炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

どうして英語の勉強なんかするの

2008-01-30 08:57:29 | Weblog
 ある中学生から、「なんのために英語なんか、勉強するの」と問いかけられた。英語の勉強がキライらしい。

 アタマの中に側頭葉があるの、そこの部分が英語の勉強でね、よく発達してさ、アタマがよくなるからなの、と即答しかかったがやめた。英語を勉強すると、どうして側頭葉が発達するの、と追いかけられたら、その後に返事ができないからである。そもそも英語脳があるのかどうか、生理学的にわかっているのだろうか。

 将来国際人として活躍できるからさ、ともいいかけたがこれもやめた。とても国際人になれそうもないからである。

 「それはね、英語をよく勉強していてよかったという人がいるからさ。それと反対に、もっと英語を勉強しておけばよかったという人もいるの」といってきりぬけた。
 もっと勉強しておけばよかったと思っている本人の偽りのないココロの奥底からのメッセージである。
(脳)

湯たんぽ

2008-01-25 08:50:40 | Weblog
 寒の最中である。
 地球温暖化といわれながらも、順調に寒い。
 その業界では、優れた仕事をしている知人二人と会食をしたときの話題である。
どちらからともなく、最近、湯たんぽをつかっているといいだした。もう一方の一人も「私も湯たんぽを使っています。まことにスバラシイ暖房器具です。朝になるとそのお湯を使って顔が洗えるし」といいだし、二人の間に会話がはずむ。
 思わず二人の顔をまじまじと見つめた。
 東京の超一流のレストランとはいえないまでも、知識人が集まり、高尚な話題がでるまともな場所である。
 これほどに優れた省エネの暖房器具はないという。
 湯たんぽなどには縁のなさそうな二人の紳士である。
 ココロの中でマイッタと叫ぶ。
 話題から取り残されてしまった。おつきあいしなければならないとあせる。
湯たんぽには、オジンとオバンのイメージがつきまとう。確かご両人には20代のお子さんがいると思いながら、私は聞いた。
 「それでお子さん方は、お父さんが湯たんぽを使うことになんといっておられますか」と。
 「はい、子供たちを含めて家族全員でつかっています」。
(納)

丹田呼吸法の効きめ

2008-01-23 11:25:29 | Weblog
 歩くことの効きめと題して、前に「お話し」をした。
歩くことと全く異なる座禅では、まず呼吸法から始まる。丹田呼吸法である。深く息を吸い込み、下腹部の力を使ってゆっくりと息をはき出す。
  試してみよう。何となく頭がスッキリとする筈である。
 もしも頭かスッキリすることはないというならば、この「お話し」は終わりとしてもよい。
 
 丹田呼吸法についてインターネット検索すると健康増進に良いことが書かれている。免疫効果もあるという。
 私が丹田呼吸法についてつきあいだしたのは、五木寛之著の「元気」からである。五木寛之は、寝床の中で座禅をするという。くわしく読むと寝床の中で丹田呼吸を行うのだそうである。脳波にすこしばかり興味を持っていて、後輩から様々なことを教えてもらっている。座禅は、丹田呼吸から始める。やがて瞑想とともに三昧の境地に達すると脳波はアルファ波が活発にでるようになるそうである。
 無我の境である。ここで瞑想と書いたが、瞑目ともいう。
 聞くところによると瞑想とは無思の状態、すなわち何も考えないことだそうで、「何も考えない」と脳の活動はアルファ波で満たされる。どうしてなのか生理学的には、よくわかっていないという。
 座禅は苦手なので、五木寛之のバーチャルな弟子として丹田呼吸法のみに関心を持つことにした。寝床の中に限らず、これは「いつでもどこでも」実施できる。満員電車の中でもいい。ただし佳境に入ると、深呼吸と共に腹内部の気体も無思のまま放出することがあり公害を引き起こす可能性があるので、注意しなければならない。無思の状態で注意はありえないかもしれないが。

 さて丹田呼吸法については、インターネットでも広く書かれているように、健康増進さらには免疫体質への改善にいいという。しかし何故そうなのかということまで書かれていない。なぜいいのかと素朴な疑問を持つ。
 そこで「歩くことの効き目」に述べたリンパ節をここでも持ち出そう。もしも私が生理学の専門家ならば、この「お話し」は「仮説」といえるかも知れないが、そこまではおこがましくて云えない。あくまで「お話し」としておこう。
 疑問の答えは、「リンパ節の中に貯められている免疫物質を豊富に含むリンパ液を体内くまなく伝搬させるためのポンプ機能を丹田呼吸法によって意識的に実施するから」とお話しておこう。
 先般、朝から関節の節々が重くなり、痛みをともなうことから明らかに風邪の前兆である。思いなしか発熱もある。そこで床に伏し、伏したまま丹田呼吸法を試みた。翌日になって風邪は消えていた。薬は一切用いなかった。
 風邪の前兆にあたり、薬の代わりに丹田呼吸法を試みてはどうだろうか。お医者さまのところに行かなくてもいいとまでは言わない。

 「風邪は万病のもと」という諺があることを忘れてはならないこともこの「お話し」のおしまいにつけておくことにする。
(脳)


よく寝る子が良く育つとは

2008-01-20 13:55:21 | Weblog
 「よく寝る子は良く育つ」という諺がある。
 ある神経生理学の専門家の「お話し」によると、この諺は生理学的に正しいそうである。
 ヒトは必ず眠る。その眠りにはいくつかのレベルがある。
 熟睡し夢さえも見ないレベルの睡眠のことをノンレム睡眠という。レムとはRapid Eye Movement の頭文字REMをとった略称である。夢を見るせいか目玉がぐるぐる動くレベルの睡眠のことをレム睡眠という。目玉さえ動かない熟睡睡眠がノンレム睡眠である。
 このノンレム睡眠の時に、脳の内部、脳下垂体から成長ホルモンが分泌される。この成長ホルモンは、出生児と思春期に多く生成放出されて成長に必要なタンパク質の合成を増進させるという。
 新生児がこの成長ホルモンの分泌を増進するために「よく眠る」ことはわかる。
 急速な成長は思春期にも起こる。この発育急進は、女性は11歳頃から14歳頃、男性はこれより2年ほど遅れるという。小学校の5-6年生から、中学生の年代である。
 この時期にノンレム睡眠が阻害されると成長ホルモンの分泌が不活性化され、身体の発育のみならず、脳の発育、すなわちココロの発育にも支障が生じるわけである。思春期の頃に「よく寝る」ことが必要である。思春期の児童が「よく寝ない」ことで、とんでもない犯罪を引き起こすというのは考えすぎだろうか。
 コンピュータ・ゲームとか携帯電話がその原因とすれば、ハイテク公害である。
 この社会的課題は小児科の医者の守備範囲をこえる。また教育現場の先生方に課する課題とすれば、本来の教育目的は犠牲になる。思春期の学童を指導・育成するために、児童の生理学と心理学に関して特殊な教育を受けた人材が教育現場に必要となっている。
 ここで思春期児童福祉士の育成、その福祉士を教育環境に派遣することを提案したい。これまでにはなかった福祉士であるが、ハイテク公害を除去するためと解釈しようではないか。
 文部科学省と厚生労働省にまたがってもたらされた新しい課題である。
(脳)

ゲーム器にブレーキを

2008-01-18 19:57:15 | Weblog
 友人の小児科医が語る。
「最近は、アタマに関係する病気が増えている」と。つまり躁鬱病のような症状を訴える児童が多くなっているとなげいた。
 寝る子は育つという。これは生理学的に正しい。そのことは別の機会に述べよう。
「ゲーム器に夢中になり、ゲーム脳になるばかりか、睡眠不足も原因ではないか。育ちも遅れていませんか」と聞いたところ、「そうかもしれませんね」とその小児科医は答えた。
  最近、訪れた4歳になる男の子、ゲーム器にしゃぶりつくように夢中になり、食事もそこそこにすます。親は、ゲーム器から遠ざけようと様々な興味をそそる空間を演出するが、ことごとくその効果がない。
 ゲーム器のトリコになったままである。
日本のゲーム器メーカーは、4歳児をトリコにするような、まことにスゴイ・ゲーム器を販売していると感心する。しかし親にとっては感心どころではない。ならばゲーム器なんか買い与えなければよいと思う。しかし4歳児の社会でも、ゲーム器を持たないと村八分状態になるという。いかにゲームに精通しているかということがステータス・シンボルなのだそうだ。
 親はたまりかねて、ゲーム器をとりあげるが、4歳児はありとあらゆる闘争手段でそのゲーム器を奪い返そうとする。なんとゲーム器が実力闘争能力をも育成しているではないか。
 そこで気が付いたことだが、ゲーム器にもブレーキをかけられるようにしたらどうかということである。親はブレーキをかけるための附属装置をリモート操作する。ゲーム器は能力低下して、興味をそそる機能がなくなるという仕組みにするのである。
 テレビのコマーシャルを見ていると、「地震にもブレーキがかけられる」そうであるからゲーム器にブレーキをつけることなどは、たやすいことではないか。
 児童のアタマの病気で、小児科医がアタマを悩ますようなことがなくなるように、さらには児童の育成が問題になることもありうるから、ゲーム器のブレーキは必要ではないか。
 将来は、そのような機能がゲーム器に義務づけられるようになるかも知れない。
(納)

ガンモドキ

2008-01-11 09:57:57 | Weblog
 これはある知人のお話しである。
 彼がニューヨークの支店でしばらく逗留勤務したとき、先輩から「日常米語のしやべり方」という小冊子をもらったそうである。その中に公共バスに乗り、自分の降りたい停留所に近づいたときには、「アゲトーフ」と叫べばよいと書かれていた。つまり “I will get off”のことで、日本人が下手に英語をしゃべるより、日常米語に近い。

 かの友人、ある日ある時、バスに乗った。さて降りたいバス・ストップに近づいた。ところが、なんと言えばよいか忘れた。なんだか豆腐のイメージはあるがいまいち正確に想い出せない。だんだん降りたい場所に近くなる。
 あせる。
 せっぱ詰まって「ガンモドキ」と叫ぶ。バスの運転手はびっくりして急停車したそうである。彼はニコニコしながら「サンキュー」といって降りた。運転手はけげんな顔をしていたという。知人は運転手が「ガンモドキ」をどのように解釈したのかナゾだと語ってくれた。私もわからない。
 どなたか解釈いただけないだろうか。
(応)

Google Earth に示される汚染らしきもの

2008-01-09 10:21:16 | Weblog
 時おり Google Earth を利用する。
 2008年の1月始め、これを利用していたところ、中国の上海から見て北の沿岸海上に異様な汚染らしきものが見える。Google Earthの中でのスケールで計ると南北180キロメートル、東西130キロメートルに及ぶ。比較のために関東平野について調べると前橋-小田原間125キロメートル、八王子-銚子間135キロメートルであるから、この汚染らしき範囲は関東平野に匹敵する。
 渤海湾も全域にわたって汚染されているように見える。
 背筋に寒い思いが走る。
 さらに他の地域ではどうかと調べると、ミャンマー南方の海岸、バングディシュ南方海岸にも海洋汚染らしきものが認められる。しかし中国の沿岸ほどひどくはない。
 経済発展のつけなのだろうか。
 2007年の秋には中国大陸の大気汚染が九州に及んだという報道があった。中国内陸部で発生する黄砂が関東地方にも覆いかかることがあるから、関東でも大気汚染の影響がその内に生じるかもしれない。
 そういえば昨年秋、周辺の人達のなかに長期にわたる風邪症状で悩んだ者が多かった。時には長期にわたる療養を強いられたケースもある。大気汚染が原因にあるかもしれないと疑いたくなる。
(農)

歩くことの効きめ

2008-01-06 15:51:10 | Weblog
 これは歩くことの効きめについての「お話し」である。
 塩野七生による著作「ローマ人の物語」の始めの方に、著者は歴史の専門家ではないから物語としたいと述べている。それに習って「お話し」とする。
 
 歩くことが健康に効果があるという。
 その理由を考え、友人の医者にも問いかけて「お話し」を聞いた。

 どうやらリンパ節と関係があるといえそうである。リンパ節についてはウィキペディアが参考になる。
リンパ節は、体外から侵入する病原菌などを駆除する免疫質を含むリンパ液を蓄えておく貯蔵庫である。このリンパ節は多数個あり、分散配置されているが、特に手のつけねの内側、すなわち胸の両上部、さらに足のつけねの内側、下腹部の両横に集中している。
 リンパ節から免疫物質であるリンパ液を静脈に供給する。ところがリンパ節自体は、血液を送り出す心臓のようなポンプ能力はなさそうである。

 ヒトは、サルから進化した。手で木にぶら下がって動き、歩き回ることで、リンパ節に蓄えられたリンパ液を静脈に送り込む働きをする、と説明できる。
 免疫物質のリンパ液をヒトのカラダ全体に行き渡らせるためには、「大手を振って歩くのが健康への効きめ」であると、機会あるごとに説得し始めている。
(脳)