奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その632)

2018-05-18 08:15:00 | 奈良・不比等
「生きていくあなたへ~105歳どうしても遺したかった言葉(日野原重明著・幻冬舎2017刊)」を読んだ。日野原重明(ひのはらしげあき1911~2017)氏は京大医学部卒で、1941年より聖路加国際病院に務められ、1992年よりは院長としてその後は名誉院長であった。よど号ハイジャック事件に遭遇された逸話は夙(つと)に有名である。-----
高齢化時代を生きる先人として、日野原重明氏はモデルの一人として多くの著書を出版し、後続の高齢者を励まして下さっていた。勿論、高齢者だけでなく今を生きる若者を含めて生きることの大切さを説き続けて来られたのだろう。父君のお仕事がアメリカ帰りの牧師だったことから日野原重明氏も生まれながらのキリスト教者であったところから、患者に優(やさ)しい慈愛に満ちたお医者様であったようだ。-----
イエスの言葉と共に、サンテグジュペリの“星の王子さま”の台詞が出てきます。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ。」-----
日野原重明プロデュース ベーチェチョルコンサート(2016.7.31)の時の逸話も面白い。指揮を終えた日野原重明氏は感極まってご臨席の美智子皇后とハグをなさったのでした。------
そして最後の言葉は“出会いを大切にして(エンカウンター)”と、“喜びと感謝で”「キープオンゴーイング(前進・前進また前進)」でした。------
100歳を超えるのが全国どの都道府県でも珍しくなくなった昨今でも、日野原重明氏のように最後まで凛として生きるのは大変なことであり、遺された言葉には温かみが感じられるのである。
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