



寒に入ってからは寒さも厳しくなり、気密性の高いマンションの構造でも
やはり廊下に面したドアや引き戸を開けるとリビング内に冷たい空気が
入り込んでくる。
妻千恵子選手は用事があると開けたまま出て行き、すぐに閉めようと
しないので私はその都度追いかけるようにしてドアを閉めることに
しているのだが、これは妻の物忘れが激しくなった症状からくるものでは
なく、この時期は習慣としてきちんと閉めなければ・・と言う意識に
欠けるものだということで何度も注意をするのだが、その時は
『すみません・・』と言い、『次からはきちんとしよう・・』と
思っているようだがまた同じことを繰り返している。
リビングでテレビを観ているときなどに冷たい空気が流れてくると
そのたびに「イラッ」とするのだが、怒っても解決する問題では
無いので室内のドアや引き戸にもドアクローザーをつければ解決できると
考え、先日安価でもその機能を果たせそうなものをネットで購入した。
そんなことぐらいで「イラッ」とするほうに問題があり、もっと
寛容になれないものか・・・という意見もあることと思うが、
真夏の炎天下、灼熱の太陽のもとで動き回るのが何よりも大好きな
私にとっては極度な寒さに我慢が出来ても小さな、微かな寒さには
やはり神経が過敏になるので・・・
寒さとイライラが同時に解消できればということで本当に安い物
(2個セットで¥1580)を購入したのだが・・・
それが昨日届き、早速取り付けることにしたが玄関などに取り付ける
ような油圧式のものではなく、ドアを開く時はワイヤーが引きだされ、
その後自動的に巻き戻されてドアが閉まるという簡易な構造の物なので、
壁や天井側の部品とドアに取り付ける部品の取付位置と速度調整が
微妙で、勢いよく閉まりすぎたり、完全に閉まらなかったり・・と
仮止めの状態でも何度も双方の取り付け場所、角度、勢いよくバタンと
閉まらないようにするためのストッパーの位置調整などに時間をかけ
何とか満足のできる状態となった。
以前、友人宅の玄関ドアのクローザーが故障し、本格的なクローザーに
交換し、取り付けたときの方がよっぽど簡単であった。
本格的な油圧式のクローザーは取り付け後の調整も機種により
ドライバーやラジペンなどの工具で簡単に調整できるので、色んな
工具を使い慣れた人なら業者を頼まなくてもきちっと取りつけさえ
すれば意外に簡単なのである。
とりあえず、簡易で安価なものでもちゃんと役目を果たしているので
私の「イラッ」も解消されることになった。
ただ、千恵子選手は自分が原因であるということが理解できず、これを
取りつけたことで閉まるときに手や体が挟まるのではないかと思い、
多少の違和感をもっていたようだが、そんなことのないよう
微妙な調整をしているので心配がないことや取り付けた原因を話すと
『私に意地悪をしたのね・・』と被害妄想的な予期せぬ返事・・・
私も『いやならすぐにワイヤーを外すからその代わり、開けたら必ず
閉めるように・・』と大人げない返事で応酬・・・
それ以上険悪(?)な状況にはならなかったのでこのまましばらく様子を
見ることにした。
この簡易なドアクローザーの取り付けは私にとっては冷たい風の侵入を
防げるという大きな効果はあったが、千恵子選手にとっては加齢による
自身の諸々の行動のもどかしさにさらなる複雑な追い打ちをかけることに
なり、その結果違和感が多少の不満になったのかもしれないが内心は
ほっとしているのかもしれないと私は「自画自賛」・・・。
このブログに立ち寄っていただいた方にはまさに「夫婦喧嘩は犬も喰わない」
の例えのようなもの・・・
果たしててこの事件(?)の展開はいかなるものに・・・