SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

SONY α700について思うこと

2007-09-07 | カメラ・レンズ
9/6にSONY α700が発表された。
サプライズはなかった。
サプライズとは、フルサイズCCDだとか超高速シャッター秒間数十枚だとか、想定外のスタイルだとかだ。
しかし安心した。
正常なる進化だったこと。撮る人が望んでいた進化だったことだ。

SONYはこの一年間、α100の顧客から多くの要望を聞き、それを真摯に受け入れて、撮影する人のための正常進化を目指したのだと思う。
SONYは他と違った、変ったことをしなければならない使命を持たされてしまった会社だが、今回それをしなかったことを私は大いに評価したい。
旧コニカミノルタ移籍組の確固たる意思も働いたのだろう。

これから初めてデジタル一眼を購入しようとする人にはインパクトが弱すぎると思う。多くの人はキヤノンかニコンを買うだろう。
戦略としてはまだまだだ。
初級、中級、上級機種を同時にラインナップしなければ人は安心しない。
これから半年内にフルラインを揃えるかと思うが、一眼ブームの今、急がなければ、2強に流れるだろう。
私も、もしαマウントレンズを所有していなければ、確実にキヤノン40Dを購入した。持った感じもシャッターの感じも写りも最高で、かつ安い。何の不満もない正常進化したカメラだからだ。
SONYの販売戦略は最近上手くない。ミノルタの方がまだ上手かったかもしれない。

そうは言ってもα700は相当期待させるカメラだ。
カメラというものは実際に使用してみないと90%はわからないものだ。
それでも1年の間に勉強したことはかなり反映されているに違いない。
私が望んでいたことはすべて盛り込まれ、その部分がアピールされていた。
・金属ボディー
・防塵・防滴
・秒間5コマの高速シャッター
・AF補助光の採用
・AFの高性能化(迷わないAF)
・ISO400以上でも使えるノイズの大幅な減少
・シャッター音の高品位化
・上記を行ってかつ軽量であること

撮る人に嬉しい進化ばかりで、技術者の良心が感じられる。

価格については高い気もする。
しかし、デジタル一眼はすぐに元が取れるものだ。
私が使ったα-7Dでは約5万枚、α100では既に3万枚撮った。
これをフィルム時代のコストで考えれば恐ろしい金額だ。
ネガフィルム代、DPE代を足すと、1枚50円以上になる。最近だと70円にもなる。
私が撮った8万枚×50円=400万円!
高級車が買える金額である。
なので、フラッグシップ機を買っても高いとは言えない。
18万円の中級機、30万円の上級機の差など400万円の中では無視できる差額だ。
消費税額にも満たない額なのだ。

以上の理屈を妻はすぐに理解してくれるであろう。(笑!)


・・・ということで、フラッグシップを待ちたい気もするのである。



コメント (2)
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