奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その82)

2016-11-14 01:34:53 | 奈良・不比等
古都奈良の神社・仏閣に限らないが、興福寺の南円堂などは、世界文化遺産だから観光一辺倒かと云うとそうではない面もある。西国三十三所・第9番札所であり、今も信仰の厚い人の巡礼地となっており、霊験あらたかに感ずるのか近隣から、「一日(ついたち)・参(まい)り」に来る人も多い。
しかし、阿修羅像の陳列されている食堂(じきどう)跡に建つ国宝館を信仰の対象とする人はいない。-------
このように、檀家や氏子の居ない古都奈良の寺社では、宗教活動の面もあるにはあるが、堂宇伽藍や収蔵品の後世への継承のためには、観光収入を当てにせざるを得ない処がある。
その点、修学旅行生や世界遺産を観に来る外国人観光客には宗教心の点で要らぬ心配をする必要が無くて、ぞんざいにする訳ではないが一般の国内観光客よりも扱いやすいようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする