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え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

死霊のはらわた

2013年05月20日 | ホラー
1981年 アメリカ 86分 ホラー
監督・脚本/サム・ライミ
出演/ブルース・キャンベル、エレン・サンドワイズ、ベッツィ・ベイカー
   ハル・デルリッチ、サラ・ヨーク シェリー

(89点) 今見るとチャチだがスプラッターの金字塔

馬鹿な大学生カップルたち山小屋でキャンプ。
地下室で見つけた死者の書の封印を解いてしまい、お姉ちゃんは木にレイプされ悪魔に憑依され、学生らは次々と殺され怪物になり襲いいかかる。
ええい!友達も彼女も容赦なく切り刻んでバランバラン。
そんなスプラッタホラーの金字塔。


リメイク観たらオリジナルが観たくなった。
私のナンバーワン映画の一本なのでDVDは持っていた。
まともに観るのは劇場公開時以来かも。
スプラッタ展開するまで意外と時間がかかった。思った以上にチャチ。でもやっぱりどこか凄い。
低予算だからブスしか出てこないと当初は思っていたが、一連のサム・ライミ作品を観ていると女性の趣味の悪さが本物であることを再認識。
唯一きれいなネーチャンが真っ先にポスターの怪物になっちゃうし・・・。
これを観るとリメイクはかなりイイ線いっていたと思える。


(公開当時毎日地下、シネマAにて、2013年5月手持ちDVDにて鑑賞)

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死霊のはらわた リメイク

2013年05月10日 | ホラー
2013年 アメリカ(ソニー) 91分 ホラー/R18+
監督/フェデ・アルバレス 製作/サム・ライミ、ブルース・キャンベル
出演/ジェーン・レヴィ、シャイロー・フェルナンデス、ジェシカ・ルーカス
    ルー・テイラー・プッチ、エリザベス・ブラックモア

(60点) それでもホラーファンは観るべき一本

ジャンキーの妹を更生させるために若者男女5人がやってきた山小屋。
そこはかつて悪魔の書により悪魔が復活した場所。
よせばいいのにその本見つけちゃって開いちゃって呪文口にしたりして悪魔復活。
ジャンキーの妹に取り憑いて、まわりは禁断症状かと思っているうちにドンドン殺されていくのだ。


スプラッター・ホラーの金字塔「死霊のはらわた」がオリジナル版の監督と主演者によってリメイク。
頑張って作っているのは分かるが、奇跡的名作のリメイクは難しい。
正直、変な新要素を入れながらもオリジナルをなぞっているだけで全然面白くないのだが、それでもオリジナルのファンやホラー好きは観ておくべき一本。
なんか今ホラーって全然人入ってないらしい。
アイアンマン3観た直後で若干刺激が足りなくて丁度上映開始時間だったので観たのだが、平日の4時40分とは言え、客が私しかいなかった。
映画館で一人ぼっちで観るのは流石にひょっとするとはじめてかも・・・。
でも上映開始5分くらいで誰か入ってきた気配。
でも上映終了後振り返ると誰もいなかった。
エンドロールとともに帰ったのか、劇場スタッフが途中誰もいないのか確かめに来たのか、それともこの類の映画なので人間ではない何かが居たのか・・・。


(2013年5月中川コロナにて客一人?にて有料鑑賞)

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アダムの肋骨

2013年03月20日 | ホラー
奇想天外社 1978年9月15日発行 (絶版)
【収録作品】
「貞操号の遭難」「アダムの肋骨」「男たちの風景」「不安の立像」「真夜中のプシケー」「礎(いしずえ)」「肉色の誕生」「袋の中」
★★★★★ 怪奇・幻想譚の雛形とも呼べる珠玉の名作短編集

短編映画「ハーピア」のことを書いていたら諸星大二郎の初期短編漫画「アダムの肋骨」のことを思い出した。
ハーピーと言えば「アダムの肋骨」である。
とある惑星に降り立ったパイロットが遭遇した生物ハーピーをめぐる物語。
個人的には線路の横に立ち尽くす妖しげな影を描いた「不安の立像」が好き。
「肉色の誕生」の下男ダンスは時々踊ってしまう。

装丁は奇想天外社版が好きだったが買いそびれていたら倒産して絶版に、その後出たジャンプコミックスの方を持っているが、最近また再評価されている著者なのでどこかで出ているかもしれないし、おそらくそれらの短編は出版されつづけるとは思う。
久しぶりに読みたくなったけど、何処に仕舞ったものやら・・・。




創美社/集英社 1982年10月15日発行 (絶版)
【収録作品】
「アダムの肋骨」「貞操号の遭難」「男たちの風景」「詔命(「礎」改題)」「不安の立像」「真夜中のプシケー」「袋の中」「肉色の誕生(1ページ追加)」
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キャットピープルの呪い

2012年12月03日 | ホラー
1944年 アメリカ 77分 ホラー/ファンタジー
日本未公開(テレビ放映事題)幽霊屋敷の呪い
監督/ロバート・ワイズ、G・V・フリッチ 製作/ヴァル・リュートン
出演/シモーヌ・シモン、トム・コンウェイ、ケント・スミス
    ジェーン・ランドルフ、アン・カーター、イヴ・マーチ、ジュリア・ディーン

(90点)続編と知らずに観たら不思議な味わいの逸品だった

空想癖のある少女がそれゆえに友達が出来ず学校からも親からも心配されているのだが、近所からお化け屋敷と噂されている家に住むかつての大女優から不思議な指輪をもらい、その指輪の力で少女にしか見えない美女の友達が出来る。
その美女は父親の前妻でキャットピープルの末裔で愛する旦那を守るため自殺したらしいが、旦那は妄想癖を悪化させ自殺したものと思っていた。
前妻と少女には血の繋がりはないが、その前妻の呪いで少女も妄想癖なのではないかと心配する。


てっきり狼男の女版と言われるホラーの古典「キャットピープル」だと思って借りたのだが、その続編だった。

しかもキャットピープルが全然出てこない。

前作を知らずに「キャットピープル」本編だと思って見ていたら、設定は出来上がっているのに何の説明もなく物語が展開して行く不思議な味わいで、なんのこっちゃか分からないのだが、なんか凄かった。

特殊メイクも特殊効果もほとんどなく、ライティング効果や語り口の上手さでハートフルでシニカルな味わい深いホラーファンタジーに仕上がっている。
この映画のプロデューサーがコアなホラー通には伝説の人らしく、この映画にちょっと魅了されたのでこのレンタル屋に置いてあるシリーズをみんな観ようと思った。
監督は後に「ウエストサイド物語」や「サウンドオブミュージック」で巨匠となるロバート・ワイズのデビュー作とのこと。


(レンタルDVD二週間60円にて鑑賞)

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悪魔の植物人間

2012年10月25日 | ホラー
1973年 92分 イギリス ホラー/カルト
監督/ジャック・カーディフ 製作・脚本/ロバート・D・ワインバック
出演/ドナルド・プレザンス、トム・ベイカー、ブラッド・ハリス

(75点)本物のフリークスの方々多数出演のB級モンスターホラーの珍品

植物と動物を組み合わせて新人類を生み出す野心に囚われたマッドサイエスト(キ○ガイ博士)がエレファントマンを助手に学生を誘拐して人体実験。
失敗作は見世物小屋行き。
見世物小屋では本物のフリークスさん達がエレファントマンの態度に不満。
そんな中、遂に実験に成功して生まれた植物怪人は街に逃走。


オープニングの植物成長の映像がなかなか気持ち悪くてグッド。
本物のフリークスの方々が大挙出演していることで一部でカルト化しているが脚本の出来が悪くて伝説の映画には成り損ねている。
それでも小じんまりとした低予算ゲテモノホラーとして見所多し、このてマニアは買っても損はない一本。
監督は「赤い靴」や「戦争と平和」などの名キャメラマンだとか。なぜこんなゲテモノホラーを監督したのか?
雰囲気は良い。音楽も独特で面白い。
世紀の問題作「フリークス」へのオマージュとして製作されたらしいが「フリークス」ほど強烈なフリークスは出ていないがエレファントマンの描き方は泣ける。
最近マニア受けの映画が次々とDVD化されているが、まさかこんな映画がレンタルに並ぶとは!


(2012年10月レンタルDVD新作五本1,000円にて鑑賞)

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アナザー

2012年09月23日 | ホラー
2012年 日本 109分 ホラー/学園/サスペンス
監督/古澤健 原作/綾行人「Another」(角川文庫)
出演/山崎賢人、橋本 愛、袴田吉彦、加藤あい、つみきみほ

(60点)プロダクションの新人出演記念ホラー?

転校してきた高校には片目の美少女がいたがいないことになっている。
自分だけに見える死者かと思ったが、どうもクラスに存在する謎のルールのようだった。
それを知らずに破ったためクラスメートやその関係者が次々と死んでいく。
それは十数年前から続く呪いなのか?
真相を明らかにして死の連鎖を止めようと奮闘しつつ、片目の美少女と仲良くなるのだった。


夏なのでホラーが観たくなった。
ブレイクしかけている橋本愛が気になったこともあり観た。
観ている間はそれなりに面白く楽しめたがアラは多いし、幕切れがホラーの定番すぎて新鮮味に欠けた。
でもホラーなのに大林宣彦監督の「さびしんぼう」と「転校生」っぽいところもあって、そこは楽しかった。
橋本愛の存在感も良かったが、親戚のおねーさん役の加藤あいがちょっと色っぽかった♪
でも結局のところプロダクションの養成所かなにかの新人を大挙出演させる為のメモリアル映画のように思えた。
詰めが甘くて金を取って見せる映画ではないかも。
これより酷い和製ホラーはワンサカとあるのでそれと比べれば許容範囲?


(2012年7月中川コロナにて有料鑑賞)

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富江 アンリミテッド

2012年09月10日 | ホラー
2011年 日本(東映ビデオ) 83分 ホラー
監督・脚本/井口昇 原作/伊藤潤二 特殊造型監督/西村喜廣
出演/仲村みう、荒井萌、多田愛佳、大和田健介、大堀こういち、川上麻衣子

(79点) 原作のファンにはオススメ!仲村みうは富江そのもの!!!

事故で死んだはずのお姉ちゃん富江が一年後帰ってきた。
妹は困惑するが両親は熱狂し富江の下僕と成り果てる。憧れの先輩や柔道部の野郎どもも富江の美しさにひれ伏し独り占めしたいが為に富江を殺してしまう。
殺されてバラバラにされる度増えて蘇る富江。
お姉ちゃん富江にコンプレックスを抱いていた妹の前にどんどん現れる富江富江富江。
頭だけの富江、頭の無い富江、でっかい富江。
富江、富江、富江、富江、死んだはずだよ~お富さん~♪

    
何度死んでもよみがえる美少女・富江が想像を絶する恐怖をもたらす伊藤潤二原作の人気ホラーコミック『富江』の映画版第8弾。
今回はエログロの鬼才変態監督井口昇が撮ったと言うことで観たかった一本。
意外にもほぼ原作どうり。
映画版富江はこれまで3~4本は観ているが今作が最も原作のイメージに近いと思う。
とくに富江役の仲村みうが素晴らしい。
劇中で絶賛されるほどの美人ではないが記号としての富江的悪女にハマリまくっている。
アラも目立つが、それも原作に感じるのと同じ。
歴代富江を演じてきた女優は菅野美穂、宝生舞などなかなか凄いメンツが揃っているが原作のイメージには仲村みうが一番近いと思う。
なかなか凄い映画なのだが、ビデオムービーの粋を出ていなくて結果的にもうひとつ。
井口昇にしてはキッチリ小じんまりまとまっちゃった感がしてなんか惜しい一本。


(2012年8月レンタルDVD160円にて鑑賞)


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バイオハザードIV アフターライフ (2D版)

2012年07月02日 | ホラー
2010年 アメリカ 97分 アクション/SF/ホラー
監督/ポール・W・S・アンダーソン
出演/ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、キム・コーツ、中島美嘉

(70点)3Dを見せるためだけの映画。2Dで観てしまった・・・。

東京はゾンビと化した中島美嘉によって壊滅したかに見えたが、まんまと現況のアンブレラ社の地価基地は生き残っていた。
そこに免疫ウィルス保持者の最強ジョヴォヴィッチがクローン集団を使って潜入。
アンブレラ社は東京基地を爆破して全てを隠蔽。
しかしそんな中生き残ったジョヴォヴィッチは生存者を求めてアラスカへ。
そこには未感染のユートピアがあるとか。
しかし、それはアンブレラ社による罠だった。
ジョヴォヴィッチは知り合った野郎共とユートピアへ向かうが、ときどき襲ってくるゾンビに仲間たちは殺され、おっとどっこい生きてるジョヴォヴィッチ。
嗚呼、ジョヴォヴィッチ、ジョヴォヴィッチ。監督の嫁、ジョヴォヴィッチ。


ホラーかと思ったら、もう全然ホラーじゃないのね。
ただのヒロインアクション映画。
ゾンビも大量にいるけど、ほとんど戦隊モノの戦闘員的に襲ってくるだけ。
このあとに同監督が撮った「三銃士」が面白かったので観たが3D的な画面演出を2Dで観たので臨場感はもうひとつ。
つまんなくはないけど、3D映画としての価値以外とくに何も無い映画。
オープニングに出てくる女の子が中島美嘉だと言うことはデータサイトを検索するまで気づかなかった。


(2012年7月浅草中映にて1,000円で鑑賞)
同時上映は「ファースター 怒りの銃弾」だが観なかった。


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フライトナイト 恐怖の夜

2012年01月22日 | ホラー
2011年 アメリカ 120分 ホラー/青春/吸血鬼
監督/クレイグ・ギレスピー 原案/トム・ホランド
出演/アントン・イェルチン、コリン・ファレル、イモージェン・プーツ
    クリストファー・ミンツ=プラッセ、デヴィッド・テナント

(85点) オススメ!オリジナルよりはマニア愛が薄いがヒロインがめちゃ綺麗♪

オタク友達と縁を切り高校デビューに成功したアントン君。
アイドル的美女を彼女にしてウキウキらんらん♪
その頃近所では失踪事件が相次いでいた。かつてのオタ友の幼馴染も消息不明。さらにそれは吸血鬼のせいだ!と忠告するかつての親友も姿を消した。
その吸血鬼は最近隣に引っ越してきたちょっとワイルドなマッチョらしい。
やっと事の重大性に気づいたアントン君だったが吸血鬼に家を爆破され彼女もさらわれてしまう。
バンパイアハンターキャラで御馴染みのマジシャンに強引に会い吸血鬼撃退の秘策を聞きに行くが・・・。


80年代に吸血鬼映画にアメリカン青春モノの要素を取り入れて新風を巻き起こした秀作のリメイク。
オリジナルにあった吸血鬼映画へのマニアックなこだわりは無いものの、それなりにエンターティメントとしての面白さを出していて意外と良い。
ただヒロインが魅力的すぎる。
「マスク」で登場したときのキャメロン・ディアスを思い起こす美しさと愛嬌に溢れ、逆になんでこんな美女が冴えない主人公に惚れているのかが分からない。
吸血鬼もがさつな嫌な奴にしか見えなくて、もう少しダークな魅力が欲しかった。
マジシャンのバックボーンが今回の新要素だったがそれは良かった。
何年か振りにパンフレットを買ってしまうくらい面白かった。
でも3Dらしさは皆無だった・・・。


(2012年1月中川コロナにて男性1,000円+3D代300円にて鑑賞)

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オテサネク

2011年10月31日 | ホラー
2000年 チェコ/イギリス 132分 ダークファンタジー/PG-12
監督/ヤン・シュヴァンクマイエル
出演/ヴェロニカ・ジルコヴァ、ヤン・ハルトゥル、クリスティーナ・アダムコヴァ

(90点) チェコの民話を現代にグロテスクに映像化、ほとんどホラーだぜ

子供が欲しい、子供が欲しい。
だけど子供が出来ない夫婦がいた。落ち込む奥さんに旦那は切り株を子供に見立てて和ませようとするが、それを本当の我が子のように育児しはじめ・・・やがて切り株が命を宿し、チェコの民話にある人を食らうオテサネクへと成長していく。
同じアパートに住むマセガキの少女はその事実に気づくが誰も少女の言うことを信じないことは知っているので黙っている。
そうこうしているうちに次々にオテサネクの餌食になっていく人々。
アートと言う名の変態アニメの大家による長編映画はアートシネマ扱いのグロテスクホラー!


いやー長い長い。
グロテスク短編アニメの巨匠ヤン・シャンワンクマイエルの実写長編。
これまでに観た長編の「アリス」や「悦楽共犯者」が90分弱と長編にしては短めだったのでコレも80分程度と思って見てたらいつまで経っても終わらない。床屋の予約時間まで二時間近くあったので、その間に片付けられると思ったのに、長い長い。でも引き付けられるので切ることも出来ない。
撮り方がホラーではないが内容は完璧にB級ホラー。
シュワンクマイエルにしてはクセは押さえ気味だが、内なる変態性のにじみ出る人々ばかり出来てシュワンクマイエらしさは炸裂。
人によって好みは分かれるかもしれないが面白かった。


(2011年10月DVD50円レンタルにて鑑賞)

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スペル

2010年12月08日 | ホラー
2009年 アメリカ 99分 ホラー
監督/サム・ライミ
出演/アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイバー
(81点) キレたババアの呪いが女銀行員を地獄へと引きずり込む

私に恥かかせやがって~っ!!
銀行の融資を断られたクソババアは受付の女銀行員を逆恨みし待ち伏せして襲い掛かる。そして悪魔の呪いをかけるのだ。女銀行員は無理すれば融資できたが出世のための点数稼ぎでババアを切り捨ててしまった。でも、だからと言って悪魔に殺されるなんて真っ平よ!と占い師の力を借りて泣いたりわめいたりしながら呪いを解こうとするが・・・。


「死霊のはらわた」のサム・ライミーが帰ってきた♪
日本だと「呪怨」とか「リング」とかの幽霊による呪いになるのだが、アメリカと言うかライミーによる呪いは元気いっぱいの力技。情緒というものがまるでない。しかし、悪魔もこんなクソババアの呪いなんかで呼び出されるようじゃーアカンよ。オチはあまりにも想像どうりで逆にビックリ。カタルシスは得られないが、アクション映画のようなノリと馬鹿馬鹿しさはサム・ライミーの真骨頂!
「死霊のはらわた」のサム・ライミーが帰ってきた♪わーい、わーい。

(2010年12月DVDレンタル100円にて鑑賞)
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呪怨2 (Vシネ版)

2010年10月09日 | ホラー
2000年 日本(東映ビデオ) 76分 ホラー
監督・脚本/清水崇
出演/大家由祐子、芦川誠、藤井かほり、斎藤繭子
   諏訪太朗、でんでん、松山鷹志、柳ユーレイ
(75点)前作の続編ではなく後編。怨霊ゾンビ映画。

不動産屋の妹は兄のマンションがかつて加椰子の呪いによって母子惨殺の現場だったことを知り自らも加椰子に取り憑かれ狂ってしまう。実家に囲われるが加椰子の呪いは両親をも死に追い込む。
一連の事件を追っていた刑事もまた加椰子の呪いの餌食となり、唯一生き残った不動産屋の息子にも加椰子の呪いが迫る。しかも集団で。
加椰子に殺された者は次々と怨霊加椰子に姿を変え、どんどんと増殖していくのだ。そしてその恐怖はそのまま劇場版へと繋がっていく。
加椰子の隣では白塗りのとしお君が今日も鳴く。「ニャ~オー!」


二作品観てようやく完結のビデオ映画。しかも前半30分はまんま前作のエピソードを使っていて、間違って一作目をまた借りてきたのかと思うほどだった。
正味2時間弱の映画なので一本でも出来たが、このノリで2時間はキツイし、製作上の諸条件で二作になったのは仕方のないことなのかも。
時間配列が現在と過去をバラバラにして連作短編として繋げているため、やや難解な印象を受けさせるのが残念だが、それが味でもある。ただファンサイトの解説でようやく不動産屋の自宅と加椰子との繋がりが解るなど、やや本編だけでは解りにくい部分が多い。
でもラストの展開で、あ、これってゾンビだと思った。ゾンビに食われてどんどんゾンビが増えるように加椰子に襲われてどんどん加椰子が増える。幽霊モノの印象が強かったがバケモノ映画だ。清水崇の映画って「輪廻」とか「怪奇大家族」とか、結局はみんな一緒のノリだと思って、なんかスッキリした。映画版も引き続き観ようと思った。

(2010年10月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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呪怨 (Vシネ版)

2010年10月07日 | ホラー
1999年 日本(東映ビデオ) 76分 ホラー/Vシネ
監督・脚本/清水崇
出演/柳ユーレイ、三輪ひとみ、三輪明日美、栗山千明
  洞口依子、吉行由実、大家由祐子、でんでん
(70点)怨霊の恐怖を連作短編タッチで描いたJホラーの代表作。

呪われた一軒家。そこに住む家族は次々と謎の死を遂げたり行方不明になる。
家庭教師としてやって来た親戚のお姉ちゃんは押入れの天井裏に引きずり込まれ、教えられていた女子高生は何者かにアゴを取られて血みどろになって帰宅。小学校教師は不登校の生徒を訪ねてその母親の変わり果てた姿に恐怖し、霊感の強い妹はこの家はヤバイと逃げ出す。
それは最初の住人、加椰子が夫に殺されたことから始まる。加椰子の呪いは次々と伝染し家の外にまでおよび人々を血祭りにあげていく。加椰子の一人息子としおは叫ぶ「ニャ~オ~!」。


「リング」のヒットに続き、2000年前後にスタイルが確立してきたJホラーの代表作。
もともとビデオオリジナル作品としてパート2と一緒に作られたものだが、二作品で一本の話、つまりこれは「前編」である。これを観ただけでは顔が怖いだけの妙に生き生きとした幽霊が出て来てはそのたびに美少女が血祭りにあげらていくだけの連作短編で訳の分からないものになってしまっているので続けて「2」も観なければならない。「2」まで観れば映画のスタイルが理解できて面白くなる。
以前、劇場版をビデオで観ていて全然面白くなくて「呪怨」を軽くみていたのだが、その後 清水崇作品を何本か観て、やはり出世作の「呪怨」のオリジナルのVシネ版は一度観ておきたいと思った。ギャグすれすれのホラーで、半分バカにして観たら結構怖かった。
三輪ひとみ、栗山千明、大家由祐子など美女揃いで陰湿なホラーに華を添える。Jホラーの古典として君臨する一作。「2」と合わせてドーゾ。
観終わった後は清水監督×豊島監督よる爆笑音声解説で笑ってスッキリ。

(2010年9月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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エクトプラズム 怨霊の棲む家

2010年09月22日 | ホラー
2009年 アメリカ(ワーナー) 103分 ホラー/実話
監督/ピーター・コーンウェル
出演/バージニア・マドセン、カイル・ガルナー、マーティン・ドノバン
    アマンダ・クルー、イライアス・コティーズ

(60点) テクニックを駆使して怖くないように作った恐怖映画

息子の病気治療のために病院近くの家に引っ越してきたら、そこはかつて葬儀屋で、しかも怪しげな実験をしていたいわくつきの家だった。病気の息子は怪奇現象に怯えるが、病気によるノイローゼだと相手にされず・・・。

ホラー定番の呪いの館モノ。
丁重な作りをしているが、なんだろう怖くない。映像テクニックを駆使してわざと怖くないように作っている気がしてホラーファンとしては生ぬるい。
末期がんの息子と母親の愛情が前面に描かれているのに、幽霊に怯える息子をノイローゼ扱いするだけで、なんかアンバランス。
それなりにホラー映画ファンからは支持されているようだが、私には面白くなかった。
この映画観たさに名古屋から大阪までわざわざ行ったのに・・・期待しすぎたのかも。


(2010年5月大阪新世界国際にて三本立て1,000円にて鑑賞)
 同時上映
  「インビクタス/負けざる者たち」「パーシージャクソンとオリンポスの神々」


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吸血少女対少女フランケン

2010年07月05日 | ホラー
2009年 日本 85分 スプラッター/ラブコメ
監督/友松直之、西村喜廣 原作/内田春菊
出演/川村ゆきえ、斎藤工、乙黒えり、亀谷さやか、ジジ・ぶぅ
   西崎彩、Erina、紗代、しいなえいひ、津田寛治、清水崇
(85点)オススメ! 学園ホラーの痛快アイドルコメディ

学園に転校してきた美少女川村ゆきえはバンパイア。バレンタインデーにイケメン同級生に手渡したチョコには吸血鬼の血が入っていてイケメンは強制的に吸血鬼の仲間入りに。イケメンに惚れていた乙黒えりは二人を引き裂こうとして謝って屋上から落ちて死んでしまうが教頭でマッドサイエンティストの父により無敵の怪人として復活。吸血少女と少女フランケンによるイケメンをかけた死闘が始まる。

血みどろ描写はハンパじゃないが青春ホラーとしてアイドル映画として出色の出来。ポスターデザインの哀愁に満ち凛とした印象とは違い川村ゆきえはとても軽い感じでアイドルぽかった。対する乙黒えりのメイクが凄くて強烈。少女二人の対決を描きつつ監督二人の個性をぶつけ合う対決でもあり、相乗効果と化学反応でお馬鹿ホラーラブコメの快作が出来上がった。オチも効いていて面白い。スプラッターが苦手でなければオススメ!

「吸血少女対少女フランケン」公式サイトはコチラから

(2010年6月レンタルDVD200円にて鑑賞)

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