奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1130)

2019-09-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「ぐうたら旅日記~恐山/知床をゆく(北大路公子著・寿郎社2012刊)」を読んだ。北大路公子(きたおおじきみこ1963札幌生れ)女史は、関西の大学を卒業後、札幌でフリーライターとなる。各誌にエッセイ/書評を連載し、小説も発表するなど活躍している。-----

「ぐうたら旅日記」は、旅嫌いの北大路公子女史が編集者に誘われて“ぐうたら旅”をするのが本当に面白いので、手に取ればつい読んでしまう本となっている。行き先と日程は次のとおりである。“恐山:2011.5.2~5”、“知床:2011.8.20~22”、“恐山:2011.10.7~10”、“積丹:2006.8.19~20”、“積丹:2007.8.4~5”、“積丹:2008.8.23~24”-----

青森は北海道から近い事もあるのだろうが、恐山を2回、積丹には3回も訪れているのは、恐山は当地の温泉で“極楽極楽”を言い忘れたので再訪して遣り残したことを片付けると言う理由である。また、積丹の場合は名産のウニ丼(どんぶり)を食する為の“ウニツアー”なのだそうである。旅嫌いといいながら一度(ひとたび)出掛けると、拘(こだわ)りが炸裂して、仲間割れにはならないが、“てんやわんや”の賑やかさが自然演出されるのである。-----

メンバーの中には天下国家を論じる人は誰もおらず、ひたすらビールを飲み、大食される様子は、読者にまでそのご馳走満腹の満足感が伝わってきそうであり、毎回札幌帰着の最後にはジンギスカンを仕上げにお食べになるので、海鮮のご馳走をたらふく食べておきながら、流石に道産子の皆さんなのだなと納得した。気になったのは、東日本大震災の発生した年に恐山や知床を訪ねておられるのだが、一言もそのことに触れていないのは、不思議に思ったことである。

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