「ゲーム脳」から「脳内汚染」を調べていたところ、「脳内物質」のことにまで及ぶことになった。
生田哲著「脳と心をあやつる物質」ブルーバックスを読んだ。初版は1999年であるから、10年近く売れ続けている本である。
生田氏は薬学の専門家の立場から、脳内物質の役割を解説している。脳内の物質、セロトニンとかドーパミン、メラトニンさらにはエンケファリンなど神経伝達物質等々がどのような役割をはたしているか、またこれらの脳内物質の効果を高め、あるいは減殺するために、どのような薬物があり、それがどのように作用しているかを説明している。脳神経症にかかわる薬物を投与されている方、あるいは薬物に依存しなければならないかなと考えておられる方、一読されることをお薦めする。
この本には、病因となる物質に、いかにして医薬品がピンポイントで作用するかという西洋近代生理医学の経緯も伝承記述されている。私は、時折ラジオ放送等で、和漢薬にも素晴らしい効能があることを耳にした。和漢薬はピンポイントで病因に作用しない。また効能もすぐには現われない。ヒトによっては薬効どころか、薬害に陥ることもあるといわれている。生田氏は西洋薬学の専門家であるから、東洋薬学のことは触れていない。個人的には華岡青州が創案した和漢薬の紫雲膏の効能に傾倒している。いかなる効能があるかということは、ヒトによって差があるであろう。効能についてのべること、ここでは割愛する。
脳神経に効能があるといわれている和漢薬もある。脳神経に関する和漢薬がどのように神経細胞に作用するかということは解明されているのだろうか。
ここで生田氏が少しばかり触れていることについて敷延しておこう。
生田氏は塩が大切であると力説している。神経細胞に塩の成分であるナトリュウム・イオンが入り込むことで電気的なパルス信号が発生すると述べている。このことは正しい。神経生理学の教科書をみるとナトリュウム・イオンが注入されたあと神経細胞からカリュウム・イオンが放出されて、電気的な平衡状態にもどるという。このことはナトリュウム・イオンの他にもカリュウム・イオンが神経細胞の活動には必要であることがわかる。
ちなみにスポーツ・ドリンクの成分表示をみていただきたい。カリウムが含まれていることが表示されている。夏の暑い時期、日射病にみまわれ、水だけを補給しても回復しないことがあるという。ミネラルの補給が必要である。マグネシュウムも欠かせない。豆腐を作るために使われるニガリには豊富に含まれている。ニガリは天然塩の中に存在する。
以上のことなどからすぐわかることは、塩化ナトリュウムのみを含む精製塩は脳神経の健康上、好ましくないことである。脳神経細胞の活動のために必要なミネラルが不足するからである。自家料理には天然塩、さらに味噌・醤油も天然塩を用いた製品を使用したい。
海水塩は、近代化学の物質で汚染されているおそれがある。できれば古代に生成された化石とも云える岩塩が好ましいと考えている。人類発祥時期の海水の古里がいい。
よく眠れないとか、イライラするなどと訴える方々には、ダメモトかも知れないがとことわって、天然塩の利用を薦めている。
我が家の食卓の上にもピンク色の岩塩がおいてある。時折ガリガリとおろし金ですり下して味付けをする。どこの産地か聞いてみたが知らない、スーパーの出店で買い求めたものという。
生田氏が改めて天然塩のすばらしさをその著書のなかで語っていると思いたい。
(脳)
生田哲著「脳と心をあやつる物質」ブルーバックスを読んだ。初版は1999年であるから、10年近く売れ続けている本である。
生田氏は薬学の専門家の立場から、脳内物質の役割を解説している。脳内の物質、セロトニンとかドーパミン、メラトニンさらにはエンケファリンなど神経伝達物質等々がどのような役割をはたしているか、またこれらの脳内物質の効果を高め、あるいは減殺するために、どのような薬物があり、それがどのように作用しているかを説明している。脳神経症にかかわる薬物を投与されている方、あるいは薬物に依存しなければならないかなと考えておられる方、一読されることをお薦めする。
この本には、病因となる物質に、いかにして医薬品がピンポイントで作用するかという西洋近代生理医学の経緯も伝承記述されている。私は、時折ラジオ放送等で、和漢薬にも素晴らしい効能があることを耳にした。和漢薬はピンポイントで病因に作用しない。また効能もすぐには現われない。ヒトによっては薬効どころか、薬害に陥ることもあるといわれている。生田氏は西洋薬学の専門家であるから、東洋薬学のことは触れていない。個人的には華岡青州が創案した和漢薬の紫雲膏の効能に傾倒している。いかなる効能があるかということは、ヒトによって差があるであろう。効能についてのべること、ここでは割愛する。
脳神経に効能があるといわれている和漢薬もある。脳神経に関する和漢薬がどのように神経細胞に作用するかということは解明されているのだろうか。
ここで生田氏が少しばかり触れていることについて敷延しておこう。
生田氏は塩が大切であると力説している。神経細胞に塩の成分であるナトリュウム・イオンが入り込むことで電気的なパルス信号が発生すると述べている。このことは正しい。神経生理学の教科書をみるとナトリュウム・イオンが注入されたあと神経細胞からカリュウム・イオンが放出されて、電気的な平衡状態にもどるという。このことはナトリュウム・イオンの他にもカリュウム・イオンが神経細胞の活動には必要であることがわかる。
ちなみにスポーツ・ドリンクの成分表示をみていただきたい。カリウムが含まれていることが表示されている。夏の暑い時期、日射病にみまわれ、水だけを補給しても回復しないことがあるという。ミネラルの補給が必要である。マグネシュウムも欠かせない。豆腐を作るために使われるニガリには豊富に含まれている。ニガリは天然塩の中に存在する。
以上のことなどからすぐわかることは、塩化ナトリュウムのみを含む精製塩は脳神経の健康上、好ましくないことである。脳神経細胞の活動のために必要なミネラルが不足するからである。自家料理には天然塩、さらに味噌・醤油も天然塩を用いた製品を使用したい。
海水塩は、近代化学の物質で汚染されているおそれがある。できれば古代に生成された化石とも云える岩塩が好ましいと考えている。人類発祥時期の海水の古里がいい。
よく眠れないとか、イライラするなどと訴える方々には、ダメモトかも知れないがとことわって、天然塩の利用を薦めている。
我が家の食卓の上にもピンク色の岩塩がおいてある。時折ガリガリとおろし金ですり下して味付けをする。どこの産地か聞いてみたが知らない、スーパーの出店で買い求めたものという。
生田氏が改めて天然塩のすばらしさをその著書のなかで語っていると思いたい。
(脳)