庭に飛来する小鳥のうち、赤ゲラ、青ゲラ(キツツキ類)は、樹木に孔をあけるだけでなく、屋根の庇うらの木や壁面の木に穴をあけ、屋根裏に侵入するので、迷惑な鳥だ。我が家は幸い被害にあっていないが(好きな木材があるらしい)、近所で大きな穴をあけられている家をしばしば目にする。
先日、2羽の赤ゲラが庭の唐松に飛来した。1羽はそのままじっとしているが、後の1羽はどこかに飛んで行ったかと思うとすぐにまた残った1羽のもとに戻ってくる。ぼんやりその動きを見ているうちに、飛び回る1羽がじっと動かない1羽にひょいひょいと近づくのに気づいた。目を凝らしてみると、何か(おそらく餌であろう)を口移しで与えている。動かなかった1羽はメスで、飛び回っては餌を持ってくる1羽はオスの番なのであろう。今まであまり歓迎しなかった赤ゲラだが、その睦まじい光景に思わず頬が緩む。
メスは唐松の幹にしがみついたままじっと動かない。オスが飛び去ると口をあけて空を見上げたりしている。どこか具合でも悪いのだろうか。おなかが不自然に膨らみすぎているような気もする。卵でも抱えているのだろうかと家内に問うと、そのような時期ではないのではないかと言う。
かなり長い間動かなかったが、突然、ぱっと勢いよく羽ばたいて林の奥に消えてしまった。元気だったのだ。そうか、自ら動きまわることをしないで食べさせてもらっていることが多いので、メタボだったのだと合点し、なにやら苦笑したい気分になった。
しかし、憂鬱な話題が多い昨今、この珍発見にほっとしたのも確かだ。(青)
先日、2羽の赤ゲラが庭の唐松に飛来した。1羽はそのままじっとしているが、後の1羽はどこかに飛んで行ったかと思うとすぐにまた残った1羽のもとに戻ってくる。ぼんやりその動きを見ているうちに、飛び回る1羽がじっと動かない1羽にひょいひょいと近づくのに気づいた。目を凝らしてみると、何か(おそらく餌であろう)を口移しで与えている。動かなかった1羽はメスで、飛び回っては餌を持ってくる1羽はオスの番なのであろう。今まであまり歓迎しなかった赤ゲラだが、その睦まじい光景に思わず頬が緩む。
メスは唐松の幹にしがみついたままじっと動かない。オスが飛び去ると口をあけて空を見上げたりしている。どこか具合でも悪いのだろうか。おなかが不自然に膨らみすぎているような気もする。卵でも抱えているのだろうかと家内に問うと、そのような時期ではないのではないかと言う。
かなり長い間動かなかったが、突然、ぱっと勢いよく羽ばたいて林の奥に消えてしまった。元気だったのだ。そうか、自ら動きまわることをしないで食べさせてもらっていることが多いので、メタボだったのだと合点し、なにやら苦笑したい気分になった。
しかし、憂鬱な話題が多い昨今、この珍発見にほっとしたのも確かだ。(青)