奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2023)

2022-03-08 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「禅語の茶掛を読む辞典(沖本克己&角田恵理子共著・講談社学術文庫2017刊/2002版の文庫化)」を読んだ。沖本克己(おきもとかつみ1943生れ)氏は、東大大学院博士課程中退、仏教学/文学博士。現在は花園大学名誉教授。角田恵理子(つのだえりこ)女史は、東京教育大学(芸術学科/書専攻)卒、書家/書道史家。-------

この本「禅語の茶掛を読む辞典」の目次は次の通り。“禅語とは何か(沖本克己)”、“書の世界(角田恵理子)”、“あ行(雨過ぎて夜塘秋水深し/一鏃三関を破る/一滴乾坤を潤す)”、“か行(風に吟ず一葉の松/喫茶し去れ/教外別伝不立文字/漁人入り得たり桃花洞/雲収まって山岳青し/光陰惜しむ可し時人を待たず/好事も無きには如かず/古今二路無し)”、“さ行(昨夜一声の雁/色即空々即色/寿は南山の高きが如し/諸悪莫作衆善奉行/仁者は寿し/信を万事の本と為す/洗心”、“たな行(大道長安に透る/知足/池塘春草の夢/茶禅一味是れ如何/月白く風清し/日々是れ好日)”、“は行(白雲自ら去来す/白雲幽石を抱く/花は半開を見る/万里一条の鉄/独り釣る寒江の雪/無事是れ貴人/本来無一物)”、“ま行(松高くして白鶴眠る/松に古今の色無し/水急なるに月を流さず/明月清風)”、“やらわ行(柳は緑花は紅/悠然として南山を見る/葉上無愁の雨/話し尽す山雲海月の情)”--------

この本「禅語の茶掛を読む辞典」の裏扉の抜き刷り文は次の通り。掛軸として茶席を作り上げる茶掛/言葉と書、其々に深淵なる表現を味わうための手引が一冊に。禅語の意味/続け字の読み方/表現の仕組み/見処について分り易くコンパクトに解説する。-------

書家の角田恵理子女史が纏めた内容を沖本克己氏が監修した本なのだろう。角田恵理子女史の茶掛の脳内記憶を隠さずに披露しているとても役立つ本だと思った。茶席に赴く際には是非ご一読を。

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