コグニティブ・ラジオ、新たな展開がある。そこで話題として続ける。
最近手元に届いた学会の雑誌に掲載されている記事内容によると、半導体技術の進歩により、さらに微細加工が可能となり、半導体素材も改良されて、電磁波の利用がミリ波に及ぶという。日本では、59-66GHZ間のミリ波帯電磁波利用には免許が必要ないことになっているという。
60GHZの電磁波は波長にして5ミリメートルである。数十nm(ナノメートル、10のマイナス9乗メートル)の半導体の微細加工技術を使い、半導体集積回路の中に送受信機、さらには送受信アンテナを収容したわずか数ミリ四方の大きさのチップが試作されている。
立春の前夜には豆まきを行う風習があるが、この送受信機は豆よりも小さい。
豆より小さい送受信機を背景に考えてみる。
これが実用化されると前のCOGNITIVE RADIO(2)に述べた機器間の電線による配線接続は不要になると予想される。現在のパソコンはプリント配線基板の上にはり廻らされている導線にハンダ付などによって接続されている。半導体素子間をミリ波の電磁波で接続すれば、これらの配線はなくなる。
まったく配線をなくすとすれば、半導体素子にいかにして電力を供給するかということが課題としてある。しかしこれも光り領域までの電磁波を利用することで可能である。実際のところ、アメリカで商品に添付し普及しているラジオ・タグ(RFID, Radio Frequency IDentification のこと)には電源がなく、外部からの電磁波エネルギーで内部回路を動作させている。プリント基板が不要になると基板上導体の銅とか、重要な接続部分の金メッキなどはなくなるから、貴重な資源が大いに節約できる。
将来の電子機器は、いま子供のオモチャのレゴのような形態となり、コネクターも電線も要らずに、単に組み合わせることで製品化できること、夢ではなさそうである。
(納)
最近手元に届いた学会の雑誌に掲載されている記事内容によると、半導体技術の進歩により、さらに微細加工が可能となり、半導体素材も改良されて、電磁波の利用がミリ波に及ぶという。日本では、59-66GHZ間のミリ波帯電磁波利用には免許が必要ないことになっているという。
60GHZの電磁波は波長にして5ミリメートルである。数十nm(ナノメートル、10のマイナス9乗メートル)の半導体の微細加工技術を使い、半導体集積回路の中に送受信機、さらには送受信アンテナを収容したわずか数ミリ四方の大きさのチップが試作されている。
立春の前夜には豆まきを行う風習があるが、この送受信機は豆よりも小さい。
豆より小さい送受信機を背景に考えてみる。
これが実用化されると前のCOGNITIVE RADIO(2)に述べた機器間の電線による配線接続は不要になると予想される。現在のパソコンはプリント配線基板の上にはり廻らされている導線にハンダ付などによって接続されている。半導体素子間をミリ波の電磁波で接続すれば、これらの配線はなくなる。
まったく配線をなくすとすれば、半導体素子にいかにして電力を供給するかということが課題としてある。しかしこれも光り領域までの電磁波を利用することで可能である。実際のところ、アメリカで商品に添付し普及しているラジオ・タグ(RFID, Radio Frequency IDentification のこと)には電源がなく、外部からの電磁波エネルギーで内部回路を動作させている。プリント基板が不要になると基板上導体の銅とか、重要な接続部分の金メッキなどはなくなるから、貴重な資源が大いに節約できる。
将来の電子機器は、いま子供のオモチャのレゴのような形態となり、コネクターも電線も要らずに、単に組み合わせることで製品化できること、夢ではなさそうである。
(納)