奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その251)

2017-05-02 09:17:25 | 奈良・不比等
「近鉄沿線・花だより」を近鉄奈良線の最寄り駅で見ると、「つつじ(躑躅)」はあるが「さつき(皐月躑躅さつきつつじ・旧暦の皐月に咲く躑躅の省略名)」は無い。奈良県内の「つつじ」の開花状況(平成29年4月28日)は、咲き始め(長岳寺・船宿寺・岡寺・橿原神宮森林遊苑・壷阪寺)、つぼみ(久米寺・大台ケ原)、気配なし(葛城高原)となっている。-------
「さつき」と「平戸つつじ・ヒラドツツジ」は似ているようで少なからず異なっている。例えば「ヒラドツツジ」の方は開花時期が若干早く、花や葉の大きさも倍ほど「ヒラドツツジ」の方が大きい。花色は「ヒラドツツジ」が赤紫(ピンク)と白であるに対して「さつき」は赤・緋色が多い。丈夫で育て易いのか公園木として「ヒラドツツジ」は多用される。------
住宅地の庭木には「ヒラドツツジ」も「さつき」も植えられるが、和風の庭に似合うのは花も葉も小振りな「さつき」のようであり、洋風の庭には「ヒラドツツジ」が多く見掛けられる。-------
「つつじ」には園芸品種が多く、「ミヤマキリシマ」は原産種だが、「クルメ(久留米)ツツジ」や「ヒラドツツジ」は園芸品種として有名である。「さつき」は原産種であり、園芸品種ではないそうである。-------
葛城高原の「つつじ」は「ヤマツツジ」などの自然種である。----
私鉄沿線の住宅地には「つつじヶ丘」、「さつき台」のように「つつじ」や「さつき」を名乗っている処があるのは、丘陵地を宅地造成する前には自然の「つつじ園」や「さつき園」となっていたのかなと考えてみたりするが如何でしょうか。



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