女性の髪の毛のトラブルには、甲状腺が絡んでいることがあります。甲状腺が絡む病気には2つあり、一つはバセドウ病でもう一つは橋本病です。バセドウ病は必要以上に活発化する方で橋本病は必要以上に不活発になる方と言えば良いでしょうか？
これら二つの違いは、真逆な症状ですね。甲状腺が絡む病気の詳細は、「バセドウ病」か「橋本病」で検索してご自身でお調べになって下さい。いずれの場合も異常に抜け毛が増えますね。薬を飲んで甲状腺の働きを正常に保っていれば問題はないようなんですが・・・。
橋本病は薄毛になりやすい
世の中には薄毛になりやすい人と薄毛になりにく人がいます。橋本病を患っている人は、体に余裕がないので、外的に薄毛の原因が重なれば薄毛になりやすく治りにくいタイプだと言えます。
そんな女性の方がご相談にいらっしゃいました。その時にお写真が以下の通りです。
つむじ周辺がパカっと割れて地肌が丸見えになっていますね。
なぜ、この女性はこんな状態になったのか？
- 橋本病で元々もっている毛を育てる弱い
- 髪の毛を綺麗に魅せるシャンプーとトリートメントを毎日の習慣にしていたので、メイクとクレンジングで皮膚が衰えるように、頭皮も衰えて血行が悪くなっていた
- 職業柄、普段強いストレスを受けやすい環境にいるので、交感神経優位の状態が続き毛細血管が収縮しやすくなっている
- 血圧が低めで、頭部へ血を巡らす力が弱い
美容外科に通われ、ミノキシジルの飲み薬と付け薬を3カ月、その上注射もしたけど治らずにご相談にいらしたのです。
この女性の原因と問題点を考慮すると、薬では治らないだろうな？と予測は付きますね。弱いところに無理を強いる結果になっているからです。
頭皮の緊張・心身の緊張を緩める
この女性の薄毛の原因は、育毛の問題点として持っていた体に余裕にないことにストレスが加わり、頭皮を衰えさせていたことにあります。
薄毛の原因と問題点が分かったのですから、対策として頭皮と心身の緊張を緩める習慣を取り入れ、衰えている頭皮を本来の状態に改善してあげるケアが必要になります。ちなみに過去何度も指摘していますが、頭皮を清潔にすることが頭皮を本来の状態に改善することではありませんよ。また、湯シャンだけで頭皮の緊張を緩めて本来の状態に改善するのはちょっと難しいと思います。
- ご自宅で心身の緊張を緩める習慣を助言し
- ご自宅で頭皮の緊張を緩めて本来の状態に改善するケアのやり方（弊社提供の製品を使用する）を助言しました。
1年経過した結果は以下の写真の通りです。見違えるように改善しました。
ストレスの溜まるお仕事だけに、今後のことが心配ではありますが、今回助言したことに注意していれば大丈夫だと思いますね。
薄毛の原因は複数個
薄毛の原因を一つに絞ることが多いですが、通常は3つも4つもあります。多い人なら6個以上があるのが普通です。今回の女性の場合4つが大きな問題・原因でしたが、詳細に調べるとあと2つや3つくらいは出てくると思います。
カウンセリングで分かった4つが、薄毛の原因の比重では8割以上占めていると思うので、ここを外さなければ良いのだろうと思いますね。だから、結果に繋がったとも言えます。
その人の習慣が絡んでくることが多いので、好んで行っている習慣を変えないと難しいことが多いですね。習慣を変えるのを嫌がる人が多いので、薬に頼るようになるのかもしれません。薬に頼り始めると大量の抜け毛が正常にならなくなり、後々でえらい目に遭うことが多いですね。
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