電車なのだ。














SONY NEX-6、 16-50mm F/3.5-5.6/PZ OSS




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2 コメント

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あまりみかけません (BATMAN)
2013-06-09 09:08:44
最後の写真のアジサイ!
めずらしい品種ですね。
こちらでは、
あまりみかけません。
さすが五島家!
挿し木できないですかね?
BATMANさんへ (BATMANさんへ(funamyu))
2013-06-09 18:33:59
流石にわかりましたか。
珍しいアジサイの品種かと思い撮りました。
最近はアジサイの新種は多いですね。
挿し木で増えますもんね。
私も欲しいと思いました。

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