
サルスベリ、百日紅とも云うらしい。
この時期、街路樹や家屋の庭に植えられたサルスベリの花が、その存在を鼓舞するように咲いている。
墓参で帰省した時も、昨日の”涼”を求めてのツーリング時にも多く観られた。
暑い盛りの時期にあって、白や濃・淡の紅色の花を沢山に咲かせる。
花を咲かせる期間が永い事から「百日紅」と云うらしい。
サルスベリの木が、これ程までに気に掛かるのは、何故なんだろうと考えても分らない。
隣の家にもサルスベリの木があって、永く伸びた枝から”花”を咲かせている。
そして、花が終わると、短く剪定される、お隣の光景を幾度と無く見てきた。
ここで、またしても、竹内 やりやさんが歌う(作詞・作曲)「人生の扉」が思い出される。
春がまた来るたび、ひとつ年を重ね、目に映る景色も、少しずつ変るよ
陽気にはしゃいでた、幼い日は遠く、気がつけば五十路を、越えた私がいる
と、過去から現実(今)を見つめ
信じられない速さで、時は過ぎ去ると、知ってしまったら
どんな小さなことも、覚えていたいと、心が言ったよ
と、続く詩でる。
そして、歌詞は続く
満開の桜や、色づく山の紅葉を、この先いったい何度、見ることになるだろう
ひとつひとつ、人生の扉を開けては、感じるその重さ・・・・
人生は”有限ですよ!”と警告していると私は理解している。
昨年までは、四季の繰り返しで当たり前と、気にも留めていなかった風景=サルスベリの花であったが、今年は静止画の様に目に焼きつき記憶として残る。
お隣のサルスベリの花の色である淡い紅色だけでなく、白や濃い紅色があることも知った。
誰かが、夏のこの時期に咲く”サルスベリの花のある風景”を気付かせる”扉”を開いてくれたのでしょうか?・・・・
今日の絵日記の絵(写真)は、この様な思いにさせた、街路樹で見掛けた”サルスベリ(百日紅)”の花とします。