え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

奇っ怪紳士!怪獣博士!大伴昌司の大図解 展

2012年09月30日 | その他、雑記など
【奇っ怪紳士!怪獣博士! 大伴昌司の大図解 展】
   ……一枚の絵は一万字にまさる……
弥生美術館(東京都文京区弥生)
会期: 2012年7月6日(金)~9月30日(日)
料金: 一般900円/大・高生800円/中・小生400円
(竹久夢二美術館も入場可能)

★★★★ 知られざる天才編集者の仕事紹介の小じんまりとした展示会

1960年代から70年代ウルトラ怪獣の解剖図を創作したり、少年マガジンで怪獣や怪奇映画・SF映画・大阪万博などのグラビアを展開し、当時の子供たちにサブカルチャーの妖しくも楽しい世界を覗き見させてくれた伝説の編集者にして36歳の若さで亡くなった天才「大伴昌司」の仕事を紹介する小規模な企画展示会。

東京に二万円近い交通費を使って無理して行ったのはコレを見る為だった。
「特撮博物館」はあくまでもついで。
だいたい想像どうりの小規模な資料を展示してあるだけのものだった。

「特撮博物館」とは違い小さなお友達や家族連れは少なく大きなお友達のお客様ばかりで20人前後が常にいて、知る人ぞ知る美術館の企画展示としては大盛況な入りだとは思う。

雰囲気のいい美術館でそれなりに満足はしたが、展示室のつくりがガラス張りで、雑誌や図鑑の拡大パネルや直筆の原稿までの距離があり、細かい文章を読むにはちと辛い。
もっと他のグラビアも見たかった。

願いが叶うなら以前発売された「大伴昌司コレクション」の再発売を願う。

しかし、弥生美術館。
竹久夢二の美術館らしいが、行く途中に剥製の工房があったり、アンティークの人形専門店があったり、東大があったりと、なかなか興味深い場所にあった。
そうそう行くところではないが小規模ながらマニア心を「特撮博物館」よりも分かってる気がして良かった。


(2012年9月29日鑑賞時間2時間)

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特撮博物館 ~ミニチュアで見る昭和平成の技~

2012年09月30日 | その他、雑記など
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ~ミニチュアで見る昭和平成の技~』
開催期間 7月10日(火)~10月8日(月・祝)
開催時間 午前10時〜午後6時
開催場所 東京都現代美術館 企画展示室1F・B2F
チケット 大人1400円(前売り1300円)、中高生900円(前売り800円)
小学生400円(300円)、小学生未満無料

★★★ このまま常設館化を望む。イベントとしては地味。

ミニチュアや設定資料などを中心に特撮映画の歴史的資料を展示する2012年夏話題の展示イベント。
エヴァンゲリオンの庵野監督の名前を使って人寄せパンダ効果が成功してか超満員。
現存するセットや道具がほとんど失われているらしく、修復品や再現したレプリカが中心。

目玉!となるものがあまりないが、それでもマニアにとって鼻血ものの宇宙船や戦闘機のミニチュアやウルトラマスクなど見応えは十分。
でも、個人的にはあまりミニチュアの類には興味が無かったようで、怪獣やヒーローの造形物がもっとあるかと思ったらほとんど無くて若干物足りない。
短編映画「巨神兵、東京に現る」もアナログな特撮の作り方を見せるための参考資料としての映像で怪獣映画としての興奮はなく、納得は出来るけれど、マニアが作るならもっと弾けて欲しかった。


「既に存在する常設の寂れた特撮博物館」として300円とか500円で入場可能な展示会としては十分だが、超満員の一大イベントとしてはもうひとつ華がない。

でも需要はあるのだからこれを機に常設の博物館を作って欲しい。


しかし、まあ、なぜ現代美術館?
図録に、その意味を少し触れてはいるようだが、入場してみて違和感を感じずにはいられなかった。
会場スタッフと入場者との温度差!
メジャーなイベントなのでマニアばかりが訪れてはいない、どちらかと言えば一般的家族連れが中心だったが、それでもそれぞれのマニア魂を持って来場しているのに冷静すぎるお役所的対応が、なんか冷めるわー。


グッズも会期終了間際なので売り切れているのかもしれないがパっとしない。
展示されていた映画で使われていた新聞が面白かったのでアレをセットて1,000円ぐらいで売って欲しかった。

行こうか行くまいか、ずっと迷っていた展覧会だったが必要以上の感動はなかったものの、行かないと後悔はしたので行っては良かった。

マニア心は満喫させてくれる音声解説は必聴だが、ひとつの解説が長い!!
超満員の会場で後ろの人を気にしつつゆっくりと観てられない環境ではちょっときつい。
会場内に音楽も鳴らして欲しかった。
当日券がデザインされていると思ってコンビニチケットは避けたのだが白地の常設チケットでガッカリ。コンビニチケット買って行けば良かった100人くらい抜かれた・・・。


などと文句を言いつつも4時間かけて回っても見たりない。
出来ればリピートしたい。
やっぱ常設してほしい博物館だ。



(2012年9月29日開場30分前に到着して10分待ち。)

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