21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

モラトリアム

2009年09月27日 22時52分50秒 | Weblog
債務返済猶予の事を指すのか?
って疑問は置いておいて。

とりあえず、モラトリアム発動によって何が起きるのか?
を考えてみたい。

当然の話しながら、銀行は資金を計画通りに回収できなくなる。そして、資金が回収できないために、新しい貸付も生まれにくくなり経済が停滞する。場合によっては、預金の払い戻しにも支障が出るかもしれない。個人消費を冷え込ませる決定的要因になるだろう。銀行は各都道府県に1行程度に淘汰されるかもしれない。

突然モラトリアムが発令されるのではなく、通常の法令として可決から執行まで6か月以上開けるとすれば、銀行はモラトリアムを利用する可能性のある企業への貸し出しを急激に減らすだろう。6か月間のうちに債権をすべて「貸しはがし」するわけだ。いつかは潰れる企業を今日潰せれば、新陳代謝の向上・経済の活性化のためにはプラスになる。


 廃業に追い込まれる銀行の多くは資金力のない地方銀行になる。ゆうちょ銀行にしてみれば、ライバルが消え去ることになる。そして、資金力のない運送業者も「貸しはがし」で廃業に追い込まれる。郵便局にとってはライバルが減り、経営環境が改善することになる。



 最後に付け足し。
「100年に一度の金融危機」と言われたけれど、リーマン・ショックから一年たって振り返ってみれば25年に1度程度は起こる金融危機にも思えてきた。モラトリアムなんて必要ないでしょ。