修学旅行生も外国人観光客も「東大寺・大仏殿の毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」を観に来るのであって、興福寺の阿修羅像なんか知りもしないだろうと話していたところ、中学生の時の修学旅行で法隆寺には行かなかったが、東大寺の後、興福寺の阿修羅像を観たとのこと。中々に粋(いき)な計(はか)らいをする学校もあるのだなと感心した。かなり年配の方だったので戦後直ぐだったのだろう。興福寺・国宝館は昭和34年(1959)に完成しており、それまで奈良博に寄託されていた阿修羅像が戻ってきている。法隆寺は不審火(昭和24年)で金堂壁画を焼損しており、人気の陰っていた時期があったのかも知れない。------
しかし、今では修学旅行生は特に中学生は法隆寺と東大寺を観て、京都に向かうスケジュールが大半であり、班別行動で無い限り、興福寺・阿修羅像を観たとの話は終(つい)ぞ聞かない。
しかし、今では修学旅行生は特に中学生は法隆寺と東大寺を観て、京都に向かうスケジュールが大半であり、班別行動で無い限り、興福寺・阿修羅像を観たとの話は終(つい)ぞ聞かない。