抜け毛の本数にも個体差があり、抜け毛の本数が多ければ悪いとか抜け毛の本数が少なければ良いと言うものではないのです。
中には抜け毛が多いのが良い人もいれば、抜け毛が少ないのが悪い人もいて、ご自身の抜け毛に関するタイプを分かっていないと失敗します。
抜け毛の本数の個体差
前回は頭皮の固さ柔らかさには個体差があり、ご自分のタイプに合わない頭皮のマッサージ法でおかしな頭皮(ブヨブヨ・ズルズル・手の甲)にしてしまい毛を無くしている人が多い旨記述しました。
抜け毛にも「頭皮が固い柔らかい」と同様に個体差があり、抜け毛の本数の多い少ないで良い悪いの判断が出来ません。
抜け毛の多い少ないの個体差が出るのは、人ぞれぞれ毛の総本数と毛の成長期が大きく違うからです。だから、厳密には抜け毛の本数云々よりも、毛の総本数と成長期に個体差があると言った方が良いかもしれません。
が、多くの方は抜け毛の増減で良し悪しを図るので、抜け毛の本数を中心にして書くようにします。
抜け毛の本数って何本が標準か?
抜け毛の本数の標準を知りたい方は多いでしょう。でも「それを知ったところで何の参考にもなりませんよ。」と言うのが正直なところです。それを無理やり、弊社の相談室で温浴した時に抜ける毛の本数を考慮して推測してみると
1日平均50本も抜けない人もいれば、140本か150本くらい抜ける人もいます。
情報を発信している媒体(メルマガやYOUTUBE・ホームページ)により多少の本数のずれがあるのは許して頂きたいです。それだけ推測するのが難しいのです。無理やり平均して100本くらい。
抜け毛の本数の計算問題
ここで抜け毛の本数の概略を計算してみます。総本数は少ない人で8万本くらい、多い人で12万本くらい、平均10万本くらいあると言われています(どこで調べたのかは私は知りません)。それと、毛の成長期を3年と6年を基準にして計算してみます。
毛の総本数を毛の成長期で割ると大まかな1日の抜け毛の本数が出てきます。
〇年は毛の成長期、365日は1年の日数で計算しています。
- 8万本÷3年÷365日=73本
- 10万本÷3年÷365日=91本
- 12万本÷3年÷365日=110本
- 8万本÷6年÷365日=37本
- 10万本÷6年÷365日=46本
- 12万本÷6年÷365日=55本
以上の計算結果を見て分かるのは、総本数が多い人ほど抜け毛の本数が多くなりがちで、総本数が少ない人ほど抜け毛の本数も少なくなりがちだと言う事。
そして、毛の成長期が短い人ほど抜け毛が多くなりがちで、毛の成長期が長い人ほど抜け毛が少なくなりがちだと言う事。
相談室の温浴で分かる抜け毛の本数
計算上での抜け毛の本数は上記の通りですが、じゃ実際の薄毛の人の抜け毛ってどうなのか?は、相談室での温浴では傾向としては上記の計算の通りです。あくまでも傾向なので絶対ではなく例外に該当するような人が多いです。
ご自身の毛の総本数と毛の成長期が分からないと、「あなた」の正確な1日の抜け毛の本数は分かりませんから、抜け毛の増減では良い悪いの判断自体出来ないのです。
相談室で温浴していて、感じる抜け毛の本数に付いて書いておきます。
- 温浴時にいつも50本近く抜けるのに、毛の総本数はいつも変わらない人がいる。それも比較的毛の太さや長さが揃っている。:この方の毛の成長期はかなり短いのではないか?と感じる。毛の総本数は多くはない。
- 季節の変化に影響されずに毎度抜け毛の多い人がいて、その人の抜け毛が減ると毛の量が減る場合があり、再度抜け毛が増えると毛の量が増えるようになる人がいる。この方も抜ける毛の長さや太さは比較的揃っている。:この方も毛の成長期が短いのではないか?と感じる。毛の総本数は多くはない。
- 頭皮の温浴をしても毎度毎度抜け毛がほとんどない人もいる(1本か2本程度しか抜けない)。女性の方ばかりだが、本数はとても多くて、太くて硬めの毛質をしている。:この方々は極端に毛の成長期が長くて、総本数も多くなっているのでは?と感じる。毛を作り育てる能力が普通の人よりも高いのだろう。
上記は例外的な方々の抜け毛だが、毛の総本数が多い人ほど抜け毛が多い目で、毛の総本数が少ない人ほど抜け毛も少な目と言うのが傾向ではあります。
確かに、毛の成長期が長ければ抜け毛が少なくても維持できる本数は多くなります。が、毛の成長期が長くなっているのは、その人の毛を育てる能力=素質なので、真似をできるものでないのです。
これを真似をしようとして抜け毛を減らすと、生え替わる本数が減っていくので毛を無くす元にもなりかねません。
抜け毛に関しては、まだまだ指摘しておくことがあるので、次回に持ち越し。「薄毛になる前には抜け毛が減っている」「良い悪いの判断は何でするか」を指摘するようにします。