ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

父と愛犬ぷうの話

2012-02-10 19:04:15 | 雑感
実家には、母がかわいがっていたオスの柴犬がいます。
名前をぷうといいます。
豆柴と言われて買ったのですが、
普通の柴犬サイズに大きくなりました。

母はぷうをとても大切にしていたのですが、
父はぷうに対して素っ気なく、
ぷうがイタズラをするたびに、「このバカ犬!」と怒鳴りつけていました。
父は、見た目のいい、立派な洋犬を飼いたがっていました。
どことなく野良っぽい雰囲気を漂わせた柴犬なので、
気に入らないのかもしれないと、母は思ったようです。

母がまだ元気だったころ、父と一緒に、ぷうをドッグランに連れて行きました。
ぷうは、家では我が物顔に振る舞うのですが、
外に出ると、おっかなびっくりの内弁慶で、
色々な犬に追い掛けられ、しっぽを巻いて逃げ回っていたそうです。

その中で、ぷうに興味を示したある犬が、
ぷうに、しつこく付きまとって、離れなかったそうです。
ぷうが困って、逃げ回っているのに、
遂にはぷうを押さえつけ、マウンティングを始めました。

それを見ていた父が激怒し(父は短気です)、
その犬を掴んで、ぷうから引き離しました。
すると、その飼い主が「うちの犬に乱暴しないでください!」と父に怒り、
父も言い返して、喧嘩になってしまったそうです。

帰りの車の中で、母が父に、
「あの態度はなかったんじゃない。
あなたのせいで、ドッグランにも行きにくくなっちゃったじゃないの。」
と言ったところ、
「お前も見ていただろ!ぷうがあんなに嫌がっていたじゃないか!!」
と、再び怒り出したそうです。

その言葉を聞いて、母は、
「ああ、この人も、ぷうが可愛かったんだ・・・」
と、初めて分かったそうです。

先日、実家に戻る途中で、
ぷうの散歩をしている父に出くわしました。
父とぷう、どちらも仏頂面をしているように見えたけど、
きっと、見えない絆があるんだよね。

後妻さんにも可愛がってもらえているみたいだし、
よかったね、ぷう。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 子供なし主婦へ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする