抜け毛の少ない人の方が危ない！

太くて長い抜け毛が多い人と細くて軟毛化した抜け毛の少ない人

先週、本当にたまたまですが、「抜け毛が多いけど、太さが揃っていてカットした後と思われる抜け毛ばかりの人」と、「抜け毛が少なくてほとんど見当たらないのに、細くて軟毛化している抜け毛が数本の人」が、ご相談にみえられました。

どちらがより薄毛になっている状態で、毛を無くするまでの時間が短いか？と言うと抜け毛の少ない人の方なんですね。

お話しをお聞きしても、ヤバい人はシャンプー時にも抜け毛は見えないとおっしゃっていました。
相談室で、温水で洗っても抜け毛はほとんどないくらいで、軟毛化している毛が数本抜けただけです。

反対に、抜け毛の多い人は触ると針で刺すくらいの硬さで、マイクロスコープで見ても私の毛の倍くらいあるのでは？と思うほどの太さなんですね。かつ、一つの毛穴に3本くらい生えているものがいくつもありました。

抜け毛の少ない人の頭皮は痩せている

抜け毛の少ない人の毛を見れば、完璧に痩せているのです。痩せている毛しか育たない頭皮なので、当然頭皮も痩せています。

マイクロスコープで見ると、細い毛ばかりなのが分かります。ただし、本数はあるのです。
本数があるのですから、痩せている頭皮を肥沃な状態に回復してあげることができれば、後々で太めの毛に生え変わっていくだろう、と思われますね。

何人もの薄毛の人の頭皮をマイクロスコープで見てきましたが、毛穴が詰まっているような人はいませんし、本数は十分あります。さすがに、薄い状態がかなり進行している人の場合は、本数が減っていますが、発毛していないからではなく、生えている期間が短くなっている毛が多くなっていて本数が減っているようなので、生えていないわけでもないのです。

何が問題なのでしょう？

今回の抜け毛が多くて太めの人の場合は、ご相談内容から類推して、体質を考慮したヘアケアを採ってきていなかったのが大きな問題のようでした。生え際から後退していましたので、美容外科では典型的な男性型と言われたらしいです。

どちらが正しい判断かは、ケアをやってみないと分かりませんが、私には男性型のようには見えませんでした。

今回の抜け毛が少ない人の場合も、体質的な問題が頭皮の血の巡りが落ち込んで痩せているのでは？と思われました。当然、ヘアケアがいい加減だったようなので、これらの影響も大きいだろうな？と推測できます。この方の場合普段の食生活を考慮して、痩せている頭皮が回復してくるケアが一番良いだろうと思われますね。

痩せていると表現すると、単純に考える人は栄養を与えりゃ良いじゃないの？なんて判断します。ここに大きな落とし穴があります。人の体は栄養を与えるようなケアを外部から行うと反発するのですね。

だから、こんな表現の育毛製品があったら、騙されているかもしれないのです。

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